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「本日のお買い物」の後ろにある[bk1/amazon]という項目をクリックすると、当該商品の購入画面にジャンプいたしますので、ご利用ください。
bk1については、こちらで検索も出来ます。
2004年06月01日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040601~.htm#Day01昨晩の『愛し君へ』は東京での生活再開と、四季の家族に対して安曇の病気を告白しようとする話。
どうもあっさりしてるなー。主眼が安曇の病気にあるのだし、必要以上にドロドロとした展開にするのは終盤の痼りになりかねないので、それで間違いはないのですが、深みもあまり感じられないのが難。弟君にはあともうちょっと強硬に拒んで欲しかったような気もする。原作で最も印象的な台詞が長崎ではなく東京で発せられたのがこのドラマの独自色ですが、先に映画で柄本明による演技を見てしまっていると、こちらも少々軽く、あっさりと見えてしまうのが寂しい。あの台詞はこの先視力を失う主人公に、目が見えないのは決してハンディではない、という意識の変化を促す重要なもののひとつなのですが、あの文脈で出されたことでその説得力が薄まってしまったような。
が、今回は不器用な父親と素直で家族想いの弟の二人が実にいい存在感を発揮してくれたので、前回までの不満がちょっと薄れました。相変わらず友人ふたりが鬱陶しいけど。こちらも昨晩のテレビ番組、NHKで23時過ぎにやっている『英語でしゃべらナイト』という番組にベニチオ・デル・トロが登場する、というのでわざわざ録画までして視聴しました。
いわゆる教育講座ではなく、英語を話す、ということに関する話題やちょっとした知識を扱った番組で、ベニチオ・デル・トロはインタビュー対象という格好で登場。インタビュアーは、オーストラリアの映画で英語を必死に学びながら奮闘する日本人を演じた役者・綱島郷太郎という人物で、まだ勉強途中の彼の決して流暢とは言えないけれど一所懸命な質問に、よく考えながら真摯に応えている様が印象的でした。映画の中では無骨だったりエキセントリックだったりするデル・トロですが、こうした場面では気さくな雰囲気で、しかしオーラだけは確実に放出してます。僅か数分の出演でしたが、録っておいて良かったー。
ちなみに、その前のコーナーでは鈴木杏がやはり来日中のハーレイ・ジョエル・オスメントを代官山でもてなす一幕が放送されてました。ちょっと驚いたのは……向こうの16歳にしては、オスメント少年がけっこー小柄に見えたこと。鈴木杏と並んで立つと、そんなに変わらないのです。もしかしたら鈴木杏のほうはヒールの高い靴を履いていたかも知れませんし、まだまだ成長期ではありますが……
どうやら今夜一時五十分から再放送があるらしいので、気になる方はご確認あれ。不安はさておき、ひとまずインストールしてさわりだけ遊んでみた『ミステリート〜不可逆世界の探偵紳士〜』(Abel SOFTWARE/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁) [amazon]。
……ヴォイスがない、それだけでしょぼさ二割増し。
私は文章中心のAVGでヴォイスなんか決して必要なものではない、という立場の人間なので、基本的には気にしません。が、問題はこれがヴォイスをふんだんに採り入れた『不確定世界の探偵紳士 Rebirth!』と同時発売、それどころかセット販売もしている作品だということ。特にセットで買った人間ならかなりの率で『不確定〜』から始めるのは想像がつくだろうに、先にやったのが声ありであとが声なし、では見劣り(聴き劣り?)がするのも当然。
主人公と助手の少女の会話がどーにも少年漫画の名探偵ものを彷彿とさせるのにも不安を覚えて、ひとまず気分を落ち着かせるためにそこで止めました。続きは、『不確定〜』のほうの未回収イベントがひととおり集まったぐらいに改めて、ゆっくりと。――以上を帰宅後にサクッと更新したあと、本日映画サービスデーにつき再度外出。きのうあれだけ暑かったので今日も平気だろう、と半袖でバイクに乗ったら予想よりずっと肌寒い。尤も、このところ脳味噌ダラケ気味だったので、刺激になって丁度良い。
帰宅前に出来なかった買い物をちょこっと済ませて、映画館へ。今日もかなり迷ったのだが、なんでか選んだのは庵野秀明監督・佐藤江梨子主演『キューティーハニー』(Warner Bros.・配給)。あんなに野郎ばっかりの劇場というのはちと久々です。内容のほうは、なんとなく気分は『ナディア』超圧縮版だった……どっちかというと好きだが、オープニング以上に魅力的な場面は少なかったのう。詳しい感想は後日、この辺に。本日のお買い物
1,伊坂幸太郎『チルドレン』(講談社) [bk1/amazon]
2,内田康夫『上海迷宮』(徳間書店) [bk1/amazon]
1は各所でいい評価を目にして、堪らず購入。吉川英治文学新人賞受賞後初となる単行本で、短篇を組み合わせた格好の長篇、という体裁らしい。2は前作に続き海外を舞台にした浅見光彦シリーズ書き下ろし作品。
2004年06月02日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040601~.htm#Day02まずは昨日鑑賞した『キューティーハニー』(Warner Bros.・配給)の感想。「宇津木博士@京本政樹のデクノボー具合も素敵」からどうぞ。……そういや、台詞もあんまりなかったな。
本日のお買い物
1,W(ダブルユー)『デュオU&U』(zetima/UP-FRONT WORKS、Sony Music Distribution/CD) [amazon]
2,『BAYSIDE SHAKEDOWN 2―踊る大捜査線 THE MOVIE2 国際戦略版― [初回生産限定版]』 [amazon]
3,『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ! [初回生産限定版]』(2と3、フジテレビジョン アイ・エヌ・ピー、Pony Canyon/DVD Video) [amazon]
4,神坂 一・原作/トミイ大塚・作画『スレイヤーズ 水竜王の騎士(4)』(Kadokawa Comics Dragon Jr./角川書店) [bk1/amazon]
5,宮部みゆき[文]、黒鉄ヒロシ[絵]『ぱんぷくりん 鶴之巻』 [bk1/amazon]
6, 同 『 同 亀之巻』(5と6、PHP研究所) [bk1/amazon]
………………。
1はあれです。辻希美・加護亜依による新ユニットWの初フルアルバム……いやね、もともとこの二人はけっこうな歌唱力の持ち主なので、ストライクゾーンに入る楽曲があったら買うんじゃねーかな、という予感はあったのですが、この昭和の女性デュオのヒット曲ばかり集めてカバーしたという構成がもろにストライクゾーンだったのです。個人的に、歌手の使命のひとつは往年の名曲を歌い継いでいくことでないのか、という想いがあったので、それをいい形で実現しているらしいこのアルバムに惹かれるのも当然というわけで。全般に原曲のイメージを尊重したアレンジと歌唱の仕方で、意外性には欠けますが完成度と安心感は充分。今後も、たとえ時々でもこういうのをフォローしてくれるなら、断然支持するぞ私ゃ。
2と3は昨年公開された人気シリーズ映画版第二作のDVD。事情をご存じない方のためにどーして二枚あるのか説明すると、3のほうはまず最初に公開された普通のヴァージョンで、2のほうはそれから数ヶ月後に国際公開を視野に入れたリニューアル版として、青島刑事の視点を中心にシェイプアップし、一部未公開映像を追加のうえ、『イノセンス』でも採用されたスカイウォーカー・サウンドにて音声を再編集して公開された別ヴァージョン。単純にシリーズ全体が好き、というのなら3だけで充分ですが、音響と再編集、という言葉に弱い私は2も一緒に購入したわけです。
4はおいといて、5と6は宮部みゆき初の絵本。随所に縁起物をあしらった、なんとなくいい感じの作りであります。
2004年06月03日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040601~.htm#Day03昨晩はいったい幾つの番組で竹内結子を見たのだろう……?
『デュオU&U』を延々聴いてます。『白い色は恋人の色』はやっぱり舌足らずに歌わなきゃいけないんだなー、とか、『淋しい熱帯魚』を聴くと条件反射であの“踊り”を思い浮かべてしまうなー、とか。
概ね文句のない仕上がりなのですが、『待つわ』だけはどうしても原曲に敵わなかった、という印象。あみんの歌い方には一種情念のようなものが漂ってましたが、この二人が歌うと可愛らしさが先に立ってしまってます。嫌いではないんだけど、ね。本日のお買い物
1,六道神士『Holy Brownie(3)』(YOUNG KING COMICS/少年画報社) [bk1/amazon]
2,ゆうきまさみ『鉄腕バーディー(5)』 [bk1/amazon]
3,七月鏡一・藤原芳秀『闇のイージス(16)』(2と3、ヤングサンデーコミックス/小学館) [bk1/amazon]
揃えている漫画ばかり。……殺伐とした話ばっかりやね。1は想像通り、前巻の波乱がなかったかのように凶悪な話に戻ってるし、2はパニック・ホラーに発展する気配が窺えます。本日の『奇跡体験!アンビリバボー』一本目は夕方のニュースショーではお馴染みの交通事故鑑定人の話で特に新味はなし。問題は二本目。眉村 卓氏が余命一年と宣告された御夫人のために一日一本ずつ、実に1778本のショートショートを執筆し続けたエピソードでした。扱う上で特に捻りもありませんでしたが、それでいいのです。
それにしても、最近の『アンビリバボー』はほんとに心霊ものから遠のいていて、堅実な作りのものが多くなりました。……ちょっと淋しい。
2004年06月04日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040601~.htm#Day04なんとなくパラパラ眺めるだけのつもりがあっさりと読み終わってしまった。宮部みゆき[文]、黒鉄ヒロシ[絵]『ぱんぷくりん 鶴之巻』 [bk1/amazon]に 同 『 同 亀之巻』(いずれも、PHP研究所) [bk1/amazon]。折角なので感想もワンセットで、かる〜く書いておきます。こちらからどうぞ。
きのう衆院を通過した道路交通法改正案。一般的には運転中の携帯電話の使用に厳しい罰則が科せられたことが最大の焦点となっていて、私もその程度の認識しかなかったのですが、けさ家を出る前に何気なくテレビを点けてそのニュースを眺めていたところ、実はバイク乗りにとって重要な改正案も同時に通過していたことを知りました。
高速での二輪車二人乗り、合法化。(警察庁HPに掲載された概要のpdfファイル)
暴走族や事故の際の死亡率の高さからもともとイメージが悪く、色々な言いがかりをつけられることの多いバイクですが、法による言いがかりの最たる物がこの高速での二人乗り規制でした。どうして言いがかりなのか説明を始めると長いので割愛しますが、この問題に十数年は取り組んでいた専門家もいたほどで、一部のバイク乗りにとって大きな懸案だったのです。他方、罰則規定が一部強化されるような記述がありますが、それはまあ時流との絡みもあるので当然といえば当然。
実際の施行まではまだ間があるようですが、何にしても、めでたい。これで個人的にも抱えていた懸案解消の目処が立つというもの。
でも、別方面の懸案である著作権法の改悪は止められなかったんだなー……複雑だ。本日のお買い物
1,橘 裕『Honey(7)』 [bk1/amazon]
2,やまざき貴子『っポイ!(24)』(1と2、花とゆめコミックス/白泉社) [bk1/amazon]
3,『藤子・F・不二雄☆ワンダーランド ぼくドラえもん 08 2004.6.20』(小学館)
1は教師と生徒の恋愛物ながらだいぶ異様な状況に発展しつつあります。ほんとに陰謀好きな作者よね。2は受験まで秒読み……って、そこまで辿り着くのに一体何年かかってしかもこれからあと何年(以下略)
3は突然ながらジャイアン特集。重松清氏がジァイアンに思いを馳せたエッセイまで掲載されてます。いい企画だ。最近は覗いているだけのコミケですが……今夏もけっきょく行くことになるような。当面のお目当てはゲーム一本だけなんですけど、行ったら行ったで知った顔があれば覗きたくなるわけで。
最後に、気になった検索キーワードについて書いておくと。
1, “ミステリート フルスクリーン(orウインドウ)
ゲーム画面がアクティヴの状態で、キーボードのAltキー+Enterキーを押せばウインドウとフルスクリーン表示の切り替えが出来ます。ていうか、マニュアルに書いてあるんですけど。仮にバグだとしても、検索にかける前に公式サイトで確認するか直接メーカーに確認しようよう。
あと、後者を“攻略”として検索してくる方もいらっしゃいますが基本的にそーいうのはやってません悪しからず。また、メーカーのホームページではこんなガイドラインを設定していたりするので、ご注意あれ。……それにしても、こんなガイドライン用意する前に、リニューアルに際して発生した無数の矛盾やミステイクを早くフォローしてくれないだろうか。だいたい画面の切り替えにしても、キーボードのみではなく設定画面から操作できるようにしておけば、ユーザーを混乱させることもなかっただろうに。
2, “新耳袋 第九夜”
今月25日頃に発売だそうです。角川文庫版第五夜・第六夜に『コミック新耳袋』もほぼ同時発売らしいです。更に更に、先日から始まった『怪談新耳袋』第三シリーズのDVDも、七月には一巻が発売されるとのこと。某所のエッセイで木原氏ご本人が書いていたから間違いない。固め打ちは出来れば勘弁して欲しかったけど、まあ書き入れ時だし。
2004年06月05日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040601~.htm#Day05本日は待望の一本の公開日。もともとはいつもどおり銀座地区で鑑賞する予定だったが、先にすることが出来たので渋谷まで向かう。整理券を三人分確保する必要があり、或いは手こずるかも、と思っていたが、予想ほど列が並んでいなかったので速やかに片づいた。
見たい作品の渋谷地区での第一回上映は十時半、対して整理券の配布も十時半からのスタート。思いの外早く済んだので、もしかしたら本編には間に合うかも、と小走りになったものの、はなから諦めていたために劇場の場所をチェックしていなかったことに気づいて、諦めて当初の予定通り電車で移動し、新宿の劇場で鑑賞した。
ものは一年近く楽しみにしていた、ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロというメインキャスト全員がアカデミー賞に絡んだ重厚な人間ドラマ『21グラム』(GAGA-HUMAX・配給)。感想は後日、この辺に。あんまり期待が膨らみすぎて失望するかも、と恐れていたが――見事に期待通りでした。『ドッグヴィル』『25時』『ミスティック・リバー』とともに、今年上半期の大収穫。本日のお買い物
1,三津田信三『シェルター 終末の殺人』(ミステリ・フロンティア/東京創元社) [bk1/amazon]
2,グレアム・ジョイス/浅倉久志[訳]『鎮魂歌』(ハヤカワ文庫FT/早川書房) [bk1/amazon]
3,稲川淳二『稲川淳二の眠れないほど怖い話』(竹書房文庫/竹書房) [bk1/amazon]
4,那州雪絵『間違いの恋』(DEAR+ COMICS 085/新書館) [bk1/amazon]
ぜんぶ通販です。特にうしろ三冊は、bk1ポイントで購入したもの。五月はなにやらやたらと大物を注文してくださったお客様があったお陰で、ブリーダープログラム参加以来いちばんのポイントを稼がせて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。
二度目の購入である1は、東京創元社直販による著者サイン本。2は死海文書とキリストの受難をモチーフに現実と幻想が交錯する様を描いた幻想文学。まるで映画『パッション』の公開に合わせたかのようなタイミングでの刊行です。3はこの時期降霊のじゃなくて恒例の刊行。怪談としては長篇に類する『緑の館』はじめ九編の新作を含む十三作収録……って、残り四本は発表済みなの?
4はボーイズラブだけど那州雪絵なので買いました。表題作含む三作に書き下ろしのあとがきとおまけ漫画つき。上までをいったん更新したあとふたたび渋谷へ。ブックファーストで一冊だけ買い物して、松本楽志夫妻と合流。夕食をご一緒したあと、舞台挨拶つきのレイトショー鑑賞へ……行くはずが、午前中、整理券を確保したときに楽志さんに電話をかけて、私のほうから落ち合う時間を指定したのだが、慌てていたせいでかなり早い時間を言ってしまったせいで、けっこう暇をもてあましてしまった。上映館の渋谷シネ・ラ・セット内部にバーがあるので、そこでどうにか時間を潰しました。すみませんうっかり者で。
鑑賞したのはあの実話怪談に基づくホラー映画『「超」怖い話A 闇の鴉』(竹書房・配給)。今夜の上映前に、原作の著者である平山夢明氏と加藤一氏の舞台挨拶――というより軽いトークショーが催された。内容は映画にはほとんど絡まず、おおむね平山夢明氏の締切がどんだけ凄いことになっているか、という暴露と言い訳話に終始してました。
映画の感想はやっぱり後日、この辺にアップします。やってることは間違ってませんがそれ故にウけてしまうのは宿命でしょうか。ある程度は解ってやっていることでしょうけど。ちなみに、平山夢明氏出演のシーンの瞬間、劇場はおよそホラー映画とは思えぬ爆笑に包まれました。多少は狙っていたのでしょうが、直前にあんな話してたらそら余計笑いますがな。
最後にもひとつ。この劇場ではときどき、上映作品になぞらえたカクテルやオリジナル・ドリンクを販売しているのですが、今回闇カクテルと鴉ドリンクなる謎の代物があったので、時間を潰しているあいだにノンアルコールらしい後者を注文してみました。若干甘みの独特なコーラという感じで悪くない。その後やって来た陽気な若者集団が注文したとき、「どのくらい売れてます?」という質問にバーの女性が「今日はまだ一杯だけ」と応えていたのに激しく苦笑する。俺だけかよっ。その後、上映間際にやって来たお客が何人か注文していたようなので、僅か二杯、という結果にはならなかった……と思う。本日のお買い物・追加
5,眉村 卓『妻に捧げた1778話』(新潮新書069/新潮社) [bk1/amazon]
一昨日の『アンビリバボー』で紹介されていたアレです。夫人がガン宣告を受ける前後からを回想したエッセイと、一日一篇ずつ書きためたショートショートから19篇を収録した一冊。
2004年06月06日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040601~.htm#Day06……昨晩帰宅したあとから現在まで、幾ら休んでも眠気が抜けません。移動中に読み終えた本二冊のも合わせて四つ感想が溜まってしまったのですが、そんな状態で片づけることは当然ムリでした。
まず、待望の一本であった『21グラム』(GAGA-HUMAX・配給)の感想、「ショーン・ペンの役柄って最近ハードなのばっかりよね」からどうぞ。で、渋谷・新宿と移動しているあいだに読み終えた一冊、江戸川乱歩『江戸川乱歩全集第9巻 黒蜥蜴』(光文社文庫/光文社) [bk1/amazon]の感想も何とか脱稿。こちらからどうぞ。
依然として眠気が消えないので、今夜はこれだけ〜……
2004年06月07日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040601~.htm#Day07これも土曜日の移動中、というより時間潰しであっという間に読み終えてしまいました。稲川淳二『稲川淳二の眠れないほど怖い話』(竹書房文庫/竹書房) [bk1/amazon]、感想はこちらから。
そして土曜日の宿題最後の一本、『「超」怖い話A 闇の鴉』(竹書房・配給)の感想は「風呂屋で被害に遭ったあんちゃんがいちばん気の毒」からどうぞ。……あ、これって私が今年になって観た映画のちょうど44本目だ……本日も若干眠気が残ってます。
そろそろ講談社ノベルスが店頭に並ぶ頃だ、と解っているのに、梅雨に入ってしまって途端に行動範囲が狭まってしまった。帰宅した直後は雨が上がっており、ちらほらと青空も見え隠れしていたので「今のうちにっ」とばかりバイクで買い物に出向いたものの、けっきょく雨に祟られる。まだ小降りで荷物にも被害がなかっただけましか。
梅雨が明けるまでの一ヶ月程度、こんな毎日が続きます……嗚呼。本日のお買い物
1,ささだあすか『三日月・パン』(花とゆめコミックス/白泉社) [bk1/amazon]
2,六道神士『エクセル・サーガ(12)』(YOUNG KING COMICS/少年画報社) [bk1/amazon]
3,吉野朔美『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』(角川文庫/角川書店) [bk1/amazon]
4,篠田真由美『失楽の街 建築探偵桜井京介の事件簿』 [bk1/amazon]
5,辻村深月『冷たい校舎の時は止まる(上)』 [bk1/amazon]
6,奈須きのこ『空の境界 the garden of sinners(上)』 [bk1/amazon]
7, 同 『 同 (下)』 [bk1/amazon]
8,本格ミステリ作家クラブ・編『本格ミステリ04 2004年本格短編ベスト・セレクション』(4〜8、講談社ノベルス/講談社) [bk1/amazon]
1のナカグロは三日月のマークが入ります。何故かパン屋に居候する羽目になった騙され体質(?)の女の子の話。連載もので、まだ続いているようです。2は巻頭に番外編を配し、中扉や目次、カバー下にまで遊びを施した作り。きっとカバーでもやろうとして止められたんだろうなあ。中身はそれ以外いつも通り。3は漫画と文章による読書エッセイ。内容よりもその周辺から語る独特のタッチが面白そうだったので購入。
4以降は今月の講談社ノベルス全部。4は建築探偵シリーズ第二部完結編。東京を跳梁する爆弾魔との対決を描いた作品であり、著者のことばには意味深な台詞が。5は第31回メフィスト賞作、三ヶ月連続刊行の第一弾。珍しい人物の讃辞と解説も気になりますが、もっと気になるのは粗筋――この内容、森生まさみ氏の漫画にあったのに非常によく似ている気がするのですが……気のせいかなあ。そして6と7は話題のアレ。同人版で持ってますが、それはそれとして。8は毎年恒例となった本格ミステリ作家クラブによる短篇アンソロジー。
2004年06月08日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040601~.htm#Day08昨日発売のコカコーラC2を、昨晩さっそく飲んでみた。
……薄味のスコーピオン?
嫌いではないけれど、一般受けするかどうかは謎。例によってパラパラとめくっていたらまたしてもあっという間に読み終えてしまったので、折角だから感想を残しておきます。吉野朔美『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』(角川文庫/角川書店) [bk1/amazon]、こちらからどうぞ。
本日ぁなんとかバイク通勤が出来ました。帰り道、途中ぽつぽつと雨粒が落ちてきましたが、なんとかセーフ。……なんでただの移動でこんなに緊張を強いられてるのでしょう。
本日のお買い物
1,『ミステリーズ! Vol.05 JUNE 2004』(東京創元社) [bk1/amazon]
1は今回から本当に隔月化。裏表紙には、刊行当初から現在までの創元推理文庫四作品のカバー三種を並べてあります。最近、見つかりにくい本は週末あたりにまとめて買う習慣がついたために、気づくと未読の漫画が積み上がっている、というケースが増えてます。今月頭くらいにもそんな状態になって、どうにか減らしたもののまだ四冊。漫画ぐらいもっとてきぱき読まにゃー。
『アナトミー2』はいったいいつ日本で公開になるのだろう……
……なんてことを軽い追加更新のついでに書いたあと、ふと思い立って調べてみたら。
――――ビデオに直行してるじゃねえかっ!!! [amazon]
発売前に気づいたからいいようなものの(06/23)、うあー、もー、最近こういうのが増えたなあ……
2004年06月09日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040601~.htm#Day09映画振興企画の一環として、来月から夫婦のうちいずれかが50歳以上ならふたり合わせて2000円で鑑賞できる、というサービスがほぼすべての映画館で行われることに決まったそうです。
中高年から客足が遠のいているのは事実で、興行収入に多少不利が出るとしても動員を優先させる策略は間違っていない、と思います。が個人的に釈然としないのは、こんなに何度も何度も劇場に足を運んでいる私のよーな人間には何の見返りもないのか、ということであって。銀座シネマポイントカードを実施してくれなかったのが返す返すも恨めしい。ふた月に一回はタダで観られたのに〜。今日も辛うじてバイク通勤出来ました。うっかり半袖のままで乗ってしまい、冷たい空気たっぷり浴びてしまいましたが。……しかし、湿度は高いので、中途半端に動き回ると暑くなり、だからと言って空調をつけると途端に寒くなる。ああ鬱陶し。
本日のお買い物
1,桜野みねね『まもって守護月天! 再逢(4)』(BLADE COMICS/Mag GARDEN) [bk1/amazon]
2,北条 司『Angel Heart(11)』(BUNCH COMICS/新潮社) [bk1/amazon]
3,大沢在昌『灰夜 新宿鮫VII』 [bk1/amazon]
4,江戸川乱歩『江戸川乱歩全集第8巻 目羅博士の不思議な犯罪』(3と4、光文社文庫/光文社) [bk1/amazon]
5,栗本 薫『グイン・サーガ95 ドールの子』 [bk1/amazon]
6,田中啓文『蹴りたい田中』(5と6、ハヤカワ文庫JA/早川書房) [bk1/amazon]
7,光原百合『十八の夏』(双葉文庫/双葉社) [bk1/amazon]
1はどうやら急展開らしい最新刊。話が動くまで長かったなー……。
2と3はおいといて、4は第11回配本の最新刊。表題作に『火縄銃』の著名な短篇に『地獄風景』『恐怖王』の微妙な尺の作品に通俗長篇『妖虫』、更には中絶長篇『悪霊』まで収めた、バラエティ豊かな巻である。5も脇に置いて――6は見た瞬間から口元に浮かぶ笑みを隠せない話題の一冊。系統としては『銀河帝国の弘法も筆の誤り』と同じ路線の駄洒落SF作品集のようなのだが、各編のあいだにゆかりの人物によるインタビューや証言を掲載しているという贅沢というか本当にそれでいいのか、な代物である。あああ、いま読んでいるもの放り出して読みたくなってきた。7は2002年の日本推理作家協会賞受賞短篇を含む作品集の文庫版。なんとなく幻冬舎文庫あたりの女性作家の本を意識したような、フェミニンな装幀になってます。
2004年06月10日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040601~.htm#Day10三日連続で普通にバイク通勤できました。降っていても夜に集中しているようで、この調子が続いてくれると個人的に大変助かるのですがどないなものか。
実は雨そのものは嫌いじゃありません。てまえ一人が濡れるだけで済むなら傘も合羽も要らない。問題は服とかのあとあとの処置であり、ぶら下げている荷物のほうであって。本が雨の洗礼を受けたりするときっかり半日は鬱になります。諸般事情から、今月も買い物は週末に集中させる予定です。そろそろ『ドーン・オブ・ザ・デッド』も観てきたい、しかも縄張り(ヲイ)の銀座地区では今週いっぱいで終了となる気配なので早いうちに行かねばならないのですが、同様の事情で来週以降に、別の続いている地区で鑑賞することになりそう。
読書のほうも、今年前半の勢いがだいぶ衰えてきましたが、それでも騙し騙し読んではおります。先月連載終了した『暗黒館の殺人』は、ちまちまちまちまと片づけてようやく28回に到達。分量的には刊行時の上巻を過ぎていていい頃合いのはずですが……何故かあんまり進んでいる気がしません。あれあと何回あったっけ、と頭のなかがぐるぐると。
並行して通常の書籍も読んでます。いまは……本気で、『蹴りたい田中』に手を出してしまいました……ああ、この腰砕け感がたまらない。夕方のニュース番組で、ここ毎日の恒例として長崎の事件について報道しているのを見た。今度引っ張り出してきたのは加害女児の日記で、多くの願望を綴った文章と、項目ごとの扉にイラストを描き添えてあることに注目している。頭が大きく、目のぱっちりしたデザインは、目立ちたい願望を顕しているとか何とか、そんな鑑定をした人物がいたらしい。女性キャスターは嘆かわしそうに、加害女児の心の闇の深さを示しているかのような論調で説明していた。
……が、実際に並べられたイラストは、私には単に『りぼん』『なかよし』あたりの漫画のキャラクターを模倣しただけのものにしか見えなかった。上手下手を別にすれば、あの程度のイラストは何処にだって溢れている。漫画雑誌の漫画や小説、フィクションの類が好きな小学生の女の子なら当たり前に描いていそうな、ごく平凡な代物に過ぎない。それを指して、まるで異常性の顕現のように取り沙汰するのは、色眼鏡にもほどがある。極度に不足した材料で推理する前に、あの少女が興味を抱いていたフィクションの世界について、多少なりとも下調べしよう、という思考は彼らにないのだろうか。
この事件に対するマスコミの反応は、彼らの中に想像力が致命的なほど欠けていることを如実に示しているようで、興味深いと同時にうそ寒いものを感じる。自分たちの言動の影響力を考慮せずに浅はかな発言を繰り返すことが、当事者である加害女児のみならず同じ学校、同じ現場にいた人々をどれほど傷つけるのか、彼らには想像できないのだろうか。どっかの政治家のように「元気があっていい」といった表現を用いるのは言語道断にしても、結果を予測できずに安易に行動に移している、という意味で、いまの多くのマスコミの態度は加害女児とさほど変わらない。寧ろ、その集団を形成しているのが、世間的には“いい大人”であることを思えば、脅威は加害者などよりも遥かに深刻だ。
報道を止めることは不可能であっても、予断を最小限に留める程度の配慮が出来て然るべきだと思うのだけど……更新のあとで、『コミックビーム』最新号が到着しているのに気づいた。い、いつの間に。
ちかごろ恒例にしつつあるビーム最新号雑感ですが、さすがにフライングしすぎなので、明日か明後日に廻します。しかしなんで夜も更けてから。
宣伝とかお薦めとか告知とか。
告知
ダリオ・アルジェント監督最新作『デス・サイト』
(原題:Il Cartaio/英題:The Card Player)
タキ・コーポレーションより2004/07/02発売 [amazon商品ページ]
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