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HAPPY、HAPPY、LOVELY ! − fight ! −





HAPPY、HAPPY、LOVELY !

乱闘 編






ああ、静かな夏の朝…。
日の出て薄明かり、空気は清涼に澄み……

「たのもー !! 」

バァン!  と扉を開けて、伊集院が道場に入ってきた。


竜くん、勝負です !!

はぁ?



思わずマヌケな声が出た。

またワケのわからんことを…。


「お願いします、おじい様。 竜くんと勝負したいんです」
そう言って伊集院はジジイに頭を下げる。 ジジイは ふむ、と考える仕草をした。
シズカは面白れ〜、やれやれ!と喜んでいる。
他人事だと思って…。

体育祭も終わって気楽な夏休み…いや、勉強漬けの夏休みなんだけど(受験生だし)、  が始まったと思ったら、早々に一体なんだ。

「勝負して、闘って、モヤモヤを全部 振り払います!」

…鼻息荒いなぁ。

「高岡先輩だって、髪の毛を切ったし!」

はぁ?
何の関係があるんだよ。

「私がのほほんとしてる場合じゃないんです!」

意味わかんねぇ…。

「いンでない? やれば〜?」
シズカは それこそ のほほんと言う。
「許可する」
ジジイも神妙なんだか 笑いを堪えてるんだか判らん難しい顔をして同意した。

「シショーぉ、マジ?」
伊集院と勝負かよー。
なんだよそれー。
伊集院と勝負ねぇ? 勝負…。

………ふむ。 ← 師匠の口グセが移ってる

「…んで?」
「え?」
「ただ勝負ってワケじゃないだろ?」
俺は伊集院に訊く。
「俺が負けたら何かあんの?」


「 竜くんから 私に キスして下さい 」
「はぇ?」


しまった、またマヌケな声が出た。


「…あーのさ〜、そういうのは俺が自発的にすることに意味があんじゃねぇの?」
強制してされても嬉しくないだろ。
俺が不満そうに言うと、伊集院はふるふると頭を振った。
「そんなことは どーでもいい んです」
どーでもいいって…。
「もしかして竜くんは 私に勝てない んですか?」
なんだと?
「だって勝てば何の問題もないでしょう? 自信がありませんか?」

むか。

おもしれえ、やったろーじゃん

あとで吠え面かくなよ。
俺が睨み付けると伊集院も挑戦的な顔で微笑んだ。
生意気な。

「ふむ。じゃぁ勝負の日は…」
「ちょっと待って師匠」
ジジイの声を遮る。
「まさか一方的な賭けが成立するとか思ってないよなぁ?」
「…望むところです」
「そうだな…」

………。
………………。
……………………しまったァあ!!!

俺は 伊集院にしてもらいたいことが… ない !!   こもナイ!

ど、どうすればいいんだ…!!   ← すでに敗北感


「そ、そうだな。えーと、…いっこ言うことを聞け!」
「は?」
「ええと、なんでもだぞ!拒否権なし!」

「なんでも…」
ボッと伊集院の顔が赤くなる。
「やーらし」
シズカが言った。

…なに考えてンだよ !!!!!    お前らの方が やらしいわ!


「でもなぁ、内容 決めないってのはなぁ。賭けとしては反則じゃね?」
むぅ。
確かに。
「…………あ、そうだ」
「なんですか?」
「一日 付き合ってよ。日付は まだ判らんけど」
「はい?」
「ちょっと手を貸してほしいことがな。 決めた。 その日一日 伊集院は俺の奴隷な」
「奴隷…」
「自由にさせてもらうぜ」
「…自由…?」
またボボボッと伊集院の顔が赤くなる。
「やーらし」

だから いい加減 そっちの発想は 止せって!!






つづく













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