ピアニスト 宮本ミサ エッセイ

ニュース

2007/03/23

愛・地球博

 

2005年の「愛・地球博」にて、ポーランド館でのコンサートの前日、

主催者より連絡があり、当日外務省の方がいらっしゃることになり、

リハーサルの時間が何時になるか、どれ位とれるか 最悪の場合、

 

リハーサル自体あるか分からないとのこと!!!

 

私達ピアニストにとって、リハーサルはなくてはならないものだ。

なぜって ピアニストは、所有のピアノを会場に持ち込めない。

ということは、その時出会った楽器と、リハーサルの間に仲良くならなくてはいけない。

その楽器の調子が悪かったとしても 受け入れて、コンサートで最善を尽くす。

だから、どんなに短い時間でも リハーサルは重要なのだ。

 

さあ、どうする!?

 

気にしな~い、気にしな~い。

しかし、こういう時、今までの経験が生かされる。

 

日本のように 色々な意味でコンサートの環境が整っている国はない。

外国での様々な経験は、本当に助かる。

 

会場について衣装に着替え、とにかくリハーサルの時間がとれることを祈る。

 

リハーサル中
テレビ撮影

 

開演20分前、出来ることになった。

本来コンサートの30分前は開場。

しかし、開演5分前までリハーサルをさせてもらえた。

でも、お客様は開場から開演たったの5分間で入場しなければならない。

 

数分では お客様に集まってもらえないだろうな…。

お客様がいなくても、精一杯頑張ろう。

 

そんな気持ちで楽屋へ向かった。

 

呼び出しがかかり、

いざ舞台へ。

 

お客様がいらっしゃるか ドキドキしながら一歩踏み出すとー

そこには溢れんばかりの観客の姿があった。

 

ポーランド・ワジェンキ公園内のショパン像のスライドをバックに

 

コンサート終了後は、沢山の方が 温かいメッセージと、

握手、サインを求めてくれて 感無量だった。

 

コンサート後、司会をしてくれたゴーシャと。

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