CD気まま聴き・・・



その1

その2
その3
その4
その5

その6
その7
その8
その9
その10
その11
 
ENAMORADA/SACHIOKO YASUI
 大体、安井さち子なんて聴いたことがない。女性ピアニスト台頭なんて言われ出して随分と経つ。大西順子を嚆矢として思い出すだけでも、挙枚に暇がないくらいだが、何れも「強い女」がイメージされている。強い打鍵、ダイナミックな演奏・・・そういう強さに対するMな感覚でもあるまいが、世の男性ファンは、美人ジャケ、エロジャケを求める一方、こういうタッチの女性ピアニストを追い求めて来た。その結果が、安井さち子なんて・・・ということになるのだろうか。いやこれは筆者本人の話だが・・・。
 しかし、読者は「フラジャイル」という言葉をご存じだろう。脆く、健気で、壊れやすい、微弱で等々、「弱さ」を表す言葉だが、初めて手にした安井の作は一聴それに当たる。今までのアマゾネスピアニストのアンチたる弱さをさらけ出している・・・様にも聴ける。これを軽々と「女性らしい」などと言ってはいけない。そう「ケイケイ」と。
 このアルバム個人的趣味を言わせて貰うがなかなか小憎いのだ。最初にTHE DOLPHINを持って来て一つ置いてLEFT ALONEが来る。こういう美メロで迫ってくるあたりがエレガンスで、ジャンルを越えてあらゆる女性にも親しめ、且つそろそろ強さにも飽き足らなくなってきたファンの心を捉えるかも知れない。いや個人的には、THE DOLPHINで決まりなのだ。スタン・ゲッツの演奏で馴染み深い曲、いつ聴いても心たおやかに漂うごとくメロディに酔える曲なのである。それとモンクのWELL,YOU NEED'Tの奇抜な出だしを含むトリッキーな演奏あたりでぎゃふんと言う仕掛。
 そこは強さとは違う柔よく剛をを制すとしか言いようのない旨みなのだろう。
最後にサイドマンについて触れておこう。デビッド・ウィリアムズとニール・スミスの二人。所謂スウィング感という尺度で彼等を聴くと、同心円が大きくも小さくもなりながら円くしかし全く無難にこなしているという面白くもない表現になるかもしれないが、メインのピアニストにしてみれば、自分を旨く踊らせてくれるのこそ、深みのあるリズム・セクションだと言えないだろうか。そんな二人に支えられて彼女はエレガンスにもトリッキーにも躍如する。
SACHIKO YASHUI-p DAVID WILLAMS-b NEAL SMITH-ds
Aug 22,23 2007
M&I
1.THE DOLPHIN 2.JACK-IN THE -BOX 3.LEFT ALONE 4.THE CAT 5.WELL,YOU NEED'T 6.UGETSU 7.MOORISE 8.TWILIGHT EXPRESS 9.LOVE FOR SALE 10.IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING 11.SWEET THUM DANCE 12.NIGHT AND DAY
BAKERE'S HOLIDAY /CHET BAKER
 開店の最初にまず何をかけるか考えたことがある。当然今の家業を始める以前のことだが、当時はまだこんな家業をやるなんて思いもしなかった筈で、IF I COULDな状況だから何とでも考え様はあった。マイルスのKIND OF BLUE とかエヴァンスのMY FOOLISH HEART、つまりWALTZ FOR DEBBYだが、いやもっと思い入れのあるものをあれこれ思い浮かべたと思うが、そのひとつにチェット・ベイカーはどうだという候補もあっただろう。今あるこのサイトは、以前BAKER'S HOLIDAYと名付けていた時がある。チェットも好きだが、ビリー・ホリディにも心傾けた時があって、両方が揃ってタイトル化されているのも贅沢な感じがし、HOLIDAYは休日という意味も掛け合わさって、休日ジャズのアクセスを期待していたわけであった。
 今再び聴くとねっとり甘めのヴォーカルでまさに”まったり”という語感が当てはまる歌い方でホリディの愛唱曲を歌い連ね、かつはホーンのみのインストも滋味深くなかなかの佳作であろうかと思うのである。
 チェットの晩年のヴォーカルを聴くと、ああ、やめときゃいいのに・・・と思うのだが、このあたりの彼の歌声は、ねっとり真綿でしめられるような甘美がある。が、歌もペットもホリディらしさは微塵もなく、あくまでチャット節でホリディ愛唱曲を飾ったという趣向だろうと思う。それはそれでいいのだ。
CHET BAKER-tp,vo ALAN ROSS,HENRY FREEMAN,SEKDON POWELL,LEON COHEN,WILFORD HOLCOMBE-reed EVARETT BARKSDALE-g HANK JONES-p CONNIE KEY -ds RICHARD DAVIS-b
1965.5
1.TRAVELIN' LIGHT 2.EASY LIVING 3.THAT OLD DEVIL CALLED LOVE 4.YOU'RE MY THRILL 5.CRAZY SHE CALL ME 6.WHEN YOUR LOVER HAS GONE 7.MEAN TO ME 8.THESE FOOLISH THINGS 9.THERE IS NO GREATER LOVE 10.DON'T EXPLAIN
OMNIBUS TWO / ERNST GLERUM
 肉付きの良い膨らみを感じるトリオだ。肉付きと言ってもメタボなだらしない膨らみではなく、弾力に富んだ引き締まった体型ながら、しなやかさもあるという肉感だ。ふくよかさと弾力のあるベースがそうなのだろうし、ピアノのタッチがそうなのだろう。ドラムのスコンという抜けの良い音もまたいい。
というのが前作OBNIBUS ONE。
 二作目はメンバーを入れ替えたが、前作で聴かせたダブル・ベースの感じを保持し、肉厚な音像をここでも聴かせてくれる。ベイシスト、ドラマー共に前作の良い点を引き継いだ続編の感がある。
聴いてるとGLERUMのピアノタッチは、どこかカーステン・ダールに近いものに感じるが、彼も元はドラマーだし、GLERUMも活動範囲はベーシストの方がメインのように見受けられる。だからというわけではないが、タッチは無骨で繊細さ、華麗という範疇には入らず、ストレートに刻み込んでくる物言いが潔い。
ERNST GLERUM-p,b SEAN FASINI-b JOOST PATOKO-ds

June 10 2006
FAVORITE 2
1.SYMPHNY 2.AM I STUCK 3.KLOOK YA 4.LAST IN HAZE 5.OMUNIBUS TWO 6.REATAURANT 7.LE COEUR QUI JAZZ 8.BILL'S HAIRDO 9.MANBO RUNDO 10.LEFT SHOE,RIGHT SHOE 11.YOU ARE STUCK
PURE IMAGINATION/MISHA PIATIGORSKY
 オーディオの通電時間を長く取ると「音」が向上する。逆にそれを怠ると寝ぼけたり、歪みが出ることもある。正月休み明けに店のアンプをつけてそれを体験した。そもそもがたが来ていたところにアンプが冷え切っていたせいだ。それでつけっぱなしで何日か置いておいて何とか元の音に戻ったが、音源についても同じ事が当然おきる。このところアナログ盤の連打でCDつまり最近のものを聴くのを怠っていた。いわば通電時間が短く脳が寝ぼけている。いいんだけど、何て書いたらいいのかコメントに困る。どれもあまり差異がなく感じてしまう。ホントにそうなのか、僕がぼけてるせいなのか。
 本盤のMISHA PIATIGORSKYはロシアのピアニストで、1997年にレコーディングされたアルバムのリイシュー盤。明るい音色が印象的で、同じロシア人のウラジミール・シャフラノフにもあるどこか艶やかなアカデミックさとロシアンロマンチズム?な奏法を感じさせる。加えてベースの PETER KLINKEの音がオーディオ的な満足を得させる。
 頭から聞き続けて7曲目に辿り着くと、「煙が目に染みる」に出会う。ホッとする場面だ。この安堵感のために我慢?してそれまでをやり過ごすと言って良いのかも知れない。あくまで自分の感想だがちょっと正直過ぎたか・・・。
 しかしCD1枚分を聴き続けて脳への通電時間をある程度持ったが正直しんどい。店ではそんなことはまずあり得ない。3〜4曲が賞味期限だ。それを越えると内部告発が起きる。「あの店はCD1枚かけっぱなしだ」と。
 しかしコメントの為にお仕舞いまで聴いてきたが最後のスキャット入りのミンガスっぽいブルースはイケテル・・・ああ、いったい僕は何が言いたいんだろう。
MISHA PIATIGORSKY-p PETER KLINKE-b ERIC HARLAND-ds
Aug 6.1997
MISHAMUSIC
1.PURE IMAGINATION 2.THE ARABIC THANG 3.LEV'S SONG 4.BEMSHA SWING 5.RASPUTIN 6.AYELET 7.SMOKE GETS IN YOURE EYES 8.MAD RIVER 9.BEATIFUL FRIENDSHIP 10.GREEN SHIMNEYS 11.DIGAME
MUSICA EN SERIO / JULIO FRADE
 ウルグアイの代表的ピアニスト、ジュリオ・フレーデの1974年のアルバムの初CD化。曲目をみてもピンとこないだろうが、聴けば「あー、なるほど」と膝を叩くような名曲揃い。ジョビンあり、コール・ポーターやガーシュインやジョージア・オン・マイマインドの作曲者ありで、中には初めて聴くブラジルの作曲家のものもあり、アルゼンンチン・タンゴ風であるとかボサノヴァ風も盛り込んで、妙に懐かしく思える美曲が織り込んであって、南米的牧歌性のあるおおらかな感触が味わえる演奏に親しみやすさと和みを覚える。そして多少あか抜けなさがあるもののこれが妙に今日のヨーロピアンなピアノトリオの先駆を行っている気がするのだが。
JULIO FRADE-p NELDO CASTRO-b banjo GASTON BUENSENOR-ds
1974
SONDOR
1.TEMA DE JAZZ 2.NOCHE Y DIA 3,BALADE PARA UN LOCO 4,SUMMERTIME 5,NO SIGNIFICA NADA SI NO TIENE SWING 6.POTPURRIT VINCIOUS 7.ALFONSINA Y EL MAR 8.SAUDADE DA BAHIA 9.GEORGIA EN MI MENTE
SOLARIUS / ROLF KÜHN
 今スライド・ハンプトンの爆撃ジャズTHE FABULOUS SLIDE HAMPTONを聴いている。というのもこのアルバムにニールス・ヘニング・ペデルセンやフィリー・ジョー・ジョーンズ等と肩を並べて爆裂的ピアノを呻りをあげながらピアノをかき鳴らしているのが、兄ロルフとともにこのSOLARIUSにおいても登場するのがヨアヒム・キューンなわけだから。
 とともに、ページを開いて活字を追っているのが、'82年に出されてジャズ批評「ジャズピアノ VOL.1」にある「日本には紹介されないヨーロッパのピアニストたち」という表題の星野秋男氏の文である。その中に実に仲良く並んでこの2枚が紹介されている。この当時のことだから、例えばウォルフガング・ダウナーのDREAM TALKとかジョー・ハイダーのものなど澤野工房などが復刻再販して入手しやすくなっているものも多いが、それでもこの「ソラリウス」などは、実に20年以上もたって手に入れたという積年の思いで聴き入ることになる。いやあ、長生きして良かった。
 クラリネットでモード・ジャズという特異さもさることながら、もう一人のフロント、マイケル・ウルバニアル?のソプラノとテナーを加え、クールでリリカルな側面にコルトレーンの影を追う勢いを加えている。こうしたヨーロッパジャズが萌芽期を過ぎ、知的な感性を持って独自性を得始めている時期のものは、最近とみに興味深く聴く。ミハエル・ナウラのクインテットのもの、サヒブ・シハブとダニッシュ・ラジオ・ジャズグループのものなどクインテット或いは中編成のバンドのもの、さらにはスティーブ・キューンの60年代のピアノ・トリオの作品などは、鮮烈な印象で受け止めている。
 
ROLF KUHN-cl MICHAEL URBANIAL-ss,ts JOACHIM KUHN-p KLAUS KOCH-b CZESLAW BARTOKOWSKI-ds
1964.11.29-30
SONY BMG
1.MINOR IMPRESSIONS 2.SOLARIUS 3.SIE GLECHT EINEM ROSENSTOCK 4.MOUNTAIN JUMP 5.LADY ORSINA6.SOLDAT TADEUSZ
SOUL CONNECTION /DUSKO GOYKOVICH
 軽く流せるものをアクセントに入れてまた刺激性の強いものというインターバル。最近までよく使ったのが、メルドー・メセニーのあの盤とヘルゲ・リエンのTO THE LITTLE RADIO。加えてこれなどは落ち着いた趣だが、ヨーロピアン・ハードバップの雄、ダスコ・ゴイコヴィッチだが併し、サイドマンはヨーロピアンでも何でもない。トミ・フラにジミー・ヒース、エディ・ゴメス、ミッキー・ロッカーという正真正銘のアメリカン・オールスターズ達なのだが、豈図らんや鋭き切っ先を鞘に納めて優美にして哀感せまるゴイコヴィッチの色彩に衣を染めた、というべきか。長年待ちこがれたゴイコヴィッチの登場というだけに、練り込まれた熟成感があり、AFTER HOURSのような鋭さを求めると物足りなさは確かにあるものの、敢えてそうしたというのが本意だろう。
DUSKO GOYKOVICH-tp,fh TOMMY FLANAGAN-p JIMMY HEATH-ts EDDIE GOMEZ-b MICKY ROCKER-ds
June 28-29 1993
1.SOUL CONNECTION2.BALLAD FOR MILES 3.INGA 4.I'LL CLOSE MY EYES 5.BLUES TIME 6.ADRIATICA 7.NYC 8.BLUES VALSE 9.TEAMWORK SONG
FIRST FLIGHT/HITOMI
いやあ、吃驚した。商売するのも忘れて聴き惚れていた(いや、ホントに)。これは考え方を改めなきゃならないと思った。若造だとか、女のサックス吹きだとかという根拠のない垣根を。いや、全く。人は須く渠等に対して洋服を着るべきである。いやこれは時代が違った。寧ろ羽織袴を着るべきか。サックスから出てくる音やフレーズからは、ウエィン・ショーターやジョー・ヘンダーソンを思い描いてもそうおかしくはない。ジャケットのお姉ちゃん顔とは不釣り合いな熟成した諸味のコクが出ている。
 いきなりうねうね出てくるインプロヴァイズに、そう出たかと此方の予測を全く裏切られ、聴くほどにうねり具合、かすれ具合の熟成感に呆気にとられる。
 彼女とともに写っているサイドマンの写真をみれば、ラッパーの一群かと思うようなメンバーだが、これが新進気鋭のなかなかやるお兄ちゃん達で、音の切れがよくうねうねテナーを斬り込んでくる鋭さがある。
 スタンダードの扱いもうまいが、彼女のオリジナルはやっぱりショーターやジョー・ヘンに比肩するモーダルなフレーズを得意とするようで、一筋縄ではない。
 
HITOMI-ts GERALD CLAYTON-p TOM ALTURA-b JUSTIN BROWN-ds
Oct 20-21 2006
M&I
1.WHAT IS THIS CALLED LOVE2.AUTUMN LEAVES 3.IN A SETIMENTAL MOOD 4.DAYS AND WINE AND ROSES 5.FOGBIR MOUNTIN 6.SOMEDAY MY PRINCE WILL COME 7.AT SEVENTEEN 8.YANG 9.BYE BYE BLACKBIRD 10.GEORGIA ON MY MIND 11.AKATONBO
ABYSS / THIHIRO YAMANAKA
 何よりもヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップのあの冒頭を飾る可憐な演奏、TAKE ME IN YOR ARMSが入ってるのが嬉しい。最初聴いた時にはあたかも山中千尋のオリジナルかと思い違いをしたほど、千尋カラーと馴染む曲想であったせいか気がつくまでにやや暫くかかった。思いついてみると益々このアルバムのなかではフェバリットな演奏となった。よくぞ取り入れてくれた。
 エレピ、オルガン等を多用しているが、不思議とアコースティックさを失わない工夫がされている。3曲目のスウィング時代の曲に山中のオリジナル・チューンを挟み込んだ凝ったアレンジを施しているのだが、ツボを得た楽器の使い分けがされていて、疾走感を醸しだし、とてもスウィング時代の曲とは思えない新しさ。心憎い。
 その後に先に言及したTAKE ME IN YOUR ARMSが来るもんだから、「キャッ」と言わんばかりの嬉しさとなる。楚々として幾分地味な印象の曲だったが、跳ね上がるような躍動感があり新鮮みがある。
 コルトレーン、エリントンも他では聴けない千尋カラーにアレンジして新鮮みを出し疾走感が勝ってなかなか達者というところをみせている。
 
CHIHIRO YAMANAKA-p VICENTE ARCHER-b KENDRICK SCOTT-ds
May 22-24 2007
VERVE
1.LUCKY SOUTHERN 2.THE ROOT OF LIGHT 3.SING,SING,SING-GIVE ME BREAK 4.TAKE ME IN YOUR ARMS 5.FOR HEAVEN'S SAKE 6.GIANT STEPS 7.I'M GONNA GO FISHIN' 8.FOREST STAR 9.BEING CALLED 10.DOWNTOWN LOOP
MY FAVORITE THINGS:COLTRANE AT NEWPORT/JOHN COLTRANE
 データ的に言えば、63年のSELFLESNESS他あちこちに散らばって出されていたのをAT NEWPORTの記録として纏めたという形になっただけと言えばそれまでで、コルトレーンを熟知している人には目新しさは何もないのかも知れないが、目眩く展開するMY FAVORITE THINGS他のコルトレーンのハリケーン的ソロの坩堝に嵌ってしまうことには変わりはなく、これが63年と65年でドラムがロイ・ヘインズとエルヴィン・ジョーンズが入れ替わることでの差異を1枚のCDのなかで実感するという特典?もついて、決して無駄などではなく折々聴いて堪能しつつ再認識、再発見をするという有り難い代物であるに違いない。
 ここに納められた演奏を聴くに、何時終わるとも知れないコルトレーンのソロを、長文駄文の物書きに喩える気などにはなれない。寧ろ語り尽くせなさに無尽蔵のフレーズの可能性を吐露し続け、一種計算外のカオスを創出するという複雑系の迷路に入り込むストイックな咆哮・・・。いやいやそんな頭で考え出してはつまらない。あくまで音楽的な快感を持続(何せ1曲20分前後)させる薬(ヤク)を注入された感だ。
 聴き手があって成り立つ相関関係。「コルトレーン聴き」はそう容易く絶滅しないと信じる。
 
JOHN COLTRANE-ss,ts McCOY TYNER-p JIMMY GARRISON-b ROY HAYNES-ds(1963) ELVIN JONES(1965)
1963.7.13,1965.7.2
IMPULSE
NEWPRT '63
1.I WANT TO TALK ABOUT YOU 2.MY FAVORITE THINGS 3.IMPRESSIONS
NEWPORT '65
4.INTRODUCTION FATHER NORMAN O'CONNOR 5.ONE DOWN,ONE UP 6.MY FAVORITE THINGS

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