
HR/HM FAVORITE
ここではお気に入りアーティストの気に入っている作品(アルバム)紹介&レビューをしています
(アルファベット順)。
自己評価 ★★★ :良い ★★★★ :傑作 ★★★★★ :名盤!
A
C
D
E
G
GARY MOORE
H
HEATHEN
I
J
K
KAMELOT
L
M
N
Q
R
S
T
V
W
Y
BLACK SABBATH
古くからのSABBATHファンには叱られそうだが、本来バンドの顔でもあったオジーオズボーンが在籍していた時代が
真のBLACK SABBATHといえるのだろう。しかし数々の名曲「PARANOID」等を排出しているのは承知しているものの
個人的にコウモリを食ってしまう(関係ないけど)オジーの声がどうしても好きになれなかった私にとってFAVORITE入
りを決定付けたのが他でもないロニージェイムスディオへのヴォーカル交代劇であった。そして早くもロニー加入後一
発目で奇跡の最高傑作が生まれた。
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HEAVEN AND HELL (1980)★★★★★
新生BLACK SABBATHとして1980年に発表された9作目。なんといってもRAINBOW脱退直後のロニージェイムスディオの加入に尽きるといっていい。まさに脂の乗り切ったロニーの中世的世界観にトニーアイオミが完全に同調し、オジー時代とは異なるドラマチックで最高峰の楽曲群を誕生させたといえる。本作には捨て曲が一切無いと断言する。個人的に特に気に入っているのはSABBATH色が最も色濃く表れている「HEAVEN AND HELL」そしてロニー時代の象徴といえる「DIE YOUNG」。RAINBOW RISINGにも匹敵するほど(ほめすぎか)の高いクオリティを持った名作といえる。 |
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HEADLESS CROSS (1989)★★★★
通算14作目。83年のロニー脱退以後、相次ぐメンバー交代劇によるゴタゴタでバンドの存続が危うい状態となったBLACK SABBATHが起死回生を狙った作品が本作である。ロニーに匹敵する美声を披露するトニーマーティン、そしてドラムには超人コージーパウエルを迎えた。本作への意気込みは2曲目「HEADLESS CROSS」で十分に伝わってくる。楽曲自体は秀曲揃いで良いアルバムとは思う。しかし何かが不足している感が抜けないのはオジー、ロニーの持っていたカリスマ性ではないだろうか。このバンドにとってフロントマンはそれだけ重要なポジションなのである。 |
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BLIND GUARDIAN
BLINDGUARDIANとの出会いは、HELLOWEEN→カイハンセン絡み→SOMEWHERE FAR BEYOND。もう十数年前にさ
かのぼる。驚異的なスピード且つパワフル。それでいて叙情的なメロディとくればもう虜である。ハンズィ自身、ひどい
声ですみませんと言っていたが、そんなことは全く無く最高の声質とパワーを持っている。BLINDGUARDIANはこの声
でなければダメである。基本はジャーマンメタルだがHELLOWEENとの圧倒的な違いはパワーと曲展開。言い換えれ
ば、なんだか溜まっていたものを全部吐き出してくれたようなバンド。
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FOLLOW THE BLIND (1989)★★★★
2ndアルバム。既にHELLOWEEN脱退直後のカイハンセンが参加している。なんといってもコンサートの定番でもある2曲目「BANISH FROM SANCTUARY」であろう。まさに掴みはOK!さすがカイハンセンがお目付け役に就いているだけあってギターソロ等随所に良い意味での影響を受けている(これがたまらんのよ)。その他「HALL OF THE KING」「VALHARA」等この先BLINDのベースとなる楽曲が聴ける。まだ若干荒削りな面もあるが、大きな可能性を感じさせるまさに金の卵的な作品。 |
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TALES FROM THE TWILIGHT WORLD (1990)★★★★☆
3rdアルバムであり傑作との呼び声も高い作品。楽曲、演奏ともに一気にクオリティが増し、まさに全開!ここでもカイハンセンが参加。その異常(笑)な歌声を披露している。本作のハイライトはなんといっても彼らの楽曲の中で私自身一番気に入っている疾走曲「LOST IN THE TWILIGHT HALL」。たたみかけるギターソロに悶絶する。そしてラストを締める「THE LAST CANDLE」も文句無し!改めてハンズィの声のすばらしさに感服。ねじ伏せられたいなら本作。 |
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SOMEWHERE FAR BEYOND (1992)★★★★★
4thアルバム。基本的には前作の流れを汲むがアルバムとしての完成度はこちらの方が高い。私的にはここが絶頂期と思っている。本作には全く気を抜いた楽曲が無い。つまり捨て曲無しで全曲すばらしい。「JOURNEY THROUGH THE DARK」の疾走メロに早くも土下座。「BARDS SONG」には心奪われ、大作「SOMEWHERE FAR BEYOND」ではどっかの有名なカメラ屋のコマーシャルまで聴ける(まぁーるいみどりーのやま○せん~)笑。初来日コンサートは今でも自身3本指に入る程の強烈なすばらしいライブだった。言うこと無しの時代。 |
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TOKYO TALES (1993)★★★★★
「SOMEWHERE FAR BEYOND」の日本でのヒットによりやっと実現した日本ツアーの最終日NHKホールでのライブを収録した作品。私もこのツアーの神奈川公演に行きブラガ初体験をしたのだが、まさにこのライブ盤のまま!最高のプレイと大合唱のオーディエンスに目頭が熱くなったのを思い出す。セットリストも本作と同じで1曲目の「INQUISITION」で鳥肌。そして名曲「BANISH FROM SANCTUARY」で既に幽体離脱していた。1stの「MAJESTY」などはすばらしすぎて号泣!絶頂期BLINDGUARDIANの魅力を存分に味わうことができる珠玉のライブアルバムである。 |
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IMAGINATION FROM THE OTHER SIDE (1995)★★★★
5thアルバム。正直私の中では本作がギリ。これ以降はバンド色が薄れ、あまりにも仰々しくマニアックな世界へ行ってしまった印象。本作では疾走感よりもパワフルさが目立つこととじっくり聴かせる熟練の業が光る。「I'M ALIVE」では曲の抑揚に早くも殺られ「A PAST AND FUTURE SECRET」では「マサは鼻炎」と、うわごとのように繰り返され「THE SCRIPT FOR MY REQUIEM」にはバンドの成長を一番感じとることが出来る。しかしやはりBLINDといえばこれ「ANOTHER HOLY WAR」である。狂喜乱舞せずにはいられない。まさに「あっなっざっほ~~り~~をぉぉーーー」である。 |
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BLUE MURDER
WHITE SNAKEで名盤サーペンスアルバスを生み出したにもかかわらず作曲をデビッド・カバーデルと連盟にされたり
といったビジネス上のトラブルでWHITE SNAKEを追い出された(三行半を叩きつけて去ったと言った方がいいか)ジョ
ン・サイクスが「サーペンスアルバスの音楽はデビッドではなく、己の確立したスタイルだ!」といわんばかりの強烈
な作品をリリースしてきた。ジョンサイクスが結成したBLUE MURDERのはじまりは、どう考えてもデビッド・カバーデル
への復讐心以外の何物でもなかったはずである。
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BLUE MURDER (1989)★★★★☆
確かにサーペンスアルバスのギターはジョンサイクスに間違いないと再認識するのに十分なアルバムが本作BLUE MURDERである。さほど知らないホワイトスネイクファンはプロモーションビデオに登場したヴィヴィアンキャンベルとエイドリアンヴァンデンバーグの印象が強いと思うが作曲したのも実際にギターを弾いているのもジョンサイクスである。本人もそれを一番伝えたかったのだろう。ある意味本作はサーペンスアルバスと同一線上にある傑作といえる。彼独特のチョーキング奏法が冴えまくる作品となった。ただ、ひとつわかったのはホワイトスネイクの牙城はあまりにも強大すぎた。 |
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NOTHIN' BUT TROUBLE (1993)★★★★
4年振りの新作。なんといっても1曲目、サイレンが鳴り響き、けたたましいドラムが炸裂する「WE ALL FALL DOWN」である。このすばらしい名曲にジョンサイクスのずば抜けた才能をいきなり実感させられる。本作ではホワイトスネイクへの復讐心もすっかり癒えたようで、新しいサウンドアプローチ溢れる作品となった。ただ10曲目「I NEED AN ANGEL」のようにデヴィッドカバーデルが歌ったらさらに凄かっただろうに・・・と思ってしまう曲もある。ジョンのギターは本当に心地良い。音を聴いただけでジョンサイクスとわかってしまう強烈な個性を持っているところが並のギタリストではない! |
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CHROMING ROSE
HELLOWEENを手掛けた敏腕プロデューサのトミーハンセンがKEEPER直後に手掛けたバンドがこのクローミングロー
ズである。当時HELLOWEENがカイハンセンの脱退等で方向性を変えつつあった中でこのバンドだけは堂々ジャーマ
ンパワーメタルの王道を貫いていた。メロディアス且つドラマティックなサウンドは安心感さえ与えられる。単なる
HELLOWEENヒットの便乗バンドと簡単に言ってしまうことも出来るとは思うが、言い換えればこれこそがドイツ発祥の
HM音楽なのだという捕らえ方も出来る。私同様KEEPER1,2的サウンドが好きな人にはド真ん中といえるだろう。
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GARDEN OF EDEN (1991)★★★★☆
彼らの2ndアルバム。好評だった前作「ルイ14世」もトミーハンセンプロデュースだったが本作ではさらに楽曲に磨きがかかってみごとなHELLOWEEN的サウンドを構築しており、捨て曲が一切無い。とはいってもそれはギタリストであるリッキー・リーガーの卓越したソングライティングがあったからに他ならない。疾走曲「INTEGRATION」や、9分間の大作「GARDEN OF EDEN」などツインギター炸裂のKEEPER期HELLOWEEN好きには感涙の楽曲といえる。若干ヴォーカルが弱いがすぐ慣れる程度。とにかく楽曲とアレンジメントが良いので買って損は無い傑作と評価できる。 |
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DEF LEPPARD
世界的にメジャーなHR/HMバンドでこれほど大災難に見舞われたバンドはいないだろう。爆発的大セールスを記録し
た87年のアルバム「HYSTERIA」のレコーディング中になんとドラマーのリックアレンが交通事故で左腕を失ってしま
った。しかしバンドの結束力は強くレコーディングの遅れを承知したうえでリックの回復を待ち続け、なんと片腕ドラマ
ーとしてバンドに復帰させたのである。ところが災難は終わらず、今度はHYSTERIAの次作である「ADRENALIZE」の
レコーディング直後にメインソングライターでありギタリストであったスティーブクラークが突然死してしまった。さすがに
これはバンド存続にかかわる致命傷になったと誰もが思ったのだったが、数々の苦難を経てアルバム「EUPHORIA」
で見事な復活を遂げた。まさに不死鳥という言葉がぴったりのスーパーバンドがDEF LEPPARDなのである。
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PYROMANIA (1983)★★★★
デフレパードの名を世界中に轟かせた大ヒット作品。なんといっても2曲目「PHOTOG
RAPH」だろう。力強いドラムとギターリフそしてジョーエリオットの強烈なハイトーンヴォイスが炸裂した最高傑作といえる。3曲目の「STAGE FLIGHT」はライヴ風な味付けでバンドの勢いが集約された傑作。デフレパードを成功に導いたものこそ、俗に言う
個性である。ブリティッシュだがアメリカ的な香り漂う独特なサウンド。そして全ての楽曲に共通しているハイトーンヴォイスでの美しいハーモニーが新鮮であり、これがデフレパードサウンドをワールドワイドにした決め手といえるだろう。 |
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GREATEST HITS VAULT(1995)★★★★★
本来は1987年のモンスターアルバム「HYSTERIA」を挙げたいところだが、これを聴けばデフレパードの良さは十分に伝わると判断したのであえてベスト盤ともいえる本作を推奨した。本作は1980~95年までの代表作を1枚にまとめた文字通りグレイテストヒッツアルバムである。選曲に関しては全く文句無し。デフレパードのすばらしさを 120%存分に味わえる作品といえる。本作が発売に至った経緯はやはりスティーブクラークの死であろう。大ヒットしたデフレパードの楽曲の殆どがスティーブの作品だった。そういった意味でバンドとして節目をつけるためのリリースだったのだろう。 |
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EUPHORIA(1999)★★★★☆
スティーブの死後、グレイテストヒッツを経て96年に発表された前作「SLANG」は予想通りそれまでの音楽性とはかけ離れたお世辞にも魅力的とは言い難い作風となり、
正直ここまでかとあきらめていた。ところが99年に届けられた本作を半信半疑で聴いた時、溢れ出る涙と共に狂喜乱舞した!まさしくあのデフレパードが蘇っていたのである。追い詰められたバンドはデフレパードたるサウンドを取り戻すことが命題だったのであろう。プロデューサに「PYROMANIA」のロバート・マット・ランジを呼び戻すなどし、ついに渾身の大復活作品を創り上げた。6曲目「PAPER SUN」は涙涙涙である。 |
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X (2002)★★★☆
バックストリートボーイズの「IN COMPLEATE」を聴いた時、なんだかニックの声といい曲展開といいデフレパードみたいだな。と思って思い浮かんだのがこのアルバム。改めて本作のライナーを読み直してびっくり。プロデューサにバックストリートボーイズを手掛けているアンドレアス・カールソンとパー・アルドヘイムが起用されていた。どうりで・・。というわけで本作はIN COMPLEATEに近いバラード色溢れる作品に仕上がっている。代表曲であり5曲目の「LONG LONG WAY TO GO」などはその典型といえる。私同様IN COMPLEATEが好きな人にはストライクな作品といえる。 |
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DRAGON FORCE
FMで一度だけ聴いてその圧倒的な疾走感に思い切り魅せられた。どこの何というバンドかも知らずにCD屋へ向かい
アルバムジャケットだけを見て「これしかない」と購入。みごと的中した。こんなに速い曲は聴いたことがない。という
かどこまで高速になれるか挑戦することがこのバンドのポリシーというから笑える。とはいえ演奏はうまいしメロディア
スでどこかアジア風味が漂う超高速サウンドは日本人のツボをガンガン突きまくる。この感覚は一種中毒。
ヨダレたらたらである。
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SONIC FIRE STORM (2004)★★★★☆
2ndアルバム。1stも同じなので、よりクオリティが高い本作で十分と思う。とにかく激速、劇メロ、爆笑の連続で体がもたない。1曲目「MY SPIRIT WILL GO ON」から全開!高速ツインギターのすばらしさに魅せられながらも、チャチャチャチャと刻むドラムに大爆笑である。ある意味ジャーマン系にも通ずるメロスピの究極といえるだろう。個人的には6曲目の大作「SOLDIER OF THE WASTELAND」でメロメロを越えて撃沈。この曲の後半は気が変になりそうなほどたたみかけてくる。どっかにバラードも入っているらしいが忘れた。病院送りにならないように気をつけること。 |
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INHUMAN RAMPAGE (2005)★★★★☆
3rdアルバム。一年一作というところにこのバンドの勢いを感じる。そして期待を全く裏切らない超高速サウンドは完全にひとつのスタイルを確立したと言っていい。前作を凌ぐ密度の濃さと他の追随を許さない圧倒的な疾走感は大爆笑である。とにかく1曲1曲が圧縮ファイルではないかと思わせるほどアンサンブルがギュウギュウ詰めで数回聴いただけでは脳がついていけない(笑)。「たたみかける」というのはまさしくこのアルバムのことを言うんだと思う。キーボードを押し出すことによってサウンドも厚味を増しさらなる成長を遂げた。前作に続くトランス状態間違いなしの最高傑作! |
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EDGUY (AVANTASIA)
EDGUYは1998年に2ndにあたる「VAIN GROLY OPERA」で日本デビューを飾ったジャーマンメタルバンドである。
当時新人にもかかわらず、BLINDGUARDIANのハンズィやティモトルキといった豪華ゲストを迎えて製作されたことか
らジャーマンメタルのブライテストホープとまで言われた。ただこの「VAIN ・・・」はまだバンドの方向性が確立しておら
ず評価が難しい作品だった。AVANTASIAはEDGUYのヴォーカリストであるトビアス・サメットが発起人となりジャーマ
ンメタル、メロスピ系の大御所を集め結成されたメタルオペラプロジェクトである。驚きは若干20歳そこそこのトビアス
の一声でこれだけのメンバーを集められてしまうこと。やはり才能だろうか。
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THEATER OF SALVATION (1999)★★★★☆ EDGUY
化けた!とりあえずバンドの方向性が固まった作品。KEEPER期のHELLOWEENをベースにしているのは楽曲とトビアスのヴォーカルスタイルを聴けばすぐにわかる。かなりマイケルキスクを意識した発声である。楽曲の基本は非常に受け入れやすいジャーマンメタルでツインギターを強調した曲が目立つ。また独特の個性にトビアスが只者ではないことを認識できる。若干深みが足らないと感じる部分もあるが堂々大作もありアルバムとしては合格点。特にラストを飾る12分半の大作「THEATER OF SALVATION」にトビアスの音楽性が集約されており聴き応え十分の傑作となった。 |
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MANDRAKE (2001)★★★★ EDGUY
AVANTASIAの経験によりかなり楽曲の幅が広がったEDGUYの4作目は魔術師が好んだ幻の毒草マンドレイク。内容も呪術的な歌詞がずらり並ぶ。曲もかなり進化しておりEDGUYサウンドの定着を感じる。トビアスのヴォーカルは正直弱い印象を持っていたがここ数年の経験で大きく成長した。EDGUYはスピードチューンだけでなくミドルチューンにも旨みがあるので全編楽しめる作品といえる。ミドルチューン「TEARS OF A MANDRAKE」に進化を感じスピードチューン「GOLDEN DAWN」ですっかり満足できる。RHAPSODYとカップリングの来日公演も良かった。 |
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THE METAL OPERA (1999)★★★★★ AVANTASIA
まずはその参加アーティストが凄い!カイハンセン、マイケルキスク、アンドレマトス、ティモトルキ、ロブロック他多数。これだけのメンバーが揃えば間違いなく大作が出来上がるだろうという予想を全く裏切らない作品となった。メインのトビアスのソングライテイングと世界観もすばらしい。アルバムとしてもよくまとまっており非常に聴きやすい。なんといっても音沙汰の無かったマイケルキスクが大活躍。その美声をおしげもなく披露している。特に大作「THE TOWER」でのキスクのヴォーカルは涙もんである。当初メタルオペラとはなんぞやとも思ったが変な先入観は抜きにしてよい。 |
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THE METAL OPERA PartII (2002)★★★★ AVANTASIA
前作から3年を経て発表されたメタルオペラの第2弾。参加アーティストは前作と同じ。本作を「これこそKEEPER OF SEVEN KEYS PARTIIIだ」とカイハンセンは言っていたがそこまでは届かない印象。若干ハードな楽曲が充実しており前作よりも受け入れやすい内容。また、1曲1曲の完成度が非常に高い。しかしアルバムとしてのまとまり感は前作の方が上。本作のハイライトは8曲目「CHALICE OF AGONY」。カイハンセン含め主要ヴォーカリスト全員の歌が聴けるのはもとより楽曲がすばらしい。これだけでも購入する価値はある。 |
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ジャーマンメタル系の敏腕プロデューサといえば「トミーハンセン」。HELLOWEEN以外に何やってるのかなと何気なく
検索して出てきた中から選び抜いたのがこのフランスのバンドHEAVENLYだった。これが大当たり。そのサウンドたる
やHELLOWEEN+GAMMARAY+ANGRA+RHAPSODYのいいとこ取り!大概こういったバンドは鼻につくものである
が彼らは違った。まず、半端ではなく本気で取り組んでいるその姿勢に感服。そして本家をも唸らせるほど(聞いたわ
けじゃないけど)の疾走系劇メロサウンドに完全にはまってしまった。ヴォーカルが若干弱いが致命的ではなく十分耐
えうるレベル。間違いなく今一押しのジャーマン系メロスピバンドである。
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SIGN OF THE WINNER (2001)★★★★☆
いきなり頭からインストで始まり肩透かしをくらった気分だったが2曲目の「DESTINY」で期待感が高まってくる。そしてHEAVENLYが私のFAVORITE入りを決定付けたともいえる本作一番のお気に入りが4曲目の「THE WORLD WILL BE BETTER」。
単なるクサメロで片付けられないほどのメロディの洪水と疾走感そして曲展開に迷わず引き出しからハンコ出して押してしまいました合格。アルバムとしては曲順と構成にまだ一考の余地ありだが、これはいける。いいものはいい! |
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DUST TO DUST (2004)★★★★★
きた。やっぱりきた。前作も大したものだったが本作には驚いた。大化けした。こんなに聴き応えたっぷりのアルバムに会ったのは本当に久しぶりである。アルバムは3部構成になっており各部それぞれに聴かせどころがある。前作よりも演奏力、楽曲共に充実している。起伏感溢れる劇的サウンドはまさに本家越えといってもいいほどになった。ハイライトは「MIRACLE」そして「FIGHT FOR DELIVERANCE」。完全KOされる。ラストのバラード「DUST TO DUST」で久々に灰になった気分を味わった。最高傑作!
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HEAVENS GATE
HELLOWEENの大成功でドイツ産メタルが活気付き、埋もれていたバンドが続々と脚光を浴びることになるのだが、そ
の最右翼がBLIND GUARDIANそしてこのHEAVENS GATEである。5人組でサウンドはかなりHELLOWEENに影響さ
れておりメロディックなツインギターを堪能できる。ポイントはリードギターが今をときめくシンフォニックメタルの名プロ
デューサー「サシャ・ピート」(ANGRA、RHAPSODY・・等々手掛ける)であること。但しHEAVENS GATEはシンフォニッ
クではなく、あくまでバンド臭さを前面に打ち出したパワーメタルバンドである。最近のバンド活動は不明。
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LIVIN' IN HYSTERIA (1991)★★★★☆
彼らの3rd(ミニアルバム含)アルバムであり出世作。典型的なジャーマンメロディックパワーメタルで覆い尽くされている。というとHELLOWEENのコピーと思われがちだが、似ている部分はあるものの音に独特の個性があるため嫌味は感じない。また楽曲の作りこみレベルが高く、捨て曲が見当たらない。1曲目「LIVIN' IN HYSTERIA」のツインギターソロで早くも虜。ラストの象徴とでもいうべき「GATE OF HEAVEN」は曲展開がすばらしい。若干ハスキーなヴォーカルに賛否ありそうだが、アルバムの出来は堂々傑作レベルといえる。 |
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HELL FOR SALE (1992)★★★☆
4thアルバム。前作がかなり好評であったため本作への期待もかなりのものだった。バンドも相当気合が入っており本作には師匠カイハンセンをはじめとするGAMMARAYのメンバーも参加している。そのせいかサウンドは前作よりもさらに攻撃的になっている。なんといってもカイハンセン参加の7曲目「RISING SUN」に尽きる!これぞジャーマンメロディックパワーメタルのお手本とでもいうべき傑作である。この曲は友人の
結婚式でも使用したほど(ヒンシュクだったが)で、まさにFAVORITE SONGといえる。逆にこの曲のせいでアルバムとしての印象が薄い作品となってしまった。 |
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IMPELLITTERI
1988年に登場した超高速ギターテクを持つギタリスト「クリス・インペリテリ」が結成したバンド。デビュー作にはヴォ
ーカリストにグラハム・ボネット(ex RAINBOW他)を迎え、イングヴェイマルムスティーンに真っ向勝負を挑んだような
様式美作品を作り上げたが、以降の作品では若干方向性を変えている。リッチーブラックモアをリスペクトするあたり
もイングヴェイっぽいが速弾きだけならインペリテリの方が速い。あとはどう個性を反映していくかがポイント。
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STAND IN LINE (1988)★★★★☆
ヴォーカルにグラハムボネットを迎えて製作された彼らのデビューアルバム。とにかく超速ギターテクに圧倒される。楽曲はアルカトラズでのグラハムの経験が多分に生かされた作風でついイングヴェイと比較したくなってしまう。1曲目の「STAND IN LINE」が鮮烈ですばらしい。RAINBOWのカバー「SINCE YOU'VE BEEN GONE」やギターソロ曲「SOMEWHERE OVER THE RAINBOW」など商業意識が強いのは否めないが、その他含めても捨て曲は無く、十分傑作といえる。但しギタリストの変わったアルカトラズと言ってもわからないところが今後の課題か。 |
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ANSWER TO THE MASTER (1994)★★★★
彼らの3rdアルバム。前作からヴォーカルはロブ・ロックが務めておりすばらしい歌声を披露している。思えば結局、様式美然たる作品は1stのみで以降はイメージの脱却を図るための相当な努力のあとが伺える。本作ではみごとに新しい価値観を構築させることに成功していて捨て曲が無く秀曲揃いである。しかし一歩引いて聴くと普通のブリティッシュハードロックであり、速弾きは冴えているもののインペリテリであることの証が見えてこない。悪くはないのだが、執着するほどの味が無いため行き止まり感を感じてしまった。 |
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SYSTEM X (2002)★★★★
1st以来14年ぶりにグラハムボネットが復帰した7thアルバム。しかし1stとの最大の違いは、本作の楽曲がインペリテリ側で全て用意したものでありグラハムはヴォーカル参加のみという点。従って流れは2nd以降の作風である。しかしグラハムがその衰えを知らない強烈なヴォイスで歌うことで楽曲が輝きを増しているのは事実。やはり凄いヴォーカリストである。結局のところグラハムの参加は本作のみとなってしまったがファンとしてはこのままインペリテリに残ってもらった方が先の不明瞭なバンドにとってはよかったのではないかと感じざるを得ない。 |
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IRON MAIDEN
NWOBHMという言葉は彼らの出現によって生まれたといっていい。リフを前面に押し出したスピード感とパワー溢れる
サウンドはそれまでのHR/HMに誰もが抱いていたイメージを覆すものであり、またそんなサウンドに人々は飢えてい
たといえるだろう。まさに新しい時代の幕開けだった。現在のHR/HMの基準といっても過言ではないIRON MAIDENの
サウンドを一言で表現するなら迷うことなくこう発する「カッコイイ」。そしてこのかっこよさを維持したまま現在も第一線
で活動をし続けていることに感謝せずにはいられない。あらゆる意味での重さを感じ取ってほしい。凄いバンドだ!
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IRON MAIDEN (1980)★★★★☆
記念すべきデビューアルバムである。日本名「鋼鉄の処女」すんげぇ~・・。25年も前のアルバムだが、聴けば多くの人々が熱狂したのもうなずける。当時としてはさぞ衝撃的だったことであろう。1曲目「PROWLER」からそのスピード感とメロディラインのすばらしさに魅せられる。そして3曲目「RUNNING FREE」、4曲目「PHANTOM OF THE OPERA」等に代表されるようにこのバンドが重点を置く、たたみかけるような間奏のすばらしさを実感することが出来る。聴き手のツボをガンガン突きまくり、あっという間にIRON MAIDENワールドに引き込まれてしまう。間違いなく傑作といえるだろう。 |
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KILLERS (1981)★★★★★
2ndアルバムであり、初期の最高傑作といえる作品。1曲目「THE IDES OF MARCH」~2曲目「WRATHCHILD」への流れが絶妙で圧倒される。本作をもってヴォーカルのポールディアノが脱退するわけだが、最後に本当に凄い作品を誕生させたといえる。現在のライブでも本作からの楽曲を現在のIRON MAIDENの顔であり絶対フロントマンであるブルースディッキンソンがすばらしい歌声で歌っているが、初期2作品に関して言えばいくらブルースと言えどもポールの座は譲れない。全曲捨て曲が無く、個人的には「PURGATORY」の疾走感と演奏のすばらしさに撃沈させられた。 |
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THE NUMBER OF THE BEAST (1982)★★★★★
3作目。この3作目にしてフロントマンがポールディアノからブルースディッキンソンに交代した。とかくヴォーカルの交代には大きなリスクが伴う。ましてやポールのように大きな存在感を持ったメンバーを切るということはバンドにとってはかなりの冒険だったと思う。しかし実際手にした本作におけるブルースのすばらしさには反論する材料が全く見つからなかった。バンドもかなりの自信があったに違いない。それに呼応するように楽曲もさらに進化を遂げ、まさにここに最高峰のIRON MAIDENが完成した。前作に続く最高傑作!といえる。ライブの定番「THE NUMBER OF THE BEAST」、「RUN TO THE HILLS」そして名曲「HALLOWED BE THY NAME」で昇天。 |
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and more
coming soon
IRON SAVIOR
カイハンセンはHELLOWEENを結成する前、ドイツのアンダーグラウンドでまさにHELLOWEENの前身バンドである
IRON FISTを結成していた。その時ギタリストとして一緒にプレイしていたのがピートシルク(後にヴァイキーにその座
を譲ってHELLOWEENが結成される)。そのピートが沈黙を破って97年にカイハンセンと結成したプロジェクトがIRON
SAVIORである。サウンドはまさに初期HELLOWEENの源流といえるもの。言うならばHELLOWEEN&GAMMARAY
そしてBLIND GUARDIANでエンジニアを務めていたピートを象徴するように、ギターリフやハンズィに似たヴォーカルス
タイルがBLIND GUARDIANを彷彿させた。
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IRON SAVIOR (1997)★★★★☆
デビュー作。えらく攻撃的なサウンドと美しいツインギターはまさにジャーマンパワーメタルの典型でありまさにハンセン節炸裂といえる。アルバム全体の雰囲気はBLIND GUARDIANの3rd~4thにHELLOWEENを合わせた感じ。やはりそう感じること自体が全ての原点たる所以なのだろう。おまけに本作ではBLINDのハンズィもヴォーカル参加しているのでBLIND GUARDIANそのものに聴こえる曲もある。個人的には5曲目の「RIDING ON FIRE」この疾走感とギターソロにはメロメロである。そしてハンズィ参加の11曲目「FOR THE WORLD」。パワー、楽曲共に充実した傑作アルバムといえる。 |
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UNIFICATION (1999)★★★★
2ndアルバム。本作までの間、ピートはBLINDのプロダクションに大忙しだったこともあり本作ではさらにBLINDっぽさが随所に表れている。但し当時のBLIND GUARDIANはシンフォニック主体になっていたため、このかつてのBLINDを彷彿させるサウンドは大歓迎だった。そしてサプライズは、なんとHELLOWEENの2ndに収められていた「METAL INVADERS」と「GOGAR」をカイハンセンのヴォーカルで再演している。つまりそこに初期HELLOWEENが一瞬よみがえったと言っていい。ボーナストラックでロニー期BLACK SABBATHの「NEON KNIGHTS」を演っているのもGOOD。 |
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JOURNEY
今でこそ「JOURNEYはHR/HMでは無いだろう。」という声が大多数を占めるだろうが、このバンドのスタートはサンタ
ナ等でプレイしていた天才ギタリストのニール・ショーンが中心となって結成されたヘヴィロックバンドだった。そしてヒ
ットには全く無縁だったバンドに現れた救世主がヴォーカリストである御大スティーブ・ペリーだったのである。ここから
バンドは一気にインストバンドから歌中心のバンドへと変化した。そして怒涛の快進撃が始まるわけだが、JOURNEY
を大ヒットに結びつけた最大の要因は彼らがフュージョン、R&Bそしてハードロックをテクニカルに融合させることがで
きたプロ集団であったことに他ならない。
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ESCAPE(1981)★★★★★
前作「DEPARTURE」で急速にJOUNEYが世界に浸透し、本作でその支持を不動のものとしたといっていい。全世界で800万枚も売れたこの作品は実はJOUNEYとしてなんと9作目となる。しかし皮肉にもこれはそれまでのサウンドを大幅に変化させたことにより得られたものでもあった。チャートの上位を独占したのは「WHO'S CLYING NO W」、「DON'T STOP BELIEVIN'」そして「OPEN ARMS」という3大バラードだった。結局そのイメージがこの先永遠にJOURNEYを象徴するものになったといえる。しかしこのすばらしい楽曲は全てその卓越したテクニックがあったからこそ誕生したのだということを忘れてはならない。 |
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FRONTIERS(1983)★★★★★
彼らの快進撃は留まるところを知らず、本作で完全なスーパーグループとなった。アルバムはダブルプラチナを獲得。シングルカットされた代表曲、誰もが知る名曲「SEP
ARATE WAYS」や「AFTER THE FALL」、「FAITH FULLY」、「SEND HER MY LOVE」はいずれもチャート上位を独占した。しかしそれと同時にあまりのハードスケジュールでバンドが崩壊の危機を迎えていたのも事実。そういった意味ではバンドとしての勢いを持った頂点の作品といえる。個人的には「FAITH FULLY」に尽きる。その詞には当時の苦しい彼らの心境が如実に表れている。この悲哀の名曲に完全KOされた。 |
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RASED ON RADIO(1986)★★★★★
FRONTIERSでの大成功以降、やはりメンバーは個々の活動に専念し始めJOURNEYとしての存在意義を感じなくなっていた。それを象徴するように3年を経て発表された本作でのメンバーはニール、ペリー、ジョナサンの3人になっている。とはいえやはりそこは熟練の業といわざるを得ない程最高の楽曲群が収められていた。本作も堂々ダブルプラチナを獲得。シングルも大ヒットを記録した。正直どの曲をシングルにしても全く問題無いくらいの完成度といえる。まさにこれがJOURNEYの集大成だろう。そして本作を最後にJOURNEYは事実上解散してしまう。本作ラストでのペリーの絶叫はバンドの終焉を告げるものにも聴こえ、感極まってしまう。 |
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TRIAL BY FIRE(1996)★★★★
なんと10年ぶりにオリジナルメンバーで復活!この一報を聞いた時の感激は半端ではなかった。そしてついに96年に本作がリリース。CD屋へ走ったのだった。しかし興奮を抑えてひと通り聴いた後の感想は複雑なものだった。楽曲こそ満足させるに十分な内容であることは確かなのだが、問題はペリーの声。もちろんすばらしくうまい。
しかし持ち味だったハイトーンの張りが悲しいほど無く、結局それを最後まで引きずってしまった。仕方のないことと割り切らなければならないとは思うが私にとっては致命的かもしれない。ヴォーカルは声が命。復活するには少し遅すぎたか・・・・・・。 |
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ARRIVAL(2000)★★★☆
やはりというか残念でならないがTRIAL BY FIRE発表後間もなくしてスティーブ・ペリーの離脱が発表された。そして誰もがJOUNEYを心の奥にしまおうとした時、新ヴォーカリストを立てたJOUNEYの新作がここにリリースされた。新ヴォーカルはスティーブ・オウジェリー。驚きはその声。なんとスティーブ・ペリーそっくりなのである。そして本作もすばらしい楽曲に溢れている。「ALL THE WAY」等、全く問題ない傑作といえるだろう。しかしこの先それだけでは補えない大きな壁にぶつかるのは必至といえる。一番いい表現はフレディー・マーキュリーを失ったQUEENと同じことである。アルバムはいいだけにJOURNEYを名乗らない方が良かったのではないかと思うのは私だけか。 |
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JUDAS PRIEST
PRIEST IS GOD !という言葉が本当に似合うまさにHEAVY METALの重鎮バンド。そのサウンドは強烈なパワーもさる
ことながらとてもメロディアス。特にPRIESTならではのツインギターメロには心揺さぶられる。ヴォーカルはやはり
METAL GOD「ロブハルフォード」のハイトーンヴォイスで決まり。なぜか憎めないキャラが一番の魅力である。
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DIFFENDERS OF THE FAITH (1984)★★★★★
全米でプラチナディスクを獲得した大ヒット作。私もこれで獲得されたファンの一人。1曲目のハードチューン「FREEWHEEL BURNING」と2曲目「JAWBREAKER」で完全にノックアウト。個人的に大好きな「ROCK HARD RIDE FREE」のギターメロに泣かされ、「THE SENTINEL」では出だしから引き込まれっぱなし。そして表現力豊かな「LOVE BITES」この曲はロブでなければ歌えないだろう。この楽曲の充実ぶりは特筆ものであると同時に当時のバンドの状況を伺い知ることができる。文句無く名盤。
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PAIN KILLER (1990)★★★★★
本作を最後にヴォーカルのロブハルフォードが脱退。そのせいかはわからないが楽曲群には一切妥協が無い。まさに「DIFFENDERS OF THE FAITH」以来の衝撃だった。なんといっても1曲目「PAIN KILLER」だろう。強烈!!この言葉に尽きる。これぞHEAVY METAL GODといわれる所以的傑作。アルバム全体は非常に金属的な鋭さを感じる攻撃的な作品群の数々。個人的には「A TOUCH OF EVIL」が好きである。バンドの顔を失ったJUDASに未来はあるのか・・・。
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ANGEL OF RETRIBUTION(2005)★★★★
なんと15年振りにロブハルフォードがヴォーカルに復帰した記念的作品。METAL GODは生きていた。それは1曲目の「JUDAS RISING」に全てが封入されているといっていい。やはりロブはJUDASにいてこそ輝きを放つ。そして相乗効果のようにバンドも応える。スピードチューンこそ抑え気味だが入念に練られたに違いない楽曲群ひとつひとつに説得力があり15年の歳月を埋めるには十分な作品となった。個人的には「HELL RIDER」。この展開とギターソロに歴史と懐の深さを感じた。
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KAI HANSEN
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HANSEN WORX (1998)★★★★
ジャーマンメタル、メロディックスピードメタル界の神様、カイハンセンのその仕事っぷりを紹介した作品。このシーンにおいて彼の果たした役割は絶大だった。現在のメロスピバンドの殆どが彼に影響されていると断言できる。そして彼が手をかけたバンドは全て大ヒットした。本作はそのほんの一部を紹介したものである。本作に収録されているHELLOWEEN、GAMMARAY、BLINDGUARDIAN、HEAVENSGATE、ANGRA、IRONSAVIORという常に先頭を走っていたバンドは全て神様の手にかかったものである。
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LABYRINTH
RHAPSODYの出現によって一躍脚光を浴びることになったイタリアンメタルだが、本来はこのLABYRINTHが大ブレイ
クするはずだった。この世界で生き抜くためには実力も大事だが、運/不運が大きく作用する。現RHAPSODYのヴォ
ーカリストであるファビオ・リオーネは実はLABYRINTHのヴォーカルだった。LABYRINTHは楽曲、クオリティ、疾走感
共に文句無いメロディックスピードメタルで鮮烈にシーンに登場し大ブレイク間近と言われてきた。ところが突然ファビ
オが脱退。新バンドRHAPSODYへと乗り換え、幸運にもこれが後の大成功へと繋がっていったのである。一方フロン
トマンを失ったLABYRINTHだったがファビオに負けず劣らずのヴォーカリスト、ロブ・タイラントを迎え渾身の2ndアルバ
ムを完成。これがみごと大好評を得たのだった。ところがどうしてもRHAPSODYのようには波に乗り切れずこれ以降
一気に失速。実力や才能だけではなく運がなければ成功は掴み得ないというお手本のようになってしまった。
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RETURN TO HEAVEN DENIED (1998)★★★★☆
2ndアルバム。発表当初は凄かった。RHAPSODYvsLABYRINTHとまで言われる程のライバル関係で扱われ実際本作もそういわれることに全く抵抗感の無いすばらしい作品だった。本作はRHAPSODYのようなシンフォニックメタルでは無くツインギターの冴え渡る正統的なメロディックスピードメタルを展開しており楽曲、演奏力共に申し分無い傑作といえる。それもこれもサウンドメーカであるギタリストのオラフ・トーセンの実力だろう。ここまでのハイクオリティな作品を出しながら失速してしまった原因はオラフがバンドに専念せずに色々と(VISION DIVIN等)活動を拡げすぎたせいだろうか。 |
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MSG(MICHAEL SCHENKER GROUP)
HR界で泣きのギターを弾かせたらゲイリームアかマイケルシェンカーかと言われるくらいマイケルのギターリフは美し
く、切なく心を打つ。マイケルシェンカーのキャリアは今から30年以上前のSCORPIONS、そして一時代を築くUFOへ
と繋がる。UFOでは数々の名曲を生み出し一気にバンドをメジャーへと押し上げた。正直UFOはマイケルのギター1
本で支えられていたといっても過言ではない。それを象徴するように80年のマイケル脱退以降は泣かず飛ばずだっ
た。一方マイケルは80年に自身のバンドMSG(MICHAEL SCHENKER GROUP)を結成。語り尽くせないほどの名曲
と伝説を築き上げている。彼のサウンドがここまで支持される理由は攻撃的な中にふと現れるマイナーコードが聴き
手のハートを直撃するためであろう。正確なピッキングでフライングVから奏でられる音色は癒し効果満点。
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THE MICHAEL SCHENKER GROUP 神(1980)★★★★☆
デビューアルバム。マイケルの名刺代わりとしてインパクト十分な作品となった。当時の正式メンバーはVoのゲイリーバーデンのみ。従って本作のPVにはこの2人しか写っていない(笑)。まあ何はさておき名曲づくしのアルバムである。代表曲「ARMED AND
READY」、「CRY FOR THE NATION」、「IN TO THE ARENA」は今でもMSGを語るうえで絶対に欠かせない。そしてマイケルの真骨頂といえばこれ。哀愁漂うギターインスト「BIJOU PLEASURETTE」。マイケルシェンカーが世界中のHRファンから絶大な支持を受けている理由は本作を聴けばわかる。 |
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MSG 神話(1981)★★★★★
完全にメンバーが固定されて発表された2ndアルバムであり最高傑作である。なんといってもドラマーにRAINBOW脱退直後の超人コージーパウエルが加入。史上最強のラインナップでの船出となった。本作はマイケルの優れた楽曲にさらに十分なパワーが加わったことで非常に歯切れの良いサウンドとなった。ライブの定番「READY TO ROCK」、コージーの強力なドラムとマイケルのギターがみごとに融合した傑作「ATTACK OF THE MAD AXEMAN」そして極めつけのハードチューン「LOOKING FOR LOVE」と名曲づくしである。コージー効果は本当に凄い! |
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飛翔伝説 One Night at Budokan (1982)★★★★★
リマスタリングCD化(完全版)・・・2003
まさに伝説の最強ラインナップによる日本公演を収めたライブアルバムである。場内に鳴り響く「ワルキューレの騎行」そしてゲイリーの「ハロートキヨー!」に続いて繰り出される「ARMED AND READY!」悶絶である。コージーのドラムが個性的ですばらしい。また、何よりもマイケルのギターが丁寧なのでライブのクオリティが非常に高い。サプライズはリマスターCD化でコージーのドラムソロ(1812)が収録されたこと。これは感涙もんである。ここまでやったのはレコード会社の執念としか言いようが無い。 |
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ASSAULT ATTACK 黙示録(1982)★★★★☆
本作3rdアルバムの衝撃的サプライズはなんといってもゲイリーバーデンに変わってMSGのヴォーカルに君臨したグラハムボネット(exRAINBOW)である!あのグラハムがMSG?想像もつかない組み合わせだったのだが、出来上がった作品はまさに傑作といえるものとなった。ということはコージー+グラハムのRAINBOWコンビ復活?と思いきやコージーは脱退。本当は嫌いだったの?・・。余談ばかりだが本作でのマイケルの楽曲はまさに最高峰といえるもの。グラハムの強烈なヴォイスにマッチしたすばらしい作品となった。案の定、一度もツアーに出ることなくケンカ別れしたわけだが・。 |
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and more
NIGHT RANGER
80年代アメリカンハードロックブームの火つけ役となったのがこのNIGHT RANGERである。日本のみならず、本国ア
メリカにおいてもバカ売れした。その背景にはそのサウンドからつい想像してしまうありがちな能天気バンドでは無く、
高度な演奏テクニックとソングライティングの良さがあったからに他ならない。特に演奏では2人のギタリスト、ひとり
は元オジーオズボーンでプレイしていたブラッド・ギルス。もうひとりは驚異のエイトフィンガー奏法を見せるジェフ・ワト
ソン。彼らのツインリードが特にすばらしかった。また、ドラム&ヴォーカルのケリーケイギーの甘い声。そしてもうひと
りのヴォーカルでありベースであり、さらに優れた作曲センスを持つ現在TMGでおなじみのジャック・ブレイズという布
陣でまさに一時代を築き上げた。96年に再結成を果たし新作もリリースしたが時代は待ってはくれなかった。
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DAWN PATROL (1982)★★★★★
彼らのデビューアルバムであり、まずは日本で大ブレイクした最高傑作。内容はとにかくわかりやすく、ハードロックをよく知らない人でもすんなり受け入れられる作品といえる。しかし多少わかる人であればキャッチーなメロディの裏に高度な演奏能力があることに気付くはずである。1曲目の代表曲「DON'T TELL ME YOU LOVE ME」などは当時シブガキ隊の曲にも引用されたくらい有名。本作に捨て曲は一切無く全編に渡って気持ちのよいツインギターに乗せたアメリカンハードロックが聴ける。バンドの勢いを象徴したすばらしい楽曲群はまさに時代を語るうえで外せない存在といえる。 |
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MIDNIGHT MADNESS (1983)★★★★★
まさに時代はNIGHT RANGER一色。立て続けに発表されたこの2ndアルバムは全米でも200万枚の大ヒット。中でも珠玉のバラード「SISTER CHRISTIAN」は全米チャートで5位まで駆け上がった。そして1stの「DON'T TELL・・」と並ぶ彼らの代表曲「ROCK IN AMERICA」はライブでは必ずアンコールで演奏され異常な盛り上がりをみせた。個人的には彼らお得意のツインリードが冴え渡る「WHY DOES LOVE HAVE TO CHANGE」が特にお気に入りだが、本作も前作同様全く捨て曲が無く彼らの最高傑作といえるだろう。VANHALENが大ブレイクするまでまさしく彼らの天下だった。 |
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7 WISHE'S (1985)★★★★
完全にその地位を確立したNIGHT RANGERの3rdアルバム。これもかなりのセールスを記録したのだが、どこか商業臭さが漂いはじめた作品でもある。シンセサイザーの多用とバラード曲の多さがそうさせているものと思う。結局本作までがピークであり以降徐々に埋没していくことになる。原因は商業意識からバラード主体の作品作りへと移行したためであろう。そのことが、かえって裏目に出たといえる。元々は気持ちのいいハードロックに惹かれてNIGHT RANGERのファンになったはずだったのだがバンド側が裏切った形になってしまった。ただ本作のバラード「GOOD BYE」は名曲である。 |
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QUEENSRYCHE
QUEENSRYCHEといえば殆どの人が「OPERATION MINDCRIME」から代表されるプログレッシブを基調に独自の世界
観をHMのカテゴリの中で構築し成功を収めたバンドという認識を持つことと思う。確かにその演奏力、表現力、ジェフ
テイトの驚異的歌唱力は高級感たっぷりであった。ただ、デビュー当時の彼らも凄かった。特にデビューアルバムの
筆頭に収められた「QUEEN OF THE RYCHE(女王の国)」は当時米国のジャーナリストが「これはHMに革命を起こす
サウンドになるに違いない」と大絶賛した。そう。まさにこれが真のメロスピ誕生の瞬間だったのではないだろうか。
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QUEENSRYCHE (1983)★★★★
凄い!1983年ということを考えれば当時こんな疾走劇メロサウンドは殆ど無かったはずである。まさに革命。全ては1曲目の「QUEEN OF THE RYCHE」に尽きるといっていい。これこそが疾走系劇メロツインギターの元祖だろう。この曲だけのために購入しても損はない。実際QUEENSRYCHEはプログレ的な方向性を打ち出した「OPERATI
ON MINDCRIME」でその地位を確立するわけだが、個人的に全く音楽性の異なっていたこのデビュー曲だけは絶対に外せない。20数年も前に堂々これを世界中に配信し「君達にはまだ早い」と有名なSF映画のように言ったかどうか。 |
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RHAPSODY (LUCA TURILLI)
メロスピファンから大絶賛の声が聞こえてきそうな、メロディック+パワー+スピード+シンフォニックメタルの最高峰と
もいえるRHAPSODYが登場した。限りなく壮大な楽曲群と世界観そして表現力、演奏力全てにおいて最高得点を与
えられる。ソングライティングの要でギタリストであるルカ・トゥリッリの底無しと思える才能には脱帽。そしてこんなに
すばらしい歌声は、なかなかいないと唸らせるファビオ・リオーネにはただただ呆然としてしまう。生のストリングスを
駆使している点も見逃せない。もの凄いバンドが出てきた。
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LEGENDARY TALES (1997)★★★★★
イタリアから現れたシンフォニックメタルの新人。その1stアルバム。いやいや凄い!演奏力、楽曲、歌唱力共に全く文句無し。ANGRAなどを手掛けたプロデューサのサシャピートの力量もあるとは思うがその完成度はずば抜けている。こんなに響いたアルバムはなかなか無い。中世の騎士をテーマに繰り広げられる壮大なストーリーを描いたコンセプトアルバムでありこの物語はこの後何作にも渡って展開されるという。全曲凄いのだが、6曲目「VIRGIN SKIES」~7曲目「LAND OF IMMORTALS」には撃沈させられた。初めて聴いた時の感動は天にも昇るほどだった。。 |
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SYMPHONY OF ENCHANTED LAND (1998)★★★★★
2作目。すばらしい!前作以上に高いレベルでクラシック、民族音楽、オペラ、ヘヴィメタルが融合し最高傑作になった。本作こそがRHAPSODYの真髄であるといえる。「EPICUS FUROR」に続くスピードチューン「EMERALD SWARD」は堂々代表曲にふさわしい作品。バラードの「WINGS OF DESTINY」もすばらしい。そしてクラシックとみごとに融合した大作「THE DARK TOWER OF ABYSS」にルカトゥリッリの才能の奥深さを感じると共に息の根を止められた。アルバムとしてのまとまり感も文句無し。賛辞の言葉がみつからないほど心揺さぶられた作品である。 |
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DAWN OF VICTORY (2000)★★★★★
3作目。極めつけとでもいうべきか。もはやグーの音も出ない。アルバムジャケット通り物語は闘いがテーマとなりそれはサウンドにも顕著に表れている。シンフォニックな中にも全体的にはかなりハードな味付けで攻撃的な作品となった。一曲一曲の完成度の高さはさらに成長を続けるバンドの象徴といえる。全曲凄いのだが、あえて選ぶとすれば私はこの1曲「THE LAST WINGED UNICORN」を選ぶ。流れるような曲調と展開の豪華さにいっぺんに惹かれた。聴き応えたっぷりの本作も間違いなく最高傑作である。 |
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RAIN OF A THOUSAND FLAMES (2001)★★★☆
ガハハハ。凄い!何が凄いってアルバムジャケットがもう大変!大爆笑!さて物語は終焉に向かう。最終章は前/後編で構成され本作はその前編でプロローグにあたる。1曲目からそのアグレッシブなサウンドにこちらが遅れをとってしまう。果敢にさまざまなサウンドアプローチを見せるが、いまひとつ乗り切れない。その要因のひとつは曲中に出てくるセリフの多さである。物語自体にはさほど興味を持っていない(ていうか言葉わからんし)のでこの過剰なセリフの多さには少しうんざりしてしまった。そう私は日本人。このまま後編行っていいのかな・・。ラストにドヴォルザークの新世界をベースにした大作があるが、もうひとつか。 |
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POWER OF THE DRAGON FLAME (2002)★★★★★
とうとうこの時が来た。5年間続いたこの物語も最終章を迎えた。途中離脱することも無くここまで我々を惹きつけさせたRHAPSODYは本当に凄い。内容はまさに集大成。最終章にふさわしい内容となった。それはやっと実現した来日公演に足を運んだからかもしれないが2曲目「KNIGHTRIDER OF DOOM」などはつい口ずさんでしまう。もうどの曲がいいとか語るレベルでは無いだろう。噛みしめるようにこのシンフォニックメタルの世界を堪能したい。ラストは壮大なエメラルド・ソード・レジェンド。19分の超大作で物語は幕を閉じる。RHAPSODY万歳! |
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LUCA TURILLI SOLO ALBUM
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KING OF THE NORDIC TWILIGHT (1999)★★★★
RHAPSODYのギタリストでありメインソングライターを務めるルカトゥリッリのソロアルバムである。楽曲の方向性はRHAPSODYのそれと同じ。従ってRHAPSODYの新作といってもわからないほど。ただ決定的な違いはヴォーカリスト。オラフ・ヘイヤーという無名のシンガーが選ばれたが、これがまたファビオに負けず劣らずいい!楽曲はやはりソロということで若干ギターは強めであるがルカのセンスが光る作品で埋め尽くされている。個人的にはなぜかボーナストラックになっている「KNIGHT OF IMMORTAL FIRE」の曲展開が気に入っている。 |
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PROPHET OF THE LAST ECLIPSE (2002)★★★★☆
ガハハハ。まただよ。ジャケットに大爆笑。なんちゅう顔だ・・。ルカトゥリッリのソロ第2弾である。今回は随所にピコピコ入っている電子音がRHAPSODYとの違いを明確にしているが楽曲自体はルカ節そのものである。内容は前作よりもさらに壮大で深みを増し、アルバムとしての完成度も高い。5曲目「THE AGE OF MYSTIC ICE」は曲展開がカイハンセンぽくてお気に入り。また、7曲目のバラード「TIMELESS OCEANS」などを聴くと映画のサントラでも手掛けたら相当いいもの作りそうな気がする。 とにかくルカトゥリッリの才能を余す事無く堪能できる作品といえる。 |
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RIOT
RIOTの歴史は古い。デビューは1976年にさかのぼるがマネジメントとのトラブルが続き「NARITA」「WARRIOR」等の
名曲を生み出したものの思うようなプロモーション、バンド活動が展開出来なかったためにどうしてもB級感を拭えき
れない不遇のバンドだった。結局1982年に一時シーンから消滅してしまうのだが、忘れ去られた1988年に突然の復
活を遂げ一気に開花する。初期からツインリードを意識したメロディアスな楽曲には定評があったがこれにさらなる疾
走感と超高音クリアヴォイスのヴォーカリストが加わったことで強烈な個性を打ち出すことに成功した。現在も活動し
てはいるが当時とはメンバーも変わりまたもや埋もれつつあるバンドになっている(まだやってること自体凄いが)。
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THUNDER STEEL (1988)★★★★★
デビューから12年の歳月、活動休止から4年を経て突然発表された本作は誰もが予想出来なかったであろう強烈なサウンドにド肝を抜かれた真の最高傑作といえる。ギターでありソングライティングの要であるマーク・リールの楽曲は相変わらず冴え渡っているが成功に導いた一番の立役者は新ヴォーカリストのトニー・ムーアであろう。高音でクリアなヴォイスが楽曲の良さをさらに引き立たせている。1曲目の「THUNDER STEEL」の疾走感と高速ツインリードに早くも撃沈。全編に渡り実に気持ちの良い作品である。プロモーションさえしっかりしていればもっと売れたはず。まさに痛快作! |
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THE PRIVILEGE OF POWER (1990)★★★★
名作THUNDER STEELから2年後に発表された作品。サプライズはジョーリン・ターナー(ex RAINBOW)がゲスト参加している。相変わらず楽曲は冴えており、トニームーアの高音ヴォイスも炸裂している。バラード「RUNNAWAY」、THUNDER STEELに引けをとらない疾走曲「DANCE OF DEATH」といった代表曲もあり、出来は良い。しかし2曲ほどホーンセクションを入れた曲がありこれは受け入れ難い。他は文句無いだけにちょっと残念。小細工せずに全てストレートなアプローチで勝負してほしかった。本作発表後、彼らは再びトラブルに巻き込まれてしまう。 |
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NIGHT BREAKER (1993)★★★☆
前作発表後CBSとの契約を打ち切られてしまったRIOTからヴォーカルのトニームーアが脱退。新ヴォーカルにマイク・ディメオを迎え3年振りに本作が発表された。前作までのスピードパワーメタルは抑え気味で初期からのRIOTサウンドに戻った感がある。これには新ヴォーカルのマイク・ディメオのヴォーカルスタイルが疾走系にあまり向かないことも影響しているかもしれない。楽曲自体はすばらしいのだが正直私の求めるTHUNDER STEELはここには無い。本作でRIOTを知ったファンには申しぶんないアルバムと言えるだろうが私にとってトニームーアの離脱は予想以上に大きかった。 |
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THE BRETHREN OF THE LONG HOUSE (1995)★★★★☆
まさにラスト・オブ・モヒカン。2年振りの新作はネイティブアメリカンの世界を描いたコンセプトアルバム。ひとこと「すばらしい!」。壮大なテーマに沿って練り上げられたであろう楽曲群はみごとにRIOTサウンドとして完成されている。1曲目、映画「ラスト オブ モヒカン」のテーマをRIOT風にアレンジした楽曲からラストのインストまでまるで映画を観ているかのように情景が頭に湧き上がり一気に聴ける。正直、最高傑作といえる出来であり、おすすめの作品。ただ私がバンドに求めているものとは異なる。 |
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SAVAGE CIRCUS
元BLIND GUARDIANのドラマー「トーメン・スタッシュ」が立ち上げたニューバンド。そのサウンドはまさにBLINDがバン
ド色濃い時代だった90年代初期を彷彿させる。アレンジメント、ギター、ヴォーカルに至るまで全てがあの一番良か
った時代のBLIND GUARDIANに近い。一種タイムスリップしたような感覚にさえ陥る。やはりトーメンはこれをやりたか
ったんだな。BLINDのプロデューサーでもあるピート・シルクの全面サポートがあってこそ成し遂げられた作品とも言え
るだろう。初期BLINDサウンドのファンとしてはストライクなバンドの登場といえる。
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DREAMLAND MANOR (2005)★★★★
デビューアルバム。とにかく1曲目「EVIL EYES」から驚嘆の連続。まさにあの頃のBLIND GUARDIANがここにある。あまりにも酷似した曲展開、ギターリフにも驚かされたが、なんといってもヴォーカルのイェンス・カールソンの声がBLINDのハンズィにそっくりというのが凄い。5曲目「IT-THE GATHERING」7曲目「WHEN HELL AWAKES」9曲目「BORN AGAIN BY THE NIGHT」は感涙以外の何物でもない!ただ、★がひとつ欠けているのは、これがBLIND GUARDIANでは無いから。つまり本作に目を見張る程の新しさは無いためここまでやるならBLINDからリリースしてほしかった。無理か・・。 |
新譜です。ご購入はこちらへ。
SEX MACHINEGUNS
SEX MACHINEGUNSとの出会いは偶然だった。夜中にTVをつけっぱなしにして眠ってしまった時に、やかましいサウ
ンドに叩き起こされて、ぼんやり眺めていたら外国の風景を延々と映している番組のバックにおおよそ似つかわしくな
い音楽が流れていた。と、いつのまにか頭の中で「おお?なかなかいい曲じゃないか」と思った頃にテロップで「SEX
MACHINEGUNS」と出たのだった。とりあえず翌日CDを聴いてみようと手にとったのが1stアルバム。そしてこれが予
想を上回る程良い出来であり、久々に日本にメロディ重視の疾走系バンドが登場したと歓喜したのだった。
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SEX MACHINEGUNS (1998)★★★★☆
デビューアルバム。彼らは一見おちゃらけバンドにも見えるが、サウンドは実に真面目。1曲目の「SEX MACHINEGUNS」で既にこの先彼らに待ち受ける快進撃が予測できるだろう。ギターソロや曲展開などは初期HELLOWEENを彷彿させる。そして2曲目ミドルテンポの「JAPAN」などは詞も曲もみごとで、特にCHILD IN TIMEを思わせるフレーズを織り込んだギターサウンドは実に気持ちがいい。また、個人的に一番気に入っている8曲目「犬の生活」は涙を誘うほどの出来(笑)で、この先も代表曲になること間違い無しだろう。捨て曲無し!まさに最初にして最高の作品を作り上げたといえる。 |
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MADE IN JAPAN (1999)★★★
2ndアルバム。1stに比べて若干方向性を変えスラッシュ系の音作りが主体となっている。正直言ってこのビリビリギターサウンドはあまり好きではない。気持ち的には1stの進化系を期待していたので肩透かしをくらったような気分だったが、まあ彼らも今は色々なアプローチを試す時期といったところだろう。とはいっても全てが変わっているわけではなく、ちゃんと2曲目「TEKKEN Ⅱ」、8曲目「AMERICAN Z」といったツボをおさえた作品もあり、十分楽しめる内容にはなっている。でもちょっと走りすぎか・・・。 |
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Barbe-Q★マイケル (2001)★★★★
3rdアルバム。実にSEX MACHINEGUNSらしい作品といえるだろう。日常の生活感溢れる詞が極上の曲に乗せてシャウトそして疾走する。本作でも前作でやったスラッシュあるいはデスメタル的アプローチが見られるがみごとに消化して自分たちの形を作り上げているので違和感無くこちらも吸収できる。なんといってもこれまでの集大成と言っても過言ではない11曲目7分4秒の超大作「FIRE」は圧巻!まさに彼らに期待していたもの全てを吐き出してくれたようなパワー、疾走感、曲展開共に申しぶん無い作品となった。彼らのピークといえるかもしれない。でもなんだこの偏頭痛は・・・。 |
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STRATOVARIUS
叙情的で美しいサウンドといえば北欧メタル。これまでも多くのバンドが現れては煙のように消えていった。そんな中
壊れかかってもなんとか踏みとどまり、現在もなお活動を続けているバンドそれがこのSTRATOVARIUSである。サウ
ンドは典型的な北欧系メロディックスピードメタルである。リーダーでありソングライター&ギタリストのティモトルキが
作る楽曲はどれも叙情的で且つどこか悲しげ。またギタリストとしてもイングヴェイばりの驚速テクが冴え渡る。しかし
個人的にどうも北欧メタル全般に共通する先の読める展開の乏しさがいまひとつのめり込めない一因となっている。
ただ、紹介するVISIONSだけはそれらを払拭するような傑作だった。
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VISIONS (1997)★★★★
通算6作目。本作か或いは日本でのデビュー作である2ndのTWILIGHT TIMEを挙げようと思ったのだが本作の方が断然楽曲のクオリティも完成度も高いのでこちらとした。1曲目の「BLACK DIAMOND」を聴いただけで彼らの自信に満ち溢れた表情が浮かんでくる。2、3曲目と聴き進めてもクオリティはみごとにキープ。7曲目でティモトルキの超驚速ギターにド肝を抜かれ、ラストを飾る大作「VISIONS」でついに北欧系初の撃沈。こんなことは北欧系では後にも先にも本作だけだったが、彼らのスタイルでここまで成し遂げたことは賞賛に値する。まさに継続が生んだ最高傑作といえるだろう。 |
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SONATA ARCTICA
突然彗星のように現れたフィンランド産メロディックパワー(スピード)メタルの新星。個人的に北欧系のこの手のバン
ド(例えばストラトなんとか等々)は曲展開が単調なものが目立つ(あくまで個人的にそう思う)ためあまり好きではな
いが、この方達だけは例外だった。特に1stアルバムに収められた楽曲群はあらゆる可能性を期待させるものだっ
た。ただ、彼らが大当たりした理由は出てきたタイミングが絶妙だったからとも思える。メロスピ系が非常に盛り上が
っていた時代だった。
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ECLIPTICA (2000)★★★★
彼らの1stアルバム。気持ちのよい疾走感そして伸びやかなヴォーカルは北欧系の定番。しかしそのクオリティの高い楽曲群はとても新人とは思えない。1曲目の疾走曲「BLANK FILE」でのキーボードとギターの掛け合いから続くギターパートに早くも魅了され、2曲3曲と続いても楽曲の質は落ちない。バラード「REPLICA」などデュランデュランかと思った(笑)。10曲目「DESTRUCTION PREVENTER」などは典型的なストラトヴァリウスばりのサウンドの中にどこかジャーマンの香りが漂ってくる。今後どう化けるか楽しみなバンドである。 |
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SILENCE (2001)★★★★
2ndアルバム。かなり壮大で前作よりも楽曲のクオリティが増した印象はあるが大化けはしていない。言ってみれば前作の拡大再生盤といえる。間違いなく前作より一曲一曲の作りこみはされているが特にサプライズは無い。全編に渡り気持ちの良い作品である。全曲レベルが高いせいかこの1曲というものが見当たらないのがおしい。「これがSONATAサウンドだ」と言うだけの素質は十分備わっているがまだ煮え切っていない印象。ただ現時点ではベストといえる作品。 |
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WINTER HEARTS (2003)★★★★
う~ん。何とも言えない。1stが出たときこのSONATAを期待していたかと言えば少し違う気もする。本作はさらに磨きがかかり聴く人によっては満点をつけるかもしれない出来。ただ私にはクオリティは増しているものの強烈なインパクトを感じない。それでもこれだけの点数をつけたくなるだけの内容は十分に持っているのでSONATAを聴きたい人にはおすすめ。結局自分自身が何か勘違いしていたのかもしれない。ただもう十分な気はする。自分にとってSONATAの作品はこれが最後だろう。 |
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TONY MACALPINE
少し前にマークボールズのバンド「RING OF FIRE」で久々に表舞台に姿を現した天才ギタリスト トニーマカパインで
ある。デビュー当時、世はまさに良くも悪くもイングヴェイブーム。そんな中登場した彼も負けず劣らず超驚速ギタープ
レイを売り物にしていた。トニーのすばらしさは、そのギターテクもさることながら天才キーボードプレイヤーでもあるこ
と。ピアノを弾かせたらピアニストも真っ青だろう。そこにすばらしい作曲センスが合わさっているとくればまさに無敵
である。クラシックを基調としたメロディアスなサウンドは独特の世界観があるため楽曲自体はイングヴェイとあまり比
較されることは無かった。ギターの音色が非常に美しく現在もTVなどでよく使用されている。
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MAXIMUM SECURITY (1987)★★★★☆
2ndアルバムであり彼の最高傑作といえる作品。トニーの個性はメタルでありながらどこかフュージョンぽいアレンジが漂うところ。但しフュージョン特有の変速的なクセは無いので誰でも気持ちよく聴けるアルバムである。まずはなんといっても2曲目のスピードチューン「HUNDREDS OF THOUSANDS」であろう。楽曲、超速ギター共に申し分ない傑作で撃沈。3曲目のバラードの傑作「TEARS OF SAHARA」ではジョージリンチもギターソロに参加。6曲目ではジェフワトソン。8曲目「ETUDE#4 OPUS#10」では驚嘆のピアノソロを轟かせる。9曲目のギターも凄い。もう凄さを挙げたらキリがない。 |
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EVOLUTION (1995)★★★★
通算6作目。その有り余る才能からあらゆることにチャレンジしているトニーだが、本作でも色々な方向性を打ち出して楽しませてくれる。とは言ってもやはり定番のハイスピードチューンである2曲目「OVERSEA EVOLUTION」であろう。思わずアクセルを踏み込んでしまう魔物が潜んだ曲といえる(ヤバイくらいに)。というのもこの曲が8chのF1中継でスターティンググリッド紹介のBGMに使われていたせいもあるだろう。本作でもキーボードは本人担当。7曲目にお約束ともいえるピアノでショパンを弾きまくっている。ベースのトニーフランクリンのプレイも見逃せない。 |
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基本的に日本のHRには響かないのだが、このバンドだけは例外。元々、日本屈指のギタリスト山本恭司が組んでい
たバンド「BOWWOW」を進化させて世界進出を図ったスーパーバンドが「VOWWOW」である。恭司のプレイもさること
ながら「厚見玲衣」の超絶キーボード、そしていまだにこの世界ではNo1と思っているシンガー「人見元基」のパワフ
ル+ハイトーンヴォーカルがみごとに融合した奇跡のユニットだった。歌詞は全て英語というのもいい。人見元基は英
語の教師でもあるため心配御無用!激ウマだった。そして紹介するのが日本のHR界で後にも先にもこれを超え
る作品は無いと断言できる超最高傑作「VOWWOW III」である。
かつて日本にもこんなに凄いバンドがいたのだ!!
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VOWWOW III (1986)★★★★★
HRが好きなのに、これを一生聴かずして死んでいくあなた。一生の不覚ですよ。こんなに凄い作品は日本ではこれ以外に無い!プロデューサにトニープラットを迎え本気で世界進出を図った究極のアルバムである。なんといってもこのクオリティの高さ。海外の第一線アーティストと比較しても全く引けをとらない最高の楽曲群。そして演奏力、表現力、パワーどれをとっても最高峰である。最初から最後まで全く気を抜けないアルバムなんてそうは無い。まさに奇跡!さあ聴くがよい「SHOT IN THE DARK」「SHOCK WAVE」・・・全てを!何が何でも絶対に手に入れるべき作品である! |
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WHITE SNAKE
言うまでもないが、イアンギラン脱退後のDEEP PURPLEを支えたヴォーカリストであったデヴィッドカバーデルが
PURPLE解散後に結成したハードロックバンド。初期はブルースロックを主体に活動していたが、転期は1984年の
「SLIDE IT IN」発表の頃に訪れる。アメリカへの本格進出のために、よりヘヴィなサウンドへと方向転換しそれが見事
「SURPENS ALBUS」で実を結ぶ。甘い声と驚異の声域そして情感たっぷりに歌い上げるデヴィッドの歌声は当時世
界中に轟いた。PURPLEのメンバーとの関係も良好でWHITESNAKEではイアンペイス、ジョンロードといった大御所も
プレイしていた。まさに世界的なセールスで一時代を築いた数少ないブリティッシュハードロックバンドといえる。
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SLIDE IT IN (1984)★★★★☆
個人的には本作が一番好きである。言うまでもなく87年の「SURPENS ALBUS」は傑作であるが、ある意味本作の持つ古いサウンドと新しいサウンドの混然一体感は捨てがたい。ドラムに超人コージーパウエル。キーボードにジョンロードという布陣も凄い。デヴィッドも本作前にポリープの手術を行っており、その成果は高音域に表れている。「ALL OR NOTHING」、「SLOW AN' EASY」はメンバー全員の個性が引き出されすばらしい楽曲になった。私の中では「LOVE AIN'T NO STRANGER」。ITESNAKEにおいて、後にも先にもこれを越える楽曲は無い。 |
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SLIDE IT IN ~AMERICAN REMIX Ver(1984)★★★★
ギターに天才ジョンサイクス。ベースにニールマーレイを迎えSLIDE IT INを再度リミックスしたのが本作。ジョンサイクスの効果は絶大で歯切れが良く、楽曲に説得力が増した印象。また、原曲のアレンジは変えていないので違和感は全く無くかなり良くなった。残念なのは本作にはオリジナル版の10曲中5曲しか入っていないところ。このあたりのゴタゴタにバンドの転換期を感じとることができる。まあアメリカ本国では全10曲このラインナップでリミックスされた作品がリリースされているのでそれを聴けばよいのだが。 |
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SURPENS ALBUS (1987)★★★★★
御存知全米チャートで堂々2位を獲得し世界的にも大ヒットしたモンスターアルバム。WHITESNAKEがここまでやるとは当時誰も予想していなかっただけに大快挙だった。それまでのサウンドを払拭したかのような重厚でパワー溢れるヘヴィなサウンドはその場にひれ伏せさせるほどの説得力があった。全編に渡るデヴィッド自身のピークであろう強烈なヴォーカルには「さすが」としか言いようがない。ただ本作の楽曲そしてサウンド創りに関する一番の貢献者はジョンサイクスに間違いない。特に彼の書いた「STILL OF THE NIGHT」は永遠に語り継がれるべき超名曲になった。 |
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STARKERS IN TOKYO (1997)★★★★
「SURPENS ALBUS」以降、徐々に勢力ダウンしていったWHITESNAKEが日本のファンと共に最後を飾りたいという意向に沿って行われたアコースティックライブの模様を収録した作品。メンバーはSURPENS ALBUSツアーからギターを務めてきたエイドリアンヴァンデンバーグのみ。デヴィット本人はデフレパードのシンガポールで行われたアコースティックライブ的なノリ(合唱あり奇声あり)を期待していたようだが真剣に聴き入ってしまう日本人には無理。いおうな緊張感に包まれている。但しライブ自体はすばらしく良い。「SOLDIER OF FORTUNE」は泣ける。結局、再結成してるけど・・・。 |
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YNGWIE J MALMSTEEN
グラハムボネット(ex RAINBOW)率いるALCATRAZZで鮮烈なメジャーデビューを飾ったHR/HM界における速弾きギ
タリストの元祖的な人。使用ギターやパフォーマンスがリッチーブラックモアそっくりだった(RESPECTしていたから仕
方ないが)ことからデビュー当時は評論家に酷評されたりもしたが、そのクラシックに精通するたぐいまれな作曲セン
スと驚異的な高速奏法はそういったものを捻じ伏せるのに十分な才能といえた。ALCATRAZZ脱退後は自らのバンド
RISING FORCEを結成し、独自の様式美音楽を構築させている。今やネオクラシカルハードロックのベーススタイル確
立者として教祖的な存在である。
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RISING FORCE (1984)★★★★☆
ソロなのかバンドなのかはっきりしないがALCATRAZZ脱退後にリリースされたデビューアルバム。2曲程ヴォーカル入り曲もあるが基本はギターインストアルバムである。まずインストであることを忘れてしまう程の楽曲の充実ぶりに感服。あまりの衝撃的なサウンドに、出るのは溜息ばかり。後にも先にもインストアルバムでここまで引き込まれる作品はほとんど無い。なんといっても「FAR BEYOND SUN」だろう。クラシックとハードロックの融合。そしてイングヴェイの才能の奥深さはこの曲を聴けば誰もが感じとれるだろう。アルバム全体に渡る驚異的な高速リフに圧倒されるが、それだけではないことを堂々証明したアルバムといえる。 |
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TRILOGY (1986)★★★★
通算3作目。本作はバンド名のRISING FORCE名義にはなっていないがあまり重要なことではないだろう。本作から少し商用を意識した楽曲が目立ち始めるがこれが実に良い。まず本作のヴォーカルを務めたマークボールズがハイトーンのすばらしく美しい歌声を披露しており文句なし。楽曲も代表曲である1曲目「YOU DON'T REMEMB
ER I’LL NEVER FOR GET」で掴みはOK。続く2,3,4,5など楽曲が冴え渡る。極めつけはラスト「TRILOGY SUITE OP:5」。イングヴェイ得意の超光速ギターサウンドを惜しげもなく投げつけられメロメロである。 |
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ODYSSEY (1988)★★★★☆
通算4作目。本作のサプライズはヴォーカルにジョーリンターナー(ex RAINBOW)を迎えたところだろう。まずそのすばらしい歌唱力に殺られる。イングヴェイも相当力が入っているようで1曲目の曲名はバンド名でもある「RISING FORCE」である。これが実に良い楽曲となった。ソングライティングにはジョーも加わっており彼のRAINBOWでのスキルとイングヴェイの才能がみごとに融合しアルバムとしての完成度を1ランク上げたといえる。イングヴェイのギターもかなりメロディを重視した味付けで全編気持ちよく聴ける。彼のアルバムの中では傑作といえるだろう。 |
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ECLIPSE (1990)★★★★
新作としては5作目。やはりジョーリンターナーは脱退。新ヴォーカルにはMADISONで歌っていたゲランエドマンを起用。特筆するほどでもないが非常にクリアで良い歌声である。楽曲もかなり熟してきたイメージがありバラードが冴える。「SAVE OUR LOVE」などはその代表といえる。スピードチューン「MOTHERLESS CHILD」、ジミヘン風味の「BEDROOM EYES」、RAINBOW風の「DEMON DRIVER」などやりたい放題だが期待は裏切っておらず聴き所も多い。特に問題は無く良い作品といえるが、もうひとつガツンとしたインパクトがほしかった気もする。 |
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THE SEVENTH SIGN (1994)★★★★★
新作の7作目。ついに来た。本作こそこれまでイングヴェイが求め続けてきた路線の最高傑作といえる。本作からヴォーカルに元ROUDNESSのマイクヴェセーラを起用したのだがこれがみごと大的中。楽曲にマッチしたすばらしく、また完璧な歌声に感服させられる。楽曲も文句無しで満点。ハードチューンからバラードまで抜かりなく全曲聴かせるパワーを持っている。1曲目「NEVER DIE」はライヴで映え、バラードの名曲「FOREVER ONE」はアコースティックギターとマイクの歌声に引き込まれる。そして超大作「SEVENTH SIGN」は彼のキャリアの集大成というにふさわしい代表曲となった。 |
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FACING THE ANIMAL (1997)★★★★
新作としては8作目。本作のサプライズはドラムにあの超人コージーパウエルが参戦していることである。たぶん何の制約も無かったのだろう。強烈極まりないそのドラミングは個性剥き出しである。これに惹きつけられ本作に伴う来日公演に足を運んだのだがご承知の通り来日直前にあの忌まわしい事故によりコージーは天に召されてしまった。本作の楽曲はイングヴェイのアルペジオが冴え才能の宝庫といえるほど深みがあり何度でも聴きたくなる。新ヴォーカルのマッツ・レヴィンも多少癖はあるものの良い仕事をしている。バラードの名曲「LIKE AN ANGEL」を改めてコージーに捧げたい。 |
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ATTACK (2002)★★★★
新作としては11作目。ここ数年商業意識を捨て自身のキャリア開発に充てたような作品が多かったのだが本作で久々に帰ってきた印象。メンバーも全く新しい布陣で、特にヴォーカルには95年の復活RAINBOWでフロントマンを務めたドゥギーホワイトが採用されており、病み上がりということで若干苦しい部分もあるがうまく歌いこなしている。作風にさほど新しさは無いもののこれぞメジャー路線のイングヴェイという作品がずらり並び安心して聴ける。「VALHARA」などを聴くと改めて彼が貴重な存在であることを再認識させられる。 |
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