高校サークルで出された報告集一覧・2002年

 2002年12月27日  道数協冬期研究会 札幌市 あけぼの旅館にて
 
01 相似で遊ぶ 藤崎 巽 音更中学校 点変換によって拡大縮小をつくります。結果としての相似図形自ら手に入れさせます。
不動点を探り出す知的好奇心を満足させる実践例
02 中学校幾何 高橋 哲男 稚内北星学園大学 直観幾何と論証幾何をいかに融合させるかという問題意識のもとに、生き生きとした直観力が論理を支え、論理が生々とした直観力を養う を目指して、公理から体系を作り上げる道筋をしめしたプラン。
03 フーリエ変換 石川 高行 北海道大学大学院 フーリエ変換の原理を体験できるプログラムの紹介

 

2002年7月29,30日 第42回 全道数学教育研究集会  高校分科会
01 基調報告  清水 貞人 札幌新川高校 小中高を貫く重要教材についての協同研究の必要性を提起
02 かけ算わり算から微積分へ 清水 貞人 札幌新川高校 小学校5年学習プリント「速さくらべ」から、ガリレオの実験をとおして速度関数へ。速度のグラフから移動距離を求める積分へ
03 観覧車で三角関数 清水 貞人 札幌新川高校 乗り口を地上ではなく回転の中心と同じ高さにあると想定して、乗り込んだ人の高さを角度で表す。負の高さも出てくる。
04 算数数学の基礎を身につける 河田 憲二 虻田高校 10回足し算、文字の100桝計算など。
05 計算力の実態と1学年の授業 石島 悟 静内農業高校 足し算と、かけ算の100桝計算で全員が九九を覚えた。
06 7で始まる数 真鍋 和弘 札幌篠路高校 「2のn乗を10進法で表したとき7で始まる最小のnをもとめる」京大入試から様々な数論の定理が見えてくる話。
07 古代ギリシャの天文計算と三角比 成田 収 札幌啓成高校 エラトステネスの地球の半径を求める方法、ヒッパルコスの地球−月間の距離を求める方法から三角比、三角関数を展開。

2002年6月8,9日  6月例会 清里町「緑清荘」にて
01 数教協全国高校集会報告 成田 収 札幌啓成高校 瀬山士郎vs根上生也氏対談のこと、東北の名物教師達のこと。中原克彦さんの「ゲームを利用した組合せ公式 の導入」
02 学力低下と今後の数学教育について 上野健次郎 東京書籍編集部 文科省の「方向転換」、大学生の学力到達状況、日本の数学教育の問題点、「直線上の点」を ”avove  the line”とする誤解など。
03 折り紙で正多面体を作る。 成田 収 札幌啓成高校 正三角形と正五角形のユニットづくり。
04 カヴァリエーリの定理によせて 見る 渡邊 勝 立命館慶祥中・高校 ガリレオ「新科学対話」風対談によるカヴァリエーリの定理の紹介と参考文献の訳出。
05 積分の授業について 清水 貞人 札幌新川高校 区分求積から定義する積分論の展開、積分定数の扱いについて論議。
06 7で始まる数 真鍋 和弘 札幌篠路高校 任意の無理数αのα、2α、3α、・・・が円周上では稠密であるヤコビの定理、一様であるワイルの定理;それがエルゴード定理のうち の一つであることなど

2002年3月9,10日  3月例会 新十津川町ヴィラ徳富(トップ)にて
01 二次関数 宍戸 敏雄 赤平高校 二次関数のグラフの描き方;三点法などもふくむ。丁寧な指導プリント
02 観覧車で三角カンスー 清水 貞人 札幌新川高校 観覧車の乗り場を回転軸を通る水平軸上にとり、1秒に1度ずつ回転するとして、自分の位置を三角関数で表して みる。
03 じゃんけんについて 徳江 堯 三人でじゃんけんすると、一人が勝つ、二人が勝つ、三人が(勝つ)=あいこの3事象の確率は同じ、これを4,5,6人でじゃんけんし た場合の確率について考察。教材として面白い。
04 7で始まる数学 真鍋 和弘 札幌篠路高校 無理数であるlog2のn倍はある任意の有理数に限りなく近づくことを保障する「ヤコビの定理」その証明の中心部にあるディリクレの 「抽出法」の解説。
05 高校入試問題から 真鍋 和弘 札幌篠路高校 問題;√(a+b)が最も小さな整数になるa,bを求めよ;解答に(a,b)=(0,1)が多数あった。これを誤答とする見解に対す る批判。
*1 秋葉さんからの手紙(清水貞人宛) 秋場 敏治 山形城北女子高校 携帯電話の生産台数の変化グラフとy=2^xのグラフがピタリと重なるなど。
*2 教育研究全国集会報告 成田 収 札幌啓成高校 以下*21から*24までその内容
*21 塩が教える幾何学 成田 収 札幌啓成高校 黒田俊郎氏考案の「塩が教える」の持つ数学を伝える素晴らしい力。市民講座が学校教育の歪みを捉える鏡の働きをする。
*22 読み切り授業 竹中 芳夫 衣台高校 市民講座の高校版、どれも掘り下げると貴重な鉱脈に突き当たるような教材、生徒の纏めには、楽しんでいる様子が見られる。
*23 単振動から加法定理へ 和田 博 長野県箕輪工業高校 三角関数の合成を最初にグラフによって行い。証明も一見して分かる幾何的証明を使っている。しかも穴のない論証。
*24 π−魅惑の数 瀬山 士郎 群馬大学教育学部 2進法ならば、指定した桁をたとえ1兆桁目でもたちどころに計算できるという。その本J.P.ドゥラエ畑政義訳「π−魅惑の数」の紹 介。

2002年1月12,13日  1月例会 札幌市
01 てこの原理の数学的帰納法による証明 真鍋 和弘 札幌篠路高校 てこの原理=力のモーメントの法則を数学的帰納法で証明.
02 等差数列の和 澤尻 智徳 札幌星園高校 給与の増額についての増島実践の追実践;アルバイトしている生徒の実感に近いものを追求
03 定積分で表された関数について 長谷川 貢 追分高校 ガンマ関数とベータ関数との関連、
「複素数には希望が入っている」カリキュラムの問題点
04 加法定理導入の優劣を論ず・補遺 見る 渡邊 勝 立命館慶祥高校 クラヴィウスとピティスクスの「加減法」の紹介

リンク→ サークルレポート 04
03
02
01 00 99 98 97 96 95 道 数協のページ
マ サル のレポート
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