豪が好き。大好き。
だから。
思い出がくれるプライドは、いらない。







「Wish Matrix」

− and more J side−
烈が、私に会いに来た。 顔を見て、わかった。 伊達に幼なじみやってないもの。 私がそっと、大切にしていた3角形は、壊れちゃったのね? いままで壊れなかったのが不思議なくらいだけど。 烈が何を言っていいかわからないようだったから 私から言ってあげた。 「豪と烈をかけて、2で割ったのの3倍くらいいい男、紹介してよ」 「・・・それは、見つけるの難しいな」 「そう?結構レベル低めの設定にしてあげたのに」 「ごめん」 なんで謝るのよ? 「私、豪のことすごく好きだけど」 辛そうな顔してるね、烈。 そんなところに、豪は惚れたの? 「でも、烈も好きなの」 「"幼なじみ"にわざわざ報告しに来てくれて、ありがと。  私も彼が出来たら、1番に報告しに行ってあげるから、待ってて」 すごい。 なんか、私、超いい女じゃない? こんな子を放っておくなんて、2人とも見る目がないね。 「それまで、もう少し、待っててよ」 「・・・うん」 うん、なかなか上出来。 悪くない。 豪、バイバイ。

あいこの中でジュンちゃんはかなりいいオンナに成長するはずなの。 失恋は女を磨くのよ(笑)。 基本的に、ウチのゴーレツでジュンちゃんは2人のよい理解者的扱いなんだけど 今回は悲しい役でごめんね、ジュンちゃん(と、ファンの方)。 ◇◇and more◇ ★NOVELのTOPへ戻るHOMEへ戻る