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toppage(without frame)5月9日頃発売予定
井上雅彦・監修『異形コレクション 恐怖症』(光文社文庫/光文社)
最新作「あのバスに」が掲載されます
買っていただけるととっても助かります、ええそれはもう
2002年04月21日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020421~.htm#Day21埒が明かないのでとうとうカウンター関連のcgiを全てNiftyに一度差し戻す。これで暫くは安心……と言ってもログ崩壊の不安はあるんだけど。
昨日は寝不足とか色々絡んだためにお休みした映画鑑賞だが、当然のように一日遅れで実施。が、上映開始時間を母親に伝えていなかったためにいつも通りの時刻に起こされ(日曜日の起床時間は毎回遅い)、朝食も採らずに慌ただしく家を出る羽目になった。雨模様だから、というわけではなく我が家から新宿まで向かう場合バイクよりも遙かにスムーズに移動できる、という理由で電車に乗り込む。急いだお陰で上映には余裕たっぷりで間に合ったけれど。
そんなに慌てて鑑賞した今日の作品は、前々から待望と謳っていた『マップ・オブ・ザ・ワールド』(アートポート、アースライズ・配給)。感想はこちら。本当はGWにゆったりと観に行くつもりが、その直前に上映が終わってしまうと知ったので、厭でも昨日今日に見る必要があったのだ。実は、他にもそーいうのが数本あるため、今週は平日にあと一本は見ないと後悔が増えることになる。映画道楽も大変だ。そして今月も無事7本鑑賞の連続記録を更新し、最悪9本ぐらいになってしまうらしい。大変というか、ちょっと変だ俺。本日のお買い物
1,園 子温『自殺サークル 完全版』(河出書房新社)
2,平石貴樹『サロメの夢は血の夢』(南雲堂)
3,『KADOKAWAミステリ2002年5月号』(角川書店)
1は劇場での購入。同名映画をレイトショー上映している劇場だから扱っていたわけ。私が観に行ったときに監督自らがトークショーで宣伝していた、映画の不明な点をもフォローした、エニックスから出ているノベライズとはまた別の小説版。香山リカに藤沢周、といういかにもなふたりの推挽を受けているが如何なものか。ちなみに、どなたかが映画に登場するアイドルグループ「デザート」のスペルが間違っている、という指摘をされていたが、本書をパラパラ眺めていたところ、それもどうやら意図的である旨が記されていた。……ちょっとやりすぎの感がなくもない。
2と3は折角新宿まで来たんだから、と立ち寄った紀伊国屋書店での購入。他にも藤原伊織氏と皆川博子氏の新刊が欲しかったが、両方とも行き付けの書店で入荷できるはず、という判断の元に一時保留。ちゃんと買うぞ。
2は『誰もがポオを愛していた』などで知る人ぞ知る本格ミステリプロパー・平石貴樹氏の思いがけない出版社から刊行された最新作。内的独白を叙述する、という危険な手法で描かれた本格ミステリとのことだがはてさて。3は、またしても行き付けの書店で入荷が困難になってしまったので、2を買うついでにレジに運ぶ。ホラー大賞の選考結果は間に合わなかったらしい。ちなみに受賞作なしです。ところでどなたか、CGIにもSSIにも出来ればrubyにも(ここ重要)対応したレンタルサーバー御存知でないでしょか。この際有料でも、人道的な水準であれば構いません。毎度のようにカウンター不良に悩まされるのはいーかげん懲り懲りだというのと、ミステリ系掲示板の更新記録ページを本当に作ってみたくなったので……我ながら幾つ仕事を増やせば気が済むのだろう。
……あ、昨日たかはしさんに聞いておけば良かった。
2002年04月22日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020421~.htm#Day22Silky'sの次回作『肢体を洗う』――何やら淫靡な題名で気にはなっていたのだが、メーカーHPの公式発表を見て、納得すると同時に首を傾げる。
こういう話を聞いたことがないだろうか。病院、或いは医療に関連した研究を行っている施設の地下にはプールもしくは複数のタンクがあり、その中に多数の屍体が保管されている、と。その管理や清掃のために法外な賃金でアルバイトを雇っている、とかなんとか。どうやらこのゲーム、その話を元に作られたものらしい。ライターが実際にそういう仕事をしたことがあって、経験を元に執筆したと、作品紹介にはある。
が、ちょっと待って欲しい。私の知っている限り、このエピソードは都市伝説のひとつに過ぎない。身許不明の屍体を集めることそのものの困難は措くとして、こうした体験談の軸のひとつである「保管するための溶液」はたぶんホルマリンだと思うが、こんなものをプールのような広大な器に入れたところへ無造作に人を近づけようものなら、たぶん命はない。洗っている途中で屍体がひとつ増える。
参考アドレス→ http://www.mokujukyo.or.jp/general/benefit/kenko/03/
……別に、ゲームで嘘を描いてはいけないなどと堅苦しいことを言うつもりはない。そもそもこれらの批判も、ゲーム画面から屍体の保存方法を類推して現実には無理だとしているだけで、これらの条件をクリアできるのなら事実と認めるに吝かではないのだが……そういう興味を埋めるために買わなきゃ駄目なんだろうか。うーん。リアリティを云々する以前に、ゲームとしていまいち食指が動かないんだが……
――という文章を、通販のページでの記述を記憶から引っ張り出しつつ職場で書いて、自宅に戻ってからメーカー公式サイトの作品紹介ページで改めて確認してみたら……ずばり「ホルマリン」って書いてありやんの。どうだろう。それはどうだろう。私自身は却って遊んでみたくなったけど。……思う壺か?本日のお買い物
1,藤原伊織『蚊トンボ白鬚の冒険』(講談社)
2,城平 京・水野英多『スパイラル・アライヴ』
3, 〃 『スパイラル〜推理の絆〜(6)』(以上、ガンガンコミックス/ENIX)
1は久々の長篇新作。題名はちょっと意外な方向性だが、内容は相変わらず正統派冒険小説(ハードボイルド、と呼ぶにはキャラクターが柔和なので躊躇してしまう)。
2と3は何も同時に出すことないじゃんかと思ったがまー仕方あるまい。3では未登場ながらキーマンとして君臨する「鳴海清隆」が警視庁に在籍していた時代の物語が2、ということらしい。それにしても羨ましいぞ<何がだ。
ほか、定期講読二冊。話題作『メメント』のDVDはノーラン監督の旧作『フォロウィング』とともに、何と来月22日発売だそうな。早っ!自分でもいいのかと思うほどの同人三昧である。長篇着手に先駆けて、昨年の今頃に書き上げた共作短篇(SSと言っていたがそんな簡単な規模じゃない)を若干リライトし、今日あたりからいよいよ長篇の執筆に入る予定になっている。そのうえ、冬を目途に作業を進めているもう一方も、もう一つの目玉作品のデータを頂戴したので、先に戴いたもの同様にデザインを始めねばならない(先送りにすればするほど手の着けようがなくなるから)。――取り敢えず、最初の作業がひと段落するまでは、駆け出し物書きとしての企画立案・執筆は暫くお預け。
ともあれ、ここらで宣言しておこう。芦辺 拓氏幻のデビュー短篇『異類五種』は年末出版予定の記念誌に収録します。もうデータも初出誌のコピーも預かってしまったから駄目だと言われてもやるもんね。手に入りにくい現状にやきもきしている方、年末までお待ち下さい。記念誌の題名もどーやら決まったが、なかなか強烈なので暫く封印しておく。ああ愉しい。などと書いていたら、原稿のコピーが大量に届いて慌てる。うわ、こんなんもあったかっ?! 本当にこれは掲載しちゃ駄目なのか、とすっかり編集者特権で楽しんでいる現在。……全部入力する場合を考えると流石に眩暈がするが。
2002年04月23日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020421~.htm#Day23昨日のネタが大手と一日遅れで被っていて仄かに哀しい。
茗荷丸さんのところの記念企画に私が応募していないのは件名も質問も思い浮かばないからです。思い浮かばないのは届いた原稿にやったら変換しづらい漢字が沢山あるからです。他のこと考えられません。
火曜日は比較的暇な本業だがそれでもひとっつもデータが届かないと非常に気分が悪い。その間ずーっと入力作業をしていられるわけだがその現実も気分が悪い。というわけで現実逃避のために平日ながら映画館に駆け込む。
……というのは半分くらい冗談で、本当の理由は見たかった作品なのだがGW前に終了が決まってしまい、確保していた劇場招待券もGW直前の26日で期限が切れることもあって、意地でも平日のどこかで見る必要に迫られていたからだ。明日以降はあれこれと慌ただしいはずなので、夕方の上映には間に合わなかったが最終回を狙って劇場までバイクを走らせる。途中、一瞬だけ書泉ブックタワーに立ち寄り早見裕司氏の新作がフライングで入っていないか訊ねるが流石に気が早すぎたらしい。代わりに早川書房の日本人作家によるSFシリーズの第一回配本を確認したが、こっちは給料日前で既にギリギリの懐事情ゆえに一旦見送り。取り敢えずぼちぼち店頭に並んでますよー、という報告だけ。
で、観た映画はというと、『ショコラ』から僅か一年で発表されたラッセ・ハルストレム監督の最新作『シッピング・ニュース』(Asmik Ace/松竹・配給)。感想はこちらから。期せずして立て続けのジュリアン・ムーア。訳あって木曜日にも映画館詣でをすることになりそうなのだが、そのとき『光の旅人』を選択したら今度はケヴィン・スペイシーの連発だ。どーいう見方だ。
……あっ、これが今月七本目だ。毎月七本鑑賞ペース未だ衰えず。本日のお買い物
1,六道神士『Holy Brownie(1)』
2,花見沢Q太郎『ももいろさんご(3)』(以上、ヤングキングコミックス/少年画報社)
3,金平守人『カネヒラデスカ?(毒)』
4,須藤真澄『振袖いちま(1)』(以上、BEAM COMIX/enterbrain)
5,和田慎二『ピグマリオ(11)』(MFコミックス/メディアファクトリー)
6,小池田マヤ『バーバーハーバー(1)』(ワイドKCモーニング)
7,皆川博子『冬の旅人』(以上、講談社)
8,探偵小説研究会・編著『本格ミステリこれがベストだ! 2002』(東京創元社)
また漫画が溜まっているのでまともに読めない……はずが1だけさっさと読んでしまった。
よく、眠気や疲労困憊で頭が朦朧としているとき、思いがけないスピードで作業を仕上げていたり気づいたら仕事が終わっていることがある、と言われる(私自身は経験ないけど)。その状況を、「小人さんが手伝ってくれた」と形容する。では小人さんっていったい何者で普段何を考えて仕事してるんだ、という発想を六道神士が形にしたらたぶんこうなるだろうなー、というそのまんまの話、が1。人間以外ばっかりになってしまったエクセル・サーガよりも真っ当な話に見えるのはどうだろう。
3は画力とか無駄遣いしている気がするカルト作家の最新刊。普通のも書けると思うんだけど多分普通のではもー誰も納得しないんだろうな気の毒に。
4は手に取りながら傍目にはいやーな笑いを浮かべてしまった、幻のシリーズ復刻版にして最後の第三巻は書き下ろしも加えた初めての完結編となる予定。但し、旧刊二冊はどうやらカバーとごく一部に書き下ろしが入るだけらしいがそれでもファンなら買えいいから買え。
7は約束通り買いました、の『死の泉』以来となる大作。このキャリアで未だにこれだけのものが書ける力量だけで既に脱帽。実はあまりの評価の高さに急いで読む気がせず放ったままの『死の泉』とともに早いとこ読みたくなってます……取り敢えず、同人仕事がひと段落したらね。
8はやけに余所と届く時期がずれてるじゃないかと一瞬僻みそうになった、創元推理倶楽部からの贈り物。評論を大量に載せた硬派な仕上がり。
2002年04月24日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020421~.htm#Day24帰宅後、物書き仕事の件で長めの電話。……さて、どうなりますことやら。そっちそっちとして、別途一冊分になる連作短篇を書き上げようという思惑もあるのだが、この作業量で果たして私は何ヶ月保つのだろう。ひー。相方の雲隠れをいちいち突っついている場合ではないかも知れず。予定している仕事を並べて冷静に検討してみたいものだが冷静になると意気消沈しそうなのでひとまず止しておく。
相変わらず必死こいての入力作業。七割方終わったところで突然困ったことに気づく。恐らく手書きの原稿を素人が写植し、ろくに校正もしなかった印刷物だからだろうが、言葉の綴りや用法が統一されていない。「掴む」という文字が、だいたい新字で統一されているが一箇所だけ唐突に旧字で打ってあったり、「現われる」と送りすぎの文章があるかと思えば「生れて」という具合に詰めたものも見受けられたり――尤も後者は単に字面への拘りと受け取れなくもないが。また、どー考えても一般的な知識では読みこなせないような単語にまるで振り仮名がない点も辛い。振り仮名については指示を仰ぎつつ適宜追加していくとして、問題は文章である――資料的歴史的価値から敢えて原形を極力留めて公表するか、今現在のポリシーに基づいて、全体の構成などは変えないまでもどうしても気に掛かる部分だけ御本人に修正していただくか。どちらにしても簡単に遣り取りできるデータがある方が宜しかろうと、入力作業だけは済ませることに決めたのだが――何せ前述のように文章のルールが不統一なため、変換するだけでも一苦労なのだ。テキストデータとして処理している都合上、JIS規格から外れた文字は入力できない(だから「掴む」は不可避的に新字に統一)し、規格内で入力可能でも普通に変換キー一回で出てくる文字ばかりとは限らない。久々に漢和辞典などを傍らにして、なかなか面倒な作業は続くのだった。他の作品はまだ楽そうなんだけどなー。
カウンターまたしてもぶっとぶ。今回は、Niftyに改めて設置し直した方が、である。しかし、よくよく考えてみれば、同じサーバーにアクセス統計のcgiを別途設置しているのだから、仮に表示されているほうのカウンターがブッ飛んでも統計が生きているかぎりはそちらを参考にすれば、限りなく正確に近い修正ができるわけだ。構造が異なるためか表示用のcgiとは異なり全く影響を受けていなかったアクセス統計を参考に、無事修復完了。あー、こうしときゃよかったんだはじめから。
本日のお買い物
1,『To Heart3 アンソロジーGAMEコミックス』(TWIN HEART COMICS/宙出版)
2,『こみっくパーティー(3)』(RAPORT COMICS/ラポート)
3,ウィリアム・パウンドストーン『大疑惑 「部外者ご遠慮ください」の内幕すべてあばきます』(ハヤカワ文庫NF/早川書房)
……いつまで出るんだろう1と2。文句を言いながら必ずしも嫌いではないから買ってはいるんだけど……
3は『大秘密』に続く、エンタテインメント業界などの秘密の手口を暴く内幕ノンフィクション。実は他のものを探すためだけに出かけたのだがそっちが見つからなかったため、次点のつもりで候補に入れていたこちらを先に買った次第。早川の日本人SFシリーズは、給料出てから。
2002年04月25日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020421~.htm#Day25昨日の「掴む」は「新字」ではなく「略字」でした。お詫びして訂正いたします。滅・こぉるさん御指摘に感謝。前から忙しい忙しい言っていたがここ数日の慌ただしさはいよいよMAXに達しており、書いたそのまんま特に何も考えずにアップしていたのだけど……まずいわなそれは。
問題のデータは昨晩どうにか、自分の同人を犠牲にしつつ完成。終盤集中力を欠いていたのでだいぶミスタッチがありそうだが、ひとまず著者に送って校正をお願いする。どこまで原型を保存するかだが、残しておく価値はありそうだと思うが故にどこまで修正をいれてもらうかが問題。まあ、のんびりやらせてください。内心、三つ目の目玉になるよな、とほくそ笑みつつ。
一週間ほどこの作業にかまけっきりだったので、GWのあいだは自分自身の同人活動と、引き取り手も思いつかないが貯まってしまったボルテージ放出のために連作短篇に着手し……それ以外は映画鑑賞と感想書き、で終わりそうだ。連休なのに休めない気がするのは一体……午前中は反動のように忙しかった。だが、忙しかった最大の理由は、出力装置の状態不良にある。一昨日の段階で、ポジで出力した広告の一部が薄くなっているという苦情があったのだが、その時点では散発的だったこのトラブルが今日に来て恒常化したらしい。要するに、通常ベタで出てくるはずの箇所が、掠れて一面に筋が入った感じで出てきてしまうのである。仕事で提出するには当然不適当な有様で、出力装置のメーカーに問い合わせた。
あれこれ議論を交わした挙句、最終的に光学的なところに汚れが溜まっているせいではないかという結論になった。定期的にクリーニングしないとそういうトラブルが発生するとのことで、ではクリーニングはいつならできるか、と訊ねるとすぐには難しい、と。こっちは新聞広告の仕事をしているので、ではGW明けに、と暢気なことは言っていられない。そこで急場凌ぎの対応法を教えてもらう。方法自体は単純明快、出力するときの光量の設定を高めて、フィルムにより強く画面を焼き付けるわけだ。五段階くらいに分けて光量を上げ、様子を見てくれという話だったが、最初の設定変更で解決してしまったので、滞っていた出力を一気に済ませた。――結局これだけで午前中いっぱいが潰れ、珍しく殆ど作業が手付かずなのだった。本日のお買い物
1,高田裕三『3×3EYES[愛蔵版]限定版第1巻 スペシャルBOX入り』
2, 〃 『3×3EYES[愛蔵版](2)』(以上、ヤンマガKCDX)
3,唐沢なをき『カスミ伝△(2)』(マガジンZKC/1〜3まで、講談社)
4,夢来鳥ねむ『爆走! 艶歌 紅魅兎(1)』(電撃コミックス/メディアワークス)
……見た目より高いんです。問題は1。間もなくの完結を記念して、部ごとに再編集して愛蔵版として再発売したものだが、第1巻は10,000部限定で第4巻まで収録可能のBOX入り、しかもTシャツなどの特典付きのものが同時発売されたのだ。当然ながら、高い。
特典付きは別として、全編通して質も密度も高い第2部が一冊で読める第2巻はかなりお得ではないかと。
3は好調実験漫画第二巻。相変わらず無駄に飛ばしてます。今回出色は「袋綴じ」ネタ。普通の対応、と書いても二種類あるが、若い男或いはマニアがいつも通りの対応をした場合のみハマる。
4はちょっと意外な方向へ行ったか、と思いきやいつも通り魑魅魍魎が絡んでいるよーだ。演歌に長距離トラック、というベタな世界も実は漫画ではあまり描かれていないしそこに可愛い女の子付け加えたらけっこー着眼かもねとも思う夢来鳥ねむ最新作。仕事が明けて、帰宅しても誰もいないし食事も適当に済ませろ、と言われていたので、雨の中またしても映画鑑賞に出かける。出勤前にWebで複数作品の上映時間をチェックしぎりぎりまで悩んでいたのだが、最終的に、やっぱり今週で上映が終わる作品を選ぶ。ジョン・トラヴォルタ主演『ドメスティック・フィアー』(UIP・配給)。感想はこちら。珍しく辛口。
行きがけに別の劇場に立ち寄り、前売券を2枚購入した。今週末から公開の『バーバー』と、ハル・ペリーのオスカー獲得で話題になった『チョコレート』……買ったときはただ「確実に観るものを」としか考えていなかったのだが、よく見たら両方とも主演ビリー・ボブ・ソーントンだった。明日あたり大事な連絡をするつもりでいたのだが、よくよく考えると……人、いるかなあ、明日。普通のところなら問題にはしないんだが。
……GW明けにしようっと。
2002年04月26日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020421~.htm#Day26忙しい忙しいと日頃喚いていますが今ほど深刻に時間が足りないと感じたこともありません。毎日時間ごとに行動をきっちり決めると、自らのコンディションと関係なしに限られた時間内でノルマを達成しなければならず、この気持ちの上でのしんどさはちょっと名状しがたい。何せ、書けないときはどうしがみついても一行も書けないのは、ちょっとでも創作に携わったことのある方ならお解りだろう。ただ、同人活動の方はディスカッションしながら執筆するという珍しい工程を取っているので、気持ちが内に籠もらずに済む分作業はかなりスムーズに進みそうだという楽観的展望があるし、もう一つの同人(というか何というか)仕事も、当分は単純作業なので着手する時間さえ確保できれば進展は見込めるわけで――但し、どうもその作業量が結構馬鹿にならない気がするのが問題と言えようか。そこへ日々のお買い物とカバーかけ、さらにこの日記と毎週末の映画感想――GW中、というか今週あたりから殆どあいだ一日のペースで観ているんだが――が加わると本当にわやくちゃである。
どこかを絞らなければならない、となればやはりツケは日記に出すしかない、というわけで、五月〜六月ぐらいは日記のヴォリュームが減少したり唐突に休んだりするかも知れませんが御了承下さい。気力は充実しているので、とんでもねーアクシデントにでも見舞われない限り生きているはずです。たぶん。本日のお買い物
1,早見裕司『Mr.サイレント 仮想世界の優しい奇跡』(富士見ミステリー文庫/富士見書房)
2,ミネット・ウォルターズ『囁く谺』(創元推理文庫/東京創元社)
3,E・アニー・プルー『シッピング・ニュース』(集英社文庫/集英社)
4,石川真介『若狭小浜殺人紀行』(COSMO NOVELS/コスミックインターナショナル)
5,北野勇作『どーなつ』
6,牧野 修『傀儡后』(以上2冊、HAYAKAWA SF SERIES J-COLLECTION/早川書房)
7,岩井志麻子『がふいしんぢゅう』(角川書店)
8,CLAMP『ちょびっツ(5)』(YMKCDX/講談社)
9,やぶうち優『少女少年V -MINORI-』(てんとう虫コミックススペシャル)
10,西条真二『365歩のユウキ!!!(1)』(少年サンデーコミックス/以上2冊、小学館)
11,『ファーゴ』(Asmik Ace、東芝デジタルフロンティア、Pioneer LDC/DVD Video)
一部の方御期待のそっち系新作は午前中、予約した店の行列に嫌気が差して購入を明日以降に見送りました御了承下さい。……まあ、急いてもどーせすぐには遊べないんだし。ちなみに問題のそれを買いますが当分私の感想は期待しないでね>某氏 なお、本日のお買い物は記述の便宜を図るため実際の購入順とは異なっております。
1はここ数日発売を待ち望んでいた早見裕司さんの最新作にして初のミステリ。こればかりはすぐにでも読みたいが、昨日電車移動のときに手をつけてしまった『アクアリウムの夜』がまだ四分の一くらいしか進んでいないので、まずこちらを読み終えてからにします。……しかし、これ、行き付けの書店には入らなかったんです……
2と3と10は夕方、珍しく自宅最寄り駅に隣接する書店で購入。2はミステリ界の新女王と呼ばれるウォルターズの最新作を文庫オリジナルで登場。なんで文庫オリジナルなのかどうしてこんなに高いのかは不明だがむろん買い。3は先日鑑賞した映画版が秀逸だったので、圧縮のかかっていない状態を見たいと思い。
4は新シリーズと銘打っているがたぶん青樹社で発行していたシリーズと同じだと思う。「旅情ミステリー」という肩書には首を傾げるものの、継続してチェックしているのでレジに運ぶ。
5と6は早川書房で新たに開始した、日本人作家によるSF作品叢書。インターネットでデータ形式での販売もしているようだが、ザウルス対応では私には読めないし紙媒体のほうが読みやすいというのはここ数日の作業で身に染みたので考察の余地なし。
7は要するに「合意心中」(但しカバーなどには「合意情死」と記している)の意。KADOKAWAミステリ誌に掲載した短篇を纏めた作品集。
8は毎度のごとく限定版も発売しているが、そっちはbk1での予約購入で昨晩出荷連絡があったばかり、ということで例によって読むための通常版を別途購入した次第。我ながら馬鹿じゃないかしらとは思う。
9はすっかりこの時期恒例となった女装アイドル連作第5弾。昨年はこれで終わりのようなことを書いていたが結局今年も連載しているらしい。続くなあ。これだけ続くと、継続している読者層とはいったいどの辺に位置するのか、別の興味も湧いてくる。
10は発売から一週間ほど経つはずだが、何故か行き付けの書店で入荷されない一部で(本筋とは別のところで)話題の将棋漫画。個人的には、浅草に第一・第二なんて学校ありえねーぞとかそんなベタベタな下町娘お目にかかったことないぞでもそーいうみもりが結構気に入っているのかも知れない、という理由で購入。世評は他人事。
そして本日唯一書籍以外の購入品目である11は、最新作『バーバー』の日本公開を明日に控えたコーエン兄弟の代表作。多分私の好みにあっているだろう、という予感と、あと一枚応募券があればもう一度「2枚で1枚もらえるキャンペーン」に応募できるぞ、という目論見から。そこまでしてDVD欲しいか、と問われれば躊躇なく頷きますええ頷きますとも。
2002年04月27日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020421~.htm#Day27某氏が立ち寄った隣の駅(たしかに微妙に変間違ってないけど)にある本屋って、俺が昨日の2と3と10を買った本屋のような気がするが違うか。てか、移動しているところが同じなのになかなか行き会いませんがどうしてでしょう――いや現実として難しいんだけど。
映画のためだけに平日よりも早起きする土曜日の朝。初回8:50(GW限定)というとんでもねー時間割のその映画は、ドイツ発穴掘り映画『トンネル』(alcine terran・配給)。感想はこちら。大当たり。現時点で上半期トップ3レベル確実、文句無しの大傑作。
2時間40分を越える大作だが8:50から予告編なしの上映故ギリギリ正午前に劇場を出ることができるので、普段の映画鑑賞より余裕がある。どこで食事を採るか、などと考えながら階段を下り、一階窓口の前を素通りしようとしたら、ほぼ一緒のペースで階段を下りてきた初老の男性が窓口に舞い戻り、12:30から第2回の上映が始まる『愛の世紀』(ジャン=リュック・ゴダール監督の新作)のチケットを購入しているのに思わず注目してしまう。自分もなんとなく上映スケジュールを再確認して、ついでに取り扱っている前売り券を眺めてみる。
――『プレッジ』恵比寿ガーデンシネマにて6月公開。
説明しよう! この作品は昨年はじめ、ショーン・ペン第3回監督作品として、ジャック・ニコルソン主演にて全米公開、批評家や好事家からは好評を博したものの興行的には失敗し、本国ではDVD化までされているが現在に至るまで日本で公開するという話を私は聞かなかった。
むろんそれだけではフォント3倍にするほど興奮しはしない。私が歓喜している理由、それは、この作品がベニチオ・デル・トロ最近のメインキャスト出演作で唯一日本公開予定が決まっていなかった作品だからだ! 恵比寿は私の一年以上にもなる映画道楽の中で未だ訪れていない土地ゆえ一瞬躊躇したものの、この期に及んで問題にもならないと気づきすぐさま前売り券を購入、窓口にはチラシが置いていなかったので許可を取った上わざわざ上階の劇場まで舞い戻って収穫してきてしまった。情報によれば最近の出演作でいちばんブチ切れたデル・トロが観られるらしい。あああ楽しみだー!
(ちなみに何故こんな公開間際まで気づかなかったのかというと、本国での配給がワーナーだったという記憶があり、ワーナーの予定しかチェックしていなかったからだ。……見放されたのかなー)
その後、秋葉原にて昨日買い損なったゲーム二本を仕入れついでに『ハヤシ迷作劇場』ともう一本新作を予約し、それから大回りして職場近所の元バイト先書店を訪れ漫画ばかり三冊購入、さらに遠回りして行き付けの蕎麦屋まで行き漸く帰宅。これで目的は全て果た――あ、バイクのチェーン油買ってくるの忘れてた。本日のお買い物
1,『ONE2 〜永遠の約束〜 [初回限定版]』(Base Son/NEXTON/Windows95・98・Me・2000・XP対応ゲームソフト/18禁)
2,『うたわれるもの [初回限定版]』(Leaf/Aquaplus/Windows98・Me・2000・XP対応ゲームソフト/18禁)
3,氷川へきる『ぱにぽに(2)』(Gファンタジーコミックス/ENIX)
4,須藤真澄『どんぐりくん(2)』
5,丹沢 恵『トラブルカフェ!(4)』(4と5、BAMBOO COMICS/竹書房)
6,CLAMP『ちょびっツ(5) [初回限定版]』(YMKCDX/講談社)
4/26新作大ラッシュの中から私が選択したのは、ある意味いちばん冒険しているともいえる1と2の2本。詳しく解説しようとすると長々しく辛辣になるのが避けられないので略。とりあえず、2は昨日見たときより300円くらい安くなっている気がする、とだけ添えておく。いつ遊ぶかも現状では定かではなく。
3はどこが狙いなのか解らないギャグ(かどうかすらもはや定かではないところ)が魅力なのだが、ざっと見た感じ更にピントがずれてきているような。いや、面白いは面白いと思うんだけど。
4は口絵写真に使用されたフェルト人形の型紙(縮小版)が書き下ろし。……無駄に手の込んだことをするから大変なことになるんだろうに、と自分のことを棚に上げて呟いてみる。
2002年04月28日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020421~.htm#Day28相方がQを起動した気配がなく、あこりゃ今夜も独自の戦い(誤用)だ、と思いつつもすぐさま気持ちの切替ができず、某所のチャットで和ませてもらったあと、よし軽く巡回してから取りかかろうとミステリ系更新されてますリンク経由で巡回先を眺めていたら、松本楽志さんとこでリンクしていた厨レポートを読み耽ってしまい、また20分以上余計に潰してしまう。みんな好きだねえこのネタ。しかし、二重の意味で創作意欲を萎えさせる現実だ。
実の処、『白面』に登場してもらった心理学者の卵・林くんに、こーいうケースを扱ってもらおうかと考えたこともあるのだが――実際の展開のハードさと類型的な側面などを考えると、少なくとも被害者の視点から書くことには娯楽小説としても純然たる創作の意義からしてもあまり歓迎できる内容になりそうもない。例えば林くんの視点から、つまりは間接情報のみで描いていけば色々なところにフィルタをかけることも自在だし出来事の一切を客観的に描くことも出来、そういう方法でしか表現は出来ない(したくない)ように思うのだが――どっちにしても、心理学の面から慎重に取材と検討を重ねないことには書けない、という意味で難物であるのには変わりないんだけど。境界性人格障害、のケースが多いように見えるが一概にそうとも言いきれない気もするし。
ついでに風呂敷を広げておくと、林くんには今後も幾つかの短い事件につきあってもらったあと(実は未発表作品がまだ手許にあったり)、二つの大きなケースに拘わってもらうつもりでいた。現時点で執筆済の作品は全てそれらの前哨戦なのだが、どーせならその大きな事件の前にもう一つ、長篇級のエピソードに絡んで貰えると作者としても有り難いんだよなー、と。そうすれば、単行本三冊分くらい原稿が溜まるし……よし今日は本当にネタがない。あそうそう、「鎌倉ハム」は流石によい子には解らないネタだと思います城平さん。尤も、本当によい子に解らないネタは他にも沢山入っているらしいが。未だに「理緒 18禁」で検索をかけてここに辿り着く人があとを絶たないのはどうしたものか。
4/26に私が秋葉原界隈にいたことは当日記したとおりだが、そのとき非常に閑散としたところを通りがかったんですが……そうか、そーいうことがあったか。イベントにはまっっったく興味がなかったから前に見たことすら忘れていた。まるでコミケで、肝心のアイテムが仕上がらなくてポップだけ立たせたサークルブースの前みたいだ、とはまた非常に対象を限定した喩えではあるが。
篠田真由美さんが今日付けの日記に書いていた内容に同感。結局のところ、読者それぞれの資質と読み方の問題でしかないと私は思う。だいいち、ミステリにおける「キャラ萌え」の源流はシャーロック・ホームズで既に見出されている、というのが私の見解で、「名探偵」或いは「探偵役」への拘りもその発展系に過ぎない、ましてミステリとは繋がりのない読者層にはそうした拘りと「萌え」云々との差違が解るかどうか。目くそ鼻くそにしか見えないんじゃなかろうか。「萌え」にしてもミステリにおける探偵役の位置づけにしても、議論されることは有益だと思うのだけれど(作家がキャラクター重視になってしまった所為でミステリとしての質が下がってしまった、というケースはあると思うし、それを自らの立場から嘆いたりあくまでその作家に限って批判することは、読者の権利だろう)、一方が一方の読者層を下に見る傾向は間違っているでしょう、この場合は特に。
今日はちょっとだけ絡み酒。いや呑んでないけど。
2002年04月29日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020421~.htm#Day29みどりの日。だからどうした。
早めに起き、バイクを駆って今月2度目のお台場訪問。初回はビックサイト方面に誤って迷いこんだが、本日最初の目的地はそっちである。『Chara Fes』というイベントにて、ケロQが限定同人誌の配布などのイベントを行うと、かなりギリギリになって気づいたので、当初渋谷方面にするはずだった映画鑑賞の場所を急遽シネマメディアージュに切り替えてちょこっとお邪魔することにしたわけだ。
東ホール入口前に列が出来ていたのだが、警備員や職員がしきりに「18禁ゾーンからお入りの方は先に進んでください」と言っている意味が解らず、既に手前に見える列に並ぶ。そういや入場券も買っていないけど大丈夫か、と内心はらはらしていたが、ホール手前の受付で身分証提示のうえパンフレットを購入するだけで済んだ。列が移動するとき、あちこちに見えた別の列はどうやら「先に進んでください」と言われていた「18禁ゾーンから入る人」たちだったらしい。何故か一般窓口の方が先に入場を済ませられたようで、まだ疎らにしか人のいなかったケロQのブースの前に並びつつぼんやりと佇んでいると、あるとき急に狂気の集団が会場内を一直線に駆けていき、その足音と狂気じみた有様に大層びびった。コミケだったら束にして捨てられてるぞあの一群。それ以前に社会人としてどうかと思うぞ。
30分から同人誌の配布が始まり、二分と経たずに頂戴できた。可能であればSCA−自さんにご挨拶でも、と思っていたが忙しなさそうなのでひとまずその場を離れあちこちうろうろ。二十分ほど彷徨してまた舞い戻ると、まだ列は長かったが手の空いている様子のSCA−自さんを発見してよーやくご挨拶する。間もなく午前中の配布分が終了したので、ホールの外に出てしばらくお話しした。
その後ブースに戻り、ずーずーしくもノベルティを頂戴したあと、誰かが「三メートル四方の段ボールハウス」と形容したサイケなブース内で行われる簡易ボーリング大会をしばし観察する。そうこうしているうちにそろそろメディアージュの座席指定券を確保しないと拙い時間になったので、実は今まで入手していなかった『終ノ空』をこっそりと購入すると、申し訳ないと思いつつもご挨拶なしでその場を離れた。
いちおうお買い物報告。
1,『終ノ空』(ケロQ/Windows95・98対応ゲーム/18禁)
……ところで、新作出すたびに住所変わってませんか。これに記載されてるアドレス、見たことないんですけど……――というわけで、ついにやってしまった一ヶ月10本鑑賞、記念すべき4月10本目はアレハンドロ・アメナーバル監督による期待のゴシック・ホラー『アザーズ』(GAGA-HUMAX・配給)。感想はこちら……いつも以上に奥歯にものが挟まったような言及しかできないのは、二言三言でオチが割れてしまうから。事実、私自身がネットに記された幾つかのキーワードと冒頭の台詞幾つかで結末を確信してしまったくらいで。故に、観ていない人は他人の感想にも耳を貸すべきではないのかも知れない、と言い添えておく。ともあれ、全く血を出さずに描ききった優秀なホラー。一見の価値有り。
最後にもう一回キャラフェスの話。ケロQのお隣は鯖というソフトハウスのブースだったのだが、他のソフトハウス・メーカーが自作に登場する女性キャラのコスプレに終始している中で唯一、青とピンクの魚の着ぐるみを投入して異彩を放っていた。程々に死んだ目と怠惰な所作がナイスであった。
……ケロQのブースも相当目立っていたが。何せ壁二面に張り巡らせた段ボール全部にいちいち落書きがしてあったし。
意味はないが関連資料(?)。よーやく三谷幸喜監督『みんなのいえ』DVD鑑賞。楽しませていただきました。基本線は『ラヂオの時間』と同じなのだが、唐沢寿明、田中邦衛、田中直樹の職人役三者の絡みに軸を据えてドタバタながらも芯が通っている。本当の楽しみはクレジットすらされていない贅沢なカメオ出演陣を探すことのような気もするが。
2002年04月30日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020421~.htm#Day30……お、俺に作業をさせてくれ他のことであんまし煩わさないでくれぇぇぇ。そーいう気分で過ぎた今日一日。主に本業のトラブル。もー面倒なので詳細は略す。
本日のお買い物
1,今泉忠明『絶滅動物データファイル』(祥伝社黄金文庫/祥伝社)
2,『大悪司アンソロジーコミック』(Magi-Cu Comics/enterbrain)
3,『B's Menuet for Windows Ver1.30』(BHA/Windows対応アプリケーション)
うわあ何だこの組み合わせは。他にも定期講読が四冊――あ、そっちが濃すぎて普通の買い物のバランスを見失っていたか(どうして買い物のバランスを気にする必要があるのかは謎だが)。
2はもとのゲーム相変わらずクリアできてないんだけど(続きを遊ぶのかどうかも謎だけど)作品としては好きなので試しに購入。私がこーいう企画に絡んでいたら絶対にSCA−自さんに依頼していた。受けて貰えるかどうかは別として。しかし……相変わらず商業レベルにない作品も見えるなぁ……
3はオンラインで注文した、音楽データ加工・管理に特化したソフトウェア。Winampと同じスキンが適用できるプレイヤーに音楽データの切り貼り・音響調整などが出来るツールがあり、当然のようにCDライティング機能も備えたもの。こいつぁいいや、と注文しようとしたらオンラインショップは予定日に開店しない(一日遅れだった)、いざ届いてみたら機能のひとつと謳っているCDDB検索機能の備わっていないヴァージョンが届いた、そのうえ機能が備わっていないヴァージョンを送ることへの断り書きに「4月下旬以降にアップデータをHPに掲載しますので」云々とあるのに今日になってもまだアップしている様子がない(確かに「以降」と書いてはあるけどさあ……)、などなど、メーカー側の対応がいちいち杜撰で気分が悪い。MP3プレイヤーとしては、動作が重くてもライブラリというMP3データの一覧表を表示できる『MusicMatch Jukebox』のほうが遥かに使い勝手がいいのも悲しい。もーちょっとあれこれと機能を試してみてから最終的な判断を下すつもりだが……今のところは駄目すぎる。プログラム終了させたら正体不明の「強制終了」ダイアログが表示されるし。「あかほりさとるとエルフがコンビを組む」
……あかほり氏のこの業界参入はいつか有り得るだろうな、とは思っていたが、よもやエルフとは。しかしこの事実を雑誌で目にしたとき、最初の感想は「どっちにとっても後退を示す出来事」だった。
あかほり氏と言えば「外道」とか言われたりエッチな状況を作品に挿入することだったりするが、それらが「外道」で「ちょっとエッチ」なものとして通用したのは、一般指定のアニメーション及びヤングアダルト層を狙った作風故であろう。本当に淫靡なものを書こうとした場合、その軽くあっさりとした文章表現ではあまりに足りない。元々「丸見えよりチラッと覗いている方が淫靡」という説があるくらいで、あかほり氏の人気はそういうところに一因があったはずだ。本格的に官能を、と念じるならばそれ相応に何かを強化せねばならないだろう。
一方のエルフは、原画以外は基本的に自社製作が大半であったはず。原画にしても未知の新人を起用してみたり、ゲームシステムでもシナリオでも様々な実験を試み、概ね成功させていたことが今日の評価に繋がっている。それがここに来て突如、「あかほりさとる」という外部のビッグネームと結託するのは果たしてソフトハウスとしてどうなのか。完全な外部クリエイターによる作品は近年姉妹ブランドの『Silky's』において発売しており、そういうルールが傍目にも明確となったところで今回の展開に至ったのはどういうわけか。確かに、あかほりさとる氏ほど他のジャンルで大成した人物を改めて18禁ゲームの世界に引き入れる資格があるのは、業界でも歴史・技術力供に定評のあるエルフ以外に考えられないのもまた事実なのだが、往年のファンの一人として寂しさと不安を抱いてしまうのも本当である。
いずれにしても、ただ両者が手を組んだだけでは「本番ありの『サクラ大戦』」になるだけだと思われる。それ以前に、いままで通りの作風にエッチシーンを足しただけでは版図拡大には繋がらない。ただ今までのあかほり作品支持者とエルフのファン層とをプラスしたユーザーに売れるだけだ(その何割かは確実に重なっていると見た)。新しい「何か」を示してくれることを願う――どちらの本来のフィールドにとっても有益な「何か」を。最後に本音を添えておく。でも面白ければ何でもいーんだけどさっ。
……どうして本格的に「忙しい」と認識し始めた今になってあーだこーだと言いたくなってしまうのだろう。自分でも黙ってればえーやん、と思うのだが言わないとフラストレーションになりそうでもう。そろそろ意を決して、自分から何か一つ二つ切り離さないと先に進まないんじゃないかという気がしてきました。が、そこで「この日記」という選択肢をなかなか消そうとしないのもまた一因という気もする。
知り合いがみんな『水月』を遊んでいる気がしてますます焦る。てゆーか、シナリオライター募集って……
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懐が寒い。
2002年04月中旬
2002年05月上旬
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