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2004年03月21日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day21

 ……なんで突然『大悪司』なんか始めちゃったんだろう。

 せっかく頂戴したので、他のストックより優先して読みました。ジョン・ディクスン・カー/小倉多加志[訳]『引き潮の魔女』(HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS No.799/早川書房)感想はこちらから。さすがにこの辺になるとちょっと雑になってるかなあ。

 行きつけの蕎麦屋へ。ここへの道のりは、発見してからずーっと変わることなく工事が続いているのだけど、今日は特にひどい。まだバイクで良かった。
 たっぷり堪能して、揚げ玉も頂戴して帰ろうとしたら、おばちゃんに「ちょっと待って」と呼び止められた。ビニール袋片手にぼーっと待っていたら、出て来たのは同じくらいの袋いっぱいに詰まったふきのとうでした。ああ、もうそんな季節ですか。
 強制的に夕食は天ぷらになりましたが、当然ながらふきのとうの天ぷらだけでは飽きます。で、他のと取り混ぜて揚げると、けっきょくまだ袋の三分の二ぐらい残すことになる。……嬉しいけど多いのも考えものだ。次の週末、花見と称して大量に客が来るらしいので、そのとき出すつもりらしいけれど。


2004年03月22日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day22

 いったいどういう理由で「続」を「新」と書き間違えたんだか。日記のなかで『江戸川乱歩全集第27巻 ・幻影城』が『・幻影城』となっていた。既に訂正済み。

 昨晩は『砂の器』最終楽章・前編。スタッフは「最終回ぐらい二時間続けて流させてくれー!」と叫びたかったに違いない。ある意味罪の告白とも取れる、和賀と今西刑事の会話をさらっと通過したあと、これまで断片的に見せていた、本浦親子が旅してきた場所の映像を、今西刑事の説明に合わせて流していく。ちょっと冗長気味ではあったが、これくらいないと放送済みの九話分を背負いきれないかも知れない。重い。でもあと一話しかないのがちと哀しい。今期、純粋に楽しみにしていたドラマはこれ一本だったのに。
 なお『新選組!』は、隣のジャッキー大活躍のほうが楽しかったので、今回は見送り。そのまま見なくなる可能性もある。

 山田智彦『蜘蛛の館』(角川文庫/角川書店)読了、感想はこちらから。いい短篇集でした。

 本日のお買い物
1,和田慎二『超少女明日香 学校編(3)』(MFコミックス/メディアファクトリー) [bk1amazon]
2,吉田基已『恋風(4)』(イブニングKC/講談社) [bk1(ISBN)amazon]

 他にも買うものはあるんですが『もっけ』とか『ヨコハマ買い出し紀行』とか、がひとまず今日はこの二冊だけ。
 1は重度の腱鞘炎による中断やペースダウンがあったため、実に一年振りの最新刊にして、明日香シリーズひとまず第二部・完となる一冊とのこと。理由はあとがきに綴られているが、まあ気持ちは解ります。2は早くもアニメ化らしいが、この巻で泥沼に嵌ってしまった感のある話をどうやって映像化するつもりでしょう。てゆうか、作者自身がどう終わらせる気なんだ。

 たぶんそうだろうなー、と思っていましたが、『恋人はスナイパー[劇場版]』がいかりや長介氏の遺作となるようです。もともと観るつもりでいましたが、意地でも劇場に行かないと。
 ああ、それにしても惜しい人を亡くしたものだ。さすがに術後は声から力が失われてしまい、役柄もワンパターン気味になってしまったが、それでも雰囲気のある“役者”でした。どうぞ安らかに。

 そろそろ4月公開予定だった作品の日程が纏まってきたので、あわせて鑑賞希望一覧をテコ入れ。……GW、いったい何本映画を観る気だ俺は。


2004年03月23日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day23

『セブンイレブン』のCMがますますいい感じになってます。ときどき「やり過ぎ」と思うエピソードがあるのも、却って「いい話」を引き立てている。正直、あんなに気の利いた店員にお目にかかったこたぁないんだけどさっ。

 本日のお買い物
1,芦辺 拓『時の誘拐』(講談社文庫/講談社) [bk1amazon]
 雨の影響で行動範囲縮小中につき、他のもの探しに行く余裕なく。あああ、もう『パンチとジュディ』店頭に並んでるんだろうなあ。
 で、1は未だに芦辺さんの長篇代表作というとこれを挙げる人もある、大阪の現在と過去を繋ぐ本格推理。その後の『十三番目の陪審員』『怪人対名探偵』などに敷衍される芦辺さんの作風が確立された作品なので、未読の方はこの機会にぜひ。


2004年03月24日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day24

 昨年秋のパソコン新調以来、新しく買ったCDか、予備の取ってあったMP3しかハードディスクに入れていなかった。ために、メセニーの曲がソロ・プロジェクトばっかりだったり、一時期よく聴いていたエミネムがぜんぜんなかったり、と切ない状況になっていたので、久々に古いものを引っ張り出してがしがし取り込んでみた。
 メインで使っているDVDドライブの取り込み速度がCDによっては極端に遅い、というトラブルに見舞われつつ、あっという間に10枚くらい取り込み、シャッフルして流し続ける。やっぱし、BGMとしてはGeffen時代に発表したPMG名義のアルバム、すなわち『Still Life (Talking)』から『We Live Here』あたりがいちばん聴き心地が宜しい。完成度は今多尻上がりに高くなってるんですけど、その分敷居も高くなってるからな〜。
 そういや噂によれば、リチャード・ボナの参加も継続してのアルバムはとっくの昔に録音が終わって、ず〜っとトラックダウン作業をしているという話なのだけど……年内に発売するのだろうか。一説には新しいトリオによる音源(ライブだったかスタジオだったか)を発表してから、という話もあるので、ますます年内は絶望的のような……などと物思いに耽りつつ、久々にメセニーの音楽に浸るのでした。ときどきDMXの遠吠えも混じってるけど。

 貰い物のゲームを遊んでみた。ずいぶん前の作品なのでタイトルも伏せる。
 ……うーん、文章の雰囲気とかシステムとか、オーソドックスで綺麗に纏まっているのに、なんの伏線もなくいきなりオチに突入するのはどうだろう。確かにサブキャラから攻略しているわたしも私だが、そこで驚くためにはもうちょっと細やかな伏線とか、盛り上げるべき要素をぶちこまないと。簡単に遊べて楽しめるシーンもCGもふんだんだし、他には苛立つところがなかったので、良作と呼べるところまであと一歩のところで顔面から躓いている、という感じ。攻略ページ見なくても簡単に終わりそうだし。実際初めてから三時間程度で四人中二人終了、ひとりももう少しで完了予定、残すはメインヒロインただひとり。

 いま訳あって二冊の本を並行して読んでます。主な理由は、メインに読もうと思っていたものが物理的に重いハードカバーで、眠る前に仰向けのまま読むことが出来ないので、代わりに文庫本を――というものだったのですが、お陰で困った事態になってます。図像学と言語学という、あまり馴染みのなかった知識に同時に翻弄されてどっちもなかなか進みません。おまけに、ベクトルは歴然と異なっているにも拘わらず、視点人物の印象が何故か似通っている。頭のなかで識別しながら読むのはなかなか大変です。
 どっちも単独で読めば面白いのは確かだと思うのに。ああ失敗した。でも今更止めることも出来ない。果たして今月中に次の読了報告は可能なのでしょうか。

 本日も行動範囲(以下略)


2004年03月25日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day25

 相変わらず天気ははっきりしないが、本日は便乗しようにも車がないので、レインウェアの使用を覚悟の上でバイクにて出勤。ああ、自分のペースで移動できるのがいちばん楽。

 昨日言及したゲームはそっちじゃないから>某氏 もう一本のほう。無論そっちもいずれ遊ぶつもりです……が、あした購入予定の新作にかまけるかも。
 とりあえず、昨日言及した方のゲームは非常にあっさりと終了。おかしい。設定は悪くないのにどうしてこんなに歯切れが悪くなるんだ。設定、描写、雰囲気、グラフィック、システム、いずれも水準はクリアしているのに、ストーリーがそれをまっったく吸収していない。凡庸な恋愛ファンタジーの二次創作のような感じ、と言えばいいか。他には嫌う要素がまるでないだけに、ほんとーにこの一点だけで突如底なし沼に突き落とされたような気分になる。この作品、メディアを変更して二回ぐらい復活しているらしいんだが……改良したんだろうか。逆に気になる。

 帰宅後、唐突に映画鑑賞へ。あの石井輝男監督による江戸川乱歩原作映画盲獣VS一寸法師』(石井輝男プロダクション+スローラーナー・配給)。感想は後日、この辺に。映画は楽しめましたが劇場の対応がひどかったのでいま現在あまり気分がよくない。何にしたって、当分ここには来ません。

 本日のお買い物
1,近藤史恵『二人道成寺』(本格ミステリ・マスターズ/文藝春秋) [bk1amazon]
2,坂木 司『動物園の鳥』(創元クライムクラブ) [bk1amazon]
3,新庄節美『はじまりは青い月 スカーレット・パラソル(1)』 [bk1amazon]
4,黒川博行『海の稜線』(3と4、創元推理文庫/2〜4、東京創元社) [bk1amazon]
5,霞 流一『スティームタイガーの死走』(角川文庫/角川書店) [bk1amazon]
6,三浦靖冬『とわにみるゆめ。』(WANI MAGAZINE COMICSSPECIAL/ワニマガジン社) [bk1amazon]
7,金平守人『KANEHIRA-DEATH』(BEAM COMIX/enterbrain) [bk1amazon]
8,熊倉隆敏『もっけ(3)』 [bk1amazon]
9,芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行(11)』(8と9、アフタヌーンKC/講談社) [bk1amazon]
10,花見沢Q太郎『ももいろさんご(6)』(YOUNG KING COMICS/少年画報社) [bk1amazon]
11,巣田祐里子『GO! WEST 巻之三』(ブッキング) [bk1amazon]

 映画鑑賞前に池袋で途中下車して、ジュンク堂で大量購入。ところでレジの方、短冊抜かなくてよかったの? 数も多いし時間も遅いので、以下簡単に。
 1は何となく久しぶりのような気がする、梨園を舞台にしたミステリ最新作。2はひきこもり探偵シリーズ完結巻。3はさきごろ捕者帖を発表した著者が初期に発表したミステリ作品。4は警察小説もの復刻の最新刊であり、帯には初期の最高傑作とまで記してあります。5は『このミス』上位に食い込みながら、版元の倒産により幻となっていた長篇ようやくの文庫化。
 6は以前購入した短篇集がなかなか良かったので購入した、著者の最新作。機械の少女をめぐる長篇のよーです。7はいろいろ話題の著者の最新作品集。連載を終わらせて偽名で三回のみ連載したアレもちゃんと収録してます、がしかし本当にこのあとどうするつもりでしょう。8は店頭のポップに「ほのぼの妖怪もの」みたいなことが書いてあって大いに納得した最新作。こちらものんびりとした「黄昏の世界」を舞台にした9は、しかし着実に時間が経過していることを思わせる展開。10はカラーになってからただただ主人公が弄ばれるだけの話になってます。11は……本当に終わらないままの復刻第三巻。連載終了後のお遊びのほうが楽しそう〜。
 ――あ! しまった! 漫画に注意が偏ってたもんで、『パンチとジュディ』も『あなふる』も忘れてもうたっ!!

 来月ぐらいまでに鑑賞するつもりの映画のホームページを、linkページにまとめて追加。鑑賞希望一覧もちまちまと訂正。……うわー、いつの間に『エクソシスト』最新作の監督が、よりによってレニー・ハーリンに。


2004年03月26日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day26

 昨晩鑑賞した盲獣VS一寸法師』(石井輝男プロダクション+スローラーナー・配給)の感想を脱稿。「リトル・フランキーの声は吹き替えだった」からどうぞ。
 なお、昨日ちょっと書いていた、「対応がひどかった」件については、どーしても腹の虫が治まらなかったので、電話で改めて抗議しました。とりあえず改善の口約束だけは取り付けたので、何が不快だったのか詳述は避けます。書き始めたらまた思い出して苛立ちそうだし、そもそも多すぎて内容を整理するのも面倒なのです。

 昨日に引き続き、link鑑賞希望一覧に手を入れる。急に発表された『ワン・テイク・オンリー』はちゃんとフォローしていたくせに、ずいぶん前に情報を入手していた『テッセラクト』を記入していなかったのは忸怩たるものがある。

 本日のお買い物
1,フジテレビ トリビア普及委員会・編『トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜 へぇの本V』 [bk1amazon]
2, 同 『 同 VI』 [bk1amazon]
3,赤坂憲雄『境界の発生』(講談社学術文庫/1〜3、講談社) [bk1amazon]
4,糸井重里[監修]『言いまつがい 教授だって社長だってアメンボだって。』(ほぼ日ブックス/東京糸井重里事務所) [bk1amazon]
5,Kashiba@猟奇の鉄人『あなたは古本がやめられる』(本の雑誌社) [bk1amazon]
6,内田康夫『イタリア幻想曲 貴賓室の怪人II』(角川書店) [bk1amazon]
7,田中芳樹『タイタニア<3> 旋風篇』(EX NOVELS/SQUARE ENIX) [bk1amazon]
8,早見裕司『精霊海流』(ソノラマ文庫/朝日ソノラマ)x2 [bk1amazon]
9,カーター・ディクスン/白須清美[訳]『パンチとジュディ』(ハヤカワ文庫HM/早川書房) [bk1amazon]
10,『天地無用!魎皇鬼 第三期(3)』(Vap/DVD Video) [amazon]
11,『愛姉妹・蕾…汚してください』(Silky's/Windows98・Me・XP・2000対応ゲーム/18禁) [amazon]

 きのうは漫画にばっかり注意が行ってしまったので、今日は敢えて書籍類にのみ集中していたんですが……そういや『苺ましまろ(3)』発売するころだった。あちらをたてればこちらが立たず。明日だ明日。
 1と2は毎度のごとく。さすがに開始当初の勢いは失われたものの、投稿ネタを如何に面白く処理するかに労力を費やす、という芸風が確立されてきたので、相変わらず楽しみに観てます。VTRで観た方がいいネタが多数ですが、記憶を蘇らせる助けとして購入。しかし、腕相撲の四十八手ぐらい三ページ程度費やして書いても良かっただろうに。3はお勉強用。店頭で何故か平積みにされているのを見て、一目惚れしてしまいました。
 4は「ほぼ日刊イトイ新聞」で好評連載中の、日常の些細でツボをつくような言い間違いをかき集めたシリーズの単行本化。河内実加さんの日記でこのシリーズに触れているのを見て、むしょーに読みたくなったので。5は言わずもがな、ちまたで噂の鉄人単行本。
 6は二年前に刊行され「終わってないじゃん」と激しくツッコまれた『貴賓室の怪人 「飛鳥」編』の、ようやく発表された続編。これこそ本当に、浅見光彦初の海外遠征となるエピソードのようです。
 7はおいといて、8は待望の水淵季里シリーズ最新刊。ENIXからまた版元を移し、題名も当初予定の『太陽雨』から変更されてますが、もう刊行されてくれるだけで私は嬉しい。このシリーズを二冊買うのは私にとってとーぜんのことです。9については早いうちに読んで感想を書くつもりなので詳述せず。ざっと眺めただけでも二階堂黎人氏の解説が突っ走りすぎているような気はするんですが。いいんだけど。
 復活しても延期癖が直らない10もようやくの発売。で、異様に目を惹く11は、リニューアル版『愛姉妹』の発売からも数年を経て登場した続編。とは言いつつも、世界観とたぶん原画担当が一致しているだけで、あとはまったく別物のようです。内容はさておき、初回限定で封入されている特典のせいで、パッケージを開けたとき他のソフトではあり得ない香りが漂ってくるのが何とも。
 ところでこの11、メーカー通販で購入したのですが、代引きのため宅配便の方が来るときは必ず事前に注文が間違っていないか、在宅しているかの確認の連絡をしてくれるはずなのに、今日に限って連絡なしで来られた。伝票に記されている連絡先の番号が違う場所にかかるため、そのまま届けに来てくれたらしい。ものはあっていたので、たぶん私が注文の時書き間違えたのだろう、とその場は特に気にもせず受け取ったのだけど、あとあと妙に引っかかったので、入力した内容の控えを引っ張り出して確認した。
 ……私の間違いではなかった。日中の連絡先として職場の番号を記しておいたのだが、FAX番号は自宅を指定しており、先方がそれをごっちゃまぜに記載してしまったらしい。しかし、それでかかったのが蕎麦屋だったというのは出来すぎだと思う。

 六本木ヒルズを訪れたのは昨年、『CUBE2』を鑑賞しにいったときだけ。しかしそのとき、自動で回転する扉に漠然と嫌な予感を抱いていました。まさか、本当にあんなことになるとは。


2004年03月27日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day27

 書店員の方に伺いたいんですが、『言いまつがい』のカバーってどうやってかけてます? 裁断がすべて規格外なので、いちいち紙に定規を当てて折ったりカッターを入れたりしないとかけられませんでした。あれだけで通常の三倍くらいの時間を費やしたような。
 そのうえ、カバーを掛けたあと、意味もなく机の上に立てて溜息を吐いたり。……正面から見るとさほど特殊なところはないのに、でも確実に傾いてるのよ、背が……直角なところがひとつもないから
 ――と思って、よくよく観察してみたら、あった。一箇所だけ。背表紙の天のほう。つまり、棚に挿すときは上下逆さまにすればとりあえず表面は他の本と揃う………………
 どっちにしたって、祖父江さん凝りすぎ。

 二回連続で渋谷というのはどうだろう、とギリギリまで悩んだが、結局欲求に抗しきれず電車にて移動。軽く買い物を済ませたあと、上映開始三十分ぐらい前を見計らって劇場入り。
 甘かった。ミニシアターの密集地帯渋谷での初日初回、しかもカンヌ映画祭パルムドール&監督賞獲得の話題作ともなれば、そりゃ人が詰めかけるのも当然である。窓口で発行してもらった整理番号は既に100番台。まあ、普段から前方三列目ぐらいまでを選んで座るような人間なので困りはしなかったが、最終的に左右がカップルで埋まってしまったのは痛かった。右側のカップルはまだこういうアート系の作品にも慣れているのか終始静かに鑑賞してくれたのだけど、左側のふたりはいちゃいちゃ、するぐらいは構わないのだけど、隣に座った女の子が頻繁に身動きするのはどーにかならなかったものか。BGMを抑えた異様に静かな映画だったので、余計に気になって仕方ありませんでした。
 鑑賞したのはガス・ヴァン・サント監督、あの事件に取材した衝撃の作品エレファント』(東京テアトル+エレファント・ピクチャー・配給)。感想は、「そういやお兄さんはどこ行った?」からどうぞ。『ボウリング・フォー・コロンバイン』『25時』とともに、あの日以降の現代アメリカを象徴する名作。
 観賞後、昼食を近くの蕎麦屋で摂って、しごくのんびりと歩き回ってから帰宅。

 本日のお買い物
1,萩尾望都『バルバラ異界(2)』(flowers comics/小学館) [bk1amazon]
2,ばらスィー『苺ましまろ Volume3』(電撃コミックス/メディアワークス) [bk1amazon]
3,奥田ひとし『新・天地無用! 魎皇鬼(6)』(Kadokawa Comics Dragon Jr./角川書店) [bk1amazon]

 bk1の新刊情報メールに載っていたのでもう店頭にあるかと思って探しに行ったのに空振りでした、原書房の新刊三冊。お陰で図らずも漫画ばかり三冊。しかも三段活用みたいな代物だ。

 何故か無性に疲れたので、本日は早めに寝ます。『愛姉妹・蕾』の感想もちょこっと書くつもりでしたけど、明日以降、覚えてたらということで。


2004年03月28日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day28

 不運にも覚えていたので書いておこう、『愛姉妹・蕾…汚してください』(Silky's/Windows98・Me・XP・2000対応ゲーム/18禁) [amazon]の感想を。途中から攻略ページに頼りつつ、全エンディング・全シーン・全CG回収終了。
 elfとSilky'sの違いなのか、最初は色の塗り方に違和感を覚えた。前作のリニューアル版というより、『flutter of birds』シリーズの塗りに雰囲気が近い。ただ、こういうのは慣れてしまうとあまり気にならなくなる。問題は寧ろ、声優の演技が前作と比べて淡泊だということ。たぶん迫力という意味ではこの類のゲームでも屈指だった前作リニューアル版と比較する方が酷なのだけど、続編と呼ぶ以上はもっとクオリティを近づけて欲しかった。故に塗りの違いも気になった訳なのですが。
 ただ、その手のシーンのヴァリエーションは格段に増しているし、エンディング発生の基準が判然としなかった前作を反省してか、こちらはどうしてそういう結末に至ったのか、納得できる程度には伏線が張られており、シナリオ面ではディスク増量に合わせて成長した感がある。一部、文章の書き込みが足りない、主人公も被害者側も日常生活の匂いがしない、などの嫌味があるが、全体的には完成度は高い。
 これだけ評価できる点があれば、18禁のゲームとしてはもう言うことはありません。そういう意味での良作。但し、いちばん楽しかったのはクリア後のメニューに登場するNG音声だったりして。言えば言うほどドツボに嵌る人々。

 毎月六本から八本は必ず観る映画のほうは、せめてふた月に一本大当たりがあると嬉しい。しかし普段からあまり観ることのないTVドラマは、年に一本大当たりがあれば満足です。
 というわけで、今年は『砂の器』のお陰で、この後どんなクズに遭遇してもとりあえず納得していられそうです。いちばん気掛かりだった犯行動機の潤色も、むしろ連続ドラマを支えられるだけの背景に代えられていたし、それらをすべて背負ったラストシーンも秀逸でした。

 ここ数日、いっこーに読書が進みません。まだ半分にも達しない。詰まらないのではありません、密度が高すぎるんです。
 さすがに焦りを感じ始めたので、今夜はちょっと本腰を入れて読み進めてみようかと。でも、それでも三分の二ぐらいが精一杯のような……


2004年03月29日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day29

 半分が限界だった。

 仕方ないので、そのかたわらで読んでいた糸井重里[監修]『言いまつがい 教授だって社長だってアメンボだって。』(ほぼ日ブックス/東京糸井重里事務所) [bk1amazon]を片づける。感想はこちらから。わざわざ別記するほどのもんでもないんだけど、いちおう。

 本日のお買い物
1,天野こずえ『夢空界 天野こずえ短編集1』 [bk1amazon]
2, 同 『空の謳  同 2』(1と2、BLADE COMICS/Mag GARDEN) [bk1amazon]
3,畠中 恵『しゃばけ』(新潮文庫/新潮社) [bk1amazon]
4,カーター・ディクスン/森 英俊[訳]『殺人者と恐喝者』(Vintage Mystery Series) [bk1amazon]
5,乾くるみ『イニシエーション・ラブ』(MYSTERY LEAGUE) [bk1amazon]
6,島田荘司『島田荘司「異邦」の扉に還る時』(4〜6、原書房) [bk1amazon]

 何も固め打ちにしなくてもいいじゃないかぶちぶちぶち。
 1と2はENIXで刊行されていた短編集のリニューアル版。例によってカバーと口絵は書き下ろしですが中身は昔のままなので絵柄が古い古い。3は日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した、妖怪だらけの異色時代推理。ちょっと気になっていた作品だったので、文庫化を機に購入。
 4は待望、幻と化していたカーター名義の作品『Seeing is Believing』の新訳。今月ぁカーの作品が復刻含めて五冊も出てしまいました。嬉しいやら寒いやら。5は長篇としては五年振りになるという著者の最新作。80年代をモチーフに、作品もSide AとBに分けて、章題はすべて往年のヒット曲ばかし、という凝った作り。帯の自信に満ちたアオリ文句からして、無論それだけでは済まないのでしょう。6は名作『異邦の騎士』を発端とする書き下ろし短篇に対談・エッセイなどを収録した企画本。


2004年03月30日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day30

 うわああん。進まないよう。やっとこ400ページだよう。本当に今月中は無理っぽいぞう。
 余波で漫画もしばらく積みがちだったのですが、気分を変えるために纏めて読んでみた。『もっけ(3)』は「マメオトコ」の90ページ越しのオチが笑えます。

 本日のお買い物
1,貫井徳郎『さよならの代わりに』(幻冬舎) [bk1amazon]
 1は長谷川京子氏の推薦文が添えられた最新長篇。最近ミステリでもこういう恋愛のテイストを押し出した作品が多いように思うのは気のせいでしょうか。

 ……書くこともあんまりないなあ。


2004年03月31日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040321~.htm#Day31

 は……早く『パンチとジュディ』か『殺人者と恐喝者』読みたひ。でもだからといっていま手をつけているのを斜め読みすることも出来なひ。

 最近P・K・ディック原作の映画が目白押しですが、今度は『暗闇のスキャナー』が映像化だそうです。監督は『ウェイキング・ライフ』『テープ』と実験的作品が続いたあとで突如一般向けコメディ『スクール・オブ・ロック』でスマッシュ・ヒットを飛ばし(日本ではGW公開予定)、幅の広さを見せつけたリチャード・リンクレイター、主演はキアヌ・リーヴス。さて、また予習にかこつけて読むか。

 本日のお買い物
1,加藤 一『「弩」怖い話 〜螺旋怪談〜』(竹書房文庫/竹書房) [bk1amazon]
2,ウォルター・サタスウェイト/大友香奈子[訳]『仮面舞踏会』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1amazon]

 何故なのか、私がbk1で竹書房文庫を注文するとかなりの率で帯が壊れてたりよれてたりします。しかし、近場の書店では発見できないので、仕方ないか。
 そんな1は、『「超」怖い話』の執筆者のひとりである著者が、採集した怪談を登場人物・設定が連鎖する小説の形で潤色した、従来のシリーズとは異なるスタンスの新シリーズ。そんな新機軸でも実験作でもないと思う(寧ろかつてあった怪談小説のパターンに、実話怪談から歩み寄っただけ、という気がする)が、まあそこはそれ。
 2は『名探偵登場』に続く、パリを舞台とした時代ミステリ。登場人物一覧にヘミングウェイやサティの名前が並んでます。


宣伝とかお薦めとか告知とか。

宣伝
10/18発売
Bonbee!・原作/深川 拓・文『小説版 ALMA〜ずっとそばに〜』(Heart Novels/宙出版)

本体価格857円 ISBN 4-87287-896-5 [bk1amazon]
2003年05月に発売され好評を博した美少女ゲームのノベライズ。挿絵は神藤みけこさん


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