出張専門の鍼灸院です。はり・きゅう専門。東京23区を中心に出張治療を行っております。
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便秘をすると、老廃物が身体にたまり、そこから発生した毒素が体中を巡り、肌荒れや吹き出物・肩こりなど、あらゆる身体の不調につながります。便秘にも大まかに分けると3種類あります。
1.弛緩性便秘・・・大腸の動き(ぜん動運動)が弱っているために、便が腸の中で停滞してしまうタイプ。とどまっている間に水分がどんどん吸収され、ますます便が硬くなってしまう、という悪循環に。ダイエットをしている人や運動不足・腹筋の弱さなどが主な原因です。
2.習慣性便秘・・・便が最終的に直腸にたどり着くと、その信号が脳に届いて便意がおこります。この時に、便意を我慢したり、タイミングを逃すことが習慣になると、次第にこの排便リズムが乱れ、便意を催さなくなってしまうのです。
特に便意は1日のうちで、朝食をとった後に最もおこりやすくなります。朝は時間がないからといって、朝食を抜く人やトイレに行くのを我慢してしまうと、この習慣性便秘になりがちです。
3.けいれん性便秘・・・腸のぜん動運動が強くなりすぎて、けいれんをおこすタイプ。けいれんをおこすことによって、腸がますます緊張し、便が通りにくくなります。
腸の運動は、自律神経のうち、リラックス時に優位になる副交感神経の働きによって活発になります。なので、精神的なストレスや生活習慣が不規則な人は、この自律神経の働きが乱れ、けいれん性便秘になりやすいのです。なお、下痢と交互におこることもあります。
また、女性はホルモンの関係でどうしても便秘になりがちです。そのひとつである黄体ホルモンは、大腸のぜん動運動を抑制する働きがあります。そのため、分泌量が増える生理前は、どうしても便秘になりやすいのです。
慢性的な下痢は、もともと胃腸の働きが弱いために、栄養分を吸収できずに、そのまま便として出してしまいます。まずは、胃腸を丈夫にすることが重要です。
下記の“三陰交”や“足三里”は胃腸を強化し、下痢にもよく効くツボです。また、精神的なストレスや緊張が長く続くと、自律神経の働きが狂い、下痢になりやすいといえるでしょう。急激な下痢には“裏内庭”のお灸がよく効きます。
・中脘(ちゅうかん)・・・みぞおちとおへそを結ぶ線のちょうど中央にある。消化不良や吐き気などあらゆる胃疾患の特効穴。
・天枢(てんすう)・・・へそから左右両側2寸。胃腸の調子を整える他、腰痛や足のだるさなどにも効果あり。
・大巨(だいこ)・・・天枢から真下に2寸いった所。便がたまりやすい場所。便秘の方は、刺激すればもよおす即効性もあり。
・三陰交(さんいんこう)・・・内くるぶしの上3寸。別名、女性のツボともいわれており、生理痛・更年期障害などあらゆる婦人科系疾患の必須穴。
・足三里(あしさんり)・・・すねの上、膝の皿から下3寸の所。胃弱の人は特に入念に押すと良い。ただし、胃酸過多・胃潰瘍の人には用いない。
・裏内庭(うらないてい)・・・足の裏のひとさし指の付け根部分。急激な下痢によく効く。押すよりも温めたり、お灸をした方がより効果的。
精神的なストレスが原因で、自律神経の働きが乱れ、腸が強くけいれんをおこして、便秘と下痢を繰り返すようになる病気です。この他にも「おなかがはる、腹痛がある、ガスがたまる、疲労感、頭痛、動悸、発汗」などの全身症状がでることもあります。
上記のツボの他に、腰にある“大腸兪”、手にある“合谷”、精神安定穴として“内関”なども用います。