2009.06.28 ver1.6  キスカ島の花  机の上の雪  第13駆潜隊軍医長報告  年表  人物    経過報告2007  ノート
野島丸(Nojima Maru) 日本郵船 Aug. 2008 / photo by Toshi Mikagawa
グラニオンはどこに − 64年間行方不明の父の潜水艦を発見
グラニオン号ホームページ http://www.ussgrunion.com/から

 2006年8月、アメリカ マサチューセッツ州に住むエイブリ(Abele)三兄弟は、 アリューシャン列島キスカ島沖で、父の潜水艦グラニオン号を発見した。  グラニオン号は64年間行方不明だった。  エイブリ兄弟の父親は、マナート.L.エイブリ海軍少佐、38才の新鋭潜水艦艦長。  1942年(昭和17年)グラニオン号と69人の部下乗組員と共に行方不明となった。

新聞記事 (ABC NEWS): http://abcnews.go.com/Technology/story?id=2330193&page=1
ビデオ放送(MSNBC): http://www.youtube.com/watch?v=Jb5WglrbHIg&feature=related
(朝日新聞): 2007.08.17 2009.3.13 (USA Today): 2008.03.12(Click Exploring the vessel)


【 船尾端とプロペラガード 2007.08 】

 1942年(昭和17年)7月15日、アラスカ、アリューシャン列島の最果ての島、 日本占領下のキスカ島のキスカ湾口で、グラニオン号は日本軍の駆潜艇25号と27号の2隻を撃沈した。
 1942年7月31日の朝早く、キスカ島の北東約10マイルでグラニオン号は日本の輸送船 鹿野丸と交戦し、 鹿野丸が撃沈した。 半世紀にわたり米海軍はこの対決について何も知らず、 潜水艦と70人の乗組員を「戦闘中行方不明。原因は不明。」としてきた。
 1944年、米海軍はグラニオン号艦長の名前を、新造の駆逐艦に命名し、 その駆逐艦 Mannert L Abele号は、1945年4月 激戦の沖縄沖でピケット任務中に、 人間爆弾桜花が撃沈した。
【 エイブリ兄弟 2006.08
  ジョン(70歳)、 ブラッド(74)、 ブルース(77) 】

【 ROV(Max Rover) 】
DeepSea Systems社 ホームページから


 2006年8月、日本の防衛研究所図書館に残る 鹿野丸戦闘報告書海図に基づき、 エイブリ兄弟はキスカ島沖でソナー探査を行った。  探査は、アラスカのカニ漁船アクィラ号を母船に、 シアトルの海洋探査会社 Williamson & Associates社のソナー調査チームが行った。  鹿野丸との交戦位置の海底で潜水艦らしきもののソナー影像を得た。  また、日本の駆逐艦 霰(あられ)、駆潜艇25号、駆潜艇27号のソナー影像も得た。
あられ 想像図
駆潜艇25号、27号 想像図
グラニオン号 想像図(2006年)

 2007年8月、エイブリ兄弟は引き続きテレビカメラによる2次調査を行い、 海底の潜水艦の写真を撮影した。 ( 経過報告 2007
 撮影は、Oceaneering社の撮影チームにより、 Deep Sea System社のROV(海中ロボット)を用いて行った。

 2008年5月 次男ブラッドさんは亡くなった。

 2008年10月10日-12日に、遺族会をオハイオ州の 潜水艦コッド号博物館(http://www.usscod.org/) で行った。

 また、2008年10月アメリカ海軍は発見された潜水艦がグラニオン号であると認める発表をした。 この発表は日本でも報道し、それを目にとめた駆潜艇27号艇長の家族が、艇長の手紙を伝えた。( 駆潜艇27号艇長の手紙

 2009年1月 エイブリ兄弟は、キスカ島で摘んだ花を駆潜艇27号艇長の夫人に贈った。

 グラニオン号の70人の乗組員の全部の遺族は連絡をとりあっている。  遺族会では、鹿野丸の乗組員もしくは遺族の方と連絡をとりたいと希望している。  − 情報ありましたらお願いします。

top

人物

top

top


キスカ島近傍で戦没した船舶
 呂65(事故)
 呂61(艦長・徳富利貞大尉)
 伊24(艦長・花房博志中佐)
 伊9(艦長・藤井明義中佐)
 伊7(艦長・長井勝彦少佐)
 鹿野丸 国際汽船 船骸写真 flickr.com born1945さんの post
http://www.flickr.com/photos/12567713@N00/88094931/
 日産丸 日産汽船
 野島丸 日本郵船 船骸写真 NOAA Photo Libraly
http://www.photolib.noaa.gov/htmls/theb3002.htm
 ぼるねお丸 大阪商船 船骸写真 Sailing Adventures of Peter & Lyndall from their Yacht Illywhacker
http://www.illywhacker.com/cruising_stories/russia_to_alaska.htm
 チェリボン丸 南洋海運
 浦塩丸 川崎汽船 船骸写真 Shipwrecks of the Aleutian and Pribilof Islands
http://www.amnwr.com/Shipwrecks/pictures/KiskaJapShip.html
 もんとりゐる丸
 琴平丸 内外汽船
 あかがね丸 日本海運 


桜花 (Ohka)

 太平洋戦争中、日本が開発した人間爆弾。同機を運用した神雷部隊は出撃機数 402機、戦死722人。
 米軍はコードネームを”Baka Bomb”とつけた。
top


更 新 履 歴
2009.06.28 ver 1.6 駆潜艇26号、駆逐艦M.L.エイブリ号追記。
2009.06.28 ver 1.5 机の上の雪ページをリンク。
2009.06.06 ver 1.4 中野栄 駆潜艇27号通信士を記載。
2009.05.06 ver 1.3 第13駆潜隊軍医長報告を追加。
2009.01.04 ver 1.10 キスカ島の花ページをリンク。駆潜艇27号関係の記載を追加。
2008.05.16 ver 1.09 次男ブラッドさんの訃報を追加。菊川丸記事を追加。
2008.04.25 ver 1.08 特設運送船鹿野丸乗員表(作成中)を追加。朝日新聞記事をリンク。
2008.04.09 ver 1.07 特設運送船鹿野丸戦闘報告の項、 アジア歴史資料センターのリンクを追加。
2008.03.14 ver 1.06h USA Todayのリンクを追加。船体説明のFlash 画像あり。
2008.01.28 ver 1.06g 戦史叢書”北東方面海軍作戦”の記載を追加。
2008.01.14 ver 1.06f 木俣滋郎”潜水艦攻撃”の出版年を訂正。 戦史叢書”海上護衛戦”の記載を追加。
2007.08.25 ver 1.06 海底の撮影画像を掲載。
2007.08.20 ver 1.05 朝日新聞記事をリンク。
2007.08.05 ver 1.04 経過報告リンク追加。鹿野丸写真差替え、追記。
2007.07.21 ver 1.03 ROVオペレータ トシさん追記。
2007.07.14 ver 1.02 誤記を修正。DSSI社のROV写真を追加。
2007.04.27 ver 1.01 深沢幹蔵「アリューシャン襲撃戦記」追記
2007.04.22 ver 1.00 初期ページ作成