Today is

コアレス針の穿刺検証について

コアレス針のポート底部へのあたりはどんなものか


コアレス針とは、皮下埋込式注入ポートの穿刺時に針先のアゴ(エッジ部)でシリコンが削られるのを防ぐ為に、 そしてセプタム部の穿刺による損傷をおさえる為に特別に設計されたニードル針である。

穿刺抜去の際の出血、とくに穿刺部の皮膚表面に注目しました。

画像が「いまいち」で申し訳ありません。m(__)m

出血が多いときのコアレスニードルの画像】

完全にコアレス針の先が釣り針状に曲がっています

出血が少ないときのコアレスニードルの画像】

コアレス針の先は曲がっていません


※コアレス針の抜去時に、出血が多い理由の一つとして、コアレス針の釣り針状になった部分で、 穿刺部表面の皮膚を引っ掻いて出血すると考えれます。

この画像からもわかるように、ポート穿刺の際の穿刺具合は、練習して体で覚えるしかないのかなと思います。
ポート針が釣り針状に曲がってしまえば、穿刺時はOKとしても、抜去時にセプタム部のシリコンが 非常に傷つくことは明らかです。
これではコアレス針の意味が全くなくなります。 そのような理由から、一度穿刺に失敗した針は再度穿刺しないほうのが無難と思われます。

しかし仮にコアレス針がポート底部より離れて固定されたとして、 また度重なる穿刺により、ポートのシリコン部が痛んでくると、 抜けやすくなりポンプがアラームでストップすることもたびたびあります。

皮下埋込式注入ポートの穿刺には細心の注意を払いましょう