六日目
パリへ移動
ロストバゲージ

サントチャペル
ノートルダム寺院

 
七日目
ルーブル美術館

 
八日目
ベルサイユ宮殿

大・小トリアノン
王妃の村里
エッフェル塔
夜のサイクリング

 
九日目
アリーグルマルシェ
オルセー美術館

モントルグィユマルシェ
誕生日
帰国

 
 シテ島をお散歩
ホテルでくつろいでいるともう4時すぎ。ううう、予定が狂ってしまいました。
日本で言えば5時と言えば、もう一日の終わりが近いですよね。もうこの時間からのお出かけはありえない。でもしか〜し!ここ夏のパリではまだ青空、バリバリ活動できる時間帯です♪
ここでメゲてはいられない!無駄にした時間を取り返すべく、お散歩に出発です!まずパリと言えばなんといってもセーヌ川。そちらの方へ向かって歩いていってみましょう。
 
コンシェルジェリー
ホテルから川までわずか3分ほど、見えてきたのはシテ島とそこに建つコンシェルジェリーです。ここはマリーアントワネットが最後をの時過ごした刑務所。元はカペー朝の宮殿だけあってとてもかわいらしい外観ですが、革命期はここから約3000人の人が処刑場へ送られたそうです。
中にはマリーアントワネットの部屋が再現されているとか。実際に過ごした部屋はアントワネットの娘マリー・テレーズ(革命を生き抜き、ナポレオン後の王政復古で王太子妃に。7月革命で亡命。亡命先で死亡)によって礼拝堂になっています。
母はやはりここも見学したかったのですが、その悲惨な歴史から、他の家族が全員拒否(T-T) 外観だけ見てきました〜。
 
 パリ・プラージュ
セーヌ川河岸では毎年の恒例、パリ・プラージュが開催されていました。これはセーヌ川に砂浜を作り、日光浴を楽しんだり、様々なイベントが行われたりするものです。青い旗が目印。きれいな色の旗です。
この日はイベントも終了間際。それはそうですよね、もう肌寒いぐらい。パリの夏って短いんですね〜。水着で日光浴をしたら風邪をひいちゃいそう。それでも、霧のような水が噴出す遊び場は、子供達の歓声でにぎわっていました。
 
シャンジュ橋とパリ・プラージュの旗 パリ・プラージュ
  
 サント・チャペルへ
裁判所
セーヌ川を渡り、シテ島へ。まず目に入るのが裁判所です。5世紀に建てられ、その後増改築を経て現在の姿になったそうです。
こちらも元王宮。パリってなんでも「元王宮」だからすごい。一体どれだけ宮殿があったんでしょうか(^^ゞ
しかも門まで豪華。訴えられてここに来る事になっても、なんか偉い人になったような気分を味わえそうです(笑)
サントチャペルは、ちょっと分かりづらいんですがこの裁判所の建物の中にあります。
私達が行ったときは、「サントチャペルはこちら」というような案内板がありました。
 
ミュージアムパス。モナリザの流し目
混んでいる様子もないので、ちょっと立ち寄る事に。ここで役立つのがパリ・ミュージアムパスです。日本で4日券を購入、持参してきました。期間内パリのほとんどの美術館、博物館、そしてベルサイユ宮殿が無料で見学できます♪
ちょっと高いですが、気軽に美術館に立ち寄れる上、チケットを買う列に並ばなくて良かったので、本当に助かりました。詳細はお役立ち情報へ(別窓)
 
ちなみに子供達は18歳以下なので、ほとんど全ての施設が無料で入場できます。
これ、いいですよね〜!!明日をになう若者にいい物を見せてあげられますっ!日本も割引はあるものの、企画展などはもともと入場料が高いですからね〜。気が向いたら学校帰りにふらりと立ち寄れるというような額じゃありません。こういうのはぜひ日本でもやってほしい。たとえ大人の料金が上がっても、子供にこそいいものを見る機会を持たせるべきだと思いますね。(無駄に力説!)
  
 豪華な内装
サント・チャペルは1246年、キリストの聖遺物の茨の冠を納めるために王の命で作られました。この冠、ラテン帝国皇帝から王様が買ったらしいんですが、135,000ルーブルだったそうです。と言っても、どの程度の価値かピンときませんが、この教会を建てる費用が40,000だったと聞けば、その値段の法外さが分かりますね〜。

壁や柱のあちこちに王家のユリの紋が描かれています。縁取りは金色。まさに王家のための教会と言う感じです。
 
ここはさすがに観光客で一杯。そしてなんと、教会内部にはお土産やさんまでありました(笑)パリのガイドブックが売っていたり。
いろんな教会に行ったけど、中にお土産やさんというのは初めてかも(^^ゞ
偏狭な夫は、宗教家にあるまじき行為と、えらくご立腹でした。まぁ、便利でいいですよね(笑)
 
そして、狭い螺旋階段を上がり、二階に行きます。こちらは王室専用礼拝堂です。
入ってすぐ、全面を覆う圧倒的なステンドグラスが目に入ります。ここ、すごいです。圧倒的でした。天井までびっちりステンドグラス。そして、西に傾いた日の光がそこから射してきます。ホント、キレイ。素晴らしいものを見たと言う感じでした。
この素晴らしいステンドグラスは一部を除いて13世紀のもの。細かく、繊細に聖書の場面が1100も描かれています。
写真だと細かすぎて絵がわからないですね(>_<)
正面祭壇 両脇のステンドグラス
 夕食
通りに面した席
さて、そろそろ時間は7時。あまりに明るいので感覚が狂ってきますが、お腹はしっかり空いています(笑)
旅行時は大変なユーロ高で(1ユーロ約170円)、ガイドブックを読むと普通のお店でも一食一人30ユーロ以上、つまり5000円以上と書かれていました。ひぇぇぇ、ということは一食2万?! そんなに払えないよ〜!と言うわけで、入念に下調べをして、サンジェルマンデプレのラアルプ通りへ。この辺りは8月も開いている、比較的安いレストランがあるらしいんです。
 
道の両脇にはレストランがひしめいています。どこもセットメニューがあり、値段もしっかり書かれています。これなら安心♪
おいしいいいい!
一人15ユーロ程度で、オードブルにムール貝、メインはいろいろ選べるセットがあった「ラ・アルプ」と言うレストランで食べる事にしました(^-^)
 
出てきたムール貝は小粒ながら味が濃く、とっても美味しい!しかもお皿に山盛りです〜♪
美味しい、美味しいと喜んでいると、店主らしき若い男性が出てきて、娘に日本語で一言。
「ケッコン、シテマスカァ?ワタシハ、ドクシンデス〜!」
はぁぁ?!親の目の前でいきなりナンパですか?(笑)
いやー、それにしても、なんていう日本語を覚えているんでしょうか。大笑いでした。
 
 ノートルダム寺院
正面
そろそろ夕暮れが近づいてきました。もう9時過ぎです。ホテルに帰りがけ、ノートルダム寺院に寄る事にしました。
ノートルダム寺院はフランスカトリックの総本山。大変格式のあるカテドラルです。1163年建築が始まり、完成したのは約二百年後。ゴシック建築の傑作と言われています。
 
西からの光がちょうど寺院の正面に当たりきれい。右の写真だと大きさが今ひとつ分かりませんが、中央に見えるバラ窓だけでも13mもあります。大きさが分かりますね!
 
塔の部分を良く見るとガーゴイル君がいます。
このガーゴイル、雨どいになっていて、雨が降ると口から雨水をドウドウ吐き出すのだとか。
ちょっと見たかったけど、この晴天じゃ無理ですね〜。
  
望遠で撮影したのでちょっとピンボケです〜。
一匹じゃなくて、ニョキニョキと何匹も首が伸びているところは、とてもユニークですよね(^-^)
 
中に入ろうとすると係員がいて入場を制限していました。ミサを行っているみたい。私達が入った後すぐ、入場が止められました。セーフです(*^_^*)
中では、ろうそくの光の中、ミサが行われていました。聖堂内にあるパイプオルガンが演奏され、女性の美しい声が響いています。すごーーい。なんか今回の旅行は、いつも教会に入ると讃美歌が聞けるみたい。
しかも今回の賛美歌はパイプオルガンつき。低音のパイプオルガンは振動が伝わってくるようなお腹に響く音です。聖堂内に反響し、それはそれは、素晴らしい演奏でした。
ビデオを撮ったので、一通りサイトが完成したら、音つきで映像をUPするつもりです♪
シャンデリアの明かりがきれい 長さ108mもある礼拝堂
 
どうやら聖体拝受をやっているみたい。白い小さなパンを司祭さまがたくさんの参列者に食べさせてあげています。シャッターの音をさせるのも憚れる位厳かな雰囲気。ミサの参加者だけでなく、見学者もたくさんいるのに、とても静かにミサは続いていきました。
 
美しいバラ窓も見えます。ステンドグラスから射す光は、本当に美しいですね。ウットリ見上げました。
 
それにしても長い一日でした。今朝までローマにいたなんて信じられない(笑)
最初はどうなるかと思ったけど、9時まで明るい夏のパリのおかげで、お散歩を満喫できました♪それにしてもパリって、何を見てもオシャレできれい!明日からが楽しみです。
ホテルに戻り、まどからパリの夕焼けを眺めます。今回の旅で取ったホテルは、どれもとても眺めが良いです(^-^)
明日はルーブル美術館へ行く予定。楽しみです。
ホテルの窓から 明かりをつけると部屋がさらにステキになりました