京アニ「Kanon」舞台探訪

−番外編−



舞台探訪とポータブルナビ
今回の新兵器

 さて、今回の探訪で投入した新兵器がコレ、
  画面左が、私のGPS付きPDA:マイタック Mio P350
  画面右が、QLAND氏の携帯ナビ:クラリオン DrivTrax P5

 いわゆる、ポータブルナビです。
 舞台探訪に便利じゃないかということで、それぞれが投入してみました。どちらも価格は\49,800前後です。

 使ってみての評価は、いきなりミもフタもなく結論から言ってしまうと、
  ・物好き以外は、今は手を出さずに、GPS付き携帯あたりで間に合わせておけば?
 というものであり、あえて手を出すなら、
  ・カーナビでの実用性を求めるなら、絶対にクラリオン DrivTrax P5
  ・PC代わりにも使いたいなら、マイタック Mio P350
 というところです。
 ※ただし、Mio P350もDrivTrax P5も、USBコネクタから給電する外部バッテリは必須。

 クラリオン DrivTrax P5は、ポータブルなカーナビです。操作性・応答性が良く、地図もかなり詳細で、検索機能もそれなりに使えて、さすが日本のカーナビメーカの製品だと感心する出来です。
 しかし、舞台探訪用途で重要な付属の画像ビューアの機能は、メモリカードのフォルダを認識してくれないそうで、同じファイル名はいちいちPCを使ってリネームしなければならないとか。ここらへんも日本のメーカらしくPCとの親和性はイマイチです。

 マイタック Mio P350は、MicrosoftのPocketPC(Windows Mobile 5.0)を搭載したPDAにGPSユニットとソフトを搭載したもので、使い勝手はまさにPocketPCそのものです。
 地図ソフトの操作性・応答性は、けっこう我慢を強いられるレベルで、起動してから現在位置の判別までの時間もDrivTrax P5より遅くてかなりイライラさせられます。地図も、都市部ではそこそこ使えても、一歩地方に入ると粗くてイマイチです。
 一方、PC文化との親和性は良くて、画像ビューア「XnView」をインストールすれば、3.5inch液晶なりですが、実用になるキャプチャ画像を表示出来ます。

こんな感じ

 今回、これに、IrDAキーボードとSDIOの無線LANカードを付けて、FPTソフトとテキストエディタをインストールして、探訪先からサイト更新を試してみましたが、

こんな感じ

 単一ウィンドウならではの使い勝手の悪さの面はあっても、一応我慢出来る範囲内で使えました。
 ノートPCに比べると軽いし、価格も半額以下だし、「GPSが付いてるPDA」としてみれば十分合格点ですし、カーナビとしてもそこそこ使えるので、満足してます。

 さて、メイン目的である、舞台探訪に使ってどうだったかというと、正直、ナビとしてこれを持っていて良かったと思ったのは、円山公園周辺で道案内が無かった時と、ススキノから大通のとらのあなまで歩いた時ぐらい。思わぬ迷子にならないだけマシ、という感じでしょうか。
 QLNAD氏は、DrivTrax P5に撮影場所のデータをメモしていましたが、そういう使い方には非常に向いていると思います。一方の私は、SONYのGPS-CS1Kを使って後から位置情報を取得する作戦でしたが、誤差が10〜50mぐらいあるので、街中での細かい撮影ポイント判別は結局後から地図で照合しなければならなかったので…。

 画像ビューアとしては、画像十数枚ならキャプチャ画像を入れたファイルを持ち歩かずに済むので軽快で便利ですが、それを越えるとやはりプリントアウトしたファイルの方がランダムアクセス性で有利で、結局今回も重いファイルを手放せませんでした。

 あと、ナビとしてMio P350にもDrivTrax P5にも言える共通の不満は、カーナビの発想から抜け出てなくて、ウォーカー用の地下鉄とかの情報が足りない、あるいはバスに至っては全くない、という点です。

 そんなわけで、将来、鉄道・地下鉄・バスを含めた経路検索案内が出来て、日本製カーナビ並みの操作性で、PDA並みにPCとの親和性があるポータブルナビの発売をキボンヌ。
 それまでは、一般向けにはGPS付き携帯の方が無難かも? というのが現時点での感想です。

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