ご挨拶

日本人の平均寿命が伸び続け、団塊の世代も高齢化世代に突入した日本は、これまで経験したことのない超高齢化社会となります。これを上手に乗り越えていこうとする国の提案が、「地域包括ケアシステム」の推進です。このシステムの最大のポイントは、今までの「病院完結型」から「医療・介護・予防・住まい・生活支援」をシームレスにつなぎ、「要介護状態になっても可能な限り誰もが住み慣れた地域で暮らすこと」を多職種の連携により支援することです。それを実現する為に当院では、その中核となる「地域包括ケア病棟」と「医療療養病棟」を中心に、「通所リハビリテーション」、「訪問看護ステーション」、「訪問リハビリテーション」および日本人の第2位の死亡原因となっている心臓病をお持ちの方の再発防止や社会復帰を目的として、「心臓リハビリテーション」に注力しています。詳細は当院の地域連携室へお気軽にご相談ください。

 

理事長  柿原 宏  

 

基本理念

『患者様およびご家族様の視点に立った病院運営』

 

病院長就任ご挨拶

 2020年4月より天の川病院院長に就任いたしました。私は、岸和田市に生まれ、この地域で育ちました。その後、医師の道を歩み、地域医療に貢献したいという強い思いで、2017年4月より天の川病院へ帰ってまいりました。

 当院の理念である「患者様およびご家族様の視点に立った病院経営」を掲げ、今後、地域で必要とされ続ける病院を目指すべく、新たな病院像、それを実現するための私たちの使命を掲げましたので当院の紹介と共に述べさせていただきます。当院は、99床のケアミックス病院であり、地域包括ケア病棟、医療療養型病棟および介護医療院から構成されます。当院は、急性期病院や在宅医療からの後方支援病院であり、特に、地域包括ケア病棟(回復期)では、急性期からの患者様の受け入れ(ポストアキュート機能)、在宅や施設からの受け入れ(サブアキュート機能)を主な役割とし、いついかなる時でも患者様のQOL(生活の質)を支え、安心して退院後の生活が送れるよう、患者様、ご家族様と共に創り上げる医療・介護を目指します。近年、高齢化により再発を繰り返す慢性疾患が増加し、再入院により患者様のQOLが著しく低下している現状があります。当院では、2018年3月より開設した心臓リハビリテーションを通じて、高齢者心不全の再発予防を強化し、最適なマネジメントで再発率、再入院率を下げ、患者様の生活・人生におけるQOL向上に努めたいと考えております。

 

 当院の目指す病院像 

「いついかなる時でも患者様のQOL(生活の質)を支え、地域で必要とされ続ける病院」

 

 私たちの使命 

「生活・人生を支えるための最適な医療・介護を提供します」

患者様、ご家族様の価値観を一番に考え、プロの目線で最適な医療・介護を提供します。元の生活が安心して送れるよう在宅への復帰を進め、また、元の生活が困難な場合は、施設入所などを含め、今後の人生が納得できるよう支援します。長期入院にならざる得ない場合にもその人の尊厳を維持し、患者様、ご家族様にとって納得のいく入院生活が送れるよう支援します。患者様、ご家族様と共に創り上げる医療・介護を目指します。

「慢性疾患に対する最適なマネジメントを行える回復期病院を目指します」

高齢化に伴い、再発を繰り返す慢性疾患が増加しています。当院では、地域包括ケア病棟を中心に、再発の多い慢性疾患に対して、退院後の再入院や再発率を下げ、患者様のQOL(生活の質)を向上させるため、多職種によるチーム医療にて、最適なマネジメントを行います。急性期病院との連携である病病連携、診療所・クリニックとの連携である病診連携、更に介護施設との連携を強化し、より地域に密着した病院を目指します。

「高い倫理観と豊かな人間性を持ち、自律した専門職の育成を行います」

患者様に適切で安全な医療・介護を提供するには、職場環境が健全でなくてはなりません。他職種を尊重し合い、また各職員がプロフェッショナルとして自覚し、生涯の学習を通じて自己研鑽できる職場環境を維持し続けます。常に社会に対して、誠実かつ公正であり、病院全体でOne Teamとなって創意工夫をこらし良い職場環境を目指し、より質の高い医療・介護を地域へ還元できる病院を目指し続けます。

 

高齢化社会の時代、今まで以上に医療・介護の需要が増える中、病院全体でOne Teamとなって、本当に必要とされる医療に注力し、より質の高い最適な医療・介護を地域の皆様へ御提供できる病院を目指し続けます。私自身も良き医療人、良き経営者として精進し、人を愛し、またお互いを想いやれる組織作りに邁進していきたいと考えております。

 

病院長  柿原 隼  

 

 

私たちが責任をもって、患者さまから信頼される医療・看護・介護が提供できる病院作りを、今後とも目指していきたいと考えております。