幻のケン



幻の土笛ケン

平底卵形をした陶製の古代中国の吹孔気鳴楽器。日本でも数ヶ所で出土しています。
音色は、優しく柔らかな響きをかもし出してくれます。
また素朴で温かみがあり、大地を渡る風の音のように聞こえ、人が自然と一体だったころの遠い記憶を思い出させてくれる。
どこまでも心の奥深く、魂の本質に共鳴する音色です。
作り方は、手のひらに乗る程度の粘土を卵型に丸め、 中を空洞を設けて穴を空けて焼成すれば出来上がり。 空洞の大きさや穴の形と大きさなどで音色が変化する。 また、焼成温度を上げると高音域になり、粘土に赤土や砂を混ぜると固くなる。
吹き方は、 両手のたなごころに包み込むようにして、上に開けた吹き口から息を吹き込み音を出す。すなわち「息」とは「自分の心」と書きますが「命」を吹きかけて鳴らします ♪♪♪。

 われわれは、時計のように厳密なリズムで生活していると退屈し、マンネリとなって、元気をなくしてしまう。しかし、まったくデタラメなリズムでもストレスが生じ、やはり神経がまいってしまう。ゆらぎは、滝の流れる音や清流のように、静かな音であったり、生命力がもっとも生き生きしてくるリズムであったりする、魂と共鳴する魂自身のリズムである。

黄帝も聴いた幻の土笛!

中国浙江河姆渡遺跡からは1音孔の陶製のもの、西安半坡仰韶遺跡からは無音孔と1音孔のもの、山西万泉県荊村遺跡からは無音孔、1音孔、2音孔のものが出土している。
これらは6000年から7000年前の新石器時代のものと推定される。
甘粛玉門火焼溝遺跡から出土した20余りの陶製のは、新石器時代後期もしくは夏代遺物と考えられており、球形のものの他にも魚形のものがあり、頂端の魚の嘴部分に吹孔、両肩にそれぞれ1音孔、魚の腹部左下に1音孔があり、音孔を押さえる手指の組み合わせによる6種類の指法によって4つの楽音を出すことができるようになっており、四声音階を構成していた。
殷代(紀元前1750年〜紀元前1050年頃)になると、平底卵形のものが多くなり、陶製のものの他に、石製、象牙製、骨製のものが作られている。
商代後期には、それまでバラバラだった、形状、および音孔数の規格化が始まっている。
殷代以降1000年余り、1吹孔、5音孔の6孔のものが多かったが、漢代になってようやく1吹孔、6音孔に改良され、さらに宋代になって7音孔のものが作られるようになった。
ケンは、隋代(7世紀頃)には、いわゆる九部楽の中の「清楽」中に使われており、また清代の宮廷でも「中和韶楽」の演奏に使われ、約7000年の昔から、一貫して生きた楽器として使われており、中国音楽の中で重要な役割を果たしていたが、近年100年余りは、ほとんど使用されなくなり、人々にも忘れ去られ、「幻の笛」的存在となっていた。
1930年代に中国音楽院の曹正教授により古陶製けんの復元研究が始められ、その後1979年に天津音楽院の陳重教授が古代の7音孔の陶けんの基礎の上に、前6後2の8音孔の陶けんの制作に成功し、けんの音域をc1〜a2に拡げた。
1983年には湖北省歌舞団の趙良山が前7後2の9音孔の陶けんを作成し、音域をさらにb〜f2に拡げ、独奏だけでなく他の民族楽器との合奏や伴奏にも使える楽器として、古代楽器に新たな生命を吹き込んだ。
ケンは日本にも伝来しており、1966年に山口県下関市綾羅木郷台地遺跡の弥生式竪穴住居跡から出土したのを皮切りに、京都府峰山町杉谷扇谷遺跡や、同じく峰山町長岡途中ケ丘遺跡などの弥生時代の遺跡から日本のが出土している。
 

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