一日目
成田からローマへ
 
二日目
バチカン美術館
 
三日目
パラティーノの丘

フォロ・ロマーノ
コロッセオ

サンピエトロ寺院
カラカラ浴場

 
 四日目
トレヴィの泉
アラ・パチス
スペイン階段
マッシモ宮
 
五日目
真実の口
オスティア・アンティカ

スペイン階段
パンテオン


>>フランス旅行記
 テルミニでお買い物
初めての地下鉄にドキドキ
それにしても暑いです〜。午前中日差しの中にずっといたので、かなり疲れちゃいました。ここは無理をせず、一度ホテルに帰って休憩することに。少しお買い物もしたいので、一度テルミニに行き、お買い物。その後ホテルへ戻ろうということになりました。
まずは地下鉄コロッセオ駅へ。うわ〜、なんかとっても暗い駅です。スリがいっぱいいると聞いていたのでちょっと緊張しつつ電車を待ちます。数分後、電車が入ってきました。うわわわ、これがまたすごいです。隙間なく落書きです。元の色が分かりません〜〜(>_<) 
 便利なテルミニ駅
地下鉄は暗い感じだったけど、テルミニ駅はとても近代的で賑やかです。お土産にも良さそうな小物類から、日常品を扱うスーパー、セルフサービスレストランやマック。何でもそろっちゃいそう。ホームにはユーロスターも停車していました。新幹線より前の部分が長くて、とっても速そう!乗ってみたいです!
朝から歩き詰めでお腹ぺこぺこ。まずはマックで昼ごはんです。入ってびっくり、マックの中に古代の遺跡があります。城壁みたいな感じ?こんなマックここだけですよね〜。
そういえばローマはどこを掘っても遺跡だらけなので、地下鉄も2路線のみ、なかなか開発ができないと聞いたことがあります。ここも掘ってたら出てきちゃったんでしょうね〜。でもローマらしくていい感じです(^-^)
 
パンが可愛いご当地マック ユーロスター!
ティラミス前から動けない娘
ホット一息ついた後はテルミニ駅内のConadというスーパーでおやつと夕食を買いました。奥にお惣菜屋さんがあって、この日は鳥の丸焼きやパスタ類、別の日はピザと日替わりで温かい食事を売ってくれます。とても便利!果物も量り売りなので少量で買えます。
娘はデザート売り場に釘付け。やはりイタリアといえばティラミスですよねー♪♪小皿やプラスチックフォークなども買い込み、今夜の夕食の準備が整いました(^-^)
ミネラルウォーターも1ユーロ以下でありました。フォンタネッラの水を飲むのに抵抗がある方はここで購入すると安くていいかも!(*^_^*)
 疲労回復!
マルケルス劇場
もう歩くのは嫌なので、バスでホテルに戻ります。途中マルケルス劇場が見えました。マルケルスというのはアウグストゥスの甥の名前です。この劇場はカエサルが着工、アウグストゥスが完成したものです。古代ローマの慣例だと、着工した人物の名前をつけるので、普通ならユリウス劇場となるはずなんですね。でも、アウグストゥスは慣例を曲げて、早世した甥の名前をつけます。きっととても甥を愛していたのでしょうね。こういうエピソードを知ると、2000年前の人が急に身近に感じられます(^-^)
 
やがてホテルに到着。部屋に入ると冷え冷え〜〜!冷房のありがたみをひしひし感じます。歩き詰めで足が棒のよう。横になって足を上げるだけで、ずいぶん楽♪疲れがドッと出ちゃいます。
少しうとうとして起きると2時間ほどたっていました。ふぅ、ちょっと休んだだけでずいぶん楽!元気になると今度はホテルにいるのがもったいないような気がしてきます。とことん貧乏性なのです(笑)
 
ジェラード。おいしいです。
相談の上、サンピエトロ寺院に行くことにしました。またワサワサと出発の準備です。バスに乗るためにベネチア広場に向かいます。途中美味しそうなジェラードやさんが!1カップ3ユーロ。ピスタチオのジェラードを食べてみました。うん、おいしい!でもこれで500円とは・・・。ユーロ高が痛いですね〜(>_<)
 
冷たい水を補給!
ベネチア広場に行くと、またフォンタネッラがありました。このフォンタネッラは松ぼっくり型でした。あとで調べてみるとバチカン美術館の中庭のピーニャのオブジェがここから発掘されたそうで、その記念にフォンタネッラがこの形になっているそうです。それにしても何のためにあの巨大なオブジェを作ったんでしょうね〜(^^ゞ
土中から巨大松ぼっくりが出てきたところを想像すると笑えます。作業員さんびっくりですよね!
城壁。手前はバチカン市国、むこうはイタリア
61番のバスでバチカンへ。城壁の脇につきました。バチカンとローマを隔てる城壁が続きます。アーチにはローマ市の紋章がついています。小さいながらもここはバチカン市国、城壁は国境なんですよね〜。
すると息子が急に「俺、ここにきたらやりたいことがあるのだ」と城壁へ向かいました。おおお?!
すると、息子、城壁から出て「出国」、さらに戻ってきて「入国」、また出て「出国」を繰り返しています。一日に何度も国境を越えております(;^_^A
やがて満足げに戻ってきました。人間、それぞれに様々な目標があるもんだなぁと思いました(笑)
 サンピエトロ寺院
やがてサンピエトロ広場にでました。ぐるりと列柱に囲まれ真ん中にオベリスクがそびえます。そのむこうにサンピエトロ寺院が見えました。
第一印象は、「意外と小さい??」でした。立派だけど、この位のお城ならありそう・・と思ったんです。でも、それが間違った印象だということが近づくにつれて分かってきました。形は確かに普通なんですが、その規模が想像を超えているんです。極端に大きいんですね。入り口に立っている人がものすごく小さく見えるのに気付いて、自分が頭の中でイメージしていた大きさが間違っていることが分かりました。
 
遠くから見ると大きさがよく分かりません 近くでびっくり。柱一本がこの大きさです。
正面はブロンズの天蓋(ベルニーニ作)
持ち物と服装をチェックされ、中へ。ノースリーブや短パンだと入れません。
脇の回廊を通って寺院に入りました。入るやいなや、驚きで声も出ませんでした。中ではちょうどミサをやっていて、パイプオルガンと賛美歌の合唱が寺院中に響き渡っていました。揺れさえ感じられるような低いパイプオルガンの音と、まるで弦楽器のような高く透明なボーイソプラノ。荘厳という言葉でしか表現できない、まるで天上の世界のようです。
 
サンピエトロ寺院で聞いた美しい讃美歌をyoutubeにUPしました。
 
この日はバチカン美術館がお休みのせいか、とても空いていました。静かな聖堂で、賛美歌に聞き入りました。
 
入ってすぐの右側にはミケランジェロのピエタが淡い光に照らされていました。まるで少女のような美しいマリア様。洋服のひだがやわらかく、大理石でできているなんて、信じられません。お顔も悲しみをたたえているような、亡くなったキリストをいとおしんでいるような、なんともいえない表情です。
奥に行くと、左右に礼拝堂があり、それぞれ奥に窓があります。この奥のまどからまっすぐに光が差し込んでいました。
私は無宗教なのですが、それでもこの光線を見たとき、神様というのはいるのかもしれないなぁと思ってしまいました。本当に「神々しい」。日常とかけ離れた空間です。
ピエタ 神様の声が聞こえそうな・・・
壁も床も、見たことも無いような美しい色の大理石のモザイクで飾られ、派手ではないけどものすごく豪華。天井と壁のちょうど境目の辺りには金地にラテン語で文字が書かれています。それがまた、金なのに華美でなく、とてもシックなんです。
これまであちこちで豪華な建築物を見たけど、ここは桁違い。キリスト教のすごさを思い知らされたという感じです。
ベルニーニ作アレクサンドロス7世の墓 インノケンティウス7世の墓
ミケランジェロ設計のドーム 美しいフレスコ画が
サンピエトロ寺院内の動画です。BGMがあるので注意してくださいね。
光の中を退出される
やがて聖歌隊の合唱が終わり、ミサが終わったようです。ミサを行っていた司祭さま(でいいんでしょうか?)がお供の少年を引き連れて横の出口から出て行かれました。
窓から差し込む光に照らされて、後光が差しているみたいです。
実はこの時、もしかして教皇様?って我が家で議論になりました。でもまさか、サンピエトロ寺院で「この人誰ですか?」なんて異教徒丸出しの失礼な質問をする訳にもいかず・・・(^^ゞ帰って来て写真を拡大してみたら、やはり教皇さまではないようですねー。
でもきっと高い位の方なのでしょう。警備の方がたくさんいました。(写真左手前の人も警備です)
それにしてもすごかったです。ここは大きな写真でないと伝わらないと思いますので、後ほど高解像度の写真をUPしますね。
優しい笑顔の警備兵
圧倒されながら外へ。疲れも吹き飛んじゃいました。外はすっかり夕方の気配です。日中の暑さがやわらいできました。ブラブラと順路を進むと、右手に有名なバチカンの警備兵がいました。制服はミケランジェロデザインです。ハデハデですが、この豪華なサンピエトロ寺院ではマッチしているから不思議ですね〜。左手の警備兵は斧と槍が一緒になったものを持っています。息子によると斧で馬を倒し、槍で人を突くという武器らしいです。そう聞くと、結構リアルで怖いですね(^^ゞピクリとも動かず一点を見つめています。
 
そんなカッコイイ姿を見て、小さな子供二人が駆け寄っていきました。注意されるかなーと思ったら、右手の警備兵が笑顔でちいさく手を振ってあげています。おおー、子供、うれしいだろうなぁ。
笑顔を見て調子に乗った(笑)子供が、何度も何度も駆け寄っていました。その度に優しい笑顔で答えてくれていました(*^_^*)胸には立派な勲章が二つ。きっと動いても許される偉い警備兵なんでしょうね〜。ちなみに左の警備兵は全く動じず。一兵卒なのでしょう(笑)
 ひ〜、立て続けに災難が〜(T-T)
さて、この日はもう一つ大きな予定が入っています。夏の間だけカラカラ浴場が劇場に変身、オペラやバレエを上演するのですが、今日のジゼルの予約をネットで取ることができたんです♪(予約方法はこちら
しかし、もうギリギリ!急いで帰らなくちゃ。広場のそばのタクシー乗り場に急ぎます。慌てて乗車。メーターのスイッチを入れないので、入れるようにお願いしました。
すると、「市内までは定額料金だ。15ユーロ(約2500円)」。え〜〜?!昨日美術館に来たときは8ユーロだったのに?すると、「それは市内料金だ。市内間は8ユーロ」と訳の分からない返事。
ホテルまでは3キロ程度。それで15ユーロは無いですよね。申し訳ないけどそれならバスで行くと言うと、すんなり降ろしてくれました。あまりにあっさりだったので、本当に定額なのかなぁ。でも高すぎですー!
 
急いでいるけど納得できないから乗らない〜!こういうところは我が家は頑固なのです。疲れた足を引きずってバス停を探し乗車。ホテルそばのバス停で止まってくれるよう頼み、ホット一息。そ、それなのに、無情にバス停を素通りされましたーー!なんとまぁ、ホント今日は交通機関についていない日です(T-T)
慌てて次のバス停で下車、死ぬほど急いでホテルへ帰り、着替えます。
 カラカラ浴場へ
安い席でも十分見えます♪
なんか大変な目に会いながらもなんとか準備完了!せっかくのバレエなので、オシャレをしてみました♪娘はこのために日本から浴衣を持参。かんざしまで持ってきちゃいました(笑)
タクシーでカラカラ浴場へ。お客さんが三々五々集まってきています。普段着の人もいましたが、やはりオシャレをしている人が多かったです。地元の人が多いみたい。
料金は一番安い席で4千円ほどです。日本では考えられないぐらい安いですよね。夏の夜にオシャレして芸術を鑑賞する、こういう機会があるローマの人が羨ましいです(^-^) 日本でも花火とか盆踊り以外にもイベントがあるといいのに〜!(^^ゞ
 
 ジゼル
古代遺跡の中で観劇!
遺跡の中に作られた舞台は、幻想的な感じ。この雰囲気の中でのジゼルはものすごくぴったりです!ワクワクしながら席へ。会場内にはたくさんのスタッフがいて、席を探している人がいるとすぐに案内してくれます。私達を案内してくれた女性はなんと日本語が分かる方でした。日本で先生をしていたことがあるとのこと。とても親切な方でした(^-^)
バー
やがてオーケストラが調律を始めます。会場内も静かになってきました。いい感じです♪会場内が暗くなり、ジゼルが始まりました。まずはかわいらしい村娘だった頃のジゼル。会場が小さいので、表情まで良く見えます。音響が心配でしたが、全く問題ありません。途中飛行機が飛んできたり、警察のサイレンが聞こえたりというアクシデントはありましたが(笑)、それもまた、野外劇場という感じがして、おもしろかったです。
やがて一幕目が終わり、休憩。会場内にはバーもあり、これもまたいい雰囲気でした♪(ものすごく高かったですがっ!(笑))
 
そして、いよいよ2幕目。森の精霊になった美しいジゼルと仲間の美しい踊りがはじまります。廃墟となった遺跡に音もなくふわり、ふわりと踊るジゼルは、幻想的という言葉以外思いつきません。とにかく本当に、本当に美しかったです(^-^)
この場面は盛大な拍手が! 本当にキレイ
 
カラカラ浴場夏のオペラの動画です。途中画から音声が入るので注意してくださいね。
疲れていたけど、思わず忘れて見入ってしまいました。予約を入れてよかった!
終演後、タクシー待ちで1時間ほどかかり、また一気に疲れが・・・(ホントに今日は交通機関についていません!)
それでもこれは、見る価値がありました♪
こうしてまたしても疲労困憊しつつ3日目が終わりました。