RICE (応急処置の基本)

RICE (応急処置の基本)
 RICE(ライス)とは安静、冷却、圧迫、高挙の意味する英語の頭文字をとったもの。スポーツ選手の怪我の応急処置としてR、I、C、E の順で迅速に処置をしよう。

R レスト 安静 怪我を悪化させないために運動を中止し、幹部を安静に保つこと。
est
I アイシング 冷却 冷やす事で腫れや痛みを抑える事が目的。患部を一時冷凍保存状態にして怪我の悪化を防ぐ働きもある。
ce
C コンプレツション 圧迫 血管や周囲の組織を圧迫して血液やリンパ液が流れ込んで腫れる事を防ぎます。
ompression
E エレベーション 高挙 患部を高く挙げた状態を保つ事。出来れば心臓より高い位置が良い。患部に血液やリンパ液が流れ込む事を減少させる目的です。
levation

アイシングの応用
 アイシングは応急処置だけにとどまりません。コンディショニングに利用可能です。  スポーツをしていると特定の関節や筋肉に負荷がかかる結果、傷害が起こることがあります。このときケアの重要な手段としてアイシングが使えます。痛みのある部位を冷やす事で、痛みそのものと筋肉のこわばりを減らす事ができます。運動後に生じる炎症を最小限に食い止める事もできます。  アイシングも運動メニューに取り入れましょう。RICEの時のような圧迫や高挙は必要ありません。冷やす時間は10分程度。膝などのゴツゴツした所はなでるように動かす方法が満遍なく冷やせるのでおすすめです。

湿布やコールドスプレーでもいいのではないか?
 アイシングは氷を使うのが一般的。冷却効果が格段に優れています。

湿布薬
 
 冷却効果は無く冷却感が得られるだけです。また、血行を促進する薬が塗られているため血行が活発になり内出血が進み、怪我がひどくなってしまう事も考えられます。

 湿布薬には普通「消炎鎮痛剤」という薬効成分が含まれているので、怪我をして2,3日して腫れは引いたけどまだ痛い、といった時に利用するのが有効だと思います。

・コールドスプレー
 
 試合中の応急処置に使われるのが普通です。冷却効果が組織の深部まで達しないので、細胞の代謝を下げる事ができないためアイシングには適しません。


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