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高カロリー輸液用総合ビタミン剤

ビタジェクト「テルモ」を例に取りました。 <成分・分量>

A液 pH5.5〜6.5 1シリンジ
5ml中
ビタミン 用途



パルミチン酸レチノール 3300ビタミン
A単位
ビタミンA 視紅形成に関与。
また上皮組織の維持に必要で、粘膜の変性・角化・損傷を
防止し、ことに結膜乾燥症および角膜軟化症を防止。
エルゴカルシフェロール 10μg ビタミンD 肝臓と腎臓の酵素により、活性型に変化し生体内の
カルシウム代謝に関与する。
カルシウムと、リンの代謝を正常にする。
酢酸トコフェロール 15mg ビタミンE 生殖腺及び下垂体−副腎系に対する賦活作用のほか、
末梢血管内皮細胞膜を安定化させ、血小板凝集・粘着能を
低下させ、末梢循環の促進作用を示し、過酸化脂質の生成
を抑制する。
フィトナジオン 2mg ビタミンK 血液の凝固系に関係しています。不足すると、血液を固める
のに必要な凝血因子「プロトロンビン」という蛋白質がつくれ
なくなります。
そして、血が止まりにくくなり、出血しやすくなります。


シアノコバラミン 10μg ビタミンB12 神経組織のmyelinを構成するリポ蛋白の脂質部分の生合成
が阻害され、神経障害を誘発する
葉酸 0.4mg   栄養性貧血、妊娠性貧血、小児貧血、アルコール中毒及び
肝疾患に関連する大赤血球性貧血、再生不良性貧血、
顆粒球減少症などに適用される。
ビオチン 0.1mg   糖質のリサイクルや脂肪酸の合成、アミノ酸の代謝が滞る
ため免疫機能やコラーゲンの生成が低下して、皮膚炎や
結膜炎、脱毛や白髪か、筋肉痛、疲労感、うつ病といった
症状がでてきます。
パンテノール
(パントテン酸として)
14.04mg
(15mg)
  副腎の機能を助け、副腎皮質ホルモンの合成を促します。
副腎皮質ホルモンには抗ストレス作用があります。
アスコルビン酸 100mg ビタミンC 細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、
副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、
肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。


プロピレングリコール
(溶解補助剤)
1.0g   毒性が非常に低く、人体に殆ど無害です。
樹脂の中間原料として用いられるほか、溶剤としての性質
に優れ、さらに湿潤作用、保湿作用、保存作用、乳化作用、
高沸点、低凝固点などの特長をもちます。
ポリソルベート80
(可溶剤)
80mg   すぐれた乳化・分散・起泡・湿潤性を有しています。
水酸化ナトリウム
(pH調整剤)
適量    
クエン酸
(pH調整剤)
適量    
B液 pH3.0〜4.0 1シリンジ
5ml中
ビタミン 用途



塩酸チアミン 3mg ビタミンB1 グルコース代謝の直接酸化路に生じるtransketolation
反応の補酵素として働き、炭水化物の代謝に不可欠の
ビタミンである。
リン酸リボフラビンナトリウム
(リボフラビンとして)
5.08mg
(4mg)
ビタミンB2 口角炎、口唇炎、舌炎、肛門周囲及び陰部びらん等、
代謝障害が関与すると推定される場合
塩酸ピリドキシン 4mg ビタミンB6 体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア
内におけるビタミンB6酵素群の補酵素として、生体の
蛋白質・アミノ酸代謝、脂肪代謝、炭水化物代謝に関与
する。
ニコチン酸アミド 40mg   代謝障害が関与すると推定される場合で口角炎、口内炎、
舌炎、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、光線過敏性皮膚炎、
メニエル症候群、末梢循環障害(レイノー病,四肢冷感,
凍瘡,凍傷)、耳鳴,難聴など。
添加物 希塩酸
(pH調整剤)
適量