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2004年05月21日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day21

 ようやくの晴天。お買い物にも行ける状況だが、明日まとめて仕入れることに。
 久々にバイクに乗ったついでに、今日オープンしたという秋葉原のアニメ専門映画館の場所だけ確認しておこう、と思ったのだが、今朝その情報を仕入れた新聞では大雑把な位置しか書いておらず、漠然と探してしまったために、何処にあるのか解らずじまい。帰宅してからインターネットで調べてみると――非常に見慣れたビルの地階にあった。
 公式サイトを参照すると、会員向けサービスを実施したり、夏いっぱいかけてアニメ100日マラソンなんて企画を立てたりと色々やっているようだが……今後のラインナップなどを確認してからだなー。常々秋葉原に一個映画館が欲しい、と思っていたので、内容が好みに合えばよく訪れることになりそうなんだが。

 やっと『スイミング・プール』のパンフレット正式版が到着。並べるまでもなく、何処が違っているのか一目瞭然でした。いちぱん外にはトレーシングペーパーのような下地の透ける紙を使い、その下に表紙は重要な舞台となるプールを俯瞰した写真と、裏表紙にはプールの傍らに水着姿で横たわるリュディヴィーヌ・サニエの姿を撮った写真とをあしらっているのですが、不完全版は外の紙が濃く下の写真が見づらく、表紙と裏表紙が逆になっている。
 中身はだいたい一緒ですが、完全版にはコラムがふたり分増えて、中間ほどのページに並べられた讃辞が海外プレスのものから日本の著名人十数名のものに差し替えられ、広告が2ページと写真が1ページ追加されてます。書きだしてみるとけっこう違う。不完全版とセットにして保管しておきましょ。

 今週の後半はやけに眠かった……明日はゆっくり寝……ることは出来ない。明後日も。ああ。やっぱし日曜日は引き取るだけにしとこうかな……


2004年05月22日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day22

 ……疲れた。

 午前10時頃。まず池袋のジュンク堂を訪れ、30分ちょっとで慌ただしく、しかし激しくお買い物。詳細は下記。
 それから11時頃に新宿へ移動。歌舞伎町に出ると、劇場で食べるための食事を買う……前に、映画街中央の広場に鎮座まします、映画『トロイ』で実際に使われた木馬のセットを写真に撮っておいた。折角なので、撮った写真はちょっとだけ手を入れてトップページに使ってみました。いちおう画像への直リンクも用意しておきますが、たまにはトップも観てやってください、ね?
 近くのモスバーガーで食事を仕入れるとすぐさま劇場へ。なんでそんなに急いだのかというと、本日初日のこの映画、個人的にはまっったくどうでもいいイベントとは別に、先着20名に『悪霊喰』DVDサンプルプレゼント、という企画があったから。だいぶ急いだつもりだったが、さすがに初日のうえこれだけ餌を用意しただけあって、既に座席はかなり埋まっていた。
 肝心のものは、『メイ』と同じくらいに待ち焦がれていたアレの続編、ヒューマン・キャッチャー/Jeepers Creepers2』(20世紀フォックス・配給)。感想は、「長男は“パパ”以外の台詞あんまり口にしてなかったね」からどうぞ。個人的には大満足。上映を待っているあいだにも面白いことがありましたが、それは感想のほうで纏めて触れました。
 上映直後に例のイベントがあったが、そんなものはすっきり無視してすぐさま劇場を出ると、池袋にトンボ返り。ふたたびのジュンク堂で開催された、『少年少女』の福島聡氏初のサイン会に参加した。スタートは午後2時、私の到着もそのくらい。既にだいぶ列は出来ていたが、まあそんなにかかるまい、と気楽に待っていた。
 ……頂戴出来たのは、午後4時でした。
 何せひとりひとりに希望のキャラクターを訊ねて、それを実に(作風同様)丁寧に描いてくださったのです。そりゃ時間がかかって当然。私は『少年少女』に二・三回登場した、やさぐれたたれぱ○だのような「宇宙パンダ」を描いていただいた。さすがにちょっとマニアックかと思ったが、いいの。好きなんだから。
 そのあと、午前中に見つからなかったもの・買い損ねたものを確認して二冊ほど購入、ようやく家路に就いた。……大雑把な計算で六時間は立ったり歩いたりだったのだから、疲れて眠いのも道理だと思う。お陰で感想を書くのにも手間取りました。楽しかったけど。

 本日のお買い物
1,平野俊貴(原作)、垣野内成美(原作・画)、早見裕司(文)『吸血姫美夕 小説版 【初回限定特装版】』(Horror Comics Special/秋田書店) [amazon|通常版:bk1amazon]
2,三津田信三『シェルター 終末の殺人』(ミステリ・フロンティア/東京創元社) [bk1amazon]
3,氷川 透『各務原氏の逆説』(トクマノベルス/徳間書店) [bk1amazon]
4,那州雪絵『それからどしたの? 仔猫ちゃん』(白泉社文庫/白泉社) [bk1amazon]
5,ふくやまけいこ『ナノトリノ(2)』(GUM COM!CS/ワニブックス) [bk1amazon]
6,矢崎存美・原作、安武わたる・作画『ぶたぶたの休日(1)』(EMERALD COMICS/宙出版) [bk1amazon]

 ……思ってたより少ない? 今日、手許にあるものは、ね。残りは月曜日ぐらいにどかんと届きます。どっっかぁんと。
 1は漫画・アニメでお馴染みのシリーズを早見氏が小説化、散発的に漫画と一緒に掲載されていたものに加筆訂正のうえ単行本化したもの。ペーパードール付きの特装版と通常版の二種類がありましたが、予約してあったので何も考えずに特装版で購入。……正直、ちょっと高め、という気はする。
 2は昨年の快作『百蛇堂』に続く最新作。いつも通りのメタ趣向ですが、中身は密室てんこ盛りの本格ミステリ、だと思う、たぶん。シェルターが舞台というと咄嗟に岡嶋二人『そして扉が閉ざされた』が思い浮かびますが、純粋にディスカッションのみで積み上げていくための“密室”であったこれに対して、本書はちゃんと中で殺人が起きている模様。果たして今回はどう出るか。3は久々の新作、学園を舞台にチェスタトン風のロジックを用いた本格ものだそう。既に出ている感想からすると、帯よりもカバーデザインに近い雰囲気のようですが。
 4はシリーズもの二種に短篇二本を合わせた短篇集。5は時代劇ふうファンタジーの最新刊。6は2月に発売されていたらしい、『ぶたぶた』漫画版最新刊。次が来月に出る、という情報を得て初めてこれが出ていることに気づき、慌てて探したのです。なんか『ぶたぶた』はこのパターンが多かった。その次巻で漫画版は一区切りとのことです。


2004年05月23日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day23

 今日は垣野内成美氏のサイン会です。……昨日と同じジュンク堂で。二日続けて同じ店を訪ねることに微妙な面映ゆさを感じつつ、昨日の反省もあってかなり早めに列について、サインを戴くとそそくさと店をあとにした。……昨日帰ってから知った新刊もちゃっかりと追加購入したうえで。

 本日のお買い物
1,岩井志麻子『淫らな罰』 [bk1amazon]
2,愛川 晶『ベーストンの鐘楼 影の探偵と根津愛』 [bk1amazon]
3,柄刀 一『レイニー・レイニー・ブルー』 [bk1amazon]
4,麻耶雄嵩『名探偵 木更津悠也』(2〜4、カッパ・ノベルス/1〜4、光文社) [bk1amazon]
5,倉阪鬼一郎『大鬼神 平成陰陽師国防指令』(NON NOVEL/祥伝社) [bk1amazon]
6,戸松淳矩『剣と薔薇の夏』(創元クライムクラブ) [bk1amazon]
7,阿刀田 高『Aサイズ殺人事件』(創元推理文庫/6と7、東京創元社) [bk1amazon]
8,角田文衞『承香殿の女御 復原された源氏物語の世界』(中公新書25/中央公論社) [bk1amazon]
9,二階堂黎人『ドアの向こう側』(双葉社) [bk1amazon]
10,吉富昭仁『RAY(4)』(チャンピオンREDコミックス/秋田書店) [bk1amazon]
11,高田裕三『幻蔵人形鬼話(5)』(アフタヌーンKC) [bk1amazon]
12,小池田マヤ『バーバーハーバー(5)』 [bk1amazon]
13,秋月りす『OL進化論(21)』(12と13、ワイドKCモーニング/11〜13、講談社) [bk1amazon]
14,尹 仁完・梁 慶一『新暗行御史(8)』(SUNDAY GX COMICS/小学館) [bk1amazon]
15,城平 京・木村有里『ヴァンパイア十字界(2)』(ガンガンコミックス) [bk1amazon]
16,氷川へきる『ぱにぽに(5)』(ガンガンファンタジーコミックス/15と16、SQUARE ENIX) [bk1amazon]
17,橘 裕『もしかしてヴァンプ・2』(白泉社文庫/白泉社) [bk1amazon]
18,梅原 猛『京都発見(七) 空海と真言密教』(新潮社) [bk1amazon]

 ええ、届いたんです。手続きが昨日の午前中だったので、一日で着いてしまったらしい。
 1は相変わらず快調な著者の新刊。女性自身に連載された連作短篇の単行本化である。表題作ではなんかどこかを彷彿とさせる掲示板が使われていて、興味をそそられます。2は2002年11月から約1年半ぶりとなる久々の新作。前作『網にかかった悪夢』に続いて、根津愛と「史上最強の美形探偵」が登場する大作です。3は車椅子に乗った名探偵の活躍を描いた短篇集。4はメルカトル鮎とともに著者が駆る名探偵・木更津悠也の名を初めて冠した作品集。
 5は『首のない鳥』以来のNON NOVEL登場作。一見オーソドックスな伝奇物の装いですが、中身はあくまで倉阪作品らしい。6は「鮎川哲也と十三の謎」のころから予告されていながら、なかなか発表されなかった作品。十九世紀半ば、開国も間近の日本からやってきた遣米使節団に沸き立つニューヨークを舞台に発生した怪事件の数々を描いた歴史ミステリ。この厚みに字の細かな二段組、そして戸川安宣氏の熱の籠もった解説と、個人的に気を惹かれる要素たっぷりの大作です。ああ、これも早く読みたいが……ここに来て読書ペースがた落ちだからなあ……。7は創元推理文庫で継続的に刊行している、国産安楽探偵ものの復刻シリーズ新刊。どちらかというと“奇妙な味”や、エッセンスを巧みに抽出しリーダビリティを高めた歴史・古典もので知られる著者が手がけた、珍しい本格推理。
 新刊ばかりのなかで異彩を放つ8は、先日『平安の春』を読んで感銘を受けた著者1963年の本。平安期、道長や紫式部が活躍した藤原氏の栄華の陰に隠れていた承香殿の女御こと藤原元子の生涯を、あまたの史料に基づいて再現しながら、当時の女性や女官たちの生活を描きあげた一冊。もはや資料なんだか趣味なんだか自分でも解りません。9はとっても久々の、渋柿探偵シリーズ第三作品集。漫画版を担当している河内実加さん書き下ろしの解説を、漫画と文章の両対応で収録してます。
 10は相変わらずやることが凄まじい異色の医療漫画。基本線は『EAT-MAN』とそんなに違わないよな、と思っていたら、ちかぢか本当に共演するとか何とか。11は『3×3EYES』と並行して散発的に行われていたシリーズ連載に端を発し、巻数のわりに発表期間は長かったシリーズの完結巻。面白かったんですが、けっきょく『3×3EYES』の類型に終わってしまった印象が強いのが残念。12は、……女の子のほーの所在地が更に遠のきました。悪人だなあ。いつの間にやら手塚治虫文化賞なんてものを獲得していた13、ですが第一巻からこっち、社会は変われど方向性はまったく変わってないのがいいのです。14は、ちょっと迷走しているような気がしなくもない。文秀の過去や内面を描くのもいいんですが、もーちょっと暗行御史としての側面をきっちり見せてもらわないと。15は……特に説明が思いつかないっ。16は、今になってこれは初回限定版を探して買っても良かったように思えてきましたが後の祭り。帯の文句は確かに今更ですがそれを言ったらこの作者の作風じたいがそもそも変なのだし。久々の第二巻である17は、相変わらず過去の原稿に悶える作者の様を描いた書き下ろし漫画付き。客観的に、基本的な絵柄は変わっていないのだけど、当事者や長年のファンには違いが見えすぎてしまうのでしょう。
 突然毛色の違う18は、今日追加で買ってきたもの。第一巻から七年目にして「クライマックス」と帯に記された、ということはここで完結なのでしょうか? ……調べてみたら、前巻を買い損ねていたと解ってちと青褪めてます。ほんとーに、行きつけの書店がいちど閉店したお陰で、こういうチェックが行き届かなくなってしまった……

 今年のカンヌ映画祭パルムドールはなんとマイケル・ムーア監督の『華氏911』。二作連続で大きな賞を戴いたわけですが、前作はまだしも残る作品という印象があったのに対して、今回は真っ向切ってのブッシュ批判という趣旨らしく、果たしてそこまで普遍的な価値のある作品かどうか――来春に控えているらしい日本での公開を待ちましょう。受賞でかなり早まりそうな予感もありますが。
『イノセンス』が無冠に終わったのはちと残念でしたが、日本人初の主演男優賞をカンヌ史上最年少で獲得するという快挙があったので良し。該当作である柳楽優弥(やぎら・ゆうや)主演の『誰も知らない』はcinequanon配給で夏頃公開予定。これもチェックせな。ちなみに公式サイトは、案の定いまは大混雑で確認できません。グランプリを獲得した韓国の『オールド・ボーイ』も原作は日本の漫画らしいんですが、私は詳細を知らないので何とも言えず。でもこれもチェックはしておこう。日本での配給は東芝エンタテインメントらしいんですが、まだホームページに公式情報が出てないので断言は出来ませんです。


2004年05月24日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day24

 昨晩の更新後、せっせとカバーかけをしていて初めて気づいた。橘 裕『もしかしてヴァンプ・2』の解説、福井健太さんだ……

 今週いっぱいは晴天が続くらしい。助かった。先週は陽気などの問題もあって平日の映画鑑賞は取りやめましたが、毎度ながら今週に銀座地区での上映が終わってしまうのがあるので、意地でも近々出かけねば。観たいものは前売りを買うようにしているお陰でひとまず強制的にフォローするようになったが、どーしても追い回される感は否めず。

 まだ感想は書けませんが、読了報告だけはしておこう。サラ・ウォーターズ/中村有希[訳]『荊の城(上)』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1amazon]読了。は、早く続きをっ!!

愛し君へ』第六話、長崎。ちょ……っと、軽いな。せっかくこれだけの尺があるんだから、もうちょっと登場人物同士の繊細な言葉のキャッチボールとか、感情の変遷があってもいいのでは。話の方向性から次回への引きがああなったのは納得できるのだけど、どうしても安易なロマンスに流れている、という印象が消えない。原作はロマンスを飛び越えたところで話が展開しているので、余計にその軽さが気になります。ちゃんと毎回観ているあたりでお解りでしょうが、嫌いではないんだけど〜。
 来週は、ようやくヒロインの家族や友人がまともに動き始めるらしい。予告編だけで成り行きはだいたい想像つくよーな気はしますけど。

 矢野顕子氏の公式サイトのアドレスが変更になったので、リンクを修正。www.yanoakiko.comからwww.akikoyano.comに……なんて地味なっ。


2004年05月25日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day25

 ほら、上巻読み終えたら勢いがついちゃった。それでも作業の時間をあまり潰すわけにはいかないので、なるべくペース配分を整えながら読んでます。ああもどかしい。しかし、確かに粗筋の書きにくい話だ……

 昨日触れたように追い込まれているので、仕事のあと慌てて一本観に行きました。キル・ビル Vol.2』(GAGA-HUMAX・配給)。感想は後日、この辺に。こちらも出来は概ね噂通りでしたが、話の緊張感は変わらないし、小技も効いているので良し。それほど長いとは思いませんでした。なお、一部の劇場を除いておおむね今週中で終了するので、「復讐劇の顛末は劇場で観ておきたい!」という方はお急ぎください。

 本日のお買い物
1,デイヴィッド・ピース/酒井武志[訳]『1983 ゴースト』 [bk1amazon]
2,クリスチアナ・ブランド/野上 彰[訳]『疑惑の霧』(1と2、ハヤカワ文庫HM/早川書房) [bk1amazon]

 1は『1974 ジョーカー』に始まる四部作の完結編、800ページを超える大部。廃墟をモチーフにした装幀が印象的です。巻末には著者と小川勝己氏との対談が収録されてます。2は『ハイヒールの死』に続いての文庫化。解説は西澤保彦さんが担当されてます。


2004年05月26日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day26

 昨晩観てきたキル・ビル Vol.2』(GAGA-HUMAX・配給)の感想を脱稿。「そんなに目玉を抜くのが好きか。」からどうぞ。……きっと好きだと思う。

 案の定、『華氏911』の公開が早まったようです。半年ほど。今夏公開予定。……早まりすぎ。前作同様都内では恵比寿ガーデンシネマを起点として配給されるようですが……また混むんだろうなあ。

 本日のお買い物
1,『フル・フロンタル』(東芝エンタテインメントアミューズソフトエンタテインメント/DVD Video) [amazon]
2,名取ちずる『ぐるぐる迷路23』(MARGARET COMICS CHORUS/集英社) [bk1amazon]
3,安永知澄『やさしいからだ(1)』 [bk1amazon]
4,志村貴子『放浪息子(2)』 [bk1amazon]
5,森 薫『エマ(4)』(3〜5、BEAM COMIX/enterbrain) [bk1amazon]
6,ジョー・R・ランズデール/北野寿美枝[訳]『サンセット・ヒート』(Hayakawa Novels/早川書房) [bk1amazon]
7,芦辺 拓『紅楼夢の殺人』(本格ミステリ・マスターズ/文藝春秋) [bk1amazon]
8,『静かなる謎 北村 薫 Kitamura Kaoru COMPLETE BOOK』(別冊宝島1023/宝島社) [bk1amazon]

 1は劇場での見落としフォローのために購入。スティーヴン・ソダーバーグ監督とジュリア・ロバーツ主演によるラブ・ストーリー……という触れ込みだったが、いざ見始めたらいきなり人物紹介があって、直後に作中作のオープニングが何の断りもなく挿入される、という入れ子の趣向が展開する。その作中作自体が、とある映画撮影の舞台裏を描いていて……ともう何がなんだか。こーいうのは大好きなので、余計に劇場で観なかったのが悔やまれますが、まあだからこそ買ったんですけど。ブラッド・ピットが本人役で出てますが、作中作で本人として登場しているのだから更に複雑。
 2ですが……巻末の報告で、初めて著者が亡くなったことを知りました。今年1月6日に肝臓ガンで亡くなられたそうです……しばらく音沙汰がなかったのは、闘病されていたからなのでしょうか。ご冥福をお祈りします。
 3は最近のビームで『エマ』とともに楽しみにしているシリーズの単行本化であり、著者初の作品集。毎回別の主人公を用意して、それぞれの肉体的特徴やコンプレックスを軸に他人との関わりを描いていく連作。前にも書きましたが、この方、要注意です。4はちょっとおいといて、5は「なんてことすんだウィリアムー!」な展開とようやくの再開まで。ほんとにどうやって収拾つけるつもりなんでしょう。
 6は2004年の最新作。コンスタントに邦訳が届けられてます。大恐慌時代のテキサスを舞台に、猟奇的連続殺人と女性保安官の関わりを描くサスペンス。7は長篇としては『グラン・ギニョール城』以来何と二年半ぶりになる書き下ろし最新作。中国の奇書『紅楼夢』をベースに、繰り返される異常な殺人の謎を解く本格もの。てっきり森江春策シリーズかと思っていたのですが、寧ろ芦辺名義で登場する以前に手がけた歴史もののスタイルを敷衍した作品のようです。芦辺作品ではちかごろお馴染みの、藤田香氏のカラー口絵付き、というのが本格ミステリ・マスターズとしてはちょっと珍しい。
 8はデビュー15周年を迎えた北村薫氏の全著作研究にインタビューと対談、更にワセダ・ミステリ・クラブ在籍時に執筆した『早稲田殺人事件』も収録したムック。出ていること自体知らず、店頭で発見して即衝動買いしてまいました。


2004年05月27日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day27

 久々に本業がちょっとせわしなかった日。

 本日のお買い物
1,『キス・オブ・ザ・ドラゴン』(Paramount Home Entertainment JapanTBS) [amazon]
2,『恋は邪魔者 ―特別編―』(20世紀フォックス ホーム エンターテイメント/1と2、DVD Video) [amazon]
3,あかほりさとる[原作]、臣士れい[作画]『ちょっとだけ帰ってきた爆れつハンター』 [bk1amazon]
4,有里紅良[原作]、夢来鳥ねむ[作画]『円陣とらぶる!(1)』(3と4、電撃コミックス/メディアワークス) [bk1amazon]

 1の発売、というより復刻をずっと待ってました。以前別のメーカーから発売されていましたが、私がジェット・リー作品に入れ込むようになる前に廃盤になってしまったのです。テレビで初めて観たとき、ハリウッド進出以降のジェット・リーの最高傑作と言っていいんじゃないか、と思ったくらいなので、本当に待望の一本でした。ワイヤーを駆使した『ロミオ・マスト・ダイ』や『ブラック・ダイヤモンド』、既に人間ですらない『ザ・ワン』もいいんですが、ワイヤーなしの生身でこそこの人のアクションは映えるという気がします。2は先のアカデミー賞で助演女優賞を獲得したレニー・ゼルウィガーと、『ムーランルージュ!』のユアン・マクレガーが共演した、一筋縄でいかないロマンティック・コメディ。劇場で観てかなり気に入った作品だったので迷いなく購入。当時の感想はこちらから
 3は久々にちょっとだけ復活のはずが一冊に纏まってしまったらしい。絵柄だけでなくコスチュームに、あろうことか本来の主人公の体格まで変わってしまってずいぶん印象が違いますが……。4は相変わらずオカルトテーマの最新作。

 で、早速うえの1を鑑賞しております。キャスト・スタッフのデータが古いのは、最初に発売された際のデータを流用しているからでしょうか。
 如何にもリュック・ベッソン&ロバート・マーク・ケイメンの脚本らしく、常識的にあり得ないドンパチが繰り広げられますが、アクションそのもののアイディアやその美しさは絶品。戦闘以外で見せるジェット・リーのシャイな姿もいいのです。


2004年05月28日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day28

 先の土曜日、昼間に『さだまさし遊援地』という、ゲストを招いてのスペシャルライブを編集したものを放送していた。録画しておいて先日つらつらと鑑賞していて、思ったこと。
 さだ企画にはいま、チキン・ガーリック・ステーキという名のアカペラ・コーラスグループが所属してます。神戸ではインディーズの頃から知られていたグループだそうで、前々からちょっと気になっていたのですが、件の番組に出演していたので、そこで初めて彼らの歌を聴くこととなりました。曲は、さだまさしの代表作のひとつ『道化師のソネット』。
 ……正直、ちょっと、酷い。
 個人個人の歌唱力は突出していなくても全体のバランスが整っていてこそのアカペラですから、そこは敢えて問題にはしません(言いたいことはたくさんありますけど)。が、そういう意味でもっと重要なポイントであるはずのアレンジが、酷い。サビの部分に頻繁に「Smile for me」「Smile for you」と挟むことで、サビの流れや高揚感を完璧に阻害している。もっと拙いのは、メイン・ヴォーカルの方の声が、この曲で主旋律を張るには細すぎ、また説得力が決定的に足りないこと。せっかくの名曲が、ものの見事に台無しになっている。
 本当にこのレベルで、それほど話題になっていたのだろうか――疑問に思い、公式サイトで他の曲を試聴してみました。と言っても、問題の『道化師のソネット』を除くと、これを含む最新作であり、全編さだまさしのカバーのみで構成された『REPERTORIES』で視聴できるのは『秘密』という曲だけ。念のために両方確認してみると――そんなには悪くなかった。前者はアレンジは相変わらずサビのフレーズが邪魔ですが、さすがにレコーディングされたものだけあって、歌唱の質はかなり良くなっている。後者はもともと旋律が滑らかで、これが素直なアカペラらしいアレンジと相俟って雰囲気が出ている。メイン・ヴォーカルも『道化師のソネット』と比べればずっと曲に馴染んでいる(そもそも『道化師のソネット』はこの人の声質には高すぎる)。こちらの仕上がりならまだ高かったという評価も納得できようというもの。
 そう感じただけに――昼間とはいえテレビで放送された演奏に、あんな不出来なものを選んでしまったのは失策ではなかったか、と首を傾げる。私自身、試聴して「悪くなさそうだ」と思った今でもなお、あのサビ部分の酷いコーラスが脳裏を過ぎって、手を出す気がしないくらいなのですから。アルバムの選曲もいいのになあ、通好みで。

 amazon.co.jpに今日発売の某ゲームを、ずいぶん前に予約注文してあったのですが、今日中には届きませんでした。元々の発売日が先週の金曜日、延期が発表され、該当商品のページも発売日が変更されているのに、アカウントサービスの発送予定日は変更されていない、しかも前日になっても「まもなく発送になります」の表示に変わらず、けっきょく発売後の今日ようやく発送の連絡が来ました。
 前日の段階で不安を覚えて電話で事情を確認しようとしたら、午後六時には電話の窓口が閉まっていてどうしようもない。今日になって午前中の暇に連絡しましたが、既に発送作業に入っているためこれ以上時間を短縮することは出来ない、予約商品を当日に届ける約束は出来ない……といったことを、まるで誠意のない口調で応えるばかり。
 なんかここ最近、注文するたんびにamazon.co.jpに苦情を言っているような気がします。最近ときおりニュース番組などで一日最大数万の発送がある云々などその市場の大きさを謳っているamazon.co.jpですが、どうもサービス面で考慮すべき問題をあまりにたくさん棚晒しにしたままのようで、この状態が続けばいずれは尻すぼみになると思うのですが……。

 本日のお買い物
1,梅川和実『ガウガウわー太 梅川和実イラストブック』(新潮社) [bk1amazon]
2,やぶうち優『少女少年VII -CHIAKI-』(てんとう虫コミックススペシャル/小学館) [bk1amazon]
3,竹本健治『将棋殺人事件』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1amazon]
4,佐伯順子『遊女の文化史 ハレの女たち』(中公新書853/中央公論新社) [bk1amazon]

 平日だというのにわざわざ大回りして池袋まで行って。
 1は雑誌掲載時のカラーイラストやモノクロの扉絵などをそのままの状態で収録したイラストブック。描き下ろしのイラストなどはないようですが、著者インタビューに初版限定で委員長のクリアファイルが添付されていたりと、ファンには気になる仕様。
 2は七年も続いてしまったシリーズ最後の一冊……のはずが、雑誌を移して継続しているそうです。長っ。3は『囲碁殺人事件』に続く、ゲーム三部作の二番目。今回の文庫化にあたって、作中の詰将棋を若島正氏の筆によってリニューアルしているとか。
 4は資料なのか趣味なのか、の一冊。古今東西の文献に当たって、聖なるものであった遊女という存在を論じたもの。例によって平安期の資料が多く盛り込まれているので購入しました。
 あと、『平安文学研究ハンドブック』なる本が最近出ていることを知って、それも確認してきたのですが……どうも私の欲しかった「平安文学」の研究ハンドブック、ではなく、「平安文学研究」のハンドブック――つまり、文学の内容そのものを研究したものではなく、近年の平安文学研究の重要なものを一覧する書籍だったようで、苦笑いしつつ購入は断念。これはこれで使い道はあるんですけどぉ。

 来春公開予定の竹中直人監督最新作『サヨナラCOLOR』に、中島みゆきが出演するそうです。観ねば。


2004年05月29日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day29

 猫を飼っていると覚えのない切り傷なんてのは日常茶飯事だが、昨晩の私はどーしてあんなに傷だらけだったのか。足を組んだとき、左足の脛あたりに既に血の固まった傷があって吃驚した。

 昨晩、ようやく読了。サラ・ウォーターズ/中村有希[訳]『荊の城(下)』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1amazon]感想はこちらから。ああ、面白かった。

 週末恒例の映画鑑賞、本日は久々に母も一緒でした。三年振りに、リュック・ベッソン脚本によって製作された続編クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』(Asmik AceGAGA-HUMAX・配給)。感想は「オチは『ファイト一発』」からどうぞ。劇場を出るときに聞こえた女性数人の会話から頂戴しました。確かにそうだ。

 本日のお買い物
1,『探偵紳士 Superバリューパック』(Abel SOFTWARE/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁) [amazon]
2,加納朋子『スペース』(創元クライム・クラブ/東京創元社) [bk1amazon]
3,光原百合/鯰江光二・絵『星月夜の夢がたり』(文藝春秋) [bk1amazon]
4,あすか正太『総理大臣のえる! 神様だよ、全員集合!』(角川スニーカー文庫/角川書店) [bk1amazon]

 1はきのう発売のゲームソフト。数年前にdigiANIMEから発売された『不確定世界の探偵紳士』もう何度目か解らないリニューアル版『〜Rebirth!』と、元々はドリームキャスト対応ソフトとして発表されていた作品を、Windows対応18禁ソフトとしてようやくリリースした続編『ミステリート〜不可逆世界の探偵紳士〜』とセットにしたもの。前者は最初のヴァージョンで所持してますが、色々と不満があったしもうXPでは動かないだろうし、ということで、後者の発売に合わせて登場したこのセットで購入したわけです。このシリーズの監督である菅野ひろゆき氏は『YU-NO』を頂点に、以降はシステムこそ相変わらず個性的であるものの、ガジェットの幼稚さとか冗長な構成とかが災いしてどーも振るわない印象があるのですが、この『不確定世界〜』だけはけっこう楽しめたので、『ミステリート』にも若干期待がありました。にしても……そうだよなあ、もともとドリームキャスト対応って言ってたんだよなあ……。
 2は実に約十一年振りとなる駒子シリーズ第三作。3は各誌に発表したショートショートに書き下ろしを加え、全編にイラストを施した美麗な一冊。
 4は、今のところ揃えているだけなので何も書けません。とりあえず表紙に対する某氏の反応待ち。


2004年05月30日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day30

 昨晩あたり、やる気が旅に出たようで、なかなか戻ってきません。昼食に行きつけの蕎麦屋に行った以外は外出もせず大して読書もせず昨日買った本にカバーを掛けることすらせずましてや作業なんか思いつくはずもなく、ただただのんたらのんたらと過ごす。ゲームはやってましたが、その話を書くのもめんどお。
 明日には帰ってくると思いますのでそれまでごきげんよう〜…………


2004年05月31日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040521~.htm#Day31

 なんとか帰ってきたようです――無事かどうかは微妙ですけど。

 日記ではなく、感想の形で記録しておくことにしました。だって、もうひとまわり終わっちゃったから。そんなわけで、『不確定世界の探偵紳士 Rebirth!』(Abel SOFTWARE/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁) [amazon]雑感。以下は、最新日記に感想部分のみ記録しておいて、過去ログでは『games』コーナー内の該当ページへのリンクのみとさせていただきます。長いから。

 あとで発見があったらまた書き加えますが、ひとまずはこんなところ。さて、次は『ミステリート』だ……と勢い込んでみたが、なんかあちこちチェックしていると、不穏な情報が目に付いた。それは…………私がいちばん嫌いなパターンじゃないのか……?

 梅雨を前に盛夏の予行練習をしているかのような陽気。この時期になると「あー今夏こそバイクで涼しいところまで行くぞー」と思うのだがなかなか実現に移せない。だいたい、本業でまとまった休みが取れるのはお盆前後に限られていて、その時期の道の酷さは身に染みて知っているから、余計に出不精になっているわけで。

 本日のお買い物
1,篠房六郎『ナツノクモ(1)』(IKKI COMIX/小学館) [bk1amazon]
 内田康夫氏の新刊が出てるんじゃないかと思ったのですが、今日寄ったところでは見つからず。本日唯一の買い物は、『空談師』同様にオンラインゲームを舞台に描かれる屈折した物語。今回、カバー下の遊びがないのが寂しい。


宣伝とかお薦めとか告知とか。

告知
ダリオ・アルジェント監督最新作『デスサイト』
(原題:Il Cartaio/英題:The Card Player)
タキ・コーポレーションより2004/07/02発売 [amazon商品ページ]


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