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トレーニングについて
オフトレオフの課題は、自分に足りない能力をチェックしてそれをシーズンまでに改善していく点であると思う。
高崎ジュニアではオフのトレーニングを水曜の夕方、又は土日に本格的に始動しました。
そんな中、選手達に常に頭に置いておいて欲しいことがある。
それは・・・・『昨シーズンの悔しかった気持ち』だ。
悔しさは「飛躍の原動力」となる。それを忘れていてはもったいないのだ。
「今に見てろよ!」と思い、具体的に何をしなくてはいけないかを考え実行する。それが出来ないがために伸びることができないのだと思う。
私から、来シーズンに大きな飛躍を狙っている選手たちへアドバイス。
1.昨シーズンの一番悔しかったシーンを思い起こす。
2.昨シーズン全体を反省し、「何が欠けていたのか?」を自分なりに分析する。
3.「このオフに何をすべきか?」を見つけ出す。
4.「自分の理想のすべり」を作りあげ、頭の中で何度も滑っておく。
トレーニングに大切な事
スキー用品の性能が年々進化して、全体の印象はソフトなフレックスになってきています。軟らかくしなやかになってきています。そうしたスキーの性能からもただ筋力を強化して強い力をかけていくだけではスキーの性能を十分に生かせないと思います。力を正確に伝えるためスキーヤー自体も軟らかくしなやかな体を養っていくべきだと思います。
トレーニングに大切な事は「動作を正確に行う」という事。ただ、回転数を上げたり負荷を増やしていくだけでは、可動域が不足したり引き出すべき能力を発揮できないままのトレーニングになってしまい、よい効果は得られません。
ジュニアのトレーニングについて
一般型
一般型は身長・体重や肝臓、腎臓などの胸腹部臓器の発育を示します。
神経系型
器用さやリズム感をになう神経系の発達は、脳の重量や頭囲で計ります。
リンパ系型
リンパ系型は免疫力を向上させる扁桃、リンパ節などのリンパ組織の発達です。
生殖器系型
生殖器系型は、男児の陰茎・睾丸、女児の卵巣・子宮などの発育です。
この発育曲線のなかで、スポーツに直接かかわりがあるのは、リンパ系以外の3つです。これを参考に中学までの子供達の運動を2つに分けて考えます。
・神経系の発育が著しい3歳〜小学生
この時期は、敏捷性やバランス感覚などが発達するので、様々なスポーツや遊びを体験させることが重要です。そのなかで、基本的な運動動作の習得を目指します。また、この頃は気軽に楽しく運動できるような配慮が必要です。
・中学生は持久力
中学生の時期は主に一般型の呼吸・循環器系の発育がさかんになるので、持久力をつけることを主眼におきます。有酸素運動をたくさん取り入れ、ねばり強さをつけます。また、この時期の筋力トレーニングについては、専門家の間でも意見が二分します。
『否定派』筋の発達は男性ホルモンと関連するので高校生以後が顕著となる。よって筋力トレーニングは高校生以降におこなったほうが効果的であり、若年者ではむしろ骨、関節の過負荷につながり障害の原因となる。
『肯定派』 負荷をかけてトレーニングをすると筋自体は増加しなくとも筋への神経の電気的信号の頻度や強度が高まる現象が起きる。これば実質的に筋力をアップすることを意味する。また子供の内に正しい筋力トレーニングを教えておけば年齢が来て本格的なトレーニングを開始したときに大いに役にたつはず。子供の筋力トレーニングは体の負担が来ない低負荷をかけて行うべき。
私は後者の意見を支持しますが、中学生は各人の成長の差が大きいので、慎重にプログラムを組まなければならないことは間違いありません。
これはあくまでも一般論です。子供の発育には大きな個体差があることを大前提として、それぞれに適した指導を考えなければなりません。また、成長期は肉体面だけでなく精神面においても成長期です。体を鍛えるだけでなく、気持ちや心を大切にし、子供たちに理解できる指導をし、楽しくスポーツをさせることが大切です。