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『月姫ごちゃまぜ!! CARNIVAL COMIC』(宙出版) [bk1/amazon]に「花に嵐」という掌編を寄稿しました。
ゲーム『月姫』を遊んだことがないと本自体が理解不能かと思われますので、ご注意ください。2003年04月01日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20030401~.htm#Day01昨晩、日付が変わってからふとENIXのホームページを見に行ったら、既に合併新企業『SQUARE ENIX』のホームページへの移転告知が出ていました。早っ。何はともあれ、リンクページのほうに追加いたしました。
今月から都内の映画サービスデーは毎月一日になりました。故に今日は仕事を終え、いったん帰宅したのちに丸の内方面へ。
本日は作品への期待云々よりも、これだけ通い詰めている有楽町・日比谷・丸の内・銀座界隈の映画館で数少ない未訪問の小屋でかかっているから、という理由で選んでみた。丸の内シャンゼリゼにて、『スピード』のヤン・デ・ボン製作、『アメリカン・サイコ』のクリスチャン・ベール主演による異色のSFアクション映画『リベリオン』(Amuse Pictures・配給)を鑑賞。感想は、後日。劇場先行で選び、なにも期待せずに観たせいかもしれないが、予想以上に面白かった。元々ある特殊な観客にしか受けそうにない映画だが、しかし最大の不運はこの時期に日本で公開されてしまったことかも知れず。どうして同じ日にふたつのテレビ局で大韓航空機爆破事件の特番が放送されているのだろう。映画を観に行ったため、私はどちらも観なかったが。
買い物もなければエイプリル・フールのネタもありません。しかし東京新聞の嘘記事はちとやりすぎだったよーに思う。
2003年04月02日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20030401~.htm#Day02昨日鑑賞した『リベリオン』(Amuse Pictures・配給)の感想を仕上げました。こちらからどうぞ。書いてみて、当初思っていた以上に気に入っていたことを自覚したり。なんとなく三週間ぐらいで終わりそうな危険を感じてますので、御覧になりたい方はお早めにどうぞ。あの鮮烈なガン・アクションは劇場で見た方がいいです。
本日のお買い物
1,霞 流一『火の鶏』(ハルキ・ノベルス/角川春樹事務所) [bk1/amazon]
三年ちょっとぶりの「奇跡鑑定人」シリーズ最新作。むろん「ひのとり」と読みます。微妙にテンション低いのです。鼻の奥がずーっとむずむずしてるのになかなかくしゃみになってくれないのが原因かも知れません。鬱陶しい鬱陶しい苛々苛々。
2003年04月03日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20030401~.htm#Day03……よーやく周波数が一致した感じ。相変わらず鼻の奥のムズムズが残っていていちいち気が散るんですけど。
気晴らしにちょくちょくと進めていた『サクラ大戦〜熱き血潮に〜』はやっとこ二人目を攻略。私がこのシリーズを遊ぶとき、最初は定石通りさくらのシナリオを、二人目は紅蘭のシナリオを攻略、とそこまでは決まっている……が実は、そっから先に進んだことがない。
いちばんの要因は過程が長すぎることなのだが、どーも他のキャラクターにはいまいち魅力を感じない、というのもある。しかし今回は単なる気晴らしと割り切っていたためか、紅蘭攻略のときに途中まで好感度トップにいた別のキャラクターを、最後にトップにいたところのセーブデータから再開するやり方で攻略しはじめた。誰かというと……アイリス。
……割り切っていても拭いきれぬ犯罪者感覚はどうしたらいいんだろう。流行の最先端、って言うじゃないですか。あれって実際、どのへんにあると思います? 各種異論はあるでしょうが、確実に言えることがあります。
統計を取って、多数票になったものは既に先端じゃない、ってことです。それはただ、集計を取る際の母集団における多数意見、つまり真ん中にあるというだけのものです。とうの昔に先端から外れたものか、最大公約数的なものでしかない。
また、世間全体が誤解している節がありますが、流行の先端に常に十代・二十代の若者がいるわけでもない。真に流行と呼ばれるべきものは、世代を越えて波及したものに限られます、というかそれ以外のものを本来流行と呼んではいけない。一部の層しか知らない『ストギャル』(注)なんて言葉や代物を「流行」とは呼ばない。『ハリー・ポッター』や『タマちゃん』のように世代に関係なく広まったものだけがその表現に値するのです。
というわけで、本日の『笑っていいとも!』の新コーナーはスタッフ及び出演者が二重の意味で無知を曝け出したものに過ぎないのです。おっさん度調査というなら流行なんて言葉を使う必要はないし、そもそも世代間のギャップを計るならば単純な「統計」だけでいいのです。ただの「統計上位」を「流行」と履き違えるから話が混乱するのです。
なんだかスタッフ総入れ替えがあったようなことを出演者が口にしてましたが、もう一回入れ替えた方がいいと思います。あと、Suicaを知らないような人間にこういうコーナーの司会をさせないほうが無難だと思われ。本日のお買い物
1,石川真介『信州飯田殺人奔流』(JOY NOVELS/実業之日本社) [bk1/amazon]
2,大乃元初奈『+1サプライズ(1)』(MANGA TIME COMICS/芳文社) [bk1/amazon]
3,ほったゆみ・小畑 健『ヒカルの碁(21)』(ジャンプ・コミックス/集英社) [bk1/amazon]
1は作品数を着実に増やしている石川真介氏の最新作。でも出来ればもうちょっと判別しやすいタイトルにして欲しいです、個人的に。最近どこまで把握しているのか解らなくなってます。
2は『おねがい朝倉さん』で人気を博した著者の新シリーズ単行本。2巻の出来がいまいちだったので今回は買うか買うまいか悩んだのだが、勢いに任せすぎたあちらよりは整っている印象だったのでひとまず購入してみた次第。安定の3は言うまでもなく。
それと、先月28日に購入した『サクラ大戦〜熱き血潮に〜 攻略花暦』(講談社ゲームBOOKS/講談社) [bk1/amazon]のbk1IDを確認したので追記。※ストリート・ギャルの略らしい。だが、「Street」という単語には「売春」という意味が込められる場合があると知って使っているのかどーか。英語圏の女性にこの表現を用いたらかなりの確率で平手打ち喰らうと思います。
2003年04月04日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20030401~.htm#Day04Pat Metheny New Album
『One Quiet Night』
Solo Baritone Guiter
2003/05/24 in store
購入ページ→アメリカ輸入盤喜びのあまり自分で広告を作って掲載してしまったり。パット・メセニーの新作はグループでもトリオ・プロジェクトでもなく、全編バリトン・ギター独奏で綴られたアルバムだそーです。日本盤はまだASINが確認できないので、輸入盤のみリンク。メセニーの公式サイトで既に一曲のみですが試聴が出来るようになっていますが、流石の仕上がりです。お試しあれ。
……そういえば、昨年の『Speaking of Now』ツアーの日本公演における演奏がDVDで発売されるようなことも書いてあったんだが、こっちはいつなのやら。メセニーとアントニオ・サンチェスとリチャード・ボナの三名による『Bright Size Life』とか、新メンバーによる『Are You Going With Me?』とか聴いてみたい演奏が沢山あるんだけどちゃんと収録されるんだろうかドキドキ。『口どけ生茶』のCMが一部カットされたそうだが、私はカットされた場面のみどころかこのCMの大半が気に食いません。ぶっちゃけた話、松嶋菜々子の部分が全部不愉快なのです。元々松嶋菜々子が嫌いだ、ということを差し引いても、あんなに不自然で礼を失した行動ってないんじゃないだろうか。男の子のほうがいい雰囲気を醸し出しているだけに余計解せない。
そもそもこの『生茶』のCMは松嶋菜々子を起用したあたりからことごとく失敗作になっていて、CM制作者のレベルから人選をやり直した方がいいんじゃないかと前々から思っているのだが。それとも人を替えてもまだ駄目なのか。
商品自体は嫌いではないです。ないですけど、ものを見る都度あのCMを思い出してしまって手を引いてしまうのも事実なわけで。
ちなみにこのネタ、昨日のうちに用意していたのですが駄目出し二本立てはどーかと思ったため一日遅らせました。本日のお買い物
1,飯嶋和一『汝ふたたび故郷へ帰れず』(小学館文庫) [bk1/amazon]
2,七月鏡一・藤原芳秀『闇のイージス(11)』(ヤングサンデーコミックス/すべて、小学館) [bk1/amazon]
1は『始祖鳥記』で高い評価を得た著者の、現代を舞台にした作品ばかりを集めた一冊。2はとうとうあの男まで登場してしまった最新刊。面白いんだが、これですっかり両氏による作品群の集大成になってしまって次が出来なくなるんじゃないだろうかという余計な不安を抱いたり。無論、それ以前にこのシリーズが何処まで続くのかが解らないんだけど。
2003年04月05日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20030401~.htm#Day05今日ははなから二本ハシゴするつもりでした。ある事情から昨晩まで随分と迷わされましたが、結局は先週ぐらいに決めていたスケジュール通りに映画鑑賞。但し、これほどまでに風雨に見舞われ寒い思いをするとは流石に予測してませんでしたが。
一本目は、有楽町駅から延々歩いた先の東劇にて、ジェット・リー&DMX主演の爆裂アクション『ブラック・ダイヤモンド』(Warner Bros.・配給)。
観賞後、雨風が急に強まる中必死こいてマリオン付近まで戻り、某ファーストフードにて昼食を買いこんでからニュー東宝シネマを訪れる。二本目は、デイヴィッド・クローネンバーグ監督の新作『スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』(ブエナビスタ・配給)。監督が監督なので非常に静かなトーンで進み、人によって眠気を催すのも仕方ないとは思うのですが、でも出来れば冒頭からいきなりいびきをかき始めるのは止めて欲しい。
そのあと、先日試写会で何も貰えなかった『デアデビル』の公開館を訪れて、プログラムだけ購入。最後に駅前のビックカメラでサントラでも買って帰ろうか、とも思ったが、雨と激しい風の中のハシゴが思いのほか応えていたのでさっさと家に帰ることにした。疲労はしたものの、内容的には両方とも満足しました。
しかし実のところ、観た映画の中身については、最初の一本の前にかかった予告編を観た段階で「もー外れでも何でもいいや」という気分になっていたのだった。何故なら、トミー・リー・ジョーンズ&ベニチオ・デル・トロ主演
ウィリアム・フリードキン監督
『ハンテッド』
(日本ヘラルド・配給)の日本版予告編がかかったから。
向こうでの上映が始まってからこっち、いったいいつになったら来るんだとやきもきしていたら、いつの間にやら予想外の日本ヘラルド配給で決定した模様。当然の如く、観賞後すぐさまチケットカウンターに立ち寄って前売り券を購入しました。何せデル・トロの主演作としては2001年の『誘拐犯』以来なので嬉しくて嬉しくて。ちなみに私のPCのデスクトップは三ヶ月前からずっとベニチオ・デル・トロの公式サイトで配布しているカレンダーだったり。帰宅後、茫然自失していた時間が長かったため、感想はのちほど、完成次第順次アップします。その代わりに鑑賞希望一覧を調整したのでご笑覧ください。『ハンテッド』よりも気懸かりなのは、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品じゃない『CUBE2』。
2003年04月06日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20030401~.htm#Day06昨日保留した映画感想、今日はひとまず『ブラック・ダイヤモンド』(Warner Bros.・配給)だけ。こちらからどうぞ。
昨日今日と来客が多かったせいなのか、夜になるとずーっと頭痛に襲われている。もう一本の感想を書く余裕も作業に手をかける気力もないので、あとはまったり過ごす。本日のお買い物
1,DMX、エミネム、50セントほか『ブラック・ダイヤモンド サウンドトラック』(Def Jam recordings/Universal Music/CD) [amazon]
2,『13ゴースト 絶叫パック』(Sony Pictures) [amazon]
3,『ブレア・ウィッチ・プロジェクト デラックス版』(KLOCK WORX/Pioneer LDC) [amazon]
4,『完全犯罪クラブ』(Warner Home Video/2〜4、DVD Video) [amazon]
今日はこの買い物のためだけに外出してきました。
昨日買うつもりだったサントラが1、主演のDMX自らがプロデュースに携わった、全編ヒップ・ホップのアルバムである。映画が気に入ったせいもあるが、ヒップ・ホップのアルバムは買ったことがないのと、例によって価格がお手ごろだったという理由で購入。まだ全部は聴いていないが、私の知っているヒップ・ホップよりも遥かに重く力強い。
2は昨年夏に公開された『13ゴースト』と(劇場公開時の感想はこちら)、これの原作にあたるウィリアム・キャッスル監督による1960年発表の『13ゴースト』をパックにした限定商品。この限定セットのみ、オリジナル版の特別パート鑑賞に使える「ゴースト・ヴィジョン」が同梱されている、という如何にもな細工が嬉しくて、いつか買うつもりでいたのでした。ちなみに単品の商品ページはオリジナルがこっち、リメイク版がこっち。オリジナル版は今どき珍しい両面タイプのDVDです。
余談ですが、この『13ゴースト』をはじめ、ウィリアム・キャッスル監督作品のリメイク中心にホラーのみを製作し続けている実に頼もしい制作会社ダーク・キャッスル・エンタテインメントの次回作は、マチュー・カソヴィッツ監督(『クリムゾン・リバー』監督、『アメリ』出演)、ハル・ベリー&ペネロペ・クルス共演の『ゴシカ』なる作品だそうです。……いったい何処から何処までがマジなのか、いったいどんな内容なのか、まるで見当がつきません。
それはさておき、ものすごく今更という気がする3は、安売りされていたから買ってみた次第。実はまだ一回もまともに観ていないので、後学のために。今となってはそんなに期待してないんですけど。
4は昨年劇場公開された際に見落としたことを悔やんでいた作品の一つ。サンドラ・ブロック主演&製作総指揮によるサイコサスペンス。『鉄腕DASH』の100人の刑事シリーズ、日に日に刑事側が駄目になっていて見ていて歯痒いったらありゃしません。人数が少なかったら缶のまわりから絶対離れちゃいけないのに、ぼ〜っとまわりをうろうろしていて(しかも死角になりやすい箇所を無視して)みすみす蹴られているし。そもそも司令塔が一人しかいない、というのがたとえ100人の手があってもハンデなのは事実なんだがそれにしても……ああ苛々。一個に対して最低三人は常時貼りつかせて四方に注意を向けさせる、それだけで難易度は飛躍的にアップするだろうに。何せ刑事は100人いるのだから、一個ずつ3人はりつかせてもでも60を超える遊軍を確保できるのだ。4人にしてもまだ50人に迫る。
前から応募してみたいと思っているのだが、書類選考などがあるらしいのが鬱陶しくて決断に至っていない。だいいち無茶苦茶疲れそうだし。なお、その映画の正しいタイトルは『WATARIDORI』です。漢字で書くのとはちとイメージが違う。私が観るとしたら……再来週ぐらいかなあ<観るんかい
2003年04月07日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20030401~.htm#Day07『スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』(ブエナビスタ・配給)の感想を書き上げたのでアップ。こちらからどうぞ。諸般事情から甚だ簡単になってしまいましたが御了承下さい。紹介のために語りすぎると興を殺ぐという、実に感想の書きづらい作品だったりする。
そうそう、クローネンバーグ監督の次回作はニコラス・ケイジ主演で年内撮影予定だそうです。題名は『ペインキラー』だそうな。……え?本日のお買い物
1,うえお久光『悪魔のミカタ(8) It/ドッグデイズの過ごしかた』(電撃文庫/メディアワークス) [bk1/amazon]
2,日高建男『満腹ボクサー徳川。(2)』(BUNCH COMICS/新潮社) [bk1/amazon]
3,『for you 〜沖縄からの贈り物〜』(Victor Entertainment/CD) [amazon]
1は供給ペースが安定しているシリーズ8巻、広告に依れば来月も続編が出るらしい。最近上下巻構成が多いのが気になるが。
2はおいといて、3は最近増えてきた沖縄音階(風)の現代歌曲を集めたオムニバスのひとつ。代表格『涙そうそう』の夏川りみによるオリジナルと沖縄弁ヴァージョン、それに同曲のBEGINによる演奏に森川良子の『さとうきび畑』など、全7曲を収録している。
2003年04月08日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20030401~.htm#Day08言葉のどういう扱いに不快感を覚えるか、は人によって基準が異なる。まったく気にも留めない人がいれば(実際はそういう人が大多数だろう)、過剰なまでに気を遣う人もいる。私が高校時代の国語教諭に旧かな旧漢字に異常な拘りを示す方がいたが、あれはちょっと凄かった。この教諭は私の住居からけっこう近いところに今も居を構えておられるようで、正月になると神社でその方の名前を記した御神酒を目撃する。
そこまで徹底は出来ないが、私にも多少なりとも拘りはある。仔細に説明すると長くなる――というか非常に主観的なものなので、説明したところで御覧の方を充分に納得させるのはたぶん無理だと思う――ので省くが、ひとつ確実に挙げられるのが、
「一文のなかの近い位置に、その必要がない限り同じ漢字を繰り返して使わない」
というもの。たとえば「日記を記す」というようなものは、「日記を書く」とか「日記を認める」という風に書き換える。後者は変に繕った印象があるため使う機会そのものを選ぶのだけどそれはまた別問題。必要がある場合、というのは、同じ漢字や意味の言葉を重ねることで強調を表現したいときなどである。
だが最近、この個人的な禁忌に触れた一文をあちこちで目にしたり耳にしたりして、その都度妙に引っかかってしまって困ることが多い。あくまで個人的な拘りであるだけに、「止めてくれー」と叫びがたいのが余計に厄介なのだ。その一文とは何かというと、
「犯罪を犯す」
そもそもあんまり聞きたくない表現ではある。気に留めたが最後、たいていは興味の対象が「犯罪」の内容に切り替わるもまたいつものこと。本日のお買い物
1,大沢在昌『秋に墓標を』(角川書店) [bk1/amazon]
2,あざの耕平『Dクラッカーズ6 追憶-refrain-』(富士見ミステリー文庫/富士見書房) [bk1/amazon]
1は「野性時代」から「KADOKAWAミステリ」に跨って8年という長期連載を続けたハードボイルド長篇。やや珍しい、しかしどことなく初期の大沢作品を思わせるアプローチのようなので購入。
2はシリーズ最大のヴォリュームに達すると同時に最終章突入……ああ、第一巻しかリアルタイムで読めなかったようだ結局。
2003年04月09日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20030401~.htm#Day09滅・こぉるさんの指摘があったので、昨日の件について簡単に補足しておきます。
ここで例に挙げた「日記を記す」「犯罪を犯す」というのは、日本語本来の意味からすると誤りである、というのには私も同感なのです。が、一般的に「日記」も「犯罪」もそれぞれ「日々の出来事を記す」「罪を犯す」を意味する熟語ではなく、「日記」という物質、「犯罪」という行為全般を表す名詞と解釈される場合が多い。つまり、「日記」は「日記帳」など日々の記録を書き留めるノートやファイルなどの全体を示し、「犯罪」は従来「罪」という一語で表現されるものと同一に扱われるようになっています。
なので、言葉の正確さに気を遣うのであれば適当とは思われないこうした表現も、一般通念では不自然と捉えられないふうに状況が変わりつつある、と考えているのです。故に、目に留めたり耳にしたりすると引っかかりを覚えるけれど、面と向かって訂正することは躊躇われるわけで。
それ以前に、正しい表現、という思考方法自体、突き詰めると自縄自縛の罠に陥りがちなので、距離感を保つのに日々苦慮していたり。世の中には黒崎緑氏の『しゃべくり探偵』シリーズを読んで「日本語が乱れている」と感じる向きもあるほどですから。
では何故敢えて昨日ああいう形で触れたのかは――まあ、改めて書くほどのことではないので省略します。本日のお買い物
1,氷川 透『密室ロジック』 [bk1/amazon]
2,物集高音『吸血鬼の瓶詰 【第四赤口の会】』(1と2、講談社ノベルス/講談社) [bk1/amazon]
3,栗本 薫『グイン・サーガ89 夢魔の王子』(ハヤカワ文庫JA/早川書房) [bk1/amazon]
4,有栖川有栖・麻々原絵里依『臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート(3) 朱色の研究 枯木灘殺人事件』(あすかコミックスDX/角川書店) [bk1/amazon]
5,青山剛昌『名探偵コナン(41)』(少年サンデーコミックス/小学館) [bk1/amazon]
今月の講談社ノベルスはちょっと楽でした。……一冊敬遠させていただきましたけど、ね。1は粗筋を見る限り本格の王道を行くような論理ミステリ、2は都市伝説を扱ったシリーズの第二作品集。
4は火村シリーズの漫画化三巻目。が、買ってみてから二巻を入手していなかったことに気づいて焦る。この辺の旧刊が揃っている書店は近場にないので、週末池袋のジュンク堂に寄るまでお預けらしい。
5は通常の新刊とはちょっと外れた時期に発売。映画の公開より先に店頭に並べたかったのかも知れません。いまやっているジャイアントコーンのCMの破壊力は凄まじいと思う。一瞬真面目に見てしまったら本気で食べたくなった。誰か買ってきて下さい。
2003年04月10日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20030401~.htm#Day10『ブラック・ダイヤモンド』のサントラを繰り返し聴いてます。「死ねマザー**ッカー、なんでまだ生きてるんだよ」とかいう台詞に浸蝕されてどんどん性格が悪くなりそうです。お気に入りは映画の看板でもあるDMXの『Right/Wrong』。このアルバムの中では唯一、哀感を漂わせたトラックなのです。
附録のあるペットボトルを最近よく見かける。
誰が最初に考えたのか知らないが、シンプルだが巧い集客方法だと思う。味には大した思い入れがなくても附録自体に惹き付けられたら、ましてそれが収集欲をそそるような代物だったら、気がつけばその商品に手が伸びるのが人というものだろう。ものによっては大きなお友達が箱買いするものだから、最近はコンビニでもレジの前に箱単位で並べるのを見かけるようになった。
ただ、ものがペットボトルの附録なので、色々と制約がある。あんまり大きなものは提げられないし、あまりに商品そのものと傾向が違っているのも問題と感じる。最近、我が家で気づくと揃えていたのが『十六茶』に添えられていた原石のシリーズだったが、これなど商品の傾向そのものと直接繋がりはないものの、収集欲をそそるうえ別の価値を見出すことも可能なわけで、巧い選択の一つだった。
しかし、いま三ツ矢サイダーにくっついている附録は流石にどうだろう。夏にウルトラマンシリーズ最新作の劇場版が公開されるのに合わせたものだが、これが“オリジナル ボトルキャップメダル”というもの。安いからと母がまとめて買ってきたため、集める気もなかったのにいつの間にか机の上に複数転がっていた袋を開けて中身を開けて、言葉を失った。
ボトルキャップとメダルは別々になっている。そらメダルでなおかつキャップなんて鋳型作りから一仕事だろうから当然と言えるが、用はウルトラマンの登場キャラクターをあしらったメダルと、その台座代わりになる統一規格のボトルキャップ、という組み合わせ――これって、かなり妙じゃなかろうか。
メダルを完全に固定することは出来ないから、台座として使っているときはキャップに使えない。そもそもこの附録のボトルキャップというのは実用性に乏しいため、それ自体にコレクターズ・アイテムとしての魅力がないとあまり存在価値がないのに、キャップそのものは統一規格で色気も何もないときた。潔くメダルだけにするばいいのに――とも思うが、そうすると飾る方法が限られてくるのでまた楽しみが乏しい。
対にしたが故に、メダルとキャップが揃っていないと無意味で、しかし揃っている限り一方の本来の役割には使えないという奇妙な状態。元々ウルトラマンシリーズのメダル、というものに格別惹かれない私は、余計微妙な気分で机の上に並ぶメダルを眺めるのだった。
そうでなくても、この手のメダルって捨てにくくて困るんだけどなー……本日のお買い物
1,桜野みねね『まもって守護月天!【新装版】(5)』 [bk1/amazon]
2, 同 『 同 (6)』(1と2、BLADE COMICS/Mag GARDEN) [bk1/amazon]
3,夢枕 獏『陰陽師 太極ノ巻』(文藝春秋) [bk1/amazon]
4,アレクサンドラ・マリーニナ/貝澤 哉[訳]『アウェイ ゲーム モスクワ市警殺人課分析官アナスタシア・シリーズ(1)』(光文社文庫/光文社) [bk1/amazon]
5,Greg Williams『BOND ON SET』(BOXTREE) [amazon/amazon(廉価)]
表紙のためだけに970円払うのは躊躇われてスルーしたものが一冊。
六月まで恒例となる1と2はおいといて。すっかり年一冊ペースが固定した3は文春からは七冊目、通算では八冊目となる新刊。著者が一生書き続ける、とあとがきで明言したので、こっちものんびり付き合うことにします。今年の夏か秋ぐらいに映画の新作も公開予定。
4は珍しいロシア発のミステリ邦訳。確か別の作品の抄訳を『GIALLO』で読んでいて結構面白かった記憶が……と思って買ったものの、いまホームページに載せた感想を確認したらかなり腐してました。まあ、あちらは抄訳だったので、気分を一新して読んでみることにしよう。今月はまた読書が停滞気味だけど。だけど。
場違いな5は貰い物。題名から察しがつくかも知れませんが、今年日本でも公開された『007』最新作の名場面や撮影風景を収録した写真集。こーいうのは色々と使い道があるので遠慮なく頂戴しました。やっぱりハル・ベリーの佇まい美しいとか、ザオ役の俳優は何回見ても中村獅堂にイメージが似てるぞ、などと思いながら鑑賞してます。
……が、この本、ISBNコードからamazon.co.jpの商品ページを引っ張り出してみたら……来年発売予定になっている。しかも高い。嘘だろ、と思って調べ直すと、別のISBNコードでより安く、しかも発売済のものが見つかった。私の手許にあるのはいったいどっちでしょう。てゆーかこれは貰っていいものだったのか? ルートからして決して紛い物じゃないんだけど。一応リストには両タイプへのリンクを併記しておきました。ゲームの中でまでタイピングなんかしたくねえよぉぉぉぉぉ。
当サイトは、bk1のブリーダープログラム、及びamazon.co.jpのアソシエイト・プログラムに参加しております。
「本日のお買い物」の後ろにある[bk1/amazon]という項目をクリックすると、当該商品の購入画面にジャンプいたしますので、ご利用ください。
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