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2001年11月11日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011111~.htm#Day11

 読了本三冊。感想として別枠で纏めている余裕なし。
 M・R・ジェイムズ『M・R・ジェイムズ怪談全集1』(創元推理文庫/東京創元社)。購入した日から一日一篇〜二篇ずつ読み進めておりました。執筆時期から既に一世紀近い時間を隔てているため、道具立てや時代かがった文体(翻訳の癖も若干あるだろうが、原文の味を留める工夫だと解釈したい)に時折つかえながらも至福の読書体験でした。個人的には、現在でも通用しそうな『学校綺譚』がベストだが、ほぼ平均した質を誇っているのも素晴らしい。ただ、巻末の解説でも触れられているとおり時間の設定に乱れが――取り分け『バーチェスター聖堂の大助祭席』にかなりの破綻を感じた。
 夢枕 獏『陰陽師 付喪神ノ巻』(文春文庫/文藝春秋)。もう論じる必要もない完成度。ただ、これだけ続くと再登場キャラも増えてしまい、シリーズ全体の読者にのみ向けられたように感じてしまうエピソードも出てきたのがやや不安。ベストは、映画版でも根幹を支えるエピソードとして採用された『鉄輪』と、既出のエピソードを膨らませた『ものや思ふと…』の二篇。
 柴田よしき『Vヴィレッジの殺人』(祥伝社文庫/祥伝社)。今年の400円文庫シリーズで最初に手を付けたのがこれ。自治区制度が存在するパラレルワールドの日本で、ある特異な風土から自殺の名所にされてしまった自治区「Vヴィレッジ」を舞台にした奇妙なミステリ。西澤氏の作品群にも似た、独自のルールを提出しその枠内で論理的な解決を試みるというもの。条件付けが「あれ」の――って、秘密にしても本の扱いでネタバレしているんだが――古い約束に基づいているのだが、そのルール自体がそもそもキリスト教の風土に由来しているのでこれをまるまる日本に持ち込むことには個人的に同意しがたく思う。その所為で、きちんとルールに沿った解決が提示されているのにいまいち頷けなかった。しかし、そうした約束を援用して非常に説得力のある生き様を創造してみせる筆力は相変わらずお見事。さらっと読めて心地よい、400円文庫の本領とも言える佳品。
 そして現在は、昨日観てきた『クローン』の原作含むフィリップ・K・ディックの短篇集に着手。

 さて、怠けてないでそろそろ短篇の再度見直しと、最大・至急の懸案であるお絵描きに取りかかります。……ああ、また知らない間に机が狭い。

 で、現在12時過ぎ。推敲作業中。主に描写の練り直しと振り仮名の追加なのだが、やっぱり文章を追加してしまう。削るよりは増やしてしまう傾向があるなー。
 提出前の最後の改稿は基本的にプリントアウトしたものに朱を入れる形で行うようにしている。画面上ではいちいち表示を切り替える手間があるし、何だかんだ言って紙媒体でものを読む習慣が付いている所為もあり、これが一番気を回しやすいのだ。が、節約のため紙一枚に原稿用紙約12枚分を盛り込める体裁で印刷しており、これが目に悪いったら。ここ暫くずーっと目を酷使していることもあり、思っていたよりしんどく手間がかかる。室温の調整もこの時期が一番しづらいし、そんなこんなで相変わらず進捗は遅いのであった……。ああ、お絵描きしたい。


2001年11月12日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011111~.htm#Day12

 出勤途中は辛うじて保ったが、職場にいる間中強い雨が降り続けた。が意に介さず買い物に出かける私ってどうだろう。傘をさしている意味がなくなるほど自転車で移動する私ってどうだろう。
 そんな苦労をして探しに行ったのは、現在読んでいるディック傑作集の二巻以降。が、職場近郊で一番大きな書店の役立たずぶりは加速しつつあり、まあ『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が置いてあるのはいいとして、ハヤカワ文庫ではそれともう一冊、創元SF文庫でも一冊しか置いていない。何だこりゃ、と思い他の作家も捜してみる。まともに揃っているように見えるのはアーサー・C・クラークぐらいで、レイ・ブラッドベリにジェイムズ・ティプトリー・Jr、ウィリアム・ギブスンなど、私でも思いつくような代表作がなく妙にマイナーなものが一冊二冊あるだけ。相変わらず某文庫は一作品が三冊も四冊も棚に並んだままだし、新刊の平台には既に公開の終わった映画のノベライズを三・四列くらい使って積み上げているし、本日のお買い物3など前巻が先月刊行だったのだから一緒に並べておけばいいものを既刊の棚にすら置いていない始末。常套句使っちゃうぞ。責任者出てこい。

 コミケ落選という凶報が、貫井徳郎氏の今月11日付日記を見た瞬間に意識からぶっ飛んでしまった。
 鮎川哲也『黒いトランク』、東京創元社から復刻。しかも角川文庫版に更なる改稿を施したものだそうだ。三冊買います私ええ買いますとも当然じゃないですか。ああ、来年はこれ一冊でもう終わってもいいかも――は大袈裟だがその位本気で悦んでおります。

 本日のお買い物
1,折原 一『沈黙者』(文藝春秋)
2,いしいひさいち『ほんの本棚』(創元ライブラリ)
3,M・R・ジェイムズ『M・R・ジェイムズ怪談全集2』(創元推理文庫/以上、東京創元社)
4,秋月りす『OL進化論(9)(10)』(講談社漫画文庫/講談社)
5,『リフレインラブ2』(CYBERFRONT/Windows95・98・Me対応ゲーム)

「者」シリーズは書籍で揃ってしまっていることを思い出し、行き付けに入荷されたのを機に年貢を納めた、の1。駄目ねえ堪え性がなくて。
 3は楽しみにしていた、とは言え読了から二日程度で発見・入手してしまうのもどうか。取り敢えず、フィリップ・K・ディックが予想以上にツボだったので、あっちが読み終わってから早速取りかかります。
 4は……最初に読んだのが文庫版だったからねえ。8巻で追い付き文庫版の刊行が止まってしまい、仕方なく大判で揃え始めてしまったのだが……ねえ。サイズが揃ってないと、ねえ。書き下ろしのエッセイもあるしまいっか。
 5は、職場で使うMOを買うついでに。最近第一作がこのCYBERFRONTの廉価版シリーズで初めてWindowsに移植され、何故これを選んだんだろうと訝しんでいたら間を置かずに第二作まで発売されていて驚いた。第一作はコンシューマー版(PSだったかSSだったか)でプレイ済みで、三角関係をシナリオに盛り込んだ意欲は買うもののイベントの整合性、テキストの出来、システムの無意味さなどが拙く、大学生を主人公にしたわりには垢抜けず却って鼻についたのが気になった――とは言えこばやしひよこ氏の原画に基づくCGはなかなか洗練されていたし声は聴きたいし、というわけでWin版の購入もちょっと前から検討していた。安いし。で、店頭で迷った挙句、その一作目ではなく第二作目を選んでしまう。攻略対象が多いからその分長く遊べる、かと思った、のだが。
 起動してまず全画面表示にしか対応していないことに驚き、遊び始めてはグラフィックの粗さに吃驚。ただグラフィックの方は、通常イベントでキャラクターCGが会話の間に時々アニメーションを行うためらしく、まあこの点をリファインするのは作業的にも難しいので致し方あるまい。にしても、このゲーム進行の遅さはどうかと思う。主人公の下宿内部の移動をダンジョンの如き3Dで行う意味もよく解らないし、本気でシナリオを愉しませたいならシステム面での枝葉末節は排除しても良かっただろうに。まあ、ちまちま愉しんでみます。

 ……とか言っているうちにも49500ヒット間近だ。うわあ間に合うんかいな。


2001年11月13日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011111~.htm#Day13

 フィリップ・K・ディック『ディック傑作集1 パーキー・パットの日々』(ハヤカワ文庫SF/早川書房)読了。堪能。死後であろうと何だろうと評価されない方が変ですこりは。本の作りとしては、傑作集2とセットで発売が計画されたようで1の収録作の解説までが2の方に纏められているのが初心者には不親切ではないかと思ったが(初心者に不親切な解説なんて世間には吐くほどあるぞ、という意見は取り敢えず却下)、作品自体は大半の設定年代が過去というハンデがハンデと思われない質の高さ。ただ、自分でも意外だったが、『にせもの』は映画化『クローン』の方が面白かった。紙幅の所為もあるだろうが駆け足だしクライマックスの切れ味、余韻共に映画の方に軍配を挙げたくなる。翻って、『クローン』という映画がディック作品の備えたイメージを崩さぬよう繊細に作られていたことに改めて感心したり。収録作での個人的お気に入りはラスト二本、『たそがれの朝食』と『フォスター、おまえ、死んでるところだぞ』。この哀しい余韻が堪らない。
 で、予告通り続いて英国古典怪談に着手。……横になって読むものじゃない。

 一本仕上がると怠けてしまう性分はどうしたものか。だらだらと引き延ばして本日夕方ようやく原稿送付。明日には届きますーっても見てないような。それで懸案のお絵描きに着手したのかと思えば、妙に多めに感じる漫画を読み、すっかり嵌ってしまったディックの別の本を探しに帰宅後わざわざ自転車を出して買い物に出かけてみたり。

 本日のお買い物
1,伊藤明弘『ブルーゲイル 伊藤明弘版権物作品集』(Daito comics/大都社)
2,宮部みゆき『ドリームバスター』
3,田中啓文『ベルゼブブ』(トクマ・ノベルス/以上、徳間書店)
4,鯨統一郎『新千年紀古事記伝 YAMATO』(ハルキ文庫/角川春樹事務所)
5,フィリップ・K・ディック『マイノリティ・リポート ディック作品集』(ハヤカワ文庫SF/早川書房)
6,Fatboys Slim『Halfway Between The Gutter And The Stars』(SkintEpic Records/CD)

 1は何かと思えば、表題作はザブングル、併録はガオガイガーにエリアル、と殆どが版権物というちょっと変わった作品集だった。オリジナルはどれひとつ知らないが、なにあとがき見たら作者もオリジナルには熱心じゃなかったんじゃん、と安心して購入。どっちにしても、この人やってることは最初からそんな変わってませんってか。
 2は、e-novelsなどに掲載されていた作品などを集めた、宮部みゆき氏初の純然たるファンタジー。山田章博氏の装画もいい雰囲気だが、どうせファンタジーならば装幀を軽めにするか、いっそ新書版にしてもーちょっとお手ごろな価格にしてくれても良かったのではとちょっと思う。3は、逆にハードカバーでも良かったのでは、と思うのは……余計なお世話だな俺。記憶に間違いがなければ、話題作『水霊 ミズチ』以来となる長編。作品集が何冊も積読になっているがこれこそ楽しみにしていたもの、早いとこ読もっと。
 4から下は帰宅後、自転車で買って廻った品々。主目的は5、店頭であれこれ悩んだ挙句に結局また映画化作品に手を出してみました。表題作がスピルバーグ監督、トム・クルーズ主演によって来年あたり公開予定、巻末の『追憶売ります』が大幅にアレンジの上シュワルツェネッガー主演『トータル・リコール』として随分前に公開済みDVDだって出てる。4は、最近行き付けでは言わないとハルキ文庫を仕入れてくれないので(配本がなく発売時期が解らない、というのが最大の理由らしいが)見つけたのを機にとっとと購入。『ONOGORO』の続編、になるのだろうか?
 6はその帰り道、CD屋に寄って購入。珍しくテクノだ。ふと海外のテクノが一枚欲しくなり、さんざ迷った果てに『トゥームレイダー』のサントラ収録曲が好みだったという理由でこれに決定……が、思ったほどパワーがないのがちと期待外れか? 微妙に蓄えた毒は非常に好みなのだが。


2001年11月14日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011111~.htm#Day14


『Jazz Life』
三栄書房より復刊!!

 嬉しいのはわたしだけかも知れないが兎に角聞け。
 7月、当初の発行元立東社の倒産により、誌面上何の予兆もなく突然の休刊を余儀なくされた『Jazz Life』誌。惜しむ声は多かったが、当時私自身もちょっと予想していたように、どうやら編集部のみが独立し、版元を移して再出発したようだ。ブランクの分だけ若干厚めになったものの、誌面構成に特集・連載記事の内容、更にそれぞれの紙質に至るまで見事に休刊前と同じなのが素晴らしい。しかも、空白の五ヶ月間に発売された作品などをダイジェストで扱った幻の7〜11月号が別冊附録となっている(間に色々事件もあったし亡くなった人もいたし、何より最大の話題作であるハンコックのニューアルバムもあったからねえ)。愛読者としては復刊の舞台を用意した三栄書房に感謝せねばならないが、やはりここまで努力を怠らなかった編集部の皆様にこそ頭を垂れるべきだろう。
 この間、私はジャズ情報を『Swing Journal』に頼っていたわけだが、やはり私には『Jazz Life』の方が性に合っているらしい。『SJ』が駄目だというのではない。歴史があるだけあって記事の質は高いし、毎号選定しているゴールドディスクは基準として信頼に値するのだが、どうも誌面の組み立てが専門的であり、批評・評論に傾きすぎているのだ。対して『Jazz Life』は若手やフュージョンと呼ばれる系統を中心に扱いつつも毎回過去の名作にも言及し初心者・中堅の聴き手に親切な作りであり、またギター・ベース・サックスの講座を連載するなど、SJよりも演奏家よりでもある。自分でもギターを抱える人間だし批評するよりは好きなものを聴き続けることを選ぶ方なので、SJはいい雑誌だと思いつつも(でもオーディオ関連の記事にちょっと紙幅を割き過ぎじゃないかなとは思う)やはりJLの方が私には合っている。久々にじっくり読んでそのことを再確認。今度は簡単にくたばらないでね。
 ……問題は、今後も『Swing Journal』を定期講読し続けるかどうかだ……

 過去のネタについてフォロー。
 まず11月6日の『ムーランルージュ!』前売券特典のCDシングル。サントラには収録されない、と書きましたが、店頭で確認したところ同じ題名・同じアーティストによる演奏の楽曲がありました。アレンジ・ミックスなどに異同があるかも知れませんがそこまで確認する予定はまだなし。映画を観て気に入れば買うかも知れないが。
 次に11月10日のくず『ムーンライト』3曲目。曲が終わってからず――――――――――――っと間がある、と思い込んで、お終いの方にある挨拶まで飛ばして聴いていたのだが、実はその間に表題曲『ムーンライト』のアニキ(山口智充)による物真似ヴァージョンが挟まっていたのだ。忌野清志郎に始まり昔のラジオ放送まで、定番のネタが全部聴ける。得した気分だが翻って数日損をした気分だ。
 最後に、昨日購入したFatboy Slimについて。ちょっと期待外れ、という書き方をしたが、その後、完璧に嵌りました。聴けば聴くほどに味わいを感じる、ヒップホップ・ブレイクビート系列のアルバムとしては理想的な出来ではなかろうか。欲望剥き出しの『Love Life』、ロックに近いビート感覚炸裂の『Ya Mama』、ブーツィ・コリンズのエフェクトかけまくりの声が異常に蠱惑的な『Weapon of Choice』などなど、どれを取っても遊び心に満ちながら遊びのない緊密なクオリティ。午前中の空き時間に近場の店で別のアルバムを探すくらいに見事にツボに入ってしまいました――が、店には一枚も置いてなくてがっくり。

 本日のお買い物
1,あだち 充『ラフ(5)(6)』(小学館文庫/小学館)
 だけ。『Jazz Life』一冊で満足しました。


2001年11月15日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011111~.htm#Day15

 だらだらだらだらー……何もしていない訳ではないが、本業が普通に忙しいと合間合間に読書をするのが精一杯なのです。読書そのものもあんまし進まないし。
 折角お絵描きを始めたのだから、とついでに年賀状の仕込みもしてしまおうと、資料代わりにネットで馬の画像を検索する。イメージ通りの構図が見つからない――『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』の単行本はもう仕舞っちゃったよなあ、とふと思ったり。

 本日のお買い物
1,有栖川有栖/恩田 陸/加納朋子/貫井徳郎/法月綸太郎『「ABC」殺人事件』
2,さだ まさし『せとぎわの魔術師』(以上、講談社文庫)
3,芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行 2002カレンダー』(以上、講談社)
4,矢崎存美・安武わたる『ぶたぶた』(Emerald Comics/宙出版)
5,太田忠司・大塚あきら『幻竜苑事件 -狩野俊介の事件簿-』(SUSPERIA MYSTERY COMICS/秋田書店)
6,吉住 渉『ランダム・ウォーク(3)』(りぼんマスコットコミックス/集英社)
7,AIR『Original Motion Picture Score for THE VIRGIN SUICIDES』(Virgin東芝EMI/CD)

 1は『「Y」の悲劇』に続く書き下ろし・オマージュアンソロジー第二弾、と捉えていいのかな? 加納朋子氏の作品はあの『螺旋階段のアリス』シリーズの一篇だ。
 2は、『精霊流し』のヒットが引き金となり、実に14年ぶりに初の重版なった書き下ろしショートストーリー&エッセイ集。私が本にまで手を出し始めた頃には既に絶版扱いとなっていたため、待望の購入だったりして。さあ、貴方も買うのだ(一部狙い撃ち)。
 3は、まあカレンダーです。数年前は三つ四つと買う無意味な真似をしていたが、今年度は買うことすら忘れてまともに使っているのはあずまんがのひめくりだけ、だったので2年ほど前にお気に入りだったこれを今年も選んだ由。……おまけが邪魔なのだが。
 4は一部で話題のぶたぶたシリーズの漫画化、初の単行本。原作を読んでいないにも拘わらず読み始める私なのだった……いやね、高校時代最初の担任の苗字が「山崎」だったんですけど……なんつうか、その……
 5もまたコミカライズ。狩野俊介シリーズである。遠島寺美樹とアキちゃんのデザインが可愛いのでそれだけで満足――いや、ミステリの漫画化としても成功してますよ。ただ、元々組み立てが漫画的だ、ということも幸いしている訳だが。関係ないが、買ってからbk1でも注文していたことを思い出し呆然とする。
 これで完結、だが終わったという手応えに乏しい6。一応収まるところに収まった、という印象なのだが何が決着なのか元々判然としないテーマだったからなー。まだ続いてもいいんじゃないの、という感想がどうしても付きまとうが、ここできちんと切ったことは却って評価するべきか。
 7は一昨日に続くテクノへの挑戦……の筈が、買ってみたらややダーティなフレンチ・ポップスという風情であった。ソフィア・コッポラ監督『ヴァージン・スーサイズ』のサウンドトラックということもあってか、やや抑え加減な印象を受けたが、確かに美しいサウンド。さて、次はDVDも入手しないと――映画『ヴァージン・スーサイズ』のことね。


2001年11月16日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011111~.htm#Day16

 切羽詰まってきたところで漸く調子づいてきた。裸でもえっちくない構図で描いてみる。実の処、ずーっとネタに悩んでいたのだが、身近でこんなに利用しやすいものがあったぢゃん、と開き直ってあの娘を自分なりに処理しているのです。描くことそのものは楽しいのだが……あああ、しかしこんなことで間に合うか。アンケートも取ってみようと思っているのにー。
 ……あ、アンケートの質問、何か良いアイディアがあったら送信フォームなどでお聞かせ下さると幸いです。自分で考えるのが面倒だ、という指摘をしてはいけません。……いや、本当にしんどいのだが。今月末まで実施して、最低50は回収できたらなーなどと無謀なことを考えてます。

 本日のお買い物
1,藤田和日郎『うしおととら(9)』(少年サンデーコミックスワイド版/小学館)
2,岡田鯱彦/日下三蔵・編『本格ミステリコレクション(2) 岡田鯱彦名作選 噴火口上の殺人』(河出文庫/河出書房新社)
3,フィリップ・K・ディック『高い城の男』(ハヤカワ文庫SF)
4,チャールズ・ボーモント『異色作家短篇集4 夜の旅その他の旅』(以上、早川書房)

 ……微妙に変な品揃えだ。
 2は新刊の買い漏らし。『薫大将と〜』を買ったからにはこちらも押さえておこう、と思ったのだがそれ以上に、単行本未収録作品として収められているのが『情炎』とあっては。うああ、存在すら知らなかった迂闊。
 3は一冊で嵌りましたディック、の代表作と呼ばれる長篇。金銭事情が許すなら一度に揃えてしまいそうなくらいなので、これを買ったのはただ単に取っかかりがあったから、と言うほかない。
 4は、――まあ解る人だけ笑ってください。3とともにbk1で購入。しかし、自分が生まれるか生まれないかの時期に発売した書籍が現役で市場に出回っている、というのはなかなかに感慨深い。

 先日倒れ、現在は某湯治場で療養中の親戚を見舞いがてら、私の両親は温泉一泊旅行に出かけていった。私も誘われたが、絵は描かなきゃいけないしアンケートも作らなきゃいけないしだいたいあれは一体全体どーなってるんだ、といった理由から辞退した。本当は私もゆっくり温泉に浸かりたいところなのだが、色々と片付かないことにはおちおち休んでもいられないし、どうせ行くなら一人かバイクで出かけたいもの。ツーリングも随分長いことしていないし。あああああの企画通ってくれないかなー。そしたら取材に託けて西の方へ逃走するのだが。――時期的に無意味だと理解しつつ。


2001年11月17日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011111~.htm#Day17

50,000Hit記念特別アンケート
アンケートページへ
実施予定期間・2001/11/17〜12/7
目標50名
この機会に、どんな方が当サイトを御覧になっているのか、
統計を取ってみることに致しました。
定期的にお出でくださっている方も、
不定期に訪れてくださっている方も、
ご協力いただければ幸いです。
※もしかしたら記念プレゼントがあるかも知れませんが
内容も数量も未定ですので期待されませぬよう……

 昨晩ざっと文面を作成したので、やや早めではありますがアンケート開始に踏み切ります。なかなか絵が仕上がらないので取り敢えず企画だけでも、という姑息な意図もあるにはある。上記の通り目標人数は50名としました――カウンターの動きから察するに、そのくらいは巡回してくださっている方があるはず、と睨んでいるのですがどんなものでしょうか。無謀でもあくまで目標なのだし、掲げるだけ掲げてみようと。
 なお、記念プレゼントも考えておりますが未だ内容が決まっておりませんので、その辺期待や不安を抱かれず気軽にご協力を賜れればと思います。というか、それはアンケートと別枠でやるか……混乱の元になるし。

 本日の映画鑑賞は、久々の単館系。フランス発のホラー『赤ずきんの森』(Pony Canyon&東京テアトル・配給)。観たい観たいと前々から思っていたのに、次の木曜で終わってしまうと知ったので、今日に限っては選択の余地なし。感想はこちら。かなり褒めておりますが、そんなわけで平日木曜日までに劇場に行けない方はビデオorDVDをお待ちください。

 本日のお買い物
1,松尾由美『銀杏坂』
2,菅 浩江『夜陰譚』(以上、光文社)
3,アゴタ・クリストフ『ふたりの証拠』(ハヤカワepi文庫/早川書房)

 1も2も予算の都合で購入を見送っていたもの。若干(ほんとに若干)の余裕があったので勢いに任せて購入。1は一本目以外全部掲載誌を持っているし、2も調べてみたら結構フォローしていたのだが、まあそれはそれで良し。3は文庫版で揃えると誓っていたので。いずれも、映画鑑賞前に付近の大手書店で購入。

 本日のUSOジャパン、本当の驚きは公式ホームページが存在することだったりする。……ほぼ関西限定の飲み物。どないしろと。

 ちょっと思考能力が落ちているので今日はこれだけ。


2001年11月18日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011111~.htm#Day18

 今日の日記は大変よほんとに。

 まず昨日から今朝にかけての読了本報告。昨日触れるのをすっかり忘れてました。
 そのいち。いしいひさいち『ほんの本棚』(創元ライブラリ/東京創元社)。奇しくも同日に読了されたらしい政宗さんとほぼ同意見。面白い。こと、まだ駆け出しとは言えそれなりにものを書いている人間として、この仕事量でこの読書量という事実だけでも尊敬に値する。のみならず、よくよく読むとちゃんと書評担当者のキャラクターも立っているのが素晴らしい。一番完成していて気楽に読めるのがお手伝いさんの書評(というか感想)というのもまた笑えるが。
 そのに。M・R・ジェイムズ『M・R・ジェイムズ怪談全集2』(創元推理文庫/東京創元社)。いやもう堪能させていただきました。満足満足。流石にこうも続けて読むと展開が読めるし如何に正体不明でも怪異のスタイルがこーも一致しているのはどうかと思えてくるのだが、それすらも芸として楽しめるレベルにあるのは、本業としてではなくあくまで趣味の一環として研鑽を繰り返してきた作品群であるからこそ、だろう。化け物の造型が基本的に「ヒキガエル」と「けむくじゃら」しかないのもご愛敬。……ということを今日松本楽志さんに話したら、「そーやって喜ぶのは世間で3000人くらい」と言われた。かもね。
 そのさん、これは本日朝に読了。矢崎存美『ぶたぶた』(デュアル文庫/徳間書店)。前々から面白い、ほろっとくる、といった具合の絶賛を耳にしていたものの、ひねくれ者としてはそれだけ評判になっているものをいま強いて読む必要ないやん、と考えてしまって積みっぱなしにしていたのだが、先日漫画版を購入しさっさと楽しんでしまったので、回避する理由がなくなってしまったのだった。原作の確認と共に漫画版次巻の予習も兼ねて早々と読了。漫画版が原作の味わいを丁寧に再現していたことを確かめ、感嘆しつつ原作の簡潔だがツボを押さえた文章にも感心する。お気に入りは『しらふの客』とラストの『桜色を探しに』の二篇。ただ、飲食も排泄も出来るなら刺しても壊れても死なないという話にはならないように思え、そうすると特に『殺され屋』のエピソードは成立しづらく感じられたのだがまあその位はご愛敬だろうそもそもどうやって動いているのかは依然理解の埒外だし。また、このシリーズの味はぶたぶたがどーして動けるのかとか以上に彼の素性がまるで不明な点にあり、故に一連のエピソードを纏めてしまった『桜色を探しに』自体が破綻を招いているとも考えられるのだが、それすら品のある話運びで綺麗にまとめ上げてしまっている。作者の優しさとその綺麗な筆致あってこそ許される作品、という印象も同時に受けた。何にしても、評判に違わぬ名作でした。ちょっと間隔を置いて続刊『刑事ぶたぶた』のも着手しよっと。

 起床後、さくっと『ぶたぶた』を読み終え、ばたばたと準備をして電車に乗り渋谷まで。正午ちょっと前に到着し、指定されていた待ち合わせ場所を探す――が見つからない。著名な店なので何処かに案内があるだろうと軽く見ていたら何処にも見つかりゃしねえ。交番前で途方に暮れているところに電話連絡があり、どうにか松本楽志さんと合流。問題の待ち合わせ場所は目と鼻の先だったが、看板も見当たらず遠くからでは解りにくい場所だったというわけ。
 近くにある、そこそこいけるという立ち食い蕎麦屋に入って昼食。確かにこういうシステムのわりにはなかなかのお味で値段も手頃だが如何せん少ない。結局二人して二杯目を注文し、その後東急東横線経由で日吉まで足を運ぶ。
 本日の目的は、22〜25日の間慶應義塾大学で開催される文化祭の前夜祭として企画された中島みゆきコンサート。但し、セットやスタッフ、曲目など全て今年のツアー内容に添っているとのことで、未見の方の興を殺がぬ為に別ファイルにて詳細を記します。が、時間つぶしの時に購入したものについてはこちらで言及します当然ながら。

 本日のお買い物
1,Lyle Mays『Street Dreams』(Warner Bros./CD)
 ……だけ、なんですけどね。我慢したから。
 ライル・メイズは何度も言及しているとおり、私の敬愛するジャズギタリスト・パット・メセニーが長年継続しているプロジェクト=バット・メセニー・グループにおいて、キーボード及び共同作曲者として片腕であり続ける人物。ファンの間ではピアニストとしての才能も認められているのだが、シビアな音楽業界のこと、彼単独での作品はあまり日本で紹介されておらず、これも店頭で初めて存在を知って衝動買い。しかし、謎の多いアルバムである。メセニーがグループ共々ワーナーに移籍したのは90年代半ばなのだが、このアルバムは包装に「Newly Mastered 24-Bit」の文字があるとは言え著作権表示に依れば収録は1988年、ならば権利は当然当時所属していたGeffenにあったと思うのだが、どんな事情があったのやら。内容的には、当時のメセニー・グループのカラーを敷衍しつつグループでは実践しづらかったであろうライル特有の透明感を備えたフュージョン、という雰囲気。メセニーとのコラボレーション『As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls』にも似た瑞々しさでありながら完成度は向上しており、意外な拾いものでした。発表作品の絶対数が少ない分、きっと一枚一枚の質は高いと思うのだが、どーして日本盤は入手しづらいのやら。どーでもいーが、サポートメンバーに“スティーヴ”と“ボブ”が多すぎです。

 ――といったところで中島みゆき学園祭前夜祭コンサート詳細はこちら。――繰り返しますが、2001年度コンサート・ツアーのネタバレになっている可能性がありますので御了承の上御覧下さい。

 終了後、取り敢えず渋谷まで戻り、既に閉店間近のショッピングビル地階にあるレストラン街を訪れ、てきとーな店に入り夕食を採ることに。楽志さんはチキンドリアを、私は和風雑炊を注文……ところで一体何の店だったか。待つ間に、会場の暗がりで懸命に取り続けたメモの解読とリライトとを行う。曲名が解らなかったらどうしようかと思っていたが、字が出てこない場合があった程度でほぼ完璧なリストが出来ていた。腹ごなしを済ませ、駅の改札を潜ったところでお別れする。……流石に疲れた、が、私にはこの盛り沢山の一日をホームページに記録する、という難行が残っているのであった……眠い。ひたぶるに、眠い。

 現時点でのアンケート回答者、7名。……いいです気長にやりますから。お知り合いであるなしに拘わらず、お気軽にご協力下さい〜〜〜〜〜〜〜っ! じわじわと御回答いただいておりますが知り合いばっかりだわ。


2001年11月19日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011111~.htm#Day19

 深夜のうちか日中か、兎も角無事に50000Hit達成。御愛顧に改めて感謝申し上げます。今後とも宜しくお願いいたします。

 トップページデザイン変更のためのCGは未だに仕上がっておりません。取り敢えずこの機会に、更新履歴を別ファイルで作成してしまう。今までのようにトップページ、それぞれのコンテンツの入口に更新日時を記述する、という方式は新しいデザインではやりづらくなるので、別ファイルの形で纏めて一覧できるようにしよう、という考えなのです。履歴の一覧と、ついでに各コンテンツの最新更新日時も確認できるように作ってみる。というわけで(どういうわけだ)未だにトップページから移動できない『映画館(仮)』も、ここからチェックできる形となりましためでたしめでたし。
 ……さっさとトップページリニューアルしようっと。

 昨日の疲れが抜けきらない。何故か太股の付け根に筋肉痛もある。最近両足がやたら簡単に悲鳴を挙げる。膝は慢性的に痛いしいつもよりちょっと余計に歩くとふくらはぎの筋肉が痙攣起こすしふた月に一度は寝ている間にこむら返りだし(実はこれは昔からだったりして)。運動不足、は認めるがだが両足を甘やかしてきたつもりはなく、ここ数ヶ月で多少は鍛えられているはずなのだけど。年末まで続くようなら一度診てもらった方がいいかもとまで思い始めている。……まあ、昨日の分は今日一日の〜んびり過ごせば多分解消されるんだろうが。

 本日のお買い物
1,川崎ヒロユキ『サクラ大戦〜太正恋歌〜(1)』
2,神坂 一『クロスカディア(1) 月メグル地ノ来訪者タチ』(以上、富士見ファンタジア文庫/富士見書房)
3,竹田エリ『私立T女子学園(10)』(集英社)
4,望月花梨『緑の黒髪』(花とゆめコミックス/白泉社)
5,椎名高志『MISTERジパング(7)』
6,藤田和日郎『からくりサーカス(20)』
7,高橋留美子『犬夜叉(23)』
8,安西信行『烈火の炎(31)』(以上、少年サンデーコミックス/小学館)

 1は多分いつか誰かがやるだろうと思っていた、花組の日常編。小説版は集めているだけなのだが、こういうシチュエーションは好きなので優先的に読もうかなと思ったり。そういやすみれさん引退だそうで。2は神坂氏の久々新シリーズ。「だってほら、あたし、悪人だし」という台詞だけで構築されているように見えるのは気の所為か。いいけど。
 3は何の余韻もない最終巻。段々自己パロディのみになってきたので潮時でしょう。帯での略称がいつの間にか「しりT」という悪趣味な代物から「T女」に変わっていたあたりを深読みしてみたり。
 望月花梨と言えば作品世界を破壊しかねない凶悪なオマケ漫画『ノドアメイカガ』こそ本領だと内心思っているのだが、最新刊の4にはない。それどころか柱のカットさえ同じイラストにナンバーを振っただけという簡単な代物で一体何があったのかと気懸かりを覚えるほど。いや、本当に何かあったんじゃないのか? 大丈夫か?
 5〜8は略。どんなに好きな漫画でも好きな作家でも、20巻を越えると段々倦んできます。でも7巻で倦むというのは我ながら……。

 本日までにアンケートにお応えいただいた方は10人。目標の五分の一。引き続きご協力をお願いいたします〜。ある方のお答えに大笑いしたり愕然としてみたり、取り敢えず作成者自らが愉しませていただいております。有り難うございます。

 ――っとと、アンケートの選択肢でちと足りないと感じた部分を追加。Q3に「その他の地域」を、Q7に「音楽」を追加しただけなので、既にお答えいただいた方に改めて投稿していただく必要はありません。


2001年11月20日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011111~.htm#Day20

 神坂 一『クロスカディア(1) 月メグル地ノ来訪者タチ』(富士見ファンタジア文庫/富士見書房)さくさくと読了。言われてみれば確かに萌え路線なんだが主人公が地道すぎてそういう感慨が起きないのがいっそ素敵です。格別な捻りはなく、巻き込まれながらも状況に順応してそれなりに成長を遂げる登場人物の姿を、いつも通りの会話センスで表現しているだけなんだが、この人はこれでいいのですな。楽に読めて愉しい。

 本日のお買い物
1,クイーン兄弟『Killer X』(カッパ・ノベルス/光文社)
2,秋田禎信『魔術師オーフェン・無謀編(12) そのまま穴でも掘っていろ!』(富士見ファンタジア文庫/富士見書房)
3,『こみっくパーティー ANTHOLOGY』(Sony Magazines Collection/ソニーマガジンズ)
4,『ザ・メキシカン』(東宝/DVD Video)
5,『もののけ姫』(ジブリがいっぱいCOLLECTION/ブエナビスタホームエンタテインメント/DVD Video)
6,Larry Carlton『Deep Into It』(wea japan/CD)
7,槇原敬之『Home Sweet Home』(WARNER MUSIC JAPAN/CD)

 1は昨年の彩胡ジュンに続く、作者当て本格ミステリ……が、これ、折り返しの写真が本当に本人なら、……少なくとも左の方は、一目で解ったような気がするんですけど……? それと、このヒント、*****賞受賞作家とありますが、五文字の賞ってひとつしか思いつかないんだが。
 3は先頃漫画事業からの撤退を発表し瞬く間にコミック関連の権利を幻冬舎に譲ってしまったソニーマガジンズが、その直前に何故か突然発行したゲームアンソロジー。私自身あまりに意表を突かれたものでチェックしていなかったのだが、まあ出てるなら買ってみようかとbk1で注文したところ……品切れで取り寄せ不可。そらそうだ。で、後述の四つを買いに行くついでに大手書店に寄り、棚に一冊だけ挿してあるのを無事購入。内容は、まあ他社の同傾向のものと同じ。何故ここがこーいう企画に乗り出したのか、という謎はもう解けることはない気がする。……あ、でも内容についてちょっと疑問を投げておくと、まず採用しているキャラが偏りすぎ。瑞希なんか殆ど出てきやしない。あと、まるで同人誌の埋め草みたいな4P漫画の大半が見るに値しない出来なのもどうか。それと、これは個人的な感慨ですが、イラストは上手いと思っていたある描き手さんが、どうしてと思うほど漫画が下手だった点でちょっと首を傾げてみる。一致しないんだよなー……
 さて、実は22日・23日にも欲しいもの、食指を誘われるものが発売予定なのだが、纏めて買うのも別の意味で怖いので取り敢えず21日発売の早出し分を仕入れてきた、というのが4と5。4は、ブラッド・ピット出演作は今後全て集める、と心に決めていたので、今となると何度も見返すような出来じゃないよな、と思いつつも購入。大体東宝のDVDは余所よりも高めなのが気になりますが。5は、内心インターナショナル版は要らないからあと1000円ばかし安くして欲しかった、が買うことそのものに迷いはなし。特典に主題歌のサウンドトラックぐらい追加してくれても良かったんでないかなー、とは思うが。
 6は、何だか久々にリアルタイムで買った気がする、フュージョン系列のジャズ新作。今年はじめにスティーヴ・ルカサーと来日公演も行った、スムース・ジャズ第一人者一年半ぶりのニューアルバムである。初期のものはイメージが違うので戸惑わされるが、こと最近の作品はFour Play参加作まで含めて一貫性のある纏まった音楽を展開しており、これ程安心して新作に手を出せるアーティストも少ない(メセニーでさえ、時々とんでもないことをやらかしてくれるので常に一抹の不安はあるのだ)。ゲストヴォーカルを採用した曲まで含めて、渋く完成された聴き心地。
 7は槇原敬之復帰第二作。事件直前に時々見せていたおちゃらけは今回も見当たらず、『太陽』同様内省的な言葉も散見される。が、前作よりも初期の恋愛小説めいた楽曲が増えており、曲調も柔らかさを得つつあり、だいぶ肩から力が抜けてきたような印象を受けた。ざっと聴いただけだが、『LOTUS IN THE DIRT』が私にとって一番のヒット。恐らく9月中旬以降に書かれた曲だろう。泥沼に咲く真っ白な蓮の花。
 ――にしても、CDとDVDとをまとめ買いすると内容に言及するのが大変だ。

 アンケート、現在までに13名の方から御回答いただきました。因みに、名前・ハンドルとホームページアドレスは、アンケートに記入されたそのまま(あ、でも@以降は省いてますが)を記述しております。ハンドルが他にあると存じていても、ホームページの厳密なトップが別の場所にあっても。そんなわけで、リンクページと内容が違っていたりしますが、その辺はご理解下さい。


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