11 星の1秒 星の1秒 16 水の星へ愛をこめて 水の星へ愛をこめて
12 淋しくて眠れない 淋しくて眠れない 17 セーリング・フライ/海に陽に セーリング・フライ/海に陽に
13 素顔のままで 素顔のままで 18 10億光年の愛/さらばとは言わない 10億光年の愛/さらばとは言わない
14 約束 星のデジャ・ブー/約  束 19 美しき狼たち 美しき狼たち
15 痛み 痛  み 20 宇宙空母ブルーノア/夜間航行 宇宙空母ブルーノア/夜間航海
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機構界ガリアン 表1 星の1秒
Vocal EUROX
ユーロックス
作  詞 三浦徳子/KING REGUYTH
作  曲 井上大輔
編  曲 井上大輔/EUROX
番  組 TV/機甲界 ガリアン
使  用 エンディング
Side-A ガリアン・ワールド ─ Run For Your Life ─
オープニング
発  売 1984年
 好きなアニソンの中で間違いなく五本、いや三本の指に入る曲です。剣が刺さった大地に雨が降っているというだけの映像ですが、ヴァイオリンの調べが入ったこの曲が流れると、何ともメロウな気分になります。アニメ至上、屈指のエンディングでしょう。また、オープニングの『ガリアン・ワールド』では、今は亡きジョジョの父親であるボーダー王の息子への願いが歌われています。

 内容は作品DATAを見てもらうとして、敵役として出てくるマーダルちゅうハゲ親父。最初のうちは型通りの悪役だったのに、マーダルの正体や謎が判明する物語中盤から後半にかけて、これがエエ味出しよるんですわ。そして物語の最後、惑星アーストで行ってきた事の真の目的が解かった時、「オヤジ!そう言う事やったんかい。それならそうと最初からそう言わんかいな。手段は別として、実はええヤツやったんやな」と、思わず言ってしまいます。そして、オヤジの身の引き方の潔さよ!漢の最後はこうありたいもんだと想います。

 最終話。全ての事件が解決した本編が終わった後にエンディングが流れるんですが、その時の演出がニクイ!それまでとは違うんですよ。最終話から数年後と思われるジョジョやチュルルの姿、その他の登場人物の後日談的な映像が流れるんですね〜。これがまた曲と合っていて良いんですよ。
 歌詞は殆ど英語ですが、この曲調を是非一度聴いてみて欲しいものです。
2003.5.16 Fri 記/2007.3.2 Fri 改
作品DATA






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メガゾーン23 表1 淋しくて眠れない
Vocal タケウチ ユカ
タケウチ ユカ
作  詞 境ジョージ
作  曲 鷺巣詩郎
編  曲
番  組 OVA/メガゾーン23
使  用 エンディング
タイトル メガゾーン23 音楽篇
発  売 1985年
 この曲は、オリジナルビデオアニメーション『メガゾーン23』の挿入歌なんですが、作品自体はかなり有名なので知っている人も多いと思います。詳しい内容については作品DATAを見て頂くとして、ここでは作品の音楽について少し書きたいと思います。

 この作品の主要スタッフが関わった『超時空要塞マクロス』の時も音楽を重要なキーワードとして物語に入れていましたが、『メガゾーン23』でもそれは変わる事なく引き継がれています。勿論、アニメーションにおいて音楽は(効果音も含め)重要な役割がありますが、特に物語のポイントとして音楽を扱っている点でマクロスと同じと言えるでしょう。アイドル時祭イヴ≠フ歌は、作品の中で効果的に使われています。(因みに、ここでのアイドル≠フ定義はあくまでも80年代≠フアイドルで、現在のアイドルとは少し形が違います。この感じが解かる人は少なくとも三十歳以上!)

 しかし、この『淋しくて眠れない』だけは時祭イヴの歌ではなく、主人公達の心象風景≠表わす曲として使われています。敵にコテンパンにやられて地上に放り出された主人公・矢作省吾。ぼろぼろになりながらも仲間や大切な人の所へ帰ろうと歩いていく。そのバックにこの曲がフェードインしてくるシーンは、この作品の中で一番好きな場面です。また、その時の矢作省吾の表情の描き方がウマイ!実際、初めて作品を見たときは主題歌よりもこの曲の方が印象強く残りました。勿論、その場面との相乗効果によって余計にそう感じたのだと思いますが。

 カラオケにこの曲が入っている機種があるんですが、思わず歌ってしまいますね(爆)
2003.5.16 Fri 記
作品DATA
関連コラム 映像界/作品門・資料門






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宇宙戦士バルディオス 表1 素顔のままで
Vocal TONY
トーニィ
作  詞 佐藤真紀
作  曲
編  曲 鈴木宏二
番  組 劇場版/宇宙戦士 バルディオス
使  用 主題歌
Side-B Sea Wind
オープニング
発  売 1981年
 見た事の無い人(ほとんどか?)のため、ちょっと長いですが作品DATAにあらすじを書いていますが、最後のシーンに流れるのが『素顔のままで』です。物悲しいメロディに同じく哀しい詩が重なる。『私の命が/今終わるなら/あなたのその手で/消して欲しい・・・』このフレーズが、地上に戻り死にゆく地球を見つめるマリンとアフロディアの姿にこれがピッタリなんですよ。まあ、本来主題歌つーもんは物語に合ったものを作るのが王道で、現在みたいにアリモノの曲をタイアップっていうのはどうかと思うんですけどね。そういう意味では、TV版のOP/ED「明日に生きろバルディオス」「マリン、いのち旅」(いずれ紹介するかも)も好きでした。

 今ではマニアにしか判らないマイナーな宇宙戦士バルディオスですが、放映当時から好きで必死になって見ていました。そのバルディオスが低視聴率のため七話を残し打ち切り。中途半端な形で打ち切られたため、ファンの「本当の最終話が見たい!」という熱意に押されてカットされた七話を含めてブラッシュアップ、創られたのがこの劇場版『宇宙戦士バルディオス』です。尚、この劇場版ではTV版とキャラクター、ストーリーが微妙に違います。また、キャストも一部を除き変わっています。

 関西ではこの当時、東京12チャンネルとネットしている局が無く(現在はTV大阪がネット)、サンテレビ(近畿圏では阪神戦でお馴染み)というUHFが放送していましたが、関東から二日遅れの水曜日に放送していました。その時、7時からバルディオス、7時半からイデオンというラインナップで中々楽しい一時間でしたね。尤も、両方とも低視聴率で打ち切りになったというのも凄いですけど(笑)
2003.7.1 Tue 記/2007.3.2 Fri 改
作品DATA






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超時空騎団サザンクロス 表1
超時空騎団サザンクロス 表1/4
超時空騎団サザンクロス 付録付いているイラスト
星のデジャ・ブー
約  束
Vocal 鹿取 容子
カトリ ヨウコ
作  詞 三浦徳子
作  曲 佐藤 健
編  曲
番  組 TV/超時空騎団 サザンクロス
使  用 オープニング/エンディング
Side-B
発  売 1984年
 「超時空騎団サザンクロス」は「超時空要塞マクロス」「超時空世紀オーガス」に続く超時空シリーズ第三弾。サザンクロスではそれまでの二作と違い女性三人が主人公。キャラクター原案・湖川友謙、キャラクターデザイン・園田美世、メカニックデザインにアンモナイトと、スタッフからスタジオぬえとアートランドが抜けています。元々の企画が、中世フランスを救ったジャンヌ・ダルクをロボットに乗せて暴れまわらせるという(だから主人公の名前が「ジャンヌ」)だったので、それまでのように変形メカではなく、個人が着用する強化服「アーミング・ダブリット」というスーツの設定がメインで、目的ごとにデザインが違うという凝ったものでした。それまで超時空シリーズで人気だった変形メカの方は、どっちかと言うとカッコ悪かったなあ。しかし、その設定を充分生かしきれないまま、低視聴率のため打ち切りとなったのは非常に残念でした。もともとこのシリーズは放送が日曜日の昼間と言う不利な所もあって視聴率が低いのは仕方ないと思うんですが・・・マクロス人気が異常でしたからねえ(笑) 最後は謎が不明確なまま物語が終わってしまいスッキリしませんでした。 

 オープニング曲『星のデジャ・ブー』の中の『どこか遠い時代に/二人すれ違っていた』フレーズと、エンディング曲『約束』の中の『Give me one more chance/約束さ/愛という名前の惑星(ほし)で/Give me one more chance/もう一度/めぐりめぐって/生まれ変わろう・・・』はオープニングと物語りの表と裏を現しているのでしょう。打ち切られずにもう少し時間があれば、歌詞のイメージ通りに物語は進んだんじゃないかと思います。

 尚、この「サザンクロス」を持って超時空シリーズは幕を閉じました。
2003.7.1 Tue 記/2007.3.2 Fri 改
作品DATA
関連コラム 画廊界/秘宝門






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エンゼルコップ 表1 痛  み
Vocal クレヨン社
クレヨンシャ
作  詞 柳沼由紀枝
作  曲
編  曲 加藤秀樹
番  組 OVA/エンゼルコップ
使  用 エンディング
タイトル オレンジの地球儀
発  売 1988年
 OVA『エンゼルコップ』のエンディングテーマだったこの曲を初めて聴いた時、バイクに乗って走るエンゼルの映像のバックに流れる歌のインパクトのある歌詞に衝撃を受けました。その内容は怠惰な性格の管理人には後半のサビの部分の歌詞がいつ聴いても胸に刺さります(>_<) このコラムを見て下さっているアナタ。アナタにもきっと突き刺さる歌詞があるハズです。

 歌っている『クレヨン社』はこの曲でメジャーデビューしたんですが、このグループを知っているのはこのアニメを見た人間かよっぽどのマニアでしょう(笑)多分この『痛み』が最も知られている曲です。ファンの間でもそれ以外の人にも支持率が一番高いようですし。僕もこの曲を聴くために買ったアルバム以外は知りませんが、曲・詞とも好きな部類でして、アルバムの他の曲も結構良いですよ。しかし、これまでに出したシングル・アルバムは全て廃盤になってまして、聴いてみたい方はオークション等で手に入れるしかないようです。『クレヨン社』は作詞・作曲・ボーカルの柳沼由紀枝さんとアレンジャーの加藤秀樹さんの二人組。1989年にデビューして1999年に活動休止。2003年に活動を再開されています。近々、ニューアルバムを発表されるようなので、興味のある方は公式HP『クレヨン社はまだいるぞ!』を覗いてみてはいかがでしょうか。

 この作品、原案/脚本/演出/監督がマクロスの板野一郎、主役のエンゼルの声が同じくマクロスの土井美加で、バイクが登場するというので楽しみにしていたんですが、完結するまでに約6年(1989〜1994年にかけてシリーズ全6巻発売)掛かっています。しかも、3話から4話の間が数年開います。実は第3話が発売された時点で一旦、制作が中断(中止?)されているんでが、噂によると設定が結構ヤバかったらしい。なんせ敵の正体が「アメリカのユダヤ系企業」ってアンタ・・・バブルの頃でイケイケ、ドンドンの日本がアメリカなんかでバッシングされてる時期に、こんな設定をするとはなんてチャレンジャーなお茶目さん(^_^;)それで無くとも「ユダヤ悪論」って世界ではタブーなんですから。どこかからクレームが付いてもおかしくないですわなぁ。現在、全6話がDVD3枚で発売されていますので、もし見てみたいと思う方はどうぞ。
2004.5.23 Sun 記
作品DATA

オレンジの地球儀
1.痛 み
2.オレンジの地球儀
3.かぎとりぼんのはなし
4.THE LLASS OF 1976
5.ひかりのくに
6.辻ヶ花浪漫
7.La mere −ママ−
8.月の媚薬
9.航海図のない船







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水の星へ愛をこめて
Vocal 森口 博子
モリグチ ヒロコ
作  詞 売野雅勇
作  曲 ニール・セダカ
編  曲 馬飼野康二
番  組 TV/機動戦士Zガンダム
使  用 後期オープニング
Side-B 銀色ドレス
挿入歌
発  売 1985年
 ご存知、機動戦士ガンダムの七年後を描いたZ(ゼータ)ガンダムの主題歌。歌っているのは森口博子さんで、これも有名な話ですが彼女のデビュー曲です。作曲は前期オープニングと同じニール・セダカ氏ですが、前曲とは違い歌謡曲っぽい雰囲気があります。それがニール・セダカ氏の考えなのか、日本側からのオーダーなのかどうかは判りませんが、アイドルとしてデビューする新人の曲としては至極真っ当な、というか王道の曲と言えるでしょう。売野雅勇氏の詞はさすがに物語りに絡めてありますが、それもガンダム≠知らなければそれほどアニメの曲とは思えません。ただ、さすがに歌詞カードを見ると宇宙をおおぞら≠ニ読ませていますけど(笑)。歌っている森口博子さんはかなりの歌唱力で、その頃デビューしたアイドルの中ではビックリするぐらいのものでした。それもそのはず、もともと本人はアイドルではなく本格的に歌える歌手としてやって行きたかった様なのですが、しかし時代が悪かった。

 当時の芸能界は十代の、特に女性が演歌以外の分野(ポップス、ロック等)で歌唱力を売りにしてデビューするのはなかなか難しいものがありました。現在のように歌が良ければ、歌唱力があれば年齢性別は関係無い!という土壌が、売り手側にも聞き手側にもまだ育っていなかったんですね。まあ、今でも歌が下手、とは言いませんがファン以外に誰が買うねん!というCDを出しているアイドルもいますが、当時はそれが謙著だった。アイドル=歌が下手みたいな感じでした。もっとも、それを決定づけたのはおにゃん子クラブ≠フ登場でしたが(笑)。芸能人が一般ピープルに近づいたとは言えるんですが、逆に言うと大した芸も無いのにテレビにで出したという事です。事実、この頃から90年代初頭まではレコード(CD)が売れず、TVの歌番組も次々と消えていき、アイドルも冬の時代≠ニ言われていました。結局、そんな時代背景の中でアイドルとしてデビューしたものの、歌手としてはなかなかヒット曲に恵まれず、後にバラドル≠ニしてブレイクしようとは、この時は本人も思っていなかった事でしょう(笑)。しかし、今でも歌手活動は続けているようです。

 さて、一応Zガンダムにも触れておきましょう。
 前作のガンダム(俗に一年戦争と呼ばれる)より七年後の世界を描いた作品で、監督、キャラクターデザイン、メカニックデザイン、キャラクターボイスもオリジナルメンバーを揃えて製作されました。話としては地球連邦軍の内輪モメに後半からジオンの残党が絡んでくるのですが、高い前評判のもとに放送が開始されたにも拘らず賛否両論ある作品になりまして、管理人も最終話を見終わった後には暗〜い気持ちになりました。もっとも、裏事情が解ればそれも当たり前の事で、有名な話ですが富野由悠季氏はガンダムの続編を作るのがイヤでイヤでしょうがなかった。それをファンと何よりガンダムで会社を立て直し、さらに美味しい商売を続けたいと思っていた番台からの圧力に抗し切れずに作り始めた訳なんですが、現場トップの監督がそんな心境で作った作品が明るいものになるわきゃ無いです。もう画面から人間に対する不信感が出まくり!商売とはいえあんなオドロオドロシイ話を一年間続けたと思います。

 しかし、そんな嫌々作って自分でもさんざっぱら貶していた作品を来年(2005年)映画化するとは!しかも初代ガンダムを劇場公開した時にやった三部作で公開って・・・あんたその公開方法反省してたんとちゃうんかい!とツッコミ(笑) 富野氏の弁によると、放送から20年たってようやく冷静に作品を見た時、自分の迷いからこんな作品になってしまったのは拙かった、もう一度作りなおしたいと思ったそうな。そうなると番台さんとしては渡りに船ですわな。再び(三度?四度?)ガンダム&富野≠ナショーバイ出来るんですから。

 映画ではかなりの部分描き直して、声も新たに録音し直すようで、しかも結末が変わるそうな。全体としてTVとは違ってもう少し明るくなるそうですが、果たしてどんな作品になりますやら・・・
 こんな事言いながら、公開されたら見に行くんやろなぁ・・・(苦笑)
2004.12.29 Wed 記/2007.3.2 Fri 改
作品DATA






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伝説巨神イデオン(映画版) 表1
セーリング・フライ
海に陽に
Vocal 水原 明子
ミズハラ アキコ
作  詞 井荻 麟
作  曲 すぎやまこういち
編  曲
番  組 映画/伝説巨神イデオン 接触編/発動編
使  用 イメージソング
Side-B
発  売 1982年
 これで何回目のイデオン関係の紹介になるんでしょう・・・(苦笑)
 取り敢えず持っているモノを、全て紹介してしまおうと思っているんですが、とは言っても物語や当時の事については他のコラムで書いているので、他に書くことって余り残って無いんですよね(爆)

 この歌の詩は、TVシリーズと同じく富野喜幸氏が書いているんですが、『セーリング・フライ』では宇宙の逃亡者となった人々の苦悩と戦いの情景を描き、『海に陽に』では眠りに就いた魂の新たな目覚めの刻を表現していて、さすが監督が書いただけあって良く物語にマッチしています。元々富野氏の詩は比喩・暗喩を使った哲学的な言葉を多用した詩が多いんですが、この『イデオン』にはその特徴が特にピッタリとハマったようです。また、こちらもTVシリーズと同じすぎやまこういち氏の曲が、希望と絶望、愛執と郷愁を見事に表現しています。以前このコラムで紹介した『コスモスに君と』と共にこの二曲も名曲に入るでしょう。

 最近のアニメでは(小さな子供向けは別にして)アーティストとのタイアップ曲が大半を占めています。勿論、それが悪いとは思いませんが、あまりにも内容と懸け離れたような歌を聴いたりすると、もう少し物語りに沿った歌でも良いのでは?と感じます。まあ、昔々の主題歌のように、主人公やロボットの名前を連呼しろとは言いませんが(笑)そう言う意味では80年代の歌はちょうど良い具合だったように個人的には思うんですが如何でしょう?

 ご存知のようにイデオンのTV版は低視聴率で、最終話まで残り数話で打ちきられたんですが、ファンの後押しで映画化された訳で、あの頃のファンは熱かったなあと今でも思います。勿論、現在のファンも熱心でしょうが、管理人が学生の頃と何か熱≠フ質が違うような気がするのは、歌の感想も含めて管理人が歳をとったという事なんですかねぇ・・・(>_<)
2005.5.7 Sat 記
作品DATA
関連コラム 書籍界/小説門
映像界/作品門・資料門






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サイボーグ009超銀河伝説 表1
10億光年の愛
さらばとは言わない
Vocal 町田 義人
マチダ ヨシト
作  詞 山上路夫
作  曲 森田公一
編  曲 小六禮次郎
番  組 映画/サイボーグ009 超銀河伝説
使  用 主題歌/挿入歌
Side-B
発  売 1980年
 1966・67年に続く、サイボーグ009の劇場版第3弾の主題歌と挿入歌。内容に関しては管理人と同年代に人には必要ないとは思いますが、判らない人は作品DATAを見てね(笑) 内容は管理人的には『なんだかなぁ〜』かな(笑) 最も大きな失敗は、サイボーグ達の活躍する場を『宇宙』にしたことでしょうね。宇宙空間に物語を持っていった事によって、サイボーグナンバー達の能力を生かす場面が限定されてしまい、アクション的にもカタルシスの少ないものになってしまいました。009は毎度お馴染みオネーちゃんに浮気するし、自爆した004が最後に生き返るんだもんなあ・・・(苦笑)その時は思わず、『なんでやねん!』って画面に向かってツッコミましたよ(笑) その昔TVでこの映画を放送した時、時間枠に収めるのにこのシーンがバッサリカットされてて、004が生き返らなくて大笑いした事があります((((⌒▽⌒))))

 それで肝心の曲の方ですが、これが映画のダメダメ感とは裏腹に良いんですよ。特に主題歌の『10億光年の愛』はこの映画を良く表現していて、正しくテーマ<\ングになっています。勿論『さらばとは言わない』も、戦いに向かうサイボーグ達への餞として、劇中で効果的に使われています。これには町田義人さんのボーカルが間違いなく効いています。このコラムでも何曲か紹介しているように、基本的に町田さんの歌はどれも好きなんですが、ポップでもバラードでもどんな曲を歌っても、そこはかとない哀愁が感じられる声がイイ。因みに、当時は映画そのものよりも、歌の印象の方が強かったというのがホントのところです。何故なら、当時『さらば〜』の歌詞にある『♪命を落とすな〜大事にしろよ〜♪』の部分を、『♪お金を落とすな〜大事にしろよ〜♪』と替え歌でよく歌っていましたから(^^)

 ところで、このコラムを書くまで『さらばとは言わない』がA面・主題歌だとずっと勘違いしていたことは、誰にも知られたくないヒ・ミ・ツです(>_<)
2005.9.29 Thu 記
作品DATA






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あしたのジョー(映画版) 表1 あしたのジョー
── 美しき狼たち ──
Vocal おぼ たけし
オボ タケシ
作  詞 たかたかし
作  曲 鈴木邦彦
編  曲
番  組 映画/あしたのジョー
使  用 主題歌
Side-B ローリング・ファイター(インストルメンタル)
発  売 1980年
 あまりにも有名な『あしたのジョー』の劇場版。丹下段平と矢吹ジョーの出逢いから、宿命のライバル力石徹とのプロのリングでの壮絶な闘いと、力石の死までを描いてます。映像はTV版の編集によるものですが、OP主題歌部分の実写合成(グラブ)が新作カットとして挿入されていて、ラストシーンはTV版と違うジョーの叫び声のカットで終わっています・・・と、まあ内容は説明するまでも無いと思うので詳しくは書きませんが、もし見たい方はビデオorDVDで確認してくださいね(^^)

 それで本題の主題歌ですが、初めてフルコーラス(確かラジオだったと思う)で聴いた時、あまりにも男と男の付き合い、関わり合いを上手く表現していて、不覚にも泣いてしまいそうになるほど胸が熱くなりました(; ;) この歌の全ての歌詞が良いんですが、例えば『男なら戦う時が来る 誇りを守るために命をかけて』(確かにそうだ)『涙の粒だけ逞しく 傷ついてしなやかに』(人生挫折があって強くなる)『あいつには言葉はいらないさ 黙っているだけで心が通う』(そんな友が一人はいる筈)『時の厳しく見つめ合い 時に優しく労わって』(ナアナアだけが友達ではないぞ!)等など、男の心の琴線に触れる歌詞が目白押し!そしてトドメに『ああ、男は走りつづける ああ、人生という名のレールを』男は世知辛い世の中を頑張っていく訳です(^^) しかし改めて歌詞を見てみると、内容が原作に沿っているのは勿論ですが、何より連載されていた60〜70年代のいわゆる団塊の世代へ向けての歌だったんだなあ・・・と思いますね。よど号ハイジャック事件の犯人が『オレ達はあしたのジョーだ!』と叫んだほど、この世代に共感を生んだ作品なんですから、それも当然かもしれません。結局、弱い生き物である男は女には解り難いやせ我慢≠して人生を生きているんです(泣) ですから女性にはそれを察してもらいたいなぁ・・・(><) 因みにこの歌には、TVの主題歌をしぶく歌っていた尾藤イサオ氏が歌うバージョンもあります。


 余談ですが本日2005年9月29日木曜日、我らが獣王無敵・阪神タイガースが宿敵・讀賣ジャイアンツ相手に本拠地で優勝を決め、美しき狼たち≠ェ宙に舞いました\(^O^)/
2005.9.29 Thu 記
作品DATA






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宇宙空母ブルーノア 表1
宇宙空母ブルーノア
──大いなる海へ──
夜間航海(ナイト・クルーズ)
Vocal 川崎 麻世
カワサキ マヨ
作  詞 山上路夫
作  曲 平尾昌晃
編  曲 船山基紀
番  組 TV/宇宙空母ブルーノア
使  用 オープニング/エンディング
Side-B
発  売 1979年
 宇宙戦艦ヤマトで大成功を収めた西崎義展氏が、二匹目のドジョウを狙って作ったのがこの『宇宙空母ブルーノア』。当時まだまだヤマト熱は冷めておらず(同年7月31日にTVフューチャー『宇宙戦艦ヤマト−新たなる旅立ち−』が放映)、アニメブームのキッカケとなった『ヤマト』のスタッフが多く関わる作品と言う事で、アニメファンから多大な期待を寄せられていました。勿論、放送局側もその辺は心得ていて、初回の放送は2時間スペシャルとして一挙4話放送するという力の入れようでした。

 しかし結果は・・・ファンも、製作者側の予想も裏切るものでした。人気が出ずヤマトの時のような盛り上がりにならなかったんですね(笑) 視聴率が上がらない、玩具関係が売れない・・・となると必然的にスポンサーからクレームが来るわけで、結局3クール(36話)予定だったものが2クールで打ち切られてしまいました。タイトルに『宇宙空母』とついているのに、物語の殆どを海洋戦闘する『戦略空母』のまま話が進行(これが人気の上がらなかった理由の一つ)し、ようやく宇宙空母になって飛び立った時には残り4話!そのお陰で、結末は何もしないうちに敵が全滅しているというトホホなものでした(あと1クールで決着をつけるつもりだったんでしょう)。まあ、製作者の裏話を知ると打ち切りになった事情も「なるほどなあ」と納得できますがね(笑) 以来、再放送も殆ど無く駄作≠フ噂だけが流れる伝説のマイナーアニメとなってしまいました。

 但し、物語の内容とは別に主題歌の評価は放送時から高く、勇壮な前奏から入るオープニングは、いかにも戦艦が主役のアニメらしいもの。またエンディングの物悲しさを漂わせたバラードは、人の海≠ノ対する憧れや郷愁を上手く表現しています。しかし、オープニングの海原∞巨大な波∞海底∞大いなる海≠竅Aエンディングの甲板∞波が青白い∞潮風∞波間∞さざ波%凾フ歌詞を見てみると、実は海洋アクションの方が正しい物語だったのかもしれませんね(笑)

 歌っている川崎麻世は当時バリバリのアイドル。アイドルがアニメの主題歌を歌う走りでしょう。歌い方は当時のアイドルそのもの(笑)で、滑舌良く歌詞の一言、一言をハッキリ歌っています。甘いマスクとスタイルの良さで女性に人気があって、確か体の52、3%が足だなんて事で話題になっていましたっけ。後にミュージカルなどの舞台俳優に転身しました。最近では鬼嫁にいじめられる旦那のキャラクターで、バラエティー番組で笑いを取っているのはご存知の通りです。
2005.12.25 Sun 記
作品DATA
関連コラム 書籍界/小説門





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