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国風文化(こくふうぶんか)について





歴史で知りたいテーマのいちらん

【国風文化(こくふうぶんか)とは】
 平安時代に発達した日本独自の生活様式をもった文化のこと。主に貴族の間で流行した。

その特徴(とくちょう)は、
 @ 
日本風の文化である。
 A 上品で優美(ゆうび)である。はなやかな貴族文化である。
 B 
かな文字が使用され、女性の文学者が活躍(かつやく)した。

【国風文化が流行した理由】
 理由は2つ考えられている。

@ 菅原道真(すがわらのみちざね)によって、894年に遣唐使(けんとうし)
 が廃止されたため、中国の唐(とう)との交流がなくなった。そのため、唐か
 らの国際色の豊かな品物や文化などが入ってこなくなったためである。

A 唐からの国際色の豊かな文化は十分に取り入れられていたため、貴族た
 ちの間にあきがきていた。そして、新たなめずらしい文化が求められるよう
 になっていたためである。

分  野 作      品     など
建  築 寝殿造(しんでんづくり)
  日本風の貴族のやしきの形式のこと
  寝殿(しんでん)を中心にして対屋(たいや)や
  池などが作られた。

   



  平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)
  

絵  画 大和絵(やまとえ)
  やわらかいタッチの絵と、はなやかな色
  づかいで屏風(びょうぶ)などにかかれた。

   

和   歌 古今和歌集(こきんわかしゅう)
    〈作 者〉 紀貫之(きのつらゆき)

物  語 源氏物語(げんじものがたり)
    〈作 者〉 紫式部(むらさきしきぶ)
         

竹取物語(たけとりものがたり)
随筆(ずいひつ) 枕草子(まくらのそうし)
     〈作 者〉 清少納言(せいしょうなごん)
        

説話(せつわ) 今昔物語(こんじゃくものがたり)
【いろいろな国風文化】