diary / 2002年02月中旬
2002年02月上旬
2002年02月下旬
Past
nowadays
toppage(with frame)
toppage(without frame)
2002年02月09日(土)深夜〜10日(日)早朝
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day09~10というわけで、9日夜から10日朝までの長期戦レポート。といっても新耳袋トークライブは比較的穏当な内容中心だったが、たぶんその多くが追加取材の上活字化されると思われるため詳述は不可能であり、実際に書けることは少ないのだが。
午後7時40分頃新宿着。そのまま待ち合わせのLOFT/PLUS ONEに向かえばいいものを、習慣で紀伊国屋書店を訪れて短時間でざっと眺め、収穫もないままギリギリになって慌てて店を出る。若干遅れて到着してみると、どうやら記憶と異なり整理券の配布は8時〜12時までの毎時30分に行われているようで、待ち合わせていた松本楽志さんとGAKUさんとともに近くのロッテリアにて軽い食事を採る。
8時30分、無事に整理券を獲得すると、大通りに出てテアトル新宿へ。9日2度目の映画鑑賞は、今年初の日本映画でしかもカルト『血を吸う宇宙』(オメガ・ピクチャーズ配給)、感想はこちら。
当初、あくまで『新耳袋トークライブ』までの時間潰し、どーせ潰すならゆかりのある作品がいいだろう(ゆかりについては感想で触れているのでそちらを参照のこと)、という軽い気持ちで鑑賞を決めたのだが、思いがけず8日〜11日の四日間、上映の前後に連日イベントが挟まれると直前に知って、どうしようかと迷ったのだが、この日は監督・佐々木浩久氏と脚本・高橋 洋氏の『発狂シリーズ第三作の公開企画会議』というテーマによるトークライブで開始は上映後、そのうえ意外と上映時間が短く時間に余裕があったので、結局ちょこっと眺めていくことにした。
上映前に予め「次回作に登場させて欲しい俳優」、「どんな設定・ストーリーがいいか」など数項目にわたるアンケートを実施しており、それに基づいてだらだらと企画内容を考えていく、という趣旨のトークイベントであった。私はすぐさまあれこれと思いつかなかったのと、ストーリーについては「あったら自分で書く」という姿勢なのでそのまんま書いたが、楽志さんは出演者に木原浩勝氏・ミーコ姫を挙げストーリーは牧野修風というとんでもねー代物をでっちあげているのだった。しかし冒頭、監督・脚本両者が気に入った回答者三名にプレゼントが行われたのだが、あろーことか楽志さんはその三名の中に入った……但し、ミーコ姫の意味もプロットの方向性もちゃんと伝わっておらず、その場にいる大半の人々に電波系と思われたこと必至。
11時20分頃に劇場を出て、再びLOFT/PLUS ONEへ。整理券の都合もあって開場前ではなく、近くにある小さな公園で一時的に待機する。あとで案内に従い番号順で入場するため、なのだが、この公園の四囲が風俗店で文字通り猥雑な雰囲気、辿り着くまで何度も客引きに声をかけられるような環境。慣れている常連は兎も角、初参加の人々には辛いロケーションだろう――とは言え最近はほぼ大半が二度・三度と訪れている常連なので大した問題はないのだろうが。
間もなくひろさんとお嬢さん(――あ、お名前伺うの忘れた)が合流。このとき、ひろさんが私に渡したいものがある、と仰言った――居合わせた人々が等しく予感した、その通りのものを頂戴する。
ケニー☆THE スケボーエンジェル『第二次成長期ハァハァ』(Freak Scene Records/CD)
……怖くて未だに(11日夜現在)聴いておりません。
遅れることも多いのだが今回は12時頃にきちんと入場する。五人の大所帯なので、ステージを前に見て右横、ボックスのようになった一画に陣取る。真横なので直接演者を見るのは大変なのだが、代わりにステージ正面から捉えたカメラの映像をテレビで見ることが出来るので、他の場所より寛ぎやすくいつかは利用してみたかった席なのである。ただ、奥にある扉からすきま風が入るのだけが難だったらしい。私は楽志さんらが壁になっていたので感じなかったが。
客が席に落ち着き注文もひと段落したところで木原氏登場。今回私としては初めてMDでの録音を試み、座席からの録音のため会話や各種雑音がうるさいもののほぼ完璧に収録できたので内容を詳細に書き留めることが出来る、が例によって大雑把に記すに留めておきたい。元々ここで話されるのは活字媒体での公表が躊躇われる素材であったり、取材途上であったり内容が未整理でありすぐに活字化できない(後日公表する予定がある)もの中心であり、特に今回は後者のものが多かったので、あくまでひけらかすだけ。
本日は久々に中山市朗氏も大阪からやって来られたとのことだが、取り敢えず一時間ほどは木原氏の独壇場。某パブでの人影の話に始まり、八角形の洋館に纏わる話、壁の中の食器棚の話、旅館・ホテルに纏わる話から常連客が取材したというとあるアパートの畳にあるシミの話、と矢継ぎ早に語ったところで遂に中山氏が登場した。が、中山氏の前にまず木原氏がもう一つ、『血を吸う宇宙』に出演した女優さんが昔実際に体験したという旅館での出来事が挟まる。続いてよーやく中山氏による、旅先での体験談で短めのものが数点披露された。前半での白眉はこのあと、中山氏の発表に触発されるように木原氏が披露した、読者から寄せられた体験。自宅で起きた、あまりに変わった出来事で、その勘所が木原氏の言葉で綴られた瞬間、場内には笑いが溢れたぐらいに奇妙な話だった。
――が、ここで挟まれた休憩時間中に、先に触れた投稿での体験談と全く同じ出来事を目の当たりにした人物が観客にいたことが判明したという。ただの「変な話」が「怪談」に変貌した瞬間と木原氏が仰言っているのが非常に印象的だった。
興奮気味で始まった第二部は、中山氏が講師を務めている専門学校の生徒から得たというエピソードが続けて語られた。この生徒のひとりは、とあるテレビ番組の企画で出演していたとかで中山氏よりずっと顔が売れているそうな。二人目の、手首にずっと数珠を巻いているという女の子のエピソードが語られると、再び木原氏が触発されて御自身の過去に纏わる出来事を披露する。その中で登場した「高野山」という単語から今度は中山氏が触発され、四つほど高野山詣でに関する話を開陳した。それから立て続けに、互いの語る話に記憶を刺激されてエピソードを応酬しあう、というなかなか劇的な展開があり、更に中山氏の短篇がふたつほどあって2度目の休憩。この休憩時間の最後に私たちの席近くで木原氏が色々と話をしてくださったのがまた収穫だったり。
ラストの第三部は、6月末頃に発売されるという『新耳袋第七夜』の執筆があるので暫くトークライブはお休み、だがこれまでになく書くのが怖い、というお話を枕に、観客の反応を見るという目的から中山氏が語り始めたのは、学校の怪談――無論あの新耳袋で語られるのだから、ただの噂話ではなく、ある女性が通っていた学校で今も続いているという一連の現象に纏わる話。MDを編集していて初めて気付いたことだが、実はこの話のシチュエーションのひとつは冒頭で語られた「八角形の洋館」と同じく、怪奇現象も繰り返されると慣れてしまい日常に変容する、というもの。最後に迫力充分のエピソードも開示され、ここで本編はひとまず終了。
最後に質問コーナーが設けられ、ここでも色々と新しいエピソードが出てきたりと結局長引く。終了はかなり予定をずれ込んだ五時半近くだったと思う。いつも通り簡単なお祓いをして、散会と相成った。
――が、わらわらと観客が退場している間に、最後の質問コーナーでちょっと触れられた心霊写真が今頃になって観客のひとりからお二人に手渡され、ふたたび会場の照明が落とされてプロジェクターを利用しての写真公開が行われる。連続で撮影された写真の一枚にだけ、どう考えても人間がいるはずもない位置に人の顔が入り込んでいるという代物。一枚では解りづらく、ネガまで込みで見せられるとそのあまりに明瞭な映り具合が一層不思議な写真で、これ一枚が見られただけでも今日の観客は得しました、と両氏が太鼓判を捺す名品。心霊写真という認識なくして見ると、けっこう髭のチャーミングな男性である点がミソ。もう一度お祓いをしなおして、今度こそ散会。
支払の時にかるーいミスを挟んで(私は一瞬蒼白になったが)、大通りに出たところで楽志さん・GAKUさんとお別れし私は真っ直ぐに帰宅。お祓いの一環としてコンビニで買ったおにぎりと雑炊とを掻き込んで、泥のように眠るのであった。
2002年02月11日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day11建国記念日。
気力があれば渋谷あたりで単館系の映画鑑賞を、と思っていたが気力がなくて目醒めも遅かったのでパス。昨日に続き『新耳袋トークライブ』を収録したMDの編集作業で日中を費やし、夕方以降は『血を吸う宇宙』の感想と日記の執筆にかまける。読書も作業もまるで手付かず。
再開することは随分前に聞いていたのだが、ファンを標榜しておきながらあるまじきことに、今まで一度も聞かなかった『さだまさしのセイヤング21』。午後7時、そろそろ始まる頃合いだなー、と気付いてしまったのでとうとうラジオを点けることにした。チューニングを合わせる――早速あの「よーあけがーくるまえにー」という歌声が聞こえてくる。さだ師は無論、マネージャーの広田(呼び捨て)にアナウンサーの寺ちゃんまでがちゃんと顔を揃えている――というのは修辞だが、実際にはさだ氏はコンサートのため地方におり、寺ちゃん(フルネームわからん……と思って調べたら寺島尚正と仰言るそうです。が、あえて寺ちゃんで通す。キャラ変わってないから)ひとり文化放送でお留守番、という状態で放送しているらしい。
それにしても従来通りやね、などと暢気に構えていたら、恐ろしいことにほぼ全てのコーナーが数年前、週末に放送していたときそのままの体裁で復活していた。かつての常連投稿者の名前も聞こえ、例によって高校生・大学生というたぶん昔の放送は聞いていないだろうという世代の投稿があるあたりまで昔のままで、既視感すら覚えつつ聞いていて気付いたのは、
……文章の呼吸が、自分の理想に近い。
この番組の常連はおしなべて文章が上手い。あるいは構成作家が、読みながらさだ氏がそれぞれに校正しているのかも知れないが、にしても全体に質が高い。以前の放送でも感じていたことなのだが、それなりにスキルを積んだ今となっては余計に強く実感し、同時に自分の文章スタイルの原点を久々に見出したような気がして感慨深い。
ただ、この7時〜9時という時間帯の放送は、なかなか習慣になりづらいんだが……来週も聴けるだろうか。
2002年02月12日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day12今週のデータは木曜日に集中していると判明。つまり今日は暇。但し、先週土曜日から今日までに発売した定期購読誌があるため意外と時間は埋まったのであった。……作業せえよ。
本日のお買い物
1,あずまきよひこ+よつばスタジオ編『ひめくりあずまんが2002』x2(メディアワークス)
好評につき今年も登場のひめくりスクールカレンダー、そして今年も2部購入した愚かな私。前回の反省を踏まえて、吊り下げるための穴を用意したりカバーを別途月めくりカレンダーとして利用できるようにしたりと仕様がより豪華になった。昨年発売のものは年明け頃には台紙が剥がれて見苦しい状態になってしまったが、今度はどうか……って、普通そこまで期待しても仕方ないんだが。知り合いとか知り合いの知り合いの関わっているゲームについての情報を発見。……ああ、買わなくて正解だったのか? しかし絵の雰囲気は悪くない、と未だに感じているので、それだけを目当てに買っても……あ、そんな余裕自体ないか……。
もう一方は、この人の関与した作品では初めて絵柄が私好み。直球ど真ん中。ただ、本当にあの人が絡んでいるのか、ホームページを見ても判断でき……なくもないか。リンクページを見たら、明らかに今まで関与したソフトハウスの系列のようだし。ところで、あの人の所業をそれなりに知っている者としては、スタッフ募集のシナリオライターの項目に書かれた募集条件に苦笑するほかないんだが如何。ほか、より核心を突くツッコミをしたいところだがひとまず押さえておこう。うん。前回は不義理を働いたので流石に次は購入する、つもり。
2002年02月13日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day13くす。くす。くすくすくすくす。
GAKUさんのHPアドレスが変わっていたのを修正し忘れてました。linkもろとも訂正。
職場のスキャナ・PCが正体不明のトラブル。もともと価格のわりにまともな使い道もなければまともに動作もしていなかった機材なので、私は内心PCとの仲介をしている箱(これだけで100万くらいしたそうだ……あほらし)だけでも引き取ってもらって、もっと安値の純正PC専用スキャナを導入した方が現実的でないかと思っているのだが、年数を考えると多分そう簡単には運ぶまい。
そして唐突にうまく取り込めた画像を、あとで扱いやすいように処理し直して保存したはいいが、肝心のデータでどこにそれを使えばいいのか指定がどこにもなくそもそもデータもまるで未完成、要は試し刷りのために手渡されたような風情で、ただの骨折り損なのだった。はー。本日のお買い物
1,Pat Metheny Group『Speaking Of Now』(Warner Bros./CD/輸入盤)
2,島村菜津『エクソシストとの対話』(小学館)
くす。くす。くすくすくすくす。思わずフォントサイズたす1してしまったわ。
というわけで、27日の日本盤発売に先駆けて、12日欧米発売の輸入盤を購入。後日日本盤を、ライナーノートとあるかないか解らない追加トラック目当てで買い直す予定。いやあ懲りないね私も。内容的には、1曲目を試しに聴いた段階で察せられたとおり、『Still Life (Talking)』や『Letter From Home』に回帰したような楽曲。リチャード・ボナがヴォーカルとパーカッションで参加すると聞いたときは、あの濃厚で癖のある歌声がイメージに悪影響を与えないかと思ったが、きちんと調和を保っている――いや寧ろ、資質は全く異なるのに『Letter From Home』などを支えたヴォイス=ペドロ・アスナールを不思議と彷彿とさせる歌い方は、理解してのものかあるいは元々意識していたのか、ともあれまるで違和感はない。前作『Imaginary Day』に見られた攻撃性が減った代わりに、優しい曲想と演奏技術への自信が漲っており、不満なし。個人的には『The Roots of Coincidense』に連なる曲想を期待していたのだが、吹っ飛んでしまったわそんなん。
2は半ば以上資料目的。ヴァチカンに実在する公式エクソシストとその秘技に密着したルポルタージュ。第5回21世紀国際ノンフィクション大賞優秀作を受賞したものだが、そーいうのは買ってから知った。今日はもう、このあと何もせずに1を聴き込んでいたい気分です。が、深夜には『Kanon』二本立てがある……二本立て……えーと。
2002年02月14日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day14昨日の書き忘れ。深夜にアレハンドロ・アメナーバル監督『オープン・ユア・アイズ』(Pony Canyon/DVD Video)を見る。……『バニラ・スカイ』が完璧にオリジナルをなぞっている事実を再確認。英語とスペイン語という言葉のニュアンスの違いはあるだろうが、場面展開は差違を探す方が楽というほど見事に一致しているし、勘所となる演出もほとんど一緒。ただ、キャラクターの掘り下げ(キャメロン・ディアスの力強さは改めて秀逸)やイメージの統一、そしてあるモチーフの表現は熟練のスタッフと豊富な予算を武器とする『バニラ・スカイ』のほうに軍配が上がる。とは言えその程度で、ほかの点はいずれも国民性の違いや監督・スタッフの資質の違いに起因する解釈の差があるぐらいで、どちらも質の高さに変わりはない。至極乱暴に分ければ、陽性なタッチを好むなら『バニラ・スカイ』を、陰性で重い余韻を堪能したいなら『オープン・ユア・アイズ』を、ストーリーの一致自体も楽しめる人は両方見て損なし。いまから『バニラ・スカイ』のDVDが待ち遠しい、両方を同時に再生し見比べて遊べるから。
12日に予告したとおり無茶苦茶忙しい一日。単純に指定されたとおりの処理を施したり出力状態が思わしくないものを調整したり、といういつもの作業を挟んでいるだけなのに午前中はほぼ休みなしで作業し続ける羽目になった。反対に午後は、食後にまず纏めて数点、そのあと私が内心「これは変だろー」と思っていた点の修正のみだったのだが、それでもけっこう疲れました。……これでだいたい一週間分くらいの仕事量なんです、実質……
本日のお買い物
1,北川歩実『お喋り鳥の呪縛』(徳間書店)
2,阿刀田高・編『ショートショートの広場13』
3,法月綸太郎『謎解きが終ったら 法月綸太郎ミステリー論集[増補版]』(以上、講談社文庫/講談社)
徳間書店の情報はどーも掴みにくいのです。今回も不意打ちの一冊――なんと二年半ぶりの書き下ろし長篇なのか。この著者の描く物語が複雑なのは今更言うまでもないことだが、それにしても帯裏の粗筋は意味不明に過ぎないか。
2は故・星新一氏から引き継いだシリーズ最新刊。遡ると見覚えのある名前が投稿者に連なっていてそれだけでも面白いのがこのシリーズだが、今回は「松尾詩朗」というのが見えます。ほかにも見覚えがあるような気がするんだが。
3は題名にも付したとおり、1998年に発売された評論集に、その後発表された文章を追加したもの。……本そのものより、巻末の著作一覧を見て三年も新刊が出ていないことに気付かされてちょっと愕然。と、定期講読の『Jazz Life』で新作などチェック。案の定巻頭でパット・メセニー・グループの新作が特集で扱われている(次号には独占インタビュー第二弾として、PMG全アルバムへのコメントが掲載されるそーだ)。そして、予想通り日本盤にはボーナス・トラック『Epilogue』が収録されるとのこと。よっし、これで輸入盤・日本盤ともに購入することへの言い訳が出来た<出来てない。
もうひとつ、悩んでいるのはPONTA BOX meets 吉田美奈子のニューアルバムを購入するかどうか。どれほど癖があっても、これだけのプレイヤーが音楽を通して交わす会話なら聴いてみたいのだけれど、依然村田陽一が参加しているとなると躊躇する。前にも書いたが、村田陽一個人のセンスと技術は評価している。が、それをベースにPONTA BOXをプロデュースしたり演出したりするのは、どう考えても素人の仕事としか思えないのだ。プロデューサーとしての矜持を主張する『3 Views』というレーベルにおいて活動するのならなおのこと、現状の癒着と村田陽一個人への依存は許し難いと感じているのだが、当人らがそう思っていない以上はリスナーとして切り捨てるほかないわけで。なまじPONTA BOXの現メンバーふたりと村田陽一、いずれの実力も理解しているだけにアンビバレンスな感情に苛まれるのであった……どっちにしても、そーいう迷いが前提としてある以上、財政難の現状ではひとまず避けるしかないんだが。商売としての戦略が脆弱なんだから、せめてマニアを本当の意味で唸らせるアルバム作りを、レーベル全体で考える程度のことはして欲しい。こんなん、ジャズとか本物の音楽とかいう以前の話じゃないのか? ……と言いつつ、吉田美奈子の名前が前面に出ている以上、この新作まで従来のPONTA BOXと同列に考える方が酷だよなあ、とも思い……
そうそう、是方博邦のニューアルバム『DANCER』が今月20日に発売します乞う御期待(発言対象一名)。ついでに野獣王国なんてのもチェックしてみては如何。……あ、そうそう、私バリウムコントの意味解りましたけど……? それは私が実質30代後半であさま山荘事件もテレビで見ていたから、という説もあったりしますが。
リアルタイムで御覧の方、なんでカウンターがふたつもあるんじゃ、と思われたのではないでしょか。あまりにも頻繁に壊れるため、別のカウンターに切り替えようかと考えていたのですが、知らない間に随分とヴァージョンアップされていたので、いままでとは別のサーバーに最新のカウンターを置いてしばらく様子を見ることにしてみました。これで両方同時に壊れるようなら別のものを捜してきますが、片方だけリセットされるなら残った方で維持……新しい方が潰れた場合は、やっぱり別のものに変えるべきだとは思うんですが。ともあれ、しばらくこの珍妙な状態が続きますが御了承を。ちなみに新しいカウンターはこれ。遡ってこの日記を御覧の方、もし←が表示されていればカウンターはこのとき新調されたものということで。
2002年02月15日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day15……どーしてカウンターの数値がこんなにもずれているのでしょう。午後10時35分現在、従来のカウンタが58953、新規のカウンタが58967。従来のほうが表示がスムーズである代わりにノーカウントの場合が多く、新規のほうが表示にやや手間取る代わりにカウントは確実、と捉えるべきか。ちなみに、カウンタはいずれもDream Counterというフリーのcgiを使用しているが、新規のほうは製作元から最新のものを取得、データだけ従来のものをコピーして利用している(と言っても、動作チェックも兼ねて数値を合わせるなどの手心は既に加わっているのだが)。つまり、新しい分だけ性能が向上しており、あとの違いはサーバの能力に依存しているとも想像できるわけだが。もうちょっと様子を見てから、いずれかを撤去するとしよう。……ふたつあるのも面白いと言えば面白いんだが。
で、どーせカウンタ新調のために時間を割くのならついでに試してみようと、最新日記のページにアクセス解析も埋め込んでみたり。こちらもフリーのcgiを使っているだけなので、大して詳細な解析が出来るわけではない(エージェントの表示も出来ないし、データの取り漏らしも結構多い模様)のであくまでお遊び程度のつもりだが、それでもリンク元が辿れる分だけ発見はある。設置してからようやく20時間ほど、アクセスの大半は案の定ミステリ系更新されてますリンクからの来訪だった。ほかもトップページからの律儀な来訪が数件あったのを除けば、すべて更新検索エンジンからの訪問という塩梅。……つまりほとんど定期巡回だけ、ということか? それとも日記に埋め込んでいるからあかんのか? とすると、やっぱりトップページにも埋めないと駄目なのか? ……遊び始めると止まらない、という好例に発展しつつある今日この頃。更についでに、というより勢いで、愛用しているEmEditorを最新版に変える。いままで使用していたのはフリーウェアだったが、現在のヴァージョンはシェアウェアとして配布されており、とっとと3000円(手数料含まず)支払って、ライセンスの支給を待ちつつ早速利用開始。
……んが、いきなり不満が生じる。プラグインのひとつ、縦書きのためのdllが、実は表示を縦書きにするのではなく、改行を一文字ごとに挟むことで縦に並べたように見せる、という子供だましの代物だったこと。そして、カスタマイズで「ウィンドウ位置の復元」「ウィンドウサイズの復元」が項目として用意されているのに全く反映されないこと。後者などはEmEditorを愛用している理由のひとつでもあったのだが(複数のデータを同じ場所に大量に重ねておいて、適宜呼び出して思いつくまま推敲する、という書き方が出来たから)、お陰様で台無しな気分。まあ、流石にほかのシステムは洗練されているし、縦書き以外のプラグインは色々と使えそうなので、まるっきり損をしたとは思わないけども。けども。仕事そこそこ。作業もそこそこ(資料読み中心)。お買い物は定期講読だけ。ネタは数日放出しすぎて特になし。……と言いつつも結構書いたか。
『TRICK2』が始まる前にザッピングしていたら、とんでもないことを知る。鬼束ちひろの「ちひろ」って、さだまさし『童話作家』の「ちひろ」から取られたんかい?! ついでに言うとそれはいわさきちひろのことだぞ?!
……時代だねえ。
2002年02月16日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day16某所のチャットで戯れつつ、なおもcgiで遊んでみる。先に導入したアクセス解析cgiの機能を拡張したものを見つけたので、そちらを並行して導入してみた。かなーり詳細なデータが取れる代わりにサーバへの負担も大きいようなので、レンタルであることを慮って、とりあえず先に導入した方はサーバから抹消し負担の軽減を図る。この項を午前10時半などという時間に更新しているのは、そのために「nowadays」のページを手直ししてアップする必要があったのだけど、それだけではちと気が退けるから、という小心な理由に基づくのだった。
ここを御覧になっているのは、PCに強いという方よりはミステリ・ホラーなど読書が趣味の中心という方がまず大半なのだろう、統計上使っているOSでいちばん多いのは、おそらく購入したPCに最初から導入されていたと思われるWin98、という結果が既に出ている。だから、ユーザーエージェントに変な名前を入れてアクセスした方は非常に悪目立ちしている……いや、悪いと言っているわけではなく。知っている人間でこんな芸当をする人間はとりあえずひとりぐらいしか思いつかないのですが……
……といったところで、ぼちぼち映画鑑賞に出かける。未だに候補三本のどれを観に行くか思案していたりする。以下は通常の時刻での更新。
迷った挙句、前売券もあることだし近場で上映していることだし、と一旦は『ジーパーズ・クリーパーズ』を鑑賞することに決めたのだが、のんびりと出発しようとしたそのとき、前売券が購入した劇場のみで使用可能だったことに初めて気付く。問題の劇場まではどう急いでも20分は最低でかかるが、近場よりも初回が早く既に間に合う時刻ではない。電車で遠出して観ようかと悩んでいた奴は、僅かな出遅れで観られない危険もある話題作でもある。結局は消去法で、自宅から出て丁度到着するぐらいの時刻に始まる『ラットレース』(松竹・配給)に決めた。
――こういう切羽詰まったときに限って、迷惑な車が目に付くわけだ。土日のドライバーに下手なのが多いのは先刻承知だが、腹が立ったのは中央通りの晴海通りとの交差点付近、確かにこの辺りは違法駐車が多く片側二車線の一車線が完全に塞がっている状況なのだが、そういう狭い通りをミニパトがのろのろと走り唯一の車線を半分近く占有しながら取締をやっていたこと。これで手早くキビキビとこなしているならまだしも、その速度はどう見ても歩行者と同じ。こんなに急いでいるのでなかったら、捕まえて「歩いて取り締まれーっ!!」と説教していたんじゃないかと思うほどに邪魔なのだった。
髪の毛逆立ちそうな精神状態ながら、どうにか予告編の冒頭くらいで劇場に到着する。ゆっくり鑑賞できた上作品もストレス解消に最適な代物だったのが幸いして、往路の苛立ちはほとんど発散できたのだが、帰路にもお馬鹿なトラックを目撃したりして、帰宅するときにはプラスマイナス0で通常のテンションに戻っているのだった。
ともあれ、『ラットレース』の感想はこちら。以下余談、劇場には「史上初!」という煽りと共に専用スロットマシーンが設置されていた。入場券と引き換えに貰えるコインを利用して、映画のロゴを三つ並べれば3万円と交換できるコインが出てくる、という企画だが、取り敢えず私が見ている間に当てた人間はいなかった私含む。
それはそうと、今年早くも12本目です劇場映画。帰宅後、アクセス解析の網をいま少し拡げてみた。cgiの都合上、サーバ上にあるファイルそれぞれについて検索情報を得ようとすると設定が極めて煩瑣になるしレンタルサーバ上に置く実行ファイルの量が増大してしまうので、「nowadays」とトップページ以外は全て同じカテゴリに情報が送られるように設定してみた。こうすると、このホームページのどのファイルにリンクされているかは解らなくても、取り敢えずどーいうキーワードで検索してきたのか、どこからリンクされていたのかぐらいはチェックできる。
仕掛けたのは夕方頃、僅か2〜3時間程度で思いがけない結果が出る。『奇跡体験アンビリーバボー』あるいは『アンビリーバボー』のキーワードで、一年半前に手がけたあの長文を引っかけて訪れる人が、5人もいた。どーしてそんなに、と思ってgoogleで『奇跡体験アンビリーバボー』を検索してみると、……確かに、思いがけず上位で出てくるのだ。2月16日午後10時26分現在で上から8番目。個人のサイト、しかも純然たる感想としてはかなり上位で見つかるようだ。侮れない。
ということは、日記でも毎週律儀に『アンビリーバボー』に言及していれば、それだけでヒット数を伸ばせる、ということなんだろうか? 最近は、いい面でも悪い面でもパワー不足で言及する気にもなれないんだが……
2002年02月17日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day17やや風邪気味につき停滞。しかし、あとのことを考え夏コミで出す予定の同人誌のネタを今のうちに調整し、と同時に資料読みだけは進める。木村茂光・編『教養の日本史 平安京 くらしと風景』(東京堂出版)読了、資料につき詳しい感想は抜き。もうちょっと踏み込んでくれると有り難かったが、10世紀頃の平安京での生活と価値観とをふつうに概観するには充分。ほかの資料と照らし合わせつつ検討していけば知識を深める契機にはなるだろう、と。いい加減小説も読みたいが、まだこれは読んでおきたいという資料があるので引き続き別のものに着手するのだった。
全く籠もりきりではアレかと思い、昼食はバイクで行き付けの蕎麦屋まで出かけて採りその帰途に軽く買い物をする、つもりがにわかに両親も行くと言い出したため、そうなるとバイクで出たときのように大幅な寄り道は出来ず食後は真っ直ぐ帰宅。実質いつもと同じ、のんびりまったりな休日を過ごした。
ちなみに、アクセス解析では今日も「アンビリーバボー」で検索して辿り着いた方が多数あった。「杉沢村」も紛れていた。いずれもけっこう上位でヒットするらしいが、別に謎を解き明かしているわけでも格別なデータを提示しているわけでもないんだけど、いいのか。本日のお買い物
1,森口誠之『鉄道未成線を歩く 私鉄編』(JTB Can Books/JTB)
2,ジョー・R・ランズデール『アイスマン』(Hayakawa Novels)
3,ブリジット・オベール『雪の死神』(ハヤカワ文庫HM/以上、早川書房)
4,武田泰淳『富士』(中公文庫/中央公論社)
上記の事情によりすべてbk1での購入。
1は……なんとなく。きっと資料提供に知人の名前があったから購入したのではないかと。が、注文してからいま構想中の作品のひとつで資料として役立てられる可能性があることに気付いたため、これはこれで良し。日本各地で、計画途上で頓挫し幻となってしまった鉄道を様々な資料に当たり自らも踏破して調査した一冊。私鉄編、ということは続きも企画されているのだろうか?
2は昨年、『ボトムズ』によりアメリカ探偵作家倶楽部賞最優秀長篇に選ばれたランズデールが受賞作に先んじて著した長篇。粗筋を見る限り、単純な物語ではないが如何か。
3は評価の高いオベール最新作。前作は未入手なんだが、まあいいでしょ。事故で全身麻痺というハンデを負うが前作で一躍有名人となり、それがきっかけで巻き込まれた事件を描いた、どうやら本格ミステリ。
4は某氏の推薦により購入したもの。あの埴谷雄高の推挽を得た、精神病院を舞台とする長編小説。確かあの『ドグラ・マグラ』と印象が近い、と言われてカゴに入れておいたのだが。
1は割と早く読むことになりそうだが、あとの三冊は……楽しみなんだけどなあ。追記:4へのコメント、『ドグラ・マグラ』云々は記憶違いでした。すみませぬ。が、ざっと文章の上っ面を眺めた印象は非常に似ているよーな。
2002年02月18日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day18風邪気味のほうは早めに薬を呑んだので大事に至らず。
午前。空き時間に買い物に出かけ、戻ってみれば職場の車庫を塞ぐかたちでスポーツタイプの車が停まっている。車庫と言っても現在は自転車と私が通勤に利用するバイクだけが入っているのだが、それにしたってちゃんと出入りがあると見れば解るのに、前後に常時停まっている車があるその間に、人ひとり通るのさえ精一杯の間隔で収めているのだ。技術的には大したものだとは思うがそれ以前に常識を疑う。近くにはコインパーキングもあるし、それを利用したくないまでも多少歩くつもりでいればあちこちに一時駐車する余裕があるはずなのによりによってこの位置だ。
恐らく私の身内のいずれかを訪れた人間だろうと、まず職場を確認するが普段の顔しかない。もしや、と思い半ば事務所兼物置と化した元住居のほうに戻ってみれば、案の定暢気に寛いでいる親父と客人があった。古なじみのようでむこうは私の顔に見覚えがあったらしいか、こっちは半ば怒髪天を衝く勢いである。前の車、とうまく言葉に纏まらないまま訊ねると、いまだ暢気に「邪魔だった?」と半笑いで問い掛けてくる。
本当にキれたときほど、言葉はスムーズに出てくるものらしい。「傷つけてもいいんならそのまま通ってましたけど?」
そのとき私がどーいう面持ちだったのかは知らないが、取り敢えず客人は逃げるように帰っていった。親父はやや不服そうな表情をしていたが、私の剣幕を見て取ったかあまり多くは口にしない。久し振りにちょっと立ち寄ってみただけと言うが、それなら尚更非常識な振る舞いはするないい年をして。去り際、とどめに私と死んだ兄とを取り違えてくれたので、感情的になったことへの呵責の念も吹っ飛んでしまった。午後、時間に余裕があれば渋谷まで『メメント』を観に行くつもりだったが、気分のほうにゆとりがなかったので(午前中の一件とは関係なく、ただ単にいちど家に戻ってから出かけるのが面倒だっただけ)取り止め。代わりに、何故か一時間だけ観たところで中断していた『ザ・コンテンダー』の続きを観る。詰まらなかったわけではなく、食事だかなんだかで止めざるを得なかったのだ。血もほとんど流れずアクションもないが不思議にサスペンスを感じさせる、アメリカ政界でのスキャンダラスな駆け引きの物語。月並みだ理想主義だと思いつつラストの演説に感激してしまうのは、一見アメリカ礼賛のような趣旨に見えて本当に称えているのは建国理念だけだ、という点に由来しているのだろう。実はここから本当の試練が始まるのだけれど、そうと解っていても爽快感のある結末。もうちょっと権謀術数が見え隠れしても良かったと思うが、あるいはこれが程良い匙加減かも知れず。ゲイリー・オールドマンの徹底した悪役ぶりも含めて、なかなかの力作。御都合主義的な部分も少なくないが、これはこれで良し。別ファイルで感想を書かなかったのは、ちゃんと通して観ておらずエピソードをあちこち把握していないから。
しかし、観ている間ずっと、ゲイリー・オールドマンの髪型はあれがデフォルトなのか否かが気になって仕方なかったのだった。『メメント』、『WASABI』、『ソウル』、『ジーパーズ・クリーパーズ』、『助太刀屋助六』、『ジェヴォーダンの獣』、『私は好奇心の強い女』、『情事』、『アモーレス・ペロス』、『恋愛回遊魚』、『マルホランドドライブ』――以上、現在公開中で観たい作品。全部は絶対無理。予算もさることながら時間が足りないもの。
ついでに近日公開予定作品では、『シッピング・ニュース』、『ウインドトーカーズ』、『キリング・ミー・ソフトリー』、『家路』、『ブラックホーク・ダウン』、『暗い日曜日』、『サウンド・オブ・サイレンス』、『エネミー・ライン』、『愛しのローズマリー』(『メリーに首ったけ』のファレリー兄弟監督)、あと無茶苦茶評判のいい『ロード・オブ・ザ・リング』、などなど。何本観られるか、というより何本取り漏らすかだよな、こーなると。本日のお買い物
1,あだち 充『KATSU!(1)』
2,猪熊しのぶ『SALAD DAYS(18)』
3,河合克敏『モンキーターン(19)』
4,丹羽啓介『キャットルーキー(22)』
5,青山剛昌『名探偵コナン(36)』(以上、少年サンデーコミックス)
6,たかしげ宙・皆川亮二『スプリガン(6)』(SHONEN SUNDAY BOOKS/以上、小学館)
小学館の漫画単行本のみ。1はあだち充の新連載、久々にボクシングもの。冒頭の段階では主人公に煩悩しかないのが特徴ではあるが、連載のほうでは結局普段とあまり変わらない組み立てになっているのだな。まあ、『いつも美空』よりはまだ牽引力を感じるので良しとしよう(いいのか)。
2はとうとう完結。しつこいが、一番重要であったはずの由喜と二葉シリーズの決着がこれで本当に良かったのか。……まあ、それでも同系統の漫画シリーズよりはずっとうまく纏まっていたんだけど。3はいったいどこに結末を求めているのかいよいよ解らなくなったが、何にせよこの作品で最大の山場となるはずの怪我→再起編。有り体だが、実際に同じような事故から再起した選手に取材したとあって成る程と思わせるインパクトがある。
贔屓の4は、魔球を用いたシリーズの宿命たる弱点の露呈から新魔球の発明まで。ところで、サンデーに載っている掲載誌の広告で最近この作品の名前を見ないのはどーしたことやら。こんな半端なところで終わってないよな。
2002年02月19日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day19こういう記事やテレビ報道が多くあったそうなので、情報としてこのページにリンクしておく。なお、この曲を実際に聴くのであれば、スタジオ音源ではなくライブ盤『書簡集』の八枚目(全十枚)に収録されたヴァージョンをお薦めする。冷静に、淡々と歌い上げたオリジナルと較べ、心血を削ったような迫力を備えた名演。何せ、数年前にさだまさし自身が「あまり歌いたくない曲」として挙げた中に入っていた曲のため、かなり特殊なライブでもないかぎり聴く機会はなく、またたぶんこれ以降に新しく録音される可能性はない。しかし、これを例に挙げるのは相当なさだファンだと思うんだが――
ちなみに、記憶は朧だが、さだまさしが「あまり歌いたくない曲」として挙げたのはほかに『Bye Bye Guitar 〜ドゥカティにボルサリーノ〜』と『転宅』(こっちは間違っていたかも知れず)。いずれも、歌うのも聴くのも悲痛であることに共通点がある、といいつついま挙げた2曲はたしか小説『精霊流し』の元となった曲として、最近発売された企画盤に収録されていたはずだけど。今日中に漫画のネームだけ仕上げておいて、文章用の脳味噌を各種書き物に集中させられる環境を整えよう、と思いつつもこういうときに限って機能が低下するわけで。不調のなか騙し騙し資料を読む。ですから何が何でもあれを読んでいる場合ではありませんだいたいやっぱり上下分冊は長いでしょぉぉお。
本日のお買い物
1,水野 良『魔法戦士リウイ9』(富士見ファンタジア文庫/富士見書房)
2,天原ふおん『献血ラッシュ』
3,日渡早紀『GLOBAL GARDEN(1)』
4,野間美由紀『柘榴石の涙 新ジュエリーコネクション4』
5,樋口 橘『MとNの肖像(4)』
6,山田南平『紅茶王子(16)』(以上、花とゆめコミックス/白泉社)
7,『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』
8,『ドリヴン コレクターズ・エディション』(以上、日本ヘラルド/Pony Canyon/DVD Video)
1は第一シリーズ完結編。……さて、先に刊行されていた第二シリーズも改めて揃えるかどうしようか。
2〜6は花とゆめコミックス何故か大量購入。とりあえず2がとても楽しみでした最近本誌にシリーズ連載も短篇もなかったし(エッセイ漫画の連載は始まったが、なんだか「ブルータスお前もか」という気分であった)。
そして今月も始まりましたDVD新作ラッシュ。20日から22日にかけて分散しているので、21日夕方に22日の早出し分も含めてまとめ買いしようかとも思ったのだが、その瞬間が怖いので(小心者)分散。で、今日は珍しく同じ発売元のもの二本。
7はあのジョン・マルコヴィッチと“狂犬”ウィレム・デフォーの共演も話題となった異色のヴァンパイア映画。何が異色かって、1921年に実際に制作された映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』に主演していたのが本物の吸血鬼であった、というアイディアに基づいて作られているのだ。上映時から気になっていたので、発売に合わせ躊躇なく購入。
8はスタローン主演・脚本・製作のカートレース映画、劇場で観たがちゃんと感想書いてなかったし音と映像だけでも愉しいので漫然と再生しておくに最適、という評価から購入。実はアカデミーと同時発表の某賞数部門にノミネートされているのだが、私は単純でいいと思うこの作品。あ、昨日のお買い物の4は現在も連載継続中だそうです。何度か休載しているらしく、どうやら私はそういうときに広告を見たらしい。えんじさん情報提供有り難うございます、というかあんな半端なところで切られてなくて良かったー。
ついでに、昨日挙げた観ておきたい映画の大半は鑑賞券も劇場招待券も入手の難しいものばかりなので期待しないように>某氏
最後にもう一つ。私は話題のふたり以外の見分けがつかないというか顔を全く知らないどうだ参ったか。
2002年02月20日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020211~.htm#Day20服藤早苗『平安朝の母と子 貴族と庶民の家族生活史』(中公新書/中央公論社)読了。資料としての講読ではあるがいちおう感想を残しておく。で、読んだあとで短めの話を思いついたのだが……気力消耗しそうだし、欲しかったテーマとは若干ずれてしまうんだが。そろそろひとつ書き上げねばならないので、あんまり迷っている暇はないのだけれど。
午前中のデータの校正稿が午後三時に届き、さっさと出力していると、校正の段階で判明したはずのタイムテーブルが再検討されることになってしまい、結局午前中の状態で入稿した。無論、既に出力してしまったネガの料金は請求するわけで、職場のほうに損害はないんだが。強いて言うならデータの受け取りに走った職人さんは骨折り損。
電話勧誘全てが悪いとは言わないが、少なくとも受けた人間が電話勧誘そのものを毛嫌いしていて、はじめから気のない受け答えをしていることぐらいは早めに悟って欲しいものである。変に食い下がると掛けてきた方も受けたほうも不愉快になるだけだし、決して悪意のある勧誘でないとしても受けた方としては電話を掛けさせた会社に悪感情を抱くことになる。そもそも、随分前のことではあるが何度も私の元実家(いまは職場の事務所兼物置)に掛けてきて、最終的に私をキレさせたところと同じ会社だと思う、と頭から何度も言っているのだから、大抵のことでは頷かないと察してくれないもんだろうか。
本日のお買い物
1,津原泰水『少年トレチア』(講談社)
DVD新作ラッシュ二日目だが、今日入荷分は明日の夕方購入する。今日唯一のお買い物はよーやく刊行の津原氏最新作、カバー掛け替えによる一時回収・再発売から考えてもよーやくの購入だったりして。それにしても、初めてお会いしたときに書き下ろしの新作として手がけておられたんだよなあ……これ。感慨を禁じ得ず、相変わらず資料読み継続中ながら早速摘み食いしてみる。……読みたいよう。作業を本格的に進めなければならないのだが、脳内回路の接触が悪いのか文章がうまく組めずこの日記にすら手こずる始末。大人しく資料を読んでいよ……あああ横でハードカバーが誘惑するぅぅぅ
「diary」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)。
仕事募集中(それ以上増やしてどうするという声もあるが)。
2002年02月上旬
2002年02月下旬
Past
nowadays
toppage(with frame)
toppage(without frame)