ヘッドライト・テールライト

-27- (2005.11 - 2006.1 ) 


>> バックナンバーリスト へ戻る





 ('06/1/30) 
銀塩写真とデジカメ

昨夜帰国しました。往きの便はクライストチャーチ経由のオークランド行き。いかに南島を目指す観光客が多いかが分かります。私の横の席は熟年のハイカーのグループでした。話しているうちに持っているカメラの話になり、機種を聞いたら、なんと私と同じNikon FE2でしたので、さらに話がはずみました。20年前にヒマラヤトレッキングに向かうときに買ったものです。最近は一眼レフのデジカメが安くなってきたので、買い替え、というより、買い増ししようかどうか、悩んでいます。

デジカメに押されて、使い捨てカメラを含め、銀塩写真のカメラは凋落の感があります。つい先日も、コニカミノルタがカメラフィルム事業からの撤退を発表して、ひとつの時代が終わろうとしている予感さえあります。

  『カメラ業界 フィルム事業縮小…愛好家に波紋』(毎日新聞)

日本のカメラ産業は、機械式腕時計とバイクとならんでかつての日本の精密機械産業の象徴のように思っています。だからといってフィルムカメラ(機械式カメラと呼ぶべきか)にこだわっているわけではないのですが、画質はまだ銀塩のほうが上ですので、いい写真を撮りたいときはFE2を持ち出します。たぶん、大抵の人にとって、写真とはプリントしたもの、とくにサービス判のことではないでしょうか。私にとっては写真とはリバーサルフィルム、つまりポジフィルムです。リバーサルは撮影したフィルムそのもので、自分の腕を忠実に写します。

いちばんの違いは、濃度のレンジが広いこと。銀塩フィルムもデジカメデータも、プリントにしてしまうとシャドー部分はただの黒になってしまいます。ところが、リバーサルでは暗い部分でも人間の目に近いくらい、そのディテールを再現してくれます。ちょうど、印刷で慣れ親しんでいた西洋絵画の実物を見たとき、陰と黒とは全く違うということを知ることと共通です。

報道やWebサイトのように、画像を情報として広めるならデジカメで充分。でもちょっと趣味や芸術性を求めて、一枚だけ作品を手元に置くのならリバーサルフィルムがもっと使われていいでしょうに。


 ('06/1/27) 
夏の国から

週初めからニュージーランドのオークランドに来ております。初めて来たのは25年ほど前ですが、あの頃から比べると観光客が増えました。変わっていないのが、ヨットの多さです。アメリカズカップのレース艇もマリーナにありました。それはともかく、多忙でしばし更新が遅れますので、ご容赦を。


 ('06/1/21) 
フライデーナイトムービー

TOHOシネマズのレイトショーの始まる時間には、いつもよりずいぶん多い観客が集まっていました。でもほとんどは三谷幸喜の『THE有頂天ホテル』のスクリーンに吸い込まれて行きました。『スタンドアップ』のスクリーンのまばらな観客は特別不思議ではありません。「社会派」と形容される映画はいつもこうです。

『スタンドアップ』はじつは「邦題」で、オリジナルのタイトルは『North Country』。日本語の「北の国」の語感とは別の、寒いミネソタ州の北の鉱山の町が舞台。そこの保守的かつ偏狭な土地柄を暗示するものでしょうか。その邦題のタイトルは、映画の宣伝キャッチコピー

「力もない。自信もない。味方もいない。それでも、立ち上がってみようと思った」
に連動するものです。

そんなに期待して観に行ったわけではないのですが、これはよくできた映画でした。ヒロインジョージーのシャーリーズ・セロンも好演していますが、むしろ端役を含めた回りのわき役さんの演技がすごい。とくにフランシス・マクドーマンドは助演女優賞もの。リアリズムを重視する人には、セロンが美人すぎて鉱山で働く女性にはミスマッチと見えるかも知れません。でも、最近の傾向といえる日本と韓流ドラマの「かわいい」女優さんに食傷気味の私には、内に秘めた力強さをにじませるセロンの演技には新鮮な好感がもてます。

おそらくセロンのそんなところが、ニキ・カーロ監督の目にとまったものでしょう。監督の次のコメントがそのまま映像化されています。

「私は、すばらしい不屈の精神と能力をもっていることに気づいていない人たちにとても興味をそそられるの。その人たちが自分にそんな資質があると分かるのは、それを必要とする状況に置かれたときか、ほかの人には見えていない真実に気づくときだけ。それが私にとってのジョージーなの」(PRODUCTION NOTESより)
この映画で『ノーマ・レイ』(Norma Rae 1979年)を思い起こす人も多いはず。あの時も、ロードショー映画館の観客はまばらでした。オープニングとエンディングで流れる主題歌、ジェニファー・ウォーンズの『It goes like it goes』に強い印象を受けて、後にそれが収録されたレコード『Best of Jennifer Warnes』を買ったものです。iTune USA のミュージックストアには、別のアーチストの歌う『It goes like it goes』がありますが、Jennifer Warnes のものは見当たりません。アメリカのamazon.comにはこのCD版があるのに。

 ('06/1/19) 
『パリは燃えているか』

1995年に制作されたNHK放送70周年記念番組『映像の世紀』をまとめて見たのは2000年の年末一挙再放送でした。映像もさることながら、そのテーマ音楽の迫真の力に衝撃を受けたものです。そのテーマ音楽のタイトルが『パリは燃えているか』であることをずっと知らずにおりました。知ったきっかけは、『博士の愛した数式』のサイトに流れるテーマソングで、そのピアノソロがいい曲なので、だれの作曲かと思ったら、『映像の世紀』の加古隆さんでした。ウインダムヒル・アーチストを思いださせる澄んだ旋律が静かに燃えています。


 ('06/1/17) 
二輪車ETC問題 その11『ETCレーンが引き起こす事故』

快適に料金所を通過するためのETCシステムのはずが、逆に事故を誘発していることがあらためて問題になっています。それは徐行して通過しなければならないETCレーンを猛スピードで通過しようとする車が引き起こすものです。人身事故はニュースでも報道されています。最近の記事に以下の数字があります。

『ETC普及アダ、徴収員4人死亡 増える労災事故』(asahi.com 2005年12月24日)
 厚労省のまとめでは、02年から今年11月末までで20件の労災死傷事故が起こり、うち4件は徴収員が亡くなっている。今年の労災事故は過去最多の7件に上っている。
人身事故でなくても、進入時とゲート通過後の車同士の接触事故、バーが開かずにバーに激突または追突などは報道されないだけでかなりの件数になるのではと想像します。

資料としては古いものですが、2005年3月16日の参議院予算委員会にて民主党・新緑風会、辻泰弘議員の質問にたいして、以下の答弁があります。

辻泰弘君 もう一点国土交通省にお伺いしておきたいんですけれども、最近、ETCが普及しているということがあるわけですが、そういう状況の中で、料金所での事故の増加が伝えられているのでございますけれども、事故が増えている状況について御報告をいただきたいと思います。

政府参考人(谷口博昭君) お答えいたします。  道路関係四公団におきまして現在ETCのレーンが二千六百トータルございますが、基本的にすべての料金所においてETCの利用が可能となってきております。全国のETCの利用率は、三月の四日から三月の十日の平均でございますが、三二・七%というような高い利用率になっております。一日に約二百三十万台の車が利用されているというような勘定になるわけでございます。
 今委員お尋ねの件につきましては、ETCレーンにおけるバーへの接触、追突等の事故件数は、平成十三年三月のETC導入以来、平成十六年の十二月までの四年間、約四年間でございますが、トータル約三千三百件発生しております。しかしながら、当初は約四万台に一件発生していたわけでございますが、まあETCの利用が増えてきたというようなこともございまして、現在は約三十三万台に一台と、約八分の一に減少している状況でございます。

これを見ると、事故として報告しているのは料金所ゲートにおける接触、追突事故のみで、すでに発生していたはずの03年9月の阪和自動車道和歌山インター、03年12月の東北自動車道浦和本線料金所、04年5月の阪神高速大阪空港本線料金所におけるETC労災死亡事故については口をつぐんだ賢い答弁となっています。もっとも、質問が「増えている状況について」なので、これは質問のミスをつかれたものでしょう。

すぐにわかることは、ETCレーンが事故を引き起こしている理由はただひとつ、そこを猛スピードで通過しようとする車が多いことにあります。単純なことです。もっと単純なことは、徐行せよといっても徐行することのないドライバーの習性です。逆に、どこまで速度を上げて通過できるか、競う車もおります。「ノンストップETCなんだから、徐行なんかしていられるか」そして、ただゲートを通過するスピードではなくて、そこに向かって突進、またはレーン変更する際の危険が加わります。

私自身、こんなヒヤッとすることがありました。

河口湖IC入口への進入路は139号線を山中湖方面からと河口湖方面からの車が合流する構造になっています。入口ゲートは2つ。右がETC専用、左が一般用です。山中湖から来た私は右回りして進入、左レーンの一般ゲートにウインカーを出しながらクロスしようとしました。すると、河口湖方面から左回りで猛スピードでETCゲートに向かって突進して来た4WD車が目に飛び込んで来ました。徐行していた私はとっさに右にハンドルを切って停止、4WDもタイヤを鳴らして急停止しました。

これは、二輪用ETCが実現できているかいないかの問題とは別に、ETCがノンストップ方式でありながら料金ゲートを通過しないとならないという構造、しかも一般車と一緒にゲートを区分分けしているために進入時と通過後の両者のスピード差による危険性を放置していること、ゲートで一旦停止させようにもタッチアンドゴー方式を否定してノンストップETCを強行した手前それができないこと、などの潜在的問題が露呈していると言えます。

二輪用のETCの導入予定も明確になっていない上に、ライダーにとっての高速道路料金所通過は、ETCゲートがあるがために、よけいな危険をはらむものとなっています。


 ('06/1/14) 
『消えた二十枚』と『博士の愛した数式』

以前小川洋子さんとワープロを話題にしましたが、その小川洋子さんに、せっかくワープロで書き上げた20枚の原稿をうっかりキー操作を誤り消去してしまった経験を語ったエッセー『消えた二十枚』があることを知りました。仕方なく記憶を手繰りながら書き直したところ、原稿用紙で17枚になった。いくら読み直しても不足なく仕上がっている。いったい、3枚分はどこへ消えたのか。それが不要なものだったはずはない。永遠に失われたその二十枚の原稿にたいする喪失感。そんな内容だそうです。完璧なストーリー構造を求める小川さんの作風の一面を物語っています。

このエッセーを求めて、それが収められている角川文庫『妖精が舞い下りる夜』をあちこちの本屋で捜しましたが、見つかりません。品切れでしょうか。替わりに、『博士の愛した数式』が文庫になっているのを見つけて、こちらを買ってしまいました。映画を見ようか、小説を読もうかと迷っていたものですが、両方楽しめそうだ、と期待がありました。『薬指の標本』のようなシュールなストーリーの予感があったせいです。

『数式』は、そのタイトルでいう数式が何なのか、なにを意味するのかが読者の興味を引きつけておく糸に使われています。それは

 eπi = -1

として知られる「数式」なのですが、小説では eπi +1 = 0 と変形させています。ブログの中にはオイラーの「公式」と勘違いして呼んでいるケースが多く見受けられます。ここでいうオイラーの公式とは

 eix = cos x + i sin x

のことで、この x が π の場合に上記のエレガントな関係式が得られます。なにがエレガントかというと、一見関係がなく、歴史的にも別々の生い立ちを持つ「自然対数の底 e」「円周率 π」「虚数 i」(それに1)がこのように親密な関係にあることを視覚的にも強く印象づける関係式であることです。(なお e はオイラーが発見して、自分の名前 Euler の頭文字をとって命名したもの)

小説の中でこの数式が登場するのは、「博士」と語り手の家政婦、それに「ルート」のニックネームで呼ばれるその子供の三人の関係を邪推した博士の義姉が、博士のメモした数式を見て、態度を変えて「私」と「ルート」に理解を示すという場面です。義姉は数学にくわしいのか、と一瞬錯覚させられますが、あとで博士と義姉がかつて親密な関係にあったことを示唆する写真が出てきて、きっと若いころの博士が、義姉にこの数式のすばらしさを熱く語っていたのではないか、と想像させるようになっています。たとえば、こんなふうに。

「ほら、全く生まれも素性も違う3つの数が、ここで、まるで友達のように仲良く一緒になるんだ。そこに1が加わると0が生まれる。素晴らしいでしょう。」
そこには、数学について知らなくても、自然の奥深さに対する義弟の驚嘆を共有して頷いて聞いていた義姉の姿があったことでしょう。

この小説のおかげで、ちょっとした数学ブームも起きているそうです。とくに「オイラー」で検索するせいか、それをタイトルにした数学書、たとえば『オイラーの贈り物 人類の至宝eiπ = -1を学ぶ』(吉田武 海鳴社 1993、ちくま学芸文庫 2001)がよく売れているとか。でも、これは数学の勉強のための「趣向を変えた教科書」なので、一般向きではないでしょう。むしろ、『対数eの不思議』(掘場芳数 ブルーバックス 1991)のほうが気軽に読めると思います。

さて、一見関係のない3つの数に、同じように共通項のなかった3人(+ 1 か)を重ね合わせた『数式』ですが、この小説そのものも、「純文学」と数学、それに野球という、全く関係のない3つを結びつけるという多重構造を持っています。その映画は、配役とポスターを見ても、やはり小川文学独特のシュールな香りを漂わせています。


 ('06/1/10) 
あれ、1秒ずれてる

私は腕時計の秒針を1年に一度だけ止めて時報に合わせます。私の時計はクオーツのGSで、年差10秒なので、一年でどのくらいずれないでいたかを確かめるのも正月の楽しみではあります。ところが、先日時報に合わせたときに、それまで6秒進んでいたはずのGSが7秒進んでいました。あれ、このあいだ床に落っことした衝撃で狂ったか、と思ったのですが、あっ、そうか、すっかり忘れていました。元日にうるう秒が入ったのですね。GMTの12月31日午後12時、JSTでは元日の午前9時に1秒が加わりました。ニュースになったのでしょうか。


 ('06/1/8) 
いよいよ巣立ちか 子ペンギン

つい2週間前には、親ペンギンの足元に隠れて見えなかった南極の子ペンギン。今やずいぶんと大きくなって、いよいよ親ペンギンは独り立ちさせようとしています。動物園に閉じこめられた動物を見るよりもずっと楽しい「地球動物園」。ドイツのO'Higgins研究基地に設置された全天候型ネットワークカメラによる野生のたくましくもかわいいペンギンたちの映像。ペンギンはLinuxのマスコット。まあ、それはどうでもいいか。


 ('06/1/7) 
豊川市でモンキー連続盗難 ネット転売目的か

No.3'703とNo.3'704は同じ豊川市で、深夜未明に集合住宅から被害にあったモンキーです。同一犯人としたら、転売目的でしょう。ネットオークションに監視の目を。ネオクは泥棒さんが集う盗品蚤の市。出品者が直接の犯人とは限りません。盗品と知りながら買うほうも同罪のようなもの。いや、自分でリスクを冒さず、誰かが盗んでくれるのを待っているのは、より罪が重いね。

薮からバイク これもパーツ転売目的か

5日に、渋谷で昨年8月に盗まれたNo.3'542のX4が千葉で見つかったという「発見のお知らせ」を掲載しました。発見時の状況についてX4さんから以下の続報をいただきました。大型バイクはこれまで海外への密輸目的が多かったのですが、このところ国際的窃盗組織が休業中なのか、乗り回し、またはパーツ転売目的ではないかと思われる被害が目立ってきました。パーツになにか記号を刻印するとか、あえてキズをつけて写真をとっておくのも有効です。私のCBX400Fのサイドカバーにはドリルで小さな丸い穴をあけていました。これは修復しようのない目印ですので、見ればすぐに分かるものです。

四街道警察署からの報告によりますと
藪の中にバイクが放置されていたのを
近所に住んでいる方が警察署に連絡して
引取り後に警察署で保管されたが、ナンバーが外されていたので
車台番号から盗難被害届け確認により連絡されました。

バイクは、ライト、スピードメーター、タコメーター、ガソリンタンク、シート、
シートカウル、左右マフラーサイレンサーが外された無残な状態でした。

盗難時の状況から察して、プロ窃盗団の仕業であろうと想像しておりましたが
この中途半端なパーツのバラし具合からは、明らかに違うようですね。


 ('06/1/5) 
二輪の冷遇に絶句

以下に紹介するangeさんは原付きが好きで、なおかつ中型大型のライダー以上にバイク乗りとしてのプライドを大切にされています。X白バイ隊員でもあります。ご無沙汰でした、angeさん。いつもご支援ありがとうございます。「重要窃盗」の分類についてはちょっと古いですがこちらのエッセーを参考にしてください。バイク盗難の圧倒的多数は原付きバイクで、原付きバイクが盗まれても警察が「重要窃盗」視しない、放置されている原付きがあってもナンバー検索しないことが、ひいては大型バイクの窃盗犯罪を助長することに繋がっている、というのが私の見方です。当サイトで原付きを大型と同様に扱っているのは、愛車を大切に思う気持ちに排気量は関係ないこと、原付きの盗難を取り締まることが大型バイクの盗難対策にもなる、との考えからです。

こんにちは。

いつもサイト拝見してます。
日々、盗難されたバイクのためにご尽力、お疲れさまです

さて、さっそくですが、1/4の書き込みを見て驚きました。
バイクの窃盗が非重要窃盗であつかいであるということ・・・
四輪ならば重要窃盗として扱われるということ・・

幸いにして私は自分の原付を盗られたことも、あるいはなにかしらの被害に
あったこともありませんが、大切なものです。

バイクと言っても、数十万の原付から数百万の大型までありますよね
車(四輪)も同様に数十万から数百万。

同じ盗難であってどこに格差が?

価格だけではないのも当然あることで、オーナーの気持ちを考えれば、たとえ
価格のないものであったとしても・・・・

なにかと二輪の冷遇が取りざたされている現状ですが、まさかこれほどとは思
わず絶句してしまいました。

公道上においても、なにかと納得いかない場面に出くわす二輪ですが、まさか
公正にあつかわれるべきである「盗難被害」においても、「所詮モノあつかい」
されているとは思いもよらず。。

ついメールしてしまいました。

私も微力ながらなんらかのお手伝いができればしますので、ぜひとも二輪を大切
に思うものとして立場の向上を願いたいものです。

最後に、どうぞよい一年をお過ごしくださいませ


 ('06/1/4) 
車ごとバイクを

No.3'701 栃木県下都賀郡壬生町のDUCATI 998S FINAL EDITION さんは、車の中に保管していたところ、その車ごと盗難されています。

職場にハイエースVスーパーGL 4WD(登録は宇都宮 そ 6808)
に積み込んで保管しておりました。ハイエースごと盗難されました。
バイク窃盗は警察には万引きと同じ「非重要窃盗」扱いですが、四輪は「重要窃盗」にランク付けされるので、車のほうで足がつくかも知れません。ともあれ、車の中にバイクを保管することは必ずしも安全とは限りません。車の保管場所にも依るでしょうけど。

 ('06/1/3) 
謹賀新年

明けましておめでとうございます。昨年際立ったことは、組織的窃盗団による密輸目的と思われる犯行が激減したことでした。これも、ライダーコミュニティが力を合わせて立ち向かった成果として、共に喜びたいと思います。しかしながら、件数としては減ったとはいえ、依然として年間に10万台ものバイクが盗難にあっている事実は変わりません。

前回、NHK教育テレビで当サイトの紹介をご覧になった沖縄のLittle Cubさんのケースを紹介しました。No.3'699 明石市のZZさんも同様に放送をご覧になっていました。盗まれたのは息子さんのバイクですが、父から子へバイクの楽しさを伝えていらっしゃる様子が目に浮かびます。放置バイクを警察に通報したら盗難車だったことなど、正月早々良い話を聞かせていただきました。ありがとうございます。

CBX 様。

初めまして。
NHKの放映を見てこのサイトを知りました。
私の息子のスクーターが盗難にあいました。
その時点でもう戻ってくるのは
諦めていますが、このサイトを利用させていただき、
バイク盗難という物に向き合いたいと思います。
私も、高校の時に初めて買ったバイクが
盗難にあいました。(ほとんどローンが残った状態で・・・)
結局、出て来ませんでした。
また、家の近所に放置バイクがあり、
警察に問い合わせると、盗難車でした。
かなり遠方での盗難車で、持ち主の方は、
非常に喜んでおられました。
そんなわけで、私自身も盗難にあう側と
盗難車を見つける側を経験し、
盗難にあった者の無念さと怒りは、
良く理解でき、一台でも多く、
世の盗難車が持ち主に戻ることを
願っております。


 ('05/12/29) 
NHK教育テレビで再放送

事前にお知らせしておりましたように、11月30日NHK教育テレビの「まる得マガジン 我が家の防犯マニュアル」で当サイトを紹介いただきました。それが昨日再放送されましたが、No.3'695 沖縄県中城村のLITTLE CUBさんが番組をご覧になっていました。

[S]という者です。
私の盗まれた原付もぜひ登録させてください。

こちらのHPは、NHKのマル得マガジンで知りました。
カブが無くなってからがっくりきていました。
見つけることはかなり難しいとはわかってます。
でも、このHPのおかげで、もしかしたら…の材料が一個増えました。
少し元気出ました。ありがとうございます。

サイト運営がんばってくださいね。
それでは。

ネットオークションは「逆Webカメラ」

このコーナーではあまり紹介しないでおりますが、盗まれたバイクがネットオークションに出品されている、という情報をよくいただきます。残念ながら犯人を取り逃がすことが多いのですが、盗品がネットオークションで転売されるということが知られてきているので、出品する犯人(または共謀者)もきっとビクビクものでしょう。たいてい売り物の写真を掲載しますから、これは監視する側からみるとWebカメラのようなものです。

なお、当サイトへの登録依頼メールには被害にあったバイクの特徴などを添えていただいておりますが、それは公開しないでおります。理由は上記からお分かりと思います。登録番号と車種は伏せますが、オークションで自分のバイクを見つけたMさんからの「続報」を紹介します。

CBX様

こんばんわ。
その後、特に進展はないのですが、警察の対応という点でお知らせします。

警察の方に一通り、ヤフオクで出ていることや、隣のマンションの方もやられて
ヤフオクに出された事、今までの話の経過を話しました。

お話を聞いてくれた方は親身になって頂き、エンジン番号が無くとも、エンジン
の特徴や改造点、または傷のある場所等を言えるだけでも、十分証拠になると教
えていただきました。

エンジン番号以外に自分のだと確信できる何かをしておく・・・・(傷やマーク
を入れておくのも得策か?)。まぁ、その前にアラームやロックをしておくのは
当然ですけど。

ちなみに、cbxのページで「ホンダのお客様センターにてエンジン番号を教え
てもらった!」の記事を読み、私も同様に教えていただきました。(登録書と引
き換えにFAXでやり取りしました) 情報、ありがとうございました。


まったく物騒な世の中になり、昨日は会社の同僚の車が深夜の自宅車庫で車上荒
らしにあい、現金(4000円くらい)と宝くじ(30枚)、カメラとキャンプ
用品をとられたそうです。盗難というものが、身近に起きていると、ますます感
じております。

まずは防衛対策! 来年はいい年にしたいものです。
続報がありましたら、随時お知らせさせて頂きます。 失礼します。


 ('05/12/24) 
泥棒はWebカメラが怖い

このところ大型バイクの窃盗は減少していますが、原付きや小型、中型のバイクの盗難は後を絶ちません。ハンドルロックのみの状態で盗まれるケースがほとんどですが、中には、「地球ロック」を破壊して持ち去る手口もありますので、特定機種を狙った窃盗グループの犯行と思われるケースも目立ってきました。No.3'689 芦屋市 LITTLE CUBさんから。

21日夕方4時ごろマンション裏駐輪場に止め、前車輪には番号合わせ錠と、
ワイヤー錠を駐輪場にある屋根の柱と、前車輪を繋げていました。
後輪にも、ワイヤー錠をつけ、カバーをつけて毎日止めていました。
22日、23日と雪の為、バイクに乗らず、24日朝駐輪場に行くと、跡形も
なく消えていました。
とても、大事に乗っていたので、かなりの怒りとショックを受けています。
アパートやマンションの駐輪場は格好のターゲットになります。ロックやアラームの効果も限度があります。そこで、このところ価格が安く簡単にLAN接続できるネットワークカメラ(Webカメラ)の利用が考えられます。中には、センサーで異常を感知したら撮影してメールで送信、という機能やサービスもあります。バイクの防犯は、いまや「しかけ」からIT技術に移行しつつあります。泥棒がいちばん怖がるのは監視カメラです。以下はNo.3'634のモンキーさんから。さいたま市、上尾市近辺のモンキーオーナーは警戒、というより、監視をして、目撃情報、未遂情報などをお寄せください。なお、アラームがよく鳴るのは、誤作動と思わせてスイッチをオフにさせようと、犯人が根気よく励んでいるだけですので、近隣の苦情はアラームにではなくて、住んでいる町の治安が破れていることの自覚に、向けさせましょう。
CBX様

お世話になっております。
No.3'634にて限定モンキーの盗難情報を掲載していただいた[S]です。
残念ながら、未だ盗難されたバイクは戻ってきておりません。

盗難後、やはり愛車が恋しく、また同限定モンキーが未だ新車で売れ残っている
販売店を見つけたこともあり、再び購入するに至りました。

限定品ということで本来、手を加えたくはなかったのですが、もう二度と同じ思
いをするのは避けたかったので泣く泣く盗難防止用のアラームキットをつけても
らいました。購入後、前回盗難にあった駐輪場に停め、約一ヶ月が経過しました。

私自身は駐輪場から離れているため気がつきませんでしたが、ここ一週間、早朝
4時ごろから2,3時間にわたりアラームが鳴るということで、昨日、近隣の方か
ら苦情をいただきました。取り付けてあるアラームは本来、1分で鳴りやむもの
のため、風や犬猫によるものとは考えにくくアパートの管理会社との話し合いの
結果、階下の空き部屋の庭先に一時保管を許され、本日、朝を迎えましたが、お
かげさまでアラームは鳴っておりません。

おそらく、前述の状況はよく言われる窃盗の下見であると考えられます。前回、
私がモンキーを盗まれた際にCBX様の掲示板においても埼玉で立て続けに盗難被
害が出ていることからもしかすると再び窃盗団が埼玉県内を狙っているかもしれ
ません。

以上、私の取り越し苦労であれば良いのですが、念のため、HP上でさいたま・上
尾近辺の市町村向けに警告を出していただければ幸いです。


 ('05/12/22) 
ライブカメラ

日本海側は大雪ですが、その様子をライブの映像で見ることのできるサイトがあります。実家が雪に埋もれていないか、これで近くの積雪を監視しています。

こんなWebカメラを南極の基地に設置して、そこに棲息するペンギンの映像を15分毎にアップしているサイトがあります。そこに、いつ見ても場所を変えないでいる4羽のペンギンをとらえているカメラがあります。卵を抱いているのかな、と会社で仕事をしながら、ときどき更新して観察しております。かわいいものです。そのカメラがつい先程、母(父?)ペンギンの足元から子ペンギンが顔を覗かせている映像を送ってきました。日本が冬至なら、今南極大陸はいちばん昼が長い季節、というより、陽の沈まない季節でしょうか。


 ('05/12/17) 
GoogleがOpen化を加速?

Googleを初めて使いだした5年前、どうしてこんなことができるのかと、その検索スピードに驚嘆したものですが、今ではGoogleなしではインターネットも考えられなくなりました。インターネットが普及し始めたころ、「ネットワークがコンピューター」とも叫ばれて、ネットワーク機能に特化した安価な端末も試作されたほどですが、まだCPUが非力で、ブロードバンドも普及していなかった上に、マイクロソフトによるOSとブラウザーの独占状態によって、インターネットの進化も足踏みが続いていたように見えます。

今のGoogleを見ていると、いよいよネットワークそのものがコンピューターになってきたなと思うとともに、現在繁栄の絶頂にあるマイクロソフトの凋落があるとすると、それはたぶんGoogleが直接の引き金になるのではとも考えます。昨日のIT Media Newsでは「GoogleがInternet Explorer(IE)の代替ブラウザを開発するため、Operaを買収しようとしているとの噂が流れて」Opera株が値上がりしたニュースを伝えています。

 Opera幹部、「Googleによる買収交渉ない」 (2005/12/16)

Googleの検索エンジンを動かしているサーバーはLinuxで動いている何千台ものPCだと以前から聞いています。

 Google検索システムの舞台裏 (2005/03/03)

オープンソースに対してマイクロソフトと対極的な姿勢をとるGoogleは、ブラウザーと合わせてデスクトップソフト市場の定番オフィススイートをも射程に入れてきました。

 オープンソースに肩入れするグーグル--OpenOffice開発者を採用へ (2005/11/01)

OpenOffice.orgはこの10月にVersion 2.0を発表して、OpenDocumentフォーマット(ODF)を標準ファイル形式にしています。勤務先の会社でPCにOpenOfficeを入れているのは今のところ私だけみたいですが、長いことMSオフィスに無駄な出費をしてきた企業も、ODFが普及してくれば見直しを迫られることでしょう。それを加速させるのはGoogleかも知れません。


 ('05/12/12) 
5年前

新規登録のNo.3'678 FXSB Low Rider さんの被害届は2000年12月となっていますが、入力ミスではありません。「5年前の盗難ですが,もしもと思い、登録をお願い致します」との一文が添えられていました。家族のような愛車を「誘拐」されても、何年経とうが取り戻したいというライダーも多いはず。きっとどこかで「生きて」いることでしょうから。


 ('05/12/6) 
「公正取引委員会に二輪ETC未整備による割引除外事実について申告」

二輪ETCアンケートに回答いただいたブロガーのドカティ乗りさんが、二輪がETCを利用できないままで旧公団がハイカを廃止したことを、独占禁止法違反として、公正取引委員会に電子申告したことを添えてくださいました。「自分でまずは動こうということで申告を既にしました」というドカさんは「独占禁止法に違反すると思われる行為の具体的な内容」を以下のように指弾しています。

 東日本高速道路株式会社ほか旧日本道路公団等5社は共謀して、平成17年9月15日に
全国で高速道路利用者の一部である二輪車利用者へのETC利用が実現のめどがたたない
まま二輪車利用者の唯一割引がされていたハイウェイカードを廃止し、四輪利用者のみ
が使えるETCカードを通じた「通勤割引」「早朝夜間割引」「深夜割引」などを実行し
て二輪車利用者が割引へ向けた選択の余地がない状態を継続している。
 ・・・一般の誰もが加入することができない状態でハイウェイカードを廃止し、現金
またはクレジットカードによる正規料金でしか料金を支払えないことは独占禁止法違反
の被疑行為である。
なるほど、こんな手があったんですね。くわしくはドカさんのブログ『気まぐれ二輪日記』へ。

 ('05/12/1) 
冬のライダー

いよいよ12月。東京は世界の大都市には珍しいくらい冬でも晴れの日が多いので、以前バイクで通勤していたころは、冬のほうがむしろ走り易かったものでした。というのも、2ストの原付き通勤ライダーがぐっと減ってくれるからです。私はスキーウエアを流用して、グローブも安いスキー用のものを使っていました。スキーウエアはバイク用に比べて安いし、暖かいし、前傾姿勢もとりやすい。さて、久しぶりの冬のライディング、お古のスキーウエアでもいいけど、ちょっとおしゃれな防寒対策をとれればいいなあ。


 ('05/11/27) 
海外で見つかったNo.2'440 CB1300SFの顛末

9月4日よりお知らせしておりましたCB1300SFさんからこの25日に連絡がありました。さっそく、連絡者にコンタクトをとってみました。CB1300SFさんは、事情により取り戻すことは諦めて、連絡をくれたライダーがそのまま乗ってくれるならそれでいいとのお考えでした。

タイとのことですが、もちろん当事者は正当な金額を支払い
購入したものだと理解はできますし、万が一それを返還してくれる
としても、それなりの輸送費等がかかると思います。
また、日本に戻ったとしても再度車検を通したりとか、
色々と考えますが、今のOwnerが大事に乗ってくれているなら、
私自身はもう、無くしたものだと諦めます。

その後、バイクは購入しておりません。
本当はすごくバイクが好きなのですが、また
盗難に遭うと嫌な思いもするし、あのCB1300SFですら、
3年乗ってないと思います。ただ、バイクを盗まれた時の記憶は
鮮明に覚えています。
国は上記のようにタイです。そこに滞在する外国籍の方が購入者でしたが、すぐに返事がきて、バイクは買ったディーラーに返品した、その後バイクはベトナムに転売されたらしい、とのことでした。すでに購入者の手を離れてしまいましたので、国名を伏せる必要がなくなりました。

バイク盗難は盗まれた被害者にも、また盗難車と知らずに買った人にも、深い傷を負わせてしまいます。今回は購入者が自ら当サイトにコンタクトしてくれたというだけでも、ライダーの連携が世界に少しずつ広がっていることを実感させてくれるケースでした。


 ('05/11/23) 
二輪車ETC問題 その10『料金所渋滞の解消はどうでもよかった?』

二輪ETC一般モニター募集に応募が殺到して、その話題で持ち切りになった11月1日、それに前後してもうひとつ重要なニュースが報じられたのですが、それほどの反響がなかったようです。けれどそれは、二輪に限らず、四輪も含めたETCのかかえる本当の問題がいよいよ顔を覗かせてきたと言えるものでした。そのニュースとは首都高の距離別料金制の導入計画です。

首都高速道路株式会社は「平成20年度を目標として、利用距離に応じた料金となる『対距離料金制』への移行」する方針を打ちだし、11月1日にアンケート募集の趣意書でそれを発表しています。新聞などメディアには、その前から情報を流していたらしく、10月29日に報道したメディアもあれば、11月2日報道になったケースもあります。どのメディアも、利用距離が考慮されていない現行の料金体系の不公平感の解消という理由付けを受け売りしている内容ですが、なかには、以下のように、首都高会社の思惑を正直に代弁するような先走った内容の記事もありました。

新料金制度の導入にあたっては、ノンストップ料金収受システム(ETC)の利用を原則義務化。出口に読み取り機を置いて精算する。ETCを搭載していない車は入り口で最高料金を支払って、出口で精算する仕組みが考えられている。 (「首都高、距離別料金に 20年度めど、ETC義務化」11月3日 産経新聞)
ETCというと、これまでは料金所をノンストップで通過するシステムとして理解されてきたと思います。じじつ、高速を頻繁に利用する四輪車におおかたETCが行き渡り、首都高では利用率が6割ほどになり、料金所渋滞が解消した、とその導入効果が宣伝されています。ところが、首都高においては料金所渋滞をなくしてもあまり意味がないことは暗黙の了解でした。 「都市高速道路の料金体系のあり方等についての答申」(平成12年11月)には以下の提言があります。
ETCにより料金所の処理能力が大幅に向上することから、高速自動車国道の渋滞の3割を占める料金所渋滞が解消に向かう。なお、都市高速道路においては、本線上の渋滞の影響等もあり、その効果は相対的に減殺される。
そこで打ち出されたのが、均一料金制の見直しと、割増割引料金体系でした。
利用の程度に応じた負担という公平負担の観点から、現行の均一料金制を見直し、利用者の利用距離の要素を勘案した料金体系への移行を検討する必要がある。

渋滞の緩和・解消に資するよう、渋滞時間帯には割増料金とし、一方で閑散時間帯には割引料金とする等いわゆるピークロードプライシングの導入について、一般道路への影響に配慮しつつ、試行的実施も含め検討する必要がある。(上記答申)

それには、ETCに限定した利用を前提にしないとならなくなります。すでに、それについての議論はこれまでもありました。All Aboutの「ETC普及の先には通行料金実質値上げの罠が潜む 首都高速道路を走れなくなる日」(2004.12.11) では以下のように指摘していました。
 ETC利用車に利用距離料金が設定(値上げとは言わない)され、例えば用賀(東名高速との接続場所)から浦和(東北道との接続場所)までの利用料金が700円を超えてしまうとどうなるか。ETCを利用しない車両の料金を 700円に据え置くことは不可能になる。では値上げするのだろうか?
 首都高速の利用車の6割以上は都心通過利用なのが実態である。ETC車載器の装着で利用者に負担をかけた挙げ句に料金値上げは通らない。ならばETC車だけが首都高速を通れるようにしてしまえばいいのだ。
四輪はすでに、ETCによるメリットが大きい初期導入ユーザーに行き渡った状態と言えそうですが、二輪はこれから一般モニターが始まるくらいですから、初期導入ユーザーがどれほどになるのか、まだまだ不明です。そして問題は、初期導入ユーザーほど高速を利用しない一般の四輪車と二輪車のETCを装着しないユーザーはどうなるか、ということになります。切り捨てようとすると、法の下の平等の権利を侵害することになるでしょう。おそらく、料金所の利用率を80%くらいにまでなんとしても上げて、そこに届いたら、ETC装着を義務化する、というシナリオではないかと推測します。

このように、まだ二輪の車載器の販売もメドがたっていないのに、すでにETC義務化への動きが進行しています。
(つづく)


 ('05/11/19) 
NHK教育テレビでバイク盗難番組企画

NHK教育テレビで『まる得マガジン わが家の防犯マニュアル』がシリーズで放映されています。その第11回でバイク盗難がとりあげられます。わずか5分の短い番組ですが、そこで当サイトも紹介される予定です。このような企画をされたNHKに敬意を表するとともに、すこしでもバイクの盗難の防止に役立ってほしいと思います。放送予定は以下のとおりです。

 NHK教育テレビ 11月30日 午後9:55〜10:00 「バイク・自転車の盗難を防ぐ!」


 ('05/11/17) 
引き続きアンケート回答を募集しています

二輪ETCについてのアンケート調査の一次集計を11月6日に掲載しましたが、その後も回答をいただいておりますので、折りを見て第二次集計をしたいと思います。それまで添えられたご意見などを紹介していきます。以下は15日にいただいた回答から。

CBX様

 はじめまして、MASAxxxxと申します。
 時々HPを拝見させて頂いております。
 この度は二輪車用ETCのアンケート募集ということで
 回答をお送りします。
 よろしくお願いします。

*** 二輪ETCアンケート回答 ***
1.二輪ETCの本格導入について
  12 高速をあまり利用しないが期待している
    もともとハイウェイカード派で5万円券を使用していた。
    高額ハイカ廃止のときには、公団に苦情を送ったこともある。

2.ハイウエイカードの廃止について
  21 利用できなくなって不便、負担増である
    代替案が確立しないうちから一方的に廃止にする公団
    (現在は民営化)は言語道断の一言に尽きる。

3.現在の支払いは(複数可)
  31 まだ使い残しのハイカを利用
  32 現金で払っている
    完全廃止になるのを受けて、3万円分買い溜めしたが
    9/Eの全日本RR鈴鹿戦を東京からバイク自走で行ったので
    往復の高速代がそれだけで13000円超となり、11/15時点で
    既に2万円分を消費してしまった。残り1万円券1枚。

4.ETC車載器の価格について(取り付け料抜き)
  42 1万5千円以下なら、装着を検討したい
    四輪車用並の価格まで頑張ってもらいたい。
    日本無線さん、頑張ってください!

5.モニター使用しているETC車載器(試作機)について
  52 写真でみたことある
    一番最初の試作機からすれば小さくなったほうであるが、
    まだまだ程遠い大きさ。
    GOLDWINGの装着例を見たが、あれなら愛車(YZF-R6)に
    着けてもいいかなと思っている。

6.四輪をお持ちの方に
  四輪車は所有していない。

総括:
  非接触ICカード方式のときもモニターしており、私自身は
  こちらを希望していた。しかし公団側のコスト面から
  結局、ETCに絞られると聞いて落胆した。
  今回ようやく一般ライダーのモニター募集があり、応募した。
  仮登録の返事もあり、ETCカードを物色中。
  (中略)
  国土交通省のHPに電子会議室があり、以前はそこにETCの
  会議室があった。しかしながらその会議室は訪問者のみが
  意見を出し合う会議室で国土交通省は特に回答もしなかった
  ので途中で参加するのをやめた。国土交通省はどんな意見が
  出ているか大雑把に分類して統計を取るだけで自分に都合の
  悪いことにはコメントしない感じだった。
  ETCの普及率をよく出しているが、二輪車用の普及率も0%で
  表示してもらいものだ。
  ちょっと愚痴になってしまいましたが、二輪車用ETCの対応の遅さに
  腹立たしく思っている1人です。
 

 ('05/11/15) 
ETCカードで四輪と同じ割り引きが可能に?

このコラムの10月31日付けでETCカードでの支払いについて触れましたが、そのとき前払い割引は可能だが、早朝深夜割引とか通勤割引はETC無線ゲートから入ることが前提なので、二輪ではそのサービスが受けられない、と書きました。ところが、『小林ゆきBIKE.blog』によると、入り口で通行券をとって出口で申し出れば時間帯割引が受けられるケースが現実に四輪にあるそうです。つまり、二輪も、四輪ETCと同じサービスを受けることは技術的に可能であることになります。二輪ETCがスタートするまでの代替措置として是非とも採用して欲しいですね。

「小林ゆきさんのブログより飛んできました」とアンケートにも答えていただいた方からお知らせいただきました。ありがとうございます。


 ('05/11/11) 
二輪車ETC問題 その9『疑惑のETC一般モニター募集』

おっと、「疑惑」なんて週刊誌の見出しみたいです。が、一般モニター募集が始まったことを、二輪ETC本格運用開始が近づいたかのように受け止めている向きがあまりにも多いので、あえて突っ張ることにしましょう。

疑惑は以下の5点にあります。

1)プロライダーによる「運用状況を分析した結果、安全面や通信機器の動作等の信頼性に
  ついて問題が無いことが確認され」たのに、一般のライダーによる試走ではなにをモニ
  ターするのか?

2)5000人という枠がありながら、首都圏だけの募集から始めて、応募が5000人を越えた時
  点で締め切るのはなぜか? 応募期間を決めて、定員を越えたら、モニターの目的に従
  って抽選なり選抜という方法が常識的なやり方ではなかったのか? 今回のやりかたは、
  報道で指摘されたように「ETC割引を先取りできる」特典を一部のライダーに与えただけ
  の不公平感を匂わせる。

3)車載器はプロライダー用の試作品で、今回も同じものを使う。一般ライダーのバイクに
  装着するのなら、なぜ市販予定の車載器を準備しないのか?

4)5000台のバイクに車載器を取り付けるのに何ヶ月もかける予定となるが、するとハイカ
  の利用が完全廃止となる来年3月には、どうみても二輪ETCはスタートできない。ETCの
  メリットを受けられない二輪の高速利用者への『代替措置』はいつ、どのようなかたち
  で実施されるのか?

5)モニターに使用された車載器の試作品は、モニター期間終了後どうなるのか? 今回の
  5000台、それとプロライダーが使用した台数(正確な台数は知らないが)、さらに一般
  モニターの枠を広げるというから、合計すると1万台ほどになるものか。処分するには
  そのコストはどれほどになるのか。モニター参加者にプレゼントでもするつもりなのか?
高速を多少とも利用するライダーなら、だれもがETCに期待しているのに、それを裏切るようなことをしてはいけませんね。これまでのちぐはぐさに加え、今回の一般モニターの募集にしても、どうもこのシリーズの「その3」で懸念した「最悪のケース」に近づいているような気がしてきます。『小林ゆきBIKE.blog』の言い草じゃないが、「とりあえずにんじんだけぶらさげてお茶を濁す」ようなものじゃないかしら。鉄の馬の鼻先に、にんじんが5000本、かァ。

その10へ続く)


 ('05/11/8) 
発見されたけど・・・

今日の「発見のお知らせ」のNo.3'254 VFR400KとNo.3'600 CB400SFはどちらも異例なケースです。ご一見を。


 ('05/11/6) 
二輪ETCアンケート集計

こちらに掲載しましたのでご覧ください。ご協力ありがとうございました。


 ('05/11/4) 
二輪ETC一般モニターに応募が殺到

したそうです。共同通信が伝えています。

『二輪車ETC募集一時停止 応募殺到、5千台突破』(11月3日22時55分更新)
あの試作車載器を付けたがるライダーは少ないのでは、と思ったものの、大型スクーターならアンテナ部の取り付け方に我慢できれば、スペースは充分でしょう。それにしても、これはいかに二輪ライダーのETCに寄せる期待が大きいかを示すものと思います。

ただ、記事の中で「人気の理由はETC割引を先取りできる点」であるとしていましたが、そのメリットが無ければ確かにあの試作機を付けてまでモニター応募するうま味はないでしょうから、さては都心へ通勤で利用するライダーが多いのかも知れませんね。国交省は応募の枠を増やす考えとのことですが、そうするといよいよモニター走行によってなにを検証しようとしているのか、あいまいさが残ります。

あの車載器は私の愛車に付けたくはないのだけれど、せっかくだから応募してここで詳しく報告しようかなと逡巡しているうちに募集停止になりました。でも、アンケートに回答いただいたKさんから

一般モニターに申し込みました。
ETCの取り付けが終わったら感想を送らせて貰おうと思っています。
ありがとうございます。くれぐれも運転には、とくにゲート通過時には後続の四輪に、お気をつけください。

 ('05/11/3) 
二輪一般モニター開始は「予定の範囲内」?

昨日、モニター窓口に送った問い合わせメールの回答を紹介しました。取り付け方法と車載器についての質問の他に、じつはもうひとつ、確かめたくて質問したことがありました。今回のモニター試走の対象となる高速の範囲は主に首都高速とその周辺の一般高速道路の一部で、プロライダーが試走に使っていた範囲と全く同じです。段階的に範囲を拡大していく、とのことわり書きがありますが、本格稼働ならともかく、一般ライダーにテスト走行をお願いするにしては、準備不足の印象を受けてしまいます。

私がモニター利用を考えていたのは、府中国立インターから入り、そのまま大月方面に向かうツーリングコースでした。ところが、中央高速の対象範囲が八王子までですので、いったい、この本線料金所をそのまま抜けられるのか、またはいったん八王子で下りて、再度入り直さなければならないのか、確認したかったわけです。

ところが、それはまだ未定なのか、走行方法は登録後にモニター専用ページから配信される「利用マニュアル」に記載される事項であり、しばらくお待ちください、との回答でした。申し込む前にだれもが確認したい事項と思うのですが、ものごとの順序にかんする常識が私とは違っているようです。そもそも、範囲限定ではなくて、現在ETCゲートがあるところはすべて利用できるようにすればいいだけなのに、なぜそうしないのか、不思議です。一般ライダーなら好き好んで首都高速をグルグル回るよりも、ツーリングに高速を利用するはずです。げんに、軽自動車用に登録した車載器をバイクに付けて、ETC無線ゲートを利用しているライダーも一部いて、とがめられることもないようです。

でも、いちばんの問題はそれよりも、実際の製品車載器がどんなものになるかということと、無線式二輪ETCがいつ本格稼働するのかです。上記モニター募集では、申し込み後取り付けまで数ヶ月かかることもある、といいます。これでは、ハイカの利用が終了する来年3月に、とうていモニタリングの結果が出るようには思われません。それよりも、一般ライダーにモニターさせるにしては、目的と体制が整っていないという印象を受けます。それはとりもなおさず、モニター参加するライダーの安全にかかわることではないかと危惧するものです。

3月末にはどんな議論になっていることでしょうか。以下にアンケート回答から紹介させていただきます。

こんにちは、[Y]と申します。盗難をはじめ二輪車に関するいろいろな話題提供
して頂き感謝しております。CBX様のETCの記事とても興味深く読ませてもらって
おります。

高速道路をバイクで乗るとき何が一番嫌かと申しますと、出入り口での収受です。
現金を出し入れするのはとても面倒で、まわりにも迷惑をかけるため日頃はクレ
ジットカードを利用しております。

以前ハイウェイカードを利用したこともありましたが、残が五千円近くあるカー
ドを、ポケットにしまったはずが風で飛ばされてしまったのか、しまい忘れて紛
失したことがあります。そしてつい先日は、料金所でクレジットカードが読み取
れないとのことで、背中のバックから財布を引き出し現金で支払ったため後続車
に迷惑を掛けてしまいました。

わたしにとってスマート、スムースに料金所を通過できれるシステムこそ二輪車
に必要だと感じております、四輪車で高速を移動しているとき、たまに二輪車が
物凄い勢いで駆けていくことがありますが、どうせ料金所でモタモタするんだか
らそんなに慌てること無いのに…なんて感じるときもあります。

CBX様のその5の記事を見て、問い合わせ先が判明したので早速、10/19 16:00す
ぎに東日本高速道路(株)料金係に連絡してみました。担当者の対応は丁寧でし
たが要約すると…
・二輪車ETCの予定はまだたっていない。
・3月末までにETCにかわるものがなければ他の方法で二輪車の割引を検討して
いるとの回答を得られました。ニュアンスからすると「ないモノはしょうがない」
と言った感じでしょうか。

わたしは四輪にもETC装置を取り付けていないため仮に今、ETC装置が二輪と四輪
どちらかに付けられるとしたら、そんなに頻繁に使うことがなくても迷わず二輪
に取り付けますね。

今後の動きにも期待しております、ありがとうございました。


 ('05/11/2) 
さて、一般モニター応募どうしたものか

すでにご覧の方も多いと思いますが、二輪ETC一般モニターの募集の案内は「(財)道路新産業開発機構 二輪モニター窓口」から入り「モニターの募集要件ページ」へ進むむのですが、そこに「取付状況」のボタンがあります。カチンするとpdfファイルで取り付け例の写真を見ることができます。一般モニター用だから、これまでのプロライダーによるテスト走行用から、もっと製品に近づいた車載器が用意されているかと期待したのですが、これまで写真で見てきたものと代わり映えしないように見えます。

さらに、「車載器の取り付け時に、配線などの加工をする場合があります。また、車載器を取り外した場合には取り付けの跡が残る場合がありますことをご理解ください」などと免責条項があるので、一般モニターなのに、フェアリングに穴でも開けるつもりかしら、と気になって問い合わせのメールを昨夜送りました。すると、今朝さっそく回答をいただいたのですが、その発信が深夜であるのにちょっと驚きました。

それはともかく、その回答によると、今回の車載器はあくまで試行運用用として開発されたもので市販化されるものではない、取り付け方法についても、ハンドル部にボルト止め可能なものもあれば、 カウルにねじ止めする必要があるものもあり、一概には回答できないそうです。

これは弱った。ほとんど製品仕様の車載器で、最後の検証を兼ねてモニター走行するものと期待していたのに、プロライダーによる「運用状況を分析した結果、安全面や通信機器の動作等の信頼性について問題が無いことが確認され」たのなら、なにを目的に一般ライダーにまでモニターを広げるのか、理解しにくいところです。それよりも、実際に発売されるのがどのような車載器になるのかいまだ不明というのは、二輪ETC本格始動の時期について不安を与えるものに思います。

さて、どうしようかしら。


 ('05/11/1) 
アンケートの回答メールから

「二輪ETCアンケート」へ多数ご回答いただきありがとうございます。一人ひとりにご返事を差し上げるべきところですが、時間の余裕がないので、この場でお礼申し上げます。丁寧にご意見やコメントも添えていただいておりますので、できるだけ紹介させていただきます。今日は被害登録されているYZF-R1さんからのコメントを以下に紹介いたします。ここで二輪車ETC問題をとりあげている背景を代弁してくださっています。なお、アンケートはまだ受付中ですので、引き続きご協力お願いします。

CBXさんの2輪車ETC問題、大変興味深く拝読しております。

料金所でハイカはとても便利でした。
バイク乗りにとって、料金所はとても面倒くさいものです。
お札をだして、小銭のお釣りをもらって、さてどこに入れる?
凍えた手で受け取りそこなって、小銭を落として、バイクを降りて拾いに行って・・・
後の車を待たせてると思うと、余計にあせりますし。
最短で料金所を切り抜けるには、ハイカが必要でした。

盗難リストに登録していただいているバイクが盗まれてから半年後、
妻の理解もあり、05年の4月にまたバイクを購入しました。
盗まれた'03モデルのYZF-R1も捨てがたかったのですが、'05モデルのR1にしました。

その新R1の慣らしを兼ねた、ゴールデンウィークのツーリング。
東名高速、東京料金所下り、朝7時。
料金所で料金の受け渡しをしていたところ、突然バイクが飛び出して転倒しました。
ギヤが突然、ニュートラルから1速に入ったような飛び出し方でしたが、実際は違いました。

痺れを切らしたのか、後ろの車が私のバイクに追突したのでした。

料金の受け渡しはハイカで行っていました。
それほど後の車を待たせてはいなかったと思いますが、
バイクが料金所で車より時間がかかることを快く思っていない人で、
嫌がらせのつもりで(プレッシャーをあたえようとして?)車を寄せてきたのでしょう。
GWで、料金所が混雑していたから、余計にいらいらしてたのかもしれませんが。
嫌がらせのつもりが、本当にぶつかってしまったのです。
おかげでカウルは割れるし、警察呼んで事故処理で、料金所で2時間近く足止めくらいました。

こんな事故はレアケースでしょうが、
・「2輪は料金所で車を待たせる(ことが多い)」
・「4輪はそれを快く思っていない(人もいる)」
そんな料金所の心理状態を象徴したようなエピソードと思います。

もし私のバイクにETCが(もちろん、カウルの内側にかっこよく)取り付いていたら。
あの事故は避けられたのかな、と。

2輪車は道路上では弱者でもあるでしょう。
よく言われるように、スピードを誤認されやすかったり、相手に見られていなかったり。

強者である4輪はノンストップで料金所を通過する。
バイクは料金所で停止するが、その存在感は小さい。
「ETC/一般」のブースで料金を支払っている2輪にETC搭載の4輪が突っ込んできた、
なんて事がないように祈ります。




| HOME > バックナンバーリスト |