修行報告「気」其の六
 先生ご無沙汰しております。かなり久しぶりの修行報告気です。

セミナーが終わってから1ヶ月が過ぎました。呼吸法は毎日続けておりますが特に変わった変化というのはみられませんでした。この1ヶ月の呼吸法における心構えとして、毎日続けること、出来る限り楽にやるつまり頑張らない、というのを実践してみました。しかし実際には呼吸法をしている時はいつも頑張ってしまいます。楽に丁寧にやると本当にこれで良いのだろうかという疑問がいつも湧いてきて頑張ってしまう次第です。けれども先生が緊張をなくし楽にやるようにとおっしゃているように、僕の今までの経験でもほとんど眠りかけているような状態つまり楽にやってるときが一番気感が高まってきているのも事実です。とても矛盾したことを云っているのですが、やはり自然呼吸を一切いれずに楽にやれる長さで呼吸法をした方がよろしいでしょうか。

また次の報告気が出来るように頑張っていきたいです。

 平成18年6月 吉日
信也・T
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 信也さん今晩は

修行報告気ありがとうございました。とりあえず、呼吸法は毎日続けておられるそうですね。感心!日々、気の充足を確認することは新たな気の世界を求める者にとっては必要最低限の作業と言えますね。

「実際には呼吸法をしているときはいつも頑張ってしまう。」と言っておられますが、息を吐くといった意識が強すぎるとどうしても肉体レベルでの呼吸となりがちで、最後には緊張、頑張ってしまうといった状態になりますね。かと言ってそんなに簡単に光の呼吸となる訳ではありません。当面は一呼吸、一呼吸ゆるみを探っていく作業の繰り返しですが、前にも言ったようにその一呼吸が確実にエネルギーの蓄積となって蓄積されたエネルギーがあるレベルになると新たな気の世界が広がってくるのです。

変化を求める気持ちが強い割に自身に働きかける度合いが少ないと、ストレスとなりますから焦らないことが大事です。

とりあえず、1時間自然呼吸を入れずに繰り返してみてください。要領としては、まずウォーミングアップとして充足感と身体内部の緊張を解くべく全身の薄皮だけを意識するようにして、自分の呼吸能力の半分くらいで楽に呼吸法を繰り返してください。そして身体内部を巡るエネルギーをしっかりと観る!観ることができれば必ず感覚が出てきますから、イメージで観ることができるまで呼吸を楽に繰り返してください。

丹田の中心を見極め、巡るエネルギーを感覚を持って観ることが出来るようになると、それに伴って気感が膨らんできます。膨らんだ気感が精神状態をよりリラックスモードへと導いてくれますから。その辺りから少しづつ止息を味わうように長くしていきます。止息のときの身体内部の感覚はふくらんだ風船のように内部に詰まりがないか確認しながら行います。そして充足は両手両足に・・

時間の経過とともにここまでの感覚になれると、吐く息とともに身体の外に吹き出す気の実感がより明確になってきますから、良いイメージを持ちながらエネルギー的感覚を充分に楽しみながら呼吸法を繰り返してください。そのうちに瞑想呼吸法の領域に自然と入り込むことができます。

くれぐれも、ウォーミングアップ呼吸が大事です。私も呼吸法を頑張る状態の頃は、8時間くらいウォーミングアップ呼吸を繰り返しそれから自然と真息へと移行していったものです。ウォーミングアップ呼吸で今日は呼吸法をしたと満足していては、とてもではないですが光の呼吸にはほど遠いかも?しかし、身体的に精神的には計り知れないほどの効果があることもたしかです。どのような呼吸法でも決して損はしない。必ず自分にとってプラスになると言う事を付け加えておきます。

これから益々暑くなりますが、体調に留意しながら日々確実な一歩を踏み出してください。OK!

Atsuyoshi Takezawa
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ご無沙汰しております。メール有難うございます。こちらこそ今後とも何卒宜しくお願い致します。

最近のことについて少し書こうかと思います。呼吸法はもちろん毎日続けているのですが、これといった変化は特に見られません。だいたい一日1時間程で多いときは3時間程といった具合です。先生が以前メールで8時間はウォーミングアップでそれから真息にはいると書かれたようにまだまだ絶対量が圧倒的に少ないということでしょうか。以前(呼吸法をはじめた当初)は変化が少しは見られただけに気持ちが少し焦ってしまいます。やはりこの気持ちを打破するためには絶対量を圧倒的に増やすことが最善策でしょうか。詰まらない質問になってしまい申し訳ありません。

 平成18年9月 吉日
Nobuya・T
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 信也さん

お元気そうでなによりです。

さて、呼吸法ですが、続けている割に劇的な変化を感じることが出来ないとのことですね。

◎日々、呼吸法を続ける。(どんな呼吸法でも必ずエネルギーの蓄積になっている)

◎調子が良いと感じたときはちょっと突っ込んでやってみる。(我を忘れて呼吸法を繰り返すことにより三昧の境地を味わうことができる)

◎呼吸法の神髄を追求しようとしている者にとって、一度くらいは呼吸三昧を味わう必要がある。

◎三昧の境地には急には入れないので、その為のウォーミングアップが必要となる。

◎ウォーミングアップの時間は各自違うので、とりあえず雑念が消え、肉体感覚が超稀薄になり吐く息と広がるエネルギー的感覚が一致するくらいまで。

◎そのような状態になってくると、その先には必ず新たな気の世界が広がってきます。

日々、忙しい毎日の中で呼吸法に時間を割くというのは中々難しいことですが、もう目の前に秋のセミナーが近づいています。自分でもうこれ以上稽古をできないと思うくらいに稽古をして、セミナーに参加してみてください。そうすれば自分の願望に見合ったものがきっと掴めることでしょう。

ネコキックさんの“きこうき”にこの話が書いてあります(^^)
http://ww5.enjoy.ne.jp/~yayoiojk/NewFiles/kikouki-211.html

Atsuyoshi Takezawa
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メールを送っていただき有難うございます。先生のメールを見て今までもやもやしていた気持ちが吹っ切れました。これからもただひたすら呼吸法をやっていこうと思います。有難うございました。

Nobuya・T
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修行報告「気」其の六