一日目
成田からローマへ
 
二日目
バチカン美術館
 
三日目
パラティーノの丘

フォロ・ロマーノ
コロッセオ

サンピエトロ寺院
カラカラ浴場

 
 四日目
トレヴィの泉
アラ・パチス
スペイン階段
マッシモ宮
 
五日目
真実の口
オスティア・アンティカ

スペイン階段
パンテオン


>>フランス旅行記
古代都市遺跡に行きたい
今日はローマの南西、オスティア海岸のそばにある古代都市遺跡、オスティア・アンティカへ。オスティアは紀元前四世紀から紀元四世紀まで、ローマの商業、軍事の要衝だった所です。テヴェレ川の運ぶ土砂で大型船の入港ができなくなり、フィウミチーノに港が移るまで、一時は10万人もの人が住んでいました。20世紀初頭に発掘が始まるまで土砂に埋もれていたので、非常に保存状態が良いということです。
本当はポンペイに行きたい所ですが、遠いし、個人でいくのは大変そう。オスティア・アンティカならローマ市街から一時間以内、しかもガイドブックにはポンペイに引けをとらないと書いてあります。事前情報があまりなくて、少し心配だったのですが、行ってみることにしました。
 地図持参
オスティアは全長一キロ、幅500mにわたって遺跡が広がっています。これはきっちりとした地図を持っていかなければ。かなり苦労して情報を集め作った地図を持って出発です。HP作成に当たり、さらに詳しい地図を作り直しましたので、お役立ち情報に後日UPしますね!
ピンクで塗りつぶしてあるのが、今回見学した部分です。
 目指せオスティア!
生まれて一度もうそをついたことはありません。
ホテルで朝食を食べ、まずはバス停へ。真実の口広場のバス停が最寄でした。停留所を確認し、バスを待ちます。
目の前のサンタマリアインコスメディン教会には有名な真実の口が。実はいつもこの広場でバスを降りていたので、何度も見ているんですよね〜。でも、毎回長蛇の列なので、並ぶ気になれず。口に手を入れられていないのです。今日はどうかなと思ったら、開館は10:30分から。うーん、残念。仕方ないので横から写真を撮ります。手を入れなくてもいいなら、横からでもバッチリ写真が取れます(^-^)
 
 
ヘップバーン、かわいかったですよね〜♪
ふと気付くと、横にはローマの休日の看板が。映画の舞台になったことが書いてあるみたい。このあと気をつけて見ると,あちこちにこの看板がありました。名作映画関連スポットには立っているようです。さすが観光都市ローマ。この看板を目印に歩くのも楽しそうですね♪
 
 
ひゃー!降ります、降ります〜〜!
やがてバスが来たので乗車、運転手さんにオスティア駅で降ろしてもらうように頼んでおいたので安心です。バスは石畳の道をものすごい音と振動をたてながら走ります。これ、毎日乗ってたら痩せそう…という位(笑)車も痛みそうですね〜。ボルトとか抜けちゃいそう(^^ゞ
でも、やはり石畳はきれい。この美しい石畳を守るためにイタリアの人たちはこの、とんでもない振動に耐えているのかな?そう思うと、尊敬しちゃいますよね〜。
 
 
そんなことを考えながらふと外を見ると、なんとオスティア・リドと書いた駅が見えます。
実はこの時、ちょっと間違いが。地球の歩き方の路線図には、ローマに来たときに降りたオスティア駅(FM1線)とオスティア・リド線のオスティア駅が同じように書いてあるんです。でも、違いました。歩いて行けるものの、別の駅です。危ない危ない〜。慌てて下車です。
テルミニ駅方面からオスティア・リド線に乗る場合、マリアーナ駅なら同じ駅です。注意しましょう。
 
オスティア駅はちょっとメルヘンチックな可愛い駅でした。ローマパスがあるので電車代は無料です♪気楽でいいです(^-^)
電車は15分に一本ありました。すぐに乗車。結構混んでいました。不思議に思いましたが、乗客の荷物を見て納得。オスティア・アンティカの先の海水浴場に行くようです。この暑さです、水につかりたいですよね〜。「地中海で海水浴」、いいなぁ〜、うちももうちょっと日程があれば行きたかったです。
そんな話をしながら電車に揺られていると、30分ほどでオスティア・アンティカ駅に到着しました
日本の電車と同じようなタイプでした 到着〜!
 
右が切符売り場
あんなに電車は混んでいたのに、オスティアで降りる人はほとんどいませんでした。そりゃそうですよね〜、この暑さ、こんな日は遺跡より海です(笑)
駅を出て、看板にそって、歩道橋をわたり、15分ほど歩くとオスティア・アンティカの入場口につきました。入場料は6.5ユーロ。ガイドブックには4ユーロと書いてありましたので、少し値上げしたみたい。ローマパスを使い半額の3.25ユーロを払います。ここで、オスティアの詳細な地図も購入。英語版がありました。これは絶対あったほうが良いです。購入をオススメします。
 ネクロポリス
ベンチのある建物
切符売り場横から入場すると、まっすぐな道があります。これはデクマーノ・マッシモ。オスティアの目抜き通りで、町の中央を貫いています。入り口からしばらくは両側にネクロポリスが続きます。ベンチやレリーフも多少残っていて、なかなかいい雰囲気。でも、この部分は詳細な文献がなくて調べてないんですよね〜。そのため、どういう建物なのかよく分からず、さくっと通過しました(^^ゞ
 ネプチューンのモザイク
ネプチューンのモザイク
ネクロポリスを抜けると、最初にある見所はネプチューンのモザイク。オスティアが紹介されている本では必ず出てくる有名なモザイクです。ここにはローマ時代には欠かせない大浴場がありました。その中の温浴場の床に描かれています。
 
この横にはアフロディーテのモザイク、そして奥にはスキュラのモザイクがあります。スキュラとはギリシャ神話の怪物で、上半身は女性、おなかから6つの犬の頭が生えており、下半身は魚という、作った人の想像力を褒め称えたいような姿をしています。
 
モザイクの脇に展望台があり、上から眺められるようになっています。でも残念、スキュラは壁の陰になって見えませんでした。ネプチューンとアフロディテはバッチリ見えます。どちらも保存状態が良く、特にネプチューンは完璧な状態です。出だし好調、他の遺跡への期待が高まりますね♪
展望台 星の地点で撮影してます!
 
ジムのモザイク
温浴場の横はアスレチック施設になっていたようで、広々とした空間が開けています。脇にはボクシングのようなものをしたり、レスリングをしているモザイクが。運動して汗を流し、隣のお風呂でスッキリと言う感じでしょうか。現代と何にも変わらない、いや、現代よりはるかに良い生活してますね〜(笑)
 消防署〜オスティアを守る〜
二千年前の都市とは思えないです。
ジムの脇の道をとおり奥へ向かいます。この辺はとくに建物の保存状態が良く、建物の間に小道のようなものまで残っています。今にもトーガをきた古代ローマ人が出てきそう!雰囲気があります。
でも、この保存状態のよさで、壁にさえぎられて方向がよく分かりません(^^ゞ 建物を突っ切ることもできないんですよね〜。きちんと地図を見ていかないと、知らない町を歩いているのと同じく迷います(^-^;)
やがて開けた場所に出ます。これは消防署があったところ。正面には皇帝の名前が彫られた大理石の碑が祭られています。復元図がありました。今はすっかり壁もなくなり、草が茂っていますが、とても立派な建物だったことが分かります。オスティアってたくさん倉庫があるんです。そんな倉庫が燃えたら大変。きっと消防士さんはとても尊敬されていたんでしょうね。
 
皇帝の祭壇 復元図
劇場〜音響バッチリ〜
星の地点で撮影してます!
デクマーノ・マッシモに戻り、10mほど歩くと大きな目立つ建物があります。これは紀元12年に建てられたもの。とてもキレイに残っています。夏の間、ここで演劇が行われることもあるようで、この時も足場が組まれていました。
舞台の中央に立つと、女優さんになったみたい(笑)きっとここでもカラカラ浴場と同じような幻想的な舞台になるんでしょうね。
人がいないことをいいことに、演劇部の娘が発声をしてみました。おおー!声が響き渡ります。試しに観客席最上部に登り、今度は小さな声を出してみます。聞こえる、聞こえる!すごいですねー。屋外なのに、すり鉢型になっているから、うまく声が響くんですね♪
客席中央に入り口があります 舞台そでから客席を見る
 
 同業者組合
オリーブ油かワインの交易をしていた組合の前で
劇場の奥は同業者組合のフォルムがあります。商業の重要拠点だったオスティアには地中海世界全域から様々な交易品が届きました。ローマの主食小麦から、剣闘士と戦う猛獣まで。それらを取り扱う、商人達の組合がここにあったんです。フォルムは小さな小部屋に分かれています。それぞれの小部屋の前にはその組合が扱う商品がモザイクで描かれています。看板みたいなものですねー。
 
海を渡ってくるため、イルカや魚の絵が描かれたモザイク、立派な帆船を描いたモザイク。画の横に字が書かれているものもあり、バラエティ豊か。見てまわるのがとても楽しいです。
すごく貴重なものだと思うのですが、特に保護もされず、むき出しのまま絵の上に松の枯葉が積もっていました。こんな立派なもの、もっと大事にしてあげればいいのに。
野生動物を扱う組合 小麦を扱う組合
 
上がメドゥーサ、下がワイン貯蔵庫
ぐるりと見て回り、またデクマーノマッシモに向かいます。そういえば、事前調査によれば、この横の所にメドゥーサのモザイクがあったはず。道さえない草むらをかき分けて行くと、ありました、メドゥーサ!
道の反対側にはワインの貯蔵庫があったはず。こちらは背の低い木をくぐり行ってみると、ありましたー!なんか、宝探しをしているみたい。整備されていないので、道なき道を進むようなところもあります。ゲーム感覚で楽しいです♪
中央にメドゥーサ ワインの壷が埋められている。
洗濯やさん
続いて、とても生活観のある場所に行ってみました。ここは洗濯やさん。古代ローマの市民はほとんど自分で洗濯をせず、このような洗濯やさんに出していました。
この、洗濯やさんについてちょっと苦労話を。
オスティア・アンティカについて書かれているHPであれこれ調べていたのですが、この家の名前がなぜかラテン語で書かれていたんです。当然読めず。家の説明を書いてある文を読んでみます(こちらは英語)。「水を張り、両脇の壁につかまり足で踏んだ」う〜〜ん、何の説明だろ。「ローマ人はほとんどここに衣類を持ち込んだ」うむむ・・・わからん。衣類??あっ!!洗濯やさんだー!!
これ、わかった時、スッキリしました。アハ体験みたいでしたー(笑)
屋根がついているので目印に 奥の四角い所で洗濯
 とっても大切♪
このあたりは町の中心だったようで、公共施設がたくさんあります。横にはオスティア最大の浴場もあります。浴場といえば、私達が見たものだけで、6つも浴場がありました。オスティアは1km×500m程度の広さです。そこに大きな浴場が6つ以上。ローマ人、本当にお風呂が好きだったんですね〜。そしてお風呂のそばには大事なトイレ!今の洋式トイレとほとんど変わりません。それが隣の人と当たりそうな位密な間隔で並んでいます。なんかあけっぴろげですねー。男性はともかく、女性はどうしたんでしょうか(^-^;)
浴場はどの建物より巨大 と、撮らないで下さい!
浴場は、柱が立ち並び、立派な彫刻がされています。この柱ですが、ちょっと気になりました。大理石でできているようですが、中はレンガなんです。大理石張りなんですね。
パラティーノの丘にあった柱は中まで大理石でしたから、やっぱりちょっと安物なんでしょうか(^^ゞ
建物の北東側にはボイラー室がのこっています。すごいですね〜!
 
近くには神殿があり、英雄の像がたっていました。この古くなった感じが遺跡っぽくて風情がありますね〜。オスティアにはこんな感じの彫像があちこちに飾られています。栄えていたとはいえ、商業都市にこんなりっぱな像があるところに、ローマ文化の素晴らしさを感じます♪
 オスティアの生活
カピトリウム
ここオスティアの中心にもフォーラム(広場)があります。中央にはカピトリウム(神殿)があり、ユピテル・ユノー・ミネルヴァのローマ3主神が祭られていました。広い階段の上に高い壁がきれいに残っています。堂々とした姿です。
 
この周りにはディアナの家通りという道があり、当時の集合住宅が残っています。ここはオスティアの中で一番保存状態がいいです。
当時は四階建てだったようですが、現在は二階までしか残っていません。でも、その二階まで今でも上れるんですよ〜。2階から眺めるオスティアの町はとてもいい眺めです。建物が密集していて、往時の繁栄が偲ばれます。
二階に上ったところ オスティアの町並み
ディアナの家通り ディアナの家
ディアナの家通りを歩いていると、どこかの家からトーガを着たローマ人がひょっこり出てきそうです。二千年前の建物なんてちょっと信じられないですよね。
この道沿いにはなんと居酒屋があります。大理石張りのカウンターが今でも営業できそうなぐらい完璧な形で残っています。カウンター内側には流しのようなところまであるんですよ〜!床にはおそらくワインを入れただろう壷が埋められたままになっています。そして壁にはメニューの代わりにしたのでしょうか、フルーツや飲み物、食べ物の絵が描かれていました。
 
このカウンターに座って古代ローマ人がワインを飲んでいたんだと思うと、なんかすごい感動。そんなすごいものを、こんなに自由に見学できるなんて、信じられないです。すごい事ですよね!
「ワインを一杯くれ」「ヘイ、お待ち!」 居酒屋のメニュー
パン屋さん
ディアナの家の隣には、パンやさんがあります。規模が大きく、パン屋さんというよりパン工場といった方がいいかも。建物は大きな部屋が4つほどあり、粉をひく部屋、練る部屋、焼く部屋と分かれていたようです。粉をひく部屋には人の背丈近くある大きなミルが6つほどありました。すごい勢いで製粉していたんでしょうね。ホント工場みたいです。
さて、このあたりで、ものすごく疲れてきました。何しろ暑い。暑さのためかほとんど人もいません。オスティア博物館脇のレストランで休憩する事にしました。
とてもきれいなレストランで、値段もそれほど高くありませんでした。とりあえず、冷たい飲み物をたのみ、テラスで一休み。日陰は風があるので過ごしやすいです(^-^)
テラス席の周りには犬がダラーっと寝てました。暑いですよね〜、犬だって(^^ゞ
 
レストラン前のフォンタネッラでは子供達が水遊びをしていました。帽子に水を入れて、そのままかぶってます(笑)服は当然びしょ濡れだけど、この暑さの中では羨ましいみたい。大人もやりたいですー(笑)
隣にはおみやげ物やさんもあります 大きくなったらイケメンになりそうな三人組
 キューピットとプシケの家
魚屋さん
一休みしてちょっと元気回復、今日最後の目玉、キューピットとプシケの家へ向かいます。ここはオスティア入り口からちょっと遠いのですが、オスティアについて書かれているものには必ずといっていいほど出てくる、かわいらしい彫像があるのです。
デクマーノ・マッシモをまっすぐ進み、二股に分かれた所を右側へ行きます。この二股に分かれるところにはお魚屋さんがあります。新鮮な魚を並べたテーブル、魚を洗った流しなどが完全な形で残っています。下にはかわいい魚のモザイクもみられるので、ぜひ寄って見ましょう♪
 
地図必須です。わかり辛い所にあります
 
さて、さらに道を進み、少しいった所をまた右に曲がります。この辺りでちょっと迷いました。全く標識もないし、この辺りまで来ると道も細く分かりづらいです。結局人が歩いた跡があるところをたどり、やっとつきました。
目指す彫像は小さな小部屋にありました。キューピットがプシケにキスしようとしているかわいらしい像です(^-^)奥には広い部屋があり、ここは壁一面にカラーストーンがはめ込まれ、美しい花模様になっています。先日見たアウグストゥスの家の床もカラーストーンで飾られていたと聞きました。こんな感じだったんでしょうか。
かわいらしい彫像 床。凝っていますよね
石畳に残る当時のわだち
これで見たいと思っていた所をすべて見ることができました。とくに観光地らしく整備してあるわけではなく、ほとんど人もいない、ちょっとさみしい雰囲気もある場所ですが、その雰囲気がまた遺跡らしく、風情がありました。そして見られるものはどれも一級品、しかも本当に間近で見る事ができます。ローマから30分、そして交通費はわずか1ユーロ。これを見ない手はありません!(^-^)
ホントよかったです。想像以上に。とてもオススメですので、後日オスティアの詳細マップを作りますね〜!一人でも多くの方に見て欲しいです(*^_^*)