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<お知らせ>
深川の関係するサイト
『芦辺倶楽部』
『性善説』
が、10月01日より共に新しいアドレスとなりました。

『芦辺倶楽部』
現 http://ashibe.hoops.ne.jp/


http://ashibe.infoseek.ne.jp/

もしくは
http://ashibe.hp.infoseek.co.jp/

『性善説』
現 http://born-good.hoops.ne.jp/


http://born-good.infoseek.ne.jp/

もしくは
http://born-good.hp.infoseek.co.jp/

ブックマーク・リンクの変更をお願いいたします。
(旧アドレスでも半年ほどアクセスできるようです)


2002年10月21日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day21

 暇だ。本職の方は。別業はようやくペースが掴めてきて乗ってきたんだけど。
 昨日触れた、ゲラの不思議な箇所は問い合わせで疑問解消。やっぱりどーしてそーなるのかやや不思議ではあるのだが、統一した趣向らしいのでこちらには異存なし。もうひとつの謎も単にミスだと誤解されていただけなので旧態に戻して大丈夫とのこと。いや、あれで駄目だったら本気で拗ねてるわわたし。
 掲載されるのはもう間違いないらしいのですが、ゲラが手許にあるうちはなんか不安なのでもー1日2日引っ張らせてください。

 先日購入したDVD『ブラックホーク・ダウン』に初期不良があった模様。
 http://www.ponycanyon.co.jp/tpic/black_owabi.html
 dts5.1ch音声(オリジナル)の後方2チャンネルが左右入れ替わっていたのだとか。左右がまるっきり入れ替わっているならまだしも、後ろだけというのが凶悪である。私の現環境では特に影響はないのだが、いつかdts対応スピーカーは導入したいしこの手の戦争物はその際いの一番に鑑賞するだろうから問題は払拭しておくに限る。近いうちに交換してもらおっと。
 ……いつだろうね、ホームシアターシステム購入するのって。

 本日のお買い物はなし。本屋に行くことは行ったのだが定期購読誌一冊だけでした。

 笹沢左保も逝ってしまった……。余裕が出来たら(だからいつだよ)『木枯し紋次郎』をじっくりと読むつもりでいたのだが……。御冥福を祈る。
 ……にしても笹沢氏が紋次郎の作者だってそんなに知られてないんでしょうか。matsuoさんのMystery Laboratoryのトピックスを見て頭を抱えました、一瞬。


2002年10月22日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day22

 ちなみに、本当に一瞬でした頭を抱えたのは。よくよく考えると、『木枯し紋次郎』は一人歩きが著しいうえ、どっちかというとまず浮かぶのは中村敦夫のイメージでしょうし、私自身笹沢左保という名前を知った遥かあとで紋次郎の原作者でもある事実を知ったわけで。
 ただ、小説『木枯し紋次郎』は時代小説といいながらミステリの骨格を具えたエピソードも存在するので、やはり笹沢左保を語る上で外しちゃいけないんでねーか、と思っております。

 深夜2時頃、2度目のノルマ達成……微妙にフライング気味だが如何なものか。しかし、調子に乗ったときは本当に執筆速度が違う。いったい何に躓いていたのか、と自分で訝しくなるくらいだった。願わくは、明日明後日もこの熱狂が途切れませんように。

 それはともかく、神坂 一『風ワタル地ノ放浪者タチ クロスカディア(3)』(1と2、富士見ファンタジア文庫/富士見書房)(bk1)読了。いつもどおりいつもどおり(褒め言葉)。壮大なインターバルで、肝心なところはひっくるめて次巻送りとなってしまったのが物足りなかったが。

 本日のお買い物
1,『スパイダーマン デラックス・コレクターズ・エディション』(Sony Pictures Entertainment/DVD Video)
2,aiko『秋 そばにいるよ』(Pony Canyon/CD)
3,さだ まさし『夢のつづき』(Free Flight/テイチクエンタテインメント/CD)
4,中島みゆき『おとぎばなし -Fairy Ring-』(ヤマハミュージックコミュニケーションズ/CD)
5,槇原敬之『これはただの例え話じゃない [初回プレス版]』(WARNER MUSIC JAPAN/CD Maxi)

 ああっ、本がないっ。
 1は今年上半期最大の話題作DVD化。限定版ボックスもあり、ライミ監督が厳選した映像版スパイダーマンの名場面を焼いた35mmフィルムとかコミックの復刻版とかなかなか購買欲をそそる特典がついていたのだが、単品で同時発売された『スタン・リーの世界』にどーも興味が湧かず、というか率直に邪魔だったもので通常版にて購入。初回プレス限定でプレゼント企画あり。ちなみに劇場で鑑賞したときの感想はこちら
 2と3はファンを標榜しておきながら発売から随分経っての購入。売場に寄るタイミングが掴めなくってねえええ。2は初回版ジャケットが売り切れてしまったわ。
 ともあれ、違いの解る犬に選んでもらえなかったaikoのニューアルバムである2。ざっと聴いた印象では相変わらず安定した仕上がり。
 3は30周年記念と銘打っているものの、概ねさほど肩肘張らぬ作りとなっている。ただ、ここ暫く音沙汰のなかったさだ氏自身のギター演奏が聴かれることと、山本直純氏編曲の楽曲が2曲収録されていることがポイント。1曲は先日シングルでも発売された『大きな森の小さな伝説』だが、もう1曲はさだファンにとってはお馴染みの『聖夜』。実はアルバム初収録、とライナーノートに書いてあって驚いたが、そういやライヴ盤ぐらいにしか収録されていなかったかも知れない。物議を醸した代表作『防人の詩』同様に、映画『二百三高地』に寄せた楽曲であり、映画で使用された際のスコアそのままに演奏収録されたもの。ファンにとっては冒頭のフレーズだけでも感涙ものです。
 正確には明日発売の4は久々、他のアーティストに提供した楽曲、或いは『夜会』のみで使用しレコード化されていなかった楽曲をアレンジし自らカバーした、セルフカバー集。注目は、高倉健と裕木奈江に提供した『あの人に似ている』。この曲、高倉健のパートをさだまさしが、裕木奈江のパートを中島みゆきがそれぞれに作詞作曲した、一風変わったデュエット曲として当時も話題になったもので、のちほどさだまさしが自身のパートのみを切り離してカバーしている(アルバム『古くさい愛の唄ばかり』収録)が、今回は中島のアルバムにさだがゲスト参加する形で、初めて完全なカバーが行われた格好。この2人、結構付き合いが古いはずなのだがデュエットは初めてで、仕上がりはいかなものかとドキドキしていたのだが――いいねえ。2人とも癖のあるヴォーカルのためハーモニーは難しいかと思っていたがあにはからんや、非常に美しいアンサンブルを聴かせてくれます。ファンとしては、瀬尾一三のロック調で骨太なアレンジにもきっちり馴染んでみせたさだの芸に改めて感じ入ってみたり。
 もうひとつ個人的に注目していたのは『紫の桜』。『夜会Vol.10 海嘯』で使用されていた曲だが、DVDで鑑賞したときから耳について離れなかった1曲なのである。オリジナルでは絶叫に等しい熱唱を聴かせていたが、意外にも収録されたのは穏やかにアレンジされたもの。アレンジされても変わらない完成度で「こりは名曲」という当時の直感は証明されたものの、なんか釈然としなかったり。ついでに英語題が『Jacaranda』となっていて思わず膝を打つ。ジャカランダはブラジル原産の熱帯・亜熱帯によく見られる常緑高木で、紫の花弁を桜のように散らす樹。そういやあれ、舞台は日本じゃないんだよあの場面では。
 最後の5は、これも発売からちょっと遅れての購入となるマキシシングル。中身を聴かぬまま購入したのだが……曲の構成がちとマンネリかも、悪い意味で。初回プレス限定収録の『モグラの詩』がいちばん出来が良かったような。

 ゲラを返送したのでよーやく告知。
 11月25日頃発売予定、コンプティーク編集部・編『Kanon & AIR SS 青空編』(角川書店)に短篇が掲載されます。漫画で多く出版されているKey製作のゲーム2作に取材したアンソロジーの小説版で、私は『AIR』メインでちょこっとだけ『Kanon』を絡ませた作品を書きおろしました。題名は『ここにいるよ。』。某アメーバ状アイドルユニットの新曲とは何ら関係ありません。
 なお、カラー扉は『放課後メイド探偵』に引き続き、今回もしんたろーさんに描いていただきました。文章の方はさておきイラストのためだけにでも買う価値あります。
 執筆に当たって色々と裏話がありましたが、その辺は発売後にprofileの著作一覧に追加するときにでもお話します。……無論書ける範囲内でね。
 本体予価900円、B6版という小説本としてはちょっと特殊なサイズでの刊行ですので、ご注意ください。しかしまあ、短篇ばっかで渡り歩いてとうとう4社目だぜおい。

〜新作情報〜
2002年11月25日発売予定
コンプティーク編集部・編
『Kanon & AIR SS 青空編』

(角川書店/本体予価900円/ISBN:4-04-707102-1-C0076)
Key製作のゲームソフト『Kanon』及び『AIR』を題材とした
書き下ろし短篇小説アンソロジー(『茜空編』と同時発売)に
短篇『ここにいるよ。』を寄稿いたしました。
『AIR』の作品世界にちょこっとだけ『Kanon』の登場人物を絡めた
内容となっております。
登場人物その他は発売までのお楽しみってーことで。
(ミステリでもホラーでもメイドさんでもありません悪しからず)
扉のカラーイラストは、『放課後メイド探偵』に引き続き
しんたろーさんに担当していただきました。


2002年10月23日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day23

 一昨日テンション上げすぎたために却って何も手がつかなくなり、昨日一日通しての作業の進展はいまいち。今朝から若干建て直しを図り、そこそこ取り戻せたのだが……一昨日のペースを、いたずらにテンションを上げずに達成するにはどうしたらいいもんだか。

 愛用している、というか持っている中で一番使い勝手がまともなのでMP3再生ツールとして『musicmatch JUKEBOX Ver.6』を常用していた。が、最近このソフトのCDDB検索の調子がいまいち良くない。ふと、何らかのトラブルが発生していたんじゃないかと思い、日本版の発売元のホームページを探してみたところ、案の定データベースとして利用していたサイトとのあいだに問題が生じたようで、新しいサービスへの接続機能を搭載したVer.7への無償アップデートによって対応する、となっていた。
 嬉々としてダウンロードしたのだが――そのあと、ユーザー登録で一苦労させられた。Ver.6に変更したときサボっていた私もいけないのだが、オンライン登録で以前取得したユーザーIDをもとに情報を引き出すことが出来ないため、初めてネットワーク上でユーザー登録する場合は「新規登録」として住所氏名から入力しなければならないらしいのだ。しかも、Ver.6のときBIGLOBEからダウンロードで購入しており、その際取得した機能制限解除コードでVer.7も使用可能、となっているのに、この解除コードをもとにVer.7のユーザー登録のみ行うことが出来ず、いったんVer.6で新規登録したあとまた追加登録を行わなければならない。向こうでトラブルを把握してるんだから、このぐらい素通しさせてくれても良さそうなものを――とかいう以前に、なんとゆーか登録システムがアナログチックだ。何のためのIDなのか、何のための複雑な認証システムなんだかわからないじゃないかこれじゃ。
 ……まあ、書き物ばかりでネタのない日記に潤い(?)を齎してくれたからいいけど。

 本日のお買い物
近藤史恵『青葉の頃は終わった』
,東川篤哉『密室に向かって撃て!』(以上、カッパ・ノベルス/光文社)
,和田慎二『超少女明日香 学校編(1)』(MFコミックスフラッパーシリーズ/メディアファクトリー)

 1は私の記憶が確かなら近藤史恵氏カッパ・ノベルス初登場。ところでカバー・デザインがほのかに西澤保彦『夏の夜会』を彷彿とさせます。そして「帯が邪魔」と思うくらいに装画が美しい。
 2はカッパ・ワン出身作家のなかで最初に刊行された第2作。今後ずっと名画タイトルをもじった形で通すのでしょうか?
 3は遂に連れ戻されてしまいました明日香、の最新シリーズ。これまでになく趣味に走りまくった上、フラッパー移籍後最長のエピソードになるらしいです。

 記事湯津、ってありがちな誤変換ですよねー。


2002年10月24日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day24

 このあと取り急ぎ「鮎川読者への8つの回答」に答えるつもりなので本日は簡易更新。……買い物が多いからもう他に手のつけようがない、とも言う。

 本日のお買い物
,赤城 毅『紳士遊戯』(カッパ・ノベルス/光文社)
,北村 薫『覆面作家の愛の歌』(C・NOVELS BIBLIOTHEQUE/中央公論新社)
,福島 聡『少年少女 1巻』(BEAM COMIX/enterbrain)
,『痕〜きずあと〜 アンソロジーコミック』
,『歌月十夜2 アンソロジーコミック』(4と5、Twin Heart Comics)
,『月姫FANTASY 同人誌ベストセレクション【もっと萌え編】』(Twin Heart Comics DX/4〜6、MISSY COMICS/宙出版)
篠房六郎『空談師(1)』
, 同 『篠房六郎短編集〜こども生物兵器〜』(7と8、アフタヌーンKC/講談社)
,犬威赤彦『こみっくパーティー(2)』
10夢来鳥ねむ『爆走!艶歌 紅 魅兎(2)』(9と10、電撃コミックス/メディアワークス)

 今日はとてもとてもとてもとてもとても欲しい本が一冊あったのですが、行き付けの本屋に注文するのが昼近くになってしまったため入荷できず。とほほほ。
 何故か他のカッパ同時刊行作品から1日遅れで購入した1。何故かというと、投げ込みチラシにあったカットに惹かれて買うつもりになったからだ。装画・村田蓮爾。挿絵がないのが腹立たしいくらいに村田蓮爾。コン・ゲームという最近あまり見なくなったジャンル名にも惹かれたんだけどね。
 2は、まあまあ毎度ですが親本も文庫判も持ってます、の覆面作家シリーズ第2巻。しかしこちらは挿絵がかなーり沢山追加されてますので1に較べるとお得感あります。
 今月待望の1冊である3は、コミックビーム連載中の短篇連作、初の単行本化。どこか古めかしさを感じさせる粗い線で描かれる繊細な世界が魅力的な、ジャンル不定の作品集である。新人だけあってあちこちに雑なところやぎこちなさを感じるのだが、それでもお薦め。
 4〜6は、まあ、いつものことってことでお許しください<なんで許しを求めなきゃいかんのかが解らないけど。ただ、同人誌から抜粋した6、なんだか数を満たすためだけに採られたんじゃないかと思うような作品があるのはどーかと。
 7と8は『家政婦が黙殺』で局地的にブレイクした篠房六郎氏の最新刊恐ろしいことに2冊同時発売。7は連載継続中、ハードな画面でファンタジー漫画の技法を踏襲しながら実はネットワークゲームをモチーフにしたSF風味、というかなりアグレッシヴな主題を持つ長篇。8はアフタヌーン掲載作(7の前身もあり)とか四季賞入選作とかを集めた、前述の『家政婦が黙殺』とはかなり趣を違えたハード寄りの作品集。表3の著者コメントやカバーを剥いた下は相変わらず中坊でしたが(褒め言葉)。
 9は表紙すばるでっせ、と誰にともなく呼び掛けてしまう第2巻。内容についてはことさら言うことなどなく。10は第2巻ながらひとまず終了、らしい。うーん……正直、妖怪と言葉遊びをいちいち絡めて、毎回のようにコメディタッチからシリアスへ軌道修正する、という展開ばかりになっているのが拙いのでは。そうでなくても今回のテーマは「演歌」なだけに、従来の作風にそのまま重ねたら辛気くさくなるのが解っているから、いまいち支持が得られないんだと思うのだけど。雰囲気は好きな作家なので今後も買い続けますが……心配だなあ。
 なお例のビニ本は、行き付けの書店でも今夕には姿を消しておりました。

 お願いですから、拉致被害者報道はひとつのニュース番組につき1/4以内に纏めてください。本心を言えば1/6でもいーんじゃないかと思うんですが譲歩します。アメリカの連続狙撃事件に関する重要な報道が、結構長々とニュース番組を見ていたはずなのに一度も目にすることがなかったなんて、絶対にどうかしてます。北朝鮮政府の対応にも疑問を色々と感じますが、現在日本のマスコミの姿勢だって大概変です。勘弁して、ほんとにもう。


2002年10月25日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day25

 既に送った分のデータにいまいち納得できない箇所があり、修正しながら作業。新しい部分に手をつけられないから総量はあまり増えないのが悩み。あー、そうこうしているうちに次の期限がああああ。

 昨日あーいうこと書いたら、その翌日に今度はスペシャルドラマ枠潰した局が出た。はー……そういや先日も同じ局で、果たして相手側政府の総意なのかはっきりとしないコメントをスクープと称して大々的に取り上げてたっけ。

 本日のお買い物
坂田靖子『坂田靖子セレクション第16巻 ビギン・ザ・ビギン(3)』(潮漫画文庫/潮出版社)
早見裕司『Mr.サイレント2 自律世界の愛しい未来』(富士見ミステリー文庫/富士見書房)
,火浦 功『トリガーマン!1・2/5』(ソノラマ文庫/朝日ソノラマ)
,エルモア・レナード『アウト・オブ・サイト』(角川文庫/角川書店)
5,『創元推理手帖 2003』(東京創元社)

 一番欲しかった本は見つかりませんでしたしくしくしく。bk1で「24時間以内出荷」となっていたので、思わず250円余計に支払って即座に注文。これで遅れたらどうしてくれよう。
 それは兎も角。
 1は南の国の変な話第3巻。初出一覧を見ると、けっこう親本で持っていた。そうと気付かなかったのは1冊ごとに版元が違っているからで、どーもこういう形でシリーズが纏められるのは今回が初めてらしい。
 2は早見氏のミステリシリーズ第2巻。あー、あんなに楽しみにしていたのに第1巻も未だに読んでません。芦辺さんの未読分を読み終えたら早見さんのほうに着手するつもりでいるのだが……いつになるんだ。それはそうと、帯のアオリと表4の粗筋、文章を見直した方がいいと思います。特にこの台詞の引用の仕方はちと収まりが悪い。
 3の奇妙なタイトルはこーいうことらしいです、つまり、数年前(十数年……ぐらいになってないか?)に刊行された『トリガーマン!I』という単行本に収録されていたのは短篇全5話、これにその後間もなく発表された1話と、今回の復刻に合わせて書きおろした短篇1話を追加したのがこの本。つまり、Iに2/5追加したからこーいうタイトル。……何といいますか、もう。ソノラマ文庫刊行作品の一覧に旧版も一緒に並べて書いてあるからてっきり「あ、Iも買わなきゃいけないのか?!」と思ったのに、どーやら必要はないようで。イラスト目当てでもなければ。
 なんだかとっっても今更という気がする4。アメリカ本国では高い評価を受け、映画業界でもリスベクトする作家が多いというのに、日本では訳出されることも少なかったレナード6年前の長篇であり、1998年にはアカデミー監督賞受賞前夜のスティーヴン・ソダーバーグがジョージ・クルーニーとジェニファー・ロペス主演で映画化したことで知られる作品である。映画の方はちゃんと公開され結構ヒットしたはずなのになんで原作の訳出にこんな時間がかかったんでしょう。ハードカバーなど親本の存在に私が気づかなかった……ってこたないよなあ。しばらく前に調べた覚えがあるし。何はともあれ祝刊行。
 そして5は、推理文庫と同サイズの2003年度版手帖。らしいのは、それぞれの日付に生まれた、或いは没したミステリ・SF・ホラー・ファンタジーの著名人が記されていること。普通に手帖として使うつもりがなければかなり無駄だが、話題作りにも持っていて面白いかも知れず。ちなみに私は天藤 真と同じ日の生まれでした。それだけで大満足。あ、31日に満たない月の末尾には、推理作家協会賞と創元三賞の受賞者リストも掲載されてます。

 って、あ、しまった、日中「8つの回答」の文章書くつもりでいたのに、時間作るの忘れてた。もーしばらく見逃してやってください……とほほ。

 ……そういや、こんなんがあったんでした。私の結果報告。

■ 診断結果 ■


あなたのメイ度は 96 です。
適性は 66 でした。(MAX:100)
どの館に行っても通用するメイドになれます。でも、御主人様や教育係のメイドから特別に気に入られる程ではないでしょう。

萌え値は 30 でした。(MAX:50)
結構な萌え娘です。いい感じ(^^

( メイ度 = 適性 + 萌え値 )

★ どんなメイドになるか?
(複数該当の場合あり)

【奉仕マニアメイド】
 あなたは奉仕する事に喜びを感じるメイドになるでしょう。ですから、ある意味1番メイドに向いているかも知れません。しかし、その性格が災いして騙されやすいので気を付けて。メイド仲間との関係では、無二の親友が出来る事でしょう。お客様への心配りに長けたメイドとなるでしょう。

 メイ度をUPさせるアイテム:ピンクのエチケットブラシ
 相性のいいメイドのタイプ:奉仕マニアメイド、大和撫子メイド

【愛情メイド】
 母性愛あふれるメイドになります。ご子息と恋愛関係に陥るかも知れません。御主人様にも大変好かれます。メイド仲間からも好かれます。お客様への心のこもったもてなしが、館の株を上げるかも知れません。

 メイ度をUPさせるアイテム:庶嚔ヒのペンダントネックレス
 相性のいいメイドのタイプ:愛情メイド、つんつんメイド


メイドタイプの熟練度は、16 です。
(複数のタイプがある場合は、その平均値)
熟練度が高いほど、その道を極めていることになります。MAX値はタイプにより異なります。
20 を越えると、必殺技を出せるようになります(嘘)

 アイテムを使えば(用意できれば)、メイ度が+10上積みされます。 メイ度とアイテム値を足した値が80を越えていれば、メイドとして人生を全うする事も可狽ナす。 30以下であった場合は長く続かないでしょう。アイテム無しで100を越えているお方!、お願いだからメイドさんになって下さい(^^

〜 他に、こんなタイプがあります。 〜 しっかりメイド どじメイド きびきびメイド おっとりメイド
知的メイド 元気メイド ムキムキメイド 将来は教育係メイド
情熱メイド 奉仕マニアメイド 御主人様は友達メイド 根性メイド
小心者メイド 愛情メイド つんつんメイド したたかメイド
玉の輿メイド 大和撫子メイド 優柔不断メイド えっちメイド
サゾメイド マゾメイド 影の支配者メイド

 いや、文字化けが多いうえにあまりにも面白みのない結果だったもんで公開するのやめようかと思ってたんですけどね。

 いつの間にかアドレスを変えて正常運営していた宙出版リンクを修正。前のアドレスはいったい何だったんだ。


2002年10月26日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day26

 週末が来ました映画を観るぞ、と。
 が、少々時期が半端でどれを観ていいのか解らない。ギリギリまで悩んだ挙句、たぶん一般的にあまり知られていないが粗筋がやけに面白そうで個人的に気になっていた一本、ディナーラッシュ』(シネマパリジャン・配給)を鑑賞。感想はこちらから。観賞後は、二枚ほど前売り券を確保し、秋葉原で途中下車し軽く買い物をしてから帰宅。本当は色々とやることがあるのだがいまいち気分が乗らず夜までだらだら。

 本日のお買い物
1,狩野蒼穹『恋するガクセイ』(FOX Comics/フォックス出版/成年コミック)
早見裕司『Mr.サイレント2 自律世界の愛しい未来』(富士見ミステリー文庫/富士見書房)
,上田次郎『日本科学技術大学教授上田次郎の どんと来い、超常現象』(学習研究社)
,仁賀克雄『ロンドンの怪奇伝説』(ダ・ヴィンチブックス/メディアファクトリー)

 無茶苦茶なラインナップだ。
 まず1は……えーと、なんかね、妙に読んでみたくってねえ。目的意識を持ってK−BOOKSに探しに行きました。
 昨日も見たような気がするので2は飛ばします悪しからず御了承を。
 そして注目の3。一昨日、某所で発売の報を目の当たりにしてから欲しくて欲しくてたまらなかった1冊。ドラマ『TRICK2』のなかの登場人物・上田次郎(阿部 寛)が出版した『どんと来い、超常現象』とその第二弾を一般書籍用に加筆・再編集したもの……という設定の企画本である。内容的には、上田の生い立ちと上田の視点から『TRICK』の物語を再構築した文章と、関係者のインタビューとかを収録している。結構手が込んでて面白いが、なにより嬉しいのはあの序文がちゃんと再現されていること。Don't be afraid! どんと来い、超常現象!
 4は題名のまんま、ロンドンの歴史上に登場した怪人物怪事件3種を取材し、その実像に迫ったもの。ちなみに編集は三津田信三氏。……ここにも。

『USOジャパン』、その程度のネタで来週まで引っ張るなってば……。ポイントは覆面と床の文字だろーが。

 以前のお買い物一覧、24日北村 薫『覆面作家の愛の歌』25日火浦 功『トリガーマン!1・2/5』にそれぞれのbk1IDをリンク。『Mr.サイレント2』の25日購入分にもリンクしておきました……あんまり意味はないが。


2002年10月27日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day27

 アクセス解析を見たら、トップと日記を除くコンテンツへのアクセス総数が、昨晩午後8時台に急激に増えていた。cgiのシステムの都合から一括でデータを取得しているので普通どのページに対するアクセスが急増しているのか解らないのだが、今回だけは一目瞭然だった。キーワードは「自殺」「自殺の聖歌」「レコード」「作曲家」「放送禁止」そして「暗い日曜日」。ヒットしているのは、「cinema / 『暗い日曜日』」のページ
 昨晩、『USOジャパン』冒頭でこの映画の元となった楽曲が扱われた所為だ。もーみんな一斉に検索かけて飛んで来てんの。ブラウザと検索サイトの条件によって、検索キーワードが文字化けすることも多いため、正確な統計は出ないのだが、ここ最近の検索キーワードトップを一瞬にして奪ったことだけは間違いない。「アンビリーバボー」とか「鬼作」を凌駕して。……うちで引っかかるのはそんなんばっかりかい。

 でこのネタは終わりかと思いきやさにあらず。
 昼間、某店でWポイントサービスをやっているのに合わせて、何かDVDを買ってこようと外出した。その場で買ったものだけでなく、今日予約注文した商品も購入したその日にWポイントになる、というので、壁に敷き詰められた発売予定表を眺めながら考えていて、ふとその文字を発見した。
“11/2 『暗い日曜日』 メディアファクトリー”
 ……そういう理由かよおい。いや、作品自体は結構良くできているのにあまり知名度は高くないから、宣伝自体は寧ろ進んでやって欲しいと思うくらいだけど。てなわけであの番組で興味を持った方は御覧になってください。

 といったところで本日のお買い物。
1,『マップ・オブ・ザ・ワールド [スペシャル・エディション]』(Art Port/DVD Video)
2,『Rance 5D ひとりぼっちの女の子』(Alicesoft/Windows98以降対応ゲーム/18禁)

 いろいろ悩んだ挙句にまたも劇場で観たのを買ってみました、の1。アメリカでミリオンを達成した小説の映画化、というよりも私にとってはあくまでパット・メセニーの音楽が光る秀作。その辺は製作者もよく解っているようで、3つめの音声トラックに台詞・効果音の一切を省いたBGMのみを収録し、更に特典としてBGM使用場面だけを延々と流し続けるモードを採用していたりする。まさにただのBGVとして活用できるお徳用の一枚。いや、映画自体も非常によく出来てるんですけどね。
 久々にこの類のゲームを買おうと売場を逍遙して、結局いちばん安いのに落ち着くあたりがヘタレです、の2。いったい何年振りのランスか、と思ったら……鬼畜王から数えても6年も経ってやがんの……ほろほろ。なんか紆余曲折の果てに軽量版での新作発売と相成ったようだが、その辺の詳しいところはゲーム中のおまけコーナーで触れてます。早速遊び始めてみましたが、RPGと言いつつ一切合切勝手に進めてくれるので楽は楽なのだが手応えに薄い。暇潰しには最適だと思うが。
 ……と言いつつ、ルーレットとサイコロを用いたままならないゲーム展開が結構ツボに入って、作業一切ほったらかして遊んでたりして……。流石に巧いわ。

 特に接点がなくて、ただこっちでWeb日記をほのぼのと(は限らなかったりするが)読んでいるだけだと思っていたところからリンクされるとかなーり吃驚します。ああほんまに。最近ネットワーク上で新しいところへ出て行こうという意欲皆無だったから余計に。

 でもって、ようやく「鮎川読者への8つの公開質問」への回答を作成終了。わざわざ他人様のWebスペースを占有することもないので、こちらで公開しておきます。

 ああ、ゲームやりすぎたのか天候の変化に身体が対応しきれなかったのか、風邪気味で頭が痛いのです。しかしここ数日サボりすぎていたので、流石に今夜は怠けてられないんだよなぁ……どないしよ。


2002年10月28日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day28

 その後、午前4時頃まで『Rance 5D』を遊び続けた……だって、レベルの上げ方間違えて、途中どー足掻いても勝てなくなっちゃうんだもんなぁ……。セーブが自動で、どこで止めてもいいというシステムだが、それはつまり区切りを明確に出来ないことと同義であり、中断するきっかけが得られないままずるずると。お陰で風邪気味の頭はいよいよ朦朧としてきたのでした。どないしよ。

 朝から頓服して出勤。寝不足と風邪気味で頭の中に靄がたちこめているような心地がする。こんな状態で滞っている作業の再開は叶うのか。
 と思っていたら意外や意外、このコンディションは却って余計な悩みを払拭するのか――或いはこの段階に来てようやくキャラと展開が完璧に把握できたのか、午前中としては珍しくかなり順調に筆が進むのだった。

 本日のお買い物
,ジャック・ケッチャム『隣の家の少女』(扶桑社ミステリー/扶桑社)
,レイ・ブラッドベリ/中村 融・訳『塵よりよみがえり』(河出書房新社)
,やぶうち優『チコのねがい』(ちゃおフラワーコミックス/小学館)

 店頭で見かけたときからなんとなく心惹かれていて、先日冬野さんから「後味悪いですよー」と熱心に薦められたこともあり、遂に購入した1。少女虐待をテーマにした……なんだろう。犯罪小説か、ホラーか。何にしても面白そうなのです。
 ただ引っかかるのは、原題である。“The Girl Next Door”――邦題は非常に忠実な訳に基づいているわけだが、実は私の愛聴するパット・メセニー・グループのアルバムに、全く同じ題名の曲が存在するのだ。収録されているのは、R&Bのスタイルを取り入れた『We Live Here』、発売は……1994年。小説の5年後。まさか……なあ。どうしたらこの小説からあんな曲想が浮かぶのだ。
 2は55年の歳月を費やした長篇、という冗談のような文句を付した最新長篇。魔力を具えた一族を扱ったもので、長年に亘って書き継いできた同テーマの短篇複数を下敷きとしている模様。うちひとつ、『集会』(『10月はたそがれの国』収録)は萩尾望都の手により漫画化もなされており、『異形コレクション綺賓館 十月のカーニヴァル』に採録されているので個人的にも馴染みあり。いいなあ、こういう仕事。
 3はなんだかとっても久し振りの気がする、ちゃお掲載の短篇を集めた単行本。少女漫画のテーマが恋愛に傾斜しがちなのは仕方ないにしても、根本的なシチュエーションが似通いすぎた作品が多いのが残念。

 清廉潔白……という四字熟語がどうして精錬潔白になるのかが不思議でなりません。普通のIMEならまず一括変換してくれるはずだと思うんだが……。ネタにするために入力したら、変換リストに登録されてしまったのがなんか厭。分けて書けば良かった。

 なんか底意地悪いぞ、俺。


2002年10月29日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day29

 昨晩のうちに『Rance 5D ひとりぼっちの女の子』(Alicesoft/Windows98以降対応ゲーム/18禁)コンプリート。いやもう、レベル上げしんどいったらありませんわあなた。制限時間があるわなかなかダンジョンに辿り着かないわサイコロは思い通りに転がらないわ。確かに愛も感動も正義もないが充分楽しめた。最後に発表されるスコアにはあんまり刺激されないが、最後の敵をもっと楽に倒せないかどうか試すために、もーしばらく遊び続けられそうである。よきかなよきかな。

 風邪も小康状態となり、作業は快調。昨日書いた奴の半分くらい書き直す勢いで快調。ちくしょおおお。

 本日のお買い物
,『AIR アンソロジーコミック 神尾家の食卓』
,『AIR アンソロジーコミック 青空の教室』(Magi-Cu COMICS/enterbrain)
,森岡浩之『月と闇の戦記(二) 守護者はぶっちぎり。』
篠田真由美、岡本賢一、瀬川ことび、乙 一『ホラー・アンソロジー 悪夢制御装置』(スニーカー・ミステリ倶楽部/3と4、角川スニーカー文庫/角川書店)
5,山下達郎『RARITIES [初回限定版]』(MOON RECORDS/WARNER MUSIC JAPAN/CD)

 1と2は同時刊行のアンソロジー……どっかで聴いたフレーズだが。ちなみに、こーいうのを良く買う私からすると1は比較的見慣れたメンバーが、対して2はほとんどが初見という珍しい構成。技術の平均値は……微妙だけど。相変わらず「ちゃんとネームの審査したのだろうか」というのが幾つか見受けられるし。でもなんでみんな同時に出すのん?
 3は……シリーズなのに1年振り。『星界〜』も滞ってるし。
 4は、スニーカー・ミステリ倶楽部として初めて明確に「ホラー」と銘打った作品集。
 今日唯一のCDである5は、またしても数年振りとなる山下達郎最新作。アルバムに収録されなかったシングルやカップリング曲、デモテープに未発表テイクといったレア作品集(だから『レアリティーズ』なわけだ)なので正直手抜きという印象は免れない――この人の性格上、絶対に細かに手を入れていることは容易に察しがつくのだが。が、それでもこーやってちゃんと並べると完成度の高い仕事をしているのがよく解るし、いちいちシングルを買うのが面倒という私のようなファンには有り難い一枚である。初回限定版には、代表曲5つのカラオケヴァージョンを収録したボーナスCDつき。『GET BACK IN LOVE』に桑田夫妻のコーラスが印象的な『蒼氓』(当然コーラスは入ってます)など、渋めで通常ならカラオケなんか収録しないだろうという楽曲中心なのがまた。


2002年10月30日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day30

 昨日のお買い物、編集協力が別の会社になっていた。だから作家陣やページ構成に微妙な違いがあったのか?
 ……しかし、今の物の本って、本の綴じ側の枠外に文字(フキダシ)を入れちゃいけない、って書いてないのか? それ以前に、編集者ってそういうことを問題にしないのか? 普通ネームで弾くだろうに、っていうか、こういうイージーミスを、何度も商業誌に載ったような描き手がやっているのが俄に信じられなかったり。

 まるまる数ページ分くらい表現を変えたり、描写のバランスなんかを考慮して一部を後ろの章に移動させたり、とかやっているために、枚数だけはそこそこ稼げるのだが、肝心のいま手掛けている部分がなかなか完成しないという罠。では、移動させた分だけあとの章の完成は早まるのかというと、いずれ文脈に合わせて改稿しなければならないから、結局かかる手間にあんまり違いがないのが辛い。
 ……などと愚痴こぼしてないでさっさと書こうよ俺。そーでなくても作業遅れてるんだからさ。そろそろ同人の準備もしなきゃならないのによう。

 本日のお買い物
,犬上すくね『恋愛ディストーション(4)』(ヤングキングコミックス/少年画報社)
,岡崎二郎『アフター0 著者再編集版(7) 生命の鼓動』
, 同 『 同 (8) 未来へ…』(2と3、ビッグコミックス オーサーズ・セレクション/小学館)
,堤 幸彦・監修/蒔田光治、林 誠人・原作/西川 淳・漫画『TRICK THE COMIC(1)』(角川書店)

 1は3巻からふた月おかずの刊行で最終巻。特に急激な展開もなく、自然消滅的な最終話はいかにも雑誌の休刊が原因で終わったらしい印象だが、実際のところドロドロや緊張とはあまり縁のない作風なので、このぐらいでちょーどいいんではないか。が、それだけにカバー下のオマケ漫画は反則。確かに、回収されていない伏線を辿るとこういう展開が予測されるのだが、作者自ら提示しちゃったら決着が気になるじゃないかー。というわけで、もやもやした気分を味わいたくない方はなるべくカバーを外さないようにしましょう。
 2と3も4ヶ月連続復刻の最終配本となる。2は主に絶滅種をモチーフとした作品を集めた巻。未収録作品が多いのは、ちょうど『国立博物館物語』あたりが始まる過渡期と重なっていた所為だろうか。ラストとなる3は、「未来へ…」という副題があり、人工知能と進化というSFでもまだ充分に食い尽くしていない素材を扱った作品が後半に並んでいるが、全体の印象はページ数とかテーマの関係で取り漏らした作品が固まってしまったよーな感じ。しかしその分、岡崎流SFのエッセンスがいちばんよく凝縮された内容になったようにも思う。2では究極のロマンスとも言えるエピソード1と5が、3は様々なジャンルを包括するような1が個人的ベスト。
 4は映画化に合わせて連載の始まったコミック版の単行本第1巻。連載の方で読んでおらず、刊行時期からして映画版の漫画化だろうな、と高を括っていたら、連続ドラマ第1シリーズから忠実に辿ったものだった。変に灰汁の強い画風と、紙幅の関係かあちこち端折られたストーリーが気になるが、雰囲気はよく再現しているのでまあ及第点というところ。


2002年10月31日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021021~.htm#Day31

 あああああする事沢山だ大変だー。

 深夜に(本当に深夜に)担当さんからメールを頂戴したので変更告知。
 私の新作短篇の掲載書籍が、『Kanon & AIR SS 青空編』から『 同 茜空編』に変更となりました。
 作品のイメージは夕暮れだったので、むしろ何故最初からこっちじゃなかったんだ、と思いつつ。お買い上げの際はお間違えなきよう。いや、両方買っていただいてもいいんですけどね。多分将来的にはその方が幸いだったり。
 判型・価格・発売日に変更はありませんが、ISBNコードは ISBN:4-04-707103-X-C0076 となります。

 午前中にばたばたと仕事と買い物を済ませ、午後配達に向かおうとしたら先方が夕方まで不在だった。少々疲れ気味なので仮眠を取ったら4時半すぎまで起こされず、で慌てて先方に確認して配達。無事ものをお渡しするとそのまま帰宅――はせず毎度のように寄り道してお買い物。迷っていたものを結局買ってしまうのだった。

 本日のお買い物
,ローレンス・ブロック『死への祈り』(二見書房)
2,ザ・フォーク・クルセダーズ『戦争と平和』(Dreamusic/CD)
3,岡村靖幸と石野卓球『come baby』(Ki/oon Records/CD Maxi)
4,くず『生きてることってすばらしい』(R&C Japan/CD Maxi)

 ……なんか変な取り合わせ。
 1はそろそろ誕生から四半世紀が経過しようとしている、ブロックの代表作マット・スカダー・シリーズの最新第15作。なんだか最近邦題が似たり寄ったりなのがどうかと思うが、ミステリとしては多分個人的にいちばん信用しているシリーズなので買うのに躊躇なし。あとがきによれば、旧作『獣たちの墓』がハリソン・フォード主演で映画化されるとのこと。
 2は期間限定の再結成を成し遂げたフォーク・クルセダーズの最新アルバム。「音楽環境保護のため、再生曲を使用しています」という決まり文句のもとに『あの素晴らしい愛をもう一度』『ヨイトマケの唄』『白い花は恋人の色』など、もう特定の世代にとっては感涙ものの名曲をカバーしつつ、新作にお遊びも沢山盛り込んだ実に愉しい一枚。『巌流島』って何だ、と思っていたら加藤和彦と再結成のキーマンである坂崎幸之助のスリー・フィンガー合戦だったり、あの『でゅびでゅばぁ〜』(これで解る人は私と同類です)にベンチャーズのナンバーを織り交ぜてカバーしてみたり。多分に往時のファンでないと解らない遊びが殆どながら、坂崎を加えたことで完成度を増したギターテクニックと、名作曲家である加藤和彦の作編曲が堪能できる点でも貴重な一枚。とりわけ定番である『花(すべての人の心に花を)』と『花はどこへ行った』(PPMの演奏でお馴染み)は震えるくらい上質。買い。……だから俺はいったい幾つだ。
 2が70年代の再現なら、3は80年代の再現。話題のユニットの初CD、今更ながら購入。いやー相変わらずエッチだ。
 そして4はくずのセカンドシングル。表題曲はどこかコミカルだが、最初のシングル同様2曲目が意外と秀逸。
 この3枚を織り交ぜて聴いているうちにだんだん気が変になってきました。ところでPPMで意味解りますか。S&Gはどうですか。CCRは。CSN&Yはどうだ。

 サイト全体のアクセス解析を眺めると、ときどき「どーしてここからうちに飛んでくるんだ?」と首を傾げるページを見つけることがある。その代表格がここ。最初は、誰かがここを見たあとで、時間潰しか気晴らしかでふとブックマークから移動しただけなのだろう、と思っていたのだが、どうも時々、全く同じページから移動している痕跡が認められる。こんなとこからリンクでもされてるのだろうか、とざーっと斜め読みしてみると――本当にリンクしてた、ここに
 ……別にリンクされていることに文句はないんだが、しかし何故私のところなのか、他に適当なところはなかったのか、てゆーかこの課題を解くうえで果たしてあの感想が参考になるのか、と疑問が止まらない。課題自体は提出者の常識感覚や読解力を問う目安となるので、なかなか悪くないとは思うものの……。
 一方その頃、キーワード「暗い日曜日」で検索して飛んでくる人がとうとう10%を越えました。あなたたちわ……

 確定情報ではありませんから、鵜呑みにしないでください。でも喜ばずにいられないこの一報。
 竹本 泉『魔法使いさんおしずかに!』復刻決定したようです。早ければ年内にも。遂に遂に遂にこの日が。
 自作の掲載書変更の報告よりもフォントをでかくしてしまう自分がちょっと好き。

 そろそろ100,000Hitを達成します。明日あたり、記念企画を発表……できたらいいなあ。大したことは出来ませんけど。

〜新作情報〜
(訂正版)
2002年11月25日発売予定
コンプティーク編集部・編
『Kanon & AIR SS 茜空編』

(角川書店/本体予価900円/ISBN:4-04-707103-X-C0076)
『青空編』収録予定から変更となりました)
Key製作のゲームソフト『Kanon』及び『AIR』を題材とした
書き下ろし短篇小説アンソロジー(『青空編』と同時発売)に
短篇『ここにいるよ。』を寄稿いたしました。
『AIR』の作品世界にちょこっとだけ『Kanon』の登場人物を絡めた
内容となっております。
登場人物その他は発売までのお楽しみってーことで。
(ミステリでもホラーでもメイドさんでもありません悪しからず)
扉のカラーイラストは、『放課後メイド探偵』に引き続き
しんたろーさんに担当していただきました。


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