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2004年06月21日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040621~.htm#Day21

 これだけは毎回さっさと読むことにしてます。稲川淳二『新稲川淳二のすご〜く恐い話 身代わり人形』(リイド文庫/リイド社) [bk1amazon]読了、いちおう感想はこちらから。中身がだいたいいつも通りなので感想もおおむねいつも通り。
 同じ怪談本――と並べてしまうのも何ですが、『幽』のほうは一日二・三の記事を読むに留めてちまちまと進めております。直系の子孫である小泉凡氏に伝記的ドラマの脚本を手がけた山田太一氏へのインタビュー、松江探訪記に著作の要素を織り込んだ佐野史郎氏の短篇、更に貴重な幼少時の体験を綴った短篇の新訳まで含んだ濃密な小泉八雲特集を読み終えて、ようやく小説三本も通り抜けたところ。
 面白いのが京極夏彦氏の記事で、題名は「旧耳袋」。最初の数行で、「新耳袋」が倣っている根岸鎮衛の耳袋の現代語訳であるというのは想像がつくのですが、その文体や処理の仕方が見事に木原・中山両氏のスタイルを踏襲している。現代の平易な言葉で、しかし綴られているのは江戸期の市井を舞台とした怪異なので、実に奇妙な感覚。選んでいるエピソードもただ「恨めしや」で終わる類でなく、何とも説明のしようがない出来事が中心となっているのも「新耳袋」的なのです。これはなかなかの趣向だと思います。可能なら全編この調子で訳して欲しいですが……それは無理だろうなあ。
 いまは実話怪談パートに入ってます。そういや今週末から来週にかけて新耳袋関連の書籍がだーっと刊行される予定なんですが……追っつくかな。それ以前に、懸案を片づけないとおちおち読書も出来ません。

 アメリカでのリメイク決定しかも監督はオリジナルを作った当人! ということで評判になった『呪怨』、そろそろあちらでの公開も迫っていると聞いたので、imdbにて情報を検索してみたところ――
 ……か、伽椰子さんがいる……俊雄君も健在(?)だ……あの親子、まんま海外進出してもうたのか……?

愛し君へ』第10回。
 やや軌道修正。先週の理不尽な展開は若干糊塗されましたが、それでもやりすぎであることに変わりはなく。一瞬でも思わせぶりな態度を取ること自体が安曇のキャラクターとは食い違ってます。加えて外周にいるキャラクターの言動の陳腐さが、やっぱり安手の恋愛ドラマの枠に話を押しやっている。ところどころいい要素はあるのに、次週への“引き”しか意識していないような場面構成と演出が台無しにしてしまっている。
 それでも多少は持ち直したかな、といったんは思ったのに、最終回への引きを見て評価下落。――というより地に落ちたかも。原作とは完璧に別物の、低レベルな“お涙頂戴”ものにしたいらしい。もうそうとしか思えません。
 長崎見放題だと楽しみにしていた最終回ですが、ここに来て期待はがくーんと落ち込んでしまいました。可能なら脚本家に対して、序盤三話くらいを除いて全部書き直しを命じたいくらい。ここまで付き合ったので、いちおう最終回も見るつもりですが……
 ……来月には映画版『解夏』のDVDが発売されます。それで口直しが出来る日を今から待つとしよう……ああもう。

 夜中にほんの一字だけ追加しました。


2004年06月22日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040621~.htm#Day22

 先のラジー賞を独占して話題を攫った挙句、主演のカップルを実生活においても破壊した驚異の問題作『ジーリ』は、けっきょく劇場公開なしのDVD直行となったようです。しかも本国での配給元ブエナビスタからではなく、Sony Picturesからの発売。これはジェニファー・ロペスのCDを発売しているのがSony Musicだということも関係しているのでしょう。
 それにしても……あー、やっぱし気になるなあ。どんな内容なのやら。発売予定は08/25、まだ余裕はあるのでゆっくり悩もう……たまにはレンタルを利用するか?

 つい昨日あんなことを書いていたハリウッド版『呪怨』=『The Grudge』ですが、今日になって予告編がYahoo! Moviesで公開されました。どれどれ、と鑑賞してみたら――
 ……家も一緒じゃん。ていうか、部分的に劇場版第一作を踏襲してるようで、見覚えのあるシチュエーションがあちこちに。
 あちらでの公開は10/29。日本でも公式サイトでは2004年公開とアナウンスされてますが、年末ぐらいになるのでしょうか。どんな出来なんだろう。あんましVFX使ってないと嬉しいんだが。

 本日のお買い物
1,『アナトミー2 コレクターズ・エディション』(Sony Pictures/DVD Video) [amazon]
 嬉しいんだか哀しいんだか、楽しみにしていたコレの続編は劇場公開なしでのDVD発売となりました。早速冒頭30分程度を鑑賞――第一作同様のポップな感覚と、娯楽映画であることを意識したガジェットの配置が良し。冒頭のつかみを除くと、前作ほどの衝撃は今のところありませんが、特に不満のない仕上がりという印象。なんで劇場でやってくれなかったんでしょう。前回同様にほかの数作品とセットでかけてくれても良かったのに――って、たぶんそれで当たらなかったからDVD直行だったんだろうなあ……。
 どこかに前作のヒロインで最近はハリウッドでも露出しつつあるフランカ・ポテンテが出ているはずなのですが、まだ確認はできてません。

 サザンオールスターズ『海のYeah!!』を久々に聴こうとパソコンに取り込んで、演奏用ソフトのプレイリストに投げ込んだら、何故かMYSCON-Vのテーマが必ず一緒についてきて最初に鳴りはじめます。タグの編集をしたら直りましたが、誰だひとのパソコンに妙な呪いをかけたのは。


2004年06月23日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040621~.htm#Day23

 昨晩、作業の傍ら『幽 第1号』読了。こういう雑誌体裁のものを一冊ちゃんと読み切ったのは久し振りです。
 さすがにちょっと多かった……あとがつかえる危険がなかったらもっとゆっくりと読みたかったかも。『英国幽霊案内』と怪談ブックレビューの文字組みが一部おかしいとか、八雲特集の一部や福澤氏らの実話怪談などの文章が本の喉間際まで詰まっていて読みづらいとか、些細な点が気になりましたが、内容的には大満足でした。
 でもやっぱり、ゆっくり読むものだったわ、これわ。12月刊行予定の第2号は舐めるように読むとしよう……厭な表現。きっとその頃には忘れてまた一気に読んでるな。

 で、寝ようとしたのですが、たまにあることで横になってもなにやら眠れず、輾転反側しているうちに二時間ほど経過。こら駄目だ、と就寝直前に佳境近くまで読み進めていたのを片づけてしまうことにした。ジョン・ディクスン・カー/吉田誠一[訳]『ビロードの悪魔』(ハヤカワ文庫HM/早川書房) [bk1amazon]読了、感想はこちらから。カーはあんまり時間をかけて読んじゃいけません。
 そして至極当然のことながら、いま現在どーしよーもなく眠いわけで。

 本日のお買い物
1,『英雄伝説VI 空の軌跡 [DVD-ROM初回限定版]』(falcom/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム) [amazon|CD-ROM版:amazon]
 いっときはとことん肌に合わず、買っても序盤で止める、ということを繰り返して、距離を置いていたfalcomですが、先の『イース6』が結構楽しめたので、最新作となるこちらもメーカー通販にて予約購入してみました。イースとともにfalcomを代表するシリーズ新章となる作品。初回版にはBGMのアレンジCDと主題歌のマキシシングル、それとカバー付きフルカラーのなかなか立派な設定資料集が含まれ、更に通販特典として“Unused Music”と題されたCDが同梱されてます。早速……は遊んでられないなあ。やっぱり来月以降かな。

 アメリカで『華氏911』が劇場公開となり、ニュース番組の記者が現地から中継でその様子を報告していた……が、内容よりも「華氏」を「かっしゅ」と発音したり、議論を起こすことは「必須」です、とか言っていたり、喋りの酷さが気になって内容がいまいち理解できなかった。最近はアナウンサーでさえどーしようもないレポートをするくらいなので、本業ではない彼らが多少下手なのは大目に見たいところなんですけどものには限度が。

 ――shakaさーん! 『モンキーターン』がえらいことになってますよー!!

 更新だいぶ経ってから、ちょっとだけ文章を修正。
 そうそう、ようやく職場近所にある自動販売機で発見しました、『葉の茶』を。キャップにあのマスコットがあしらってあるのが素敵。味もわたし好みでした。飲むぞー。


2004年06月24日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040621~.htm#Day24

『英雄伝説VI 空の軌跡 [DVD-ROM初回限定版]』(falcom/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム) [amazon|CD-ROM版:amazon]、インストールしてさわりだけ遊んでみた。
 先の『イース6』でも採用されていた3Dマップを進化させ、街や山林など視野の広い場所ではカメラアングルを変更することが出来るようになっている。地図のデザインが入り組んでいるので、通常のアングルでは隠れてしまう路地も確認できるという仕組みで意外と使える。
 フキダシの形を借りたテキスト表示、イベントでは上下が窄まったシネマスコープ風の画面に切り替わったりという工夫はあるが、基本は『ドラゴンクエスト』シリーズに代表されるようなシナリオ重視、コマンド入力で戦闘を進めるオーソドックスなRPGであることはfalcom従来の作品と変わらず。戦闘中に優先順位が画面左側に表示されており、選択したコマンドによって順位が入れ替わったり、順位によってHP回復や各種ステータスの一時的上昇といったボーナスが付与されているのが目新しいが、その程度のもの。安心して遊べそうです。

 早い時間に引き上げていいと言われ、調べてみると次の回までに劇場にたどり着けそうだったので、急遽映画鑑賞。あちこちのサイトで“名作”という声を聞き、安心していたせいで延々先送りにしていたのですが、観に行くつもりだった劇場からちょうど今週いっぱいで撤退する、という事情もあったその作品は、ティム・バートン監督最新作ビッグ・フィッシュ』(Sony Pictures・配給)。感想は後日、この辺に。噂通り、本当にいい映画でした。


2004年06月25日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040621~.htm#Day25

 昨日保留したビッグ・フィッシュ』(Sony Pictures・配給)の感想を脱稿。「あの手の形をした十徳ナイフもどきは実在しているのでしょうか」からどうぞ。

 来月鑑賞するつもりの映画のチケットをまとめて確保する。劇場で買うタイミングを逸したときはチケットぴあでまとめて買うのが最近の習いなのですが、今日はじめに訪れたぴあは妙に品揃えが悪く、二軒ハシゴする羽目になった。
 二番目に訪れた店は、最初の店ではあまり置いていないミニシアター上映作品もかなり揃っている。とりあえず優先的に観たいものはひととおり揃ったので、それはそれでいいのだが――この二番目の店にあまり来たくないのは、立地条件の問題で、ここから建物を出るときはだいたいエスカレーターを利用することになる。だがこのエスカレーター、二階でしばし廊下を移動せねばならないのだが、そのあいだにあるのが女性下着売り場なのである。
 元々ここは若い女性向けの店が中心に入っている建物で、場違いなのは私のほうだというのはよく解っている。だが、それにしたって、もうちょっと配置を考えてくれたっていいんじゃないかと、訪れるたびに思う私であった。ちなみに、チケットぴあと同じ階には、私の自宅から最も近くにあるHMVも入っている。ここがまた品揃えが良くてねえ。

 本日のお買い物
1,『渋谷怪談BOX』(GENEON ENTERTAINMENT) [amazon|単品:1→amazon、2→amazon]
2,『ONE TAKE ONLY』(FULLMEDIAHappinet Pictures/1と2、DVD Video) [amazon]
3,『3Days −満ちてゆく刻の彼方で− [初回限定版]』(lass/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁) [amazon]
4,木原浩勝&中山市朗『新耳袋 現代百物語 第九夜』(Media Factory) [bk1amazon]
5, 同 『 同 第五夜』 [bk1amazon]
6, 同 『 同 第六夜』(5と6、角川文庫/角川書店) [bk1amazon]
7,西澤保彦『パズラー 謎と論理のエンタテインメント』(集英社) [bk1amazon]
8,翔田 寛『消えた山高帽子 チャールズ・ワーグマンの事件簿』(ミステリ・フロンティア) [bk1amazon]
9,新庄節美『聖夜(ノエル)は黒いドレス スカーレット・パラソル(2)』(創元推理文庫/8と9、東京創元社) [bk1amazon]
10,斎藤 純『銀輪の覇者』(HAYAKAWA MYSTERY WORLD/早川書房) [bk1amazon]

 わはははは。ほかにも色々買うものがあったはずなのですが、雨に追い立てられてはこれが限界でした。
 まず1は、今年上半期に観たホラー映画のなかでは個人的にお気に入りの一本。同時公開された1と2を別々にソフト化しているのですが、これは両方をセットにして若干価格を下げたもの。2は1での出来事を前提にしており、出来れば両方観たほうがいい作品なので、買うならこちらのほうがお得ではないかと。個人的には、これは2での堀北真希こそ注目すべきだと思っているので余計に。ちなみに劇場で鑑賞した当時の感想、第1作はこちら第2作はこちら。2はさきごろ最新作『テッセラクト』が公開されたオキサイド・パンの初期作品。突出した出来ではありませんが、この監督の作風が好きなので購入。劇場鑑賞時の感想はこちらに
 3はlassの第二作。前作は設定があまり活きていないことが最大の問題でしたが、今回は序盤から美少女ゲームにはあるまじき飛ばし方をしているそうなので期待大。しかし、買って帰って公式サイトを見たら、既に修正ファイルが出てるってどういうこと。
 4〜6はこの時期恒例となった新耳袋の新刊ラッシュ。旧刊の5と6もかなりの加筆が施されているそうなので、とっとと読みます。
 7はノンシリーズの本格ものばかりを収録した短篇集。8は書き下ろし、明治初期の横浜居留地を舞台にした連作。9は『はじまりは青い月』に続く復刻。解説はさきごろ『剣と薔薇の夏』で復活を遂げたばかりの戸松淳矩氏です。10は戦争直前の昭和初期、開催された本州縦断自転車レースをめぐる陰謀と戦いを描いた冒険小説。


2004年06月26日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040621~.htm#Day26

 週末恒例の映画鑑賞。本日もまた渋谷。最近ミニシアター上映作品に観たいものが増えているせいで、密集地帯であるここに立ち寄る機会が増えてます。あとのことを考えて、Suicaに多めにチャージしておく。
 初めて訪れる劇場だったので早めに現地入りし、場所と整理番号の有無を確認する。分岐の多い歩道橋の下にある細道の中程にあったのでしばし迷うが、どうにか発見できた。近づいてみると――同じ建物の一階に、animateがあった。私にとっては甚だ凶悪な位置関係である。整理番号を確保したあと、ほとんど流されるように店内に迷い込んで、二冊ばかり購入する。正直、棚の作り方や品揃えには不満があるのだけど、今後もこの劇場に来る都度寄ってしまいそうな気がする。
 あちこちをうろついて軽く用足しをしてからふたたび劇場に戻る。作品は、韓国の女性に支持されたガールズ・ムービー子猫をお願い』(Pony Canyon×オフィスエイト・配給)。感想は、「どうもちかごろショートカットに弱い気がする。」からどうぞ。『渋谷怪談2』とか『解夏』とか、『藍色夏恋』も良かったなそういや。という戯言はさておき、これは名作でした。少なくとも、わたしが今までに見た韓国映画のなかでいちばん好きです。

 本日のお買い物
1,新井理恵『ろまんが(1)』(FLOWER COMICS SPECIAL/小学館) [bk1amazon]
2,近藤るるる『たかまれ!タカマル(5)』(BEAM COMIX/enterbrain) [bk1amazon]
3,芦辺 拓『妖奇城の秘密 ネオ少年探偵』(エンタティーン倶楽部/学習研究社) [bk1amazon]
4,京極夏彦『嗤う伊右衛門』(中公文庫/中央公論新社) [bk1amazon]

 というわけで1と2は劇場下のanimateで購入。1は『うまんが』で作者の分身じゃねえかこいつというくらい強烈な個性を発揮したコンチキチを主人公に抜擢した新シリーズ。新作がはじまるまでの繋ぎと言い切ってますがそれにしては前作より遥かにノっていると思うのは私だけでしょうか。まあコンチの暴走っぷりが素敵で、『うまんが』より面白くなっていることだけは間違いなさそうである。2は突然主人公がモテモテになってしまった最新刊。
 よおおおやく発見しました、の3は芦辺氏が学研の学年誌に連載していた少年向け探偵小説の第二作。第一作がこのレーベルで刊行されるかどうかは、本書の売れ行き次第で決まるらしい。森江さんのイラストが格好良すぎだとかともかさんの髪ずいぶん長くなってないかとか(確か昔、“ショート”の定義で揉めた覚えが……)気になることはありますが、要は乱歩の少年探偵へのオマージュなのでそれもアリ、ということで。明智小五郎も初期は野暮天だったのがだんだんスマートになって、少年探偵ものに登場してからは完全にヒーローになってましたしね。4は映画化もなされた代表作、二度目の文庫化。

 釈由美子吹き替えによる『トゥームレイダー』を鑑賞しながら日記や感想や作業を進めてますが――駄目だなあ。序盤は悪くない印象だったのですが、喋り方がイズコ風の一本調子で、ララ・クロフトの豊かな表情が殺されてしまっている。声を張るべきところでは張り、優しいところでは艶やかに囁く、という緩急がつけられないようでは、吹き替えはまだまだ無理です。母は「戸田恵子ならどうだ」などと言っていたが……それはそれで、あんまし面白みのない配役だと思う。確実ではあるけど。


2004年06月27日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040621~.htm#Day27

 アガサ・クリスティー/中村能三[訳]『象は忘れない』(クリスティー文庫早川書房) [bk1amazon]読了、感想はこちらから。最晩年の作品ですが、さすがにちょっとクオリティは落ちてます。

 本日、脳味噌の働きが鈍っているのでちょっと休めます。


2004年06月28日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040621~.htm#Day28

 一眠りしたらだいぶ良くなりました。とはいえ依然靄がかかったような状態で万全からは程遠いのですが、延々休んでいられるほど余裕はないのですぐさま作業再開。ツケはぜんぶHPの更新に集まりますがお許しをっ。

 いっぱいいっぱいなんだけど気晴らしにちまちまページをめくっているので本を読み終わらすことは出来る。文章が平易で読みやすければ尚更に。木原浩勝&中山市朗『新耳袋 現代百物語 第九夜』(Media Factory) [bk1amazon]読了、感想はこちらから。ちなみにコミック新耳袋最新刊は明日発売らしいです。

愛し君へ』本日最終回。
 ……まあ、連続ドラマの構成としては間違ってない。でも不愉快。原作と近いラストシーンに結びつけるまでのあいだにばらまいた要素の大半が邪魔。前回では安曇の皮肉な言動とは裏腹の優しさ、という設定を潰し、今回は四季の一途さと覚悟の乏しさを露呈してしまった。いったんそう感じてしまったあとは、もう何をしても浮ついているようにしか見えなかった。
 男性側の設定を教師からカメラマンに変更し、女性のほうを身動きの自由が乏しい研修医という設定に変えた利点もかなり削られてしまっており、せっかくの脚色もまるで活きていない。結論は先週書いたのと同様です。序盤三話とラストのごく一部を残してぜんぶ書き直し。こんな出来で泣けるかぁっ!!
 と、貶してばかりではあんまりなので、褒められるところも最後に挙げておこう。役者は全員健闘でした。菅野美穂はちょっとアクの強い顔立ちで一目見て美人と感じるタイプではないのですが、この作品に必要だった“笑顔”は見事に表現していました。脇役も、作品に貢献しているかどうかはともかく、標準的ながらキャラクターは立っていた。
 もうひとつ、終盤の次第に視力を失っていく目、という設定を活かしたクライマックスだけは巧かった。とは言え、普通に練っていけば確実に思いつくような代物だし、格別なイベントを用意することなく日常のままゆっくりと光を失っていくさまを静かに描いた原作及び映画版のほうが遥かに上出来であるのは変わりありませんが、この点のみ努力賞ぐらいは上げたいところ。久々の連続ドラマ出演作となった『Dr.コトー診療所』同様に味のある存在感を示した時任三郎、ついでに泉谷しげるの下町の親父っぷりも良かったので、ぜんぶ否定するのはさすがに忍びないのです。

 作業をひと段落させて就寝する前にちょこっとだけ、おかしな記述を訂正しました。


2004年06月29日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040621~.htm#Day29

 本日のお買い物
1,『コミック新耳袋2004初夏』(Media Factory)
2,依澄れい『ぽすたるWORK』(Kadokawa Comics A) [bk1amazon]
3,影崎由那『かりん(3)』(Kadokawa Comics Dragon Jr./2と3、角川書店) [bk1amazon]
4,遠藤淑子『ファミリーアワー』(JETS COMICS/白泉社) [bk1amazon]

 今回は事前に正確な発売日が把握できたので、職場から自転車で数分のところにあるセブンイレブンで無事に購入できました、の1。もしかしたら自宅近所の店にも置いてあるかも知れませんが、しょーがない。だってあそこの店員に聞いても、これの存在自体を知らなかったんだから。
 内容的には、巻数をかぞえてだいぶこなれてきた印象。原作最新刊のエピソードを早くも収録していたり、BS-iドラマ版と同じ原作に基づく話を特集という形でひとまとめにしたり、と工夫が窺えます。表紙に「心霊写真が語る」と書いてあるのに一瞬顔をしかめましたが、霊障だ地縛霊だなどという謎の言葉をこじつけた類のものではなく、新耳袋のなかで紹介されたものを再度木原浩勝氏の筆で解説してもらう、という体裁を取っていたので一安心。相変わらず再録もありますが、満足度は今まででいちばん高い。
 2はさきごろKeyの麻枝准氏原作による連載をスタートさせた著者が、約三年を費やして発表したシリーズの単行本。内容はさておき、何気なくあとがきを眺めたら麻枝氏の名前が「純」になっていて他人事ながらおろおろしたり。3は安定したペースで刊行中の新刊。ややあとになりますが、毎回同時期発売の小説版も8月に出るようです。4はこのところ短篇が多かった気がする著者久々のシリーズもの。

 夕方のニュース番組に、両親がよく行く店が紹介されていた。民族衣装を着るのがルールって……うちの一家はもう行っても衣装すら出してもらわないぞ。


2004年06月30日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040621~.htm#Day30

 追い込みにつきここ連日寝るのが遅い。3時を過ぎた頃になると猫が「はよ寝ろ」とばかり足許に擦り寄ってくる。夜型生物のくせに人間と同じ時間帯に寝てくれるのは教育の賜物だが、うちの猫はどーいうわけかなかなか床に就かないとせがんでくるのである。最終的に眠気にも根負けして布団を被るのだが――そのあとなかなか居場所を定めてくれない猫のせいで容易には寝付けなかったりして。
 それでも昨晩はスムーズに寝られたのだけど、明けた今朝は出勤間際に雷が鳴りはじめて、臆病者のうちの猫はどこかに隠れて見つからない。探し回っていて出勤が遅れた。
 帰宅する頃にはけろっとした顔をして部屋の真ん中で寝転がっているだろう、と高をくくっていたのだけど、どうも怯えたまま一日中同じ場所にいたらしく、引っ張り出してもしばらく野良猫の目をしていた。ほんまに、難儀な猫だ。

 昨日購入した遠藤淑子『ファミリーアワー』(JETS COMICS/白泉社) [bk1amazon]、説明を書くためにぱらぱらとめくったときは、てっきりひとつの家族を扱ったシリーズものだと思いこんでしまったのですが、実際に読んでみたら――それぞれ別の家族でした。だって、ほとんどの話に似たような白抜き長髪の青年が出てるから……

 ……あした、ちゃんと映画観に行けるかな、おれ。


宣伝とかお薦めとか告知とか。

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『日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか』
7月頃、学習研究社より発売。刮目してマテ。 [bk1amazon]

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ダリオ・アルジェント監督最新作『デス・サイト』
(原題:Il Cartaio/英題:The Card Player)
タキ・コーポレーションより2004/07/02発売 [amazon商品ページ]


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