たまに尋ねられる質問(その6)

写真

【質問】 聖蹟桜ヶ丘にお年寄りがものすごく多いというのは本当ですか?


【回答】 ほかの街と変わりません。

首都圏のわりと有名な情報誌の記事を読んだ人からの質問です。これは、聖蹟桜ヶ丘と多摩ニュータウンを混同したことから引き起こされた誤解だと思います。

多摩ニュータウンは、多摩市の南部から八王子市、町田市、稲城市に広がる巨大な住宅地です。もともと昭和の高度成長期の人口急増に対応して、住宅を大量に供給するために多摩丘陵の山林が開発されました。

初期に入居した若い人たちが今や高齢者となり、子供たちは独立して戻ってこないため、名前は「ニュータウン」なのに、一部の団地では過疎と高齢化が深刻な問題となっています。マスコミがしばしばとりあげる話題です。もちろん、多摩ニュータウン全体がそうだということではありません。

まして聖蹟桜ヶ丘は多摩市の北端にあって、現在、多摩ニュータウンの最寄り駅ではありません。しかし、ホームページや雑誌などのエリアガイドでは、よく確かめずに思い込みで記事が書かれてしまうことがあるようです。

数年前、某誌のエリアガイドに、多摩ニュータウンの高齢化のために聖蹟桜ヶ丘はお婆さんだらけ、みたいなことが面白おかしく書かれました。

地元民から見ると不正確な記述が目立ち、現地を知らないライターさんが大急ぎで仕上げた記事のように感じました。

保存してくり返し読む人もいるような立派な情報誌ですが、この記事のために一部に誤解を引き起こしてしまったことは否定できないように思います。

(2008年5月)