六日目
パリへ移動
ロストバゲージ
サントチャペル
ノートルダム寺院
七日目
ルーブル美術館
八日目
ベルサイユ宮殿
大・小トリアノン
王妃の村里
エッフェル塔
夜のサイクリング
九日目
アリーグルマルシェ
オルセー美術館
モントルグィユマルシェ
誕生日
帰国
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アリーグルマルシェへ |
いよいよパリも、そしてこの旅行も最終日。あっという間だったかな。いや、ローマに到着したのはもうずいぶん前のような気もします。
今日はお土産を買いにマルシェへ。その後、オルセーと凱旋門へ行く予定です。飛行機は深夜の出発。最後までパリを楽しむために、ホテルは今晩まで予約を入れてあります(^_^)v |
まずはアリーグルマルシェへ。パリにはあちこちにマルシェがありますが、ここは毎日開催、そして蚤の市が併設されている所がポイント高いです♪
蚤の市はクリニャンクールが有名なんですが、土日月のみ開催。値段もちょっと高めです。お土産用にはプレミアがついちゃうような骨董品はちょっと・・・。そこで、このこぢんまりしたマルシェに行く事にしました。
いつものようにヴェリブでアリーグルへ。途中ちょっと迷いましたが、通りすがりの女性に聞いて解決。下調べでは朝早くから開催ということでしたが、この女性によると「多分10時からよ。まだ早いけど大丈夫?」とのことでした。行ってみると、確かにまだ準備中。そばのパン屋さんで朝食を食べながら待つ事にしました。
このパン屋さんも可愛い。カイゼル髭っていうんでしょうか、立派な髭の男性が店主でした。絵本の中のパン屋さんのようです(^-^) |
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外観 |
食事ができるようになっています♪ |
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喜びすぎてカモメの写真を撮り忘れ・・・ |
パン屋さんの前はお魚屋さん。真赤な内装が、日本ではありえませんよねー!
その屋根の所には沢山のカモメ!魚を食べようと鋭い目で狙っています。我が家は鳥が大好き。かわいいね〜と大喜びでビデオを撮っていました。
すると魚屋さんの中からコワモテの男性が出てきました。うわっ、ビデオ禁止なのかな?と焦っていると、手に持ったサバのような魚をポンと道路に投げました。するとカモメが降りてきて丸呑みです!
おおおー!なんと、私達のために魚を投げてくれたのでした♪「メルシー!」と叫ぶと、ニッコリ!こういう親切は嬉しいですね〜(^-^) |
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こういう風に並べてあるとなぜか新鮮そうに見えます |
魚屋さんの横では準備中の屋台。次第に開店の準備が整っていきます。
色とりどりの野菜がとってもキレイ。どれもつやつやで新鮮そうです♪
もしまた来る機会があったらキッチンつきのホテルを選んで、いろんな食材を試してみたいです。
腕が鳴りますねー(・・・ってそんなに料理得意じゃないですが…笑)
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市場っぽい飾り気のない建物 |
広場の真ん中にはスーパーのような建物があり、中には様々な食料品店がありました。
マルシェというと出店のようなものが軒を連ねている所を想像していましたが、ここは常設市場なので、このようなしっかりした建物があるようです。
バカンスシーズンのせいか、しまっているお店が多いのは残念でしたが、日本では見られない珍しい食材だらけで、面白かったです(^-^)
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ハムやさんかな?美味しそう |
さすがフランス。チーズの種類が豊富 |
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見る目がある人なら掘り出し物を見つけられるかも。 |
買いたいのは山々だけど、これから観光なので我慢、我慢。外に出て、蚤の市の方を見学です。
ほんの50m四方程度の広場に、様々な物が雑然と並べられ、売られていました。
古い油絵から壊れていそうな電話機まで。ほぼガラクタのような物も沢山ありました。あちこち冷やかしながらよさげな物を選びます。母はバラの模様の大皿、娘は古い絵葉書を購入。
価値のあるものではないのでしょうが、雑多な物からお気に入りを探し出す過程が楽しかったです♪
購入した商品はお土産のページに。こちら
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オルセー美術館 |
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入場するまでが大変だった・・・ |
次は初日に見逃したオルセー美術館です。印象派の作品が充実している事で知られ、日本人に非常に人気のある美術館です。ああ、なんとそれなのに、今日はもう最終日。じっくり見てまわる時間はありません。残念無念。ここはじっくり半日以上かけて見たかったです。
ホテルを出、またまたヴェリブをレンタル、セーヌ沿いを疾走でーす♪すぐにオルセーが見えてきました。
裏のステーションに自転車を返却しよう・・・と、見るとなんとステーションが壊れていました( ̄□ ̄;)!!まったくもう、なんでこんなに連日ヴェリブがらみでトラブルに会うんでしょうか。
若い男性がボルヌの扉を開き、内蔵されているPCにキーボードをつなぎ操作しています。声をかけると「残念ながらこの通り、壊れているんだ。近くのステーションはいっぱいだろうから、ちょっと遠いけどここへ返してくるといいよ」と親切に教えてくれました。 |
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入り口 |
それからが大変、教えてもらった所も2台しか返却できず、また返却場所探しでさまようことに。ようやく探し当てた時には30分以上経過していました。う〜〜ん、またしてもヴェリブの罠にかかってしまいました。
やっと返却し、オルセーに向かうと道の向こうから先ほどの男性が歩いてきます。私たちを見つけて笑顔で手を振っています。おおっ、あの笑顔はもう直ったのかな?と思ってステーションのほうを見ると、しっかり壊れたままでした(^^ゞさわやか過ぎる笑顔だ・・・。直してから笑いなされ(^-^;) |
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オシャレだー |
オルセーはパリ万博で作られた駅を改装したものです。そのため、巨大な時計があちこちにあります。
なるほど、とは思いますが、日本の感覚で言えば、駅にあるには豪華すぎる時計ですよね(^-^;)
広々とした吹き抜けの周りに絵が展示してあるんですが、なんともおしゃれな空間になっていました。 |
泉と再開 |
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本物は光り輝いているようです |
母はオルセーで楽しみにしていたことがありました。それはアングルの「泉」。この絵は約30年前、日本に来ています。当時中学生だった母は、初めて一人で絵を見に行きました。当時の感動を今でもありありと思い出すことができます。まずは入ってすぐ、この絵を見たいと思っていました。
30年ぶりの泉は記憶より少し小さかったです。今より身長が低かったから、大きく見えたんでしょうね。でもそれ以外は記憶の中とまったく同じ姿でした。
つくづく思います。日本でもフランスと同じように、学生には無料で、美術品を鑑賞する機会をあげたい。この絵のおかげで美術鑑賞が好きになりました。美術の教科書に印刷されているものでは得られない感動が、本物を見るとありますよね。 |
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迫力あります |
久々に見る泉にウットリしていると、なぜか視線を感じます。ふと横を見るとものすごい絵がありました。
黒い背景、黒い衣装の中に、真っ白な肌の美しいい女性がまっすぐにこちらを見ています。目力すごすぎです。
一度見たら忘れられないこの視線。アモリー・デュバルという人が描いた「Madame de Loynes」という作品です。
アングルの弟子に当たる人で、後年「アングルのアトリエ」という回想録を執筆しました。確かにこの正確な描写、新古典主義らしい、美しい絵です。
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マネが良い |
ルーブルと同じく、絵の解説についてはガイドブックに詳しく掲載されているかと思いますので、印象に残った絵だけを紹介します。
我が家で人気が高かったのがマネ。マネってのっぺりと絵の具を塗るから、印刷だと単調に見えるんですよね。でも、本物を見ると、なんというのか、絵からすごい力を感じます。シャープでかっこいいんですよね。オランピアや笛を吹く少年、そして草上の昼食など、マネの代表作が目白押しです。 |
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笛を吹く少年(後ろの方) |
タレントの千秋さんに似てるような |
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ルノワール |
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木漏れ日の感じがステキ |
ルノワールの作品も沢山あります。
左は娘が大好きなムーラン・ド・ラ・ギャレット。木漏れ日の中でパーティをする男女が描かれています。ルノワールは知人を集めて実際にポーズを取ってもらい描いたそうです。
やわらかい色彩と華やかなモチーフ。ステキですよね〜(^-^) |
名作がいっぱい! |
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動き出しそう |
その他にも名画がいっぱい。誰でも知っているような絵ばっかりです。ルーブルもすごいけど、規模は小さいながら選りすぐりの作品があるこちらも素晴らしい。ここも時間をかけて見たい美術館です。
左はドガのバレリーナのブロンズ。ドガって目が悪かったんだそうです。そのためなるべく目の負担の少ない、屋内の絵ばかり描いていたらしいんですね。「エトワールまたは舞台の上の踊り子」が有名です。
しかしやがて、完全に視力を失う事になります。その後、作られたのが左の作品。目が見えなくなっても頭の中に残る踊り子の姿を手で再現したわけです。当時は動きの表現では同世代のロダンに勝ると言われていたとか。
それにしてもすごい芸術家魂ですねー。 |
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触っちゃダメだよー! |
ゴッホの作品も沢山あります。右は自画像。
ゴッホの作品で傑作と言われる物は、死の直前2年間に書かれた物がほとんどで、そのため枚数が少なく、値段が高騰しています。100億以上の値がついたものもありました。
この絵も売るとしたら相当な値段になるんでしょうね。ものすごく迫力のある、素晴らしい絵なんですが、ついつい、そんな事を考えてしまいます。
100億は軽く越えるでしょうねぇ。それなのにこの絵、むき出しで掛けられているんですよね。写真に写っている赤ちゃんがちょっと手を伸ばしたら…なんて考えるとハラハラしちゃいます(^-^;)
そんな下世話な事を考えている母の横で父は痛くこの絵に感動していました。確かに遠目で見ても、前に突き出ているようなすごい迫力。追い詰められたような視線と色彩に狂気が感じられ、怖いようです。
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美術館でご飯 |
右を見ても左を見ても名画だらけなのでつい時間を忘れそう。でも、我慢我慢。パリに来ていながら、まだ凱旋門を見ていないのです。
なるべく両脇を見ないようにしながら(泣)、急ぎ足で見てまわります。それでもあっという間にお昼時に。美術館の中にあるレストランへ向かいました。
ここは大時計の裏にあたります。壁一面に時計が。なんかステキです。サラダのセットを注文。ハムの塩気が効いて、とても美味しかったです♪ |
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近くで見ると巨大さが分かる時計 |
半熟たまごを混ぜながらいただきます |
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名残は尽きないけど、そろそろ凱旋門へ向かわなくちゃ。こんな良い美術館を駆け足でまわる事になって、本当に残念。未練たらしく、それぞれ好きな作品を一目ずつみて、オルセーを後にしました。
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