一日目
成田からローマへ
 
二日目
バチカン美術館
 
三日目
パラティーノの丘

フォロ・ロマーノ
コロッセオ

サンピエトロ寺院
カラカラ浴場

 
 四日目
トレヴィの泉
アラ・パチス
スペイン階段
マッシモ宮
 
五日目
真実の口
オスティア・アンティカ

スペイン階段
パンテオン


>>フランス旅行記
ローマ観光地めぐり♪
でも美味しかったですよ〜
今日は観光三日目。なんかローマの町にも慣れてきました(^-^)なんとなく方向感覚もつかめてきた感じ。毎日の待ち歩きで足はきついけど、疲れもピークを超えたような気がします。
今日はブラブラと名所めぐり。あまり時間に縛られずに、お散歩気分でいきたいと思います♪
 
今日もホテルで朝ごはん。おいしい!でもでも、ちょっと一言。毎日メニューが同じなんです〜(>_<)
3日連続でもローマの町は飽きないけど、この朝食には飽きてきたかも(笑)
 
目指せトレヴィの泉!
まずは名所中の名所、トレヴィの泉に向かいます。ここは気分だけでもアン王女(@ローマの休日)です!
 
真実の口広場からバスに乗り、近くと思われる(適当)場所で降ります。周りを見渡すと、おお、クイリナーレ広場のオベリスクが。あっちですね〜!このオベリスク、遺跡の略奪の象徴みたいであんまり好きじゃなかったんですが、確かにいい目印になりますね(笑)
日本にもこんな喫茶店があればいいのに
地図を片手に小さな路地を進んでいきます。近づくにつれて人口密度が上がってくる!!おみやげ物やさんやレストランもたくさんあります。やはり世界中から観光客が集まる場所なんですね〜。でも、いわばただの噴水。ローマの休日のおかげですよね(^-^)
 
レストラン(リストランテ)も雰囲気があります。石畳の上に布製のパラソル、可愛い椅子とテーブル。そして何より、必ず可愛いお花やグリーンが飾ってあるんです〜(^-^)
どのお店も映画から抜け出してきたみたいにオシャレ!ステキです!
 
 トレヴィの泉
小さな路地を抜けると、いきなり視界が開け、トレヴィの泉が現れました。水音が轟々ととっても涼しげ♪でも周りはすごい人ですー!ここまできたら何が何でもやらなきゃね、アレ!(笑)
皆で小銭を手に、泉を目指します。それにしてもすごい人、でもなんかこういうのって前にも経験が・・・あっ!お正月の初詣に似てますね〜。願い事をしに長蛇の列。そう思えば、少々待つのも苦にならないかも(笑)
無事、全員コインを投げ終わりました。これでまたローマに来ることができるでしょう。こんなにステキな所だから、本当にもう一度来たいです。たった4日では回りきれないです〜。
 
中央のネプチューン 次はいつこれるかな〜?
 
ちょっとピンボケ
このトレヴィの泉はヴィルゴ水道という、ローマ初代皇帝アウグストゥスの名補佐役アグリッパが引いた水道の終着点です。アグリッパは終生皇帝を助け、無私、無欲に生きた人。渋く光る人なんですよ〜♪一度壊れて修復されてはいますが、アグリッパのお水をのめるなんて、とっても嬉しい!
トレヴィの泉にも良く見るとアグリッパのレリーフがあります。ネプチューンの右上。おおー、アグリッパが水道橋建設を指揮しているではありませんか。右の写真、後ろの部分にうっすらと水道橋のアーチが見えます♪
 
フォンタネッラ@トレヴィの泉

 
トレビの泉右奥の方に、ちゃんとフォンタネッラがあります。今日も暑いからありがたいです〜。たくさんの人がペットボトルを手に水を汲んでいました。汲みたては冷たくて美味しいです!ありがとう!アグリッパ!!(^O^)
 
 トレヴィの泉の動画です。BGMありなので、注意してくださいね。
 ピノキオのお店
それにしてもよく崩れないなぁ。
さて次はこれまた名所中の名所パンテオンに向かいます。細い道を西へ。人の流れがパンテオンに向かっています。お土産やさんが延々と繋がっているので、まるで道しるべみたい。迷うことなく行けそうです。
 
途中ピエトラにハドリアヌス帝の神殿がありました。神殿を利用して内部に中世の建物が建っています。昔は税関として、現在は証券取引所になっているそうです。ローマはこういう和洋折衷ならぬ、古代中世折衷な建物が多いですね〜。「便利、便利♪」って使っちゃったんでしょうか(笑)
ピノキオのお店
それにしてもこの道、「観光客通り」と名づけたい位、おみやげ物やさんがあります(笑)ふらふらのぞくのもとても楽しい。途中、ピノキオグッズのお店がありました。お店の前にはベンチがあり、等身大のピノキオが飾ってあります(ベンチに座って記念撮影できますよ〜)
そういえば、ピノキオってイタリアですものね!ちょっと探し物があったので「ボンジョルノ〜」と中に入り、女性の店主さんに聞いてみました。すると「おおー!私英語分からないの〜!」と言ったかと思うと、前のカフェの若い店員を引っ張ってきました。彼が笑いながら質問に答えてくれました(^O^)
 
なんか、挨拶がポイントみたい。日本人な私はちょっと恥ずかしいけど、「ボンジョルノ〜」と言ったとたんに反応が変わります。すっごく嬉しそうな笑顔で迎えてくれます。ここ以外でもいつもそうでした。そして、何も買わなくても「チャオ〜、グラッチェ!」と言って帰ると、これまたすごくいい笑顔で送ってくれます。
黙々と作業している会計のお姉さんとかもそう。挨拶したとたんに、「あらっ?」っと言う感じで笑顔になり、急に親切になりました。(*^。^*)
 
 パンテオン
二千年前の建物とは
沿道のお店をのぞいたり、マックで昼食休憩したりしているうちに、時間は1時すぎになっていました。なんと、まだ観光地一箇所しか制覇していません〜(^^ゞ ちょっと慌ててパンテオンに向かいます。
パンテオンはトレヴィの泉の水道とおなじく、アグリッパが建てた建築物です。一度火災に会い、紀元後118年に再建されていますが、アグリッパに敬意を表して、正面にはアグリッパ建造というラテン文字が刻まれています(^-^)
古代ローマ建築のもっとも完全な遺構と言われています。
ホント、どこから見ても、二千年前に建てられたとは思えませんね〜。早速中へ入りましょう
無念!
・・・と、あれれー??なぜか門が閉まってる?!入り口に掲示板がありました。「祝祭日は1時30分まで」 えーーー??( ̄□ ̄;)!!
なんとーっ!今日はそういえば聖母マリア被昇天日なのです。ぐあーーん、日本にない祭日だからピンと来てなかった〜(T-T)
他の観光客も門の前で立ち往生。中には門の隙間から中を覗いている人までいました(笑)気持ち分かります〜(>_<)
仕方ないので周りをじっくり見学、さらに門の前のロトランダ広場のオベリスクをなめるように見学(笑)パンテオンを後にしました。
 
 ナヴォーナ広場
結構繁盛していました。
気を取り直し、ナヴォーナ広場へ向かいます。ここは1世紀に、ドミティアヌス帝が三万人収容できる競技場を作った跡地だそうです。
それにしても二千年もすれば土砂も堆積するでしょうに、延々とその部分が「競技場あと」として残されているなんて、すごいですねー。
ここはたくさん屋台が並んで、賑やかでした。似顔絵描きの屋台が多かったです。ブラブラしているとアフリカ系の男性が「マダム!いいバッグ、いいバッグ」と声をかけてきます。足元も見ると、うわー、ブランド物(偽)ではないですか(^^ゞ 怖い怖い。慌てて離れ、しばらく他の店を見ていると、サイレンの音。それと同時にさっきの男性が荷物をまとめて逃げています。
四大河の噴水

数人のグループだったらしく、一人捕まっていました。
思わぬ捕り物劇を見ることになっちゃいました(^-^;)
 
広場中央にはまたまたオベリスクと噴水があります。中央にあるのは四大河の噴水。ベルニーニの作品です。噴水には四つの像が飾られ、それぞれナイル、ガンジス、ドナウ、ラプラタ川を表しているそうです。ナイルの像が目隠しをしているのは水源が分からないからとか。ちょっとしゃれていますね。
残念ながら今日は工事中でした。水がない噴水ってさみしいですね〜。
 
全然関係ないですが、昔王監督が宣伝していたお菓子のナボナってここからネーミングかなぁ?
 アラ・パチス
平和の祭壇
さて続いて、今度はちょっとマニアックな観光地、アラ・パチスに向かいます。ここは絶対来たかったんですー!また熱く語ってしまいますよ〜!
 
初代皇帝アウグストゥスは大変な苦労をしてローマを安定させていく訳です。アントニウスとクレオパトラの連合軍を破ったアクティウムの海戦は有名ですよね〜。そのようなその苦労が実って、この帝の時からローマは「パクスロマーナ」と言われる、約200年にわたる平和の時代を謳歌します。
アウグストゥス帝はローマにやっと訪れた平和を記念してこの祭壇を建てたんですね〜。もちろんそこには皇帝を礼賛する意図もあった訳ですが、それでもやはり、
アラ・パチス
この祭壇を建てた時、「やっとここまできた」という気持ちがあったと思うんです。体も弱く、年齢も若くして皇帝になったアウグストゥスにとって、成功の証のような建物です。
 
さて、そのアラ・パチスですが、すごく近代的な建物の中に展示されています。ちょっとシャルル・ド・ゴール空港のようです。近代的過ぎて、批判も多いようですが、いやいや、とてもシンプルで、中の神殿が引き立つように思います。自然光に照らされた白大理石がとてもキレイでしたし(^-^)
 

祭壇は前面が白い大理石で、美しいレリーフに覆われています。まずチェックしたいのが神殿右手のレリーフ。 

皇帝アウグストゥスと一族の姿が彫られています。名前一覧!!
@アウグストゥスAアグリッパBアグリッパとユリア(アウグストゥスの娘)の子、ガイウス・カエサルCアウグストゥスの妃リヴィアDリヴィアの連れ子で、二代皇帝になるティベリウスEアウグストゥスの娘ユリアFアグリッパとユリアの次男ルキウス・カエサルGリヴィアの連れ子、ドゥルースス
 
続いて、正面には美しい女神テルスのレリーフ。保存状態がとてもいいです。
祭壇内には貢物を捧げた台、そしてその周りには神々に捧げる果実や牛のレリーフが彫られています。この果実のレリーフ、パンテオンにあったレリーフと同じモチーフですね〜!
どのレリーフも繊細で優雅です(^-^)
テルス女神のレリーフ 祭壇
中の貢物のレリーフ パンテオンのレリーフ
白い大理石が本当にキレイ!祭壇にふさわしく、とても清浄な感じがしました。
ここには祭壇のほかに古代ローマの主要人物の像が展示されています。それぞれの像に個性が出ていて歴史上の人物なのにとてもリアルに感じます。
アウグストゥスはとってもハンサム。若くしてカエサルの後継者になったとき、「美男子だから指名されたのではないか」と言われたそうです。妬まれちゃったんですね(笑)
祭壇裏側。キレイですよね〜 大好きなアグリッパとともに(ご機嫌)
 
アウグストゥス廟
ここは空いていて、ゆっくり見学できました。それに、暑い外に比べて、冷房がバッチリ効いていて疲れが飛ぶようでした〜(^-^)
 
アラ・パチスの前にはアウグストゥス廟があります。ここにはアウグストゥスのほかに妃リヴィア、ティベリウスなど、まさにこのアラ・パチスで見た、アウグストゥスの家族が葬られています。
 
 スペイン広場
アラ・パチスを出て、ポポロ広場を左手に見ながら、スペイン広場へ向かいます。ここもまた、たくさんの観光客で溢れていました。ここはアン王女がジェラード食べていた所ですよね〜。ローマの休日で忘れられないシーンです。
でも、ちょっと疲れちゃって、上まであがらず、階段で一休み。目の前にはまたまたベルリーニ作の舟の噴水があります。この噴水にもフォンタネッラが♪このフォンタネッラはローマで一番美味しいと評判らしいので、かなり楽しみにしていたのです。飲んでみると、うーん、違いは今ひとつ分かりませんでしたが(笑)、冷たくて美味しかったです♪
スペイン広場 舟の噴水
 
スペイン広場の駅
スペイン広場は駅のすぐそばなので、ここから地下鉄を使いテルミニ駅に戻ります。駅前にはピザやさんやジェラードやさんが。お腹いっぱいなのに、ついまたもう一つ食べちゃいました(^^ゞ
どれが一番人気なの?と聞くと、チョコレートとのこと。味見をさせてもらったら、とても濃厚な味でした。ちょっと甘すぎだけど、美味しかったです♪
切り売りのピザやさんもありました。食べたかったけど、さすがにやめときました〜(^^ゞ
 マッシモ宮
アウグストゥス(後ろの方)
テルミニ駅に到着、まだ6時ごろでした。そういえば、駅前にあるマッシモ宮(ローマ国立博物館)は7時過ぎまでやっていたはず。ここにはカッコイイアウグストゥス像があるんですよね〜。事前に予定には入っていなかったのですが、バチカンでプリマポルタのアウグストゥスを見損ねたし、ここでリベンジすることにしましょう!
さっそく、駅の外へ出ます。ローマパスのおかげで半額で入場できます。
中はガラガラ、あちこち見てまわる余裕はないので、アウグストゥス像へ一直線。入ってすぐ、ガラスの向こうに見えます、見えます、アウグストゥスです〜(^-^)
 
このアウグストゥスはトーガ姿です。流れるような衣装がステキですねー!事前調査の時にはこの赤い壁ではなかったのですが、この壁、すごくいいです。白い像が引き立ちますね〜!
 
これはきてよかった!
 
リヴィアの家のフレスコ
続いて他の展示物も見てまわります。ここの目玉はフラミニア街道沿いのアウグストゥスとリヴィアの家から発掘されたフレスコ画です。一室が全てこのフレスコの展示室になっていて、中はまるでリヴィアの部屋のようになっています。
壁いっぱいに美しい緑の木々が描かれ、枝には色とりどりの鳥が遊んでいます。
とてもやわらかい、そして美しい絵です。リヴィアってやさしい人だったんでしょうね〜、そんな絵です。政治に疲れて帰ってきたアウグストゥスはこの美しい部屋で癒されてたのかしら(^-^)
 
この博物館、ガラガラで、外の暑さを避けてイスに寝ている人までいました(笑) 
あまり人はいなかったけど、地球の歩き方ではオススメ☆三つなんですよね〜。確かにすごくいい博物館でした。とても古い建物なのですが、キレイに展示されています。ただ、エレベーターがすごかったです。上下する時、「チャリチャリチャリー」って鎖の音がするんです。「なにこれ、人力?」って我が家ではオオウケでした。
 
マッシモ宮外観 魚のモザイク
 
 ホテルへ
長いよ〜!
スーパーで買い物をし、テルミニ駅の前の五百人広場からバスに乗ってホテルに戻ります。このバスがなんと、長さが日本の二倍位あるロングバスでした。よく角を曲がれますよね〜。

 
見慣れてきた窓
今日の夕飯はパスタ。まあ、美味しかったです。でも、日本のパスタも健闘していますよね〜。遜色ないです。
時間は8時すぎ。遅い夕焼けが窓の外に見えます。パラティーノの丘が夕日に照らされてきれい。
いよいよ明日はローマ最終日、やっとローマに慣れてきたのに、さみしいです。
4日もいれば十分かなと思っていたけど、とんでもない。あと倍いても見たいもの全てを見切れないかも。名残惜しいです。