参考文献
このサイトを作成する際には以下の本、音楽事典、CDのライナーノート等を参考にしました。
ゼレンカ関連
Jan Dismas Zelenka (1679-1745) A BOHEMIAN MUSICIAN AT THE COURT OF DRESDEN | |
Writer | Janice.B.Stockigt |
Publisher | Oxford University Press; ISBN: 0198166222 |
筆者はメルボルン大学の研究者のようです。 |
音楽史
- 下記は西洋音楽史に関する資料です。
西洋の音楽と社会3 オペラの誕生と教会音楽 | |
Writer | カーティス・ブライス編(美山良夫監訳) |
Publisher | 音楽之友社 |
西洋の音楽と社会は、各章を別々の専門家が受け持って書かれた、かなり専門性の高いシリーズです。基本的な視点として、音楽史の地域多様性にスポットを当て、各地域(都市)ごとに詳細な論文が載っています。この巻は初期バロックとなります。 |
西洋の音楽と社会4 爛熟した貴族社会とオペラ | |
Writer | ジョージ・J・ビューロー編(関根敏子監訳) |
Publisher | 音楽之友社 |
この巻は中期・後期バロックです。 |
西洋の音楽と社会5 ドイツ音楽の興隆 | |
Writer | ジョージ・J・ビューロー編(関根敏子監訳) |
Publisher | 音楽之友社 |
この巻も中期・後期バロックです。長いので分冊になってます。 |
西洋の音楽と社会6 啓蒙時代の都市と音楽 | |
Writer | ニール・ザスロー編(樋口隆一監訳) |
Publisher | 音楽之友社 |
この巻は前古典派から古典派の時代を扱っています。 |
西洋音楽の歴史 1 | |
Writer | M.カッロッツォ・C.チマガッリ(川西麻里訳) |
Publisher | C LIGHT publishing; ISBN: 978-4-903439-06-8 |
イタリアの音楽院で使われているといる最新の音楽史の教科書の第一巻。古代からルネッサンス期まで。今音楽史を勉強しようと思ったら、まず読むべきではないかと思います。 |
西洋音楽の歴史 2 | |
Writer | M.カッロッツォ・C.チマガッリ(川西麻里訳) |
Publisher | C LIGHT publishing; ISBN: 978-4-903439-08-2 |
イタリアの音楽院で使われているといる最新の音楽史の教科書の第二巻。バロックからウィーン古典派まで。 |
古典派音楽小史 | |
Writer | ジュリアン・ラシュトン(前田直哉訳) |
Publisher | 音楽之友社 |
古典派時代に関わる音楽史の本です。 |
西洋音楽史 バロック | |
Writer | 服部幸三 |
Publisher | 音楽之友社; ISBN: 4-276-11026-2 |
バロック音楽全体を概観する上で、現在最良の入門書ではないかと。 |
音楽と言語 | |
Writer | T.G.ゲオルキアーデス(木村敏訳) |
Publisher | 講談社学術文庫 |
表題の通り音楽と言語との関わりあいに関する本ですが…今読む価値はありません。 |
バロックオペラ関連
- 下記は主にバロック期のオペラに関する資料です。
オペラの誕生 | |
Writer | 戸口幸策 |
Publisher | 東京書籍 |
日本人によって書かれたバロックオペラの歴史の入門書。大変優れています。 |
心ならずも天使にされ カストラートの世界 | |
Writer | フーベルト・オルトケンパー(荒川宗晴/小山田豊/富田祐訳) |
Publisher | 国文社 |
カストラートやバロックオペラに関して、たくさんの当時の引用を踏まえながら描き出しているドキュメンタリータッチの本です。このあたりに興味がある人は必読でしょう。 |
カストラートの世界 | |
Writer | アンガス・ヘリオット(関根敏子/佐々木勉/河合真弓訳) |
Publisher | 国書刊行会 |
元は50年ぐらい前に出た本で、カストラートに関する文献の古典となります。 |
ヘンデル オペラ・セリアの世界 | |
Writer | ウィントン・ディーン(藤江効子・小林裕子訳) |
Publisher | 春秋社; ISBN: 4-393-93175-0 |
ヘンデルのオペラに関する総括的な研究書。1969年に出版されたものが最近翻訳されたのですが、その際に現状にあわせた改訂もなされています。 |
オペラの18世紀 ~バロックからモーツァルトへ~ | |
Writer | 丸本隆編 |
Publisher | 彩流社; ISBN: 4-88202-838-7 |
バロック期から古典期に至る時期のオペラに関する研究書。フックスやハッセといったゼレンカに馴染み深い作曲家についても記述されています。 |
初期オペラの研究 | |
Writer | 丸本隆編 |
Publisher | 彩流社; ISBN: 4-88202-994-4 |
同じくバロック期のオペラに関するかなり学術的な研究書。 |
当時の資料・伝記
- 下記は主にゼレンカと同時期の人によって書かれた本や、音楽家の伝記などです。
バロックの声楽技法~トーズィの歌唱法より | |
Writer | フリードリッヒ・アグリコラ(R・クライン、小椋和子訳) |
Publisher | シンフォニア |
1757年に出されたバロック声楽技法の古典。本気で研究する人以外でも、バロック音楽に興味のある人は読んで損はないです。 |
フルート奏法 | |
Writer | J.J.クヴァンツ(荒川恒子訳) |
Publisher | 全音楽譜出版社; ISBN: 4-11-810150-5 |
1752年に出版されたクヴァンツの古典。同様に当時の音楽環境を知る上で大変貴重な資料です。 |
当世流行劇場 | |
Writer | ベネデット・マルチェッロ(小田切慎平・小野里香織訳) |
Publisher | 未来社 |
ヴィヴァルディの敵(笑)として知られていたマルチェッロの有名な本です。当時のオペラ劇場をある意味非常によく知ることのできる、貴重な資料です。普通に読んでても結構おもしろかったりします。 |
音楽家の自叙伝 クヴァンツ/ベンダ/E・バッハ/ツェルニー | |
Writer | 東川清一編訳 |
Publisher | 春秋社 |
4名の作曲家の自叙伝をそのまま紹介した本です。クヴァンツとベンダはゼレンカと結構関係が深い人で、少なくとも当時の雰囲気をそのまま知ることのできる極めて貴重な一次資料と言えます。その上ベンダの相当ドラマチックな前半生はそれだけで一読の価値があります。 |
ハプスブルグの音楽家達 | |
Writer | カミロ・シェーファー(早崎えりな/西谷頼子訳) |
Publisher | 音楽之友社 |
代々ハプスブルグ家に仕えた様々な音楽家達に関する本で、チェスティ、フックス、サリエーリといった人達が出てきます。 |
バッハ事典 | |
Writer | 磯山雅 小林義武 鳴海史生 |
Publisher | 東京書籍; ISBN: 4-487-73201-8 |
文字通りバッハ事典です。ゼレンカのことは見事に書いてません(笑)が、やっぱりいろいろ役に立ちます。 |
モーツァルトの手紙 | |
Writer | 柴田治三郎編訳 |
Publisher | 岩波文庫 |
改めて言うまでもなく有名な、モーツァルト本人の書簡集です。 |
キリスト教関連
- 下記はキリスト教の音楽や典礼に関する資料です。
中世キリスト教の典礼と音楽 | |
Writer | J.ハーパー (佐々木勉・那須輝彦訳) |
Publisher | 教文館; ISBN: 4-7642-7188-5 |
ゼレンカのことを書いているわけではありませんが、レスポンソリウムだのアンティフォナだのと謎の言葉が頻出するので、そのあたりのことを調べるのに大変重宝しました。 |
宗教音楽対訳集成 | |
Writer | 井形ちづる・吉村恒訳 |
Publisher | 国書刊行会; IDBN:978-4-336-04982-7 |
クラシックでよく出てくる宗教音楽の対訳を集めた本。各項目の解説もためになります。このような本を待ってました。 |
キリスト教音楽の歴史 | |
Writer | 辻壮一 |
Publisher | 日本基督教団出版局 |
という題ですが、カトリック系に関してはあまり詳しくありません。 |
キリスト教音楽の歴史 ~初代教会からJ.S.バッハまで~ | |
Writer | 金澤正剛 |
Publisher | 日本キリスト教団出版局; ISBN:4-8184-0550-7 |
初期キリスト教会の音楽からグレゴリオ聖歌、ルネッサンスまでは大変参考になりますが、バロック以降のカトリック教会音楽に関してはやはりあまり詳しくありません。ゼレンカに関しても全く出てきません。 |
ミサ曲 ラテン語教会音楽ハンドブック | |
Writer | 三ヶ尻正 |
Publisher | ショパン; ISBN: 4-88364-147-3 |
実際に歌う人向けに発音のことが詳しいですが、それ以外にカトリック系の教会音楽の入門としても優れています。 |
音楽史の中のミサ曲 | |
Writer | 相良憲明 |
Publisher | 音楽之友社 |
本当ならカトリック系宗教音楽の本として真っ先に紹介しなければならない本ですが…バロック時代のミサ曲はパレストリーナの亜流しかないとか、ロ短調ミサはプロテスタントのバッハが書いたので紹介しないとか…私の好きなミサ曲って言う題ならば問題はなかったんですが。 |