diary / 2002年06月下旬
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toppage(with frame)
toppage(without frame)5月9日発売
井上雅彦・監修『異形コレクション 恐怖症』(光文社文庫/光文社)
最新作「あのバスに」が掲載されました
買っていただけるととっても助かります、ええそれはもう
初版に一部訂正個所があります。
内容的な影響はありませんが、
ご確認のうえ適宜修正下さい。
こちらから
(なるべくでしたら読了後に一読願います)
2002年06月21日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020621~.htm#Day21睡眠時間の調整をちょっと間違えただけで使い物にならなくなる自分がちょっと厭。
稲川淳二『稲川淳二のすご〜く恐い話 PARTV』(リイド文庫/リイド社)、同『稲川淳二の怖い話 ベストランキング!!』(ザ・テレビジョン文庫/角川書店)読了。どちらもそこそこの出来、だが僅かひと月の間隔で発売される著書に、全く同じエピソード(赤い日記帳)を掲載する姿勢は心底いただけない。いまが稼ぎ時なのは重々承知しているが、だからこそ誠実な仕事をしてくれないとどんどん信頼損ないますよ、っと。そして、ベストランキングと言いながら「生き人形」のエピソードを掲載していないのはちと手抜きではないかと思ったり。
本日の買い物
1,熊倉隆敏『もっけ(1)』(アフタヌーンKC)
2,村枝賢一『村枝賢一短編集(1) ウルフガン』
3, 〃 『 〃 (2) かみつけ!』(2と3、アッパーズKC/ここまで、講談社)
4,桜 玉吉『幽玄漫玉日記(6)』
5,須藤真澄『振袖いちま(2)』(4と5、BEAM COMIX/enterbrain)
久し振りに店頭で絵柄と雰囲気に惹かれて衝動買いした1は多田克己氏推薦の妖怪漫画。題名は「勿怪の幸い」の「勿怪」である。日常に普通に妖怪が存在していたらどうなるか、「視える」人々がそういう存在とどう付き合っていくのか、という観点から淡々と描いた作品。こーいう解釈は大好きだ。何卒このペースとクオリティを落とさずに続けて欲しい……というのは贅沢だろうか。何はともあれお薦めの一冊。
2と3は、村枝賢一単行本6冊一挙発売のなかから。仮面ライダー系統はあんまし好きではない(というか、最近の作品をよく知らないので興味が湧かない)ので、私にとっては昨日の『RED』を含めたこの3冊で全部。デビュー作から『RED』予告編漫画まで網羅した、ほぼ完全な作品集らしい……短篇少ないんだなぁ。
4は最終巻。それにしてもずーっと重かったな、このシリーズ。とりあえず参考(弱い方は写真付きのページを避けてください)。
5は復刻シリーズ第二巻。書き下ろし含む待望の第三巻は秋頃だそうな。どーでもいい追記(コウガイビル)のついでに告知。7月中旬ぐらいまで、夏コミの準備及び短篇執筆のために、そーでなくても最近淡泊な記述が更に淡泊になります。実質お買い物の記録と映画鑑賞(前売券なども確保しているし唯一の趣味になってしまったので止まりません)の感想ぐらいしかまともにアップしないかと思いますが、御了承下さい。中旬以降になったらその辺の細かい情報に加えて、トップページをリニューアルします、漸く。
2002年06月22日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020621~.htm#Day22明日、近所のとある店で9時からパーティー開くらしいです。んじゃ来てみようかな、と言った母に店のマスターは「トルコ人限定だから駄目」と応えたそうな。そんな日。
そして前々から予告していたとおり、本日の映画鑑賞は久々のハシゴ。午前7時に起きる――つもりだったが何故か午前6時に目が醒めてしまい、適当に時間を潰して午前8時前に出発する。ときおり雨粒がぱらついたが、どうにか有楽町界隈まで保った。
まずは午前8時半から開映の、宮部みゆき原作のサスペンス(という表現はいまいち妥当でない気がするが)『模倣犯』(東宝・配給)。感想はこちらから。昨年頭から続いている映画狂いだが、その間ずーっと縁のなかった日劇東宝改め日劇2での初めての鑑賞だったが、何のことはない隣り合った日劇3と鏡面構造になっているだけで新味はなかった。つまらん。
観賞後、いったんマリオンを離れて中央通りに向かい、伊東屋の別館で切れていたグラシン紙を仕入れる。全判の紙を買う人は色々と指示が細かいようで、先を譲ったりしていたら余裕があったはずの時間が結構ギリギリになってしまった。それでも腹ごなしのためにマクドナルドに寄ってポテトを買う。
午前11時15分頃、今度はマリオン新館に入り、9F丸の内ルーブルへ。待望だったが巡回先で目にする評価がいまいちのため今日まで鑑賞を躊躇っていた、デイヴィッド・フィンチャー監督最新作『パニック・ルーム』(Sony Pictures Entertainment・配給)である。感想は――まだ用意できてません。明日アップします。しかし、陽気が難しかったことは認めるが、劇場がああも蒸し暑いのはどーにかならなかったものか。半袖で汗ばむのは流石にどーかと思う。文句を言っても良かった気がするが、前売鑑賞券を買うか否かで迷っているうちに忘れてそのまま帰ってしまった。ちなみに購入した前売券は、『メン・イン・ブラックII』、携帯ストラップ付き。マスコットは犬。
帰途、もうちょっと別の買い物をしていくつもりだったが、特に思いつかないし一番欲しいものは既に手持ちが足りないので、大人しく自宅に戻り、ひとりコンビニのとろろそばで食事を済ませる。本日のお買い物
1,佐藤哲也『妻の帝国』(HAYAKAWA SF SERIES J-COLLECTION/早川書房)
bk1で予約購入。この題名でSFという点に惹かれて予約していたのだが、文章的にも相当ハードそうである。楽しみー、と言ってもほんとにいつ読めるんだか(以下略)感想だ溜まっていたカバーかけだ何だを処置していたら時間がかかりすぎて作業まるで進まず。ちょこっとでも進めるか『パニック・ルーム』の感想を先にするか、これをアップしてから考えます、『MIB』のDVDでも見ながら。
……しかし、某氏から承諾のメールが届いてしまったので、引っ込みがつかなくなってしまった……本当に書けるだろうかこの状況で、あれの続編が。『模倣犯』感想へのリンクを忘れるという微妙なミスをしでかして慌ててアップし直したり。さて……このあとどうしよう、ほんまに。
2002年06月23日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020621~.htm#Day23午前中に『パニック・ルーム』(Sony Pictures Entertainment・配給)の感想を仕上げる。こちらからどうぞ。昨日も触れたとおり、巡回先ではあまり芳しい感想を目撃しなかったが、私にとってはやっぱりクリーンヒットでした。
どうやら私は映画に関してだけはほぼポジティヴな姿勢で眺めているらしく、よっっっぽど駄目な作品でもない限りプラスの点を見つけて楽しむ傾向がある。気晴らしとして有効だから毎週末の鑑賞を繰り返しても飽きないらしい。従ってまだまだ当分の間この趣味は継続するでしょうし、基本的にどこかしら評価するべきところを見つける姿勢である私の感想はたぶんあんまし参考になりません――いちおうそーいう自覚があるので傾向と対策はどこかに併記しているけど、こればっかりは確実を保証できませんです。
来月になったらすぐ、は無理の気がするので、7月末ぐらいには今年上半期に観た映画の私的ベスト10ぐらい(数は流動的)を発表してみよーかと思っております。私の嗜好の歪みをご堪能ください。稲川淳二『稲川淳二の最新・超怖い話 -怪異-』(ザ・テレビジョン文庫/角川書店)、木原浩勝・中山市朗『現代百物語 新耳袋 第七夜』(メディアファクトリー)読了。怪談読み倒し〜。
前者はこの数日に読んだ三冊の中では一番楽しめた、が稲川氏の語りをそのまま文章化したこの方法では自分語りや説教の部分が紙幅を食い過ぎて、エピソードそのものが持っている余韻をぶち壊しにしていることが多い。ライブで聴く分には構わないのだが、文庫で読ませるならもっと別の手段を考えて欲しい――と思うのはこっちが文章や語りに対する愛着が強いからかも知れず。まあ、いーんじゃないでしょうか。ただ、何にしても、同一人物の台詞を、改行を挟んで続けて表記するとき、一旦括弧を閉じてまた頭に括弧をつけるのは止めていただきたい。ゲームじゃないんだから読みづらいったらありゃしない。
後者はうって変わってシンプルながら端正な印象で、立て続けだったから余計に輝いて見えたり。今回、各話の題名は妖怪を擬したような趣向を取っており、あとがきも当て字で「後餓鬼」になっている。カバー下の写真も含めて相変わらずの拘りが美しい。エピソードの白眉は第三十六話『寿司提灯』だが、個人的には第四十一話『部屋住女』がお気に入り。何せ笑えるんだから。
――それにしても、あれだけ何度も何度も新宿でのトークライブに足を運んだせいか、想像以上に知っている話が多かった。あるエピソードなど、ゲストとして登場した某氏がその場で自らの体験談として語っていたもので、名前は正確に出てくるし恐らく本書で初めて知った人よりもありありとその恐怖を感じることが出来ているだろう、と思う。やはりファンである以上はトークライブへの参加は必須――と言いつつもあれ以上観客が増えると困るよな〜などとジレンマを覚えたり。やや早めの時刻にこれをアップロードして、それから後は作業に没頭します。さて、今週中に終わらせられればよいが。
2002年06月24日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020621~.htm#Day24何処かの出来事についてあれこれ語る、というか説教したい衝動にかられるが完璧に自分のことで精一杯なのでシャットアウト。昼間ちょこっとだけ下書きは作ったのだがそれも廃棄。あーもったいねー。
本日のお買い物
1,『こみっくパーティー ハートフル4コマ』
2,『月姫3 アンソロジーコミック』(以上、アンソロジーGAMEコミックス/Twin Heart Comics/MISSY★COMICS/宙出版)
3,和田慎二『忍者飛翔 雪の章』(MFコミックス フラッパーシリーズ/メディアファクトリー)
4,坂田靖子『D班レポート』(白泉社文庫/白泉社)
5,『To Heart コミックアンソロジー Vol.16』(DNAメディアコミックス/スタジオDNA)
読んでる時間ないんです。
1はこのシリーズでは初めての4コマ限定。2とともに金平守人氏が参加しているが……正直、ビーム掲載の奴より数段詰まらないんだけど……絵の技術は兎も角として。
3は、第3巻なんだそうです。他社から刊行していた1巻2巻を来月・再来月とリニューアル刊行するのに先駆けて発売したわけだが、先に3巻が出るのもどうかということで「雪の章」として巻数を伏せたらしいが……順番に出せばいいだけの話ではないんだろうか。
4は坂田靖子にしては珍しい厚めの文庫。学園コメディのシリーズ物を全作網羅したためにこーなったらしい。
すっかり止めるきっかけを失っている気がする5、と言いつつもすっかり楽しんでいるのだが。今回は吉田創氏の名前がないのがちと寂しい。ジャストネットがメンテナンス中。終了とともにメールの容量が無制限になるらしく(ゆえに、今後大容量のデータを送っていただく場合はこちらを利用していただくかも知れず)、それは有り難いのだが、完璧に受信が出来なくなっているためメールソフトが定期巡回するたびにいちいち「失敗しました」と訴えるのが鬱陶しい。仕方なく現在はメールソフトの常駐を止めている始末。これが明日まで続くのだった……まあ、メンテナンスしたと言いつつ一向にトラブルが解消しないどこかと較べれば、一日かけて改善を試みる方が遥かに真っ当ではあるのだが。
2002年06月25日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020621~.htm#Day25お願いだから人の話を聞いてくれ。
何とか先が見えてきました。……まだまだ長いけどね。
本日のお買い物
1,木原浩勝・中山市朗『現代百物語 新耳袋 第一夜』
2, 同 『 同 第二夜』
3,キャサリン・ライアン・ハイド『ペイ・フォワード』(3冊とも、角川文庫/角川書店)
4,志水辰夫『負け犬』(講談社)
5,臣士れい『エペリュージュ(3)』(電撃コミックス/メディアワークス)
現代怪談本のスタンダードともう言い切ってもいいだろう、新耳袋シリーズ遂に文庫化、の1と2。先のライブで聞いたところに拠れば、定番として残すために敢えてホラー文庫というカテゴリから外して通常の文庫で刊行したとのこと。以後、毎年二冊ずつ刊行し、同じように一冊ずつメディアファクトリーから刊行される親本が三年後に全十冊に到達し、翌年文庫版も追いつく勘定となる。親本との差違は京極夏彦氏による前口上と著者の書き下ろしあとがき、それに解説が付されていること。ただ、親本のちょっとしたトピックであった、カバー下の写真が無くなっているのがちと寂しいが、それくらい四六判ソフトで購入し続けているファンの特典と思わせていただくとしようか。
で、早速第一夜を再読中。最近のものと較べると著者自身の体験が多く、文章も幾分装飾過多の嫌いがある。が、因果や結末を求めない手法は既に定まっており、安心して怪異に浸れる。四六判のちと特異なサイズと装幀に引いていた人もこれを機に一読をお薦めする。テレビで芸能人たちが語る「怖い話」などものの数ではない。
3は昨年はじめに公開された映画の原作、早くも文庫化。オリジナルが1000円前後のBOOK PLUSなだけに、海外小説としてはかなり安めの680円(税込)という価格設定が嬉しい。映画版に愛着が強いため原作は買わずに来たのだが、折角文庫化するなら、と購入。
4はだいぶ前に発売されたものだが、色々あって今頃購入。いきさつは、面倒なので説明しません。
5は本当に『コミックガオ!』連載でいいのか、と言われ続けてきたシリーズ早くも完結の巻。なんか、盛り上がる前に終わる話が多くありませんか臣士さん。色々あって平日、しかも火曜日という半端な日に映画鑑賞に出向く。ものは、ショーン・ペンがアカデミー主演男優賞候補となった話題作『I am Sam』(松竹、Asmik Ace・配給)。何故敢えて今日かというと、この作品公開前から流浪のスケジュールが決まっていて、先週まで丸の内ピカデリー1で、今週いっぱいのみピカデリー2、そして来週以降は丸の内プラゼールでの上映、という具合になっている。先月半ばの時点でピカデリー2の招待券を確保していたところへ、某冬野氏が「最近ふつうのロードショー映画をあまり観ていない」と嘆いていたもので、毎回2枚渡される招待券の半分を提供することにした。招待券の期限内で双方に都合のいい日時を見繕ったらこんな半端な日取りになったわけである。
ともあれ、本日の感想はこちら。どこか要領を得ないのはサムの口調が伝染ったから――じゃなくて、あまりに多い見所を巧く纏められなかったからである。何にしても、本当にいい映画でした、はい。その場でサントラ買っておけば良かったよちくしょ。映画感想に手こずり、また作業が数時間ほど滞ったので本日はこれだけ。
2002年06月26日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020621~.htm#Day26樹とか草とか花とか岩とか土とか川とか描くの大変だよう、などと喚きながら我慢してペンを走らせているうちにだんだんそれなりに馴染んでいくのが我ながら不思議だ。最終ページが近くなるにつれ、資料を開く機会さえ少なくなる。……顔とか体型とかがときどき変化するのだけは何卒お見逃しください。
さて、週末までに脱稿できるか。ともあれ、来月になったら夏コミ情報の一部を解禁予定……自分の尻に鞭打つためにも。いま世間を騒がせているとある事件。キャッシュコーナーの防犯カメラ映像からある人物が指名手配され、今日あたりから別の顔写真にて報道されはじめている。作業しながらぼーぜんとそのニュースを眺めていて、一瞬、怖気に見舞われた。
画面いっぱいに、顔が映っている。しかも鼻から上だけ、まるでカメラの間近まで迫って、両眼でこちらを凝視するような恰好で。
写真だから両眼は見開かれたまま微動だにしない。躰が強張るくらいに愕然としたのだが、番組はそのまま何事もなかったかのように報道を続け、間もなく時間に追われるように話題が移ってしまった。
本当にあんな写真しかなかったのか、どうしてあんな写真を使ったのか、意図的でなかったのならどうしてその後コメントがなかったのか(なかったことからすると、承知の上であんな写真を使ったのだろうけれど――)、幾つも疑問が脳裡を過ぎっては積もっていく。一体あれは何だったんだ?
一番怖い結論は、「私しかそれを見ていない」というケースという気もする。毎日毎日怪談ばっかり読んでたからなあ……本日のお買い物
1,六道神士『エクセルサーガ(9)』(ヤングキングコミックス/少年画報社)
のみ。漫画も何冊か溜まっていて読むことすら出来ず内容に触れることも出来ません。
朝刊の広告で浅暮三文さんの新刊が今日発売と書いてあったので、朝の段階で行き付けの書店に探して貰うようお願いしたのだが、問屋巡りでは発見できなかった模様。楽しみにしていた一冊だけに、いつもならその段階から自力で探しに行くところなのだが、本っっっ気でそんな余裕すらありません。木原浩勝・中山市朗『現代百物語 新耳袋 第一夜』(角川文庫/角川書店)読了。再読だし昨日の段階で既にちょこっと言及しているので感想は特になし。ただひとつ、巻末近くに挿入された「くだん」の話題は、トークライブに幾度となく通い詰めた人間にはちょっと感慨深いものがあります。何せ……
入浴している間に、次の次に書く予定の短篇のアイディアがいい具合に醗酵し、全体像が明確に見えてきたので、耐えがたくなり急ぎの作業を一旦脇に避けてプロットの作成を手早く済ませる。登場人物の名前をざっと作り、重要な設定を書き留めておおまかな筋を起こす。思っていた以上にシンプルで書きやすい話になりそうでちと安心する――何せ予定では1週間足らず、しかも他の作業と並行で書き進めなければならないからあまり持って回った文章はいただけないし、徹底した推敲を必要とする文体などもっての他だから。
それにつけても相変わらず幸せになる人が少ない話ばっかりだな私は。
2002年06月27日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020621~.htm#Day27作業の進展いまいち。ノってはいるのだが、案の定本業がかなり立て込んできた。先々行ロードショーなんてかけるから、広告やタイムスケジュールの変更の多いこと。直しが入ればその分こちらの儲けも増えるので、その意味では大変有り難いのだが個人的にダメージが大きい、ことこの時期に限っては。依然諦めてはいないが既に来週半ばの脱稿を視野に入れている今日この頃。
本日のお買い物
1,CLAMP『合法ドラッグ(2)』(あすかコミックスDX)
2,神坂 一『トラブルシューター シェリフスターズSS mission03』(角川スニーカー文庫/以上2冊、角川書店)
3,浅暮三文『石の中の蜘蛛』(集英社)
4,千街晶之『怪奇幻想ミステリ150選 ロジカル・ナイトメア』(原書房)
1はなんだか久し振りに出た気がする第2巻。どのくらい久し振りかというと、粗筋はおろか設定すら記憶に残っていないほど。題名と装幀ぐらいは覚えていたので、躊躇なく買ったのだが――ゆえに、まともに読めない現状では内容に言及のしようがないのです悪しからず。
2は発売ローテーションが見事なまでに安定している神坂一氏のシェリフスターズシリーズ最新刊。
3は、御本人から発売時期も伺っていたのにギリギリまで失念していて、しかも行き付けの本屋ではなかなか入りそうもなく、結局この忙しいのにちょっと遠出して探し出してきてしまいました、の一冊。今度は「音」に着目したハードボイルド風味の作品。前作『左眼を忘れた男』が個人的に大当たりだったので、この作品も楽しみ。しかし(以下いつもの愚痴ゆえ数行削除)。
昨日本書についてちょっと触れたとき、リンクし忘れていたことにあとで気づいて、ついでに久々にHPをチェックしてみたところ、来月に都内でオフ会が開催されるとあった――参加してみたかったが手遅れだ。それ以前に来月私には遊んでいる余裕があるのかどうか。
4はジャーロなどでお馴染みの評論家・千街晶之さん初の単独名義による著書。署名から一目瞭然、幻想味を宿したミステリの名作を、東西問わず紹介した評論集である。笠井 潔・山田正紀両氏との対談も収録。ざっと見ただけでも興味を惹かれる作品が挙がっているのだが、絶版・入手困難も多いって本当でしょうか。夜、我が家にはときどきお客が来る。虎縞風の模様をした野良猫である。
既に彼(彼女?)が我が家のベランダに出没するようになって一年ほど経っている。最初は母がなんとなく与えたエサに寄りついている雰囲気だったが、いまはどうもベランダの一部を休憩所と思っているのか、エサは要求せず寛いでいる雰囲気がある。実際、最初はものをもらっているにも拘わらず剣のある表情をしていたのに、最近は和んだ顔をするようになった。私も犬猫と見るととりあえず接触を図る質ゆえ、夜中に両親の部屋にお邪魔しては、その猫を見かけると挨拶をしてみている。
ここ数日の雨や天候不順で到来が疎らになっていたが、夜も更け雨が上がった頃にふいとベランダの隅に座り込んでいた。そこで、ベランダのサッシを開けて身を乗り出して、隅にいる彼に「よう」と挨拶をする。
――家の前の通りで、おぢさんが足を止めてこちらを見上げていた。
2002年06月28日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020621~.htm#Day28今日も日中の進展はいまいち。金曜日にしては珍しく直しとメールによるデータ入稿が午前から午後いちばんくらいにかけて予定が立ってしまったためで、一旦スケジュールが出来てしまったらその枠の中で出来ることを優先するしかないわけで、つまり手間のかかる執筆活動にはあまり時間が割けないというわけだ。平常通りなら昼頃には暇になるので、昨日から今日の昼まで急遽上京していた政宗さんが某氏と食事をしているところを急襲するつもりだったが、それも叶わず。
それでも買い物はし、所用はちゃんと片づける。
本日のお買い物
1,『こみっくパーティー ビジュアルファンブック』(D SELECTION/メディアワークス)
2,北村 薫、おーなり由子・絵『月の砂漠をさばさばと』(新潮文庫/新潮社)
3,梅村 崇『輪舞曲都市 Ronde-City』(EX NOVELS/ENIX)
4,『TRICK2 超完全版 DVDボックスセット』(テレビ朝日/DVD Video)
5,Bass Extremes (Victor Wooten, Steve Bailey)『Just Add Water』(KING RECORDS/CD)
6,太田忠司・こやま基夫『新宿少年探偵団』(少年チャンピオンコミックス/秋田書店)
今日は発売元やレーベルが見事にひとつも被らないので購入した順序のまま。
1は昨日の段階で勝手に取り置きされていたもの。悩んだ挙句、有耶無耶のうちに購入。いや私もね、絵と基本的なシナリオは評価しているのですわ。ただシステム周りがごにょごにょ。デザイン・内容共に美麗なので買ったこと自体は本位。
2は、とりあえず北村薫氏の著書は全部揃えると(以下略)
『ヴァルキリー・プロファイル』などのノベライズを手掛けてきた梅村崇さん初のオリジナル遂に刊行、の3。EX NOVELSにしては厚いし重いし。それにしても粗筋を読んでも装幀を眺めてもジャンルの特定しにくい作品だ――面白そうだけど。来月中旬までの巨大な山が過ぎたら読みます。絶対に。
本当は一冊入稿まで済んでから買いに行こうと思っていたのだが取り置き期限ぎりぎりまでずれ込みそうな予感がしてきたので急遽引き取ってきました、の4。旧作も収められるBOXが特典と聞いて喜んだのだが、手を出しかねていた裏話DVDを収めるスペースもあってちと歯噛みする。まあそれはそれとして、やっぱりこれは面白い。ミステリとしては、芸を過剰に取り込みすぎたために破綻しているのだが、飛び抜けたキャラクター性と刻むような演出には寧ろそれが嵌っているのである。それにしてもここにも伊藤俊人氏が出てるし(episode2)。サスペンスドラマで怪しげな人物も凡庸な人物も演じ分けて、更にその中庸の曖昧なキャラクターでしっかり『TRICK』の世界観にすら溶け込んでみせる才能。つくづく勿体ない。
5、は所謂フュージョンの、特殊なコラボレーションもの。どこが特殊かというと、ドラムのデニス・チェンバースを除いてプレイヤーは全てベーシストなのだ。主旋律もリズムもハーモニーも全てベース。メインとなるヴィクター・ウッテンとスティーヴ・ベイリーについてはよく知らなかったのだが、ゲストにジョン・パティトゥッチ、アンソニー・ジャクソン、ビリー・シーンなんて名前が並んでしかも『トレイシーの肖像』(Jaco Pastrius)なんてカバーされた日にゃどーして手に取らずにおられようか。実際に聴くと、ベースオンリーだという事実を忘れるほど普通に音楽として完成されていて、それが逆にやや物足りないのだが、よくよく聴くとあちこちで異常なテクニックの応酬があり、やはりベース愛好家には堪らない一枚。しかし、ディストーションを徹底的に利かせると殆ど普通のエレキギターと変わりないな。
6はbk1で予約購入。太田忠司氏のジュヴナイル精神と乱歩少年ものへの憧憬を籠めたシリーズ作品をあのこやま基夫氏が漫画化したもの。オリジナルの挿絵のイメージが強いので若干の違和感はあるが。帰宅後の夕方。
ひとつだけ残った所用を駅近くの銀行で片づけてきて、その帰途駅前の書店に立ち寄る。もう今日は買う予定などないのだが、一種の病気みたいなものである。
案の定、二階の文庫・漫画コーナーではめぼしいものが見つからなかったので、一階の雑誌と新刊書籍のコーナーを見て回る。あまり品揃えは良くないので早々に見切りを付けたのだが、ふと気になって、既に別の店で購入済の上記3を探してみた。
あった。新書のコーナー、足許の台に何と平積みになっている。初のオリジナルで、厚みがあるぶん平台にしてもらいやすい事実はあるが、それにしても随分配本あったんだなー、でも行き付けの本屋には入ってこなかったんだが、とあれこれ思いつつ眺めているうちに、ふと違和感を覚えた。一番上の一冊を拾い上げてみる。
……下には、カッパワンの一作が積んであった。
後生に思って(?)、さっきの状態に戻してそのまま店を立ち去ることにした。
ちなみに、著者の自宅までは駅ひとつ分しか隔たっていない。上記の内容と特に繋がるわけでもないが。作業が滞っているというのに何だこの日記の長さわ。
2002年06月29日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020621~.htm#Day29たとえ切羽詰まっていても週末恒例の映画鑑賞は止めない。夏の大作ラッシュを間近に控え、鑑賞券購入済のものから終わりそうな気配のものを優先しようと、単館上映の『暗い日曜日』『ザ・プロフェッショナル』のどちらかを観るつもりでいたのだが、いずれもあと2週間ほど猶予があると気づいたところへ、ひとつ、あと1週間で『MIB2』に押し出されて上映が終了する作品があると知って慌てて足を運んだのは、『ルーヴルの怪人』(日活・配給)。感想はこちら――3週間で上映終了と相成ったのもよく解る内容でした。
鑑賞前に自転車で徘徊し、7月8月に発売するゲームソフト二本の予約を試みる。どーいうわけか『かまいたちの夜2』限定版は当日売りのみで予約は受け付けていない、という店が多いらしく、ひとまず諦めた。もう一本は――言わずもがな。本日のお買い物
1,宇佐美渉『TWINS+』(零式COMICS/シュベール出版)
bk1にて、何かのついでに予約注文した一冊。いつ、何のついでに予約したのかも記憶していないほど昔のことなのは何故だろう。内容的には3語で説明できますが、差し障りがあるので控えます……何だかんだ言って、嫌いじゃないんだよな、この人の作品。
2002年06月30日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020621~.htm#Day30ただただ作業の日。何せ予想よりも随分手間取って、ようやく第一段階が終わったばかりなのである。そして第二段階、ペン入れする枚数は……45枚。作業の都合上、ページの半分くらい空白というものもあるため言うほど多くはないし、基本はなぞるだけなのでここまでに費やした時間の1/3もかからない、はずなのだが――第二のデッドラインに間に合わない場合、他の作業との兼ね合いもあるので、そーとー入稿が遅くなってしまう。辛。
BGVがわりにつけていた『TRICK2 超完全版』DVD最終回まで見終わってしまった。……やはりこれはギャグを楽しむためのドラマだと思われ。ミステリはギャグを助けるために用意された骨格に過ぎないわけで。だからプロットやテーマが拙いということもなく、エンディングにそれなりの余韻があるのも解っている証拠。テレビ放映時の結末にちょこっとだけ追加がなされている分、若干印象が変わってしまったが、やはりepisode4の後味の悪さは秀逸。
昨日書き忘れたが、神坂 一『トラブルシューター シェリフスターズSS mission03』(角川スニーカー文庫/角川書店)を読了。二話目がかなり秀逸。テーマや素材は手垢がついたものだが、登場人物のある設定を初めて明かしそれによってなかなか深いドラマに仕立てている。全体に、書き下ろし長篇となる『MS』よりも雑誌にて長いスパンで連載しているこちらの方が質は上のように思うのだが、って今回の出来が良かったからそう思い込んでいるのかも知れないが。
「diary」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)。
誰か活力をください。
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