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微量金属欠乏症 亜鉛欠乏症


 亜鉛欠乏症


静脈栄養施行時に比較的よくみられる欠乏症であるが、経腸栄養時にもみられることがあり注意 を要する。

臨床症状は従来、イランやエジプトでみられた小人症、顔面、会陰部から始まり、漸次次増悪する皮疹を主徴とし、口内炎・舌炎、脱毛、爪変化、復部症状(下痢、腹痛、嘔吐)や発熱などの随伴症状を伴う急性とも言える欠乏症状である。

皮疹の進行状態に比例して随伴症状が多くみられ、腸性肢端皮膚炎に酷似するようになる。

その他の症状としては創傷治癒の遅延、成長障害およびマイナスNバランス、免疫力低下、精神症状(うつ状態)が知られている。