CD気まま聴き・・・



その1

その2
その3
その4
その6
 
THE CHAGES OF LIFE JAKI BYARD
 バイアード晩年の録音。妻を亡くした失意から復活したら普通の人になっちゃった?のだろうか、バイアードらしさがちっともない。60年代のあのハチャメチャさは影を潜め、孤高の老ピアニスト然とした趣をたたえている。んが・・・9曲目をお聞きあれ。出たよ、バイアード節。これぞホントの復活!!但しここだけど。
JAKI BYARD-p RALPH HAMPERIAN-b RICHARD ALLEN-ds
Jan 30,31,1996
MELDAC
1.SEPTEMBER SONG 2.SOLITUDE 3.THE CHAGES OF LIFE 4.ALL ALONE 5.MANDELLA 6.GIANT STEPS 7.LEFT ALONE 8.FAMILY SUITE 9.STAR DUST
THAT'S TIME ENOUGH/LESLIE MACLEAN
 こわーい占い師のおばさんにも見えるが、これがなかなかのバッパー。(ババーじゃないよ)痛快にとばす冒頭他のバップチューンはとてもこのジャケットからは想像できない凄さ。リリカルな2曲目等バラードの優雅さには夢心地にさせてくれる気品が漂いダイナミズムも含んだ名演で、昼ドラみてる有閑マダム風の風体(意味不明だが)の影も感じさせない。
LESLIE MACLEAN = BOB BOWMAN-b JERRY POLLOCK-ds
2004
KIPPIEJOSH JAZZ
1.A NIGHT IN TUNISIA 2.A CHILD IS BORN 3.BILLIE 'S BOUNCE 4.CHICHEN-ITZA 5.SOMEWHERE OVER THE RAINBOW 6.WE'RE OFF TO SEE THE WIZARD 7.IF I ONLY HAD A BRAIN 8.DING DONG,THE WITCH IS DEAD 10.ROLL IN THE HAY 11.I LOVES YOU,POGY 12.THAT'S TIME ENOUGH
NICE 'N' EASY / BOB ALBERTI
 いつも来るとウィントン・ケリーをリクエストするお客さんがいる。あるだけのをかけてネタが尽きたので、「ケリーじゃないですが」とこれをかけたら大変喜ばれた。
 ケリーにも通じる胸の空く歌心と明朗なタッチがこのうえなく心地よい。
 たまにはこういうさりげなく転がるシングルトーンとスウィング感でリセットされる必要がある。
BOB ALBERTI-p MARK HUSBANDS-ds DELBERT FELIX-b,FRANK DUVALL-b
Aug 1995
DOLPHIN RECORDS
1.NICE 'N' EASY 2.THE GENTLE RAIN 3.A BEAUTIFUL FRIENDSHIP 4.SPRING WILL BE A LITTLE LATE THIS YEAR 5.SQUEEZE ME 6.A NIGHTENGALE SANG IN BERKLEY SQURE 7.WONDER WHY 8.MY FOOLISH HEART 9.THIS HEART OF MINE 10.THE TOUCH OF YOUR LIPS 11.MY SHINING HOUR 12.EMILY
JAZZ FRONTIER / LOU BLACKBURN
例のスライド・ハンプトンのようなのを期待して聴いたせいで、かなり肩すかしを食った感じだったが、誰もそんなことを言ってなかった訳で勝手な思いこみをしていた自分が悪かったのだが。
 じゃあ、誰を想定して聴けば良かったかと言えば、あえて言えばカーティス・フラーかベニー・グリーンあたりになるのだろうか。(そんなことも誰も言ってないが)
 トロンボーンという音程の取りづらいある意味「間抜け」な楽器を憎からず思うようになったのはつい最近のことで、割と良く聴く。聴いている自分のこんなものまで聴くという「余裕ありげ」に自己満足する。その程度なのでまともな感想も言えない。ブラックバーンのオリジナルを多く鏤めた純な意欲を感じるアルバムである。
LOU BLACKBURN-tb FREDIE HALL-tp HORACE TAPSCOTT-pJOHN DUKE-b LEROY HENDERSON-ds
Jan 25, 1963-Mar 18, 1963
1.HARLEM BOSSA-NOVA 2.NEW FRONTIER 3.PERCEPTION 4.LUZE BLUZE 5.I COVER THE WATERFRONT 6.17 RICHMOND PARK 7.THE CLAN 8.SCRPIO 9.JAZZ-NOVA 10.STELLA BY STARLIGHT
SOLACE /ROY POWELL
残暑、残夢・・・ともかく尾をひいた心象風景という具合に、ゆるーく、だるーく諸処に美旋律を織り込んで”よーろぴあーん”な気だるさに徹底したアルバムだが、前作は全くその逆をやってたようで、何事とも徹底すると案外功を奏す。
 自然光を遮った薄暗がりのカウンターの上で、アイスコーヒーの入ったグラスの氷が溶けてカランという音が空間に響く・・・ような光景がみえてくる。うーん、二日酔いの幻影か?!
全曲オリジナルというのを毛嫌いする向きには勧めない。
ROY POWELL -p THRJE GWELT-b JARLE VESPESTAD-ds
June 16-18,2003
NAGEL HEYER
1.SOLACE 2.ANOTHER TIME ANOTHER PLACE 3.LOVE'S CIRCLES 4.RENDEZVOUS 5.THE GARDEN'S SONG 6.NYMPHS 7.LAMENT 8.ABSOLUTION 9.MY BEATRICE
OCEANS IN THE SKY / STEVE KUHN
 スティーブ・キューンを追うと言うことをしてこなかったが、ピート・ラ・ロッカ、スティーブ・スワローとやった60年代のTHREE WAVESだとか、ラ・ロッカのBN盤BASRA等振り返ると結構メンバリング的に興味深いアルバムに組みしている。これもまたその一隅に入るが、ミロスラフ・ヴィトゥス、アルド・ロマーノとやってるというところがミソで何か唸らせることをやってくれているのではという期待を持つアルバムであるが、60年代の彼を思い描いて聴くとかなり物足りない。洗練された味が時代の趨勢だったのだろうから致し方ないが。それはそれなりに聴くしかあるまい。
SYEVE KUHN-p MIROSLAV VITOUS-b ALDO ROMANO-ds
Sep 20,21.1989
1.THE ISLAND 2.LOTUS BLOSSAM 3.LA PLUS QUE LENTE 4.DO 5.OCEAN IN THE SKY 6.THEME FOR ERNIE 7.ANELA 8.IN YOUR OWN SWEET WAY 9.ULLA 10.THE MUSIC THAT MAKES ME DANCE
MUSIC SOUNDS / WOLFGANG DAUNER
 奇才ウォルフガング・ダウナーの70年代初頭の記録。澤野盤で幻の名盤DREAM TALKが復刻されたときは、え?これが60年代の音?という驚きがあった。先日これまた澤野が復刻したヨキ・フロイトとともにユーロ・ジャズファン垂涎の的だっただけに驚きもひとしお。それから数年ふとしたことで見つけたダウナーの文字をみつけて飛びついたわけだ。MPS特有の高温域のキンキンするピアノには少々辟易するが、そこが際物風を一層印象づける。キチガイさ加減で勝負してる・・・ってわけでもないのだろうが、かなり馬力の勝ったところを聴かせている。アバンギャルド或いは変態系?の好きな方にはもってこい。
WOLFGANG DAUNER-p EBERHARD WEBER-b ROLAND WITTICH-ds
Feb 1970
1.LEAP TICK 2.THE THINGS WE DID LAST SUMMER 3.DIÄTHY LAMINOÄTHYL 4.ES LÄUFT 5.HERE COME DE HONEYMAN 6.BLUE LIGHT 7.GOLDEN GREEN
IN A SENTIMENTAL GROOVE / IGNASI TERRAZA
 タイトルに有るとおりイグナッシ・テレーサは基本的にはバップ・ピアニストだと思っているが、そこに情緒的側面をそこここに漂わせているのが本作の味だ。陽気でおとぼけな、或いは胸の底がワナワナ震えてくるようなバラード、カンツォーネ等々をステファノ・ボラーニ等にも共通する地中海性のからっとした空気を感じさせる味付けでやっているのがいい。
IGNASI TERRAZA-p PIERRE BOUSSAGUET-b JEAN PIERRE DEROUARD-ds
Sep 25,26 2005
1.EL CANT DELS OCELLS 2.AN EMOTIONAL DANCE 3.LA FLADORA 4.WHEN YOUR LOVER GONE 5.EVERYTHING HAPPEN TO ME 6.CANÇÒ N 6 7.ISN'T IT ROMANTIC ? 8.RAIN FALLING,NO CAB 9.EL DESEMBRE CONGELAT 10.MEAN TO ME 11.PEACE PRAYER
GROOVEYARD /RICHARD WHITEMAN
 リチャード・ホワイトマンと知らなければ、なかなか手のだしにくいジャケット、曲目の並びだが、彼ならではの明け透けで一点の曇りのない明朗なタッチに骨太なサイドマンを配したジャズ・ピアノの王道を闊歩する痛快さがある。
 ホワイトマン自身はW.ケリーあたりが意中にあるのだろうが、ベース、ドラムがより以上にハッピーなところを打ち出してくる。
RICHARD WHITEMAN-p MIKE DOWNES-b JOHN SUMMER-ds
Sep 15,16 1995
COUNTERPOINT
1.WHEN YOUR LOVER HAS GONE 2.TWELVE 3.PRELUDE TO A KISS 4.SO SORRY PLEASE 5.ALL TOO SOON 6JUST ONE OF THOSE THINGS 7HOW DEEP IS THE OCEAN 8.BODY AND SOUL 9.YARDBIRD SUITE 10.THE BLUES BY TREE 11.MONA LISA 12.GROOVEYARD
LAVENDER'S BLUE / NICK WELDON
さり気ない。須くさり気なさがあって、立ちのぼっては消え入る、立ちのぼっては去る・・・そういうピアノである。
 このさり気なさが哀感を奏で始めるや、気持ちがホロホロして落涙寸前となる。二曲目SONORA.。
 翻って存在感のあるベースが被さって弾みをもたらす。
 総じて付きも離れもしない押しつけがましさのないのが魅力だろう。
 途中ソプラノ、或いは最期にヴォーカルが入って良いアクセントとなってアルバムの構成を引き締める。
NICK WELDON-p ANDREW CLEYNDERT-b PAUL CLARVIS-ds
TIM GARLAND-ss* CHRISTINE TOBIN-vo**
Aut 1994
VERGE
1.MABS AND TUCKER 2.SONORA 3.IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING 4.ALONE TOGETHER 5.LIFFEY* 6.NEVER LET ME GO 7.SOME OTHER TIME 8.SOFTLY AS IN THE MORNING SUNRISE 9.LAVENDER'S BLUE**

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