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ATIのグラフィックボードに関して

 本ページでは、ATIのGPUに関してご説明します。

ATIのGPUに関して

 ATIが製造・販売するGPUには、主に、個人使用向けのRADEONシリーズ、3Dワークステーション向けのFire GLと2Dマルチビューワークステーション向けのFire MVのあるFireシリーズ、モバイルノート向けのMobility RadeonとMobility FireのあるMobilityシリーズの3つがあります。
また、ここでは取り上げませんが、マザーボードにオンボードされるグラフィック機能内蔵のRadeon Xpressもあります。

 一般的に個人ユーザーが目にすることが多いシリーズは、個人使用向けのRADEONシリーズでしょう。
このRADEONシリーズにも、現在まで主流とされてきたXシリーズと、その前のシリーズであるナンバーのみのもの、そして新たに発売されたDirectX 10に対応したHDシリーズがあります。
本ページでは、個人使用向けのRADEONシリーズ、3Dワークステーション向けのFire GL、2Dマルチビューワークステーション向けのFire MV、モバイルノート向けのMobility Radeonシリーズの順にスペックを比較します。
各性能表をすぐにご覧になりたい場合は、各シリーズの名前をクリックしていただければ、その項目にジャンプします。

RADEON シリーズ

 現在主に販売されているRADEONシリーズの中には、HDシリーズ・Xシリーズの2つのシリーズがあります。
今後の使用に関係してくるのが、対応するDirectXのシリーズの違いです。
今までの後継であるXシリーズはDirectX 9に対応しているのに対して、HDシリーズではDirectX 10に対応しています。
これに伴い、HDシリーズではピクセルシェーダが、バーテックスシェーダ・ジオメトリシェーダと統合され、個別での性能比較ができません。
そこで、HDシリーズに関しては、ピクセルシェーダの代わりに、ストリームプロセッサ数を記載していますので、比較される際には注意してください。

RADEON HD シリーズ

GPU
名称
コア
クロック
(MHz)
サポート
メモリ
メモリ
クロック
(MHz)
メモリ
インター
フェース
(bit)
ストリーム
プロセッサ数
HD 2900 XT 740 GDDR3 1650 512 320
HD 2600 XT 800 GDDR4 2200 128 120
HD 2600 PRO 600 DDR2 800 128 120
HD 2400 XT 700 GDDR3 1600 64 40
HD 2400 PRO 525 DDR2 800 64 40

RADEON X および 9 シリーズ

GPU
名称
コア
クロック
(MHz)
サポート
メモリ
メモリ
クロック
(MHz)
メモリ
インター
フェース
(bit)
ピクセル
シェーダ
X1950 XTX 650 GDDR4 2000 256 48
X1950 CrossFire 650 GDDR4 2000 256 48
X1900 XTX 650 GDDR4
GDDR3
1550 256 48
X1900 XT 625 GDDR4
GDDR3
1550 256 48
X1900 CrossFire 625 GDDR4
GDDR3
1500 256 48
X1900 XT 625 GDDR4
GDDR3
1500 256 48
X1900 GT 625 GDDR4
GDDR3
1200 256 36
X1800 XT 625 GDDR4
GDDR3
1500 256 16

X1800

CrossFire Edition

625 GDDR4
GDDR3
1500 256 16
X1800 XL 500 GDDR4
GDDR3
1000 256 16
X1800 GTO 500 GDDR4
GDDR3
1000 256 12
X1650 XT 575 GDDR3 1350 128 24
X1650 PRO 600 GDDR3 1400 128 12
X1600 XT 590 GDDR3 1380 128 12
X1600 PRO 500 GDDR3 780 128 12
X1300 PRO 600 GDDR3
DDR2
DDR
800 128 4
X1300 450 GDDR3
DDR2
DDR
500 128 4
X1300 HyperMem 450 GDDR3
DDR2
DDR
1000 128
64
32
4
X850 XT PE 540 GDDR3 1180 256 16
X850 XT 520 GDDR3 1080 256 16
X850 PRO 500 GDDR3 1080 256 12

X800 XT

Platinum Edition

520 GDDR3 1120 256 16
X800 XT 500 GDDR3 1000 256 16
X800 PRO 475 GDDR3 900 256 12
X800 XL 400 GDDR3 980 256 16
X800 392 GDDR3 700 256 12
X800 GT 475 GDDR3 980 256 8
X700 PRO 420 GDDR3 864 256 8
X700 400 GDDR2 532 128 8
X600 XT 500 DDR 740 128 4
X600 PRO 400 DDR 600 128 4
X300 325 DDR 400 128 4
9800 XT 412 DDR2
DDR
730 256 8
9800 PRO 380 DDR2
DDR
680 256 8
9600 XT 500 DDR2
DDR
600 128 4
9600 325 DDR 400 128 4
9200 250 DDR 400 128 4

Fire シリーズ

 ワークステーション向けビデオチップとして販売されている3D処理向けのビデオチップであるFireGLと、2D処理向けのビデオチップであるFireMVす。
RADEONシリーズのチップを使用していますが、これをOpenGL向けに最適化したFireGL用ドライバを使用する事で、RADEONの同種類のチップよりも高い性能を発揮することができます。
3D設計を行うエンジニアやアニメーターなど、専門的な用途に向けて販売しています。
他のグラフィックチップと比べ発売されている製品自体は多くはありませんが、FireGLを採用したグラフィックボードを搭載しているBTOパソコンなども購入する事が出来ます。

Fire GL シリーズ

GPU
名称
コア
クロック
(MHz)
サポート
メモリ
メモリ
クロック
(MHz)
メモリ
インター
フェース
(bit)
ピクセル
シェーダ
Avivoを用いたPCI-Eシリーズ
V7350 600 GDDR3 1200 512 16
V7300 600 GDDR3 1200 512 16
V7200 600 GDDR3 1200 512 16
V5200 600 GDDR3 750 256 12
V3400 500 GDDR3 625 256 12
V3350 600(?) DDR2 300 64 4
V3300 600 DDR2 300 64 4
PCI-Eシリーズ
V7100 500 GDDR3 750 256 16
V5100 450 DDR 675 256 12
V5000 425 GDDR3 638 128 8
V3100 390 DDR 200 128 4
AGPシリーズ
X3-256 500 GDDR3 750 256 12
T2-128 400 DDR 200 128 4

Fire MV シリ-ズ

現在情報収集中です。

GPU
名称
コア
クロック
(MHz)
サポート
メモリ
メモリ
クロック
(MHz)
メモリ
インター
フェース
(bit)
ピクセル
シェーダ
PCI Express
2400          
2250          
2200          
PCI
2400          
2200          

以上のスペックを参考にする際には、以下の事に気をつけてください。

  1. スペックはメーカーの発表する数値を使用していますが、予告無く性能が変更される可能性が有ります。
  2. いくつかのスペックに関しては、実際に販売されている製品もしくはプレス発表などを参考に記載しています。
  3. グラフィックボードメーカーによっては、グラフィックボードの性能を更に上げるために、コアクロックなどの周波数を変更している場合があります。