nVDIIAのグラフィックボードに関して
本ページでは、nVIDIAのGPUに関してご説明します。
nVIDIAのGPUに関して
nVIDIAが製造・販売するGPUには、主に、個人使用向けのGeForceシリーズ、3Dワークステーション向けのQuadro FXと2Dマルチビューワークステーション向けのQuadro NVSのあるQuadroシリーズ、モバイルノート向けのGeForece 8MやGeForce Goとワークステーション向けのQuadro Mobileが用意されています。
また、ここでは取り上げませんが、マザーボードにオンボードされるグラフィック機能内蔵のシリーズもあります。
一般的に個人ユーザーが目にすることが多いシリーズは、個人使用向けのGeForeceシリーズでしょう。
このGeForeceシリーズにも、現在まで主流とされてきた7シリーズと、その前のシリーズである6しりーずやfxシリーズ、そして新たに発売されたDirectX 10に対応した8シリーズがあります。
本ページでは、個人使用向けのGeForceシリーズのスペックを比較します。
nVIDIA GeForce8シリーズ
GPU名称 | コア クロック (MHz) |
サポート メモリ |
メモリ クロック (MHz) |
メモリ インター フェース (bit) |
ストリーム プロセッサ数 |
---|---|---|---|---|---|
8800 Ultra | 612 | GDDR3/DDR2 | 1080 | 384 | 128 |
8800 GTX | 575 | GDDR3/DDR2 | 900 | 384 | 128 |
8800 GTS | 500 | GDDR3/DDR2 | 800 | 320 | 96 |
8600 GTS | 675 | GDDR3/DDR2 | 1000 | 128 | 32 |
8600 GT | 540 | GDDR3/DDR2 | 700 | 128 | 32 |
8500 GT | 450 | GDDR3/DDR2 | 400 | 128 | 16 |
8400 GS | 450 | GDDR3/DDR2 | 400 | 64 | 24 |
nVIDIA GeForce7シリーズ
GPU 名称 |
コア クロック (MHz) |
サポート メモリ |
メモリ クロック (MHz) |
メモリ インター フェース (bit) |
ピクセル/ クロック (ピーク時) |
---|---|---|---|---|---|
7950 GX2 | 500 | GDDR3 | 600 | 512 | 48 |
7950 GT | 550 | GDDR3 | 700 | 256 | 24 |
7900 GX2 | 500 | GDDR3 | 600 | 512 | 48 |
7900 GTX | 650 | GDDR3 | 800 | 256 | 24 |
7900 GT | 450 | GDDR3 | 660 | 256 | 24 |
7900 GS | 450 | GDDR3 | 660 | 256 | 20 |
7800 GTX | 430 | GDDR3 | 600 | 256 | 24 |
7800 GT | 400 | GDDR3 | 500 | 256 | 20 |
7800 GS | 375 | GDDR3 | 500 | 256 | 16 |
7600 GT | 560 | GDDR3/DDR2 | 700 | 128 | 12 |
7600 GS | 400 | DDR2 | 400 | 128 | 12 |
7300 GT | 575 | GDDR3/DDR2 | 750 | 128 | 8 |
7300 GS | 550 | GDDR3/DDR2 | 400 | 64 | 4 |
7300 LE | 450 | GDDR3/DDR2 | 333 | 64 | 4 |
7300 SE | 450 | GDDR3/DDR2 | ? | 64 | 4 |
7200 GS | 450 | DDR2 | 400 | 64 | 4 |
7100 GS | 350 | DDR2 | 333 | 64 | 4 |
nVIDIA GeForceシリーズ 旧モデル
GPU 名称 |
コア クロック (MHz) |
サポート メモリ |
メモリ クロック (MHz) |
メモリ インター フェース (bit) |
ピクセル/ クロック (ピーク時) |
---|---|---|---|---|---|
6800 Ultra | 400 | GDDR3 | 1100 | 256 | 16 |
6800 GT | 350 | GDDR3 | 1000 | 256 | 16 |
6800 | 325 | GDDR3/DDR | 700 | 256 | 12 |
6600 GT | 400 | GDDR3/DDR | 1000 or 900 | 128 | 8 |
6600 | 300 | GDDR3/DDR | 1000 | 128 | 8 |
6200 | 300 | DDR | 1000 | 128 | 4 |
FX5950 Ultra |
475 | DDR2/DDR | 950 | 256 | 8 |
FX5900 Ultra |
450 | DDR2/DDR | 850 | 256 | 8 |
FX5600 | 325 | DDR | 550 | 128 | 4 |
FX5200 | 250 | DDR | 400 | 128 | 4 |
※ピクセル/クロックのピクセルとは、デジタル画像を構成する点の事。
以上のスペックを参考にする際には、以下の事に気をつけてください。
- スペックはメーカーの発表する数値を使用していますが、予告無く性能が変更される可能性が有ります。
- いくつかのスペックに関しては、実際に販売されている商品を参考に記載しています。
- グラフィックボードメーカーによっては、これらのGPUを更にチューニングして、コアクロックなどの周波数を変更している場合があります。
同シリーズのGPUであっても、末尾に記号が追加される事でその性能に差があります。
これらの事を踏まえて、自分が欲しいと思っているグラフィックボードのGPUの性能とその周囲のGPUの性能、そして価格を比較する事で最適なグラフィックボードを選択できるのではと思います。
コネクタの種類
ここまでは、グラフィックボードのGPUのシリーズでの性能を比較しましたが、これ以外にもグラフィックボードには大きな種類分けが必要な項目があります。
その中でも最も重要なのはコネクタ形状で、現在はAGPとPCI Express x16の2種類が一般的に使用されています。
このコネクタの種類は、nVIDIAとATIのどちらでも共通で使用されている統一規格です。
AGP(Accelerated Graphics Port)
グラフィックボードをマザーボードに接続する専用バス規格。
AGP 1x・AGP 2x・AGP 4x・AGP 8xまでの規格が存在し、バス幅は32bit、転送速度は通常で266MB/sとなっています。
各AGP規格の転送速度は、AGPの後に記されている倍数だけ速くなっています(AGP 8xでは2.13GB/s)。
各コネクタには互換性があり、マザーボードによってその倍率のAGPまで使用可能かが示されています。
PCI Express x16
グラフィックボードをマザーボードに接続する専用バス規格。
PCIコネクタの新規格であるPCI Expressを16本束ねて、グラフィックボード用に使用しています。
転送速度が約4GB/sと、今まで使用されていたAGP x8に比べ約2倍の性能を持ちます。
コネクタの形状もAGPとは異なり、グラフィックボード間の互換性はありません。
自分の使用しているマザーボードのグラフィックボード用コネクタがどちらなのか、また、これから購入しようとしている製品がどちらに対応しているのか、良く調べてから購入するようにしてください。
グラフィックボードはCPUより高価な事もありますので、十分に注意するようにしてください。