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2004年06月11日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040611~.htm#Day11

『コミックビーム』最新号雑感。
 しりあがり寿の新連載は『真夜中の水戸黄門』。助さん格さんがどっかで見たようなデザインなのは、見間違いではなくたぶん本当に同一人物なんでしょう。中身は相変わらず、まだ始まったばかりなので何とも言えず。
 今月いちばん大変なことになっていたのは『放浪息子』のようです。とうとうあの人がキれました、思わぬ方向に。あまりの脱線ぶりにこのまま完結間近なんじゃないか、と思ったりしますが、はて。『エマ』は今回エマの登場なし、その代わりほんのりと曙光らしきものが見えてくるような話。
 完全な読み切りは二篇、どっちも結構好きな雰囲気でしたが、入江亜季『アルベルティーナ』が特に良し。決して珍しい話ではないのですが、切り口が独特で絵柄の完成度も高い。自分の美貌を自覚しているヒロインの戸惑いと開き直りが実に素敵です。次回作が楽しみ。
 でもって来月号からは待望の須藤真澄新連載開始。ファンタジーらしいですぜお客さん(誰)。おさんぽシリーズの肩の力が入ってるんだか抜けてるんだか解らないノリも好きでしたが、やはりこの方には命削って透明感のあるファンタジーを描いてもらいたかったのでひたすらに期待。この独特な瞳の描き方がいいのっ。

 今日も無事に乗り切りました――正しくは、あまりに不穏な気配だったので、暇をいいことにさっさと帰宅してしまった、ということなんですが。帰途、既に小雨が降っていましたが、合羽を着るまでもなく、まだ走っているうちに渇く程度だったので問題なし。
 台風の影響があるのは解っていたので、今日あたりは両親の車に便乗してきても良かったのですが、ちょうどガソリンが切れる頃で、ふだん利用しているガソリンスタンドが職場近くにあるため、土日に必要となったときのために今日はとにかく乗っていく必要があったのです――って、明日台風が来るなら乗る機会なんかないような気はする。

 レイ・チャールズ逝去。本家よりもこの方の『いとしのエリー』のほうが個人的には好きでした。

 そういえば予告編から注目していたのに、ロングランしているのをいいことにず〜っと見送ってました『グッバイ、レーニン!』。どのくらいロングランかというと、そのあいだに同じ恵比寿ガーデンシネマでかかっていた『ソニー』は、遅れて始まったにも拘わらず既に終わってます。今月中に観に……行こうかと思ったら来週で入れ替わりだ。うわー、それは難しいなあ……


2004年06月12日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040611~.htm#Day12

 週末恒例の映画鑑賞。
 出かける頃はまだ部分的に青空も覗いていたのでバイクでも平気かも、などと思ったが、万一を考えて電車で池袋まで。上映時間前にジュンク堂で予告通り激しくお買い物をしたあと、サンシャイン通り方面へ。
 鑑賞したのはやっと、やっとのドーン・オブ・ザ・デッド』(東宝東和・配給)。感想は、「動物は殺してません。」からどうぞ。あとになってその点でも感心したんですが、もう書くスペースがない。
 劇場を出てみると怪しげな空模様、ときおりぽつぽつと粒の落ちる感触もある。結局帰宅まで傘は差さずに済んだが、バイクで出かけなかったのは正解だった模様。……ますます、昨日ガソリンを入れてきた意味が。

 本日のお買い物
1,小野不由美『黒祠の島』 [bk1amazon]
2,柴田よしき『ふたたびの虹』(1と2、祥伝社文庫/祥伝社) [bk1amazon]
3,都筑道夫『阿蘭陀すてれん 都筑道夫恐怖短篇集成2』 [bk1amazon]
4,山田風太郎『忍法破倭兵状 山田風太郎忍法帖短篇全集3』(3と4、ちくま文庫/筑摩書房) [bk1amazon]
5,辻 真先『盗作・高校殺人事件』 [bk1amazon]
6,戸松淳矩『名探偵は千秋楽に謎を解く』 [bk1amazon]
7,ディクスン・カー/高見 浩[訳]『魔女の隠れ家』(5〜7、創元推理文庫/東京創元社) [bk1amazon]
8,ブリジット・オベール/香川由利子[訳]『死の仕立屋』(ハヤカワ文庫HM/早川書房) [bk1amazon]
9,あかほりさとる『らいむいろ戦奇譚 天乃原学級日誌』 [bk1amazon]
10,高畑京一郎『Hyper Hybrid Organization 00-01 訪問者』 [bk1amazon]
11,橋本 紡『リバーズ・エンド after days』(9〜11、電撃文庫/Media Works) [bk1amazon]
12,藤野もやむ『賢者の長き不在 THE FIRSTKING ADVENTURE(5)』(BLADE COMICS/Mag GARDEN) [bk1amazon]
13,矢崎存美・原作、安武わたる・作画『ぶたぶたの休日(2)』(EMERALD COMICS/宙出版) [bk1amazon]

 感想に手間取ってしまい、だいぶ更新が遅くなってしまったので手短に、一部のみ紹介。
 1は本格ミステリ大賞の候補にもなった長篇。改稿の様子もあまりなく、解説すらないので、親本を持っている私が購入する理由はなかったんじゃ……と買ってから思いましたが、まーいいか。4は単行本初収録の『忍法相伝63』含む。日下さんはもしかしたら『忍法相伝73』の単行本化をめざして山風の復刻を推進してるんじゃ、などという言いがかりをつけてみたり。や、私は出てくれれば幸せですが。
 6はさきごろ復活作『剣と薔薇の夏』が刊行されたばかりの著者が、1979年に発表した第一作。引き続きシリーズ続編も復刻されるそうな。7は久々に補充してみました。フェル博士初登場。
 9はシナリオ担当者である著者自らによるノヴェライズ。新書判のシリーズの続編がどーなってるのかも気になるんですが、それより口絵の終わりにあった「CGワーク・Jellyfish」とあったのを見て、一瞬思考が停止しました。11は完結した『リバーズ・エンド』シリーズの登場人物たちの後日談。

 あわてすぎて肝心の感想ページにリンクするの忘れてた……うわああああん。真夜中に訂正しました。


2004年06月13日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040611~.htm#Day13

 ジャッキー・チェンの主演最新作は『メダリオン』、次の土曜日に日本公開となりますが、既にその次の作品も決まっているようです。が、効果があるとは思えなくても、ここでちと予防線を張っておきたい。
 邦題『アラウンド・ザ・ワールド・イン・80デイズ』はやめて。ちゃんと『80日間世界一周』って訳して。
 最近は原題をそのままカタカナにして邦題とするパターンが多い。訳しづらいものも増えているので、断固否定することは出来ないんですが、しかしこれだけ知名度の高い話の映画化なら邦題も慣習に従ったほうが身のためだと思うんですけど如何か。本気でこのまんま上映したら、観たくても敬遠する人だっていると思うぞ。

 色々と詰まっているけど心残りがあるのも作業効率を下げる、と自覚したので、日曜日の今日ぐらいは楽に楽〜に読書を進める。何冊も並行しているので余計に遅れ気味だったのです。
 片づいたのはちまたで話題の田中啓文『蹴りたい田中』(ハヤカワ文庫JA/早川書房) [bk1amazon]感想はこちらから。これ、いちおうパロディか何かだと思ったあっちの愛読者が買って読んでしまったら、いったいどんな反応をするのでしょう。アレとは関係なし、とかいうどころの内容じゃないもの。

 最近、『葉の茶』のCMが大好きです。矢野顕子の音楽に惹かれて、というのもあるのですが、あの八の字眉毛の微妙なラインと、CM最後の変に舌足らずなナレーションもいい。公式サイトを見ると、あのマスコットにちゃんと設定が用意されているようで……「打たれ強くて、立ち直りが早い」って……そりゃそうかも知れないが。
 しかし、どういうわけか私は、肝心の商品のほうにはなかなかお目にかかれず、一回ぐらいしか飲んだ記憶がありません。いつも飲物を買いに行っている店のほとんどが、ダイドードリンコの製品をあまり入れていないせいらしい。いくらCMが印象づけられてもこれではどーにも。


2004年06月14日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040611~.htm#Day14

 ……いやね、昨晩、心残りを片づけようと思いましてね、残り回数一桁となった『暗黒館の殺人』を読み進めていたんですよ。
 掲載誌残り4冊、っていうところで衝撃的な事実が明らかになってですね、よしここまで来たらあとは横になりながら一気にっ、と決めて、とりあえずページ数だけ確認してからベッドに入ろう、と数えたんですよ。そしたらですね。
 残り三回で200ページ近くあるんですわ。
 おいおいおい途中20ページ足らずとかあって終盤加速しても50ページ程度だったのにどうして残り二回というところでなんで一回あたりの最多ページ数記録してるんですかっ。嘆きつつ、本当にそろそろ朝になりかねなかったのでひとまず布団を被って……
 結局、完璧に夜明けまで読んでましたよ、ええ。虚脱状態であんまり言葉が出て来ませんが簡単に感想をアップしておきます。こちらからどうぞ
 ついでに、掲載時のページ数や挿絵枚数、図表の場所などといったデータの一覧表も作ってみたので、興味のある方は御覧ください。言うまでもなく基本的に何の役にも立ちませんし、もし単行本を先入観なしで読みたいという方は見ないほうが賢明だと思われます。あくまで私の趣味。

 ……まあそんなこんなで日中はず〜っとねむねむねむねむ。先週末、私のいないときに職場を訪れたメーカーの出張修理の人間が、別の用件で訪れたというのに万一を考えてとか何とかでパソコンのほうに手をつけて、設定をあれこれいじっておきながら完全に直さず帰った、ということがあったのだが、どうもその影響がまだ残っていたようで出力がまったく出来ない状態になっていた。そーでなくても思考力が低下しているときにこの有様で、思わずブチ切れてしまった。取り込み・出力直結の独立したスキャナーの点検に来て、どうしてパソコンの出力設定までいぢりやがるんだぁぁ。
 原因が解ってしまえば簡単なのだが、如何せん眠気でいちばん苛々していたときなので憤りも殊更なのだった。

 本日のお買い物
1,北条 司『CITY HUNTER 《COMPLETE EDITION》 VOLUME:13』 [bk1amazon]
2, 同 『 同 VOLUME:14』(1と2、TOKUMA COMICS/徳間書店) [bk1amazon]

 今日はこれだけ〜。来月刊行分に全巻収納可能なBOXの全員サービスがあるとかで、応募券が帯に付いてます。

 上田次郎教授の『なぜベス』が発売になるそうです[bk1amazon]。……まだやる気だな。


2004年06月15日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040611~.htm#Day15

『Jazz Life』を読めばジャズ熱が盛り返し、『Outrider』を読んでは乗鞍とか北海道とかに思いを馳せてみたり。この夏、本州脱出は無理でも、一回ぐらい涼しいところに行きたいにゃー。

 昨晩の『愛し君へ』……終盤で長崎が描かれる、という期待がなかったらこの辺で止めてます、たぶん。もう完璧に安易な恋愛ドラマになっちゃってるんだもの。負担をかけたくない、という理由で別れるなら、敢えて前の婚約者とよりを戻す必要もないでしょうに。この展開のせいで、嫌味に見えても根はいい人、という安曇の設定が駄目になってしまった。
 原作同様のラストシーンに繋がると思しき布石が随所に見られるので、最後まで付き合うつもりではいますが……あんまり褒められない出来になってしまった気がする。役者は悪くないし、第一話・第二話あたりまではシナリオも良かったのになー。

 本日のお買い物
1,宮部みゆき『ICO 霧の城』 [bk1amazon]
2,笠井 潔『ヴァンパイヤー戦争(1) 吸血鬼ヴァーオゥの復活』 [bk1amazon]
3, 同 『 同 (2) 月のマジックミラー』(2〜3、講談社文庫/1〜3、講談社) [bk1amazon]
4,柴田よしき『宙都 第四之書 邪なるものの勝利』(TOKUMA NOVELS/徳間書店) [bk1amazon]
5,高島俊男『お言葉ですが…(5) キライなことば勢揃い』(文春文庫/文藝春秋) [bk1amazon]
6,アガサ・クリスティー/加島祥造[訳]『愛国殺人』 [bk1amazon]
7, 同 /恩地三保子[訳]『満潮に乗って』 [bk1amazon]
8, 同 /加藤恭平[訳]『蜘蛛の巣』 [bk1amazon]
9, 同 /中村妙子[訳]『黄色いアイリス』 [bk1amazon]
10, 同 / 同 [訳]『暗い抱擁』 [bk1amazon]
11, 同 /田村隆一[訳]『ねじれた家』(6〜11、クリスティー文庫早川書房) [bk1amazon]

 ちなみにこのリストの順番は同じ作者や出版社の名前をあんまり頻繁に書かずに済むように並べているので、優先順位とかではありません念のため。数が多いので本日も駆け足にて。
 1は同題ゲームに基づいた新作。2と3はTYPE-MOONの装幀で再刊された、著者初期の伝奇小説。4は約二年振りとなるシリーズ最新刊。5は目についたときに買うようにしている、言葉にまつわるエッセイ集第五巻、2001年刊行作品の文庫化。ほんとうに気づいたときだけ買っているので、ハードカバーと文庫がごちゃごちゃになってます。三・四巻はハートカバーで持っていたのに。
 6以降はクリスティー文庫今月配本分ぜんぶ。6はマザーグーステーマのポアロ長篇。7は戦争が齎した悲劇を描いた、こちらもやはりポアロ登場作。8は奇妙な殺人事件を描いたクライム・コメディタッチの戯曲。9はポアロ、パーカー・パイン、ミス・マープルに幻想小説まで含めた作品集。10は婚約者を捨てて、荒んだ男のために生きる決意をした女性を描く恋愛小説。11はやはりマザー・グースを用いたノンシリーズの長篇ミステリ。


2004年06月16日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040611~.htm#Day16

 六本木にバイク専用の駐車場が出来たのだそうです。120台ほど収容可能、近年増加しているバイクの違法駐車検挙数の歯止めになれば……という期待をかけているのだとか。
 本気で期待しているとしたら、あまりに実情を軽んじています。バイクに限らず、違法駐車が多いのはそもそも合法的な駐車スペースの絶対数が少なすぎる、しかも繁華街ほど合法的に駐められる場所が少ない、という事情によります。特にバイクが合法的に駐められるスペースなど、ほとんど存在しないと言っていい。そういう状態だからこそ違法駐車が溢れるのであって、ユーザーの責任というよりは、繁華街に充分な駐車場を確保する、或いは一定規模以上の施設を作るにあたって都市郊外の別なく駐車場の敷設を義務づけるといった対策を怠ってきた行政側の問題なのです。
 六本木だけに設置したところでそれは六本木での検挙数を減らす以上の効果は見込めませんし、120台程度のスペースでは焼け石に水でしょう。まして、もっと問題となるのは駐車場の場所です。住所は六本木三丁目、ちょうど高速のジャンクションと六本木ヒルズの付近にあって、立地条件は悪くありませんが、今のところそこ一箇所に、極めて限られたスペースがあるだけ。通勤目的で利用する人が多いほど占有されるスペースは増えますし、そうであれば休祝日のユーザーにとってはあまり意味のない設備で、また同じ六本木でも隔たった場所が目的地であれば、駐車違反で検挙される危険を冒しても目的地のそばに駐めるはず。大きな荷物の運搬目的にも使用できる乗用車と異なり、バイクの利便性は移動のしやすさにほぼ集中しているのですから、目的地から隔たった場所に駐車場があるのではバイクユーザーにとって利用価値はないに等しい。とどのつまり、六本木界隈への通勤で利用するバイクユーザーによる違法駐車を減らす効果はあっても、それ以外の目的で訪れるバイクを減らす効果は皆無だと言えるわけです。まして、六本木以外の地区に効果があるはずもなく。
 乗るにあたって免許の必要なバイクでさえこの始末なのですから、免許不要で年齢・運転技術の善し悪しに関わらず乗ることの出来る自転車については更に状況が悪いのも当然の話。自転車の場合、電車に乗るまでの繋ぎに利用する人が多いことぐらいもう経験で解っているだろうに、どうして改築の際に充分な駐輪スペースを用意しようという頭が働かないのか、私にはまっっったく理解できません。

 本日のお買い物
1,ひな。『ぎょっ!とパラダイス(2)』(A COMICS/茜新社) [bk1amazon]
 ……bk1で幾つか予約するついでに注文したんです。昨晩注文して、日付が変わってしばらくした頃には出荷連絡が届いていたんです。経験からだいたいその日のうちに届く、と思って待ってたんですが、なかなか来ない。夜になってから、運送会社の荷物問い合わせページで確認してみたんです。現在配送中、とあるんですが――荷物を預かっている配送センターが、あさっての場所にあったんです。こら変じゃないか、と思い、既に問い合わせ窓口はbk1・運送会社ともに閉まっているので明日問い合わせよう、と決意したのですが。
 近所にある知り合いの飲食店に届いていました。
 たまたま今日定休日で出かけており、帰宅した夜更けに届けてくれましたが、いったいどーいうことなんでしょう。ちなみにその家とうちとはいちおう同じ番地にありますが、名字はまるで別。本の状態には問題ありませんでしたが、この調子では予約済の商品が心配ですので、明日きっちり問いつめます。
 で届いた1は、著者初期の連載作の単行本化、完結巻。


2004年06月17日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040611~.htm#Day17

 昨日の誤配の件、ちゃんと連絡しました――詳細は不明。同時に頼んだ予約商品が不安なのでこういう事態は勘弁して欲しい、と申し伝えて、もし何か判明した場合bk1のほうから連絡していただく、という形にまとまりました。メール便の配送部署が何かの拍子に入れ替わってしまうことはままあるという話なので、詳しい話が解る可能性も解決案が示される可能性も低そうですが、言わないよりはましでしょう、きっと。

 本日のお買い物
1,『IN☆POCKET 2004年06月号』 [bk1amazon]
2,岡嶋二人『99%の誘拐』(講談社文庫) [bk1amazon]
3,CLAMP『XXX HOLiC(4)』(YMKCDX) [bk1amazon]
4, 同 『ツバサ RESERVoir CHRoNiCLE 愛蔵版(6)』(SHONEN MAGAZINE COMICS/すべて、講談社) [bk1amazon|通常版:bk1amazon]

 講談社づくし。小学館と白泉社の新刊は、行った店にはなかったので明日以降。
 先月で『暗黒館の殺人』は終わってしまい、もう買い続ける理由はなくなったのですが、今月に限り特例で購入しましたの1。理由は、内容をご確認いただければ解るはず。2は岡嶋二人解散間近に刊行された代表作のひとつであり、『大誘拐』などと並んで国産誘拐ものの名作。もうずいぶん前に読んで忘れているのと、解説が西澤保彦さんだったので購入しました。
 3は劇場用アニメの製作が決定したというシリーズの最新刊……脚本次第では一風変わった幻想映画になると思いますが、どうなることやら。4は旧作の登場人物を更に吸収して拡大中。

 本日はアンビリバボーが野球のため放送なし、なので裏番組の『ジョーシキの穴』というのを視聴。前に見たときはけっこう豆知識盛り沢山で面白かった(都バスに信号機を青に変える機能がついている、という話もここで見た覚えが)、と記憶しているのですが、久々に見て、豆知識としては兎も角、クイズ番組としてはかなり駄目だったことを思い出した。
 二択をチーム全体の議論の上で選択し、あたれば出演者に、外れれば視聴者プレゼントに、という仕組みなのだけど、二択の作りがどうも悪い。理詰めで考えればかなりの率で正解に行き着いてしまう。特に今日の第一問、携帯電話のメールで、電話会社名が入るところを「sp*」(*は会社ごとに特定の数字が入る)で書き換えて送信すると相手の携帯電話に何かが起きる、というものだったのですが、選択肢が「A:いちど読むと自動的にメールが消滅する」「B:返信しないとその後一日他の相手にメールを送ることが出来なくなる強制返信メール」という奴があったのですが、どー考えても変です。
 これ、後者はたぶん犯罪だと思われます。相手方の通信を妨害するものであり、もし公式に提供されているサービスだとしたら大問題です。案の定、正解はAだったわけで、その意味では安心したのですが……この問題を作ったスタッフ、少し常識を学んだ方がいいと思われます。
 他の問題もおおむね、ちょっと考えると常識的にこちらだろう、こちらはあり得ないとすぐ解る問題が多く、クイズ番組らしいカタルシスは全般に乏しい。いちばん難しいのがラスト、爆笑問題の太田が司会者に出し、司会者が正解すればすべての商品を視聴者プレゼントに提供するという「太田の穴」だったりするのも、番組としては微妙。クイズよりも、出演者たちが議論している後ろで問題のテーマに合わせたシチュエーションを表現するためにストップモーションを強制されている人々の様子を窺っている方が楽しかったりして。目玉焼きを箸でつまんで口に運ぶ途中、という状況で動きを止めている男性の手が小刻みに震えてました。

 もういい加減色のネタがないだろう、と思ってたら二色で来たようです。てことは第十夜は――虹色かっ?!


2004年06月18日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040611~.htm#Day18

 風野春樹氏の“ばど厨”研究がむちゃくちゃ面白い。色々と創作意欲を刺激される要素もあるので、関連箇所をテキストにコピーして保存させてもらったり。
 ……しかし、客観的には「面白い」と言っていられるんだが、一瞬でも主観が混ざると途端に彼らの行為に痛々しさを禁じ得なくなります。ネット上で論争になり、水掛け論から脱しなくなる、どう考えても相手に理が通じていないときは、相手がネットワークの中でしか接点を持たないのであれば「逃げる」のも手段のひとつ、という理解があると思うのですけれど、この実生活の論理を未消化のままネットワークに持ち込んだコミュニティにあっては成立し得ない手段ではないか。垣間見る彼らの状況が殺伐として見えるのも、ごく当然の話かも知れず。

 本日のお買い物
1,『ファインディング・ニモ』(ブエナビスタ ホーム エンターテイメント/DVD Video) [amazon|限定版:amazon]
2,天原ふおん『天使のドッペルゲンガー』 [bk1amazon]
3,日渡早紀『GLOBAL GARDEN(6)』 [bk1amazon]
4,山田南平『紅茶王子(23)』(2〜4、花とゆめコミックス/白泉社) [bk1amazon]
5,田中保左奈『暗号名はBF(コードネームはベイビーフェイス)(1)』 [bk1amazon]
6,安西信行『MAR(6)』 [bk1amazon]
7,井上和郎『美鳥の日々(7)』 [bk1amazon]
8,河合克敏『モンキーターン(28)』(5〜8、少年サンデーコミックス) [bk1amazon]
9,花見沢Q太郎『Rec volume.2』(SUNDAY GX COMICS) [bk1amazon]
10,『藤子・F・不二雄☆ワンダーランド ぼくドラえもん 08 2004.7.5』(5〜10、小学館)

 漫画づくし。多いときの恒例で一部のみ紹介します。
 1は……初めて買った気がする、ディズニーアニメのDVD。劇場での印象が良かったので購入しました。これ、劇場では日本語吹き替え版は作中のテロップやタイトルが日本語に差し替えられていて、DVDではどう処理するのか気になっていたのですが、マルチアングル機能を援用して、選択した音声に合わせてテロップの日本語・オリジナル切り替えを行っているようです。これで字幕が苦手という方にも安心。早速BGV代わりに眺めてますが――全体に文句のない作りなのだけど、最初にかけたときの前振りが長いのが玉に瑕です。5分ぐらいあると気づいて、途中から飛ばしてしまいました。劇場で鑑賞した際の感想はこちら
 2はお気に入りの漫画家さんの最新作。イタコに似た能力を継ぐ家系の少女を主人公とした、相変わらずのファンタジー。さきごろ連載が終了したらしい4ですが、コミックスはまだ一巻か二巻続くようです。
 5は新人の初連載作品。内容は少年向けスパイものの典型ですが、設定と話運びがしっかりしているのでけっこう面白い。どこかで初版部数がやや少なめだ、という話を目にしたので、迷う前に買ってみた次第。9は声優の恋愛ものですが……この作者の癖でやっぱり脱線しっぱなし。最後のページのこの人は何。

 おとといの誤配の件、bk1からちゃんと調査結果の報告がありました。配送があさっての宅急便センターで行われていたのは入力機器の設定ミスで、ちゃんと地元の支所が配達を行っていたとのこと。けっきょく担当者の配達ミス、という結論だったわけですが……番地は同じでも位置は違うし名字も違うところに平然と配達していったのがどーしても解らない。ちゃんと宛名確認してないのか。

 最近フジテレビの、ゴールデンタイムなのに予算あんまりかけてません、という感じの番組二つがお気に入りです。ひとつは月曜日の『う!ウマいんです。』という視聴者参加型のグルメ番組、もうひとつは金曜日の『あかるいニュース』という読んで字のごとしな番組。
 前者は視聴者から寄せられた情報に従ってフジテレビの局アナがお店を訪ね、そこの目玉料理を食して自分なりのレポートをする、という番組。料理そのものよりもアナウンサーのレポートぶりにツッコミ倒すという楽しみ方もあります。後者は更に極端で、普通のニュース番組では見向きもされない、というか普通敢えてレポートもしないだろう、という「子供のお小遣い値上げ要求」とか「嫁が初めて夫の家族に料理を作る」なんて話題ばっかり扱っている。いずれもここ数年のバラエティーとは一線を画した親しみやすい作りで、なごやか〜に鑑賞できます。


2004年06月19日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040611~.htm#Day19

『天使のドッペルゲンガー』読みました。……天原ふおん氏現時点での最高傑作かも知れない。台詞運びにあった拙さがだいぶ取れてきて、テーマもよく消化している。自らの特殊能力を神聖化しない、というのはこの人の作品に一貫する特徴ですが、エピローグの会話があるお陰でそれがより深化されてます。だらだらと続けず、一冊分で括りとしたのも良し。

 週末恒例の映画鑑賞、本日はオキサイド・パン監督が初めて世界資本を得て製作したテッセラクト』(Artist FILMPHANTOM FILM・配給)。前に「観たい」と言っていた松本楽志さんも引っ張り出して鑑賞しました。感想は、「同じ殺し屋でも『RAIN』とは大違い」からどうぞ。

 本日のお買い物
1,『幽 第1号』(Media Factory) [bk1]
 bk1で予約注文した一冊のみ。『幻想文学』の東雅夫氏を編集長にいただいて発刊された、“日本初の怪談専門誌”である。東編集長の旗振りだけあって、木原浩勝・中山市郎・平山夢明・福澤徹三・小池壮彦・加門七海と現代実話怪談のオールスター結集と表現できるぐらいの豪華な執筆陣が名前を連ねている。創作では綾辻行人・京極夏彦・小野不由美、漫画では花輪和一なんて意外な人物までが登場。いても立ってもいられずすぐに読み始めてます。

 何気なく『ミュージックフェア21』にチャンネルを合わせてみたら、ちょうど玉置浩二がギター一本で『田園』を歌っていて、ラッキー、などと呟きつつそのまま眺める。歌唱力が高いので、バックがいるよりもギター一本のほうが堪能できるのがこの方なのである。
 共演は十代の兄弟ふたりによるデュオ平川地一丁目で、こちらも荒削りながら聴かせる歌声だった。幼いが故に率直な歌い方をしているのだが、現時点ではそれが独特の魅力に繋がっている。長年続けていくためには更に洗練されていく必要があるだろうが、今のところは悪くない。
 可笑しかったのは、曲の合間などに挟まれる司会者二人と玉置浩二と、平川地一丁目のふたりとのトークである。玉置にとっては自分の子供と言ってもいい世代の新人に対して妙な遠慮みたいなものを窺わせ、一方の少年二人もまだこういう場に慣れていないのがありありと解る態度で、実にピュアな反応をする。演奏の力強さとは裏腹の心細そうな姿がなんだか微笑ましかった。いいものを見たような気分。


2004年06月20日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040611~.htm#Day20

 最近、土曜深夜のバラエティ番組二本を楽しみにしてます。
 一本めはテレビ朝日系列の『愛のエプロン3』。既にかなり長いこと続いていて、ときどきゴールデンタイムにスペシャル版を放送しているくらいの人気番組ですが、最近ようやくこの面白さを知ってしまいました。
 二本目は日本テレビ系列の『カミングダウト』。今年の春ぐらいからはじまったようですが、実はその半年ほど前にパイロット版のようなものを放送していて、視聴者に対してレギュラー化を要望するか否か、というアンケートを採っていたところまで見ていた覚えがあります。なかなか面白かったので漠然と記憶していたのですが、いつの間にか深夜ながらちゃんと放送が始まっていたので、気づいたときから見続けてます。毎回四人程度のゲストがそれぞれの手順に何らかの告白をし、ほかの出演者が真実か嘘かを判断して、嘘と思うなら誰かがコールし、本当と思うなら黙っている、という形で、予め割り振られた手札がいちばん最初になくなった人が勝利、という体裁。告白自体も楽しいのですが、実は注目しているのはディーラー(司会)役の谷原章介。もともとちょっと曲者の二枚目を演じることの多い俳優でしたが、知性的で勘もいいのでこういう司会をやらせても巧い。出番になると出演者の告白に対して巧みに絡み、うまいこと場を盛り上げてくれる――かと思えば、どうもゲテモノ類には非常に弱いようで、その手のものが出ると途端にクールっぷりが崩壊して動揺をさらけ出す様がまた楽しかったり。深夜の強みで、かなり下寄りの告白があるのも素敵です。仮に人気が出たとしても、出来ればゴールデンには移転して欲しくない番組です。ただこれ、開始時間が前者と10分くらい重なっているので、オープニングを見たことがないのがちと哀しい。
 昨晩も立て続けに鑑賞したのですが、何故か両方に杉本彩が出ていた。だから10分くらい被ってるっていうのに、いいのか。そのうえ両方とも勝ってやんの。

 昨日の移動中に読了した本一冊。鹿島 茂『セーラー服とエッフェル塔』(文春文庫/文藝春秋) [bk1amazon]感想はこちらから

 本日のお買い物
1,東 雅夫[編]『伝奇ノ匣7 ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語』(学研M文庫/学習研究社) [bk1amazon]
2,倉阪鬼一郎『ワンダーランドin大青山』(集英社文庫/集英社) [bk1amazon]
3,稲川淳二『新稲川淳二のすご〜く恐い話 身代わり人形』(リイド文庫/リイド社) [bk1amazon]

 bk1にて、宅配便利用で注文してみました。本当にその日のうちに届いたが、早すぎて配送追跡サービスに登録されるより前に届きました。……このサービス、都内に住んでるとあんまり意味ないかも。
 1は久々に登場の伝奇名品アンソロジーシリーズ。西洋ゴシック小説の代表作を日夏耿之介や平井呈一らの名訳で堪能できる大部の一冊。昨日購入した『幽』で小泉八雲の特集が組まれていたが、これに平井呈一訳による小泉八雲作品が二篇収録されているあたり実にタイムリー……狙ってましたよね、たぶん。2は倉阪氏一流のガジェットを用いて描かれたコメディ。解説は浅暮三文氏。腐しながらも出るたびに買ってしまっている稲川淳二氏の新刊である3は最新実話27本収録……と言うが、早速第一話を読んでみたんですが、話に激しく聞き覚えがありました。よくあることだけど。


宣伝とかお薦めとか告知とか。

告知
『日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか』
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ダリオ・アルジェント監督最新作『デス・サイト』
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タキ・コーポレーションより2004/07/02発売 [amazon商品ページ]


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2004年06月上旬
2004年06月下旬
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