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微量金属欠乏症 銅欠乏症


銅欠乏症


未熟児や低出生体重児、kwashiorkor のような栄養不良、低蛋白血症のときにも銅欠乏症がみられる。

Cordano らは銅の不十分なミルクを与えられた乳児が貧血、白血球減少、好中球減少、骨異常をきたし、低銅血症がみられ、これに対して銅投与が有効であった症例を報告している。

静脈栄養時の銅欠乏については1972年Karpelらの貧血、白血球減少、好中球減少、骨髄白血球系の成熟障害と骨変化(骨年齢の低下、骨幹端の不整およびspurring、骨の透亮像、骨皮質の菲博化をきたした乳児例が最初であり、ついでDunlap、Vilterらの成人例の報告があるが、亜鉛欠乏症ほど多くない。

経腸栄養法施行時でも同様の所見のみられることがある。