一日目
成田からローマへ
 
二日目
バチカン美術館
 
三日目
パラティーノの丘

フォロ・ロマーノ
コロッセオ

サンピエトロ寺院
カラカラ浴場

 
 四日目
トレヴィの泉
アラ・パチス
スペイン階段
マッシモ宮
 
五日目
真実の口
オスティア・アンティカ

スペイン階段
パンテオン


>>フランス旅行記
 いよいよ出発
毎回掲示板の前で浮かれちゃいます〜
今日はいよいよ出発の日。といっても、離陸は9時55分だから、ゆっくり準備ができます。最終的な家の始末などをしてもまだ昼過ぎ。気合はいりすぎです。
このまま出発時間まで、今か今かと家で待機していても仕方ないので、早めだけど空港にいっちゃうことにしました。今回のターミナルは1。しばらく2が続いたので、久しぶりです。以前来た時は子供がまだ小さかったので、キッズルームで過ごした気が…。第二より第一の方がキッズルームも広いし、サテライトに行く必要がないし、お店もゆったりあっていいですよね〜(^-^)楽しみです
 
早めに出たけれど途中で寄り道したりしていたら結構いい時間になっちゃいました。お盆の時期で昼間は大混雑だったのでしょうが、この時間になるとなんとなく閑散とした雰囲気が漂います。正面の表示看板も残りわずかの便名しかでていません。
早速搭乗手続きを。エールフランスのお姉さま方は、髪を夜会巻きに結上げ、そこに薄いブルーのリボン風の髪飾りをつけています。おお〜、さすがおフランスの航空会社、上品な香りが漂いますなぁ。
 
空港独り占め!
座席指定も事前にしてあるのでバッチリです。無事ローマまでの航空券を受け取り、荷物をチェックイン、出国審査に向かいます。
こんな風に手続きをしている間にも、空港の中からどんどん人が消えていきます。巨大な空間、しかもキレイにレイアウトされているところに人がいないと、なんか不思議な雰囲気。出国審査も係員が暇そう。並ばず審査終わりです。こんなの初めて。夜便はこんなメリットもあるんですね〜!
 
こんな所にアキバが!
中に入ってもお店はお客さんもまばらです。子供は「アキハバラ」という店にオオウケ。子供にはアキハバラというとオタク文化なんですねぇ〜。母には電気屋さんなんですが。(笑)
あちこち、ブラブラしていると、外国人向けのおみやげ物に、和風の髪飾りや小物がありました。今日本でも和柄がはやっているから、普段使いにとても良さそう!娘がヨダレをたらしそうな勢いで欲しがっていましたが、これから10日間に及ぶ長い旅行の始まりです。何も日本でお土産を買わなくても・・・ということで諦めさせました(笑)
 
フランス紙が。ワクワク♪
しばらくうろうろしていると、あっという間に時間に。やっぱり空港って良いですね〜。ワクワクしているとあっという間に時間がすぎてしまいます。登場口のほうへ向かうと徐々に人が増えてきました。この時間空港にいるのは、職員とAF277便に乗るお客さんだけ。他の飛行機はすべて飛び立った後です。
 
機体はボーイング777−200ER。飛行機好きな母はワクワクして搭乗です。イスの配列は3−4−3。これだと四人家族だとちょっと座席が取り辛いんですよね〜。ラブラブな新婚旅行の皆さんも取り辛いでしょうけど(笑)
モニター
座ってみると、うーーーん、かなり狭いかな。JALと同じぐらい?あ、でも私が最近太ったせいかもーっ!?(T-T)
イスの下には小さいながらもフットレストがありました。これはありがたかったです。足の裏を押し付けると、ちょっと青竹踏みのような効果もあったし。そして何より特筆すべきはビデオかな〜。なんとエコノミーでもオンデマンドで見られるんですよね♪この時はナルニア国物語とかカンフーパンダとかをやっていたようです。
 
やがて離陸、安定飛行に入るとすぐメニューを持ってきてくれました。おお!メニュー、かわいいです。フランス調かと思ったら、なぜかオリエンタルな雰囲気♪なんとなく仏領インドシナという言葉が浮かびます(謎)
その後すぐに飲み物サービス。ここでまたエールフランスならではのサービスが。飲み物サービスでシャンパンが選べるんですよね〜。さすがです。アルコールも無料。最近は有料のエアラインが増えて、値段はともかく面倒ですが、エールフランスは大丈夫♪早速は母はシャンパン、父はビールでくつろぎます(*^_^*)
 
レトロな雰囲気が素敵 わーいシャンパンだ〜♪
 
イスの狭さは残念ですが、そのほかの部分はなかなかステキ♪満足しつつ、夕食を待ちます。
実はこの後、母はすっごく楽しみにしていたことがあったんです。AF277便は21:55成田発、4:15にパリ着なんですね。通常の便より一時間ほど飛行時間が長いのです。これは深夜発着ができない成田と、4時以前に着陸できないシャルルドゴール空港の規則のためなんですが、時間調整のために、通常より航路が長い北極ルートを飛ぶと聞いていたんです。つまりアラスカ上空を横切る、冷戦真っ只中の頃の航路なんです。これだと、もしかするとオーロラが見られるかも。期待で胸が膨らみます♪
そ、それなのに・・・・・、あれれ〜???モニターを見ると一路シベリアへ向かってるじゃないですかぁぁぁぁー!!!まるで逆の方向の列車に乗ってしまったように頭の中大混乱です!燃料高騰のせい??いつ変わったのーー??
ううう、残念。いつ変わったのか知ってる方、オーロラへの未練が断ち切れない私に教えてください。
 機内食はなかなか
シーフード
窓とモニターを見つつアワアワしていると、夕食がやってきました。今回、機内食が苦手な娘のために、シーフードを注文してみました。これも予約後Webから注文できるので、とても簡単です。
 
魚がやわらかくて、とても美味しかったとのこと。母はチキン、父と息子はビーフを注文したのですが、さすが食の国フランス、機内食としてはなかなか美味しかったです。一番良かったのはアテンダントさんがトレーに山盛りのバケットを持ってきてくれること!バケットの味もさることながら、「あ〜フランスに行くんだ」と実感がわいてきましたヽ(o^∇^o)ノ
チキン ビーフ
 
さて、北極ルートを取らないことから、飛行時間は12時間と(まだ未練が・・・)若干減ったものの、やはり長いです。でも、少しだけ良いことが〜。夕食が終わってしばらくすると、ギャレーで飲み物のセルフサービスがあるんです。さらに遅くなると、小さなスナック菓子とアイスも。このアイスがハーゲンダッツだという話もあったので、子供達は大喜び。普段ガリガリ君に親しんでいるだけに、ハーゲンダッツというだけで心が躍ります♪
しかしながらこれも残念!よく見る日本の棒アイスでした〜Σ(-。-*)o やっぱり全体的に経費削減の香りがしますね〜。まあ、こんなご時世だから仕方ないんでしょうか。でも、この飲み物セルフサービスは良かったです。機内は結構蒸し暑く、かなり喉が乾きました。こういうとき、いちいちアテンダントさんに頼むのはちょっと気が引けますものね。
 シャルル・ド・ゴール空港
シーフード
食べたり、飲んだり、寝たりしているとやがてモスクワ上空までやってきました。おお〜、近くなってきました!そして、次は朝食です。夕食から時間がたっているものの、現地時間では夜中の3時。これからの胃腸が心配ですが、なかなか美味しい朝食だったので完食です!シーフードは魚のテリーヌ風のものでした。美味しかったです♪
 
やがて、まだ夜も明けぬパリが見えてきました。現地時間の4時。朦朧とした頭でパリ初上陸です。シェンゲン協定によって、加盟国の最初の入国時に入国審査を受ければその後は受けずにすみます。
ヨーロッパって、本当に一つの国みたいになったんですね〜〜。すごいなぁ。入国審査もガラガラで、何も聞かれずに完了。スタンプを押されずにパスポートを返されたので、慌ててスタンプをお願いしました。
 
近未来みたいな空港
 パリの空港はシャルル・ド・ゴール空港というのですが、とても新しく、おしゃれな空港です。写真を見ていただければ分かるのですが、ガラス張りの屋根とロビー以外ほとんど何もないんです。うわー、レストランもないの?と思ったら、なんとレストラン、売店などはすべて半地下のような少し下がったところにあり、視界に入らないようになっているんですね〜。
この先パリを旅行しながら何度も思ったのですが、フランスって「おしゃれ」にするためにお金を惜しまないというか、便利よりも美しさ優先なんですよね〜。すごいぞ、フランス。尊敬しました、ほんとに。
 
寝過ごしちゃいそう〜
まだ真っ暗な空港で、なぜか数台あったやけに座り心地の良いイスに座り、徐々に明るくなっていく空を眺めました(*^_^*)
アリタリア航空
アリタリア機内
3時間のトランジット時間が過ぎ、次はアリタリア航空運行の機材に乗り込みます。乗ってみると、うーん、エールフランスより座席は広いもののモニターはなし。イスもかなり古いかなぁ。なんか飛行機って、ただの輸送手段になりつつあるんだなぁとちょっと寂しかったり。「飛行機に乗る」というといまだにワクワクする母ですが、そういうスペシャル感を出してくれる余裕が航空会社にはないんでしょうね〜。 
 
※後日談 なんと帰ってきて一週間後にアリタリア破綻のニュースが。イスも壊れ気味だったし、ちょっとあれ?って雰囲気ありましたねー。 
 
空が真っ青!!暑い〜〜
まあ、モニターがなくともわずか2時間のフライト、あっという間にイタリア・フィウミチーノ空港に到着です!すっかり夜も明け、フランスの重く雲が垂れ込めた空と違って、見渡す限り雲ひとつない晴天!!おおー!イタリアっって感じです〜〜!アリタリア航空のグリーンと赤のペイントも、この空の下だと最高にきれい!良い感じです〜〜ヽ(^ー^)ノ
各駅停車でホテルへ
ローマパス
さて、フランスで入国審査を受けているので、ここフィウミチーノでは何の手続きもありません。ここでまず、ローマパスの購入のためにターミナルCに向かいます。途中インフォメーションで場所を確認、窓口には「ここではローマパスは買えません!」とおおきく書いてありました。みんな買えるか聞くんでしょうね(笑)
ローマパス売り場では女性が親切に説明してくれました。パッケージをその場で開けてきちんとカードが入っているか確認します。日付を書き込むと訂正できないので、確実に使うことが分かってから書き込んだ方がいいとアドバイスがありました。無事購入でき、一安心。ローマパスはとても便利なので、お役立ち情報(別窓)に詳しく書いておきますね。
 
フィウミチーノ駅
さて、いよいよホテルに向かいます。もう、ものすごく疲れているので、一休みしたい〜〜。
途中タクシーの客引きに何度も呼び止められながら、駅に向かいます。
レオナルドエクスプレスという空港〜テルミニ間のシャトルバスが一人9ユーロ、タクシーだとローマ市指定のタクシーなら荷物コミで45ユーロです。二人ならレオナルドエクスプレス、四人ならタクシーというところでしょうか。(タクシーの客引きも、一生懸命こっちがいいと教えてくれてましたー)
しかし、さらに安い技がありました。在来線を利用するのです。レオナルドエクスプレスと同じ駅から、各駅停車の在来線が出ています。これなら一人5ユーロ!うわー、イタリアについていきなり節約できてしまいました♪(*^_^*)
※この線はテルミニに停車しないので注意してくださいね〜詳細はこちら(別窓)
 
オスティエンセ駅
電車はボックス席になっていて、日本の特急みたい。窓から見えるローマ郊外の景色がおもしろいです。ローマのすぐそばでもものすごい田舎が広がっています。まるで「世界の車窓から」みたい!
やがて、オスティエンセ駅に到着、ここからパラティーノの丘のそばにあるホテルまで、地下鉄を使ってもいいのですが、途中チルコ・マッシモなどもあるので、散歩がてら歩いてみることにしました。
 
 古代ローマだらけだ!
大理石に覆われたピラミデ
オスティエンセの駅前にはピラミデとよばれるガイウス・ケスティウス行政官の墓があります。エジプトの本家と違って小ぶりでちょっと馬鹿にされがちですが、実はまだ下に埋まってる部分があるらしいです〜。その横にはサン・パオロ門。そして、門に連なっているのがアウレリアヌスの城壁です。370年から373年に作られた、ローマをぐるりと囲む立派な城壁です。
 
ちなみに空港からタクシーで来る時、「城壁内まで○○ユーロ」という言い方をするんです。古代ローマがまだ遠い過去ではない感じがしますね(*^_^*)
 
石畳。キレイだけど足にきます(>_<)
時刻は11時ごろ。だんだん暑くなってきました。汗をかきかき、石畳の道を歩いていきます。最初は気にならなかったのですが、この石畳の道路、キレイなんですが足に来ます。固いからなのかな。うーーん、これは電車を利用すべきだったかも。地図上ではほんの15分程度に見えたのですが。
 
疲れはあるものの、目に入るものなにもかも、本当にステキ。石畳の道、ディズニーランドに迷い込んだようなかわいい建物、あちこちの家の窓には真赤なゼラニウムが咲いています。
  
 
チルコマッシモ
思わず、これから毎日見るにもかかわらず写真を撮りまくりです!やがて左側にチルコマッシモが見えてきました。ローマ時代を通じて最大の円形競技場があったところです。30万人収容できたというのですから、武道館など目じゃないですね〜!
今は「ツワモノどもが夢のあと」という感じで、広い土手のようになっています。それにしてもこんな中心部にこんな広い土地を残すのですから、ローマがいかに歴史を大事にしているか分かりますね〜(^-^)
この辺りは「ニセ警官出没地点」らしいので、そそくさと退散。いよいよホテルは間近です。
 ローマ初ピザ〜
だらだらと30分ほど歩いてようやくホテルに到着しました。まだ部屋の用意ができていないとのことで、荷物を預かってもらい、近くのカフェに行くことにしました。
店の前にテーブルが並べられ、地元の方たちが談笑しながらエスプレッソを飲んでいます。トニーズバーという名前だったかな。さっそくあこがれの本場ピザを注文することに!
 
疲れてあまり写真撮れず
マルゲリータとサンドイッチを注文しました。ピザは日本のものよりトマトソースがたっぷりで、しかも意外にしょっぱくない!トマトの味が濃くて、とても美味しかったです!!サンドイッチの方は、モッツアレラチーズが入っていて、これが素晴らしい!食感が、なんというのでしょうか、例えは悪いのですが、高級なかまぼこみたい!プリプリというより、プツンプツンするんです!って、なに言っているんだか分からないですよね〜(>。<)ヽ
 
喉も乾いたので、ペットボトルの水を二本注文。がぶ飲みしたい気分です。しかしー!なんとキャップが開かない。困っていると、となりの席の初老の男性が「シニョリータ!」と娘を呼んで開けるしぐさ。おおー、早速ボトルを渡すとあっという間に開けてくれました。グラッツェとお礼を言うと、周りのイタリア人もみんな飛び切りの笑顔。うわー、なんかイタリア人のみなさん、とても親切みたい。うれしいなぁヽ(*^∇^*)ノ
とても美味しい昼食を終え、ホテルに向かいました。
 
ロビー
ホテルに戻り、ロビーでオリンピックを見ながら待っていると部屋の用意ができたとのこと!わーい!
このホテルは「フォロロマーノの隣に宿泊したい」という長男の希望を入れて、探しに探して見つけたホテルなのです。サンフランシスコ修道会の修道院だったものが、キリスト教系の宿泊所になり、そして今年から通常のホテルにリノベーションされています。修道院だったころの雰囲気をそのままに、モダンなホテルになっています、・・・ってまるでホテルの宣伝みたいですね(笑)
 
 眺めのいい部屋
大喜びの長男
部屋に入るとまずは天井の高さにびっくり!通常の1.5倍位あるんじゃないかなぁ。さらにレンガがむき出しになっているアーチがお洒落。古風な雰囲気なのに、ベッドやバスルームはとてもモダンです。まるでデザイナーズホテルみたい!
 

最高の眺めです!
そしてなによりも、窓からの眺め!!このためにちょっと不便な立地も、少々予算オーバーなのにも目をつぶって予約したのです!!
クラシックな窓を開けるとそこにはなんと目の前に遺跡が!うわーーー!お隣さんはアウグストゥスという感じの立地ですーー!これは素晴らしい。毎朝この景色を見ながら旅行を楽しめるなんて最高です!