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比叡山のなかでも最も奥まった地にある横川(よかわ)、西塔からは1時間半の位置にある。今日は、シャトルバスで横川に向かう。この横川を一大道場に発展させたのは、第十八代座主・良源(元三大師または慈恵大師(912〜985)である。風紀が乱れ荒れ果てていた比叡山を再興する一方、良源は学問の論議により互いに認め合うことを促した。この土壌が、後にこの横川から法然や親鸞、道元、日蓮ら各宗派の開祖を出すようになった。

バス停から横川中堂に向かう。森の中に歩を進めるような感じだ。やがて、石垣の上にたつ懸造りの横川中堂が見上げられた。下を穴太衆積みと呼ばれる石垣。

1604年(慶長9)に建立された中堂が1942年(昭和17)に落雷で焼失。1971年(昭和46)に最澄千五百年大遠忌を記念して再建された。

中堂の内陣には、平安末期につくられた聖観音立像が安置されている。外陣は回廊のように内陣を囲んで、三方向から内陣が見える。中堂の正面から参道が真直ぐ延びている。

参道を左手に曲がると、良源の住坊跡である元三大師堂に着く。元三大師に仕える「執事」と呼ばれる僧が、朝に夕に読経し、春夏秋冬に法華経の論議が行われるため「四季講堂」とも呼ばれる。
*右手には、「往生要集」の著者:恵心僧都源信が籠ったという恵心堂があるが、この時は訪れなかった。

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