出張専門の鍼灸院です。はり・きゅう専門。東京23区を中心に出張治療を行っております。
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< 日本人は元来胃腸が弱い!? >
とかく、日本人は胃腸の弱い人が多いようです。トラブルや心配ごと、極度の緊張、ストレスなどで胃痛・食欲不振・下痢などの症状に悩まされる方もいらっしゃると思います。
東洋医学では、これを「肝(木)は脾(土)の働きを剋する」と言っています。肝は、ここでは精神的な緊張を、脾は胃腸を指します。つまり、精神的な緊張や不安などがあると、胃腸の働きが弱まってしまいますよ、と言っているのです。
さらに、現代医学的にいえば、胃は“自律神経”の支配によってコントロールされているので、感情の影響を受けやすいのです。自律神経には、身体を活動させる”交感神経”とリラックスさせる”副交感神経”とに分かれます。そして、胃液を分泌させて消化を促すのは、副交感神経の働きです。
ところが、緊張や不安、イライラなどのストレスを感じると、交感神経がこれに抵抗しようとして、過剰に働き過ぎてしまい、副交感神経とのバランスが崩れてしまうのです。これによって、胃液が分泌されすぎて、胃壁が荒らされたり、胃が過剰に収縮されすぎてキューッと痛んだりするのです。このように、胃とストレスは切っても切れない関係といえるでしょう。
東洋医学では「腎」は“先天の気”、「胃」は“後天の気”といわれています。先天の気とは、親から受け継いだ体質や遺伝のことで、後天の気とは、飲食物を摂取し、胃腸で栄養を吸収し、そこからエネルギーを得ることです。まずは、胃腸を丈夫にすることで、全身に血液がくまなく行き渡り、健康を維持できるのです。冷たいものはなるべく控え、よく噛み、胃腸に負担をかけないよう心掛けましょう!
・中カン(ちゅうかん)・・・“おへそ”と“みぞおち”のちょうど真ん中。食あたりや消化不良、胃痛などによく効く。胃腸の働きを高める。
・天枢(てんすう)・・・へそから左右両側に2寸いった所。胃疾患の他に便秘にも効果あり。
・脾兪(ひゆ)・・・第11番目と第12番目の背骨の間から両側に1,5寸いった所。胃の調子が悪いと背中のこの辺りもこわばったりする。他に膵臓の機能も整える。
・胃兪(いゆ)・・・脾兪穴から1寸下がった所。胃全般の症状に効く。自律神経失調による食欲不振や過食にも効果あり。
・足三里(あしさんり)・・・膝下3寸、すねのすぐ外側。他に便秘や下痢、むくみ、健脚、長寿などに効く、万能のツボ。ただし、胃潰瘍の人は、胃酸が出すぎる可能性があるので押さない方が賢明。
最近、どうも胃の調子が悪くて..とか、すぐに胃がもたれる、ムカムカする、あるいは食欲がない、胃下垂、胃弱、慢性胃炎などの胃腸障害に上記のツボがよく効きます。