diary / 2002年09月上旬

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2002年09月01日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day01

 2日連続の映画鑑賞。本日は松本楽志さんも引っ張り出して、上野でいちばん怪しい立地条件の劇場にて13ゴースト』(Sony Pictures・配給)を鑑賞。感想はこちらから
 毎回感想書きの参考と記念とを兼ねてプログラムを購入するのを習いにしているのだが、今回は事情が違った。売ってはいたのだが、見覚えがある。最近色々と凝ったプログラムが登場しているが、特に珍しいと思われるCD-ROM付きの仕様。一見するとノベルティのようなそれを、私は何故か公開前に入手していたのだった――伝手があったので招待券を廻して貰うようお願いしておいたところ、券が届く前に頂戴したのである。800円するので、財政的には助かったものの、楽しみを奪われたようでいまいち釈然としなかった。
 観賞後は、両親が昼食を奢ると言っていたので私の地元まで向かう。が、当初入るつもりだったうどん屋は狭いが故の大混雑で、仕方なくその先の、路地の裏手にあるこちらも行き付けの中華料理店で食事。食後は途中に寝転がっている猫なんかを構いつつ、三省堂へ所用を片付けに行く楽志さんと別れ帰宅。
 一息ついたあと昼寝。疲れが溜まっていたのか(いつまで溜まってるんだ)熟睡して、PHSが鳴っていることにも気付かず夕方まで熟睡する。寝過ぎたせいか頭痛がしてなかなか映画感想も書き上がらず、結局12時近くまでだらだらと過ごすのだった。はー。

 結局再選されてしまったねえ。代案のない前知事を批判していた人々は、代任しうる人材を用意できなかったが為に敗北した、と、そんな結論でよろしいでしょうか。

 映画感想で気力を使い果たしたので今日はこれだけ。なんだか明日も某所に連絡しないとあかんらしいので、恢復するために早寝します。

 などと言いつつ、本日の更新作業を進めながらテレビを点けていると、『スパイ・キッズ2』にハーレイ・ジョエル・オスメントの妹が登場しているという話題を取り上げている。『スパイ・キッズ』シリーズにはあまり関心がなかったのだが、ちと興味を惹かれて画面に目をやると――
 ……そっくりじゃん。同じ顔じゃん。

 駄目な電波を飛ばしていたらしい。


2002年09月02日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day02

 いつか新しい丸ビルに、あの事務所を探しに行こうかと思っています。

 急げばもっと早くに仕上がると思ったのだが、映画鑑賞なんて書くふりをして怠けていたから時間がかかってしまった。仕上げた両方のプロットを担当さんにメールでお送りして、あとに作ったプロットの方が良さそうだという話でまとまる。決まったらあとは書くだけだ……が、いみじくも最初の打ち合わせでの発言を自ら思いっきり肯定するような結果になってしまって、幾分胸が痛んだりして。別のところで弔ってやるから許してくれ。
 以後は本番と同時進行でもう一つのプロット作成である。……さて、同人はどうやって並行したらいいんだろう。前回ので伏線張ったネタだけでもそろそろ準備したいんだが。『性善説』のほうは基本的に相方次第です。

 本日のお買い物
1,犬上すくね『恋愛ディストーション(3)』(YOUNG KING COMICS/少年画報社)
2,いがらしみきお『ぼのぼの(2)』(竹書房文庫/竹書房)
3,ウィリアム・パウンドストーン/田村義進・伊藤文秀[訳]『大暴露 あの超有名人・企業が闇に葬りたかったすべて』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫/早川書房)

 お願いだから初出一覧書いてくれないかなあ、と思う1。店頭でカバーを外して危うく大変なことになりかけました。カバーイラストも妙に面倒な構図だし中身はテンション高いし――あと一冊で終わるのがなんか勿体ないです。あと一冊よね? 確か。
 2は、まあ言うまでもなし。親本で読んでいるはずなのに殆ど記憶から消えていて初読同然の気分で楽しんでおります。
 3は『大秘密』『大疑惑』と続いた真実探求シリーズ完結編。ビルの階数表示の嘘とか手品の絡繰り、都市伝説の真相などなど様々な内幕を暴露した読み物。……あ、前作『大疑惑』まだ読んでないや。

 訳あってゲームもしないとあかんので、しばらく簡単な更新が続きます御了承をば。と言いつつ、映画の鑑賞希望作品一覧を久々に大きくいじってみたり。


2002年09月03日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day03

 朝、いちおう新聞に目を通すのが習慣になっている。いちおう、というのは、基本的にはざっと見出しを眺めるだけ、その中で興味を惹かれたもののみきちんと記事を読む、というやり方なので、撫でているぐらいの表現が正解とも思えるからで。
 今日は社会面に、インターネット関連の訴訟で地裁の判決が出たという記事が載っていたので、まずそれにざっと目を通す。ついで、某出版社の訴訟の記事も読み、途中、ふっと違和感を覚えた。改めて2つの記事をよくよく読み比べてみると。
 この二件、同じ東京地裁で、しかも同じ裁判長が判決を下しているのだ。裁判所で扱う訴訟の数を考えれば有り得ることだろうとは思うのだが、それでもちょっとだけ楽しい気分を味わう。……判決趣旨は別として。

 ばたばたしていて未開封のままだった、PS2版『AIR』にようやっと手をつける。半分くらい必要に迫られてだが、この時期を逃すとまた延々と遊べずじまいになりそうな気もしたのである。
 ……このゲームの困るところは、遊ぶたびに変な衝動を擽られることだ。ほかの人は間違っても感じることのない衝動であろうが。必要がある箇所はだいぶ進めたところなのだが、音声入りで遊ぶのは初めてなので(……DC版は?)いちいち聴き惚れてしまうのでなかなか先に進まない。ああ、観鈴ぴったり。

 9月20日、漸く発売するようです『春の魔術』。このキーワードで検索していらっしゃる方が何日かに一回ずつぐらいのペースで存在するので念のため。私は最悪3冊買います。読む用途観賞用と……トクマノベルス版と揃えるための1冊。ばかかい。ミステリ系ではもっと話題になっているはずのあっちは、関心なし。買うとは思うが。

 買い物はしたが雑誌だけなので特筆せず。それにしても、『サスペリアミステリー』も行き付けの書店には入荷しなくなってしまったらしい……はあ。

 日付が変わった前後に追記。『春の魔術』の情報、これまででいちばん信憑性はあるはずです。何故なら、講談社のメールマガジン「ミステリーの館」で初めて正式に名前を出しての情報だから。基本的に、このメールマガジンに載ったものは多少の遅れはあっても発行した月のうちに発売しております――最近『マークスの山』文庫版というのがあったが、これはたぶん他にも色々事情があるだろうし。


2002年09月04日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day04

 本日朝、8月13日に購入した『AIR』PS2版のショップ特典がようやく到着した。
 ……でかい。
 梱包が大きくなるのは、お詫びの品として特大うちわがついてくると知った段階で予想していたことだが、本来の特典であるスカーフと十字架だけでも結構大きい。ソフマップは、これを購入者に持ち帰らせるつもりだったのか……? 後日配送で、個人的には助かったかも知れない。
 特典・限定品は梱包を解くのにも決意を要する厄介な性分のため、特製ケースに仕舞われエアパッキンに包まれたスカーフそのものはまだ確認してません。……入ってなかったら笑えるな。

『通販生活』のTVCMに中村うさぎが出ていた。

 本日は月に一度の映画サービスデー。
 今日はそこそこに仕事の予定が立っていたため、午前中の段階では諦めていたのだが、午後3時半頃に懸案のデータも入稿分でOKが出たので、早速有楽町まで出向く。到着時間から考えていちばん待つのが短くて済むものを、と安易な方法で選択したのは、しかし実は去年の今頃から観るつもりだった金城武主演のSFアクションリターナー』(東宝・配給)感想はこちらから。今期は世間的にも期待された作品が多いせいか、どこも劇場前に少なからず列が出来ていたのが印象的だった――あんなにあっちこっち並んでいる光景なんて、実は滅多に見ないのである。基本的に毎日最初の回を狙って訪れているからなのだけど。

 帰宅してみると猫の姿がない。訳あって毎日、出勤のたびに両親が職場に連れて行っているのだが、夕方いくら探しても居所が分からず、餌と水だけ用意してそのまま帰ってきてしまったのだという。出られるような隙間はないので、恐らく思いも寄らないところに隠れているだけなのだろうからそれほど心配はしていないのだが、帰ってから構う相手がいなくて退屈で仕方がない。

 9月6日の「委員長」は魑魅魍魎の集いになりそうな予感です。ほんとにいったい何をするんでしょう。

 2日連続で買い物報告がなくて御免なさい。……なんで誤らなきゃいけないのかは解らないが。


2002年09月05日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day05

 猫がいないというだけで、部屋が異常に静かだった。PCの電源を早めに切り、『AIR』PS2版を進める。やっと多少は声を飛ばすことに躊躇いを感じなくなったが、依然進行は遅い。やっと霧島姉妹登場、しかもまだ往人は2人を姉妹と知らない段階。美凪すら登場していない。
 霧島姉妹の声はちょっと意外だった、がものの数分で馴染む。メリハリがあって却って良かろう……というより、確か私はこの佳乃の声に元々弱かったような記憶が……

 猫は無事に発見されました。が、最初に到着したのが親父だったのがいけない。昨晩最低一度はパニックを起こしたようで、積んであった本の一部が崩れていたぐらいなのに、顔を見るなりいきなり叱りとばしたようでその後終始怯えっぱなし。膝の上に乗せて必死に宥めて午後になってようやく多少平静を取り戻したが、それでも帰宅時はやっぱり隠れていたらしい。新しい隠れ場所も嗅ぎ当てたので今日は問題なく連れ帰ったが、態度が完全に元に戻るには数日かかるでしょう。

 本日のお買い物
1,秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏 その3』
2,うえお久光『悪魔のミカタ(5) グレイテストオリオン』(以上2冊、電撃文庫/メディアワークス)
3,橘 裕『Honey(5)』
4,津田雅美『彼氏彼女の事情(14)』(以上2冊、花とゆめコミックス/白泉社)
5,七月鏡一・藤原芳秀『闇のイージス(8)』(ヤングサンデーコミックス/小学館)
6,『Kanon Band 6』(東映アニメーションMovic/DVD Video)

 1は久々となる第3巻、2は僅か2ヶ月の間隔での第5巻。双方とも人気作だが執筆ペースは対照的だ。
 3はおいといて(おい)、4は遂に有馬がダークフォースに呑まれる話…………という説明で間違ってないですよね? 個人的にはそろそろ短編集が欲しいのですが、いつまで続くんだろうこの話……既に第1巻・第2巻あたりで示された雰囲気とは大幅にズレを生じているような。
 質の安定している5は対テロリズムを描いた1冊まるまるの長篇。レギュラー1人追加、だがあとがきによればレギュラー化は念頭になかったらしい。
 6は珍しく発売日前日に買ってみました、の第6巻。あと1本。

 設定を頭の中に再インストールしたり、台詞の呼吸をシミュレーションしたりなど、非常に慎重に執筆しているから、最優先課題がなかなか先に進まない。……と思ったら、棚上げにしていたプロットに突然曙光が見えたので取り急ぎ思いつきを書き留めたり。ああ、やっぱり自分にはこれだと思いつつ、思いつきに整合性を持たせるのがまた一手間で……まあ、まだまだ余裕はあるので焦らず行こう。いちばんやばいのは棚上げにしている奴という気がしなくもないが。


2002年09月06日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day06

 ……でも他のキャラの攻略は出来ないわけだし。エンディング迎えて話が終わってるわけじゃないしリセットも効かないからねえ現実でわ。
 ………………………………何の話だ。

 本日のお買い物
1,高田裕三『ヤングマガジン緊急増刊 3×3EYES THE LAST PARTY』(講談社)
2,大石 圭『自由殺人』(角川ホラー文庫/角川書店)
3,宮部みゆき『クロスファイア(上)(下)』(光文社文庫/光文社)

 普段雑誌媒体のものは書かないが、特別なので記しておくの1。14年を越えた連載の完結を記念して編まれた増刊号。最終5話及び第1話を雑誌掲載時の体裁で収録し、単行本には収録されていないデビュー作と書き下ろしの裏話も入れ、更にマウスパッドとWindows対応のオリジナルゲームまで収録した豪華版。最終巻は連載分に大幅な加筆が施されるようなので、その保存と記念の意味も込めての購入。最終巻は例によって初回限定版も発売されるようです。普及版と……初回版2冊、かなぁ…………
 2は『アンダー・ユア・ベッド』など、角川ホラー文庫に多数作品を発表している著者の最新作。私はまだ読んでいないのだが、母が面白いと言っていたので、とりあえず母に読ませるために購入。
 3は、……実は新書判未読。が、この作品の前日譚である『燔祭』がお気に入りなので、そちらを収録した『鳩笛草』も含めて全部揃えておくつもり。

 某所で途方に暮れてくる予定なので、午後6時前に簡易更新。深夜にもう一度更新――するかは謎。

以下、2002/09/07 AM01:15に追記。http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day06_2

 本当に途方に暮れた。

 本日のお目当ては、『新耳袋トークライブ』シリーズでお馴染みのLOFT/PLUS ONEで一夜限定開店と銘打ったイベント『メガネっ娘居酒屋「委員長」』であった。事前調査の結果、どうやら整理券は配布されていないらしいと判断できたので――LOFTの公式ホームページにあるスケジュールには整理券の配布は書かれていないし、出演者の1人も「配布なし」とWebで明言していた――自宅に戻りテレビを見つつ2つ上の段落まで日記をアップしてから悠々と出発した。
 大雨の中新宿まで電車で向かう。新宿に着く間際ぐらいに同じイベントに参加するA氏からPHSに着信があり、ホームを出てからかけ直すと。
「店の前、行列できてますよ」
 ……なにおう。
 とりあえず店の前まで行ってみる。地下のプラスワンに通じる階段には人の姿はない、がこの雨の中、コマ劇場の入口前からプラスワンのある建物向かいのあたりまで傘を差したいかにもな野郎がぎっちりと列を成している。A氏と同じく、予め参加することをお互いに知っていたB氏と落ち合い、状況を確認する。
 結局のところ、プラスワンスタッフの見込みが甘すぎたらしい。随分前から並んでいた人々がいたのか、午後五時くらいから随時整理券の配布が行われ、私が到着する以前に整理券所持者のみで店内は一杯になってしまったのだ。ではコマ劇場前の行列は何なのかと言うと――よく解らない。まだ入れると思っている人もいるだろうが、イベント限定で販売される予定になっていた同人誌を買おうと待っている人が多かったのではないか。――そう、あとで解ったことだが、この時点でまだ同人誌は届いていなかった。
 既に店内にいるはずのC氏(私は面識なし)に到着だけ報告して離脱しようと、店の入口まで降りて店員に訊ねると、呼び出しすら出来ない有様らしい。そこで同人誌の未着も知り、こら付き合いきれん、とA氏B氏とともに離脱する。その後、バイキングの店で肴にされ、場所を移して喫茶店では某業界の情勢についてあれこれとお話しして、11時ごろに解散する。
 兎に角、疲れた。何よりも凹んだのは、サインを頂戴するつもりで持っていった漫画と、電車の中で読むつもりでリュックに入れた『最後の記憶』が、雨にやられていたことだ。すぐ店内に入れるだろうという油断があったからだが……

 こんなことになったそもそもの原因は歴然としている。LOFT/PLUS ONEの事前調査の甘さと店員教育の不徹底だ。調べていただければ解るが、今回のイベントの出演者はいずれもマニアには知名度の高い人々だった。PLUS ONEのサイトでは2週間ほど前にようやく情報が公開されたが、その筋では2ヶ月ぐらい前から開催が知られていたはず。なのに、前売りチケットなどを用意しなかったどころか、事前まで「整理券の配布なし」と関係者でさえ公表していた。だが、当日になって早い時間から並ぶ客が現れたために、急遽整理券を配るなどと言う愚策を採ったために、ああいう事態になった。
 私が目撃した行列の一部は同人誌の到着が遅れた所為だが、これは開催者側と印刷会社或いは運送会社との連携の問題だろうから、店の責任とは言わない。しかし、あの事前情報は明らかにマニアを舐めていた。
 そして余計に腹立たしいのは、これだけの状況を生んでいながら、行列の整理に店員を1人しか使わず、意図の説明も行っていないこと。『新耳袋トークライブ』のときも、近場の公園に集めておきながら、指示する声は小さいし、適当に列を作らせてあとはほったらかしと店員教育の甘さは知っていたが、こういう事態になっても周囲や訪れた客に迷惑をかけないための方策を殆ど採っていない。そうでなくてもわざわざ雨の中に訪れた客を、店内に入れるかも解らない状況で店外に並べるぐらいなら、このときこそ整理券の配布を行うか、事情を説明して解散させるべきだろうに。
 恐らく店の状態を殆ど知らなかったであろう出演者・開催者を責めるのは酷だろう。だが、PLUS ONEの対応はあまりに救いがたい。私が店に入れなかったのは、ある程度状況を読みながらもなお楽観視していた所為で、その意味では自業自得だと割り切っているのだが、たとえどーしよーもないマニア相手であってもあの仕打ちはあんまりだ。
 実は日曜日の日中にも訪れる予定なのだが――この分ではどうだろう。イベントの性格が違うのでここまで異常な事態にはなるまい、と思いながらも不安が拭いきれない。どっちにしても、『メガネっ娘居酒屋「委員長」』の第2回があるとしてもPLUS ONEとは袂を分かつか、割り切って前売制にするしかないだろう――イベント本来の理想から逸脱しているにしても、あの店舗状況と店員の能力では他に手立てはない。

 ……しかし、あれでイベント自体が本当に成功したのかどうかも疑問だよなあ……。参加者の報告を待とう。


2002年09月07日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day07

 帰宅してから「そういや同行したお二人は、名前を出しちゃって良かったのだろうか」と気になり、念のためにいずれも完全な匿名で記したのに、起きてからネット巡回してみるとご当人が普通に名前を出しちゃっていた。でも面倒なので修正せず。

 昨日の追記として。
 もはや呼び出しが出来る状態ではない、と言われた段階ではまだ開演前。あの段階で呼び出しすら拒むのは、しかしLOFT/PLUS ONEの立地では不親切なのです。何故なら、店内では携帯電話・PHSはほぼ接続不可能となるから。仮に繋がったとしても相当に不安定な電波状態になるため、会話が成立するかも疑わしい。だからこそああいう状況では、せめて出演者が壇上に現れる前に限っては呼び出しをして欲しかった。
 その後、あちこちの報告を目にするにつけ……これは、主催者の方も不手際が多すぎたな、という印象が強まっている。初めてのイベントだった、ということを差し引いても、それなりのスタッフがいたはずなのに店の外にまるで気を回していなかったと見えるのはあまりに拙劣だろう。店内に入った人だけが客じゃない、ということを考えるべきです、ましてあんな雨の中では。

 さて週末恒例の映画鑑賞。当初は渋谷まで遠征して、気にしながらも先送りにしていた『es』を観るつもりだったのだが、急遽母も一緒に出かけることになって、それじゃあんな後味の悪そうな作品では拙かろうと、本日初日のインソムニア』(日本ヘラルド・配給)に変更する。流石に『メメント』のクリストファー・ノーラン監督最新作だけあって、30分前に到着したにもかかわらず結構並んでいたのだが、問題なく席に座れた。
 感想はこちらから。――色々思うところあって、書くのに随分時間がかかってしまった。

 その頃親父は生涯一度のホールインワンをしでかしていた。

 帰宅したらこれが届いてました。
1,井上雅彦・監修『異形コレクション キネマ・キネマ』(光文社文庫/光文社)
 編集部より。毎度ながら有り難うございます。今回も応募するつもりでプロットまでは完全に仕上げていたのに、本文を書く時間が見つからずに断念しました。とほ。次は何とか。

 今日、何よりも驚いたニュース。広島の不明一家が、ダムの底から遺体で発見
 この話、現地では有名らしいが、全国的には寧ろオカルトマニアによく知られた事件である。記事ではさらっとしか触れられていないが、この一家はある朝、朝食を準備し、ひとりはこれから玄関を出ようと思い鞄を置いた状態のまま、まるで一切を置き去りにしたような形で行方を眩ましており、「現代の神隠し」と呼ばれていた事件なのだ。何せあの『新耳袋トークライブ』でこの事件を扱ったテレビ番組のビデオを流したほどで、何故行方を眩ましたのか、何故あの朝でなければならなかったのか、謎の多い話だったのだ。
 どんな形であれ無事に発見されることを願っていたが、待っていたのは最悪の結果だった。あとは、滞りなく事件の全容が解明されることを願うのみ。

 結局ラスト2時間ぐらい『北の国から』を見てしまった。……続くんじゃないのか、これ?


2002年09月08日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day08

 そんなわけで(どんなわけや)行ってきました、朝松健Presents『「秘神界」の長い夜』in LOFT/PLUS ONE。13時開場・14時開演というのを13時開演と勘違いして、ぴったりに会場入りして1時間ほど無為に過ごすことになったがそれはそれで良し。お陰で濃厚なゲストが順次来場する様を逐次観察できたし。開会を待つまでに食事を済ませ、既に始まっていた物販でこれも購入してしまう。
1,朝松 健・編『秘神界 現代編』
2, 〃 『 〃  歴史編』(2冊とも創元推理文庫/東京創元社)

 予定されていた出演者のうち、小中千昭氏は急遽ロンドンへ行かねばならなくなった(!)とかで欠席、友成純一氏は開演時点でまだ成田にいるとのことで、ひとまず『秘神界』編者の朝松健氏と同書で映画紹介の記事を手掛けた鷲巣義明氏のお二人のみ壇上に見えた。朝松氏が進行の説明をしたあと、友成氏の到着を待ちながらクトゥルー関連の映像を両氏の解説と共に鑑賞する。朝松氏自らの編集でけっこー雑なのだが、ビデオ普及以前から蒐集していたと仰言るだけあって、AIPやジョン・カーペンターの定番から字幕すら入っていない日本未公開作に素人の手によるみょーに味わい深い掌編など多岐に亘る作品群が紹介された。何せ私自身はクトゥルーをよく知らないもので、楽しみどころを充分に掴んでいない気もするのだが、それでも微妙な手抜き加減と低予算ぶりが愛らしい作品ばかりである。とりわけワニトカゲが素敵だ。
 宣伝とちょっとばかりのトークを含め、都合2時間ほどで会は終了(16時30分までしか取れなかったらしい)し、その後場内のあちこちに潜んでいた執筆者の皆さんが壇上からその横までずらっと並び凄まじい突発サイン会に雪崩れ込む。現代編には牧野 修、飯野文彦、安土 萌、友成純一、平山夢明、原田 実の皆さんから、歴史編には松尾未来田中啓文、松殿理央、井上雅彦、朝松 健鷲巣義明久留賢治、星野 智、青木 淳藤原ヨウコウの皆さんから頂戴する(以上敬称略、掲載順)――って並べてみたらどえらい量だ。その後二次会も行われることになっていたが、私は待機中から頭痛に襲われていたので、現地で発見したかずめさんにちょこっとだけご挨拶して退散する。一昨日と較べて人の入りも緩やかで、まったりと楽しい催しでした。

 今日の笑点、冒頭で漫才をしていた二人組、ここ数年に見た中でいちばん愚劣でつまらない演目だったんですけど。穿ったツッコミをしているつもりですべて自分に跳ね返っていることに気づかない、一番どーしよーもない種類の毒。よくこんなの選んだわあ。褒めどころが見つからないもの。

 体調不良気味ゆえ、今日だけで激増したリンクの回収は後日。――はっ、あと2日で3周年?!


2002年09月09日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day09

 疲労困憊。頭痛は薬で治ったし、その他風邪などの兆候は感じないし寧ろここひと月ほど続いていた足首の痛みが引いて肉体的には復調傾向にあるとすら言えるのだが、元々不慣れな電車での外出が3日続いて、うち1日は半分無駄足で本は濡れるし、天候もいまいちで楽しいながらも何処か鬱々とした気分を引きずってしまった。そんなこんなで、気持ちの方が疲れ切っている模様。ふにゃ。

 本日のお買い物
1,梅川和実『ガウガウわー太(4)』(BUNCH COMICS/新潮社)
 1は異様な好評を博した委員長が脇に退き、代わって太助の迷いを中心にした話が続く。連載の方でもまだ片が付いてません。個人的には、BUNCH掲載作家のなかでいちばん「話作り」はよく出来ていると思うのだけど。コアミックスの経営に名前を連ねている描き手の作品よりも。

 終業後、荷物を置いてバイクで神田の三省堂書店へ。5時半から綾辻行人氏のサイン会が開催されるのである。
 まず予約した本を引き取り整理券を受け取らねばならないのだが、一冊だけ買うのは癪だったのでミステリ関連の売場をしばし渉猟。そうこうしているうちに会場の方から拍手が聞こえてきたので、結局『最後の記憶』だけ買って列につく。……非常階段の、四階まで上がらされた。
 蒸し暑い中、本を読みつつ待つ……が、事前に読み終わらせようと思って、来るまでに残り30ページまで進んでいたため、あっと言う間にすることがなくなる。以後、懸案を頭の中で練りつつ時間を潰す。
 到着から1時間ほど経過した6時半過ぎに無事サインを頂戴すると、先に終わらせていた松本楽志さんとちょこっとだけお話しして撤退。もう小降りになると踏んで持っていった合羽を着ずにバイクを出したが、途中から本降りになり家に着くまでに結構濡れてしまった。そーでなくても疲れ気味だったのが余計に行動力ダウンした感じ。
 ちなみに、『最後の記憶』の感想はこちら。いーかげん本の感想用ファイルも新しいのにしないとなあ。

 作業があれこれと溜まってきたので、以後月末までは半引き籠もり状態を決め込みます。映画と買い物は別ね。言うまでもなく。


2002年09月10日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020901~.htm#Day10

 当サイトは本日を以て開設3周年を迎えました。日頃の御愛顧に心より感謝いたします。
 色々と落ちつかないもので記念企画の類は準備できませんでしたが、現在のペースだと年内に10万Hitに到達するはずですので、その際には何か実施しようと思っております。

 そろそろ本腰を入れて執筆をせねばならないのだが、やや不安があるためデータの蓄積を行う。しかし、ちょっと楽しみすぎてるな、俺、今回の仕事で。

 本日のお買い物
1,秋月涼介『迷宮学事件』
2,蘇部健一『木乃伊男』
3,倉知 淳『猫丸先輩の推測』
4,椹野道流『隻手の声 鬼籍通覧』
5,森 博嗣『赤緑白黒』(以上5冊、講談社ノベルス/講談社)
6,大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき『大極宮』(角川文庫/角川書店)
7,最相葉月『絶対音感』(小学館文庫/小学館)
8,若竹七海『ヴィラ・マグノリアの殺人』
9,大西巨人『神聖喜劇 第三巻』
10,土屋隆夫『天国は遠すぎる [新装版](8から10、光文社文庫/光文社)
11,藤野もやむ『賢者の長き不在 THE FIRSTKING ADVENTURE(1)』(BLADE COMICS/Mag GARDEN)

 はあ。
 1と2は密室本。両者とも久々の登場のような気がする。2は某所で「頼んでも大丈夫だろうか」といった話をされていたのを耳にしましたが、まさか本当に依頼するとは思いませんでした、このイラスト。それにしても、今年も新刊はあと三回しか出ないわけですが、乾くるみ氏と浅暮三文氏の密室本はあるんでしょうか果たして。予定には黒田研二氏しか出てないし。
 3は久々の、そして講談社ノベルス初登場の猫丸先輩短編集。唐沢なをき氏の挿絵というのは非常にいいセレクトかも知れず。5はVシリーズ完結編。一冊も読めないうちに……
 他の新刊からはややずれた時期に突如発売した6は、大沢オフィス公式ホームページ『大極宮』の開設から1年分の日記を集めた本。横から見ると……京極夏彦氏のパートが異様に長い。流石だ。7は話題となったルポルタージュの文庫化。
 8は……親本を持っていないので、と思って買ったのだが、帰宅後データを参照したらちゃんと新書判で買ってました。いいけど。架空の都市・葉崎を舞台にしたシリーズ第1作。9と10は言うまでもなく。
 11はBLADE COMICS創刊ラインナップより。現実世界と幻想世界の交叉するファンタジー。それにしても、コミックスのデザインがどー見てもガンガン系列とそっくりでやや不愉快。作家のカラーが重なっているのだから仕方ない、とは思うのだが……。

 とりあえず拾い洩らしリンクをひとつだけ回収しておこう。ややテンション下がり気味――いや、創作意欲の方は上々なんですけど。


「diary」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
結局何かと忙しがってますが。

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