2001年3月下旬の日常

2001年3月中旬に戻る
2001年4月上旬に進む
他のログを見る

最近の日常を覗く


2001年3月21日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day21

 『ジャーロNo.2 2001. WINTER 新世紀特大号』(光文社)散発レビュー、第八弾。恩田 陸『劫尽童女(こうじんどうじょ) VOLUME2 化縁ローレン・D・エスルマン『南部の労働者。(2001/3/25別ファイルに格納)

 本日のお買い物
1,新世紀「謎」倶楽部『新世紀犯罪博覧会』(光文社・カッパ・ノベルス)
 ……全部、手許にあるね。散発レビューが終わったら、同時にこれのレビューも完成するのだね。……無意味?

 今期観ていたドラマは、確かこれが最後。ロケット・ボーイ』(フジテレビ系列)。当初どういうドラマなのか全く掴めなかったため、織田裕二が病気により一時降板する前までの二話はじかに観ていなかったのだが、そのブランクに放映されたダイジェスト版に引っかかって、再開以降は毎週欠かさず鑑賞しました。要は、織田裕二演じる小林の「宇宙飛行士になりたい」というかつての夢をベースに展開する、青春コメディなのであった。第一回、偶然から知り合った小林と鈴木(ユースケ・サンタマリア)と田中(市川染五郎……ところで私が見るドラマに登場する染五郎は常にチンピラだ)が、それぞれに影響されながら変化・成長していく有様をコミカルに、テンポを乱さず描いていたのが心地よかった。ラストも安易に幸運の積み重ねにせず、また格別な答が提示されるでもなく、ここからまだ続いているような結末が最近にしては珍しくていい。間が途切れ、苦肉の策として持ち出した車椅子織田がやっぱり妙に浮いてしまったのが残念だったが、いずれにしても秀作でした。何より、主人公の恋愛が物語の軸にならないドラマというのが着眼だったと思う。

 というわけで、私は今期コメディばっかり観ていたらしい、と今になって初めて気付く。


2001年3月22日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day22

 踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損。但し私は一歩間隔を置いたところで様子を窺いつつ踊るのである。
 というわけで本日のお買い物
1,宮部みゆき『模倣犯(上)(下)』(小学館)
2,『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜 [初回限定版B 携帯キネマトロン型ビジュアルメモリセット]』(SEGA・DC対応ゲーム)

 いったい私が何を見聞きしたのか、どういった経緯で購入に至ったのか、冒頭の一文から完璧に推理できた方は、多分踊った方だと思われます。共に馬鹿になりましょう。
 ……という正体不明の冗談は兎も角、1は宮部みゆき待望の現代物最新刊、三千枚強という最大の作品でもある。価格は分量からすると良心的なのだがそれでも負担は負担。半分母親にもって貰うことにする。
 で、午前中、暇を利用して秋葉原を観察して廻る。2のみならずゲームボーイアドバンスなど品薄の危険がある目玉商品が数多あり、あちこち賑わっているが特にサクラ絡みの行列が目立つ。イベントホール一階で開催されていたキャンペーンの看板を見て「……秋葉原はえているか」と読んだのは私だけではないと祈りたい。なお、限定版は二種類存在したが私が徘徊した時点ではAは既にどこもかしこも売り切れであった。

 『ジャーロNo.2 2001. WINTER 新世紀特大号』(光文社)散発レビュー、第九弾。本日は雑誌本文構成の問題もあって一篇のみ。次回完結予定、但し掲載時期は未定。西澤保彦懺悔と呪縛 『夏の夜会』第二話(2001/3/25別ファイルに格納)


2001年3月23日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day23

 本日のお買い物
1,Marcus Miller『M2 〜Power & Grace〜』(Victor Entertainment・CD)
2,The Chick Corea New Trio『Past, Present & Futures』(Universal Music/Stretch Records・CD)
3,Jaco Pastorius『not fusion but true jazz -Jaco Pastorius Workshop-』
4,Herbie Hancock『Head Hunters』(以上、SME Records・CD)
5,『WHITEOUT [初回限定版]』(ホワイトアウトパートナーズ/VICTOR・DVD Video)
6,竹本 泉『トランジスタにヴィーナス(2)』(メディアファクトリー・MFコミックスフラッパーシリーズ)
7,吉富昭仁『EAT-MAN(13)』(メディアワークス・電撃コミックス)

 買ったものの数がどうこうという前に、世の中探せば見つかるもんだな、と思った。今日買ったCDのアーティスト、みんな公式サイトがある。よもやジャコのものまで存在するとは思わなんだ。ざっと眺めた感じでは、遺族が関係しているらしいのだが。ディスコグラフィーでは、日本にて企画・発売された『Rare Collection』にも触れているあたり、きちんと動いているらしい。
 それはさておき、毎度ながら本日の購入品目の解説。奇しくもCDは3のジャコを除いていずれもリーダーはマイルス・デイヴィス・バンド経験者である。
 順番が狂うが、まず4から触れていく。マイルス・デイヴィスはその時代ごとにスタイルを大きく変革させていったことで知られるアーティストだが、その彼がビ・バップから続くジャズ・スタイルで演奏していた最後の時期に率いていたグループは特に完成度が高く、「黄金クインテット」とまで呼ばれスタジオ録音にもライブ録音にも名盤を残している。で、その時期にピアニストを務めていたのが4のハービー・ハンコック。しかもハンコックはマイルスがエレクトリック路線に転換する過渡期にも在籍していたため、その極端な変化に事実上付き合わされたせいか、ソロ活動に於いてもマイルスと同等かそれ以上に、ジャズというジャンルに様々な要素を溶け込ませたばかりでなく、接触したジャンルのミュージシャン・アーティストたちに多大な影響を齎している。そして、そういう変化の一番発端となった作品が、ブラック・ミュージックの空気を濃密に湛えたこの『Head Hunters』なのである
 ……とその来歴は詳細に解説できるのに、まだ聴けていないため内容の解説は出来ないのであった。しかし、状態チェックのために少しだけ聴いた感覚では、今でもこの収録曲で踊っている奴結構いるよな、と思った。
 2のチック・コリアはそのハンコックとほぼ入れ替わりにマイルスバンドに参加、エレクトリック路線の洗礼をもろに受ける形でシーンに登場した。最初からエレクトリック・ピアノを弾き、ソロとしてもReturn To ForeverのプロジェクトによりWeather Reportと共にフュージョンの先駆けと呼ばれる活動をしていたため、エレクトリック路線ばかり踏襲しているようにも見えるが、実際は完璧主義的な作編曲・演奏とともにアコースティックとエレクトリックの双方をバランス良く手掛けていたアーティストである。近年は再びエレクトリック路線を封印しており、本作も変形ユニット『Origin』からベース・ドラムのリズム二人のみ引っ張ってきたトリオ編成によるストレート・アコースティック・ジャズ。プロデューサーとしてのチックは自身の完璧主義にメンバーを雁字搦めにしてしまう傾向があり、そのために聴いていて時として息苦しさを感じさせるほどなのだが、この作品は先のソロ作品二枚と較べても非常に伸びやかな演奏であり、意外と言おうか、非常に聴き心地はいい。じっくりと聴かせる曲こそないが、その無類のテクニックと共にジャズ本来の圧倒的なテンションの高さが感じられる会心作。
 最後の1、マーカス・ミラーはマイルス最晩年に右腕とまで言われた人物。この頃のマイルスはポップフィーリングと打ち込みをバックに、バンドミュージックよりも何よりも自身が愉しんでトランペットを吹く方向に進んでいたのだが、レコーディングに於いてマーカスはそのバック演奏とアレンジをマイルスと共に手掛け、多大な貢献をしている。本編はそのマーカスが六年振りに発表したオリジナルアルバム。スリーブに記されたジャンル名に「ブラック/フュージョン」とあるのが示すとおり、曲想はいずれもソウルフル。基本的に殆どの楽器(リード楽器としてのベースをはじめ、ターンテーブルからサックスに至るまで)をマーカス自身が演奏しているが、ゲストもチャカ・カーン(vo)をはじめウェイン・ショーター(ss)、レニー・ホワイト(ds・但しこのアルバムではブラッシュのみ)、更に4のハンコックまで多彩なゲストを招き、非常に厚みのある楽曲を聴かせる。
 で、唯一リーダーがマイルスとは無関係な3は、ジャコがソニー(当時はコロンビア)に在籍していた時期、同じレーベルに所属していたアーティストのサイドメンとして行った演奏のうち、象徴的なものを集めた企画盤。既に所持している音源も幾つかあるが、企画に敬意を表して購入。イアン・ハンターにアル・ディメオラ、更にここにもいたのハービー・ハンコックのアルバムから選ばれている。ウェザー・リポートやソニーでの唯一のリーダーアルバム『Jaco Pastorius』からも採られているが、代表作である『Teen Town』などは意図的に避けた選曲となっているのも面白い。――あ、書き忘れてましたが、このアルバムタイトルは前述『Jaco Pastorius』が未発表テイクを収録して再発売された際に、パット・メセニーが寄せた文章の一部から採ったものです。フュージョンではなく、本物のジャズなのだ、と。
 何にしても、一度に四枚買ってもその日のうちに全部聴くのは無理だよな。
 6は前にもましておかしな方向に行ってます。7はそれまでのシリーズ的展開から、初期の一話読み切り形式に戻っての最新刊。吉富氏の作品はこのスタイルが一番無理が無くていいと思う。

 買い物がてら、職場のマッキントッシュ増強を鑑みての下見。G3用のビデオメモリやUSB拡張ボードの価格を確認する……予想より安い。USBなんか要らないだろう、と思っていたのだが、この程度の価格なら本気で考えたくなる。そのあと一定の金額までなら自由に手を入れていい、という許可を頂戴したので、明日以降にもう一度、もう少し安くあがるところを探して購入する予定。人の金でパソコンを弄れると思うと、愉しくて仕方ないのだ。


2001年3月24日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day24

 週末恒例の映画鑑賞に向かうか、そちらは延期して夜からの東雅夫氏を袋叩きにする囲む会に参加するかで朝方悩むが、
1,どーも体調が万全でない
2,映画はいつ終わるか解らない
3,何はともあれ今月もピンチだ給料上げてくれ
 といった理由から囲む会への参加は断念し、映画を見に銀座まで。……出がけにも、帰りに寄るつもりだった店のポイントカードを職場に忘れてきたことに気付いたり、家を出たところでバイク用のグローブを片方部屋に置き忘れたりとポカが発覚するあたり、自分で思っているよりも深刻に疲れているのかも知れない。
 だが、悪いことはそれで留まらなかった。『シックス・デイ』以来お気に入りの日比谷スカラ座に出向くが、予告編の段階で危険な兆候を感じ、本編開始20分ほどで耐え難くなって中座し手洗いに行く羽目になったのであった……こんなことは多分小学校自分以来の屈辱である。都合10分足らずの中座だったが、内容が内容なだけに限りなく勿体ないことをしたような気がする。
 で、見に行ったのはsnatch』(Sony Pictures Entertainment配給)。粗筋は……今回はパス。中座して一部ぼやけている、というのもあるが、それ以上に極端なまでに多数の登場人物と入り組んだストーリーが、安易に解説されることを拒むのだ。シンプルに言えば、ある宝石店から盗まれた84カラットのダイアモンドと賭けボクシングの八百長を巡る、イケない男たちの丁々発止である。一応便宜上の主人公はナレーターを務めるターキッシュ(ジェイソン・ステイサム)なのだが、それから登場するキャラクターのいずれも一癖二癖あり、口先しか武器のないターキッシュを翻弄する。賭けボクシングを仕切る豚と紅茶を愛する狂人ブリック・トップ(アラン・フォード)、駆け引きの才はあるが賭けと色事に目がないフランキー・フォー・フィンガーズ(ベネチオ・デル・トロ)、偽ロシア人を気取る銃弾をくぐる男ポリス・ザ・ブレイド(ラデ・シャルペッジャ)、トレイラーでイギリス中を彷徨う放浪民(パイキー)にして母親思いの無敵のベアファイター・ミッキー・オニール(ブラッド・ピット)、六発の銃弾を受けて生き延び、その時の銃弾を差し歯にしたブレット・トゥース・トニー(ビニー・ジョーンズ)――これだけ並べてもまだいる。殆どのキャラクターが悪党で一人や二人殺した経験があるという奴ばかりだがそのくせ憎めず、物語は二つのラインを軸に幾度も交錯しながらスピーディに進む。画面分割にスローモーション、早回し、急激なアングル変更など様々な技巧を凝らしたカメラワークも爽快で、中座したことを差し引いても(悔しい……)1時間50分程度を一瞬も飽きさせることなく見せてしまう。結末は……正直に言うと、大体想像したとおりの着地だった。だが、それを意外に感じさせるために独特の叙述を駆使し、顛末の皮肉とおかしみを最大限に演出しており、予想通りであるから即ち不満、という感覚はない。非常に良くできた登場人物たちの味とカメラワーク、そして全体を彩る数々の音楽とのコラボレーションを堪能したい一篇――あああああくそーもう一回ちゃんと見たいっ!
 映画熱は当分醒めそうもないので、今回から予告編で惹かれたもの、これは見たいと思ったものは可能な限りその場で前売り券を購入することにした。本日は『千と千尋の神隠し』……ベタだな。ポスターの方が欲しかったかも知れない、のは秘密だ。

  帰宅後、遅めの昼食を採ると七時近くまでダウン。松本楽志からの電話で目が醒める。東氏を囲む会に誘われていたので、その確認の電話だったが、上記のような事情のためお断りした。その後も細々と間の抜けた行動を繰り返す。最たるものは、久々にドリームキャスト対応ソフトを購入したのにビジュアルメモリの電池が切れており、それを買うつもりでいたのに出かけるたびに失念していたことだろう。……はあ。

 本日のお買い物
1,星里もちる『危険がウォーキング(1)〜(3)』(enterbrain・BEAM COMIX)
2,倉田英之『R.O.D.(3)』(集英社・スーパーダッシュ文庫)

 1は少年キャプテンコミックスで刊行されていた星里もちるのデビュー作を復刻したもの。カバーにあとがき、それに最終巻にその後の彼らを描いたエピソードが書き下ろされている。当然オリジナルで持っているが、書き下ろしのためだけに購入。最近の大人向け路線よりも、この頃の気楽なノリが私は好きだ。

 『ジャーロNo.2 2001. WINTER 新世紀特大号』(光文社)散発レビュー、第十弾最終回。長い道のりだった……。●新世紀謎倶楽部・新世紀犯罪博覧会 第二会場。(2001/3/25別ファイルに格納)

 例の如く後日ひとつのファイル(恐らく『ジャーロNo.1』の下あたり)に纏めます。ああ、結局三カ月以上もかかってしまった……


2001年3月25日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day25

 ジャーロNo.2 2001. WINTER 新世紀特大号』(光文社)の感想を「書斎」内部のファイルに纏めました。こちら方面の更新を心待ちにしてくださる方には大変申し訳ない二ヶ月半ぶりの新作、しかも日記からの使い回しですが勘弁してください。現実問題としてずーっとお勉強の本を読んでいて、娯楽作品は雑誌(と漫画)しか読めていないのです……って、あ、DVDや映画の感想も別枠に纏めれば結構紙幅が稼げ……いえなんでもないです。ともあれ、四月からいよいよ長篇の執筆(事実上二本同時進行っぽい)になり、いよいよ感想を書く余力は失われます。何卒御容赦を。

 で、昨日の『No.2』完結から休む間もなく『ジャーロNo.3 2001. SPRING』(光文社)散発レビュー第一弾。せめてこれぐらいは限界まで続けたい。
 サラ・パレツキー『フォト・フィニッシュ』:身なりのいい青年がヴィク・ウォーショースキーに依頼したのは、唯一の肉親であるという父親探しであった。カメラマンとして危険地帯を訪れていた彼の父は、歴訪先で母を事故死させ、そのショックから青年を親類に預けて失踪したという。今はシカゴにいるはずだ、というハンター・ダヴェンポートをその経歴から追跡するヴィクだったが、調べていくほど青年の語った父親像とはずれを生じてくる。最終的に、安アパートで発見したダヴェンポートは、自分には息子など存在しないと言い張った。訝しく思い、青年の滞在するホテルへ父親の経歴を再確認に向かったヴィクを待っていたのは、一方的な調査中止の通告だった。
 無理がなく嫌味もなく、読み心地のいい文章とスムーズな物語展開、謎の提示から解決に至るまで非常に良く整った佳作。このシリーズの長篇作は機会がなく未読のままだが、これを機に手に取ってみようかとすら思わせる。最大の瑕疵は、著者の言葉で絡繰りの大半を割ってしまっていることだ――著者の単なる不注意か担当者の説明不足か、原因は知る由もないが、少し気を遣ってくれ。頼む。
 若竹七海『殺しても死なない』:先頃どうにか二冊目の著書『殺しても死なない』を刊行し疲労困憊の大道寺圭の元に届いたのは、短篇ミステリ。同封された手紙には、作中の完全犯罪が成立するかどうか添削して欲しい、とあった。とんでもない内容に、大道寺は辛辣な批評で返信するが、相手は懲りずに幾度も、ちょっとした修正を施して原稿を送ってくるのだった。いい加減堪忍袋の緒が切れた大道寺だったが、あるきっかけから不意にその意図を察知する――
 コミカルな筆致とシニカルな視点、そして思わぬツイストを加えたプロット、全てが巧みに絡み合った秀作。犯人の行動にはかなり粗が見受けられるが、それすらも作品の全体像を損ねていない、どころかある意味卑怯なほど巧い。このシリーズは(『ジャーロ』以外に掲載されていないなら)まだ三作目だが、早い単行本化を期待したくなる。いいぞ。

 今日もDVDを見る、がものは『WHITEOUT』。既に劇場で見ており感想も当時とさほど変わりないので省略。何にしてもクレジットの「泉谷しげる」は謎だ。

 謎な出来事。そのソフトは当初4月末頃の発売予定だった。それが、どー見てもスタッフの一部が死に物狂いで製作している途中のはずにも拘わらず4月5日への予定日前倒しを告知した。経験上はなから半信半疑でいたのだが、今日ふとホームページを確認してみたところ、20日発売となっていた――おや、と思い前後の更新履歴を確かめるが、肝心の発売日変更に関する告知がない。で、更に過去の更新履歴を遡ってみると、その発売日前倒しを発表した記述自体が20日に書き換えられている。
 5日発売が見間違いだった――はずもない。数人で確認して「大丈夫か?」と首を傾げたくらいなのだから。遅れるのは仕方ないと思う。正直に言って、悲しいが慣れっこなのだ。でも遅れたなら素直にそう言え。過去に遡って記録を改竄するような無様は止めろ。色々あるので何処の何のことなのかは指摘しないが(だが、多分当日購入するから、この項をちゃんと読んでいた人にはいずれバレることではある)……

 ……『ONE2』って、タイトル自体が悪い夢に見えるんだが。世界観だけ引き継ぐ、言うてもなあ……

 と、一部の人にしか解らないネタを二つほど振ってみた。たまにはな。


2001年3月26日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day26

 ここ数日どうも疲れがとれない。訝しく思いつつ在庫調査の続き。屋根裏から最大の箱を降ろそうとするが、あまりの重さに挫けた。
 ……このせいか。
 本は重い。今回調べた箱は大きさが尋常でなかったため特に意識されたのだけど、実際には標準サイズの入れ物であっても何度も持ち運び・上げ下げするとなればそれなりに消耗する。それが都合7〜8箱あって、その都度中身をずーっと調べていたわけだから疲れるのも自然の成り行きと言えた。昨晩処理した分でようやく自宅の在庫は調査を終えたのだけど……まだ、別の場所に沢山あるのだな……はあ。

 今年度のアカデミー賞が発表となった。作品賞(『グラディエーター』)と監督賞(スティーヴン・ソダーバーグ『トラフィック』)が分離しているのが象徴的。作品賞と主演男優賞という花形部門の受賞で『グラディエーター』が目立っているが、『エリン・ブロコピッチ』でのジュリア・ロバーツの主演女優賞に『トラフィック』ベネチオ・デル・トロ(紅茶ポットカバーが頭にジャストフィットな男)の助演男優賞受賞など、二作品で多くの部門にノミネートされたソダーバーグの一人勝ちのような印象が私にはある。だが、特筆すべきは『グリーン・デスティニー』の四部門受賞だろう。外国語映画賞、美術賞、撮影賞、作曲賞と、製作面での評価が高い。香港・中国映画から少しずつ新風が吹きつつある。
『トラフィック』は劇場で予告編を見たときから気になっていたので、受賞をいいきっかけと思って必ず足を運ぶことに決めた。『グラディエーター』と『エリン・ブロコピッチ』は既にDVD発売されているので、焦ることもあるまいそ(因みに『グラディエーター』は既に受賞記念再ロードショーが決定している)……と言いながらも、近いうちに購入してしまいそうな予感があるが。ともあれ、私の映画熱は依然醒める気配を見せないのであった。今週末も……多分、再挑戦に行く。

 本日のお買い物
1,光原百合『遠い約束』
2,天藤 真『われら殺人者』(以上、東京創元社・創元推理文庫)
3,森岡浩之『星界の戦旗III 家族の食卓』(早川書房・ハヤカワ文庫JA)
4,近藤るるる『天からトルテ!(11)』(enterbrain・BEAM COMIX)
5,『To Heart 第五集』(エニックススーパーコミック劇場)

 1と3は待望の登場。1のあとがきを見て思わず苦笑してしまう。
 にしても3はいったいいつから市場に並んだのか、今朝の新聞広告では「忽ち三刷!」と添え書きがしてあった。慌てて買いに行ったところ、平積みの山は低くなっていたが辛うじて初版。ほっ。……いや、売らないから初版でなくても構わないと言えば構わないのだが。などと言っていないで早く『II』を読もう。DVD最終巻も買おう。

 いい加減作業に集中するはずが、仕事の方のあれやこれでやっぱり時間は割けず。加えてアカデミー賞への言及の所為でリンクページ内部の項目を追加する羽目になりさっきまでてんやわんやであった。『ジャーロNo.3』散発レビューも今日はなし。
 そうそう、土曜日に触れた某所のポイントカードは職場でも発見できず、どうやら本格的に紛失したらしいと判明。ただちに購入した店舗に連絡し訊ねてみたところ、住所・電話番号等の登録した情報からポイントは再現できるそうで、お願いするとあっさり再発行を約束してくれた。明日以降取りに行きますー。……しかし、よく考えると、職場に置き忘れるよりもふつーに紛失してしまった、という事態の方が重傷だよな。少し肩の力を抜こう……うん。


2001年3月27日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day27

 職場の出力装置がとうとう致命的な状態に。どうやら装置が内蔵しているハードディスクドライブが駄目になっているようなのだが……交換したのは1年半前。そんなに簡単に壊れることも変なら、これで部品の料金を請求されるのも、日頃のトラブルの多さからすると解せない。明日も交渉継続。……しかし、如何にパソコン関連の装置にトラブルが多いと言っても、私の職場は異常だと思う。いったい何処に交渉すれば円滑に仕事が出来るようになるのやら……。お陰で本日も個人作業は滞りっぱなし。

 本日のお買い物
1,津原泰水『ペニス』(双葉社)
2,森岡浩之・原作『星界の戦旗 Volume.07』(バンダイビジュアル・DVD Video)
3,京極夏彦・原作/森野達弥・漫画『漫画 巷説百物語』(角川書店)
4,『まじかる☆アンティーク コミックアンソロジーVol.2』(スタジオDNA・DNAメディアコミックス)

 とうとう出ました噂のペニス。……しかし、元バイト先で無事入荷してくれたため、大手書店にて女性店員に「すみませぇぇん、津原泰水さんのペニスって入荷してますかー?」と訊ねてみる、という野望は果たしづらくなりました。二冊持っているのはいいんだが、既にbk1で注文しているため更に大手書店でそれをやると三冊も自宅に並んでしまうから。誰か買い取ってくれるというなら兎も角、2100円の本でそれをやる余裕はないです。はい。
 3も先月あたりから予定が出ていたため、待望の一冊だった。作画担当者の名前は初めて見たのだが、水木しげる氏の内弟子だそうで画風・コマ割り・書き文字の味わいなど見事に水木風。読むのはこれからだが、作品のイメージを著しく破壊されることはないだろうと思う。……ま、個人的には『無限の住人』のような、デッサンが確かで硬質な味わいのある絵柄の方が望ましかったのだが、そこまで言うまい。

 ああ、そんなこんなで今日も散発レビューは不可能です。


2001年3月28日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day28

 午前中、仕事量は普通だが(つまり少ない)、出力装置のハードディスク交換と調整で何だかんだと一時間半を費やし、で肝心のデータも顧客の要請などがあって幾度も幾度も微調整を施す必要があり、結局いつもより時間を費やしてしまった。作業が作業が作業が。その代わり、資料読みはじわじわと進む。待っている間はそれぐらいしか出来ない、のが却って幸いするわけで。
 当初、出力装置のメーカー側からは出張費・調整費に加え部品代10万強を請求されていたが、前日から私が頻りに訴えていたことと社長の粘り強い交渉が実り、部品代なし、出張費・調整費共に半額で通させた。無体な、と思われるかも知れないが、中古とは言えこの出力装置は導入が丁度二年前、以前にハードディスクの交換を行ったのがそれから僅か半年後、今から一年半前の1999年8月30日。その間にも幾通りものミスや異常が発覚し幾たびも修理を要請しており、そもそも尋常な状態ではない。こっちとしてはメーカーの修理に一任するしかないのだから、幾ら来て貰っても正常に稼働している時間がこうも短いのでは商売上がったりなのである。大体、サポートセンターに連絡してもすぐに担当者に繋がらない、繋がって修理となっても翌日以降(下手をすると翌々日、それ以降になることもある)、しかも来て貰ったところで電話口では「三十分から一時間程度で終わる」と言っていたものが一時間半かかる、ではどうしようもない。その全てを考慮すれば、とても十数万の仕事をして貰ったとは言い難いのだから。
 ともあれ、今日の修理でどうにか久々に正常な稼働状態に戻ったようである――が、正直全く安心していない。また一年かそこらで駄目になったらどうしてくれよう。何にしても、職場は兎も角個人的に一番忙しない時期にどこかしら異常を訴えるこの出力装置と不甲斐ないメーカー、誰かなんとかして下さい。

 本日のお買い物……それでも一回は本屋に行く自分が、なんていうか、もう。
1,川原 泉『ブレーメンII(2)』(白泉社・JETS COMICS)
2,あかほりさとる・奥田ひとし『陰陽探偵少女遊RANTO☆魔承録(4)』(角川書店・Kadokawa Comics Dragon Jr.)
3,C. G. ユング『自我と無意識』(第三文明社・レグルス文庫)

 3は久々にbk1からの購入。今更ながらのユング心理学入門書、である。悪い癖で、わざわざ難しいところから入っていたらしい。

 今日までTBSで夕方に『3年B組金八先生』第四シリーズ(五年ほど前か?)を再放送していた。あーだこーだと言いつつ、一旦見始めると毎日放映時刻には手が空くように仕事を調整していたりする。久々に第四シリーズを見て思うのは、最新シリーズと較べて非常に牧歌的であったということ。担任に対するクラス全員での暴行、というショッキングな場面に始まり終始心の闇と直面し続けていたような最新シリーズと較べると、圧倒的な山場はなく静かに少しずつ変化する心情を描いていたのが第四シリーズであったらしい。シリーズ全体としての完成度は最新作で極まった印象があるが、この穏やかな(と言っても如何にもこのシリーズらしくあちこち狂騒的なのだが)テンポも悪くない。この真面目そうな学級委員が今は妄想と戦っているかと思うと笑えるが……いや、本当に同一人物か確認は取れてないんですけど。


2001年3月29日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day29

  昨日折角直ったというのに仕事は少ないのだった。

 本日のお買い物
1,西川魯介『SF/フェチ・スナッチャー2』(白泉社・JETS COMICS)
2,高橋しん『最終兵器彼女(4)』(小学館・ビッグコミックス)
3,鯨 統一郎『なみだ研究書へようこそ! サイコセラピスト探偵波田煌子』
4,西澤保彦『謎亭論処 匠千暁の事件簿』(祥伝社・NON NOVEL)
5,津原泰水『ペニス[bk1予約特典付き]』(双葉社)
6,『鬼作』(elf・Windows対応ゲーム・18禁)

 眼鏡でお下げまでは心から同感だが巨乳は駄目だ。

 ……それは兎も角。1は早々と刊行された続刊、そして完結巻である。どんどんフェチとは別の次元で深化しているが気にするまい。
 一方、どう考えても当初の予定より話が長くなっている2。相変わらず強烈なインパクトだが、この辺が一番読んでいて辛い時期かも知れない。普通に進めれば決して救いのない展開だが、どう収束させるのか。期待。
 それにしても祥伝社と幻冬舎はギリギリまで予定が掴めなくて困る。最近はもはや無理に掴もうとも考えていないのだが、今月みたいに嵩張ると困るのだ。今回は篠田真由美を泣く泣くスルー。
 5は、後ろに添え書きをした通り。カバーイラストをあしらったカードに直筆のサインを記したものが投げ込まれている。無論保存版として買ったのだ。
 さてさて、6は待望の『〜作』シリーズ最新作。正式な発売日は明日だが、メーカー通販利用者の特権で一日早い入手。色々忙しいのも顧みず早速冒頭を確認する――いつも通りの鬼畜っぷりで早くも安心感を覚える。そうそうこれでなくてはいけないこのシリーズは。相変わらずマニュアルにすら肝心のゲーム進行方法を記述しない秘密主義っぷりだが、『遺作』『臭作』同様のゲーム性の高さは今回も期待できそうである。何にしても、暫くはこれのレビューが続くでしょう……作業は?


2001年3月30日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day30

 昨日はその後、延々四時半近くまで『鬼作』(elf・Windows対応ゲーム・18禁)を遊んでいた。前半までは手放しで、途中からは条件付きでなら評価できる、といった印象だったが、仕事から戻ってのちふた廻り目を本格的に始めてからは評価はがた落ちしている。
 システムそのものはシリーズ前作『臭作』を軽く踏襲したものである。前回は時間単位で緻密にスケジュールを組まされていたが、今回は一ヶ月ごとに一週間単位で行動を設定し、女性キャラを脅迫する材料を探す。前作であったようなデジカメ・ビデオカメラといった小道具を配置する必要がなくなった分、内容的にも操作的にも単純さを増した。しかし相変わらずキャラクターを追い込む過程はきちんと考えられており、この分なら不満を感じることはない、と途中までは思っていたのだが、突如挿入されたミニゲームが一切を台無しにしている。
 ミニゲームは、私が現時点で捕捉しているのは「ボーリング」と「テニス」の二つだけ。いずれにしても、仕様書でオペレーティングデバイスとしてマウス以外の何物も推奨していないのに、マウスで遊ぶには不便極まりない内容。それでもテニスの方はキーボードでの入力に対応し、多少は扱いやすくなっているのだが、ボーリングは劣悪と言う以外ない代物なのだ。未だにコツと理念が全く理解できず、まともに点数が出た試しがない(スペアすら取れない……)。加えてゲーム進行が遅く、同じレーンを使用しているキャラクターのプレイをいちいち見なければいけないのも退屈を煽っている有様。しかも、これほど不便な内容にも拘わらず、結果がその後のイベント発生に影響しているらしいと来る。この場面は二年に渉るゲーム期間で二度出てくるのだが、その度に苛々が募りゲームそのものを投げ出したくなる。仮に一度でもまともな結果が出せればスキップできる、というものならまだ真面目にやるのだが、毎回いい成績を出せ、と言われてもこのゲームの出来では二度とやりたくない。
 更に、ゲーム全体としても、『臭作』で既に指摘されていた終盤の展開の乏しさがあって、先に進めば進むほどルーティンワークをこなしている感覚が強まり退屈はいや増していく。恐らくこの退屈感に対する答えがミニゲームだったのだろうが、寧ろ退屈を助長しているだけで何の役にも立っていない。
 現時点の結論としては、シナリオ自体は決して悪くない。追い込む過程は『臭作』よりも整っていると思う。だが、その過程での試行錯誤が失われ、ミニゲームなどで退屈感を煽り、加えて終盤の起伏の乏しさという欠点に何ら配慮を施していないという、良さを覆ってあまりある欠点が認められた。従って、ゲームの出来としては『臭作』から1ランクは劣っている、と判断せざるを得ない。腹立ちのあまり「ミニゲームがスキップできるといった新しい仕様を取り入れない限り、まともに遊ぶ気になれない」という趣旨の文面をメーカーホームページのフォームから送ってしまったが、実際そうした改善が行われない限り手をつけないかも知れない。兎に角、このままでは他人にお勧めできる内容ではない。
 唯一、感心したのはエンディング。残酷な結末のあとに、エレキギターの響きから何処か聞き慣れた声と歌詞が流れてくる。これが実は、ロックグループ・人間椅子の『芋虫』(アルバム『怪人二十面相』収録)という楽曲だったのだ。エルフではエンディングにヴォーカル曲を採用すること自体珍しいが、それが既存曲であるのはいよいよ初めてのことかも知れない。これが内容からも雰囲気からも恐ろしくゲームに馴染んでいる。このセレクトだけは素直に評価したい。……が、ゲームはやっぱりゲームとして考えたいので、評価には汲まない。

 本日のお買い物
1,文月 晃『藍より青し(5)』(白泉社・JETS COMICS)
 前巻で「もういーかなー」と思ったのだが、予定表に書き入れてしまったために取り敢えず購入。ここまで来たら最後まで、と思わなくもないが、こういうゆるゆるな展開でしかしまだ続きそうな気配があるのが悩み処。

 今日はちゃんと『ジャーロNo.3』を読んだ。停滞していた資料も大分進めた。だが、『鬼作』に対する苛立ちをぶちまけていたら気力のストックがかなり減ってしまったので今日はこれまで。……今になって、ひとつ『鬼作』の一部キャラが攻略できない理由が解ったような気がするので、そこだけ確認してから作業に戻ります。


2001年3月31日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010321~.htm#Day31

 昨日あーだこーだと言いながら結局『鬼作』(elf・Windows対応ゲーム・18禁)を引き続きプレイしていた理由は、手違いでセーブデータを抹消してしまったから。加えて、このプレイ期間が異常に長いゲームを途中で切り上げるのはなんか癪に障ったから。ともあれ、最初のプレイで作成した行動・イベント表を元に(……)攻略を続け、先程漸く全キャラ制覇……が、案の定ふた廻り目が存在していた。気長に続けるしかない……
 で、それでも一通りキャラクター攻略を済ませた時点で感想を述べると、やっぱりシナリオ(攻略過程)の巧みさは特筆に値する。難しい、が決して無理は要求されないし、思っていたよりミニゲームの影響は高くないようだ(ただ、一部キャラクターはミニゲームをうまくこなさないと困難が増す、という程度の影響はあるらしい)。ただ、いまいち条件が把握しづらい、また条件付けがちょっとアンフェアな箇所がある(あるキャラクターの攻略がそのまま別のキャラ攻略の伏線になっていたり)のがあまり賛同できないが、しかしこうしたAVG本来の推理する楽しみ・行動計画の醍醐味が堪能でき、その点ではやはり佳作だと言うしかない。昨日うだうだ言っていたボーリングゲームも、慣れれば多少まともに操作できるようになるし――それでも一部の敵キャラの動きの良さは納得できないが――二年間の期間内に二回あるボーリングゲーム、二度目はキャンセルできるようだし、あちこち調べ廻った結果、どうやらこの過酷なボーリングが攻略に即影響することもないらしい。ミニゲームの出来そのものはいずれも誉められたものではないが、その存在意義と照らし合わせると妥当な代物とも言える。
 ただ、やはり『臭作』からは、一ランクは大袈裟としても劣る内容、という評価は覆せそうにない。あちらはまだしも「策略」という言葉が似合ったが、こちらは「行き当たりばったり」という感覚が強いのである。無論、凡百の作品と較べれば遙かに上質なのだけど。

 で、予告通り今日は『snatch』にリベンジ。今回は予防策も講じ、万全を期しての鑑賞である。
 結論から言えば、やはりこれは面白い。掛け値無しに面白い。同じカットを効果的に使い回してみたり、監視カメラからの映像で動きや心理を絶妙に表現して見せたり、スローモーション、止め絵から急激なズームアップ、様々な趣向を凝らして飽きさせないカメラワーク。肝心のシナリオも、一本として存分に纏まっている訳ではないが、それ故に非常に手の込んだ残酷喜劇となっていて、一回目よりも二回目の方が遙かに細かな工夫が楽しめる。終盤の展開にも実はきちんと伏線が張ってあるし。
 季節外れの雪が降る中での鑑賞だったが、改めて満足。劇場にもリピーターらしき人々がいたようで、ところどころ笑いが若干早かったりしたのが印象的だったが、これなら私も余裕があれば更なるリピートに訪れていたかも知れない。どっちにしても、今からDVD購入は確定。

 今日あたり降る雪こそ「なごり雪」と呼ぶに相応しい……が、今日みたいな降り方は情緒的にどうかと思う。最初はみぞれで昼頃から夕方にかけて灰色の町中に幾筋も斜線を引くような。あの歌のような状況でこの降り方は、ちょっと辛いんじゃなかろうか。

 本日のお買い物
1,西村寿行『血(ルジラ)の翳り』(勁文社・ケイブンシャノベルス)
 確か有栖川有栖の作品でもちらっと言及されていた、ハードサスペンスの秀作。津原泰水氏『ペニス』の予約などのついでにbk1で注文したもの。


「若おやじの日々」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
ゲームやりたい本読みたい尚かつ映画も見たい(病気)。

お名前:  e-mailアドレス:
内容を本文で引用しても宜しいですか?: Yes No

 


2001年3月中旬に戻る
2001年4月上旬に進む
他のログを見る

最近の日常を覗く