京アニ「Kanon」舞台探訪

−横浜編 第1話−



舞台探訪者の心得
 ・探訪先では、地元の人の迷惑にならないように行動する。
 ・観光地でない場所や公共施設でない場所への探訪,撮影には十分注意する。
 ・探訪者の多い場所での行動は控えめに。


 京アニ「Kanon」の舞台探訪記、横浜編です。
 既に数々の先達方が探訪された後では「今さら」感が漂いますが、「もうこうなったらマイペース」と開き直っての公開です(笑)

 主人公の祐一があゆと七年ぶりに再会する商店街。その舞台として、京アニ「Kanon」では原作と同じく、横浜市の元町商店街が選ばれました。
 前代未聞のその入念な取材ぶりを検証するべく、Google Maps APIを駆使して、各話毎の物語の再現に挑みました。

 第1話 「白銀の序曲〜overture〜」



 白い雪が舞い降りる北の街。
 名雪の案内で、祐一は七年ぶりの街を歩く。
 そこで出会ったのは…、

名雪「晩ご飯のおかず、買わなきゃ」

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祐一「大丈夫だって。ここでじっとしてる」

 5丁目の商店街入り口方面から歩いて来て、名雪が買い物に立ち寄るスーパー「フードショップ コスモス」は、現地では「もとまちユニオン」の位置。
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 作品中の「フードショップ コスモス」の外観は、京都市の京阪木幡駅横に以前にあったスーパーがモデルのようですが、現在は移転して昔の面影はないようです。

祐一「7年前にも、オレはこの景色を見ていたんだろうか?」

 名雪の買い物を待つ間、あたりを見回す祐一。
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 「そこの人、どいて、どいて〜!」
 の声とともに、ご存じ、あゆ登場。

祐一「ちょと待てよ、おーい!」

 二人の衝撃的な(笑)出会いのシーンから、うむを言わさず祐一の手を引いて駆け出すあゆ。そして、なし崩し的に連行される祐一。
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 あゆが祐一を連行した先は…、

百花屋に逃げ込むあゆと祐一

 この後もたびたび登場する重要スポット、百花屋。
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あゆを見失うたい焼き屋のおやじ

 あゆが姿を隠そうとするその目線の先に見えるのは、怪しげな人の良さそうなエプロン姿のおじさん。
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 事情を聞く祐一に、「ありのまま今起こったこと」を話すあゆ。
 (ちなみに、この場面で百花屋店内に流れている曲は、パッヘルベルの「Kanon」)

あゆ「たくさん注文したところまでは良かったんだけど…」

 状況を聞いた祐一は、あゆを連れてたい焼き屋に謝りへ。
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祐一「すみません、本当」

 たいやき屋に謝って無事にお金を払い終えた二人は、再び商店街へ。


あゆ「よかった〜、ゆるしてもらえて」

 ここは、「みなとよこはま動物病院」付近…、なのですが、隣の時計のあった建物は無くなっています。都市部の探訪は、出遅れるとこんな弊害もあるんですね…。
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あゆ「やっぱりたい焼きは、焼きたてが一番だよね〜」

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あゆ「うぐぅ、そんなことないもん!」

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あゆ「それじゃ、このへんでさよならだね」

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あゆ「また会えるといいね」


あゆ「どうしたの?」


あゆ「それじゃぁね〜」

 そして、嵐のようなあゆとの再会(とは気づかずに)が終わって、名雪の事をすっかり忘れていた事に気づく祐一。
 
祐一「いけね!」

 さんざん待たせた祐一に向かって、名雪嬢はつぶやいた。
 「うそつき」
 (このシーンは、第4話にリンク)

 …そして、その夜。
 夢の中で、祐一は七年前に、今日と同じ場所で同じように、名雪の買い物待ちの間に、一人の少女と出会っていた事を思い出していた…。

少年祐一と少女あゆが駆け出す

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 と、ここまで、作品中の位置関係と実際の位置関係がほぼ、見事に一致しています。
 驚いたことに、これがこの回だけでなく、最終話までずっと続くのです。
 「それが京アニクオリティ」

 本探訪記内の京アニ「Kanon」の登場人物のセリフの著作権はVisualArt's/Key/百花屋 にあり、当該作品の副次的な視点提供を目的として引用しています。

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 ・閑話休題−その1− 京アニ「Kanon」は実写の“ロケ”の手法で作られた?
 ・閑話休題−その2− 京アニ「Kanon」横浜探訪記 JavaScript公開
 ・閑話休題−その3− 『京アニ舞台探訪シンドローム』