diary / 2002年02月上旬

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2002年02月01日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020201~.htm#Day01

 さようなら『Outrider』ありがとう『Outrider』。……流石に『Jazz Life』のような復活はちと望むべくもないだろうなぁ。最終号はこれでもかと言わんばかりに、そして雑誌の主旨が不明なほどに北海道・東北の風景写真が連なっているのであった。

 仕事はそこそこ。自宅に戻るとひたすらお絵描き。PCでスクリーントーンを貼り付ける。貼り放題なのが幸せです。しかし、もーちょっと効率よく作業できないと、結局全部アナログで仕上げた方が早いというあまり嬉しくない話になる。慣れるためにももっとこまめに利用しないとね、と自らに対して免罪符を求めてみたり。

 本日のお買い物
1,日向章一郎『電撃娘163センチ 反町!あんた犬になるのよ!!編』(コバルト文庫/集英社)
2,高畑慎一郎『シリウスの痕(4)』(Kadokawa Comics A/角川書店)

 1は、いまのところ惰性です。第一作目を読んだ印象はあまり芳しくなかったのだが、谷川史子氏の挿絵が惜しいので買い続けております。続編はそれなりに出来ているかも、という期待もあるのだが……って、あれ? 前の巻買い漏らしてるか??
 2は、こちらも早々と完結。……『僕のマリー』だったっけ?(ダブルミーニング)前半の圧倒的な牽引力と較べると尻窄みに感じてしまうのだがどんなもんか。綺麗に纏まってはいるけど。そして、この巻ではどーも登場人物が混乱して見える。

 ……新手のストーカーまで格下げされてやんの。それにしても脇が異様に豪華だぜ『TRICK2』。加えて最初のCMに入るまでが異常に長い。よくここまで我が儘が通るもんだ。

 今月末の27日、さだまさし『夢百合草(あるすとろめりあ)』発売だそうです――最初は『日本妖精伝』という題名だったが、いつの間にか変更になったらしい。今回はコンサートでピアノ・キーボードを担当した倉田“悪妻に悩むソクラテス”信雄氏が作曲したものも2曲収録。3300円(本体)。楽しみ……は楽しみなんだが、何故よりによってメセニー・グループと同日に出る。


2002年02月02日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020201~.htm#Day02

 週末恒例の映画鑑賞、本日はカンヌ映画祭パルムドール受賞の息子の部屋』(Warner Bros.・配給)。昨年暮れ頃から幾度も予告編を観ていて、ずーっと楽しみにしていた一本。しかも流石に期待に違わぬ出来で大満足、というより未だに(AM0:00現在)余韻を噛み締めているという有様。感想はこちら。もう一回観たい、けどDVDが出るまで我慢しよう。

 映画からの帰途、予め立てた計画に沿っててきぱきと買い物をするつもりが、売り切れていたりまだ入荷してなかったり売り場が発見できなかったりで手こずり、最終的な収穫は薄型のCDプラケース10枚セットひとつだけという為体。余韻を深々と味わいながらも家に着いたときには徒労感に全身が覆われていた。……はあ。

 昨年私の父は追突事故に遭い、自らは軽傷で済んだものの車は大破、しかも相手側の保険の不備によって新車の購入手続が難航し、交渉の末漸く我が家にやってきた新車――に、先日リコールがかかったそうな。作業そのものは、今日ディーラーに持ち込んで明日には終了、無事に戻ってくるとのことだが……何か取り憑かれている気もするがじゃあ一体何に憑いているのやら。

 夜中、政宗九さんのサイトに新設されたチャットで「はっ?! 今日は映画サービスデーだったのを忘れてたっ」と不意に思い出し、1000円で映画を観る機会を一回損ねてしまった、と大いに嘆いた。
 映画サービスデーとは、全国のかなりの劇場で実施されているサービスで、1月と12月を除く毎月第一水曜日にのみ一律1000円で入場できる、というもの。基本的に土・日にしか出かけようとしない私だが、それでも11月には『トレーニング・デイ』で、12月には土曜日が1日と重なったこともあって『ブレス・ザ・チャイルド』でそれぞれこのサービスを利用している。が、観たい映画の本数が尋常でない昨今、こーいう機会に託けて平日も観に行くようにしないと見逃しが増えるな、と思い今回も利用しようと思っていたのに……
 と、食事の席で両親に向かってぼやいていたら、母が冷静に指摘した。
「今月のサービスデーって、来週の水曜日じゃないの?」
 ……………………仰言るとおりです。鑑賞予定はタイ発、聾の殺し屋が主人公の『RAIN』(KLOCK WORX・配給)。普段の行動範囲内では今週いっぱいで終了予定のため、この機会を逃すと本当に観られません……DVDを待てばいいんだがそれとこれとは別。

 本日のUSOジャパンでやっていた「山下達郎が竹内まりやの曲を歌ったCD」というネタ、私には何回聴いても単なる「竹内まりやの遅回し」なんですけど。番組では逆もあると言っていたが、こちらは更に明確に「山下達郎の早回し」に聴こえましたし。そもそもこの両者、編曲・プロデュースはいずれも山下達郎ということもあるのか楽曲のイメージが似通っているので、現象としてはあって当たり前と感じたのだけれど、ふたりの曲をよく聴いている人間ならば、明らかに癖が違うと気付くと思うんだけど――実際、最初に山下達郎が歌う『毎日がスペシャル』というのが流れたとき、私はどーにも納得できなかったのだ。まあ、あのオチなら寧ろ上出来ではないかとも思うが(念のために言いますがすぐに読めました)。

 Pat Metheny Groupニューアルバムのインターネットでの試聴が出来なかったのもノートン先生が原因であったとさ。一時的に機能を無効にして、何とか接続に成功する。試聴できるのは冒頭の“As It Is”のみだが……ジャケットを見たときの第一印象もそうだったが、音そのものもGeffen初期『Still Life (Talking)』から『Road to You』あたりの雰囲気に戻っている。『We Live Here』、『Quartet』、『Imaginary Day』と、最近のものほど新しい音を突き詰めていった印象が強いのでやや意外にも思えるが、果たして全体通して聴いた場合はどんな感覚を齎してくれるのか――不安やら楽しみやら、それとて待つ醍醐味として半ば堪能している自分がちと怖いやら。


2002年02月03日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020201~.htm#Day03

 午前十一時半、仕事で急遽東京に来られたらじさんと浅草雷門の前で待ち合わせて、神谷バーにて真っ昼間からビールを飲みつつ果てしなく雑談。例によって各種さわりのある話題が殆どなので詳細は略すが、先に秋葉原に寄って余分に購入されたという下記1を譲っていただいたり。実は私、長年浅草近辺を生活領域としながら神谷バーには入ったことがなく、当然あの電気プランも未体験。なので生ビールと一緒に頼んだのだが……きつい。あとで聞けばアルコール30度あるそうな……オリジナルは40度もあるらしい。それは流石に、と言いつつ無論きっちりと飲んだ。
 たっぷり午後三時まで喋りたおして、漸く店を出る。何故かそこから鶯谷駅まで徒歩で移動することになった。途中、私がトイレに行きたくなったのでROXに入り、ついでにビル内の書店を散策。さきほど話題に出た本を探すが、前々から当ページでも触れているとおりここの書店は日増しに品揃えが悪化している。私だけ下記の2と3を買って店を出た。
 えっちらおっちらと言問通り沿いに進み、鶯谷駅前でお別れする。……間際に正体不明のおっさんに金をせびられるという椿事があったが、それ以外は愉しいひとときであったとさ。

 本日のお買い物
1,奈須きのこ『空の境界(上)(下)』(竹箒)
2,板橋雅弘=文・岩切 等=写真『廃墟霊の記憶』
3,櫻沢 順『ブルキナ・ファソの夜』(以上、角川ホラー文庫)
4,古川日出男『アラビアの夜の種族』(以上、角川書店)
5,宇月原晴明『聚楽 太閤の練金窟(グロッタ)』(新潮社)

 もーちょっと落ち着いてからゆっくり買うつもりでいたが、譲っていただけるならそれにこしたことはなし。『月姫』の雛形となる設定も多く盛り込んだ長篇――が、まさか本気でここまで厚みがあるとは思わなんだ。太めの帯に武内崇氏のイラストが刷ってあって、それを外すと木偶人形の腰を下ろした妙に素っ気ないカバーになるという仕組みだが、更にそのカバーを剥ぐとどっかで見たようなデザインで『KINOKO NOVELS』と刷ってあったり――本家の方は今年からデザイン替えたはずなんだがカバー下。
 2は話題に出たので。初めて店頭で見たときも衝動買いしかかったのだが、あのイタバシマサヒロだという点で躊躇してしまったもの。話を聞く限りでは文章そのものは悪くなさそうなので、思い切って購入。3は先日、某がくしさんが褒めていたので。
 4・5はbk1に注文したもの。4は幻想文学系の掲示板などで話題となっている、古川氏の最新作。5は日本ファンタジーノベル大賞を受賞した氏の第二作。受賞作が『信長』で第二作が『太閤』なら、次は家康なのか? 何にしても、読んでいないにも拘わらず私好みの匂いを嗅ぎ取ったので先日も探し回っていたのだが発見できずじまい、がbk1では即日出荷となっていたので4共々注文したというわけで。にしても、こんなにも分厚いとは。今日買った本全部合わせて原稿用紙何枚分になるんだか。

 指摘を受けましたので訂正。昨日話題にしました映画サービスデーは地域によって日付が異なるそうです。神奈川では毎月1日なのだとか。そういえば、映画館にて予告編の前に流れる映画サービスデーの広報で、ナレーションは触れていなかったものの画面上にそーいう表記を見たような気はします。ともあれ、お詫びして訂正いたします。


2002年02月04日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020201~.htm#Day04

 その後潰れました。いつも午前三時ぐらいまで起きているのに日付が変わる前に就寝し、そのまま通常の起床時間まで目を醒ますことなく出来た寝癖は先程入浴するまで取れませんでした。それでも平然と外出してたけど。

 仕事の合間に、昨晩仕上げたコミケ用のカットをフィルム出力し紙焼きをつくってもらう――が、共同で出す方は揃っていたのに、個人で申し込む方のサークル名部分だけアウトラインを取り忘れて出力出来なかった。申込書類の記入までだいたい行ってから相方に届けるつもりゆえどっちみち明日に不備を補う予定ではあったのだが、それでも自分の間抜けぶりに一瞬凹む。
 出力の時、最後に線数を指定して、グレーの部分を濃度に合わせてドットに変換するのだが、このとき普通なら最大でも133線程度で済ませるものを、ふと何処まで指定できるのか試してみたくなり、打ち込んだ数値で反応のあった最大値、400線で出力してみる――グレー部分が完璧な黒一色に変わっていた。133線で出し直す――コミケカタログの紙質からするとこれでも細かいような気がするが、多少のモアレは致し方なし。兎に角、明日には投函予定ですので宜しく>某氏。

 帰宅後、紙焼きを適当な大きさに切って裏に接着用のシートを貼り付ける。途中でカッター(正しくはトーンナイフ――スクリーントーンのような薄く繊細なものを切ったり削ったりするためのもの)の状態が悪いと思い、刃先を替えようとしたが、手近に見つからない。本来の用途での出番が減ったため、本体は筆記具の入れ物に仕舞ったままにしていたのだが、替え刃の方を何処に仕舞ったのかが思い出せないのだ。しばらく捜したが発見できず、近所で買い求めることにした。
 だが、時刻は午後七時過ぎ。コンビニなら兎も角、一般の商店は殆どシャッターを下ろしてしまった頃合いだった。なにはともあれ文字通り最寄りのコンビニで捜してみるが、ごく一般的なカッターはあれど私の使っているような特異なものはない――いやそれ以前に、コンビニには標準的な筆記具は一通り揃っているけれど、あらゆるものが一種類しかなく替え刃・替え芯もそれに対応するものしかない。昔、緊急にセロテープが必要となったとき、私の自宅には7センチちょい、事務所や商店で普通に使われるサイズのものに対応したセロテープ台があり、同様のものを捜しに寄ったのだが、コンビニにはいかにも非常用の、掌サイズの簡単な台にセットされたひじょーに小さなものしか扱っていなかった。そういう経験上、はなから欲しいものが置いてあるとは期待していなかったわけだが。
 コンビニの道路を挟んだ向かい側に一軒文房具屋があったが、当然の如く仕舞っている。仕方なしにやや歩いたところにある商店街と、そこを突き抜けた先に垂直に伸びている商店街とにある文房具屋も訪ねてみたが、議論の余地なく本日の営業を終えていた。最後に立ち寄った店のシャッターに記されていた営業時間は、午後六時までとなっている。帰途、一箇所だけこの時間帯でも開いていそうな店を思い出したが、それは通勤途中にあり食事前の限られた時間で往復できる距離ではない。
 食後、観念して切れ味の覚束無いカッターで作業を続ける私であった。傍らに、「出勤途中に替え刃を買う」というメモを残しつつ。

 それにしても家の前が暗い。
 自宅前、細い道路を隔てた向かいに塀があり、それを越えると延々と墓地が拡がっている。ビルや商店はおろか住宅までも距離のある状況で、夜中に背伸びして塀の上から向こうを覗くと延々と闇が続く、という毎日でも肝試しが出来そうな環境となっている。
 先日から、防犯や安全上の理由からその塀を取り払い鉄製のフェンスを新たに設ける工事が始まった。そうして塀を取り除けてみたらその向こう側に隠れていた闇が露わにされて、非現実的な恐怖感は却って強まったようにも思う。が、それ以上に拙いのが、工事の影響なのか私の自宅正面にある曲がり角の街灯が消えてしまったことだ。
 前述の通り周辺に商店などがないため、日が暮れると途端に灯りが減る。お陰でいま、我が家の前の曲がり角は犯罪者とか幽霊とか言う以前に歩行者同士で事故を起こしてくれそうなくらいに暗い。仕方なく、我が家では昨日今日と寝静まったあとも玄関の灯りを点けたままにしているのだが、実際に前を歩いてみれば気休めに過ぎないことが解る。既に役所には連絡済みだが修理に二日三日かかるなどと言わずに早く仕事をしてください。しまいには人魂に頼るぞ。

 しばらく『SMAPXSMAP』は稲垣特需らしい。木村主導ではあったが長尺のコントにも登場していたし挙句に歌のコーナーでは単独で、ピアノ伴奏を背中に歌い上げていた――休んでいる間に多少はヴォイス・トレーニングでもしていたら感心したのだがそれは期待のしすぎだったようで。

 ――あ、今日の買い物は定期購読誌だけでした悪しからず。ネタが特にないことと、最近まともな文章を書いていない気がしたので若干気を入れて随筆風に纏めてみたら却って長くなった、そういう日。

※今回は某氏との共同サークルと、別途個人名義での申し込みも行う。しかもミステリでも小説FCでも、創作ですらないジャンルで。


2002年02月05日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020201~.htm#Day05

 まずは読了報告、板橋雅弘=文・岩切 等=写真『廃墟霊の記憶』(角川ホラー文庫/角川書店)感想はこちら。何だかんだ言いつつ、読み物としてはまずまずの出来ではないでしょか。

 午前中とても忙しかったのはコミケ申込書を作っていたからで、仕事の所為ではありません。
 出勤途中、カッターの替え刃を購入しようと、朝から営業しているオフィスコンビニを訪れる。名前通りOA関連商品がメインだが、表では傘を売っているし店内には500mlペットボトルも並んでいる、とやっぱり性格的にはコンビニに近い。捜しているものも、店員が示した資料から「デザインカッター」という商品名であり、現物も替え刃も取り寄せになる、というのだが、すぐに使うしそもそも取り寄せるくらいならこの店の間近に昔からある文具店の開店を待ったほうがよっぽど確実で手早いので丁重にお断りする。こういう店は、セロテープやコピー用紙など一般的なオフィス消耗品が不足し緊急に必要なときは役立つが、一般からずれたものを購入するには不適当らしい。
 そのあと銀行に寄るつもりだったが、オフィスコンビニで時間を食ったうえルートの選択を誤り銀行のある通りに出るためにはかなり迂回せねばならなくなってしまったので、ひとまず職場に顔を出す。……仕事なし。昨日手違いで出せなかったのと昔のものの再利用と、ふたつのコミケカット用データを出力し紙焼きしてもらい、それが済むと職場近所の文具店へ向かう。
 開いてなかった。
 若干やさぐれながら、先程作った紙焼きを加工し、漸くコミケ申込書の記入にかかる。ちょっとした記述ミスでも書類不備として弾かれるため、毎回この作業には慎重のうえに慎重を期し、項目ごとに記述する内容を書き留めたメモを別途用意してそれを適宜書類に書き写していく方法を取っており、そのうえで更に細かく注意しながら書き込むために、最終的に全体で4〜5時間を費やしていたりする。既に昨晩のうちに記述内容のメモは用意してあるので、あとは引き写すだけなのだが、それと同時に相方に郵送する書類も作成し、初めて申込書を作成する彼のために書き方のおおまかなガイドラインも用意したために結局午前中いっぱいを潰すことになった。この作業中にカッターを必要とする場面があったのだが、職場の片隅に錆びかけだが鋭さだけは間違いのなさそうな替え刃を発見したのでそれでやり過ごす。
 午後一番で郵便局に赴き、相方に渡す書類を預けると共に参加費を振り込む――窓口の娘が五連の振り込み用紙の扱いを知らなかったために一瞬危険な状況に陥ったが、多分大過はない……と思う。職場に戻ったあと、振り込み証明書を申込書に貼付し、夕方の帰途に投函する。あとは野となれ山となれ。そして険しいほどに多忙な相方が無事に申込を済ませることを遠くから祈ろう。
 なお、問題の替え刃は帰り道に、例のオフィスコンビニ近くにある比較的大きな文具屋に立ち寄って無事購入した。訊ねたらすぐさま現物を出してきたあたり、貫禄である。お陰で私のカッターはいま素敵な切れ味を誇っている。

 自宅前の街灯は私たちが出勤している間に修理を終え、前の細い道は無事にいつもの明るさを取り戻している――その分向かいの墓地のずっと奥、蟠る闇は濃さを増したような気はするんだけど。原因は工事の振動によって内部の安全ピンが落ちたことにあったそうな、ということは工事中また何度か点灯しなくなる可能性もあるということで。

 驚くべきことに今日もお買い物は定期購読誌だけだったりする。先日購入した『聚楽』の著者・宇月原晴明氏の第一作『信長』に関して送信フォームから御意見を頂戴したのだが、纏めると取り敢えず最初の一回は楽しめる、というところか。2回目は保証の限りではなさそうだがなに今の私に二回読む余裕などありません。そもそも資料を脇に置いて別の本を読む余裕自体ないはずなんだが。


2002年02月06日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020201~.htm#Day06

 庵野夫人は安野モヨコ氏でしたか。なんで制作会社の人間、というプロフィールが平然と新聞に掲載されたのかそれが不思議で面白い。

 というわけで2月の映画サービスデーである。仕事が押したらどうしようかと思っていたが、想像以上にあっさりと片付き、帰途元バイト先に立ち寄り買い物をしても余裕で劇場に間に合った。予告通り、作品はタイ映画RAIN』(KLOCKWORX・配給)。……期待以上の大ヒット。感激しながら劇場を出ると、自宅から乗ってきた自転車のカゴにペットボトルと空き缶が捨てられていて不愉快になる。2時間ちょっとの間にこーなるほどマナーのなってない奴がいるのかおい。確かに放置自転車と間違われても仕方ないくらいボロの自転車だがこれでもちゃんと足なんだぞちくしょー。
 と、若干ケチがついたがそれでも映画自体には大満足、通常料金でも恐らく不満のないクオリティでした。感想はこちら

 本日のお買い物
1,うえお久光『悪魔のミカタ 魔法カメラ』
2,円山夢久『リビスの翼』(以上、電撃文庫/メディアワークス)

 電撃ゲーム大賞フェア、だそうです。1は最新の銀賞受賞作、が目当ては芦辺さんの『明清疾風録』などを手がけた藤田香氏のイラストだったりして。とは言え、作品じたい歪んだミステリ仕立てのようなので楽しみである。2は、第6回の受賞作から買い続けているが未だに一回も読んだことがない、それでも何となく琴線に触れるものがあるので買ってしまいました。

 あとは淡々、じわじわと作業と資料読みの一日。どーして某社の担当さんは特に捕まりにくいかなー。

 エッセイ風の記述を二日連続して試してみたらネタが切れました。いやそれ以前にやっぱり映画感想は消耗します。ふう。


2002年02月07日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020201~.htm#Day07

 ……そろそろ私から締切を設定してみるかなー……

 眠い眠い眠いと言いながら一所懸命資料を読む。内容には興味があるのに何故こーも眠くなるんだ。もう一冊、同年代の資料を手に入れる必要があるかな、と思いながらもぼちぼち着手しなければいけない短篇とやや時期的にずれがあるので、どちらを優先するのか迷ったり。

 本日のお買い物
1,柄刀 一『幽霊船が消えるまで 天才・龍之介がゆく!』(NON NOVEL/祥伝社)
2,栗本 薫『嵐の獅子たち グイン・サーガ83』(ハヤカワ文庫JA/早川書房)
3,花村萬月『二進法の犬』
4,横溝正史『金田一耕助の新冒険』(以上、光文社文庫/光文社)
5,渡瀬草一郎『陰陽ノ京 巻の二』(電撃文庫/メディアワークス)
6,『笑う犬の冒険スーパーベストVol.1 さよなら小須田部長』(フジテレビ/DVD Video)

 1は『殺意は砂糖の右側に』に続く龍之介シリーズ。未だにどーして緒方剛志氏がイラストなのかがよく解らないんですが。いーけど。
 2は飛ばして、3は氏が芥川賞を受賞した直後に刊行した新書型弁当箱の文庫化。オリジナルの時にも買うか止めるかだいぶ迷っていたものなので、文庫版は敢えて躊躇なく購入。……でかいなー……4は先月に続いて、長篇化・中篇化されたことにより幻となっていた短篇群を集めたもの。
 5は電撃ゲーム大賞で金賞を獲得した作品の、一年振り第二巻。第一巻は田島昭宇氏がイラスト担当だったが、洒乃渉氏という描き手に変わっている。なんで? と思ったがイメージは悪くない。
 6は、『冒険』時代のベストセレクション、5カ月連続で発売されるうちの第一弾。後半レベルダウンが著しかった上にリニューアル後の方向性が納得できずに本編の方は全く見なくなってしまったが、ベストセレクションであれば大丈夫だろうと購入。土下座組の異様な迫力ときたらどーだ。


2002年02月08日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020201~.htm#Day08

 知らない間に次のステージに進んでいたらしい。当初のプログラムではそこにスコア表示があったはずなんだけどー、という不満はあるが進んでいるならよし。対象の動きも当初の予測範囲内なので少なくとも私には同様はないのだった。
 ……固有名詞が出せないとこー書くしかないのです。

 たぶん知っている内容ばかりだろうから別に無理に見なくてもいいや、と忘れたふりをしていたら母がちゃんと注進しに来たので結局ひととおり鑑賞してしまった『トップランナー』ゲスト・京極夏彦編。案の定、ほうぼうで語っていることを平易に言い換えているだけだし、作品引用の朗読がいまいち語彙を掴んでいないという印象があるとか嫌味は色々あるが、司会含めて変なキャラクターが三人揃って奇妙な雰囲気を醸し出しているのが愉しかったので良し。

 網野善彦『蒙古襲来 転換する社会』(小学館文庫/小学館)読了。資料代わりだし慣れないうちはただただ眠気を誘うだけなので別枠での感想はなし。元寇最初に大風は本当に吹いたのか、とか色々想像を刺激される一冊ではあったが、ただただ眠い。引き続き次の資料に着手する。

 本日のお買い物
1,郭 澤『友へ チング』(文春文庫/文藝春秋)
2,柴田よしき『R-0 Bete Noire』(祥伝社文庫/祥伝社)
3,ミステリー文学資料館・編『幻の探偵雑誌(10) 「新青年」傑作選』(光文社文庫/光文社)
4,浦賀和宏『学園祭の悪魔』
5,高里椎奈『それでも君を ドルチェ・ヴィスタ』
6,西尾維新『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言使い』
7,氷川 透『人魚とミノタウロス』(以上、講談社ノベルス)
8,秋月りす『OL進化論(15)(16)』(講談社漫画文庫/以上、講談社)

 1の表記のためにどんだけ苦労したか、その苦労の原因は大半OSの安定感の無さにあるわけだがどーいう苦労だったのか言及することそのものがいい加減面倒なので略。本そのものは同題映画の小説版、例によって予習のために購入。
 2は暫く前に発売された『〜Amour』の続編、秋頃にあと一冊刊行されるそうな。3は好評のうちに幕を降ろした、探偵雑誌アンソロジーシリーズ、最後の最後で目玉を出してくるのが憎い。
 4〜7はどこまで購入するかだいぶ悩みました。20周年記念密室本のひとつである5はいいとして、特に6は悩みました。理由は、察してください。氷川氏は、未だ一冊も読んでいないながらもストレートな本格の気配があるので、取り敢えずチェックは続ける予定なのです。
 8は早々と第二期終了。登場人物が全く年を取らないのはお約束としても、初期と較べると好況−不況の差がありありと。


2002年02月09日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020201~.htm#Day09

 慌ただしいです。今夜は七時頃に家を出て新宿に向かい、レイトショーを一本見て更に新耳袋トークライブを鑑賞する予定となっております。いま6時40分、また用意が幾つか残っており余裕なしなしなので簡単に。

 例によって所用で平日よりも早く出かける母に叩き起こされ、ついでに早い時間からかかっている映画を一本観ておくか、と選んだのはフランスで一大ブームを巻き起こしたアメリ』(アルバトロス・フィルム配給)感想はこちら。若干あっさりと書いているのは気が急いているからで、実際はかなり気に入った。

 本日のお買い物
1,宇佐美渉『少女通信』(HOT MILK COMICS NO.17/コアマガジン)
 bk1で予約購入。過去に発売された単行本の復刻版だったらしい(と知らなかったらしい)。いま以上に、ロリな女の子がエッチするだけ、の単純明快な作りだがいっそ潔くていい、と言えるくらいに慣れたらしい。

 というところで甚だ簡単ですが切り上げさせていただきます。新耳袋のレポなどは気力が残っていれば明日アップいたします。てな予告をしている暇もないぞー!

 11日追記:9日夜〜10日早朝の分は、02月中旬冒頭に追加しました。


2002年02月10日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020201~.htm#Day10

 流石に土曜日はハードだったようです。ばてばてふらふら全身ギシギシなので、9日夜〜10日朝方までの日記と『血を吸う宇宙』の感想は明日アップさせていただきます。月曜日は……疲れが抜けていたら渋谷まで出向いてあちらでかかっている単館系列の映画を観るつもりなのですが、どーだろうなあ。

 そして今日はだいたい寝たりだらだらしたり漫画読んだり、資料にも手をつけず昨晩の新耳袋ライブを録音したMDをPC上で再編集してみたりしております。戴いたCDは……こわくて聴けませんまだ。

 11日追記:9日夜〜10日早朝の分は、02月中旬冒頭に追加しました。


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仕事募集中(それ以上増やしてどうするという声もあるが)。

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