六日目
パリへ移動
ロストバゲージ
サントチャペル
ノートルダム寺院
七日目
ルーブル美術館
八日目
ベルサイユ宮殿
大・小トリアノン
王妃の村里
エッフェル塔
夜のサイクリング
九日目
アリーグルマルシェ
オルセー美術館
モントルグィユマルシェ
誕生日
帰国
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朝ごはんを買いに♪ |
デュック・ダンジューはベッドにこだわりがあるようで、コンセプトは「優しい夜」。確かにとても寝心地の良いベッドで、疲れが取れました♪
何度も言いますが(笑)、この時は為替レートが悪く、一食13ユーロの朝食は換算すると2210円。四人だとほぼ一万円です(>_<) 朝からこれでは大変なので、パンを買いに行くことにしました。
今回の旅の目玉はいくつかあるのですが、ここパリではヴェリブと言う自転車です。詳しくはお役立ち情報のページに掲載しますが、パリ交通局がエコと渋滞緩和を目的に非常に安価に自転車をレンタルしています。登録料は一週間5ユーロ。30分まで無料で、その後30分ごとに一ユーロ。市内のあちこちにある自転車置き場(ステーション)に乗り捨て可能です。
つまり30分ごとに自転車を変えていけば無料ですんじゃうんですね〜。まあ、そこまで節約しなくとも、30分もあれば相当遠くまでいけます。それになにより、自転車でパリをサイクリングなんてとってもステキですよね〜♪♪
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シテ島へむかう橋の上 |
まずはステーションにあるボルヌという端末で入会手続きです。クレジットカードのみ支払い可能です。
英語で入会もできます。まず、言語切り替えボタンを押しましょう。この入会方法もお役立ち情報に記載します。
無事登録も完了、自転車を取り出します。ここでびっくり〜〜!サドルが信じられない程高くしてあります!うわ〜、フランス人、足長すぎ。キコキコとサドルを直し、出発です!
まずはセーヌ川沿いへ。大きな通りには自転車とバス専用のレーンがあります。きれいな街路樹が植えられている道をサイクリングするのは最高にきもち良い!
ビュンビュン飛ばすフランス人に大きく遅れをとりつつも、まずはサンジェルマンデプレ方面へ向かいます。
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ステーション。100mごと位にあります。 |
ボルヌ |
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時間は8時前。ほとんどのお店は開店前していません。パン屋さんはどこだろう、うまく見つけられるかなとちょっと不安に思いながら自転車を走らせていると、ありました、ありました。迷うまでもありません。通りに立ち上るものすごーーーくいい匂い!!あっという間に見つかりました(^-^)
まだ朝早いのに、つぎつぎと地元の人たちが入っていきます。これは期待できそう。わーい!
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次々にお客さんが |
香りをお伝えできないのが残念ですっ! |
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フランスパンでもなかにチーズが入っているもの、ベーコンがはさんであるもの、デニッシュ類も多種多様。そしてもちろん、ふんわりとした大きなクロワッサンも山盛りに売っています♪娘が楽しみにしていたマカロンも。大量に購入して、暖かいうちに食べたいと、ホテルに大急ぎで戻りました。
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ここのクロワッサンが一番美味しかった |
部屋ではまだ子供達が寝ていました。「まだパンがあったかいよ〜!急いで食べよう!」と起こします。
そして、期待のうちにまずはクロワッサンを一口・・・おおおお、おーーーいしいっっ!
噛むと生地からじんわりとバターが染み出してきます。同時に口の中に香りが一杯に広がります。周りはまるでパイのようにサクサクなのに、このしっとり感。これはすごい!こんなクロワッサン食べた事ありません。
他のパンも素晴らしい美味しさ!うわー、さすが、本場。日本で食べるクロワッサンとは、全然違いました!場所は大体この辺です!グーグルマップ 近くにお泊りの方はぜひ!
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ルーブル美術館 |
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自転車でGO! |
お腹も順調に一杯になりました。今日は午前中(←注目)ルーブルへ行く予定です。まずはまたまた自転車を借りにステーションへ。子供達も自転車に乗るのを楽しみにしていたので嬉しそうです♪
セーヌ川沿いを通り、サイクリングがてらルーブルへ。時間はわずか10分ほど。歩いていくにはちょっと遠いけど、自転車ならあっという間です。
これは便利♪ルーブル脇のステーションに自転車を返却。上に書いたように30分以内なので今回の貸出料金は無料です。
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なんといっても天下のルーブル美術館、観光シーズンの8月、大混雑が予想されます。けれども、大丈夫。ちゃんと調査済みです!ピラミッド入り口だと入場時に並ぶけど、ポルト・デ・リヨン入口やカルーゼル凱旋門入口ならほとんど並ばずに入れるようです。(この情報はふらつーさんより。大変お世話になりました!)
凱旋門をくぐり、本当に目立たない、地下への入口のようなカルーゼル入口から中へ。全く並んでいません。歩いている人もまばら。まずは第一関門通過です。
第二関門はチケット売り場。これはカルト・ミュゼを持っているので並ぶ必要はありません。
最後の関門はセキュリティチェック。ここは並んでも仕方ないかなと列の後尾につくと、日本人のガイドさんのような方が、「ここは団体用、個人はあちらから並ばずに入れますよ」と教えてくれました。おおー、結局全く並ばずに関門通過です!やった〜(^_^)v
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ガラスのピラミッドが見えてきました。 |
逆さピラミッド。ダヴィンチ・コードを思い出しますなぁ |
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目には目を |
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オリエントの像(頭以外) |
意外とすんなり入場、早速見学開始です。さすが世界に冠たるルーブル美術館、とにかく広い。じっくり見ていたら、一週間かかるとも、それ以上ともいわれていますよね。そこまで滞在できないので、ここは練りに練った見学プラン通りにまわります。
まずはジャン善良王から・・・と思ったら、あれれーーー!いきなり迷いました(>_<) 外から見ると一直線に展示室がありそうなんですが、中はかなりクネクネ。小部屋がたくさんあり、曲がり角を曲がりながら奥へ進む感じ。どんどん方向感覚がなくなってきます。結局迷って出てきたのはオリエント文明の部屋。結果オーライ、まずはハムラビ法典から見ることにしましょう♪
この辺りの部屋、全然期待していなかったのですが、意外に良かったです。くるくる巻いたヒゲを強調した、ペガサスのような翼がある像など、他の地域にはない、独特な雰囲気がありました。 |
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「目には目と歯を」とか言いませんでした?(笑) |
このオリエントの部屋の中でもまた迷い、美術館スタッフに聞いて、やっとハムラビ法典の前に。あまりにあっけなく置いてあるし、ほとんど見ている人もいない。
うーーん、なんで??「目には目を」とか、子供から大人までしょっちゅう言っていますよね。
しかも、手を伸ばせば触れちゃうような全くガードされていない状態。タックルしちゃう人とかいないんでしょうか?(笑) でもおかげで顔を近づけてじっくり見ることができました♪
この、無防備に展示されているという状況はルーブル全体に言えることでした。絵もガラスで守られているものは、モナリザなどごくわずかなものだけ。他はむき出し。しかも柵もありません。
ハラハラしちゃいましたが、これってお客さんを信用しているってことなんでしょうね。確かにガラス越しに見る絵は、反射が写りこむし、見にくいんですよね。ありがたいことです。
でも、目の前に数億もするような絵がむき出しでかかっているかと思うと、見るほうが緊張しちゃいます。クシャミ出たらどうしようとか(笑) |
素晴らしい絵! |
ものすごい量の絵、そして、見たことのある絵もいっぱい!あまりの量で、一通り紹介するだけでも一つのHPができちゃいそう(^^ゞ
ルーブルの絵については、ガイドブックに必ず説明があるでしょうから、ここでは特に印象に残った絵だけご紹介します!また、画家の説明はウィキペディアへのリンクが張ってあります。
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前景が少しぼけているのも特徴の一つ |
まずはフェルメール。現在(2008年11月)、上野の東京都立美術館で展覧会が開かれていますよね。
ルーブルにはレースを編む女と天文学者が展示されています。
やはりここはレースを編む女。静かで穏やかな空気の中、一身にレースを編む女性の姿が描かれています。
絵の中の清浄な光が、こちらに溢れてくるような、本当に素晴らしい作品。見入ってしまいます。
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明暗の表現にカラバッジョの影響が |
個人的には一番楽しみにしていた絵。ラ・トゥールの大工の聖ヨセフ。
この絵をTVで初めて見た時、右のろうそくを持ったキリストの手の表現に感動しました。光がうっすらと透けているんですよね。それがものすごくリアルなんです。
実際に見て、やはり想像通り素晴らしかったです。
ヨセフの目が、ろうそくに照らされて光っているんですが、それがまた、すごくキレイ。
ラ・トゥールは「いかさま師」が有名だけど、こちらの方が私は好きでした。 |
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切なくなるような表情 |
ロココを代表する作家の一人ヴァトーのジル(ピエロ)このピエロの表情がなんともいえません。
友人を描いたとも、自画像とも言われているらしいんですが、まるで泣いているような、泣きはらしたような・・・。
さみしげにこっちを見つめる目線が忘れられません。
ヴァトーはシテール島の巡礼などのように華やかな絵が多いのですが、まったく雰囲気が違うこの絵は、ヴァトーの隠された苦しみや悲しみを描いているような・・・と、想像をかきたてられる絵でした。
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アングル大好き♪ |
アングルのグランドオダリスクです。作成当時はあまりに長い背中から不評だったようですが、今ではアングルの代表作になっています。
ずいぶん前にピップ・エレキバンの宣伝にも出てましたよね〜。
まるで柔らかい産毛まで見えるような、本当に美しい肌です。
顔にはラファエロの聖母の影響が見えます。
ちなみにウィキペディアにはこんな記述がありました
「当時発明された写真が「画家の生活を脅かす」として、フランス政府に禁止するよう抗議した一方、自らの制作に写真を用いていたことでも知られる。」
・・・それはどうかと思いますよ、アングルさん(笑)
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フランス万歳! |
ドラクロワの名作、民衆を導く自由の女神です。
これはもう絶対、教科書で見たことありますよね〜!
世界史の教科書の常連です。実物を見ると、なんか感動しますね。
ルーブルは、この絵のように「教科書で見たことのある絵」が目白押しです。 |
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ウィキペディアより |
そして、やはりなんといってもこれ。モナリザですよねー。レオナルド・ダ・ヴィンチの名作中の名作。ルーブルの至宝です。
これ、やはりすごく楽しみだったんです。世界一有名な絵、どれ程すごいのか。写真を見ると確かに魅力的ではあるけど、ダヴィンチの他の絵と圧倒的な差があるとは思えなかったんです。
で、本物を見てやはり思いました。すごいです。まず、よく見る写真とは色が違います。背景の青色が写真より強いです。そのため遠近感がより出ています。
(右の写真はかなりいい感じですが、実物はもう少しキレイな青です。よく見る写真はもっと茶色がかってますよね)
そして、なんというんでしょうか、他の絵が、キリストを見ていたり、絵の中の人物を見ていたりする中で、この絵だけがまっすぐこちらを見て微笑みかけているような気がするんです。
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モナリザさん大人気 |
モナリザはやはり大人気で、周囲は大変な人、しかもここだけは柵があり、近くに寄れないようになっているのですが、その中で見てもやはり素晴らしい絵でした。
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ニケ! |
そして、やはりこの二つ。ミロのビーナスとサモトラケのニケです。
特にニケ。階段を上った正面に展示してあるんですが、この像が見えたとたん、空気が変わったような気がしました。ものすごい存在感。ニケの周りだけ地中海から風が吹いてくるようです。
「周りを支配している」と書いた方がいましたが、本当にそう。素晴らしいの一言です。
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ニケだ! |
風が感じられますよね |
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知的! |
そしてこちらもルーブルの至宝ミロのビーナス。お顔は美しいと言うより威厳に満ちています。体もガッシリ。やはり女神様だから威厳を出すのが一番大事だったのかな。意外に女性美と言う感じでは、なかったです。 |
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大作の間 |
と、こんな風に興味の赴くままにじっくり鑑賞しました。それはそれは素晴らしい時間でした。
そして、どうなったかというと・・・時間はなんと5時になっていました( ̄□ ̄;)!!
ひー!ルーブルは午前中だけの予定だったのに〜〜。恐るべしルーブル、夢中になって見ていたら、なんと8時間も経過していました。今日の予定はめちゃくちゃです!(>_<)
とはいえ、この8時間のなんと充実していた事か・・・。予定など○くらえー!(笑) パリに一週間滞在して、ルーブルやオルセーだけを見ているだけで、十分いい旅行になりそう。素晴らしい美術館です。
この一日で家族全員、それぞれ好きな画家ができました(^-^) とてもよかったと思います♪ |
クリュニー美術館 |
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天幕には「私だけの欲望」と書いてある |
すっかり時間配分が狂ってしまいましたが、明日からの日程のためにも少しは予定を消化しておかなくては。また自転車に乗り、サンジェルマンデプレへ。
時間は五時過ぎ。閉館時間は5時45分。ギリギリでした。じっくり見る時間はないので、ここの目玉「貴婦人と一角獣」というタペストリーがある部屋へ一直線に向かいます。
薄暗い部屋には「人間の五感を現した」といわれるタペストリーが掛かっています。でも5感なのに、タペストリーの数は6枚。最後のタペストリーのテーマは謎のままです。すごくミステリアス。描かれている一角獣などの動物も中世らしい少し怖いような雰囲気があります。
ローマ浴場を改装したとてもステキな美術館なのですが、閉館時間になり他は見れませんでした。なんか申し訳ないような荒っぽい見学をしちゃいました(^-^;) |
モノプリ |
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おいしそう♪♪ |
次は、この美術館のそばにあるモノプリでお土産を買おう作戦です。
ここはスーパーといってもとても高級。洋服や雑貨も売っています。売り場もとてもオシャレ。野菜ってこういう風に並べるととても美味しそうに見えますよね(^-^)
ついでに夕食も買おうと思ったのですが、お惣菜が見つからず。
そばにいた店員に聞いてみると
「うわあー!エイゴッ!私だめ!クリスティーヌー!クリスティーヌー!」と他の店員を引っ張ってきてくれました(笑)
クリスティーヌによると、お惣菜はないとのこと。でもレンジで温めれば食べられるものが沢山あるので、一階の自由に使えるレンジを使って温めて食べるようにと、とっても親切に教えてくれました(^-^)
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ホテルの窓からの夕景 |
結局あまり食欲をそそる物がなかったので、フルーツを買って夕食はホテルそばのシシカバブーやさんで食べることに。
フランスってやはり移民の国なんですね、様々な国の料理のレストランが本当に沢山ありました。私達が宿泊した地域なんて、フランス料理やさんを見つけるほうが大変な位でした(笑)
結局今日はルーブル三昧の一日でした。明日はヴェルサイユ。体力が続く限り観光します!(笑) |
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